JP2000295638A - 放送設備監視装置 - Google Patents

放送設備監視装置

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JP2000295638A
JP2000295638A JP11097502A JP9750299A JP2000295638A JP 2000295638 A JP2000295638 A JP 2000295638A JP 11097502 A JP11097502 A JP 11097502A JP 9750299 A JP9750299 A JP 9750299A JP 2000295638 A JP2000295638 A JP 2000295638A
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recording
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JP11097502A
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Jun Nakayama
準 中山
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放送設備の運用効率、監視作業効率の向上。 【解決手段】 例えば放送設備から送出されるストリー
ムデータを巡回的に記録する2つのストリーム取込装置
を備え、一方のストリーム取込装置に記録動作を実行さ
せると共に、他方のストリーム取込装置は記録動作を停
止させておき、障害発生時には、上記一方のストリーム
取込装置を停止させ、上記他方のストリーム取込装置の
記録動作を開始させる。これにより、ストリーム取込装
置に記録された障害発生時の放送用データを上書き消去
せずに残すことができると共に、放送用データを断続す
ることなくほぼ連続的に記録していくことができる。ス
トリーム取込装置に記録されたデータは障害の原因など
の解析のために利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送を行
うための放送設備について、その動作状況を監視するた
めの監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル衛星放送の普及が進んで
いる。デジタル衛星放送は、例えば既存のアナログ放送
と比較してノイズやフェージングに強く、高品質の信号
を伝送することが可能である。また、周波数利用効率が
向上され、多チャンネル化も図ることが可能になる。具
体的には、デジタル衛星放送であれば1つの衛星で数百
チャンネルを確保することも可能である。このようなデ
ジタル衛星放送では、スポーツ、映画、音楽、ニュース
などの専門チャンネルが多数用意されており、これらの
専門チャンネルでは、それぞれの専門のコンテンツに応
じたプログラムが放送されている。
【0003】このようなデジタル衛星放送システムの放
送局側にあっては、正常な放送が行われるように放送設
備についてのメンテナンスを行うことになるのである
が、このために、放送設備を構築する各種装置などに何
らかの異常、障害が発生していないかを監視するための
監視システムが備えられる。デジタル衛星放送システム
としての監視システムの場合には、例えば放送設備を構
築する各種装置の動作状況をモニタなどで監視するよう
にしている。また、これと並行して、放送設備にて生成
されるデジタル放送用のストリームデータを循環的にス
トレージデバイス(記憶装置)に記録していくようにし
ている。
【0004】そして、例えば放送設備内の或る装置にお
いて障害が発生したとすれば、この情報が監視システム
のモニタ上に表示出力されるようになっている。ここ
で、例えば監視システムのモニタを監視していた運用者
が、この障害があったことを知らせる表示を見さえすれ
ば、放送設備内において障害が発生したことが分かるこ
とになる。このようにして、何らかの障害があったこと
を知った運用者は、例えば上述したストレージデバイス
によるストリームデータの記録動作を停止するための操
作を行う。
【0005】このとき、ストレージデバイスには、障害
が発生した時点に対応して放送設備から送出されていた
ストリームデータが保存されていることになる。そし
て、運用者は、例えば後の或る機会において、このスト
レージデバイスに保存されている障害発生時のストリー
ムデータを解析することで、障害の原因を特定したり、
また今後の対応策を決定したりすることができるもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ただし、上記したよう
な監視システムにあっては、運用者が常に監視モニタを
見ていない限りは、障害が発生したことを知ることが出
来ないことになる。このため、現実には、運用者による
障害の発生の認知が遅れることもしばしば起こり得る。
ここで、先にも述べたように、ストリームデータを記録
しているストレージデバイスは、或る限られた記録容量
を使用して巡回的に記録するという動作を行っている。
このため、上記のようにして運用者による障害の発生の
認知が遅れた場合、障害発生時のストリームデータは、
既に新しいストリームデータによって上書消去されてし
まっているといった不都合が生じる可能性がある。
【0007】例えば上記のような不都合を回避するため
の方策の1つとしては、例えば平均的に考えられる障害
発生の確認の遅れ時間程度であれば、障害発生時のスト
リームデータが上書き消去されない程度に、ストレージ
デバイスの記録容量を増加させることが考えられる。
【0008】しかし、ストレージデバイスの記録容量を
増加させた場合、これに伴う実際のコストアップは相当
なものとなる。また、ストレージデバイスに記録される
ストリームデータ量も増加して膨大なものとなり得るた
め、この中から解析に必要なデータ部分を抜き出す作業
がそれだけ面倒なものになって、実際の解析作業に支障
を来すことにもなる。つまり、ストレージデバイスの記
録容量を増加させることによる問題の解決は現実的では
ない。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を考慮して、デジタル放送設備についての監視を行
うのにあたり、運用者に依存せず、障害発生時のストリ
ームデータがほぼ確実に保存できるようにして、デジタ
ル放送設備の運用がより効率的に行われるようにするこ
とを目的とするものである。
【0010】このため、デジタル放送として放送すべき
放送用データを、所定の放送素材情報を利用して生成し
て出力する放送設備に備えられ、この放送設備内の所要
の装置部の動作について監視を行う監視装置として次の
ように構成する。つまり、放送設備内の所要の各装置部
の動作、又は所定の装置部から出力される所定の情報に
ついての所定の障害状況を示す障害通知情報を取得可能
とされる、障害通知情報取得手段と、放送用データを取
り込んで所定の記録容量内で循環的に記録を行うように
される記録手段と、障害通知情報取得手段により取得さ
れる障害通知情報に基づいて障害が発生したことが判別
された場合に記録手段の記録動作を停止させるように制
御を実行することのできる記録動作制御手段とを備えて
るものである。
【0011】上記構成によれば、放送設備又はこの放送
設備から送出される放送用データについて何らかの障害
が発生した場合には、放送用データを所定の記録容量内
で循環的に記録を行っている記録手段の記録動作を停止
させるように制御が行われるが、これにより、この記録
手段に記録されたデータ内容としては、障害発生時の放
送用データが障害発生時以降の放送用データによって上
書き消去されずに残っていることになる。
【0012】また、デジタル放送として放送すべき放送
用データを、所定の放送素材情報を利用して生成して出
力する放送設備に備えられ、該放送設備内の所要の装置
部の動作について監視を行う監視装置として、放送設備
内の所要の各装置部の動作、又は所定の装置部から出力
される所定の情報についての所定の障害状況を示す障害
通知情報を取得可能とされる障害通知情報取得手段と、
放送用データを取り込んで所定の記録容量内で巡回的に
記録を行うようにされる複数の記録手段とを備える。そ
して、障害通知情報取得手段により取得される障害通知
情報に基づいて障害が発生したことが判別された場合に
は、記録動作を行っていたとされる1以上の記録手段の
うち少なくとも1つの記録手段の記録動作を停止させる
ように停止制御を実行させると共に、この停止制御が実
行されて以降においても、残る他の記録手段のうち少な
くとも1つの記録手段による記録動作が開始されている
状態にあるように制御を実行する記録動作制御手段を設
けるものである。
【0013】上記構成によれば、放送設備又はこの放送
設備から送出される放送用データについて何らかの障害
が発生した場合には、これまで放送用データを記録して
いた記録手段のうちの少なくとも1つの記録動作が停止
されることで、この記録手段に記録されているデータ内
容としては、障害発生時の放送用データが障害発生時以
降の放送用データによって上書き消去されずに残ってい
ることになる。そして上記のようにして或る記録手段の
記録が停止された以降においては、停止された記録手段
以外の他の記録手段の何れかにおいて記録動作が行わて
いるようにされるために、障害発生時以降の放送用デー
タについての記録も行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】以降、本発明の実施の形態につい
て説明する。本実施の形態としての放送設備監視装置
は、デジタル衛星放送を利用して番組を放送すると共
に、受信装置側ではこの番組に関連した楽曲データ(音
声データ)等の情報をダウンロードできるようにしたシ
ステムに対応することを前提とするもので、このような
デジタル衛星放送システムの放送局側に設けられるもの
とされる。
【0015】なお、以降の説明は次の順序で行うことと
する。 1.デジタル衛星放送システム 1−1.全体構成 1−2.GUI画面に対する操作 1−3.地上局 1−4.送信フォーマット 1−5.IRD 2.本実施の形態の監視システム 2−1.第1例 2−2.第2例 2−3.監視表示
【0016】1.デジタル衛星放送システムの構成 1−1.全体構成 先ず、本実施の形態としての放送設備監視装置の説明を
行うのに先立ち、本実施の形態が対応するデジタル衛星
放送システムについて説明しておく。
【0017】図1は、本実施の形態としてのデジタル衛
星放送システムの全体構成を示すものである。この図に
示すように、デジタル衛星放送の地上局1には、テレビ
番組素材サーバ6からのテレビ番組放送のための素材
と、楽曲素材サーバ7からの楽曲データの素材と、音声
付加情報サーバ8からの音声付加情報と、GUIデータ
サーバからのGUIデータとが送られる。
【0018】テレビ番組素材サーバ6は、通常の放送番
組の素材を提供するサーバである。このテレビ番組素材
サーバから送られてくる音楽放送の素材は、動画及び音
