JP2000032423A - データ伝達制御方法 - Google Patents

データ伝達制御方法

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JP2000032423A
JP2000032423A JP10198737A JP19873798A JP2000032423A JP 2000032423 A JP2000032423 A JP 2000032423A JP 10198737 A JP10198737 A JP 10198737A JP 19873798 A JP19873798 A JP 19873798A JP 2000032423 A JP2000032423 A JP 2000032423A
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直久 北里
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カルーセル内のオブジェクトの更新が、サー
バ側からクライアント(MHEGエンジン)側に通知さ
れるようにする。 【解決手段】 クライアント側では、関心のあるオブジ
ェクトIDを付加してモジュールの更新イベントの受け
取りをサーバに宣言し、サーバでは、この宣言に応答し
て、固有のモジュール更新イベントのIDを設定してク
ライアントに返送すというインターフェイスを実行する
ようにされる。サーバ側では、更新された制御情報のモ
ジュール更新イベントIDを付加してモジュール変更イ
ベントを送信するように構成する。クライアント側では
オブジェクトIDとモジュール更新イベントIDとを対
応付けしたテーブルを検索することで、ほぼ更新された
オブジェクトの特定まで行うことが可能になる。クライ
アント側では獲得したモジュール更新イベントIDと対
応するオブジェクトIDが一義的に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデジタル衛
星放送などにおいてデータサービスを受信するシステム
に適用して好適なデータ伝達制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル衛星放送の普及が進んで
いる。デジタル衛星放送は、例えば既存のアナログ放送
と比較してノイズやフェージングに強く、高品質の信号
を伝送することが可能である。また、周波数利用効率が
向上され、多チャンネル化も図ることが可能になる。具
体的には、デジタル衛星放送であれば1つの衛星で数百
チャンネルを確保することも可能である。このようなデ
ジタル衛星放送では、スポーツ、映画、音楽、ニュース
などの専門チャンネルが多数用意されており、これらの
専門チャンネルでは、それぞれの専門のコンテンツに応
じたプログラムが放送されている。
【0003】そして、上記のようなデジタル衛星放送シ
ステムを利用して、ユーザが楽曲等の音声データをダウ
ンロードできるようにしたり、いわゆるテレビショッピ
ングとして、例えばユーザが放送画面を見ながら何らか
の商品についての購買契約を結べるようにしたりするこ
とが提案されている。つまりは、デジタル衛星放送シス
テムとして、通常の放送内容と並行したデータサービス
放送を行うものである。
【0004】一例として、楽曲データのダウンロードで
あれば、放送側においては、放送番組と並行して、楽曲
データを多重化して放送するようにする。また、この楽
曲データのダウンロードに際しては、GUI(Graphical
User Interface)画面(即ちダウンロード用の操作画面
である)を表示させることでインタラクティブな操作を
ユーザに行わせるようにされるが、このGUI画面出力
のためのデータも多重化して放送するようにされる。そ
して、受信装置を所有しているユーザ側では、所望のチ
ャンネルを選局している状態で、受信装置に対する所定
の操作によって楽曲データをダウンロードするためのG
UI画面を表示出力させるようにする。そして、この表
示された操作画面に対してユーザが操作を行うことで、
例えば受信装置に接続したデジタルオーディオ機器に対
してデータを供給し、これが録音されるようにするもの
である。
【0005】ところで、上記のような楽曲データをダウ
ンロードするためのGUI画面としては、例えばGUI
画面を形成するパーツ的な画像データ、テキストデータ
などの情報に加え、更には所定操作に応じた音声出力の
ための音声データなどの単位データ(ファイル)をそれ
ぞれオブジェクトとして扱い、このオブジェクトの出力
態様を所定方式によるシナリオ記述によって規定するこ
とによって、上記操作画面についての所要の表示形態及
び音声等の出力態様を実現するように構成することが考
えられる。なお、ここでは、上記GUI画面のようにし
て、記述情報によって規定されることで、或る目的に従
った機能を実現する表示画面(ここでは音声等の出力も
含む)のことを「シーン」というものとする。また、
「オブジェクト」とは、記述情報に基づいてその出力態
様が規定される画像、音声、テキスト等の単位情報を示
しており、伝送時においては、ここでは記述情報自体の
データファイルも「オブジェクト」の1つとして扱われ
るものとする。
【0006】上記シーン表示及びシーン表示上での音声
出力等を実現するためのオブジェクトは、例えば所定の
伝送方式に従ってエンコードされて送信される。受信装
置側では上記伝送方式に従ってデータを受信すると共
に、この受信データについてデコード処理を施して、例
えば表示に必要なシーンに必要とされるオブジェクトご
との纏まりとしてのデータを得て、これをシーンとして
出力するようにされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、受信装置を所
有するユーザの使用環境を考慮すれば、上記所定の伝送
方式に則った上で、受信装置にて受信したデータサービ
ス用のデータの処理については出来るだけ効率的な処理
が行われるようにして、例えば表示出力されるべきシー
ン内容の更新なども、できるだけ軽い処理で迅速に対応
できるようにすることが好ましい。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を考慮して、所定方式のシナリオ記述により関連
付けされるオブジェクトを含んでデータ伝送単位を形成
して、更に、或る一定期間にわたり転送すべき1以上の
データ伝送単位を含んで循環データ単位を形成し、この
循環データ単位を繰り返し転送するデータ転送方式に対
応したデータ伝達制御方法として、上記循環データ単位
に含まれるオブジェクトについて更新が行われたこと
を、循環データ単位を受信するサーバ側からこの循環デ
ータ単位を使用するクライアントに対して通知できるよ
うにしたオブジェクト更新通知処理を実行するように構
成することとした。
【0009】上記構成によれば、少なくとも、循環デー
タ単位を形成するデータについて、何らかのオブジェク
トが更新されたことををクライアントが知ることが可能
となり、クライアントでは、これに基づいた所要の対応
処理を実行することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以降、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明が適用されるシステムとしては、デ
ジタル衛星放送を利用して番組を放送すると共に、受信
装置側ではこの番組に関連した楽曲データ(音声デー
タ)等の情報をダウンロードできるようにしたシステム
を例に挙げることとする。
【0011】なお、以降の説明は次の順序で行うことと
する。 1.デジタル衛星放送システム 1−1.全体構成 1−2.GUI画面に対する操作 1−3.地上局 1−4.送信フォーマット 1−5.IRD 2.本発明に至った背景 3.本実施の形態のオブジェクト更新通知制御 3−1.U−U APIの一般的処理 3−2.第1例 3−3.第2例 3−4.第3例
【0012】1.デジタル衛星放送システムの構成 1−1.全体構成 図1は、本実施の形態としてのデジタル衛星放送システ
ムの全体構成を示すものである。この図に示すように、
デジタル衛星放送の地上局1には、テレビ番組素材サー
バ6からのテレビ番組放送のための素材と、楽曲素材サ
ーバ7からの楽曲データの素材と、音声付加情報サーバ
8からの音声付加情報と、GUIデータサーバからのG
UIデータとが送られる。
【0013】テレビ番組素材サーバ6は、通常の放送番
組の素材を提供するサーバである。このテレビ番組素材
サーバから送られてくる音楽放送の素材は、動画及び音
声とされる。例えば、音楽放送番組であれば、上記テレ
ビ番組素材サーバ6の動画及び音声の素材を利用して、
例えば新曲のプロモーション用の動画及び音声が放送さ
れたりすることになる。
【0014】楽曲素材サーバ7は、オーディオチャンネ
ルを使用して、オーディオ番組を提供するサーバであ
る。このオーディオ番組の素材は音声のみとなる。この
楽曲素材サーバ7は、複数のオーディオチャンネルのオ
ーディオ番組の素材を地上局1に伝送する。各オーディ
オチャンネルの番組放送ではそれぞれ同一の楽曲が所定
の単位時間繰り返して放送される。各オーディオチャン
ネルは、それぞれ独立しており、その利用方法としては
各種考えられる。例えば、1つのオーディオチャンネル
では最新の日本のポップスの数曲を或る一定時間繰り返
し放送し、他のオーディオチャンネルでは最新の外国の
ポップスの数曲を或る一定時間繰り返し放送するという
ようにされる。
【0015】音声付加情報サーバ8は、楽曲素材サーバ
7から出力される楽曲の時間情報等を提供するサーバで
ある。
【0016】GUIデータサーバ9は、ユーザが操作に
用いるGUI画面を形成するための「GUIデータ」を
提供する。例えば後述するような楽曲のダウンロードに
関するGUI画面であれば、配信される楽曲のリストペ
ージや各楽曲の情報ページを形成するための画像デー
タ、テキストデータ、アルバムジャケットの静止画を形
成するためのデータなどを提供する。更には、受信設備
3側にていわゆるEPG(Electrical Program Guide)と
いわれる番組表表示を行うのに利用されるEPGデータ
もここから提供される。なお、「GUIデータ」として
は、例えばMHEG(Multimedia Hypermedia Informati
on Coding Experts Group)方式が採用される。MHEG
とは、マルチメディア情報、手順、操作などのそれぞれ
と、その組み合わせをオブジェクトとして捉え、それら
のオブジェクトを符号化したうえで、タイトル(例えば
GUI画面)として制作するためのシナリオ記述の国際
標準とされる。また、本実施の形態ではMHEG−5を
採用するものとする。
【0017】地上局1は上記テレビ番組素材サーバ6、
楽曲素材サーバ7、音声付加情報サーバ8、及びGUI
データサーバ9から伝送された情報を多重化して送信す
る。本実施の形態では、テレビ番組素材サーバ6から伝
送されたビデオデータはMPEG(Moving Picture Expe
rts Group)2方式により圧縮符号化され、オーディオデ
ータはMPEG2オーディオ方式により圧縮符号化され
る。また、楽曲素材サーバ7から伝送されたオーディオ
データは、オーディオチャンネルごとに対応して、例え
ばMPEG2オーディオ方式と、ATRAC(Adoptive
Tranform Acoustic Coding)方式と何れか一方の方式に
より圧縮符号化される。また、これらのデータは多重化
の際、キー情報サーバ10からのキー情報を利用して暗
号化される。なお、地上局1の内部構成例については後
述する。
【0018】地上局1からの信号は衛星2を介して各家
庭の受信設備3で受信される。衛星2には複数のトラン
スポンダが搭載されている。1つのトランスポンダは例
えば30Mbpsの伝送能力を有している。各家庭の受
信設備3としては、パラボラアンテナ11とIRD(Int
egrated Receiver Decorder)12と、ストレージデバイ
ス13と、モニタ装置14とが用意される。また、この
場合には、IRD12に対して操作を行うためのリモー
トコントローラ64が示されている。
【0019】パラボラアンテナ11で衛星2を介して放
送されてきた信号が受信される。この受信信号がパラボ
ラアンテナ11に取り付けられたLNB(Low Noize Blo
ck Down Converter)15で所定の周波数に変換され、I
RD12に供給される。
【0020】IRD12における概略的な動作として
は、受信信号から所定のチャンネルの信号を選局し、そ
の選局された信号から番組としてのビデオデータ及びオ
ーディオデータの復調を行ってビデオ信号、オーディオ
信号として出力する。また、IRD12では、番組とし
てのデータと共に多重化されて送信されてくる、GUI
データに基づいてGUI画面としての出力も行う。この
ようなIRD12の出力は、例えばモニタ装置14に対
して供給される。これにより、モニタ装置14では、I
RD12により受信選局した番組の画像表示及び音声出
力が行われ、また、後述するようなユーザの操作に従っ
てGUI画面を表示させることが可能となる。
【0021】ストレージデバイス13は、IRD12に
よりダウンロードされたオーディオデータ(楽曲デー
タ)を保存するためのものである。このストレージデバ
