JP2000045886A - 内燃機関の蒸発燃料供給方法 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料供給方法

Info

Publication number
JP2000045886A
JP2000045886A JP10220379A JP22037998A JP2000045886A JP 2000045886 A JP2000045886 A JP 2000045886A JP 10220379 A JP10220379 A JP 10220379A JP 22037998 A JP22037998 A JP 22037998A JP 2000045886 A JP2000045886 A JP 2000045886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
canister
pressure
fuel
engine
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10220379A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Kashiwanuma
信明 栢沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP10220379A priority Critical patent/JP2000045886A/ja
Publication of JP2000045886A publication Critical patent/JP2000045886A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空燃比制御下では、パージされる蒸発燃料と
パージエアの影響を考慮する必要があり、特に、パージ
中に機関運転が変化すると、目標空燃比に追従するまで
の間はエミッションが悪化する恐れがあった。 【解決手段】 大気に対して閉塞状態のキャニスタ20
内に機関吸気通路30の負圧を導入して、活性炭層23
に吸着された蒸発燃料を気化させる。そして、この気化
に伴って昇圧されるキャニスタ20内の圧力と機関吸気
通路30の圧力との差圧により、キャニスタ20内で気
化した蒸発燃料を機関吸気通路30にパージする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャニスタに吸着
された蒸発燃料を機関吸気系にパージする内燃機関の蒸
発燃料供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の蒸発燃料供給装置の一例が、
例えば特開平7−166982号に開示されている。こ
の装置を含め、一般に蒸発燃料供給装置で採用されてい
る蒸発燃料の供給方法は、パージ実行時に、機関吸気系
とキャニスタとを連通させると共に、キャニスタの大気
開放弁を開弁させる。これにより、機関吸気系内の負圧
に導かれ、大気開放弁からキャニスタ内を経由して機関
吸気系に向かうパージエアの流れが形成される。キャニ
スタ内をパージエアが流通することにより、キャニスタ
内の活性炭を取り巻く雰囲気中に含まれる蒸発燃料(H
C)の濃度が低くなって平衡状態が崩れ、吸着されてい
た蒸発燃料が活性炭から脱離される。このように、流通
するパージエアの作用により活性炭に吸着されていた蒸
発燃料の脱離が進み、脱離された蒸発燃料は流通するパ
ージエアに導かれ、機関吸気系内に導入される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の蒸発
燃料供給方法では、キャニスタに吸着された蒸発燃料を
パージする際に、キャニスタから脱離された蒸発燃料と
パージエアとの双方が機関吸気系に導入される。機関吸
気系に導入されたパージエア及び蒸発燃料は、いずれも
内燃機関の燃焼室に供給されるため、機関燃焼室内の空
燃比制御が実施されている状況下では、機関吸気系に導
入されるパージエアの流量と、このパージエアに含まれ
る蒸発燃料量の双方の影響を考慮する必要があり、パー
ジに伴う空燃比制御の補正処理が複雑になっていた。特
に、パージ実行中に機関の運転状態が変化すると、制御
目標となる空燃比に追従するまでの間はエミッションが
悪化する恐れがある。
【0004】本発明はこのような課題を解決すべくなさ
れたものであり、その目的は、パージに起因したエミッ
ションの悪化を抑制し得る新たな内燃機関の蒸発燃料供
給方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1にかか
る内燃機関の蒸発燃料供給方法は、キャニスタ内の吸着
剤に吸着させた蒸発燃料を機関吸気系にパージする内燃
機関の蒸発燃料供給方法であって、大気に対して閉塞状
態のキャニスタ内に機関吸気系の負圧を導入して、吸着
剤に吸着された蒸発燃料を気化させ、この気化に伴って
昇圧されるキャニスタ内の圧力と機関吸気系の圧力との
差圧により、キャニスタ内で気化した蒸発燃料を機関吸
気系にパージする。
【0006】キャニスタは、キャニスタ内における大気
の流通を阻止するように、大気に対して閉塞状態とす