声とされる。例えば、音楽放送番組であれば、上記テレ
ビ番組素材サーバ6の動画及び音声の素材を利用して、
例えば新曲のプロモーション用の動画及び音声が放送さ
れたりすることになる。
【0019】楽曲素材サーバ7は、オーディオチャンネ
ルを使用して、オーディオ番組を提供するサーバであ
る。このオーディオ番組の素材は音声のみとなる。この
楽曲素材サーバ7は、複数のオーディオチャンネルのオ
ーディオ番組の素材を地上局1に伝送する。各オーディ
オチャンネルの番組放送ではそれぞれ同一の楽曲が所定
の単位時間繰り返して放送される。各オーディオチャン
ネルは、それぞれ独立しており、その利用方法としては
各種考えられる。例えば、1つのオーディオチャンネル
では最新の日本のポップスの数曲を或る一定時間繰り返
し放送し、他のオーディオチャンネルでは最新の外国の
ポップスの数曲を或る一定時間繰り返し放送するという
ようにされる。
【0020】音声付加情報サーバ8は、楽曲素材サーバ
7から出力される楽曲の時間情報等を提供するサーバで
ある。
【0021】GUIデータサーバ9は、ユーザが操作に
用いるGUI画面を形成するための「GUIデータ(放
送用コンテンツのデータ)」を提供する。例えば後述す
るような楽曲のダウンロードに関するGUI画面であれ
ば、配信される楽曲のリストページや各楽曲の情報ペー
ジを形成するための画像データ、テキストデータ、アル
バムジャケットの静止画を形成するためのデータなどを
提供する。更には、受信設備3側にていわゆるEPG(E
lectrical Program Guide)といわれる番組表表示を行う
のに利用されるEPGデータもここから提供される。な
お、「GUIデータ」としては、例えばMHEG(Multi
media Hypermedia Information Coding Experts Group)
方式が採用される。MHEGとは、マルチメディア情
報、手順、操作などのそれぞれと、その組み合わせをオ
ブジェクトとして捉え、それらのオブジェクトを符号化
したうえで、タイトル(例えばGUI画面)として制作
するためのシナリオ記述の国際標準とされる。また、本
実施の形態ではMHEG−5を採用するものとする。
【0022】地上局1は上記テレビ番組素材サーバ6、
楽曲素材サーバ7、音声付加情報サーバ8、及びGUI
データサーバ9から伝送された情報を多重化して送信す
る。本実施の形態では、テレビ番組素材サーバ6から伝
送されたビデオデータはMPEG(Moving Picture Expe
rts Group)2方式により圧縮符号化され、オーディオデ
ータはMPEG2オーディオ方式により圧縮符号化され
る。また、楽曲素材サーバ7から伝送されたオーディオ
データは、オーディオチャンネルごとに対応して、例え
ばMPEG2オーディオ方式と、ATRAC(Adoptive
Tranform Acoustic Coding)方式と何れか一方の方式に
より圧縮符号化される。また、これらのデータは多重化
の際、キー情報サーバ10からのキー情報を利用して暗
号化される。なお、地上局1の内部構成例については後
述する。
【0023】また、この地上局1においては、後述する
ようにして、放送のためのデジタルストリームデータを
形成するための各装置部の動作状況を監視するための監
視システム300が設けられる。
【0024】地上局1からの信号は衛星2を介して各家
庭の受信設備3で受信される。衛星2には複数のトラン
スポンダが搭載されている。1つのトランスポンダは例
えば30Mbpsの伝送能力を有している。各家庭の受
信設備3としては、パラボラアンテナ11とIRD(Int
egrated Receiver Decorder)12と、ストレージデバイ
ス13と、モニタ装置14とが用意される。また、この
場合には、IRD12に対して操作を行うためのリモー
トコントローラ64が示されている。
【0025】パラボラアンテナ11で衛星2を介して放
送されてきた信号が受信される。この受信信号がパラボ
ラアンテナ11に取り付けられたLNB(Low Noize Blo
ck Down Converter)15で所定の周波数に変換され、I
RD12に供給される。
【0026】IRD12における概略的な動作として
は、受信信号から所定のチャンネルの信号を選局し、そ
の選局された信号から番組としてのビデオデータ及びオ
ーディオデータの復調を行ってビデオ信号、オーディオ
信号として出力する。また、IRD12では、番組とし
てのデータと共に多重化されて送信されてくる、GUI
データに基づいてGUI画面としての出力も行う。この
ようなIRD12の出力は、例えばモニタ装置14に対
して供給される。これにより、モニタ装置14では、I
RD12により受信選局した番組の画像表示及び音声出
力が行われ、また、後述するようなユーザの操作に従っ
てGUI画面を表示させることが可能となる。
【0027】ストレージデバイス13は、IRD12に
よりダウンロードされたオーディオデータ(楽曲デー
タ)を保存するためのものである。このストレージデバ
イス13の種類としては特に限定されるものではなく、
MD(Mini Disc)レコーダ/プレーヤ、DATレコーダ
/プレーヤ、DVDレコーダ/プレーヤ等を用いること
ができる。また、ストレージデバイス13としてパーソ
ナルコンピュータ装置を用い、ハードディスクのほか、
CD−R等をはじめとする記録が可能なメディアにオー
ディオデータを保存するようにすることも可能とされ
る。
【0028】また、本実施の形態の受信設備3として
は、図2に示すように、データ伝送規格としてIEEE
1394に対応したデータインターフェイスを備えたM
Dレコーダ/プレーヤ13Aを、図1に示すストレージ
デバイス13として使用することができるようになって
いる。この図に示すIEEE1394対応のMDレコー
ダ/プレーヤ13Aは、IEEE1394バス16によ
りIRD12と接続される。これによって、本実施の形
態では、IRD12にて受信された、楽曲としてのオー
ディオデータ(ダウンロードデータ)を、ATRAC方
式により圧縮処理が施されたままの状態で直接取り込ん
で記録することができる。また、MDレコーダ/プレー
ヤ13AとIRD12とをIEEE1394バス16に
より接続した場合には、上記オーディオデータの他、そ
のアルバムのジャケットデータ(静止画データ)及び歌
詞などのテキストデータを記録することも可能とされて
いる。
【0029】IRD12は、例えば電話回線4を介して
課金サーバ5と通信可能とされている。IRD12に
は、後述するようにして各種情報が記憶されるICカー
ドが挿入される。例えば楽曲のオーディオデータのダウ
ンロードが行われたとすると、これに関する履歴情報が
ICカードに記憶される。このICカードの情報は、電
話回線4を介して所定の機会、タイミングで課金サーバ
5に送られる。課金サーバ5は、この送られてきた履歴
情報に従って金額を設定して課金を行い、ユーザに請求
する。
【0030】これまでの説明から分かるように、本発明
が適用されたシステムでは、地上局1は、テレビ番組素
材サーバ6からの音楽番組放送の素材となるビデオデー
タ及びオーディオデータと、楽曲素材サーバ7からのオ
ーディオチャンネルの素材となるオーディオデータと、
音声付加情報サーバ8からの音声データと、GUIデー
タサーバ9からのGUIデータとを多重化して送信して
いる。そして、各家庭の受信設備3でこの放送を受信す
ると、例えばモニタ装置14により、選局したチャンネ
ルの番組を視聴することができる。また、番組のデータ
と共に送信されるGUIデータを利用したGUI画面と
して、第1にはEPG(Electrical Program Guide;電
子番組ガイド)画面を表示させ、番組の検索等を行うこ
とができる。また、第2には、例えば通常の番組放送以
外の特定のサービス用のGUI画面を利用して所要の操
作を行うことで、本実施の形態の場合には、放送システ
ムにおいて提供されている通常番組の視聴以外のサービ
スを享受することができる。例えば、オーディオ(楽
曲)データのダウンロードサービス用のGUI画面を表
示させて、このGUI画面を利用して操作を行えば、ユ
ーザが希望した楽曲のオーディオデータをダウンロード
してストレージデバイス13に記録して保存することが
可能になる。
【0031】なお、本実施の形態では、上記したような
GUI画面に対する操作を伴う、通常の番組放送以外の
特定のサービスを提供するデータサービス放送について
は、インタラクティブ性を有することもあり、「インタ
ラクティブ放送」ともいうことにする。
【0032】1−2.GUI画面に対する操作 ここで、上述しているインタラクティブ放送の利用例、
つまり、GUI画面に対する操作例について、図3及び
図4を参照して概略的に説明しておく。ここでは、楽曲
データ(オーディオデータ)のダウンロードを行う場合
について述べる。
【0033】先ず、図3によりIRD12に対してユー
ザが操作を行うためのリモートコントローラ64の操作
キーについて、特に主要なものについて説明しておく。
図3には、リモートコントローラ64において各種キー
が配列された操作パネル面が示されている。ここでは、
これら各種キーのうち、電源キー101、数字キー10
2、画面表示切換キー103、インタラクティブ切換キ
ー104、EPGキーパネル部105、チャンネルキー
106について説明する。
【0034】電源キー101は、IRD12の電源のオ
ン/オフを行うためのキーである。数字キー102は、
数字指定によりチャンネル切り換えを行ったり、例えば
GUI画面において数値入力操作が必要な場合に操作す
るためのキーである。画面表示切換キー103は、例え
ば通常の放送画面とEPG画面との切り換えを行うキー
である。例えば、画面表示切換キー103によりEPG
画面を呼び出した状態の下で、EPGキーパネル部10
5に配置されたキーを操作すれば、電子番組ガイドの表
示画面を利用した番組検索が行えることになる。また、
EPGキーパネル部105内の矢印キー105aは、後
述するサービス用のGUI画面におけるカーソル移動な
どにも使用することができる。インタラクティブ切換キ
ー104は、通常の放送画面と、その放送番組に付随し
たサービスのためのGUI画面との切り換えを行うため
に設けられる。チャンネルキー106は、IRD12に
おける選局チャンネルをそのチャンネル番号の昇順、降
順に従って順次切り換えていくために設けられるキーで
ある。
【0035】なお、本実施の形態のリモートコントロー
ラ64としては、例えばモニタ装置14に対する各種操
作も可能に構成されているものとされ、これに対応した
各種キーも設けられているものであるが、ここでは、モ
ニタ装置14に対応するキー等の説明は省略する。
【0036】次に、図4を参照してGUI画面に対する
操作の具体例について説明する。受信設備3により放送
を受信して所望のチャンネルを選局すると、モニタ装置
14の表示画面には、図4(a)に示すように、テレビ
番組素材サーバ6から提供された番組素材に基づく動画
像が表示される。つまり、通常の番組内容が表示され
る。ここでは、例えば音楽番組が表示されているものと