イス13の種類としては特に限定されるものではなく、
MD(Mini Disc)レコーダ/プレーヤ、DATレコーダ
/プレーヤ、DVDレコーダ/プレーヤ等を用いること
ができる。また、ストレージデバイス13としてパーソ
ナルコンピュータ装置を用い、ハードディスクのほか、
CD−R等をはじめとする記録が可能なメディアにオー
ディオデータを保存するようにすることも可能とされ
る。
【0022】また、本実施の形態の受信設備3として
は、図2に示すように、データ伝送規格としてIEEE
1394に対応したデータインターフェイスを備えたM
Dレコーダ/プレーヤ13Aを、図1に示すストレージ
デバイス13として使用することができるようになって
いる。この図に示すIEEE1394対応のMDレコー
ダ/プレーヤ13Aは、IEEE1394バス16によ
りIRD12と接続される。これによって、本実施の形
態では、IRD12にて受信された、楽曲としてのオー
ディオデータ(ダウンロードデータ)を、ATRAC方
式により圧縮処理が施されたままの状態で直接取り込ん
で記録することができる。また、MDレコーダ/プレー
ヤ13AとIRD12とをIEEE1394バス16に
より接続した場合には、上記オーディオデータの他、そ
のアルバムのジャケットデータ(静止画データ)及び歌
詞などのテキストデータを記録することも可能とされて
いる。
【0023】IRD12は、例えば電話回線4を介して
課金サーバ5と通信可能とされている。IRD12に
は、後述するようにして各種情報が記憶されるICカー
ドが挿入される。例えば楽曲のオーディオデータのダウ
ンロードが行われたとすると、これに関する履歴情報が
ICカードに記憶される。このICカードの情報は、電
話回線4を介して所定の機会、タイミングで課金サーバ
5に送られる。課金サーバ5は、この送られてきた履歴
情報に従って金額を設定して課金を行い、ユーザに請求
する。
【0024】これまでの説明から分かるように、本発明
が適用されたシステムでは、地上局1は、テレビ番組素
材サーバ6からの音楽番組放送の素材となるビデオデー
タ及びオーディオデータと、楽曲素材サーバ7からのオ
ーディオチャンネルの素材となるオーディオデータと、
音声付加情報サーバ8からの音声データと、GUIデー
タサーバ9からのGUIデータとを多重化して送信して
いる。そして、各家庭の受信設備3でこの放送を受信す
ると、例えばモニタ装置14により、選局したチャンネ
ルの番組を視聴することができる。また、番組のデータ
と共に送信されるGUIデータを利用したGUI画面と
して、第1にはEPG(Electrical Program Guide;電
子番組ガイド)画面を表示させ、番組の検索等を行うこ
とができる。また、第2には、例えば通常の番組放送以
外の特定のサービス用のGUI画面を利用して所要の操
作を行うことで、本実施の形態の場合には、放送システ
ムにおいて提供されている通常番組の視聴以外のサービ
スを享受することができる。例えば、オーディオ(楽
曲)データのダウンロードサービス用のGUI画面を表
示させて、このGUI画面を利用して操作を行えば、ユ
ーザが希望した楽曲のオーディオデータをダウンロード
してストレージデバイス13に記録して保存することが
可能になる。
【0025】なお、本実施の形態では、上記したような
GUI画面に対する操作を伴う、通常の番組放送以外の
特定のサービスを提供するデータサービス放送について
は、インタラクティブ性を有することもあり、「インタ
ラクティブ放送」ともいうことにする。
【0026】1−2.GUI画面に対する操作 ここで、上述しているインタラクティブ放送の利用例、
つまり、GUI画面に対する操作例について、図3及び
図4を参照して概略的に説明しておく。ここでは、楽曲
データ(オーディオデータ)のダウンロードを行う場合
について述べる。
【0027】先ず、図3によりIRD12に対してユー
ザが操作を行うためのリモートコントローラ64の操作
キーについて、特に主要なものについて説明しておく。
図3には、リモートコントローラ64において各種キー
が配列された操作パネル面が示されている。ここでは、
これら各種キーのうち、電源キー101、数字キー10
2、画面表示切換キー103、インタラクティブ切換キ
ー104、EPGキーパネル部105、チャンネルキー
106について説明する。
【0028】電源キー101は、IRD12の電源のオ
ン/オフを行うためのキーである。数字キー102は、
数字指定によりチャンネル切り換えを行ったり、例えば
GUI画面において数値入力操作が必要な場合に操作す
るためのキーである。画面表示切換キー103は、例え
ば通常の放送画面とEPG画面との切り換えを行うキー
である。例えば、画面表示切換キー103によりEPG
画面を呼び出した状態の下で、EPGキーパネル部10
5に配置されたキーを操作すれば、電子番組ガイドの表
示画面を利用した番組検索が行えることになる。また、
EPGキーパネル部105内の矢印キー105aは、後
述するサービス用のGUI画面におけるカーソル移動な
どにも使用することができる。インタラクティブ切換キ
ー104は、通常の放送画面と、その放送番組に付随し
たサービスのためのGUI画面との切り換えを行うため
に設けられる。チャンネルキー106は、IRD12に
おける選局チャンネルをそのチャンネル番号の昇順、降
順に従って順次切り換えていくために設けられるキーで
ある。
【0029】なお、本実施の形態のリモートコントロー
ラ64としては、例えばモニタ装置14に対する各種操
作も可能に構成されているものとされ、これに対応した
各種キーも設けられているものであるが、ここでは、モ
ニタ装置14に対応するキー等の説明は省略する。
【0030】次に、図4を参照してGUI画面に対する
操作の具体例について説明する。受信設備3により放送
を受信して所望のチャンネルを選局すると、モニタ装置
14の表示画面には、図4(a)に示すように、テレビ
番組素材サーバ6から提供された番組素材に基づく動画
像が表示される。つまり、通常の番組内容が表示され
る。ここでは、例えば音楽番組が表示されているものと
する。また、この音楽番組には楽曲のオーディオデータ
のダウンロードサービス(インタラクティブ放送)が付
随されているものとする。そして、この音楽番組が表示
されている状態の下で、例えばユーザがリモートコント
ローラ64のインタラクティブ切換キー104を操作し
たとすると、表示画面は図4(b)に示すような、オー
ディオデータのダウンロードのためのGUI画面に切り
替わる。
【0031】このGUI画面においては、先ず、画面の
左上部のテレビ番組表示エリア21Aに対して、図4
(a)にて表示されていたテレビ番組素材サーバ6から
のビデオデータによる画像が縮小化されて表示される。
また、画面の右上部には、オーディオチャンネルで放送
されている各チャンネルの楽曲のリスト21Bが表示さ
れる。また、画面の左下にはテキスト表示エリア21C
とジャケット表示エリア21Dが表示される。さらに、
画面の右側には歌詞表示ボタン22、プロフィール表示
ボタン23、情報表示ボタン24、予約録音ボタン2
5、予約済一覧表示ボタン26、録音履歴表示ボタン2
7、およびダウンロードボタン28が表示される。
【0032】ユーザは、このリスト21Bに表示されて
いる楽曲名を見ながら、興味のある楽曲を探していく。
そして、興味のある楽曲を見つけたらリモートコントロ
ーラ64の矢印キー105a(EPGキーパネル部10
5内)を操作して、その楽曲が表示されている位置にカ
ーソルを合わせた後、エンター操作を行う(例えば矢印
キー105aのセンター位置を押圧操作する)。これに
よって、カーソルを合わせた楽曲を試聴することができ
る。すなわち、各オーディオチャンネルでは、所定の単
位時間中、同一の楽曲が繰り返し放送されているので、
テレビ番組表示エリア21Aの画面はそのままで、IR
D12により上記操作により選択された楽曲のオーディ
オチャンネルに切り換えて音声出力することで、その楽
曲を聞くことができる。この時、ジャケット表示エリア
21Dにはその楽曲のMDジャケットの静止画像が表示
される
【0033】また、例えば上記の状態で歌詞表示ボタン
22にカーソルを合わせ、エンター操作を行う(以下、
ボタン表示にカーソルを合わせ、エンター操作を行うこ
とを「ボタンを押す」という)と、テキスト表示エリア
21Cに楽曲の歌詞がオーディオデータと同期したタイ
ミングで表示される。同様に、プロフィール表示ボタン
23あるいは情報表示ボタン24を押すと、楽曲に対応
するアーティストのプロフィールあるいはコンサート情
報などがテキスト表示エリア21Cに表示される。この
ように、ユーザは、現在どのような楽曲が配信されてい
るのかを知ることができ、更に各楽曲についての詳細な
情報を知ることができる。
【0034】ユーザは試聴した楽曲を購入したい場合に
は、ダウンロードボタン28を押す。ダウンロードボタ
ン28が押されると、選択された楽曲のオーディオデー
タがダウンロードされ、ストレージデバイス13に記憶
される。楽曲のオーディオデータと共に、その歌詞デー
タ、アーティストのプロフィール情報、ジャケットの静
止画データ等をダウンロードすることもできる。そし
て、このようにして楽曲のオーディオデータがダウンロ
ードされる毎に、その履歴情報がIRD12内のICカ
ードに記憶される。ICカードに記憶された情報は、例
えば1カ月に一度ずつ課金サーバ5により取り込みが行
われ、ユーザに対してデータサービスの使用履歴に応じ
た課金が行われる。これによって、ダウンロードされる
楽曲の著作権を保護することができることにもなる。
【0035】また、ユーザは予めダウンロードの予約を
行いたい場合には、予約録音ボタン25を押す。このボ
タンを押すと、GUI画面の表示が切り換わり、予約が
可能な楽曲のリストが画面全体に表示される。例えばこ
のリストは1時間単位、1週間単位、チャンル単位等で
検索した楽曲を表示することが可能である。ユーザはこ
のリストの中からダウンロードの予約を行いたい楽曲を
選択すると、その情報がIRD12内に登録される。そ
して、すでにダウンロードの予約を行った楽曲を碓認し
たい場合には、予約済一覧表示ボタン26を押すことに
より、画面全体に表示させることができる。このように
して予約された楽曲は、予約時刻になるとIRD12に
よりダウンロードされ、ストレージデバイス13に記憶
される。
【0036】ユーザはダウンロードを行った楽曲につい
て確認したい場合には、録音履歴ボタン27を押すこと
により、既にダウンロードを行った楽曲のリストを画面
全体に表示させることができる。
【0037】このように、本発明が適用されたシステム
の受信設備3では、モニタ装置14のGUI画面上に楽
曲のリストが表示される。そして、このGUI画面上の
表示にしたがって楽曲を選択するとその楽曲を試聴する
ことができ、その楽曲の歌詞やアーティストのプロフィ
ール等を知ることができる。さらに、楽曲のダウンロー
ドとその予約、ダウンロードの履歴や予約済楽曲リスト
の表示等を行うことができる。
【0038】詳しいことは後述するが、上記図4(b)
に示すようなGUI画面の表示と、GUI画面に対する
ユーザの操作に応答したGUI画面上での表示変更、及
び音声出力は、前述したMHEG方式に基づいたシナリ
オ記述により、オブジェクトの関係を規定することによ
り実現される。ここでいうオブジェクトとは、図4
(b)に示された各ボタンに対応するパーツとしての画
像データや各表示エリアに表示される素材データとな
る。そして、本明細書においては、このGUI画面のよ
うな、シナリオ記述によってオブジェクト間の関係が規
定されることで、或る目的に従った情報の出力態様(画
像表示や音声出力等)が実現される環境を「シーン」と
いうものとする。また、1シーンを形成するオブジェク
トとしては、シナリオ記述のファイル自体も含まれるも
のとする。
【0039】以上、説明したように、本発明が適用され
たデジタル衛星放送システムでは放送番組が配信される
と共に、複数のオーディオチャンネルを使用して楽曲の
オーディオデータが配信される。そして、配信されてい
る楽曲のリスト等を使用して所望の楽曲を探し、そのオ
ーディオデータをストレージデバイス13に簡単に保存
することができる。なお、デジタル衛星放送システムに
おける番組提供以外のサービスとしては、上記した楽曲
データのダウンロードの他にも各種考えられる。例え
ば、いわゆるテレビショッピングといわれる商品紹介番
組を放送した上で、GUI画面としては購買契約が結べ
るようなものを用意することも考えられる。
【0040】1−3.地上局 これまで、本実施の形態としてのデジタル衛星放送シス
テムの概要について説明したが、以降、このシステムに
ついてより詳しい説明を行っていくこととする。そこ
で、先ず地上局1の構成について図5を参照して説明す
る。
【0041】なお、以降の説明にあたっては、次のこと
を前提とする。本実施の形態では、地上局1から衛星2
を介しての受信設備3への送信を行うのにあたり、DS
M−CC(デジタル蓄積メディア・コマンド・アンド・
コントロール;Digital Strage Media-Command and Con
trol)プロトコルを採用する。DSM−CC(MPEG
−part6)方式は、既に知られているように、例え
ば、何らかのネットワークを介して、デジタル蓄積メデ