る。この際、キャニスタは、密閉状態の燃料タンクと連
通した状態であってもよい。
【0007】このような閉塞状態のキャニスタに機関吸
気系の負圧を導入すると、キャニスタ内の吸着剤を取り
巻く雰囲気も減圧されるが、この減圧に伴って、吸着剤
に捕集されていた蒸発燃料が気化し吸着剤から脱離す
る。蒸発燃料が気化することで、キャニスタ内は昇圧さ
れ、キャニスタ内と機関吸気系との間に圧力差を形成す
る状態となる。この圧力差により、キャニスタ内で気化
した蒸発燃料が、より低圧側の機関吸気系内へ導入され
る。
【0008】このような蒸発燃料が活性炭から脱離する
現象は、蒸発燃料を吸着した吸着剤が、機関吸気系から
導入された負圧雰囲気の下で平衡状態となるまで続き、
吸着剤からの脱離が続く限りキャニスタ内は昇圧され、
より低圧側となる機関吸気系へのパージが可能となる。
【0009】このように機関吸気系とキャニスタ内との
間に形成される圧力差により、キャニスタ内の吸着剤に
吸着された蒸発燃料を脱離して、機関吸気系にパージす
ることができる。
【0010】請求項2にかかる内燃機関の蒸発燃料供給
方法は、請求項1における内燃機関の蒸発燃料供給方法
において、内燃機関の停止時に、キャニスタを大気開放
することを特徴とする。
【0011】内燃機関の停止時に、閉塞状態のキャニス
タを大気開放することで、ソーク中に燃料タンク内で発
生した蒸発燃料をキャニスタに吸着させることができ
る。
【0012】請求項3にかかる内燃機関の蒸発燃料供給
方法は、請求項1における内燃機関の蒸発燃料供給方法
において、内燃機関は均質燃焼と成層燃焼とが切り換え
可能であって、成層燃焼時にはパージを禁止することを
特徴とする。
【0013】成層燃焼時には、点火装置の近傍にのみ可
燃雰囲気を形成するが、機関燃焼室に吸入される吸入空
気中に蒸発燃料が含まれている場合には、蒸発燃料を含
んだ吸入吸気が燃焼室全体に拡散される状態となり、機
関燃焼室内における可燃雰囲気外に存在する蒸発燃料は
燃焼できずに、そのまま排気されることになる。従っ
て、成層燃焼時にはパージを禁止することでエミッショ
ンの悪化を抑制する。
【0014】請求項4にかかる内燃機関の蒸発燃料供給
方法は、請求項1における内燃機関の蒸発燃料供給方法
において、内燃機関は均質燃焼と成層燃焼とが切り換え
可能であって、パージ実行時には内燃機関の燃焼状態を
均質燃焼に切り換えることを特徴とする。
【0015】前述したように、成層燃焼時にパージを実
行するとエミッションが悪化するおそれがあるため、パ
ージ実行時には内燃機関の燃焼状態を均質燃焼に切り換
えてエミッションの悪化を抑制する。
【0016】請求項5にかかる内燃機関の蒸発燃料供給
方法は、請求項1にかかる内燃機関の蒸発燃料供給方法
において、キャニスタ内の圧力をもとにパージ実行の適
否を判定することを特徴とする。
【0017】吸着剤からの脱離量が減少するとキャニス
タ内の圧力上昇も鈍り、脱離が終了すると、キャニスタ
内の圧力上昇は停止し、機関吸気系の負圧と等しくな
る。また、キャニスタ内が所定の絶対圧以下となった場
合などには、吸着剤に蒸発燃料が吸着されていないか、
吸着量が極めて少ない状態であると判断できる。このよ
うに、キャニスタ内の圧力状態をもとに、パージが実行
可能であるか否かを判断する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
添付図面を参照して説明する。
【0019】図1に本実施形態にかかるエバポパージシ
ステムの構成を示す。このシステムは、燃料タンク10
で発生した蒸発燃料をチャコールキャニスタ(以下、キ
ャニスタと称す。)20に一時的に吸着させ、この後キ
ャニスタ20から脱離させた蒸発燃料を、機関運転中に
機関吸気通路30に供給し、供給した蒸発燃料を内燃機
関の燃焼室で燃焼処理するシステムである。
【0020】キャニスタ20のケース21内には、蒸発
燃料の流れに沿った上流側と下流側にそれぞれフィルタ
22を配し、このフィルタ22の間に、蒸発燃料を吸着
する吸着剤として、活性炭を充填した活性炭層23を形
成している。また、このキャニスタ20は大気開放口を
備えておらず、大気に対して閉塞した状態となってい
る。
【0021】キャニスタ20の上流側はベーパ通路40
を介して燃料タンク10に接続されており、下流側はパ
ージ通路50を介して機関吸気通路30に接続されてい
る。
【0022】また、キャニスタ20内の圧力を検出する
圧力センサ71をキャニスタ20に設けると共に、機関
吸気通路30内の圧力を検出する圧力センサ72を機関
吸気通路30に設けており、各圧力センサ71、72の
検出結果は、それぞれECU(電子制御装置)100に
与えられる。
【0023】ベーパ通路40には、バキュームコントロ
ールバルブ(以下、「VCV」と記す)61を設けてい
る。VCV61は、連通路41を介して与えられる燃料
タンク10内の圧力が所定圧よりも大となった場合に開
弁して、燃料タンク10とキャニスタ20とを接続させ
る。
【0024】パージ通路50には、チェックバルブ62
及びバキュームスイッチングバルブ(以下、「VSV」
と記す)63を設けている。VSV63は、ECU10
0から与えられる制御信号により開閉し、開弁時にはキ