する。また、この音楽番組には楽曲のオーディオデータ
のダウンロードサービス(インタラクティブ放送)が付
随されているものとする。そして、この音楽番組が表示
されている状態の下で、例えばユーザがリモートコント
ローラ64のインタラクティブ切換キー104を操作し
たとすると、表示画面は図4(b)に示すような、オー
ディオデータのダウンロードのためのGUI画面に切り
替わる。
【0037】このGUI画面においては、先ず、画面の
左上部のテレビ番組表示エリア21Aに対して、図4
(a)にて表示されていたテレビ番組素材サーバ6から
のビデオデータによる画像が縮小化されて表示される。
また、画面の右上部には、オーディオチャンネルで放送
されている各チャンネルの楽曲のリスト21Bが表示さ
れる。また、画面の左下にはテキスト表示エリア21C
とジャケット表示エリア21Dが表示される。さらに、
画面の右側には歌詞表示ボタン22、プロフィール表示
ボタン23、情報表示ボタン24、予約録音ボタン2
5、予約済一覧表示ボタン26、録音履歴表示ボタン2
7、およびダウンロードボタン28が表示される。
【0038】ユーザは、このリスト21Bに表示されて
いる楽曲名を見ながら、興味のある楽曲を探していく。
そして、興味のある楽曲を見つけたらリモートコントロ
ーラ64の矢印キー105a(EPGキーパネル部10
5内)を操作して、その楽曲が表示されている位置にカ
ーソルを合わせた後、エンター操作を行う(例えば矢印
キー105aのセンター位置を押圧操作する)。これに
よって、カーソルを合わせた楽曲を試聴することができ
る。すなわち、各オーディオチャンネルでは、所定の単
位時間中、同一の楽曲が繰り返し放送されているので、
テレビ番組表示エリア21Aの画面はそのままで、IR
D12により上記操作により選択された楽曲のオーディ
オチャンネルに切り換えて音声出力することで、その楽
曲を聞くことができる。この時、ジャケット表示エリア
21Dにはその楽曲のMDジャケットの静止画像が表示
される
【0039】また、例えば上記の状態で歌詞表示ボタン
22にカーソルを合わせ、エンター操作を行う(以下、
ボタン表示にカーソルを合わせ、エンター操作を行うこ
とを「ボタンを押す」という)と、テキスト表示エリア
21Cに楽曲の歌詞がオーディオデータと同期したタイ
ミングで表示される。同様に、プロフィール表示ボタン
23あるいは情報表示ボタン24を押すと、楽曲に対応
するアーティストのプロフィールあるいはコンサート情
報などがテキスト表示エリア21Cに表示される。この
ように、ユーザは、現在どのような楽曲が配信されてい
るのかを知ることができ、更に各楽曲についての詳細な
情報を知ることができる。
【0040】ユーザは試聴した楽曲を購入したい場合に
は、ダウンロードボタン28を押す。ダウンロードボタ
ン28が押されると、選択された楽曲のオーディオデー
タがダウンロードされ、ストレージデバイス13に記憶
される。楽曲のオーディオデータと共に、その歌詞デー
タ、アーティストのプロフィール情報、ジャケットの静
止画データ等をダウンロードすることもできる。そし
て、このようにして楽曲のオーディオデータがダウンロ
ードされる毎に、その履歴情報がIRD12内のICカ
ードに記憶される。ICカードに記憶された情報は、例
えば1カ月に一度ずつ課金サーバ5により取り込みが行
われ、ユーザに対してデータサービスの使用履歴に応じ
た課金が行われる。これによって、ダウンロードされる
楽曲の著作権を保護することができることにもなる。
【0041】また、ユーザは予めダウンロードの予約を
行いたい場合には、予約録音ボタン25を押す。このボ
タンを押すと、GUI画面の表示が切り換わり、予約が
可能な楽曲のリストが画面全体に表示される。例えばこ
のリストは1時間単位、1週間単位、チャンル単位等で
検索した楽曲を表示することが可能である。ユーザはこ
のリストの中からダウンロードの予約を行いたい楽曲を
選択すると、その情報がIRD12内に登録される。そ
して、すでにダウンロードの予約を行った楽曲を碓認し
たい場合には、予約済一覧表示ボタン26を押すことに
より、画面全体に表示させることができる。このように
して予約された楽曲は、予約時刻になるとIRD12に
よりダウンロードされ、ストレージデバイス13に記憶
される。
【0042】ユーザはダウンロードを行った楽曲につい
て確認したい場合には、録音履歴ボタン27を押すこと
により、既にダウンロードを行った楽曲のリストを画面
全体に表示させることができる。
【0043】このように、本発明が適用されたシステム
の受信設備3では、モニタ装置14のGUI画面上に楽
曲のリストが表示される。そして、このGUI画面上の
表示にしたがって楽曲を選択するとその楽曲を試聴する
ことができ、その楽曲の歌詞やアーティストのプロフィ
ール等を知ることができる。さらに、楽曲のダウンロー
ドとその予約、ダウンロードの履歴や予約済楽曲リスト
の表示等を行うことができる。
【0044】詳しいことは後述するが、上記図4(b)
に示すようなGUI画面の表示と、GUI画面に対する
ユーザの操作に応答したGUI画面上での表示変更、及
び音声出力は、前述したMHEG方式に基づいたシナリ
オ記述により、オブジェクトの関係を規定することによ
り実現される。ここでいうオブジェクトとは、図4
(b)に示された各ボタンに対応するパーツとしての画
像データや各表示エリアに表示される素材データとな
る。そして、本明細書においては、このGUI画面のよ
うな、シナリオ(スクリプト)記述によってオブジェク
ト間の関係が規定されることで、或る目的に従った情報
の出力態様(画像表示や音声出力等)が実現される環境
を「シーン」というものとする。また、1シーンを形成
するオブジェクトとしては、シナリオ記述のファイル自
体も含まれるものとする。
【0045】以上、説明したように、本発明が適用され
たデジタル衛星放送システムでは放送番組が配信される
と共に、複数のオーディオチャンネルを使用して楽曲の
オーディオデータが配信される。そして、配信されてい
る楽曲のリスト等を使用して所望の楽曲を探し、そのオ
ーディオデータをストレージデバイス13に簡単に保存
することができる。なお、デジタル衛星放送システムに
おける番組提供以外のサービスとしては、上記した楽曲
データのダウンロードの他にも各種考えられる。例え
ば、いわゆるテレビショッピングといわれる商品紹介番
組を放送した上で、GUI画面としては購買契約が結べ
るようなものを用意することも考えられる。
【0046】1−3.地上局 これまで、本実施の形態としてのデジタル衛星放送シス
テムの概要について説明したが、以降、このシステムに
ついてより詳しい説明を行っていくこととする。そこ
で、先ず地上局1の構成について図5を参照して説明す
る。
【0047】なお、以降の説明にあたっては、次のこと
を前提とする。本実施の形態では、地上局1から衛星2
を介しての受信設備3への送信を行うのにあたり、少な
くともGUIデータについては、DSM−CC(デジタ
ル蓄積メディア・コマンド・アンド・コントロール;Di
gital Strage Media-Command and Control)プロトコル
を採用する。DSM−CC(MPEG−part6)方
式は、既に知られているように、例えば、何らかのネッ
トワークを介して、デジタル蓄積メディア(DSM)に
蓄積されたMPEG符号化ビットストリームを取り出し
(Retrieve)たり、或いはDSMに対してストリームを蓄
積(Store)するためのコマンドや制御方式を規定したも
のである。そして本実施の形態においては、このDSM
−CC方式がデジタル衛星放送システムにおける伝送規
格として採用されているものである。そして、DSM−
CC方式によりデータ放送サービス(例えばGUI画面
など)のコンテンツ(オブジェクトの集合)を伝送する
ためには、コンテンツの記述形式を定義しておく必要が
ある。本実施の形態では、この記述形式の定義として先
に述べたMHEGが採用されるものである。
【0048】図5に示す地上局1の構成において、テレ
ビ番組素材登録システム31は、テレビ番組素材サーバ
6から得られた素材データをAVサーバ35に登録す
る。この素材データはテレビ番組送出システム39に送
られ、ここでビデオデータは例えばMPEG2方式で圧
縮され、オーディオデータは、例えばMPEG2オーデ
ィオ方式によりパケット化される。テレビ番組送出シス
テム39の出力はマルチプレクサ45に送られる。
【0049】また、楽曲素材登録システム32では、楽
曲素材サーバ7からの素材データ、つまりオーディオデ
ータを、MPEG2オーディオエンコーダ36A、及び
ATRACエンコーダ36Bに供給する。MPEG2オ
ーディオエンコーダ36A、ATRACエンコーダ36
Bでは、それぞれ供給されたオーディオデータについて
エンコード処理(圧縮符号化)を行った後、MPEGオ
ーディオサーバ40A及びATRACオーディオサーバ
40Bに登録させる。MPEGオーディオサーバ40A
に登録されたMPEGオーディオデータは、MPEGオ
ーディオ送出システム43Aに伝送されてここでパケッ
ト化された後、マルチプレクサ45に伝送される。AT
RACオーディオサーバ40Bに登録されたATRAC
データは、ATRACオーディオ送出システム43Bに
4倍速ATRACデータとして送られ、ここでパケット
化されてマルチプレクサ45に送出される。
【0050】また、音声付加情報登録システム33で
は、音声付加情報サーバ8からの素材データである音声
付加情報を音声付加情報データベース37に登録する。
この音声付加情報データベース37に登録された音声付
加情報は、音声付加情報送出システム41に伝送され、
同様にして、ここでパケット化されてマルチプレクサ4
5に伝送される。
【0051】また、GUI用素材登録システム34で
は、GUIデータサーバ9からの素材データであるGU
Iデータを、GUI素材データベース38に登録する。
【0052】GUI素材データベース38に登録された
GUI素材データは、GUIオーサリングシステム42
に伝送され、ここで、GUI画面、即ち図4にて述べた
「シーン」としての出力が可能なデータ形式となるよう
に処理が施される。
【0053】つまり、GUIオーサリングシステム42
に伝送されてくるデータとしては、例えば、楽曲のダウ
ンロードのためのGUI画面であれば、アルバムジャケ
ットの静止画像データ、歌詞などのテキストデータ、更
には、操作に応じて出力されるべき音声データなどであ
る。上記した各データはいわゆるモノメディアといわれ
るが、GUIオーサリングシステム42では、MHEG
オーサリングツールを用いて、これらのモノメディアデ
ータを符号化して、これをオブジェクトとして扱うよう
にする。そして、例えば図4(b)にて説明したような
シーン(GUI画面)の表示態様と操作に応じた画像音
声の出力態様が得られるように上記オブジェクトの関係
を規定したシナリオ記述ファイル(スクリプト)と共に
MHEG−5のコンテンツを作成する。また、図4
(b)に示したようなGUI画面では、テレビ番組素材