ィア(DSM)に蓄積されたMPEG符号化ビットスト
リームを取り出し(Retrieve)たり、或いはDSMに対し
てストリームを蓄積(Store)するためのコマンドや制御
方式を規定したものである。そして本実施の形態におい
ては、このDSM−CC方式がデジタル衛星放送システ
ムにおける伝送規格として採用されているものである。
そして、DSM−CC方式によりデータ放送サービス
(例えばGUI画面など)のコンテンツ(オブジェクト
の集合)を伝送するためには、コンテンツの記述形式を
定義しておく必要がある。本実施の形態では、この記述
形式の定義として先に述べたMHEGが採用されるもの
である。
【0042】図5に示す地上局1の構成において、テレ
ビ番組素材登録システム31は、テレビ番組素材サーバ
6から得られた素材データをAVサーバ35に登録す
る。この素材データはテレビ番組送出システム39に送
られ、ここでビデオデータは例えばMPEG2方式で圧
縮され、オーディオデータは、例えばMPEG2オーデ
ィオ方式によりパケット化される。テレビ番組送出シス
テム39の出力はマルチプレクサ45に送られる。
【0043】また、楽曲素材登録システム32では、楽
曲素材サーバ7からの素材データ、つまりオーディオデ
ータを、MPEG2オーディオエンコーダ36A、及び
ATRACエンコーダ36Bに供給する。MPEG2オ
ーディオエンコーダ36A、ATRACエンコーダ36
Bでは、それぞれ供給されたオーディオデータについて
エンコード処理(圧縮符号化)を行った後、MPEGオ
ーディオサーバ40A及びATRACオーディオサーバ
40Bに登録させる。MPEGオーディオサーバ40A
に登録されたMPEGオーディオデータは、MPEGオ
ーディオ送出システム43Aに伝送されてここでパケッ
ト化された後、マルチプレクサ45に伝送される。AT
RACオーディオサーバ40Bに登録されたATRAC
データは、ATRACオーディオ送出システム43Bに
4倍速ATRACデータとして送られ、ここでパケット
化されてマルチプレクサ45に送出される。
【0044】また、音声付加情報登録システム33で
は、音声付加情報サーバ8からの素材データである音声
付加情報を音声付加情報データベース37に登録する。
この音声付加情報データベース37に登録された音声付
加情報は、音声付加情報送出システム41に伝送され、
同様にして、ここでパケット化されてマルチプレクサ4
5に伝送される。
【0045】また、GUI用素材登録システム34で
は、GUIデータサーバ9からの素材データであるGU
Iデータを、GUI素材データベース38に登録する。
【0046】GUI素材データベース38に登録された
GUI素材データは、GUIオーサリングシステム42
に伝送され、ここで、GUI画面、即ち図4にて述べた
「シーン」としての出力が可能なデータ形式となるよう
に処理が施される。
【0047】つまり、GUIオーサリングシステム42
に伝送されてくるデータとしては、例えば、楽曲のダウ
ンロードのためのGUI画面であれば、アルバムジャケ
ットの静止画像データ、歌詞などのテキストデータ、更
には、操作に応じて出力されるべき音声データなどであ
る。上記した各データはいわゆるモノメディアといわれ
るが、GUIオーサリングシステム42では、MHEG
オーサリングツールを用いて、これらのモノメディアデ
ータを符号化して、これをオブジェクトとして扱うよう
にする。そして、例えば図4(b)にて説明したような
シーン(GUI画面)の表示態様と操作に応じた画像音
声の出力態様が得られるように上記オブジェクトの関係
を規定したシナリオ記述ファイル(スクリプト)と共に
MHEG−5のコンテンツを作成する。また、図4
(b)に示したようなGUI画面では、テレビ番組素材
サーバ6の素材データを基とする画像・音声データ(M
PEGビデオデータ、MPEGオーディオデータ)と、
楽曲素材サーバ7の楽曲素材データを基とするMPEG
オーディオデータ等も、GUI画面に表示され、操作に
応じた出力態様が与えられる。従って、上記シナリオ記
述ファイルとしては、上記GUIオーサリングシステム
42では、上記したテレビ番組素材サーバ6の素材デー
タを基とする画像・音声データ、楽曲素材サーバ7の楽
曲素材データを基とするMPEGオーディオデータ、更
には、音声付加情報サーバ8を基とする音声付加情報も
必要に応じてオブジェクトとして扱われて、MHEGの
スクリプトによる規定が行われる。
【0048】なお、GUIオーサリングシステム42か
ら伝送されるMHEGコンテンツのデータとしては、ス
クリプトファイル、及びオブジェクトとしての各種静止
画データファイルやテキストデータファイルなどとなる
が、静止画データは、例えばJPEG(Joint Photograp
h Experts Group)方式で圧縮された640×480ピク
セルのデータとされ、テキストデータは例えば800文
字以内のファイルとされる。
【0049】GUIオーサリングシステム42にて得ら
れたMHEGコンテンツのデータはDSM−CCエンコ
ーダ44に伝送される。DSM−CCエンコーダ44で
は、MPEG2フォーマットに従ったビデオ、オーディ
オデータのデータストリームに多重できる形式のトラン
スポートストリーム(以下TS(Transport Stream)とも
略す)に変換して、パケット化されてマルチプレクサ4
5に出力される。
【0050】マルチプレクサ45においては、テレビ番
組送出システム39からのビデオパケットおよびオーデ
ィオパケットと、MPEGオーディオ送出システム43
Aからのオーディオパケットと、ATRACオーディオ
送出システム43Bからの4倍速オーディオパケット
と、音声付加情報送出システム41からの音声付加情報
パケットと、GUIオーサリングシステム42からのG
UIデータパケットとが時間軸多重化されると共に、キ
ー情報サーバ10(図1)から出力されたキー情報に基
づいて暗号化される。
【0051】マルチプレクサ45の出力は電波送出シス
テム46に伝送され、ここで例えば誤り訂正符号の付
加、変調、及び周波数変換などの処理を施された後、ア
ンテナから衛星2に向けて送信出力するようにされる。
【0052】1−4.送信フォーマット 次に、DSM−CC方式に基づいて規定された本実施の
形態の送信フォーマットについて説明する。図6は、地
上局1から衛星2に送信出力される際のデータの一例を
示している。なお、前述したように、この図に示す各デ
ータは実際には時間軸多重化されているものである。ま
た、この図では、図6に示すように、時刻t1から時刻
t2の間が1つのイベントとされ、時刻t2から次のイ
ベントとされる。ここでいうイベントとは、例えば音楽
番組のチャンネルであれば、複数楽曲のラインナップの
組を変更する単位であり、時間的には30分或いは1時
間程度となる。
【0053】図6に示すように、時刻t1から時刻t2
のイベントでは、通常の動画の番組放送で、所定の内容
A1を有する番組が放送されている。また、時刻t2か
ら始めるイベントでは、内容A2としての番組が放送さ
れている。この通常の番組で放送されているのは動画と
音声である。
【0054】MPEGオーディオチャンネル(1)〜
(10)は、例えば、チャンネルCH1からCH10の
10チャンネル分用意される。このとき、各オーディオ
チャンネルCH1,CH2,CH3・・・・CH10で
は、1つのイベントが放送されている間は同一楽曲が繰
り返し送信される。つまり、時刻t1〜t2のイベント
の期間においては、オーディオチャンネルCH1では楽
曲B1が繰り返し送信され、オーディオチャンネルCH
2では楽曲C1が繰り返し送信され、以下同様に、オー
ディオチャンネルCH10では楽曲K1が繰り返し送信
されることになる。これは、その下に示されている4倍
速ATRACオーディオチャンネル(1)〜(10)に
ついても共通である。
【0055】つまり、図6において、MPEGオーディ
オチャンネルと4倍速ATRACオーディオチャンネル
のチャンネル番号である( )内の数字が同じものは同
じ楽曲となる。また、音声付加情報のチャンネル番号で
ある( )内の数字は、同じチャンネル番号を有するオ
ーディオデータに付加されている音声付加情報である。
更に、GUIデータとして伝送される静止画データやテ
キストデータも各チャンネルごとに形成されるものであ
る。これらのデータは、図7(a)〜(d)に示すよう
にMPEG2のトランスポートパケット内で時分割多重
されて送信され、図7(e)〜(h)に示すようにして
IRD12内では各データパケットのヘッダ情報を用い
て再構築される。
【0056】また、上記図6及び図7に示した送信デー
タのうち、少なくとも、データサービス(インタラクテ
ィブ放送)に利用されるGUIデータは、DSM−CC
方式に則って論理的には次のようにして形成されるもの
である。ここでは、DSM−CCエンコーダ44から出
力されるトランスポートストリームのデータに限定して
説明する。
【0057】図8(a)に示すように、DSM−CC方
式によって伝送される本実施の形態のデータ放送サービ
スは、Service Gatewayという名称のル
ートディレクトリの中に全て含まれる。Service
Gatewayに含まれるオブジェクトとしては、デ
ィレクトリ(Directory),ファイル(Fil
e),ストリーム(Stream),ストリームイベン
ト(Stream Event)などの種類が存在す
る。
【0058】これらのうち、ファイルは静止画像、音
声、テキスト、更にはMHEGにより記述されたスクリ
プトなどの個々のデータファイルとされる。ストリーム
は例えば、他のデータサービスやAVストリーム(TV
番組素材としてのMPEGビデオデータ、オーディオデ
ータ、楽曲素材としてのMPEGオーディオデータ、A
TRACオーディオデータ等)にリンクする情報が含ま
れる。また、ストリームイベントは、同じくリンクの情
報と時刻情報が含まれる。ディレクトリは相互に関連す
るデータをまとめるフォルダである。
【0059】そして、DSM−CC方式では、図8
(b)に示すようにして、これらの単位情報とServ
ice Gatewayをそれぞれオブジェクトという
単位と捉え、それぞれをBIOPメッセージという形式
に変換する。なお、本発明に関わる説明では、ファイ
ル,ストリーム,ストリームイベントの3つのオブジェ
クトの区別は本質的なものではないので、以下の説明で
はこれらをファイルとしてのオブジェクトに代表させて
説明する。
【0060】そして、DSM−CC方式では、図8
(c)に示すモジュールといわれるデータ単位を生成す
る。このモジュールは、図8(b)に示したBIOPメ
ッセージ化されたオブジェクトを1つ以上含むようにさ
れたうえで、BIOPヘッダが付加されて形成される可
変長のデータ単位であり、後述する受信側における受信
データのバッファリング単位となる。また、DSM−C
C方式としては、1モジュールを複数のオブジェクトに
より形成する場合の、オブジェクト間の関係については
特に規定、制限はされていない。つまり、極端なことを
いえば、全く関係の無いシーン間における2以上のオブ
ジェクトにより1モジュールを形成したとしても、DS
M−CC方式のもとでの規定に何ら違反するものではな
い。
【0061】このモジュールは、MPEG2フォーマッ
トにより規定されるセクションといわれる形式で伝送す
るために、図8(d)に示すように、機械的に「ブロッ
ク」といわれる原則固定長のデータ単位に分割される。
但し、モジュールにおける最後のブロックについては規
定の固定長である必要はないものとされている。このよ
うに、ブロック分割を行うのはMPEG2フォーマット
において、1セクションが4KBを越えてはならないと
いう規定があることに起因する。また、この場合には上
記ブロックとしてのデータ単位と、セクションとは同義
なものとなる。
【0062】このようにしてモジュールを分割して得た
ブロックは、図8(e)に示すようにしてヘッダが付加
されてDDB(Download Data Block)というメッセージ
の形式に変換される。
【0063】また、上記DDBへの変換と並行して、D
SI(Download Server Initiate)及びDII(Download
Indication Information)という制御メッセージが生成
される。上記DSI及びDIIは、受信側(IRD1
2)で受信データからモジュールを取得する際に必要と
なる情報であり、DSIは主として、次に説明するカル
ーセル(モジュール)の識別子、カルーセル全体に関連
する情報(カルーセルが1回転する時間、カルーセル回
転のタイムアウト値)等の情報を有する。また、データ
サービスのルートディレクトリ(Service Ga
teway)の所在を知るための情報も有する(オブジ
ェクトカルーセル方式の場合)。
【0064】DIIは、カルーセルに含まれるモジュー
ルごとに対応する情報であり、モジュールごとのサイ
ズ、バージョン、そのモジュールのタイムアウト値など
の情報を有する。
【0065】そして、図8(f)に示すように、上記D
DB、DSI、DIIの3種類のメッセージをセクショ
ンのデータ単位に対応させて周期的に、かつ、繰り返し
送出するようにされる。これにより、受信機側では例え
ば目的のGUI画面(シーン)を得るのに必要なオブジ
ェクトが含まれているモジュールをいつでも受信できる
ようにされる。本明細書では、このような伝送方式を回