ャニスタ20と機関吸気通路30とを接続させる。チェ
ックバルブ62は、チェックバルブ62を境として機関
吸気通路30側の圧力が低い場合に開弁する機能を有し
ており、これにより蒸発燃料は機関吸気通路30方向へ
のみ流れ、逆流が阻止される。
【0025】このように構成するエバポパージシステム
の動作について説明する。
【0026】まず、燃料タンク10内に収容された燃料
が気化されると、発生した蒸発燃料によって燃料タンク
10内の圧力が上昇し、この圧力が連通路41を介して
圧力信号としてVCV61に与えられる。そして、この
燃料タンク10内の圧力が所定圧よりも大となった時点
でVCV61が開弁する。これにより燃料タンク10内
の蒸発燃料がVCV61を介してキャニスタ20内に流
入し、活性炭層23に吸着される。
【0027】後述する所定のパージ実行条件が成立する
と、ECU100による制御の下、VSV63が開弁さ
れる。通常、パージ実行条件が成立するような状況下で
は、機関吸気通路30内には所定の負圧が発生してお
り、これによりチェックバルブ62は開弁状態となる。
従って、VSV63が開弁されると、機関吸気通路30
内の負圧が、大気に対して閉塞状態のキャニスタ20内
に導入される。
【0028】キャニスタ20内に機関吸気通路30の負
圧が導入されると、キャニスタ20内の活性炭を取り巻
く雰囲気も減圧される。負圧導入前は、蒸発燃料を吸着
した活性炭とこの活性炭を取り巻く雰囲気との間に平衡
状態が形成されていたが、負圧導入に伴ってこの平衡状
態が崩れ、活性炭層23の活性炭に捕集されていた蒸発
燃料が気化して活性炭から脱離する。
【0029】蒸発燃料が気化することで、キャニスタ2
0内は昇圧され、機関吸気通路30とキャニスタ20内
との間に圧力差を生じ、キャニスタ20内の圧力は機関
吸気通路30に比べて高い状態となる。この圧力差によ
り、キャニスタ20内で気化した蒸発燃料が、より低圧
側の機関吸気通路30側へ送られ、機関吸気通路30内
に供給される。
【0030】このように蒸発燃料が活性炭から脱離する
現象は、蒸発燃料を吸着した活性炭が、機関吸気通路3
0から導入された負圧雰囲気の下で平衡状態となるまで
続き、活性炭からの脱離が続く限りキャニスタ20内は
昇圧され、より低圧側となる機関吸気通路30へのパー
ジが継続可能となる。
【0031】このようなパージ方法によれは、キャニス
タ20から機関吸気通路30に至るパージ系にパージエ
アを流通させることなく、蒸発燃料のみをパージするこ
とができる。
【0032】また、このとき機関吸気通路30に導入さ
れる蒸発燃料の量は、キャニスタ20と機関吸気通路3
0との間の差圧の大きさと、キャニスタ20内の絶対圧
の大きさとをもとに把握することができる。具体的に例
示すると、キャニスタ20−機関吸気通路30間の差圧
と、パージされる蒸発燃料の流量とは、図2に示す関係
となり、同じ差圧であればキャニスタ20内の絶対圧が
高いほど、パージされる蒸発燃料の流量は多くなる傾向
にある。
【0033】このように、キャニスタ20−機関吸気通
路30間の差圧とパージされる蒸発燃料の流量との関係
を予め把握しておくことで、圧力センサ71、72の検
出結果より、図2をもとに、パージされる蒸発燃料の流
量を把握することができる。また、この結果をもとに、
VSV63の弁開度或いは開閉信号のデューティー比な
ど、VSV63の構造に応じた制御を行うことで、パー
ジする蒸発燃料量を制御することも可能である。
【0034】一方、機関燃焼室の空燃比制御において
も、従来のようにパージエアの流入量を考慮する必要は
なく、原理的には、パージされる蒸発燃料分だけ、機関
燃料室に噴射する燃料噴射量を抑えればよいことにな
り、パージに伴う空燃比制御の補正処理を従来よりも簡
易に実施できる。また、パージエアを考慮する必要がな
いため、パージ実行中に機関の運転状態が変化した場合
にも、パージに起因した空燃比荒れの影響を抑制するこ
とができ、目標となる空燃比に追従するまでの間におけ
るエミッションの悪化を抑制することができる。
【0035】以下、パージの実行可能条件、パージの禁
止条件について説明する。
【0036】このようなパージ方法を採用した場合に
も、パージを実行する場合の条件としては、内燃機関が
アイドル運転中ではないこと、内燃機関の暖機が完了し
たこと、空燃比のフィードバック制御が実行されている
こと、フューエルカット中では無いこと等の基本的なパ
ージ実行条件を満たすことが必要となる。
【0037】加えて、このパージ方法では、キャニスタ
20内の圧力(絶対圧)が機関吸気通路30に比べて高
いことが必要であるため、キャニスタ20内の圧力と機
関吸気通路30内の圧力(圧力センサ71、72の検出
結果)を比較し、キャニスタ20内の圧力が機関吸気通
路30に比べて高い場合にはパージが実行可能であると
判断する。これは、「キャニスタ20内の圧力が機関吸
気通路30に比べて低い場合」をパージの禁止条件とし
ても良い。
【0038】また、キャニスタ20内の活性炭に蒸発燃
料が吸着されている状況では、閉塞状態のキャニスタ2
0内の圧力は所定の絶対圧以上となるが、活性炭に蒸発
燃料が吸着されていないか、吸着量が極めて少ないと、
キャニスタ20内の圧力は、活性炭に蒸発燃料が十分に