サーバ6の素材データを基とする画像・音声データ(M
PEGビデオデータ、MPEGオーディオデータ)と、
楽曲素材サーバ7の楽曲素材データを基とするMPEG
オーディオデータ等も、GUI画面に表示され、操作に
応じた出力態様が与えられる。従って、上記シナリオ記
述ファイルとしては、上記GUIオーサリングシステム
42では、上記したテレビ番組素材サーバ6の素材デー
タを基とする画像・音声データ、楽曲素材サーバ7の楽
曲素材データを基とするMPEGオーディオデータ、更
には、音声付加情報サーバ8を基とする音声付加情報も
必要に応じてオブジェクトとして扱われて、MHEGの
スクリプトによる規定が行われる。
【0054】なお、GUIオーサリングシステム42か
ら伝送されるMHEGコンテンツのデータとしては、ス
クリプトファイル、及びオブジェクトとしての各種静止
画データファイルやテキストデータファイル(更には音
声データファイル)などとなるが、静止画データは、例
えばJPEG(Joint Photograph Experts Group)方式で
圧縮された640×480ピクセルのデータとされ、テ
キストデータは例えば800文字以内のファイルとされ
る。
【0055】GUIオーサリングシステム42にて得ら
れたMHEGコンテンツのデータはDSM−CCエンコ
ーダ44に伝送される。DSM−CCエンコーダ44で
は、MPEG2フォーマットに従ったビデオ、オーディ
オデータのデータストリームに多重できる形式のトラン
スポートストリーム(以下TS(Transport Stream)とも
略す)に変換して、パケット化されてマルチプレクサ4
5に出力される。
【0056】マルチプレクサ45においては、テレビ番
組送出システム39からのビデオパケットおよびオーデ
ィオパケットと、MPEGオーディオ送出システム43
Aからのオーディオパケットと、ATRACオーディオ
送出システム43Bからの4倍速オーディオパケット
と、音声付加情報送出システム41からの音声付加情報
パケットと、GUIオーサリングシステム42からのG
UIデータパケットとが時間軸多重化されると共に、キ
ー情報サーバ10(図1)から出力されたキー情報に基
づいて暗号化される。このようにして多重化された情報
は、TSとしてのストリームデータとして得られる。ま
た、マルチプレクサ45においては、上記のようにして
チャンネル多重化して形成したTSに対して、PSI,
SIなどのチャンネルや番組に関する情報を付加する。
なお、PSI,SIについては後述する。
【0057】マルチプレクサ45にて得られたTSとし
てのストリームデータは電波送出システム46に伝送さ
れ、ここで例えば誤り訂正符号の付加、変調、及び周波
数変換などの処理を施された後、アンテナから衛星2に
向けて送信出力するようにされる。
【0058】1−4.送信フォーマット 次に、DSM−CC方式に基づいて規定された本実施の
形態の送信フォーマットについて説明する。図6は、地
上局1から衛星2に送信出力される際のデータの一例を
示している。なお、前述したように、この図に示す各デ
ータは実際には時間軸多重化されているものである。ま
た、この図では、図6に示すように、時刻t1から時刻
t2の間が1つのイベントとされ、時刻t2から次のイ
ベントとされる。ここでいうイベントとは、例えば音楽
番組のチャンネルであれば、複数楽曲のラインナップの
組を変更する単位であり、時間的には30分或いは1時
間程度となる。
【0059】図6に示すように、時刻t1から時刻t2
のイベントでは、通常の動画の番組放送で、所定の内容
A1を有する番組が放送されている。また、時刻t2か
ら始めるイベントでは、内容A2としての番組が放送さ
れている。この通常の番組で放送されているのは動画と
音声である。
【0060】MPEGオーディオチャンネル(1)〜
(10)は、例えば、チャンネルCH1からCH10の
10チャンネル分用意される。このとき、各オーディオ
チャンネルCH1,CH2,CH3・・・・CH10で
は、1つのイベントが放送されている間は同一楽曲が繰
り返し送信される。つまり、時刻t1〜t2のイベント
の期間においては、オーディオチャンネルCH1では楽
曲B1が繰り返し送信され、オーディオチャンネルCH
2では楽曲C1が繰り返し送信され、以下同様に、オー
ディオチャンネルCH10では楽曲K1が繰り返し送信
されることになる。これは、その下に示されている4倍
速ATRACオーディオチャンネル(1)〜(10)に
ついても共通である。
【0061】つまり、図6において、MPEGオーディ
オチャンネルと4倍速ATRACオーディオチャンネル
のチャンネル番号である( )内の数字が同じものは同
じ楽曲となる。また、音声付加情報のチャンネル番号で
ある( )内の数字は、同じチャンネル番号を有するオ
ーディオデータに付加されている音声付加情報である。
更に、GUIデータとして伝送される静止画データやテ
キストデータも各チャンネルごとに形成されるものであ
る。これらのデータは、図7(a)〜(d)に示すよう
にMPEG2のトランスポートパケット内で時分割多重
されて送信され、図7(e)〜(h)に示すようにして
IRD12内では各データパケットのヘッダ情報を用い
て再構築される。
【0062】また、上記図6及び図7に示した送信デー
タのうち、少なくとも、データサービス(TV放送(又
はオーディオ放送)に同期したMHEGコンテンツの放
送、又はインタラクティブ放送)に利用されるGUIデ
ータは、DSM−CC方式に則って論理的には次のよう
にして形成されるものである。ここでは、DSM−CC
エンコーダ44から出力されるトランスポートストリー
ムのデータに限定して説明する。
【0063】図8(a)に示すように、DSM−CC方
式によって伝送される本実施の形態のデータ放送サービ
スは、Service Gatewayという名称のル
ートディレクトリの中に全て含まれる。Service
Gatewayに含まれるオブジェクトとしては、デ
ィレクトリ(Directory),ファイル(Fil
e),ストリーム(Stream),ストリームイベン
ト(Stream Event)などの種類が存在す
る。
【0064】これらのうち、ファイルは静止画像、音
声、テキスト、更にはMHEGにより記述されたスクリ
プトなどの個々のデータファイルとされる。ストリーム
は例えば、他のデータサービスやAVストリーム(TV
番組素材としてのMPEGビデオデータ、オーディオデ
ータ、楽曲素材としてのMPEGオーディオデータ、A
TRACオーディオデータ等)にリンクする情報が含ま
れる。また、ストリームイベントは、同じくリンクの情
報と時刻情報が含まれる。ディレクトリは相互に関連す
るデータをまとめるフォルダである。
【0065】そして、DSM−CC方式では、図8
(b)に示すようにして、これらの単位情報とServ
ice Gatewayをそれぞれオブジェクトという
単位と捉え、それぞれをBIOPメッセージという形式
に変換する。なお、本発明に関わる説明では、ファイ
ル,ストリーム,ストリームイベントの3つのオブジェ
クトの区別は本質的なものではないので、以下の説明で
はこれらをファイルとしてのオブジェクトに代表させて
説明する。
【0066】そして、DSM−CC方式では、図8
(c)に示すモジュールといわれるデータ単位を生成す
る。このモジュールは、図8(b)に示したBIOPメ
ッセージ化されたオブジェクトを1つ以上含むようにさ
れたうえで、BIOPヘッダが付加されて形成される可
変長のデータ単位であり、後述する受信側における受信
データのバッファリング単位となる。また、DSM−C
C方式としては、1モジュールを複数のオブジェクトに
より形成する場合の、オブジェクト間の関係については
特に規定、制限はされていない。つまり、極端なことを
いえば、全く関係の無いシーン間における2以上のオブ
ジェクトにより1モジュールを形成したとしても、DS
M−CC方式のもとでの規定に何ら違反するものではな
い。
【0067】このモジュールは、MPEG2フォーマッ
トにより規定されるセクションといわれる形式で伝送す
るために、図8(d)に示すように、機械的に「ブロッ
ク」といわれる原則固定長のデータ単位に分割される。
但し、モジュールにおける最後のブロックについては規
定の固定長である必要はないものとされている。このよ
うに、ブロック分割を行うのはMPEG2フォーマット
において、1セクションが4KBを越えてはならないと
いう規定があることに起因する。また、この場合には上
記ブロックとしてのデータ単位と、セクションとは同義
なものとなる。
【0068】このようにしてモジュールを分割して得た
ブロックは、図8(e)に示すようにしてヘッダが付加
されてDDB(Download Data Block)というメッセージ
の形式に変換される。
【0069】また、上記DDBへの変換と並行して、D
SI(Download Server Initiate)及びDII(Download
Indication Information)という制御メッセージが生成
される。上記DSI及びDIIは、受信側(IRD1
2)で受信データからモジュールを取得する際に必要と
なる情報であり、DSIは主として、次に説明するカル
ーセル(モジュール)の識別子、カルーセル全体に関連
する情報(カルーセルが1回転する時間、カルーセル回
転のタイムアウト値)等の情報を有する。また、データ
サービスのルートディレクトリ(Service Ga
teway)の所在を知るための情報も有する(オブジ
ェクトカルーセル方式の場合)。
【0070】DIIは、カルーセルに含まれるモジュー
ルごとに対応する情報であり、モジュールごとのサイ
ズ、バージョン、そのモジュールのタイムアウト値など
の情報を有する。
【0071】そして、図8(f)に示すように、上記D
DB、DSI、DIIの3種類のメッセージをセクショ
ンのデータ単位に対応させて周期的に、かつ、繰り返し
送出するようにされる。これにより、受信機側では例え
ば目的のGUI画面(シーン)を得るのに必要なオブジ
ェクトが含まれているモジュールをいつでも受信できる
ようにされる。本明細書では、このような伝送方式を回
転木馬に例えて「カルーセル方式」といい、図8(f)
に示すようにして模式的に表されるデータ伝送形態をカ
ルーセルというものとする。ここで、1カルーセルに含
まれるモジュールとしては複数とされて構わない。例え
ば、1カルーセルにより1つのデータサービスに必要な
複数のモジュールを伝送するようにしてもよいものであ
る。また、「カルーセル方式」としては、「データカル
ーセル方式」のレベルと「オブジェクトカルーセル方
式」のレベルとに分けられる。特にオブジェクトカルー
セル方式では、ファイル、ディレクトリ、ストリーム、
サービスゲートウェイなどの属性を持つオブジェクトを
データとしてカルーセルを用いて転送する方式で、ディ
レクトリ構造を扱えることがデータカルーセル方式と大
きく異なる。本実施の形態のシステムでは、オブジェク
トカルーセル方式を採用するものとされる。
【0072】また、図9に、MHEG方式に則ったデー
タサービスとしてのファイル(MHEG applic