転木馬に例えて「カルーセル方式」といい、図8(f)
に示すようにして模式的に表されるデータ伝送形態をカ
ルーセルというものとする。ここで、1カルーセルに含
まれるモジュールとしては複数とされて構わない。例え
ば、1カルーセルにより1つのデータサービスに必要な
複数のモジュールを伝送するようにしてもよいものであ
る。また、「カルーセル方式」としては、「データカル
ーセル方式」のレベルと「オブジェクトカルーセル方
式」のレベルとに分けられる。特にオブジェクトカルー
セル方式では、ファイル、ディレクトリ、ストリーム、
サービスゲートウェイなどの属性を持つオブジェクトを
データとしてカルーセルを用いて転送する方式で、ディ
レクトリ構造を扱えることがデータカルーセル方式と大
きく異なる。本実施の形態のシステムでは、オブジェク
トカルーセル方式を採用するものとされる。
【0066】また、図9に、MHEG方式に則ったデー
タサービスとしてのファイル(MHEG applic
ation file)のディレクトリ構造例を示す。
上述のようにオブジェクトカルーセル方式は、このディ
レクトリ構造を扱えることに特徴を有する。通常、Se
rvice Domainの入り口となる(MHEG
application file)は、必ず、Ser
vice Gatewayの直下にある、app0/s
tartupというファイルとなる。基本的には、Se
rvice Domain(Service Gate
way)の下にapplication direct
ory(app0,app1・・・appN)があり、
その下にstartupといわれるアプリケーション・
ファイルと、applicationを構成する各sc
eneのdirectory(scene0,scen
e1・・・)があるようにされる。更にscene d
irectoryの下には、MHEG scene f
ileとsceneを構成する各content fi
leがおかれることとしている。
【0067】また、上記のようにしてカルーセルにより
送信されるGUIデータ、つまり、図5のDSM−CC
エンコーダ44から出力されるデータとしては、トラン
スポートストリームの形態により出力される。このトラ
ンスポートストリームは例えば図10に示す構造を有す
る。図10(a)には、トランスポートストリームが示
されている。このトランスポートストリームとはMPE
Gシステムで定義されているビット列であり、図のよう
に188バイトの固定長パケット(トランスポートパケ
ット)の連結により形成される。
【0068】そして、各トランスポートパケットは、図
10(b)に示すようにヘッダと特定の個別パケットに
付加情報を含めるためのアダプテーションフィールドと
パケットの内容(ビデオ/オーディオデータ等)を表す
ペイロード(データ領域)とからなる。
【0069】ヘッダは、例えば実際には4バイトとさ
れ、図10(c)に示すように、先頭には必ず同期バイ
トがあるようにされ、これより後ろの所定位置にそのパ
ケットの識別情報であるPID(Packet_I
D)、スクランブルの有無を示すスクランブル制御情
報、後続するアダプテーションフィールドやペイロード
の有無等を示すアダプテーションフィールド制御情報が
格納されている。
【0070】これらの制御情報に基づいて、受信装置側
ではパケット単位でデスクランブルを行い、また、デマ
ルチプレクサによりビデオ/オーディオ/データ等の必
要パケットの分離・抽出を行うことができる。また、ビ
デオ/オーディオの同期再生の基準となる時刻情報を再
生することもここで行うことができる。
【0071】また、これまでの説明から分かるように、
1つのトランスポートストリームには複数チャンネル分
の映像/音声/データのパケットが多重されているが、
それ以外にPSI(Program Specific Information)とい
われる選局を司るための信号や、限定受信(個人の契約
状況により有料チャンネルの受信可不可を決定する受信
機能)に必要な情報(EMM/ECM)、EPGなどの
サービスを実現するためのSI(Service Information)
が同時に多重されている。ここでは、PSIについて説
明する。
【0072】PSIは、図11に示すようにして、4つ
のテーブルで構成されている。それぞれのテーブルは、
セクション形式というMPEG Systemに準拠し
た形式で表されている。図11(a)には、NIT(Net
work Informataion Table)及びCAT(Conditional Acc
ess Table)のテーブルが示されている。NITは、全キ
ャリアに同一内容が多重されている。キャリアごとの伝
送諸元(偏波面、キャリア周波数、畳み込みレート等)
と、そこに多重されているチャンネルのリストが記述さ
れている。NITのPIDとしては、PID=0x0010と
されている。
【0073】CATもまた、全キャリアに同一内容が多
重される。限定受信方式の識別と契約情報等の個別情報
であるEMM(Entitlement Management Message)パケッ
トのPIDが記述されている。PIDとしては、PID
=0x0001により示される。
【0074】図11(b)には、キャリアごとに固有の
内容を有する情報として、PATが示される。PATに
は、そのキャリア内のチャンネル情報と、各チャンネル
の内容を表すPMTのPIDが記述されている。PID
としては、PID=0x0000により示される。
【0075】また、キャリアにおけるチャンネルごとの
情報として、図11(c)に示すPMT(Program Map T
able)のテーブルを有する。PMTは、チャンネル別の
内容が多重されている。例えば、図11(d)に示すよ
うな、各チャンネルを構成するコンポーネント(ビデオ
/オーディオ等)と、デスクランブルに必要なECM(E
ncryption Control Message)パケットのPIDが記述さ
れているPMTのPIDは、PATにより指定される。
【0076】1−5.IRD 続いて、受信設備3に備えられるIRD12の一構成例
について図12を参照して説明する。
【0077】この図に示すIRD12において、入力端
子T1には、パラボラアンテナ11のLNB15により
所定の周波数に変換された受信信号を入力してチューナ
/フロントエンド部51に供給する。チューナ/フロン
トエンド部51では、CPU(Central Processing Uni
t)80からの伝送諸元等を設定した設定信号に基づい
て、この設定信号により決定されるキャリア(受信周波
数)を受信して、例えばビタビ復調処理や誤り訂正処理
等を施すことで、トランスポートストリームを得るよう
にされる。チューナ/フロントエンド部51にて得られ
たトランスポートストリームは、デスクランブラ52に
対して供給される。また、チューナ/フロントエンド部
51では、トランスポートストリームからPSIのパケ
ットを取得し、その選局情報を更新すると共に、トラン
スポートストリームにおける各チャンネルのコンポーネ
ントPIDを得て、例えばCPU80に伝送する。CP
U80では、取得したPIDを受信信号処理に利用する
ことになる。
【0078】デスクランブラ52では、ICカード65
に記憶されているデスクランブルキーデータをCPU8
0を介して受け取ると共に、CPU80によりPIDが
設定される。そして、このデスクランブルキーデータと
PIDとに基づいてデスクランブル処理を実行し、トラ
ンスポート部53に対して伝送する。
【0079】トランスポート部53は、デマルチプレク
サ70と、例えばDRAM等により構成されるキュー
(Queue)71とからなる。キュー(Queue)71は、モ
ジュール単位に対応した複数のメモリ領域が列となるよ
うにして形成されているものとされ、例えば本実施の形
態では、32列のメモリ領域が備えられる。つまり、最
大で32モジュールの情報を同時に格納することができ
る。
【0080】デマルチプレクサ70の概略的動作として
は、CPU80のDeMUXドライバ82により設定さ
れたフィルタ条件に従って、デスクランブラ52から供
給されたトランスポートストリームから必要なトランス
ポートパケットを分離し、必要があればキュー71を作
業領域として利用して、先に図7(e)〜(h)により
示したような形式のデータを得て、それぞれ必要な機能
回路部に対して供給する。デマルチプレクサ70にて分
離されたMPEGビデオデータは、MPEG2ビデオデ
コーダ55に対して入力され、MPEGオーディオデー
タは、MPEGオーディオデコーダ54に対して入力さ
れる。これらデマルチプレクサ70により分離されたM
PEGビデオ/オーディオデータの個別パケットは、P
ES(Packetized Elementary Stream)と呼ばれる形式で
それぞれのデコーダに入力される。
【0081】また、トランスポートストリームにおける
MHEGコンテンツのデータについては、デマルチプレ
クサ70によりトランスポートストリームからトランス
ポートパケット単位で分離抽出されながらキュー71の
所要のメモリ領域に書き込まれていくことで、モジュー
ル単位にまとめられるようにして形成される。そして、
このモジュール単位にまとめられたMHEGコンテンツ
のデータは、CPU80の制御によってデータバスを介
して、メインメモリ90内のDSM−CCバッファ91
に書き込まれて保持される。
【0082】また、トランスポートストリームにおける
4倍速ATRACデータ(圧縮オーディオデータ)も、
例えばトランスポートパケット単位で必要なデータがデ
マルチプレクサ70により分離抽出されてIEEE13
94インターフェイス60に対して出力される。また、
IEEE1394インターフェイス60を介した場合に
は、オーディオディオデータの他、ビデオデータ及び各
種コマンド信号等を送出することも可能とされる。
【0083】PESとしての形式によるMPEGビデオ
データが入力されたMPEG2ビデオデコーダ55で
は、メモリ55Aを作業領域として利用しながらMPE
G2フォーマットに従って復号化処理を施す。復号化さ
れたビデオデータは、表示処理部58に供給される。
【0084】表示処理部58には、上記MPEG2ビデ
オデコーダ55から入力されたビデオデータと、後述す
るようにしてメインメモリ90のMHEGバッファ92
にて得られるデータサービス用のGUI画面等のビデオ
データが入力される。表示処理部58では、このように
して入力されたビデオデータについて所要の信号処理を
施して、所定のテレビジョン方式によるアナログオーデ
ィオ信号に変換してアナログビデオ出力端子T2に対し
て出力する。これにより、アナログビデオ出力端子T2
とモニタ装置14のビデオ入力端子とを接続すること
で、例えば先に図4に示したような表示が行われる。
【0085】また、PESによるMPEGオーディオデ
ータが入力されるMPEG2オーディオデコーダ54で
は、メモリ54Aを作業領域として利用しながらMPE
G2フォーマットに従って復号化処理を施す。復号化さ
れたオーディオデータは、D/Aコンバータ56及び光
デジタル出力インターフェイス59に対して供給され
る。
【0086】D/Aコンバータ56では、入力されたオ
ーディオデータについてアナログ音声信号に変換してス
イッチ回路57に出力する。スイッチ回路57では、ア
ナログオーディオ出力端子T3又はT4の何れか一方に
対してアナログ音声信号を出力するように信号経路の切
換を行う。ここでは、アナログオーディオ出力端子T3
はモニタ装置14の音声入力端子と接続されるために設
けられているものとされる。また、アナログオーディオ
出力端子T4はダウンロードした楽曲をアナログ信号に
より出力するための端子とされる。また、光デジタル出
力インターフェイス59では、入力されたデジタルオー
ディオデータを光デジタル信号に変換して出力する。こ
の場合、光デジタル出力インターフェイス59は、例え
ばIEC958に準拠する。
【0087】メインメモリ90は、CPU80が各種制
御処理を行う際の作業領域として利用されるものであ
る。そして、本実施の形態では、このメインメモリ90
において、前述したDSM−CCバッファ91と、MH
EGバッファ92としての領域が割り当てられるように
なっている。MHEGバッファ92には、MHEG方式
によるスクリプトの記述に従って生成された画像データ
(例えばGUI画面の画像データ)を生成するための作
業領域とされ、ここで生成された画像データはバスライ
ンを介して表示処理部58に供給される。
【0088】CPU80は、IRD12における全体制
御を実行する。このなかには、デマルチプレクサ70に
おけるデータ分離抽出についての制御も含まれる。ま
た、獲得したMHEGコンテンツのデータについてデコ
ード処理を施すことで、スクリプトの記述内容に従って
GUI画面(シーン)を構成して出力するための処理も
実行する。
【0089】このため、本実施の形態のCPU80とし
ては、主たる制御処理を実行する制御処理部81に加
え、例えば少なくとも、DeMUXドライバ82、DS
M−CCデコーダブロック83、及びMHEGデコーダ
ブロック84が備えられる。本実施の形態では、このう
ち、少なくともDSM−CCデコーダブロック83及び
MHEGデコーダブロック84については、ソフトウェ
アにより構成される。DeMUXドライバ82は、入力
されたトランスポートストリームのPIDに基づいてデ