吸着されている場合に比べて低くなる。従って、パージ
実行前に、キャニスタ20内の圧力を圧力センサ71に
よって検出し、この圧力が所定の絶対圧よりも高いに場
合にパージが実行可能であると判定する。これは、「キ
ャニスタ20内の圧力が所定の絶対圧よりも低い場合」
を、パージの禁止条件としても良い。
【0039】また、パージが実行されている状況下にお
いて、活性炭からの蒸発燃料の気化(脱離)が継続して
いる状態では、キャニスタ20内の絶対圧は機関吸気通
路30よりも高いが、活性炭からの脱離量が減少すると
キャニスタ20内の圧力上昇も鈍り、脱離の進行が停止
すると、キャニスタ20内の圧力上昇は停止し、機関吸
気通路30内の圧力と等しくなる。従って、パージ実行
中も、キャニスタ20内の圧力と機関吸気通路30内の
圧力(圧力センサ71、72の検出結果)を検出し、こ
の結果、キャニスタ20内の圧力と機関吸気通路30の
圧力との差圧が所定値よりも小さくなった場合には、パ
ージの継続が不可能であると判断し、パージを中止す
る。
【0040】一方、燃焼状態を均質燃焼と成層燃焼とに
切り換えるタイプの筒内噴射式内燃機関では、一般に、
車両の加速時や登坂時などの高負荷時や、ブレーキ負圧
を確保する場合等の状況下では、噴射燃料と吸入空気と
を機関燃焼室全体に拡散させて燃焼させる均質燃焼を実
施し、安定走行時(軽負荷時、中負荷時)には、点火装
置の近傍にのみ可燃雰囲気を形成して燃焼させる成層燃
焼を実施する場合が多い。この成層燃焼時に、機関燃焼
室に吸入される吸入空気中にパージされた蒸発燃料が含
まれている場合には、この蒸発燃料を含んだ吸入吸気が
機関燃焼室全体に拡散される状態となり、機関燃焼室内
における可燃雰囲気外に存在する蒸発燃料は燃焼できず
に、そのまま排気されることになる。このため、内燃機
関の燃焼状態が成層燃焼の場合にはパージを禁止し、こ
れによりエミッションの悪化を抑制する。
【0041】また、このようにパージの実行可能条件と
して、「内燃機関の燃焼状態が成層燃焼中でないこと
(均質燃焼中であること)」を判断する以外にも、パー
ジの実行可能条件として内燃機関の燃焼状態を考慮せ
ず、パージ実行条件が成立した場合に、内燃機関が均質
燃焼中であればその燃焼状態を継続し、成層燃焼中であ
れば燃焼状態を均質燃焼に切り換える手法を採用しても
良い。
【0042】次に、他の実施形態を図3に示す。
【0043】この実施形態では、パージ通路50とは別
に、キャニスタ20と機関吸気通路30とを接続する連
通路51を設け、この連通路51にはVSV64を設け
ている。VSV64は、ECU100から与えられる開
閉信号により開閉し、開弁時には、キャニスタ20と機
関吸気通路30とが接続される。
【0044】このように構成することで、ECU100
による制御の下、内燃機関の停止時にVSV64を開弁
状態とすることで、キャニスタ20の下流側が実質的に
大気開放されるため、ソーク中に燃料タンク10内で発
生した蒸発燃料を吸着するワーキングキャパシティを向
上させることができる。
【0045】なお、連通路51及びVSV64に変え
て、キャニスタ20の下流側を大気開放する大気開放弁
を設ける構成を採用することも可能であり、この大気開
放弁を機関停止時に開弁状態とすることで同様の効果が
発揮されるまた、ベーパ通路40とは別に、燃料タンク
10とキャニスタ20とを接続する連通路42を設け、
この連通路42に対してチェックバルブ65を設けてい
る。このチェックバルブ65はチェックバルブ65を境
として、大気と連通状態のキャニスタ20側に比べ燃料
タンク10側の圧力が低い場合に開弁する機能を有して
いる。これにより、内燃機関の停止時に燃料タンク10
内の圧力が低下した場合には、機関吸気通路30、VS
V64が開弁状態となった連通路51、キャニスタ2
0、連通路42を経由して、燃料タンク10内に大気が
導入されることとなり、燃料タンク10が大気圧によっ
て押し潰されるような事態を回避することができる。
【0046】以上説明した各実施形態では、燃料タンク
10とキャニスタ20とを接続するベーパ通路40にV
CV61を設ける構成例を示したが、VCV61に代え
て、燃料タンク10内の圧力を検出するタンク内圧セン
サを設け、燃料タンク10内の圧力が所定の正圧になっ
た場合にVSV63を開弁してパージを実施しても良
い。
【0047】また、機関吸気通路30内の特定の絶対圧
よりも低い場合(負圧が高い場合)に、VSV63を開
弁してパージを実行する手法を採用することで、パージ
通路50上のチェックバルブ62を取り去って、VSV
63の下流側を機関吸気通路30に直接接続する構成を
採用することもできる。
【0048】
【発明の効果】以上説明した各請求項にかかる内燃機関
の蒸発燃料供給方法では、大気に対して閉塞状態のキャ
ニスタ内に機関吸気系の負圧を導入して蒸発燃料を気化
させ、機関吸気系とキャニスタ内との間に形成される圧
力差により、キャニスタ内で気化した蒸発燃料を機関吸
気系に供給する方法を採用した。このため、パージ系に
パージエアを流通させることなく、キャニスタに吸着さ
せた蒸発燃料をパージすることが可能となるため、例え
ば、パージに伴う空燃比制御の補正処理では、パージエ