ation file)のディレクトリ構造例を示す。
上述のようにオブジェクトカルーセル方式は、このディ
レクトリ構造を扱えることに特徴を有する。通常、Se
rvice Domainの入り口となる(MHEG
application file)は、必ず、Ser
vice Gatewayの直下にある、app0/s
tartupというファイルとなる。基本的には、Se
rvice Domain(Service Gate
way)の下にapplication direct
ory(app0,app1・・・appN)があり、
その下にstartupといわれるアプリケーション・
ファイルと、applicationを構成する各sc
eneのdirectory(scene0,scen
e1・・・)があるようにされる。更にscene d
irectoryの下には、MHEG scene f
ileとsceneを構成する各content fi
leがおかれることとしている。
【0073】また、上記のようにしてカルーセルにより
送信されるGUIデータを含む放送用のデータ、つま
り、図5のマルチプレクサ45から出力されるデータと
しては、トランスポートストリームの形態により出力さ
れる。このトランスポートストリームは例えば図10に
示す構造を有する。図10(a)には、トランスポート
ストリームが示されている。このトランスポートストリ
ームとはMPEGシステムで定義されているビット列で
あり、図のように188バイトの固定長パケット(トラ
ンスポートパケット)の連結により形成される。
【0074】そして、各トランスポートパケットは、図
10(b)に示すようにヘッダと特定の個別パケットに
付加情報を含めるためのアダプテーションフィールドと
パケットの内容(ビデオ/オーディオデータ等)を表す
ペイロード(データ領域)とからなる。
【0075】ヘッダは、例えば実際には4バイトとさ
れ、図10(c)に示すように、先頭には必ず同期バイ
トがあるようにされ、これより後ろの所定位置にそのパ
ケットの識別情報であるPID(Packet_I
D)、スクランブルの有無を示すスクランブル制御情
報、後続するアダプテーションフィールドやペイロード
の有無等を示すアダプテーションフィールド制御情報が
格納されている。
【0076】これらの制御情報に基づいて、受信装置側
ではパケット単位でデスクランブルを行い、また、デマ
ルチプレクサによりビデオ/オーディオ/データ等の必
要パケットの分離・抽出を行うことができる。また、ビ
デオ/オーディオの同期再生の基準となる時刻情報を再
生することもここで行うことができる。
【0077】また、これまでの説明から分かるように、
1つのトランスポートストリームには複数チャンネル分
の映像/音声/データのパケットが多重されているが、
それ以外にPSI(Program Specific Information)とい
われる選局を司るための信号や、限定受信(個人の契約
状況により有料チャンネルの受信可不可を決定する受信
機能)に必要な情報(EMM/ECM)、EPGなどの
サービスを実現するためのSI(Service Information)
が同時に多重されている。
【0078】PSIは、図11に示すようにして、4つ
のテーブルで構成されている。それぞれのテーブルは、
セクション形式というMPEG Systemに準拠し
た形式で表されている。図11(a)には、NIT(Net
work Informataion Table)及びCAT(Conditional Acc
ess Table)のテーブルが示されている。NITは、全キ
ャリアに同一内容が多重されている。キャリアごとの伝
送諸元(偏波面、キャリア周波数、畳み込みレート等)
と、そこに多重されているチャンネルのリストが記述さ
れている。NITのPIDとしては、PID=0x0010と
されている。
【0079】CATもまた、全キャリアに同一内容が多
重される。限定受信方式の識別と契約情報等の個別情報
であるEMM(Entitlement Management Message)パケッ
トのPIDが記述されている。PIDとしては、PID
=0x0001により示される。
【0080】図11(b)には、キャリアごとに固有の
内容を有する情報として、PATが示される。PATに
は、そのキャリア内のチャンネル情報と、各チャンネル
の内容を表すPMTのPIDが記述されている。PID
としては、PID=0x0000により示される。
【0081】また、キャリアにおけるチャンネルごとの
情報として、図11(c)に示すPMT(Program Map T
able)のテーブルを有する。PMTは、チャンネル別の
内容が多重されている。例えば、図11(d)に示すよ
うな、各チャンネルを構成するコンポーネント(ビデオ
/オーディオ等)と、デスクランブルに必要なECM(E
ncryption Control Message)パケットのPIDが記述さ
れているPMTのPIDは、PATにより指定される。
【0082】また、SIは、図示は省略するが、PSI
と同様にセクション形式のテーブルとされ、ここにEP
Gに関する情報が記述される。IRD側では、このテー
ブルから必要とされる情報を抽出して画面上に表示する
ようにされている。そして、このSIの代表的なテーブ
ルとしては、SDT(Service DescriptionTable)とEI
T(Event Information Table)が挙げられる。SDT
は、チャンネル情報を表すもので、チャンネル番号、チ
ャンネル名、チャンネル内容等が記述される。PIDと
しては、PID=0x0011により示されることになってい
る。EITは、番組情報を表すもので、番組名、番組開
始時刻、番組のあらすじ、ジャンル等が記述されてい
る。PIDとしては、PID=0x0012により示される。
なお、上記PSI及びSIとしての情報は、図5に示し
たマルチプレクサ45において、TSとしての形式のデ
ータに対して付加される。
【0083】1−5.IRD 続いて、受信設備3に備えられるIRD12の一構成例
について図12を参照して説明する。
【0084】この図に示すIRD12において、入力端
子T1には、パラボラアンテナ11のLNB15により
所定の周波数に変換された受信信号を入力してチューナ
/フロントエンド部51に供給する。チューナ/フロン
トエンド部51では、CPU(Central Processing Uni
t)80からの伝送諸元等を設定した設定信号に基づい
て、この設定信号により決定されるキャリア(受信周波
数)を受信して、例えばビタビ復調処理や誤り訂正処理
等を施すことで、トランスポートストリームを得るよう
にされる。チューナ/フロントエンド部51にて得られ
たトランスポートストリームは、デスクランブラ52に
対して供給される。また、チューナ/フロントエンド部
51では、トランスポートストリームからPSIのパケ
ットを取得し、その選局情報を更新すると共に、トラン
スポートストリームにおける各チャンネルのコンポーネ
ントPIDを得て、例えばCPU80に伝送する。CP
U80では、取得したPIDを受信信号処理に利用する
ことになる。
【0085】デスクランブラ52では、ICカード65
に記憶されているデスクランブルキーデータをCPU8
0を介して受け取ると共に、CPU80によりPIDが
設定される。そして、このデスクランブルキーデータと
PIDとに基づいてデスクランブル処理を実行し、トラ
ンスポート部53に対して伝送する。
【0086】トランスポート部53は、デマルチプレク
サ70と、例えばDRAM等により構成されるキュー
(Queue)71とからなる。キュー(Queue)71は、モ
ジュール単位に対応した複数のメモリ領域が列となるよ
うにして形成されているものとされ、例えば本実施の形
態では、32列のメモリ領域が備えられる。つまり、最
大で32モジュールの情報を同時に格納することができ
る。
【0087】デマルチプレクサ70の概略的動作として
は、CPU80のDeMUXドライバ82により設定さ
れたフィルタ条件に従って、デスクランブラ52から供
給されたトランスポートストリームから必要なトランス
ポートパケットを分離し、必要があればキュー71を作
業領域として利用して、先に図7(e)〜(h)により
示したような形式のデータを得て、それぞれ必要な機能
回路部に対して供給する。デマルチプレクサ70にて分
離されたMPEGビデオデータは、MPEG2ビデオデ
コーダ55に対して入力され、MPEGオーディオデー
タは、MPEGオーディオデコーダ54に対して入力さ
れる。これらデマルチプレクサ70により分離されたM
PEGビデオ/オーディオデータの個別パケットは、P
ES(Packetized Elementary Stream)と呼ばれる形式で
それぞれのデコーダに入力される。
【0088】また、トランスポートストリームにおける
MHEGコンテンツのデータについては、デマルチプレ
クサ70によりトランスポートストリームからトランス
ポートパケット単位で分離抽出されながらキュー71の
所要のメモリ領域に書き込まれていくことで、モジュー
ル単位にまとめられるようにして形成される。そして、
このモジュール単位にまとめられたMHEGコンテンツ
のデータは、CPU80の制御によってデータバスを介
して、メインメモリ90内のDSM−CCバッファ91
に書き込まれて保持される。
【0089】また、トランスポートストリームにおける
4倍速ATRACデータ(圧縮オーディオデータ)も、
例えばトランスポートパケット単位で必要なデータがデ
マルチプレクサ70により分離抽出されてIEEE13
94インターフェイス60に対して出力される。また、
IEEE1394インターフェイス60を介した場合に
は、オーディオディオデータの他、ビデオデータ及び各
種コマンド信号等を送出することも可能とされる。
【0090】PESとしての形式によるMPEGビデオ
データが入力されたMPEG2ビデオデコーダ55で
は、メモリ55Aを作業領域として利用しながらMPE
G2フォーマットに従って復号化処理を施す。復号化さ
れたビデオデータは、表示処理部58に供給される。
【0091】表示処理部58には、上記MPEG2ビデ
オデコーダ55から入力されたビデオデータと、後述す
るようにしてメインメモリ90のMHEGバッファ92
にて得られるデータサービス用のGUI画面等のビデオ
データが入力される。表示処理部58では、このように
して入力されたビデオデータについて所要の信号処理を
施して、所定のテレビジョン方式によるアナログオーデ
ィオ信号に変換してアナログビデオ出力端子T2に対し
て出力する。これにより、アナログビデオ出力端子T2
とモニタ装置14のビデオ入力端子とを接続すること
で、例えば先に図4に示したような表示が行われる。
【0092】また、PESによるMPEGオーディオデ
ータが入力されるMPEG2オーディオデコーダ54で
は、メモリ54Aを作業領域として利用しながらMPE
G2フォーマットに従って復号化処理を施す。復号化さ
れたオーディオデータは、D/Aコンバータ56及び光
デジタル出力インターフェイス59に対して供給され
る。
【0093】D/Aコンバータ56では、入力されたオ