マルチプレクサ70におけるフィルタ条件を設定する。
DSM−CCデコーダブロック83は、DSM−Man
agerとしての機能を有するものであり、DSM−C
Cバッファ91に格納されているモジュール単位のデー
タについて、MHEGコンテンツのデータに再構築す
る。また、MHEGデコーダブロック84からのアクセ
スに従って所要のDSM−CCデコード等に関連する処
理を実行する。
【0090】MHEGデコーダブロック84は、DSM
−CCデコーダブロック83により得られたMHEGコ
ンテンツのデータ、つまり、DSM−CCバッファ91
にて得られているMHEGコンテンツのデータにアクセ
スして、シーン出力のためのデコード処理を行う。つま
り、そのMHEGコンテンツのスクリプトファイルによ
り規定されているオブジェクト間の関係を実現していく
ことで、シーンを形成するものである。この際、シーン
としてGUI画面を形成するのにあたっては、MHEG
バッファ92を利用して、ここで、スクリプトファイル
の内容に従ってGUI画面の画像データを生成するよう
にされる。
【0091】DSM−CCデコーダブロック83及びM
HEGデコーダブロック84間のインターフェイスに
は、U−U API(DSM−CC U−U API(A
pplivation Portability Interface))が採用される。
U−U APIは、例えばクライアント(MHEGデコ
ーダブロック84)側がDSM Managerオブジ
ェクト(DSMの機能を実現するサーバオブジェクト;
DSM−CCデコーダブロック83)にアクセスするた
めのインターフェイスであり、カルーセルに含まれるS
ervice Gateway,Directory,
File,Stream,Stream Eventな
どの属性を有するオブジェクトをファイルシステムのよ
うにして構造的にアクセスすることができるようにした
APIとされる。
【0092】このAPIを通じてカルーセルに含まれる
オブジェクトへのアクセスを行うことで、カルーセルを
使用するプログラム(クライアント)がカルーセル受信
動作を関知することなく、バス名を使用してオブジェク
トにアクセスすることが可能になる。
【0093】また、このU−U APIは、下層のデー
タ転送方式に関わらず利用することが出来るように規定
されたインターフェイスの集合であることから、このA
PIを利用するプログラムは、U−U APIを提供す
るどのようなデータ転送方式においても利用できるとい
う利点を有する。
【0094】ここで、CPU80の制御によりトランス
ポートストリームから1シーンを形成するのに必要な目
的のオブジェクトを抽出するための動作例について説明
しておく。
【0095】DSM−CCでは、トランスポートストリ
ーム中のオブジェクトの所在を示すのにIOR(Interop
erable Object Reference)が使用される。IORには、
オブジェクトを見つけ出すための力ルーセルに対応する
識別子、オブジェクトの含まれるモジュールの識別子
(以下module_idと表記)、1つのモジュール
中でオブジェクトを特定する識別子(以下object
_keyと表記)のほかに、オブジェクトの含まれるモ
ジュールの情報を持つDIIを識別するためのタグ(a
ssociation_tag)情報を含んでいる。ま
た、モジュール情報を持つDIIには、1つ以上のモジ
ュールそれぞれについてのmodule_id、モジュ
ールの大きさ、バージョンといった情報と、そのモジュ
ールを識別するためのタグ(association_
tag)情報を含んでいる。
【0096】トランスポートストリームから抜き出され
たIORがCPU80において識別された場合に、その
IORで示されたオブジェクトを受信、分離して得るプ
ロセスは、例えば次のようになる。 (Pr1) CPU80のDeMUXドライバ82で
は、IORのassociation_tagと同じ値
を持つエレメンタリーストリーム(以下ESと表記)
を、カルーセルにおけるPMTのESループから探し出
してPIDを得る。このPIDを持つESにDIIが含
まれていることになる。 (Pr2) このPIDとtable_id_exte
nsionとをフィルタ条件としてデマルチプレクサ7
0に対して設定する。これにより、デマルチプレクサ7
0では、DIIを分離してCPU80に対して出力す
る。 (Pr3) DIIの中で、先のIORに含まれていた
module_idに相当するモジュールのassoc
iation_tagを得る。 (Pr4) 上記association_tagと同
じ値を有するESを、PMTのESループ(カルーセ
ル)から探し出し、PIDを得る。このPIDを有する
ESに目的とするモジュールが含まれる。 (Pr5) 上記PIDとmodule_idとをフィ
ルタ条件として設定して、デマルチプレクサ70による
フィルタリングを行う。このフィルタ条件に適合して分
離抽出されたトランスポートパケットがキュー71の所
要のメモリ領域(列)に格納されていくことで、最終的
には、目的のモジュールが形成される。 (Pr6) 先のIORに含まれていたobject_
keyに相当するオブジェクトをこのモジュールから抜
き出す。これが目的とするオブジェクトになる。このモ
ジュールから抜き出されたオブジェクトは、例えば、D
SM−CCバッファ91の所定の領域に書き込みが行わ
れる。例えば、上記動作を繰り返し、目的とするオブジ
ェクトを集めてDSM−CCバッファ91に格納してい
くことで、必要とされるシーンを形成するMHEGコン
テンツが得られることになる。
【0097】マンマシンインターフェイス61では、リ
モートコントローラ64から送信されてきたコマンド信
号を受信してCPU80に対して伝送する。CPU80
では、受信したコマンド信号に応じた機器の動作が得ら
れるように、所要の制御処理を実行する。
【0098】ICカードスロット62にはICカード6
5が挿入される。そして、この挿入されたICカード6
5に対してCPU80によって情報の書き込み及び読み
出しが行われる。
【0099】モデム63は、電話回線4を介して課金サ
ーバ5と接続されており、CPU80の制御によってI
RD12と課金サーバ5との通信が行われるように制御
される。
【0100】ここで、上記構成によるIRD12におけ
るビデオ/オーディオソースの信号の流れを、図4によ
り説明した表示形態に照らし合わせながら補足的に説明
する。図4(a)に示すようにして、通常の番組を出力
する場合には、入力されたトランスポートストリームか
ら必要な番組のMPEGビデオデータとMPEGオーデ
ィオデータとが抽出されて、それぞれ復号化処理が施さ
れる。そして、このビデオデータとMPEGオーディオ
データが、それぞれアナログビデオ出力端子T2と、ア
ナログオーディオ出力端子T3に出力されることで、モ
ニタ装置14では、放送番組の画像表示と音声出力が行
われる。
【0101】また、図4(b)に示したGUI画面を出
力する場合には、入力されたトランスポートストリーム
から、このGUI画面(シーン)に必要なMHEGコン
テンツのデータをトランスポート部53により分離抽出
してDSM−CCバッファ91に取り込む。そして、こ
のデータを利用して、前述したようにDSM−CCデコ
ーダブロック83及びMHEGデコーダブロック84が
機能することで、MHEGバッファ92にてシーン(G
UI画面)の画像データが作成される。そして、この画
像データが表示処理部58を介してアナログビデオ出力
端子T2に供給されることで、モニタ装置14にはGU
I画面の表示が行われる。
【0102】また、図4(b)に示したGUI画面上で
楽曲のリスト21Bにより楽曲が選択され、その楽曲の
オーディオデータを試聴する場合には、この楽曲のMP
EGオーディオデータがデマルチプレクサ70により得
られる。そして、このMPEGオーディオデータが、M
PEGオーディオデコーダ54、D/Aコンバータ、ス
イッチ回路57、アナログオーディオ出力端子T3を介
してアナログ音声信号とされてモニタ装置14に対して
出力される。
【0103】また、図4(b)に示したGUI画面上で
ダウンロードボタン28が押されてオーディオデータを
ダウンロードする場合には、ダウンロードすべき楽曲の
オーディオデータがデマルチプレクサ70により抽出さ
れてアナログオーディオ出力端子T4、光デジタル出力
インターフェイス59、またはIEEE1394インタ
ーフェイス60に出力される。
【0104】ここで、特にIEEE1394インターフ
ェイス60に対して、図2に示したIEEE1394対
応のMDレコーダ/プレーヤ13Aが接続されている場
合には、デマルチプレクサ70ではダウンロード楽曲の
4倍速ATRACデータが抽出され、IEEE1394
インターフェイス60を介してMDレコーダ/プレーヤ
13Aに装填されているディスクに対して記録が行われ
る。また、この際には、例えばJPEG方式で圧縮され
たアルバムジャケットの静止画データ、歌詞やアーティ
ストのプロフィールなどのテキストデータもデマルチプ
レクサ70においてトランスポートストリームから抽出
され、IEEE1394インターフェイス60を介して
MDレコーダ/プレーヤ13Aに転送される。MDレコ
ーダ/プレーヤ13Aでは、装填されているディスクの
所定の領域に対して、これら静止画データ、テキストデ
ータを記録することができるようになっている。
【0105】2.本発明に至った背景 例えば、オブジェクトカルーセル方式によるデジタルデ
ータ放送の受信を行っている場合、その放送中において
カルーセルに含まれる或るオブジェクトのバージョンが
更新されたとすると、その時点で、更新前のそのオブジ
ェクトのデータは無効となり、新しいバージョンのオブ
ジェクトにアクセスすることが可能な状態となる。
【0106】但し、DSM−CC方式においては、カル
ーセルにおけるオブジェクトのバージョンが更新された
タイミングでこれをクライアント側に通知するインター
フェイスを備えていない。つまり、IRD12の場合で
あれば、DSM−CCデコーダブロック83側の受信デ
ータにおいて、或るオブジェクトのバージョンアップが
あったとしても、これを直ちにMHEGデコーダブロッ
ク84側が知ることが出来ない。
【0107】ここで、クライアントが、現在シーン表示
に使用しているオブジェクトのバージョンアップを通知
されないまま、次にそのオブジェクトをサーバから読み
出したような場合、以前のオブジェクトとは異なるデー
タが読み出されて、このオブジェクトにより表示が行わ
れてしまうことになる。例えば、オブジェクトのバージ
ョンアップに関わらず以前の表示状態を維持したいよう
な場合には、このようなクライアント側の動作では不都
合を招くことになる。また、逆にオブジェクトのバージ
ョンアップに対応して、現在のシーン表示の一部の内容
を変更する必要が在るような場合には、或る機会でもっ
てその更新されたオブジェクトをサーバから読み出すま
では、シーンの表示が変更されないことになる。つま
り、実際のオブジェクトのバージョンアップのタイミン
グに対して、シーンの表示内容の更新のタイミングが遅
れることになる。このようにして、クライアントがオブ
ジェクトのバージョンアップを通知されないことで、何
らかの不都合が生じることになる。
【0108】3.本実施の形態のオブジェクト更新通知
制御 3−1.U−U APIの一般的処理 そこで、本実施の形態では、以降説明するようにして、
クライアント(MHEGデコーダブロック84)側にお
いてオブジェクトのバージョンアップを知ることが出来
るようにして、これに対応した適切なMHEGデコード
処理が得られるようにすることを目的とするものであ
る。更には、バージョンアップされたオブジェクトを特
定できるようにして、サーバ側からのオブジェクトの再
度読み出しが効率的に行われるようにすることを目的と
するものである。また、このようなオブジェクトのバー
ジョンアップの通知のためのインターフェイスとして
は、U−U APIに準拠させるように構成されるもの
である。
【0109】ここで、本実施の形態としてのバージョン
アップ通知のためのインターフェイスを説明するのに先
だって、図18により、U−U APIのインターフェ
イスの一般的な一例を説明しておく。ここでは、クライ
アントであるMHEGデコーダブロック84が、ストリ
ーム再生を行う場合を例に挙げている。この図において
○内に示す数は、MHEGデコーダブロック84及びD
SM−CCデコーダブロック83の処理手順を示すもの
である。以下、この処理手順に従って説明を行う。ま
た、以降の説明においては、MHEGデコーダブロック
84をクライアント、DSM−CCデコーダブロック8
3についてはサーバということにする。
【0110】(処理1) クライアントは、所要のタイ
ミングでEvent::Subscribe(″str
eam on″)をサーバに対して伝送する。 Event::Subscribe(″stream
on″)は、以降において、″stream on″イ
ベントを受け取ることをサーバに宣言するインターフェ
イスである。
【0111】(処理2) Event::Subscr
ibe(″stream on″)が受信されると、サ
ーバでは、stream onイベントに対応するイベ
ント番号を返す。ここでは、Event#10を設定し
てクライアントに対して伝送している。
【0112】(処理3) クライアントでは、イベント