アによる影響を考慮せず、パージされる蒸発燃料量のみ
を考慮すればよく、補正処理を簡易に実施することが可
能となる。また、パージエアを流通させない手法である
ため、パージ実行中に機関の運転状態が変化した場合に
も、パージに起因したエミッションの悪化を十分に抑制
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかるエバポパージシステムを示す
構成図である。
【図2】キャニスタと機関吸気通路との間の差圧と、パ
ージされる蒸発燃料の流量との関係を示すグラフであ
る。
【図3】実施形態にかかるエバポパージシステムを示す
構成図である。
【符号の説明】
10…燃料タンク、20…キャニスタ、30…機関吸気
通路、40…ベーパ通路、50…パージ通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/34 F02D 41/34 E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャニスタ内の吸着剤に吸着させた蒸発
    燃料を機関吸気系にパージする内燃機関の蒸発燃料供給
    方法であって、 大気に対して閉塞状態のキャニスタ内に機関吸気系の負
    圧を導入して、吸着剤に吸着された蒸発燃料を気化さ
    せ、 この気化に伴って昇圧されるキャニスタ内の圧力と機関
    吸気系の圧力との差圧により、キャニスタ内で気化した
    蒸発燃料を機関吸気系にパージする内燃機関の蒸発燃料
    供給方法。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関の停止時に、前記キャニス
    タを大気開放することを特徴とする請求項1記載の内燃
    機関の蒸発燃料供給方法。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関は均質燃焼と成層燃焼とが
    切り換え可能であって、成層燃焼時にはパージを禁止す
    ることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の蒸発燃料
    供給方法。
  4. 【請求項4】 前記内燃機関は均質燃焼と成層燃焼とが
    切り換え可能であって、パージ実行時には内燃機関の燃
    焼状態を均質燃焼に切り換えることを特徴とする請求項
    1記載の内燃機関の蒸発燃料供給方法。
  5. 【請求項5】 前記キャニスタ内の圧力をもとにパージ
    実行の適否を判定することを特徴とする請求項1記載の
    内燃機関の蒸発燃料供給方法。
JP10220379A 1998-08-04 1998-08-04 内燃機関の蒸発燃料供給方法 Pending JP2000045886A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10220379A JP2000045886A (ja) 1998-08-04 1998-08-04 内燃機関の蒸発燃料供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10220379A JP2000045886A (ja) 1998-08-04 1998-08-04 内燃機関の蒸発燃料供給方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000045886A true JP2000045886A (ja) 2000-02-15

Family

ID=16750207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10220379A Pending JP2000045886A (ja) 1998-08-04 1998-08-04 内燃機関の蒸発燃料供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000045886A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010144531A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Honda Motor Co Ltd 蒸発燃料処理装置及びその制御方法
JP2014092069A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Mitsubishi Motors Corp エンジンの制御装置
US8770175B2 (en) 2008-11-28 2014-07-08 Honda Motor Co., Ltd. Evaporation fuel processing system and purging method therefor
US9702321B2 (en) 2014-07-10 2017-07-11 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Fuel supply system for an internal combustion engine