ーディオデータについてアナログ音声信号に変換してス
イッチ回路57に出力する。スイッチ回路57では、ア
ナログオーディオ出力端子T3又はT4の何れか一方に
対してアナログ音声信号を出力するように信号経路の切
換を行う。ここでは、アナログオーディオ出力端子T3
はモニタ装置14の音声入力端子と接続されるために設
けられているものとされる。また、アナログオーディオ
出力端子T4はダウンロードした楽曲をアナログ信号に
より出力するための端子とされる。また、光デジタル出
力インターフェイス59では、入力されたデジタルオー
ディオデータを光デジタル信号に変換して出力する。こ
の場合、光デジタル出力インターフェイス59は、例え
ばIEC958に準拠する。
【0094】メインメモリ90は、CPU80が各種制
御処理を行う際の作業領域として利用されるものであ
る。そして、本実施の形態では、このメインメモリ90
において、前述したDSM−CCバッファ91と、MH
EGバッファ92としての領域が割り当てられるように
なっている。MHEGバッファ92には、MHEG方式
によるスクリプトの記述に従って生成された画像データ
(例えばGUI画面の画像データ)を生成するための作
業領域とされ、ここで生成された画像データはバスライ
ンを介して表示処理部58に供給される。
【0095】CPU80は、IRD12における全体制
御を実行する。このなかには、デマルチプレクサ70に
おけるデータ分離抽出についての制御も含まれる。ま
た、獲得したMHEGコンテンツのデータについてデコ
ード処理を施すことで、スクリプトの記述内容に従って
GUI画面(シーン)を構成して出力するための処理も
実行する。
【0096】このため、本実施の形態のCPU80とし
ては、主たる制御処理を実行する制御処理部81に加
え、例えば少なくとも、DeMUXドライバ82、DS
M−CCデコーダブロック83、及びMHEGデコーダ
ブロック84が備えられる。本実施の形態では、このう
ち、少なくともDSM−CCデコーダブロック83及び
MHEGデコーダブロック84については、ソフトウェ
アにより構成される。DeMUXドライバ82は、入力
されたトランスポートストリームのPIDに基づいてデ
マルチプレクサ70におけるフィルタ条件を設定する。
DSM−CCデコーダブロック83は、DSM−Man
agerとしての機能を有するものであり、DSM−C
Cバッファ91に格納されているモジュール単位のデー
タについて、MHEGコンテンツのデータに再構築す
る。また、MHEGデコーダブロック84からのアクセ
スに従って所要のDSM−CCデコード等に関連する処
理を実行する。
【0097】MHEGデコーダブロック84は、DSM
−CCデコーダブロック83により得られたMHEGコ
ンテンツのデータ、つまり、DSM−CCバッファ91
にて得られているMHEGコンテンツのデータにアクセ
スして、シーン出力のためのデコード処理を行う。つま
り、そのMHEGコンテンツのスクリプトファイルによ
り規定されているオブジェクト間の関係を実現していく
ことで、シーンを形成するものである。この際、シーン
としてGUI画面を形成するのにあたっては、MHEG
バッファ92を利用して、ここで、スクリプトファイル
の内容に従ってGUI画面の画像データを生成するよう
にされる。
【0098】DSM−CCデコーダブロック83及びM
HEGデコーダブロック84間のインターフェイスに
は、U−U API(DSM−CC U−U API(A
pplivation Portability Interface))が採用される。
U−U APIは、例えばクライアント(MHEGデコ
ーダブロック84)側がDSM Managerオブジ
ェクト(DSMの機能を実現するサーバオブジェクト;
DSM−CCデコーダブロック83)にアクセスするた
めのインターフェイスであり、カルーセルに含まれるS
ervice Gateway,Directory,
File,Stream,Stream Eventな
どの属性を有するオブジェクトをファイルシステムのよ
うにして構造的にアクセスすることができるようにした
APIとされる。
【0099】このAPIを通じてカルーセルに含まれる
オブジェクトへのアクセスを行うことで、カルーセルを
使用するプログラム(クライアント)がカルーセル受信
動作を関知することなく、バス名を使用してオブジェク
トにアクセスすることが可能になる。
【0100】また、このU−U APIは、下層のデー
タ転送方式に関わらず利用することが出来るように規定
されたインターフェイスの集合であることから、このA
PIを利用するプログラムは、U−U APIを提供す
るどのようなデータ転送方式においても利用できるとい
う利点を有する。
【0101】ここで、CPU80の制御によりトランス
ポートストリームから1シーンを形成するのに必要な目
的のオブジェクトを抽出するための動作例について説明
しておく。
【0102】DSM−CCでは、トランスポートストリ
ーム中のオブジェクトの所在を示すのにIOR(Interop
erable Object Reference)が使用される。IORには、
オブジェクトを見つけ出すためのカルーセルに対応する
識別子、オブジェクトの含まれるモジュールの識別子
(以下module_idと表記)、1つのモジュール
中でオブジェクトを特定する識別子(以下object
_keyと表記)のほかに、オブジェクトの含まれるモ
ジュールの情報を持つDIIを識別するためのタグ(a
ssociation_tag)情報を含んでいる。ま
た、モジュール情報を持つDIIには、1つ以上のモジ
ュールそれぞれについてのmodule_id、モジュ
ールの大きさ、バージョンといった情報と、そのモジュ
ールを識別するためのタグ(association_
tag)情報を含んでいる。
【0103】トランスポートストリームから抜き出され
たIORがCPU80において識別された場合に、その
IORで示されたオブジェクトを受信、分離して得るプ
ロセスは、例えば次のようになる。 (Pr1) CPU80のDeMUXドライバ82で
は、IORのassociation_tagと同じ値
を持つエレメンタリーストリーム(以下ESと表記)
を、カルーセルにおけるPMTのESループから探し出
してPIDを得る。このPIDを持つESにDIIが含
まれていることになる。 (Pr2) このPIDとtable_id_exte
nsionとをフィルタ条件としてデマルチプレクサ7
0に対して設定する。これにより、デマルチプレクサ7
0では、DIIを分離してCPU80に対して出力す
る。 (Pr3) DIIの中で、先のIORに含まれていた
module_idに相当するモジュールのassoc
iation_tagを得る。 (Pr4) 上記association_tagと同
じ値を有するESを、PMTのESループ(カルーセ
ル)から探し出し、PIDを得る。このPIDを有する
ESに目的とするモジュールが含まれる。 (Pr5) 上記PIDとmodule_idとをフィ
ルタ条件として設定して、デマルチプレクサ70による
フィルタリングを行う。このフィルタ条件に適合して分
離抽出されたトランスポートパケットがキュー71の所
要のメモリ領域(列)に格納されていくことで、最終的
には、目的のモジュールが形成される。 (Pr6) 先のIORに含まれていたobject_
keyに相当するオブジェクトをこのモジュールから抜
き出す。これが目的とするオブジェクトになる。このモ
ジュールから抜き出されたオブジェクトは、例えば、D
SM−CCバッファ91の所定の領域に書き込みが行わ
れる。例えば、上記動作を繰り返し、目的とするオブジ
ェクトを集めてDSM−CCバッファ91に格納してい
くことで、必要とされるシーンを形成するMHEGコン
テンツが得られることになる。
【0104】マンマシンインターフェイス61では、リ
モートコントローラ64から送信されてきたコマンド信
号を受信してCPU80に対して伝送する。CPU80
では、受信したコマンド信号に応じた機器の動作が得ら
れるように、所要の制御処理を実行する。
【0105】ICカードスロット62にはICカード6
5が挿入される。そして、この挿入されたICカード6
5に対してCPU80によって情報の書き込み及び読み
出しが行われる。
【0106】モデム63は、電話回線4を介して課金サ
ーバ5と接続されており、CPU80の制御によってI
RD12と課金サーバ5との通信が行われるように制御
される。
【0107】ここで、上記構成によるIRD12におけ
るビデオ/オーディオソースの信号の流れを、図4によ
り説明した表示形態に照らし合わせながら補足的に説明
する。図4(a)に示すようにして、通常の番組を出力
する場合には、入力されたトランスポートストリームか
ら必要な番組のMPEGビデオデータとMPEGオーデ
ィオデータとが抽出されて、それぞれ復号化処理が施さ
れる。そして、このビデオデータとMPEGオーディオ
データが、それぞれアナログビデオ出力端子T2と、ア
ナログオーディオ出力端子T3に出力されることで、モ
ニタ装置14では、放送番組の画像表示と音声出力が行
われる。
【0108】また、図4(b)に示したGUI画面を出
力する場合には、入力されたトランスポートストリーム
から、このGUI画面(シーン)に必要なMHEGコン
テンツのデータをトランスポート部53により分離抽出
してDSM−CCバッファ91に取り込む。そして、こ
のデータを利用して、前述したようにDSM−CCデコ
ーダブロック83及びMHEGデコーダブロック84が
機能することで、MHEGバッファ92にてシーン(G
UI画面)の画像データが作成される。そして、この画
像データが表示処理部58を介してアナログビデオ出力
端子T2に供給されることで、モニタ装置14にはGU
I画面の表示が行われる。
【0109】また、図4(b)に示したGUI画面上で
楽曲のリスト21Bにより楽曲が選択され、その楽曲の
オーディオデータを試聴する場合には、この楽曲のMP
EGオーディオデータがデマルチプレクサ70により得
られる。そして、このMPEGオーディオデータが、M
PEGオーディオデコーダ54、D/Aコンバータ、ス
イッチ回路57、アナログオーディオ出力端子T3を介
してアナログ音声信号とされてモニタ装置14に対して
出力される。
【0110】また、図4(b)に示したGUI画面上で
ダウンロードボタン28が押されてオーディオデータを
ダウンロードする場合には、ダウンロードすべき楽曲の
オーディオデータがデマルチプレクサ70により抽出さ
れてアナログオーディオ出力端子T4、光デジタル出力
インターフェイス59、またはIEEE1394インタ
ーフェイス60に出力される。
【0111】ここで、特にIEEE1394インターフ
ェイス60に対して、図2に示したIEEE1394対
応のMDレコーダ/プレーヤ13Aが接続されている場
合には、デマルチプレクサ70ではダウンロード楽曲の
4倍速ATRACデータが抽出され、IEEE1394
インターフェイス60を介してMDレコーダ/プレーヤ
13Aに装填されているディスクに対して記録が行われ