番号を獲得したら、Event::notifyをサー
バへ出力する。 Event::notifyとは、クライアント側から
サーバ側に対して、サーバ側において、何らかのイベン
トの発生があれば、その通知を要求するインターフェイ
スである。
【0113】(処理4) 上記(処理3)のnotif
yに対する応答処理として、図18のようにして或るタ
イミングで受信データにおいて″stream on″
イベントが発生したら、サーバは、″stream o
n″イベントに対して設定したイベント番号であるEv
ent#10をクライアントに伝送する。 (処理5) クライアントでは、受信した上記Even
t#10により、″stream on″イベントが発
生したことを知ることになる。そして、この場合には例
えばストリーム再生のためのMHEGデコード処理を実
行する。
【0114】3−2.第1例 次に、上記図18に示したU−U APIインターフェ
イスに基づく本実施の形態のオブジェクト更新通知制御
について説明する。前述のように、DSM−CCではカ
ルーセル内のオブジェクトの更新があったことを、その
タイミングでクライアントに知らせるための情報を有し
てはいない。また、更新されたオブジェクトを直接的に
識別可能な情報も伝送はされない。つまり、現状では、
クライアント側は受信したオブジェクトに更新があった
とされるタイミングでこれを知ることは出来ず、また、
その更新があったオブジェクトを特定することも出来な
いことになる。
【0115】但し、DSM−CCでは、あるオブジェク
トについて更新(バージョンアップ)が行われた場合、
そのオブジェクトが含まれるモジュールもこれに伴って
バージョンアップされるようになっている。そして、こ
のモジュールのバージョンアップは、図8にて説明した
DIIの内容に反映される。即ち、DIIにおけるモジ
ュールのバージョン情報が変更される。本実施の形態で
はこれを利用する。
【0116】そして、本実施の形態のオブジェクト更新
通知制御として、その第1例においては、U−U AP
Iのインターフェイスとして″DII_CHANGE
D″イベントを追加する。この″DII_CHANGE
D″イベントは、サーバ側において、その内容が更新さ
れた新規のDIIメッセージを受信したことを意味す
る。そして、図13の(処理1)〜(処理4)に示すよ
うにしてオブジェクト更新通知制御を実行する。
【0117】(処理1) クライアントは、Even
t::Subscribe(″DII_CHANGE
D″)をサーバに伝達する。 (処理2) Event::Subscribe(″D
II_CHANGED″)を受信したサーバは、″DI
I_CHANGED″イベントに対して設定したイベン
ト番号をクライアントに返す。ここでは、″DII_C
HANGED″イベントに対してEvent#2を設定
して返している。
【0118】(処理3) 上記イベント番号を獲得した
後、クライアントは、Event::notifyをサ
ーバに伝送し、″DII_CHANGED″を含む何ら
かのイベントが発生したらこれを通知する要求を行う。 (処理4) サーバでは、受信したカルーセルのデータ
に含まれるDIIごとにそのバージョン値を保持してい
るようにされる。そして、上記Event::noti
fyを受けて後の或るタイミングで、受信したカルーセ
ルのデータに含まれるDIIのバージョン値が変更され
た、つまりDIIの内容に切り換えがあったとする。こ
れは、そのDIIが示すカルーセルのモジュールにおい
て、特定は出来ないが何らかのオブジェクトについてバ
ージョンアップがあったことを意味する。このようにし
て、DIIのバージョンアップ(内容切り換え)があっ
た、つまり″DII_CHANGED″イベントが発生
すると、サーバでは、(処理3)のEvent::no
tifyに対する応答として、″DII_CHANGE
D″イベントに対して設定したイベント番号(Even
t#2)をクライアントに伝送するようにされる。
【0119】これにより、クライアントでは、少なくと
も現在放送中のデータサービスにおいてオブジェクトの
変更があったことをほぼリアルタイムで知ることが出来
る。そして、この通知に従って、オブジェクトのバージ
ョンアップに対応した、何らかの適切なMHEGデコー
ド処理(シーンに関する出力制御等)を実行することが
可能になる。
【0120】また、U−U APIの規定では、インタ
ーフェイスを実行する際に、何らかの情報を付加して伝
達を行ってもよいこととされている。そこで、(処理
4)によりイベント番号(Event#2)をクライア
ントに送信する際、図のようにして、イベント番号と共
にDIIの更新に対応するバージョンアップされたモジ
ュールの識別情報(moduleId) を付加すれ
ば、クライアント側ではオブジェクトの内容に変更のあ
ったモジュールを特定することが可能となる。この場
合、クライアント側では、更新されたオブジェクトの特
定まではされないため、現在関心のあるオブジェクト
(例えば、クライアント側でGUI画面表示などのため
に現在使用しているオブジェクトなどである)がバージ
ョンアップされたモジュールに属しているかどうかまで
は分からない。このため、例えば、クライアント側で
は、現在出力中のシーン(GUI画面等)に必要なオブ
ジェクトを全てDSM−CCバッファ91から再ロード
するようにされる。このようにすれば、実際に更新され
たオブジェクトは現在出力中のシーンの内容の変更には
関連しない可能性はあるものの、更新されたオブジェク
トは現在出力中のシーンの内容の変更に関わるのであれ
ば、確実にシーン内容の変更を行うことができることに
なる。
【0121】ところで、(処理3)として示したEve
nt::notifyは、前述のように、何らかのイベ
ントが発生したことの通知をクライアントからサーバに
要求するものであるが、実際には、或るイベントの発生
によってサーバ側でEvent::notifyに応答
した通知を行うと、この時点で、Event::not
ifyは無効となる。このため、上記図13に示した処
理の実際において、はじめに(処理2)としてEven
t::Subscribe(″DII_CHANGE
D″)を発行して以降、サーバ側での″DII_CHA
NGED″イベントの発生を逃さずに通知させるために
は、一旦発行したEvent::notifyに応答し
たイベント通知が行われたら、この後、直ちに次のEv
ent::notifyを発行するようにしている。つ
まり、サーバ側において、Event::notify
が無効とされている期間ができるだけ生じないようにす
るものである。このようにすれば、データサービス放送
中において、DIIの切り換えが行われるごとに、これ
を逃すことなくほぼリアルタイムで″DII_CHAN
GED″イベントの発生のあったことをクライアントに
逐次通知することが可能になる。
【0122】また、上記した(処理1)である、Eve
nt::Subscribe(″DII_CHANGE
D″)をクライアントからサーバに伝達するインターフ
ェイスは、データサービス放送中におけるDIIの切り
換えを逐一逃さずに通知できるようにすることを考慮し
て、MHEGデコーダブロック84のプログラム(MH
EGエンジン)が立ち上がって直ぐのタイミングと、カ
ルーセルのデータ内容(放送内容)自体について切り換
えが行われたときに実行するようにされる。なお、MH
EGデコーダブロック84のプログラムを立ち上げる場
合とは、例えば、これまでデータサービス放送が付随さ
れていない放送を受信していた状態から、例えばチャン
ネルの切り換えや番組の変更が行われることで、新たに
データサービス放送が付随している番組を受信したとき
などとされる。
【0123】3−3.第2例 続いて、第2例としてのオブジェクト更新通知制御につ
いて図14及び図15を参照して説明する。この第2例
では、クライアント側で変更のあったオブジェクトを特
定することまでが可能となる。
【0124】図14に示す(処理1)〜(処理8)まで
による第2例の処理手順としては次のようになる。 (処理1) 第2例においても、第1例の場合と同様
に″DII_CHANGED″イベントが使用され、先
ずクライアントは、Event::Subscribe
(″DII_CHANGED″)をサーバに伝達する。 (処理2) Event::Subscribe(″D
II_CHANGED″)を受信したサーバは、″DI
I_CHANGED″イベントに対して設定したイベン
ト番号をクライアントに返す。ここでも、″DII_C
HANGED″イベントに対応するイベント番号として
はEvent#2を設定して返している。
【0125】(処理3) 上記イベント番号を獲得した
後、クライアントはVersion::get(obj
ectId)のインターフェイスをサーバに伝送する。 Version::get(objectId)とは、
クライアント側において関心のあるオブジェクトをサー
バ側に伝えるためのインターフェイスである。このイン
ターフェイスの引数(objectId)には、その関
心のあるオブジェクトについてのobjectIdが示
される。なお、ここでいう「関心のあるオブジェクト」
とは、例えばクライアント(MHEGデコーダブロック
84)にて現在シーン出力(GUI画面表示等)に使用
しているオブジェクトなどをいうものである。また、実
際のVersion::get( )としては、次のよ
うなAPIとなる。 interface Version{ void get (in ObjRef obj, out u_sh ort moduleId); }; (処理4) 上記Version::get(obje
ctId)の受信に応答して、サーバからはそのobj
ectIdにより示されるオブジェクトが属するモジュ
ールの識別情報であるmoduleIdを返送する。こ
のmoduleIdの返送を受けて、クライアント側で
は送信したobjectIdと、返送されたmodul
eIdとを対応付けして記憶する。
【0126】上記(処理3)→(処理4)からなるイン
ターフェイスは、クライアントにおいて現在関心がある
とされるオブジェクトについて全て行われる。ここで、
例えば最後の(処理3)→(処理4)に該当する(処理
5)→(処理6)が完了したとすると、クライアント側
においては、図15に示すようなテーブル情報が得られ
ている。つまり、[(処理3)→(処理4)]・・・
[(処理5)→(処理6)]が実行されたことで、クラ
イアント側で関心のある全てのオブジェクトごとに、そ
のobjectIdとmoduleIdとが対応付けさ
れたテーブルが得られることになる。そして、この後
(処理7)に移行する。
【0127】(処理7) クライアントは、Even
t::notifyをサーバに伝送し、何らかのイベン
トが発生したらこれを通知する要求を行う。 (処理8) サーバにおいて上記Event::not
ifyに対する応答として、DIIの内容に切り換えが
あって″DII_CHANGED″イベントが発生した
とされると、サーバから、″DII_CHANGED″
イベントに対して設定したイベント番号(Event#
2)をクライアントに伝送するのであるが、前述のよう
に、U−U APIでは、或るイベントの送信に際し
て、何らかの情報を付加してもよいことが規定されてい
る。そこで、この場合には、イベント番号(Event
#2)に対して、バージョンアップしたDIIが対応す
るモジュール(つまりバージョンアップされたオブジェ
クトが属するとされるモジュール)のmoduleId
を付加して伝送するようにされる。これは、次のような
APIである。 module DSM{ interface Event{ struct StreamEvent{ u_short eventId; //id for DII_ CHANGED AppNPT rAppTime; //not used sequence<u_short,65535> moduleI dList; //(NEW) } } }
【0128】このようにして、クライアント側でイベン
ト番号(Event#2)とmoduleIdが得られ
ると、クライアント側では、図15に示したテーブルつ
いてテーブルサーチを行って、テーブルの中から、(処
理8)により伝送されたmoduleIdと一致したm
oduleIdを検索する。この検索されたmodul
eIdに対応付けされたobjectIdにより示され
るオブジェクトが、更新されたオブジェクトである可能
性を有していることになるので、クライアントは、この
オブジェクトを更新のあったオブジェクトとして特定す
るようにされる。この場合、例えばテーブル中におい
て、(処理8)により伝送されたmoduleIdと一
致したmoduleIdと対応づけられたobject
Idが複数存在する可能性もある。この場合、これら複
数のobjectIdにより示されるオブジェクトのう
ちの全てが実際に更新されているとは限らないが、ここ
では、これら複数のオブジェクトについて更新があった
ものと見なすようにされる。こうすれば、実際に更新の
あったオブジェクトは確実に含まれるようにされる。
【0129】また、第2例においても、DIIの切り換
えを逃さずに″DII_CHANGED″イベントのイ
ベント番号+moduleIdの通知がクライアントに
対して行われるようにするには、第1例の場合と同様
に、(処理1)であるEvent::Subscrib