US10273892B2 (en) 2014-07-10 2019-04-30 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Fuel supply system for an internal combustion engine

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8770175B2 (en) 2008-11-28 2014-07-08 Honda Motor Co., Ltd. Evaporation fuel processing system and purging method therefor
JP2010144531A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Honda Motor Co Ltd 蒸発燃料処理装置及びその制御方法
JP2014092069A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Mitsubishi Motors Corp エンジンの制御装置
US9410508B2 (en) 2012-11-02 2016-08-09 Mitsubishi Jidosha Kabushiki Kaisha Controlling apparatus for an engine
US9702321B2 (en) 2014-07-10 2017-07-11 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Fuel supply system for an internal combustion engine
US10273892B2 (en) 2014-07-10 2019-04-30 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Fuel supply system for an internal combustion engine
DE102015008902B4 (de) * 2014-07-10 2021-06-17 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Kraftstoffzufuhrsystem für eine Brennkraftmaschine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2534462Y2 (ja) キャニスタ
JPH07217505A (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP3237434B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP2005036759A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2004156496A (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP2000045886A (ja) 内燃機関の蒸発燃料供給方法
JPH05180095A (ja) 車両の蒸発燃料制御装置
JP4375209B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP3620210B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3147410B2 (ja) パージエア制御装置
JP3955142B2 (ja) 内燃機関のエバポパージ制御方法
JP2001182628A (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP3312467B2 (ja) 内燃機関用蒸発燃料処理装置
JPH1136921A (ja) 内燃機関の制御装置
JP3065176B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
JP3334487B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP2002310008A (ja) 燃料蒸気処理装置
JP3074840B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JPH0321744B2 (ja)
JP3919536B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP3862934B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP2743229B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2006144601A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2005207345A (ja) エンジンの燃料処理装置
JP2012180824A (ja) 蒸発燃料処理装置