る。また、この際には、例えばJPEG方式で圧縮され
たアルバムジャケットの静止画データ、歌詞やアーティ
ストのプロフィールなどのテキストデータもデマルチプ
レクサ70においてトランスポートストリームから抽出
され、IEEE1394インターフェイス60を介して
MDレコーダ/プレーヤ13Aに転送される。MDレコ
ーダ/プレーヤ13Aでは、装填されているディスクの
所定の領域に対して、これら静止画データ、テキストデ
ータを記録することができるようになっている。
【0112】2.本実施の形態の監視システム 2−1.第1例 続いて、本実施の形態の監視システムの構成として、第
1例としての構成について説明する。本実施の形態の監
視システムは、例えば図1に示した地上局1に対して備
えられ、この地上局1を構成する各種機器の動作状況を
監視するために設けられる。
【0113】図13は、第1例としての監視システムの
構成を示すブロック図である。この場合、図示する放送
設備200は、例えば先に説明した図5の地上局1とし
ての構成において破線で括って示す部位により構成され
るものと見ることができる。つまり、図5において、電
波送出システム46を除いた全ての機能回路部によって
構成されるものとしている。そして、実際の放送設備2
00としては、図5に示す放送設備200としての機能
を実現するための各種機器が備えられて構成されるもの
である。
【0114】このような放送設備200の構成とされた
場合には、図5においても説明したように、この放送設
備200からはTSといわれる放送用のストリームデー
タが送出されて、電波送出システム46に対して供給さ
れることになる。
【0115】ここで、図13に示す放送設備200とし
ては、先の図5においての説明は省略したが、実際に
は、放送設備200を構成する各種機器から、その動作
状況を示す動作状況通知情報を監視システム300に対
して送信するようにしている。そして、特に或る機器に
おいて何らかの障害が発生した場合には、上記動作状況
通知情報として、障害通知情報INF1を送信するよう
にしている。この障害通知情報INF1は、障害の発生
した機器を示す情報と、その障害の種類を示す情報とが
少なくとも含まれているものとされる。
【0116】続いて、監視システム300の構成につい
て説明する。図15に示す監視システム300において
は、例えばコンピュータ装置として構成される監視制御
装置301が備えられている。この監視制御装置301
においてCPU302は、例えば後述する監視プログラ
ムに従って、放送設備監視に関わる所要の制御処理を適
宜実行する。
【0117】ROM303は、例えばフラッシュメモリ
などの書き換え可能な不揮発性のメモリ素子を備えて構
成され、例えばCPUが各種制御処理を実行する際に参
照すべきとされる所要の情報が格納される。RAM30
4は、CPU302が実行すべきアプリケーションソフ
トウェアが読み込まれる他、CPU302の各種処理に
応じて発生した情報が保持される領域とされる。例え
ば、本実施の形態であれば、この後述するストレージデ
バイス309に記憶されているとされる監視プログラム
としてのアプリケーションソフトウェアがRAM304
上に読み込まれて起動される。そして、この監視プログ
ラムを実行することで、本実施の形態としての監視シス
テムの動作が制御される。
【0118】インターフェイス305は主として外部機
器とのデータインターフェイスに用いられるものとさ
れ、ここでは、先に述べた放送設備200から送信され
る障害通知情報INF1、及び後述するストリームデー
タ監視装置310から送信される障害通知情報INF2
を受信するようにされている。
【0119】一方、インターフェイス306は、当該監
視システム300を形成する周辺機器との通信を行うた
めに設けられるものとされる。この場合、インターフェ
イス306に対しては、操作部307,ディスプレイ3
08、ストレージデバイス309、及びストリームデー
タ取込装置311が接続されている。
【0120】操作部307は、例えばマウス、キーボー
ド等の操作子を備え、これら操作子に対して行われた操
作に応じた操作情報を、監視制御装置301内のCPU
302に対して出力する。
【0121】ディスプレイ308は、CPU302の制
御によって、監視制御装置301の動作に応じた各種表
示が行われるものとされ、特に本実施の形態では、監視
プログラムに従って、監視のためのGUI画面(監視画
面)が表示出力される。ここで、特に本実施の形態にお
いて、CPU302の制御による上記監視画面の表示と
しては、受信した障害通知情報(INF1,INF2)
に応じて、その障害状況を示す表示も行われる。なお、
ディスプレイ308として採用されるデバイスは、ここ
では特に限定しないが、CRT、液晶ディスプレイ等が
採用されればよい。
【0122】ストレージデバイス309は、例えば本実
施の形態の場合であれば、監視プログラムなど、CPU
302が実行すべき各種アプリケーションソフトウェア
が記憶保存されている。また、例えばアプリケーション
ソフトウェアの実行等によって作成した各種ファイルな
どの保存もここで行われる。特に本実施の形態にあって
は、監視プログラムに付随する情報として、障害リスト
ファイル309aが格納される。この障害リストファイ
ル309aは、例えば障害通知情報INF1,INF2
として送信される障害内容のうち、受信側で放送波を受
信してデコード出力した場合に、受信側で認識できてし
まうような比較的重度とされる障害の種類をリストアッ
プして予め作成されるものである。もちろん、この障害
リストファイル309aの内容は、例えば監視時におい
て新たに発生した障害の種類を追加登録することもでき
る。また、リストから削除を行うことも可能とされてい
る。また、ストレージデバイス309の具体的構成とし
ては、ここでは特に限定しないが、例えば現状であれ
ば、ハードディスク又は光磁気ディスク、及びこれらに
対応したドライブ装置などにより構成することが一般的
には考えられる。
【0123】ストリームデータ取込装置311は、放送
設備200から電波送出システムに対して送出される放
送用ストリームデータ(TS)を分岐して入力して、内
部に備えられているとされる所定のストレージデバイス
311aに対して記録を行うために設けられる。本実施
の形態の場合、このストリームデータ取込装置311の
記録開始及び停止は、CPU302がインターフェイス
306を介して出力する開始/停止コマンド(CMD
1,2)によって制御可能とされている。そして、例え
ば後述するようにして、何らかの障害が放送設備で発生
したとされた場合にはストリームデータ取込装置311
の記録動作を停止させ、この障害発生時にストレージデ
バイス311aに記録された放送用ストリームデータを
解析することで、その症状、原因を探って、対応策を得
るようにされるものである。
【0124】ところで、ストレージデバイス311aに
備えられる記録媒体は或る有限の記録容量を有している
が、ストレージデバイス311aではこの記録媒体を循
環バッファとして扱い、入力された放送用ストリームデ
ータを巡回的に記録するようにしている。そして、この
記録媒体の実際の容量としては、上記したように障害を
解析するという用途を考えると、例えば分、時間単位に
よりストリームデータを巡回的に記録できるだけの容量
とされることが好ましい。また、この記録媒体の種類と
しては、ここでは特に限定されるべきものではなく、要
求される容量が容易に確保できることや実際の使用条件
等を考慮して決定すればよいものである。
【0125】ストリームデータ監視装置310もまた、
放送設備200から電波送出システムに対して送出され
る放送用ストリームデータ(TS)を分岐して入力す
る。そして、この入力された放送用ストリームデータの
状態を監視して、例えば何らかの障害が発生しているこ
とを検出すると、放送用ストリームデータに異常があっ
たことを通知するための障害通知情報INF2を出力す
る。この障害通知情報INF2は、インターフェイス3
05を介してCPU302が受信する。ここで、ストリ
ームデータ監視装置310におけるストリームデータの
状態監視の方法としては、いくつか考えられるのである
が、先に送信フォーマットとして説明した、PSI(図
11参照)及びSIを利用することが考えられる。
【0126】つまり、例えば入力された放送用ストリー
ムデータ(TS)に挿入されているPSI,SIを取り
出すための処理を行い、このPSI,SIの有無、ま
た、PSI,SIのデータ内容の正常/異常などについ
ての検出を行うことで、現在放送設備200から送出さ
れている放送用ストリームデータが正常であるのか、ま
たは障害が発生しているのかを判定するように構成する
ものである。
【0127】なお、障害状況を通知する側としては、例
えば放送設備200のみ、又はストリームデータ監視装
置310のみとされても良いものであるが、例えば、放
送設備200からは、放送用ストリームデータには現れ
ないが、機器の状態として無視することの出来ない重度
の障害を通知することができる。一方、ストリームデー
タ監視装置310からは、放送設備200の各機器では
通知されない又は認識されないが、放送用ストリームデ
ータの形式とされたときに、はじめて現れるような障害
を認識して通知することができるものである。つまり、
放送設備200及びストリームデータ監視装置310の
両者から障害通知情報を受信するようにしていること
で、できるだけ多くの障害の情報が得られるように配慮
しているものである。
【0128】そして、上記構成による監視システム30
0にあっては、以降説明するようにして、ストリームデ
ータ取込装置311の記録動作についての開始/停止制
御を行うようにされる。図14のフローチャートは、監
視プログラムに従ってCPU302が実行するストリー
ムデータ取込装置311に対する制御処理を示してい
る。
【0129】ここで、例えば監視プログラムが起動され
て、これより監視制御装置301による監視動作を開始
すべきとされた場合や、又は、監視動作が既に実行中に
ある状態の下で、何らかの事情によって一旦記録動作を
停止させたストリームデータ取込装置311の記録動作
を再開させる必要が生じた場合には、CPU202はス
テップS101以降の処理を実行する。なお、ここで
は、ステップS101に以降する以前の段階において、
未だディスプレイ308に対して監視画像を表示させて
いなければ、この表示を開始させるための制御処理も実
行される。
【0130】ステップS101においては、ストリーム
取込装置311に対して開始コマンドCMD1を送信す
る。これにより、以降はストリーム取込装置311にお
いて、放送用ストリームデータを取り込んで巡回的に記
録媒体に対して記録を行っていく動作が行われていくこ
とになる。
【0131】そして、次のステップS102に進むこと
で、例えば、以降は放送設備の状態監視を継続して行っ
ていくようにされる。この放送設備の状態監視としては
例えば、先ず、ステップS103に示すようにして、放
送設備200及びストリームデータ監視装置310から
送信される障害通知情報INF1,INF2の少なくと