e(″DII_CHANGED″)のクライアントから
サーバへの伝達は、MHEGデコーダブロック84のプ
ログラム立ち上げ直後、及びカルーセルの切り換えが有
ったときに行われるようにすることが必要となる。ま
た、実際における(処理7)としてのEvent::n
otifyのサーバへの伝達も、これに応答した何らか
のイベントの通知が行われたら、イベント番号+mod
uleIdの返送(処理8)が得られたら、直ちに次の
Event::notify(#2)の伝達を行うよう
にされる。
【0130】このようにして、更新されたオブジェクト
を知ることで、クライアントではオブジェクトのバージ
ョンアップに対応した適切なMHEGデコード処理を実
行することが出来るが、一例として次のような処理を実
行することが可能である。前述したように、MHEGデ
コーダブロック84は、MHEGの記述内容に従って、
DSM−CCバッファ91から必要なオブジェクトのデ
ータを読み出して、MHEGバッファ92にてGUI画
面等のシーンのデータを形成して表示処理部58に出力
する。ここで、図14に示す処理によって、1又は複数
の特定のオブジェクトについてバージョンアップしたこ
とが特定されたとする。そして、これらのオブジェクト
は、現在GUI画面形成のためのオブジェクトとして使
用されており、この場合には、そのオブジェクトの内容
の変更(バージョンアップ)があれば、出来るだけこれ
を迅速にGUI画面に反映させる必要があるものとす
る。このような場合、MHEGデコーダブロック84
は、DSM−CCバッファ91に格納されているモジュ
ール単位のデータの中から、バージョンアップが特定さ
れたオブジェクトのデータのみを再ロードするようにさ
れる。そして、MHEGバッファ92にて、そのオブジ
ェクトの内容についてのみ入れ替えるようにして、新規
のシーンのデータを生成して、表示処理部58に出力さ
せるようにする。
【0131】例えば更新されたオブジェクトが特定でき
ないが、シーンについて何らかの変更が有るという可能
性のみが通知されるような場合(例えば第1例)では、
例えばシーン内容の一部変更に対応する場合でさえ、そ
のシーンを形成するための全オブジェクトについて、D
SM−CCバッファ91から再読み出しを行って、MH
EGバッファ92上にてシーンの再構築を行う必要が生
じることになる。これに対して、第2例のようにして更
新されたオブジェクトが特定される場合には、上記処理
のようにして、MHEGデコーダブロック84は、シー
ン内容の一部変更に必要とされるオブジェクトのみにつ
いて処理を行えばよいことになる。つまり、同じシーン
内容の一部変更を行うのにも、MHEGデコーダブロッ
ク84の処理負担は軽いものとすることができる。
【0132】3−4.第3例 続いて、第3例としてのオブジェクト更新通知制御につ
いて図16及び図17を参照して説明する。この第3例
によっても、クライアント側で変更のあったオブジェク
トを特定することまでが可能となる。但し、第3例にお
いては、先の第1例及び第2例において使用された″D
II_CHANGED″イベントは使用されない。
【0133】図16に示す第2例の手順としては次のよ
うになる。 (処理1) クライアントは、現在関心のあるオブジェ
クトについて、UpdateEvent::subsc
ribe(objectId)をサーバ側に伝達する。 UpdateEvent::subscribe(ob
jectId)は、引数に示すobjectIdにより
示されるオブジェクトが属するモジュールのバージョン
アップが行われた場合のイベント(UpdateEve
nt)を受け取ることを宣言するものであり、次のよう
なAPIを呼ぶことになる。 interface UpdateEvent{ void subscribe(in ObjRef obj,out u_short up_eventId); void notify (in u_short up_eventI d); };
【0134】(処理2) 上記UpdateEven
t::subscribe(objectId)を受信
したサーバでは、この受信したUpdateEven
t::subscribe(objectId)に固有
の識別情報である、UpdateEventIdを返送
する。このUpdateEventIdは、サーバ側に
てユニークに設定されるIdである。
【0135】クライアントは、現在関心のある全オブジ
ェクトについて、UpdateEvent::subs
cribe(objectId)の伝達(処理1)と、
これに応答したUpdateEventIdの受信(処
理2)を繰り返すようにされる。ここでは、(処理3)
→(処理4)のプロセスが、最後のオブジェクトについ
ての(処理1)→(処理2)に相当するものとしてい
る。
【0136】そして、関心のある全オブジェクトに対応
して(処理1)→(処理2)・・・(処理3)→(処理
4)が完了したとされる段階では、クライアント(MH
EGデコーダブロック84)では、図17(a)に示す
テーブル情報が得られている。このテーブル情報は、
(処理1)(又は(処理3))としてサーバに伝送した
objectId、つまり関心のあるオブジェクトにつ
いてのobjectIdと、これに応答してサーバから
得られたUpdateEventIdとの対応が示され
る。また、サーバ(DSM−CCデコーダブロック8
3)側では、図17(b)に示すテーブル情報が得られ
ている。このテーブル情報は、(処理1)(又は(処理
3))により伝送されたobjectIdに対応して設
定したUpdateEventId、更には、上記ob
jectIdにより示されるオブジェクトが属するモジ
ュールを特定するmoduleId、及びこのモジュー
ルのバージョンナンバ(DIIにより示される)とが対
応付けされたものとなる。
【0137】(処理5) 上記のようにして(処理1)
→(処理2)・・・(処理3)→(処理4)までが完了
されると、クライアントは、UpdateEven
t::notifyをサーバに伝送し、UpdateE
vent(モジュールの更新)が発生したらこれを通知
する要求を行う。 (処理6) サーバにおいて上記UpdateEven
t::notifyを受けて以降は、受信したDIIが
示すモジュールのバージョン値と、図17(b)に示す
テーブルとを照合している。ここで、テーブルの或るm
oduleIdに対応するバージョンナンバが、上記D
IIが示すモジュールのバージョン値と異なっていれ
ば、そのモジュールについてバージョンアップが有った
ことが識別される。このようにしてモジュールについて
バージョンアップが有った場合、つまりUpdateE
ventが発生したら、サーバは、テーブルを参照し
て、そのバージョンアップが有ったとされるモジュール
のmoduleIdと対応付けされたUpdateEv
entIdを付加して、次のようなAPIを呼び出して
UpdateEventIdを返送する。 interface UpdateEvent{ struct VersionUpEvent{ u_short eventId; //id for DII_C HANGED } }
【0138】上記(処理6)によりUpdateEve
ntIdを受信して得たクライアント側では、この受信
したUpdateEventIdと一致する、テーブル
(図17(a))のUpdateEventIdにアク
セスする。そして、テーブル上で、このアクセスされた
UpdateEventIdに対応付けされたobje
ctIdを見ることにより、バージョンアップされたオ
ブジェクトを特定することになる。
【0139】このように、第3例によってもバージョン
アップされたオブジェクトが特定されるので、先の第2
例の場合と同様に、MHEGデコーダブロック84側の
処理をより効率的なものとすることが可能になる。そし
て、第3例の場合には次のような利点も有する。図17
(a)に示したように、クライアント(MHEGデコー
ダブロック84)が有するテーブルは、サーバ側でユニ
ークに設定されたUpdateEventIdに対して
objectIdを対応付けしたものである。従って、
クライアント側ではEvent::notifyに応答
したUpdateEventIdを獲得すれば、一義的
にobjectIdを特定することが出来る。つまり、
第3例ではクライアント側でバージョンアップされたオ
ブジェクトの特定をするのにテーブルサーチを行う必要
はないものであり、それだけクライアントの処理負担が
軽減されるものである。
【0140】また、第3例の場合にも、(処理5)とし
てのUpdateEvent::notifyのサーバ
への伝達も、これに応答したUpdateEventI
dの返送(処理6)が得られたら、直ちに次のUpda
teEvent::notifyの伝達を行うようにし
て、バージョンアップしたモジュールの通知が逃さず行
われるようにするものである。なお、クライアント側で
バージョンの更新について関心が無くなった場合(例え
ば、GUI画面表示が停止された)には、 interface UpdateEvent{ void unsubscribe (up_eventId); }; のAPIを発行する。これにより、サーバ側ではUpd
ateEvent通知のための管理情報を消去する。
【0141】また、本発明としては、データ伝送方式と
してDSM−CC方式を採用し、MHEGのクライアン
ト−サーバ間のインターフェイスとしてU−U API
を採用した場合について説明しているが、これに限定さ
れるものではなく、上記実施の形態において説明した送
信フォーマットに準ずる伝送方式、及びインターフェイ
スであれば本発明の適用が可能とされる。また、本発明
が適用されるシステムとしてもデジタル衛星放送システ
ムに限定されるものではなく、例えばケーブルテレビジ
ョンなどの放送や、インターネット等において適用する
ことも可能である。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、例えばD
SM−CC方式のもとでオブジェクトカルーセルにより
データ伝送を行うシステムの受信側におけるデータ伝達
制御方法として、カルーセル(循環データ単位)内にお
けるオブジェクトついて更新が行われたことを、カルー
セルからデータを受信して保持するサーバ側から、この
カルーセルのデータを使用して所要の機能を実現するク
ライアントに対して通知できるようにしたことで、クラ
イアント側では、この通知に従って、オブジェクトの更
新に応答して実行すべき処理を迅速に或いは効率的に実
行することが可能になるものである。
【0143】そして本発明では、上記のようなオブジェ
クトの更新を通知するためのオブジェクト更新通知処理
として、例えばU−U API等の既存のインターフェ
イスのもとで、オブジェクトの更新に応じてその内容が
更新されるモジュールに関する制御情報(DII)の変
更を意味する制御情報変更イベント(DII_CHAN
GED)を設定し、この制御情報変更イベントを利用し
て、クライアント側からサーバ側に制御情報の変更が有
ったことを通知するように構成される。つまり、敢えて
特化されたインターフェイスの規格を採用することな
く、既存のインターフェイスに準拠した上で、オブジェ
クトの更新を通知を実現することができ、それだけ汎用
性が与えられることになる。ここで、制御情報変更イベ
ントに基づいて、サーバ側から制御情報変更イベントの
発生を通知する際、その制御情報が対応するモジュール
のIDを付加すれば、クライアント側では、単にカルー
セル内でオブジェクトの更新が有ったことだけではな
く、更新されたオブジェクトが属するモジュールまで特
定することが出来るため、それだけ、データの再ロード
などを実行する際には、効率的な処理を実行することが
可能になる。
【0144】また、本発明の他のオブジェクト更新通知
処理として、上記と同様に、U−UAPI等の既存のイ
ンターフェイスのもとで、DIIの変更を意味する制御
情報変更イベント(DII_CHANGED)を設定
し、クライアント側で制御情報変更イベントの受け取り
を宣言(Event::subscribe)した後、
関心のあるオブジェクトのIDをサーバに伝えると共
に、サーバからはこのオブジェクトが属するモジュール
のIDをクライアントに送るようにする。そして、この
後のクライアントの制御情報変更イベントの受け取り要
求に応えて、サーバ側では、更新された制御情報のモジ
ュールのIDを付加して、制御情報変更イベントが有っ
たことを通知するように構成する。これにより、クライ
アント側では、オブジェクトIDとモジュールIDとを
対応付けしたテーブルを検索することで、ほぼ更新され
たオブジェクトの特定までも行うことが可能になる。こ
の場合、クライアント側では、例えばオブジェクト単位
でデータを再ロードすればよく、更に処理負担が軽くな
る。
【0145】また、更に他のオブジェクト更新通知処理
として、クライアント側では、関心のあるオブジェクト
IDを付加してモジュールの更新イベントの受け取りを
サーバに宣言(subscribe)し、サーバでは、
このsubscribeに応答して、固有のモジュール
更新イベントのIDを設定してクライアントに返送すと
いうインターフェイスを実行するようにされる。そし
て、この後のクライアントのモジュール更新イベントの
受け取り要求に応えて、サーバ側では、更新された制御
情報のモジュール更新イベントIDを付加してモジュー
ル変更イベントを送信するように構成する。この構成に
よっても、クライアント側では、オブジェクトIDとモ
ジュール更新イベントIDとを対応付けしたテーブルを
検索することで、ほぼ更新されたオブジェクトの特定ま
でも行うことが可能になる。そして、この構成では、ク
ライアント側では獲得したモジュール更新イベントID
と対応するオブジェクトIDが一義的に得られるため、
更新されたオブジェクトを特定するのにテーブルサーチ
を行う必要が無く、更にクライアント側の処理負担は軽
減される。
【0146】また、サブスクライブイベント(Even
t::subscribe)の伝達は、クライアントの
プログラムの立ち上げ時、又は、カルーセル自体の切り
換えが行われたときに実行する、また、イベント通知要
求(Event::notify)は、サーバからのイ
ベント通知要求に対する応答メッセージが得られた後に
おいて、直ちに実行されるようにすることで、クライア
ントのプログラムの立ち上げ以降においては、オブジェ
クトの更新の通知をほぼ逃さずに得ることが可能にな
り、例えば、放送側でのオブジェクトの更新にほぼ即応
したGUI画面の内容変更が可能になるなど、信頼性が
向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のデジタル衛星放送受信シ
ステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態における受信設備の構築例を示す
ブロック図である。
【図3】IRDのためのリモートコントローラの外観を
示す正面図である。
【図4】放送画面とGUI画面との切り換えを示す説明
図である。
【図5】地上局の構成例を示すブロック図である。
【図6】地上局から送信されるデータを示すチャート図
である。
【図7】送信データの時分割多重化構造を示す説明図で
ある。
【図8】DSM−CCによる送信フォーマットを示す説
明図である。
【図9】データサービスのディレクトリ構造の一例を示
す説明図である。
【図10】トランスポートストリームのデータ構造図で
ある。
【図11】PSIのテーブル構造を示す説明図である。
【図12】IRDの構成を示す説明図である。
【図13】第1例としてのオブジェクト更新通知制御を
示す説明図である。
【図14】第2例としてのオブジェクト更新通知制御を
示す説明図である。
【図15】第2例においてクライアント側で用意される
テーブル構造を示す説明図である。
【図16】第3例としてのオブジェクト更新通知制御を
示す説明図である。
【図17】第3例においてクライアント側で用意される
テーブル構造を示す説明図である。
【図18】U−U APIインターフェイスの一般的な
制御動作例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 地上局、2 衛星、3 受信設備、5 課金サー
バ、6 テレビ番組素材サーバ、7 楽曲素材サーバ、
8 音声付加情報サーバ、9 GUIデータサーバ、1
0 キー情報サーバ、11 パラボラアンテナ、13
ストレージデバイス、13A MDレコーダ/プレー
ヤ、14 モニタ装置、16 IEEE1394バス、
21A テレビ番組表示エリア、21B リスト、21
C テキスト表示エリア、21D ジャケット表示エリ
ア、22 歌詞表示ボタン、23 プロフィール表示ボ
タン、24 情報表示ボタン、25 予約録音ボタン、
26予約済一覧表示ボタン、27 録音履歴ボタン、2
8 ダウンロードボタン、31 テレビ番組素材登録シ
ステム、32 楽曲素材登録システム、33 音声付加
情報登録システム、34 GUI用素材登録システム、
35 AVサーバ、36A MPEGオーディオエンコ
ーダ、36B ATRACエンコーダ、37音声付加情
報データベース、38 GUI素材データベース、39
テレビ番組送出システム、40A MPEGオーディ
オサーバ、40B MPEGオーディオサーバ、41
音声付加情報送出システム、42 GUIオーサリング
システム、43A MPEGオーディオ送出システム、
43B ATRACオーディオ送出システム、44 D
SM−CCエンコーダ、45 マルチプレクサ、46電
波送出システム、51 チューナ/フロントエンド部、
52 デスクランブラ、53 トランスポート部、54
MPEG2オーディオデコーダ、54A メモリ、5
5 MPEG2ビデオデコーダ、55A メモリ、56
D/Aコンバータ、57 スイッチ回路、58 表示
処理部、59 光デジタル出力インターフェイス、60
IEEE1394インターフェイス、61 マンマシ
ンインターフェイス、62 ICカードスロット、63
モデム、64 リモートコントローラ、65 ICカ
ード、70 デマルチプレクサ、71 キュー、81
制御処理部、82 DeMUXドライバ、83 DSM
−CCデコーダブロック、84 MHEGデコーダブロ
ック、90 メインメモリ、91 DSM−CCバッフ
ァ、101 電源キー、102 数字キー、103 画
面表示切換キー、104 インタラクティブ切換キー、
105a 矢印キー、105 EPGキーパネル部、1
06 チャンネルキー、T1 入力端子、T2 アナロ
グビデオ出力端子、T3 アナログオーディオ出力端
子、T4 アナログオーディオ出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 潤也 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 片山 靖 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C064 BA01 BB01 BC16 BC17 BC18 BC20 BC22 BC23 BD02 BD04 BD07 BD08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方式のシナリオ記述により関連付け
    されるオブジェクトを含んでデータ伝送単位を形成し
    て、更に、或る一定期間にわたり転送すべき1以上のデ
    ータ伝送単位を含んで循環データ単位を形成し、この循
    環データ単位を繰り返し転送するデータ転送方式に対応
    し、 上記循環データ単位に含まれるオブジェクトについて更
    新が行われたことを、上記循環データ単位を受信するサ
    ーバ側からこの循環データ単位を使用するクライアント
    に対して通知できるようにしたオブジェクト更新通知処
    理、 を実行するように構成されていることを特徴とするデー
    タ伝達制御方法。
  2. 【請求項2】 上記循環データ単位には、上記オブジェ
    クトの更新に応じてその内容が更新される上記データ伝
    送単位に関する制御情報が含まれるものとされ、 上記オブジェクト更新通知処理は、 所定のインターフェイスの規格のもとで、上記制御情報
    の受取りがあったことを意味する制御情報更新イベント
    を設定したうえで、 少なくとも、 クライアントが、制御情報更新イベントの受取りを宣言
    するためのサブスクライブイベントをサーバに伝達する
    第1の処理と、 クライアントがイベントの発生の通知を要求するイベン
    ト通知要求をサーバに伝達する第2の処理と、 上記イベント通知要求に対するサーバの応答として、更
    新された制御情報を受信したときには、制御情報更新イ
    ベントが発生したことをクライアントに通知する第3の
    処理と、 を実行することにより実現されることを特徴とする請求
    項1に記載のデータ伝達制御方法。
  3. 【請求項3】 上記第3の処理は、更新された制御情報
    により示されるデータ伝送単位の識別情報を付加して、
    制御情報受取りイベントが発生したことをクライアント
    に通知するようにされていることを特徴とする請求項2
    に記載のデータ伝達制御方法。
  4. 【請求項4】 上記第1の処理としてのサブスクライブ
    イベントの伝達は、クライアントのプログラムの立ち上
    げ時、又は、上記循環データ単位自体の切り換えが行わ
    れたときに実行するように構成されていること特徴とす
    る請求項2に記載のデータ伝達制御方法。
  5. 【請求項5】 上記第2の処理としてのイベント通知要
    求は、サーバからのイベント通知要求に対する応答メッ
    セージが得られた後において、直ちに実行するように構
    成されていることを特徴とする請求項2に記載のデータ
    伝達制御方法。
  6. 【請求項6】 上記循環データ単位には、属するオブジ
    ェクトの更新に応じてその内容が更新されるデータ伝送
    単位に関する制御情報が含まれるものとされ、 上記オブジェクト更新通知処理は、 少なくとも、 クライアントが、制御情報更新イベントの受取りを宣言
    するためのサブスクライブイベントをサーバに伝達する
    第1の処理と、 クライアントにて関心のあるオブジェクトのオブジェク
    トIDをサーバ側に通知し、サーバ側では通知されたオ
    ブジェクトが属するデータ伝送単位のデータ伝送単位I
    Dをクライアントに返送する第2の処理と、 クライアントにおいて、上記第2の処理にてサーバ側に
    通知したオブジェクトIDと、上記第2の処理によりサ
    ーバ側から獲得したデータ伝送単位IDとの対応を示す
    テーブル情報を生成する第3の処理と、 クライアントが、イベントの発生の通知を要求するイベ
    ント通知要求をサーバに伝達する第4の処理と、 サーバにおける上記イベント通知要求に対する応答処理
    として、サーバにおいて更新された制御情報を受信した
    ときには、この更新された制御情報により示されるデー
    タ伝送単位IDを付加して、制御情報更新イベントが発
    生したことをクライアントに通知する第5の処理と、 クライアントにおいて、上記第5の処理により得られた
    データ伝送単位IDと一致したテーブル情報のデータ伝
    送単位IDを検索し、この検索されたデータ伝送単位の
    IDに対応付けされたオブジェクトIDが示すオブジェ
    クトついて更新が行われたものと特定する第6の処理
    と、 を実行するように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のデータ伝達制御方法。
  7. 【請求項7】 上記第1の処理としてのサブスクライブ
    イベントの伝達は、クライアントのプログラムの立ち上
    げ時、又は、上記循環データ単位自体の切り換えが行わ
    れたときに実行するように構成されていること特徴とす
    る請求項6に記載のデータ伝達制御方法。
  8. 【請求項8】 上記第4の処理としてのイベント通知要
    求は、サーバからのイベント通知要求に対する応答メッ
    セージが得られた後において、直ちに実行されるように
    構成されていることを特徴とする請求項6に記載のデー
    タ伝達制御方法。
  9. 【請求項9】 上記循環データ単位には、属するオブジ
    ェクトの更新に応じてその内容が更新されるデータ伝送
    単位に関する制御情報が含まれるものとされ、 上記オブジェクト更新通知処理は、 クライアントが、データ伝送単位更新イベントの受取り
    を宣言するためのサブスクライブイベントを関心のある
    オブジェクトのオブジェクトIDと共にサーバに伝達
    し、サーバは、これに応答して固有のデータ伝送単位更
    新イベントIDを設定してクライアントに伝達する第1
    の処理と、 クライアントにおいて、上記第1の処理にてサーバ側に
    伝達したオブジェクトIDと、上記第1の処理によりサ
    ーバ側から獲得したデータ伝送単位更新イベントIDと
    の対応を示すテーブル情報を生成する第2の処理と、 クライアントが、データ伝送単位更新イベントの発生の
    通知を要求するイベント通知要求をサーバに伝達する第
    3の処理と、 サーバにおける上記イベント通知要求に対する応答とし
    て、更新された制御情報を受信したときには、この更新
    された制御情報により示されるデータ伝送単位に含まれ
    るオブジェクトのオブジェクトIDに対応して設定した
    上記データ伝送単位更新イベントIDを付加して、デー
    タ伝送単位更新イベントが発生したことをクライアント
    に通知する第4の処理と、 クライアントにおいて、上記第4の処理により得たデー
    タ伝送単位更新イベントIDと一致する上記テーブル情
    報のデータ伝送単位更新イベントIDに対応するオブジ
    ェクトIDを識別し、この識別したオブジェクトIDが
    示すオブジェクトを更新されたオブジェクトとして特定
    する第5の処理と、 を実行するように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のデータ伝達制御方法。
  10. 【請求項10】 上記第2の処理としてのイベント通知
    要求は、サーバからのイベント通知要求に対する応答メ
    ッセージが得られた後において、直ちに実行するように
    構成されていることを特徴とする請求項9に記載のデー
    タ伝達制御方法。
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