も何れか一方を受信したか否かを判別するようにされ
る。
【0132】ここで、ステップS103において障害通
知情報INF1,INF2の何れも受信していないこと
が判別された場合には、ステップS105に進み、現在
表示中の監視画像として、放送設備が正常に機能してい
ることを示す内容が提示されるように表示制御を実行し
てステップS102に戻るようにされる。
【0133】これに対して、ステップS103におい
て、障害通知情報INF1,INF2の少なくとも何れ
か一方を受信したことが判別された場合には、ステップ
S106に進む。ステップS106においては、障害通
知情報INF1,INF2として通知されたその障害の
内容と、ストレージデバイス309に保存されている障
害リストファイル309aとの内容を参照する。そし
て、この障害リストファイル309aのリスト内容の中
に、今回、障害通知情報INF1,INF2として通知
された障害の種類と一致するものがあるか否かを判別す
る。
【0134】このステップS106において否定結果が
得られた場合には、今回発生した障害は軽度のものであ
り、特に検証をおこなうほどの障害ではないとして、ス
テップS102の処理に戻るようにされる。
【0135】このようにして、放送設備200において
障害が発生しておらず、また、障害が発生したとしても
それが軽度のものであるとされる場合には、ステップS
102→S103→S105の処理、又はステップS1
02→S103→S104→S106の処理をくり返す
ようにされる。この処理がくり返される場合、ステップ
S101にて開始されたストリーム取込装置311によ
る記録動作が継続されることになる。
【0136】これに対して、ステップS106において
肯定結果が得られた場合とは、今回発生した障害は重度
のものであり検証を行うべきものであるとされた場合で
ある。この場合、CPU302はステップS107に進
むことでストリーム取込装置311に対して停止コマン
ドCMD2を送信する。これにより、ストリーム取込装
置311はこれまで実行していた記録動作が停止される
ことになる。そして、ステップS107の処理を実行し
たとされると、このストリーム取込装置311に対する
処理ルーチンを終了することになる。
【0137】こののち、例えば、ストリーム取込装置3
11に対する放送用ストリームデータの記録を再開させ
る場合には、再度ステップS101からの処理が実行さ
れるように運用者が操作を行えばよい。
【0138】例えば本実施の形態の監視システム300
として、上記図14に示すような処理を実行しないもの
として構成すると、監視システム300を使用している
運用者自身が、常にディスプレイ308に表示される監
視画像を監視するようにして、この監視画像に障害の発
生したことが表示されたときに、その障害の程度を判断
して、手動操作によってストリーム取込装置311の記
録動作を停止させる必要がある。この場合、例えば監視
画像上の障害発生の表示を運用者が見落としてしまった
り、たまたまその場を離れていたりしてこれを見ること
ができない状況にいたような場合には、ストリーム取込
装置311の記録動作が継続されて、一度は記録された
障害発生時の放送用ストリームデータが上書き消去され
る可能性がある。放送用ストリームデータが上書き消去
されてしまうと、例え後になって、運用者が障害の発生
したことに気づいていたとしても、既にこのときの放送
用ストリームデータは無くなっているために、障害の原
因を調べることができないという不都合が生じる。
【0139】これに対して、図14に示すようにしてス
トリーム取込装置311に対する記録動作の停止制御を
実行すれば、たとえ運用者が、監視画像に現れた障害発
生のメッセージを見落としたりするようなことがあって
も、障害発生時のタイミングに対応してストリーム取込
装置311の記録動作が自動的に停止されることにな
る。これによって、ストリーム取込装置311において
記録された障害発生時の放送用ストリームデータは上書
き消去されることなく、確実に保存して残しておくこと
が可能になるものである。
【0140】2−2.第2例 続いて、第2例としての本実施の形態の監視システムの
構成について説明する。図15は第2例としての監視シ
ステム300Aの構成を示している。なお、この図にお
いて、図14と同一部分には同一符号を付して説明を省
略する。
【0141】この図に示す監視システム300Aでは、
第1ストリーム取込装置311−1,第2ストリーム取
込装置311−2の2台のストリーム取込装置が設けら
れている点が、先に図13に示した第1例の監視システ
ム300と異なる。これら第1ストリーム取込装置31
1−1,第2ストリーム取込装置311−2は、共に、
図13により説明したストリーム取込装置311と同様
の構成とされればよく、何れのストリーム取込装置も、
放送用ストリームデータを巡回的に記録媒体に記録する
ためのストレージデバイス311a−1,311a−2
が備えられる。そして、第1ストリーム取込装置311
−1,第2ストリーム取込装置311−2の何れも、C
PU302から出力される開始/停止コマンド(CMD
1,2)によってその記録動作の開始/停止が制御され
る。
【0142】図16は、上記図15に示した第2例とし
ての構成に対応する監視動作として、上記した第1スト
リーム取込装置311−1,第2ストリーム取込装置3
11−2に対する制御のための処理動作を示すフローチ
ャートである。この図に示す処理も、監視プログラムに
従ってCPU302が実行する処理とされる。
【0143】ここで、この図に示す処理にあっては、例
えば先ず、ステップS201とこれに続くステップS2
02とによって第1ストリーム取込装置311−1及び
第2ストリーム取込装置311−2の記録動作状態に対
する初期設定的な制御を実行する。この場合には、ステ
ップS201により第1ストリーム取込装置311−1
に対して開始コマンドCMD1を送信し、ステップS2
02により第2ストリーム取込装置311−2に対して
停止コマンドCMD2を送信する。これにより、第1ス
トリーム取込装置311−1は放送用ストリーム取込装
置の記録を開始する一方で、第2ストリーム取込装置3
11−2は停止状態となって放送用ストリーム取込装置
の記録は行わないようにされる。
【0144】そして、続くステップS203〜ステップ
S207までに示す各処理は、先に第1例として説明し
た図14のステップS102〜S106までの各処理と
同様となるため、ここでの説明は省略する。
【0145】ここで、ステップS207において、通知
された通知された障害の種類が、障害リストファイル3
09aのリストに含まれていたことが判別された場合に
は、ステップS208の処理に移行する。ステップS2
08においては、第1ストリーム取込装置311−1,
第2ストリーム取込装置311−2のうち、現在停止中
となっているストリーム取込装置に対して開始コマンド
CMD1を送信する。そして、続くステップS209に
おいては、現在記録動作を実行しているストリーム取込
装置に対して停止コマンドCMD2を送信する。
【0146】例えば、上記ステップS208,S209
の処理が、ステップS201から開始された処理として
最初に実行された処理であるとすれば、それまで記録を
行っていたのは第1ストリーム取込装置311−1であ
り、停止中にあったのは第2ストリーム取込装置311
−2だったのであるから、このステップS208,S2
09の処理によって、第1ストリーム取込装置311−
1の記録が停止され、代わりに第2ストリーム取込装置
311−2による記録動作が開始されることになる。つ
まり、ステップS208,S209の処理は、第1スト
リーム取込装置311−1,第2ストリーム取込装置3
11−2について、その記録と停止の動作を互いに交代
させるようにして切り換えるための制御を行うためのも
のとされる。そして、ステップS208,S209の処
理が終了すれば、ステップS203以降の処理に戻るよ
うにされる。
【0147】このような処理に依れば、監視動作中にお
いて、障害リストファイルに含まれるような重度の障害
が発生した場合には、それまで放送用ストリームデータ
の記録を行っていたストリーム取込装置が停止されるこ
とで、障害発生時に対応して記録された放送用ストリー
ムデータは上書き消去されることなく保存されているこ
とになる。そして、その一方で、これまで停止していた
他方のストリーム取込装置による記録が開始されること
で、この障害発生時以降のストリームデータも取りこぼ
すことなく、記録を行うことができるものである。そし
て、重度とされる障害が発生する都度、上記した第1ス
トリーム取込装置311−1,第2ストリーム取込装置
311−2間で記録/停止を交代する動作がくり返され
るものであり、これによって、連続した内容の放送用ス
トリームデータを記録していくことが可能となると共
に、障害発生時に対応する放送用DっSを確保すること
ができるものである。
【0148】なお、上記第2例としては、或る一方のス
トリーム取込装置により記録を行っているときには、必
ず他方のストリーム取込装置が停止しているように制御
されているが、本発明としては、障害が発生してこれま
で記録を行っていたストリーム取込装置の記録動作が停
止されたときには、必ず他のストリーム取込装置により
記録が行われている状態が得られていればよいものであ
る。従って、特に障害が発生していない状態が継続して
いるときには、2台のストリーム取込装置に同時に記録
動作を実行させるように制御しても構わないことにな
る。そして、障害が発生したときに、何れか一方のスト
リーム取込装置を停止させて、残る他方のストリーム取
込装置には記録動作を継続させるようにするものであ
る。
【0149】また、上記第2例ではストリーム取込装置
を2台備えた構成としているが、ストリーム取込装置を
3台以上備えた構成として、通常時には、少なくとも1
台には記録動作を実行させておき、障害が生じたらこの
記録を行っていたストリーム取込装置は停止させて、残
るストリーム取込装置により記録を実行させるようにす
ればよい。この際、これら3台以上のストリーム取込装
置についてどのようなパターンで記録/停止を実行させ
るのは、その台数が多くなるほど、多様に考えることが
できる。3台以上のストリーム取込装置を備えた場合に
は、例えば、障害の発生が頻度が高くなるなどして、例
えば2台のストリーム取込装置では、解析に必要な障害
時のストリームデータを確保できないような場合に有効
となる。
【0150】2−3.監視表示 続いて、本実施の形態の監視システム300として、デ
ィスプレイ308に表示される監視画像の表示形態例、
及び監視画像に対する操作手順例について説明する。図
17は、ディスプレイ308の表示画面上に表示される
監視画像として、メインのメニュー画面となる、メイン
監視ウィンドウWD1の表示形態例を示している。
【0151】この図に示すメイン監視ウィンドウWD1
には、先ずシステム状況表示エリアAR1が配置されて
いる。このシステム状況表示エリアAR1には、放送設
備200及び当該監視システム300を構成する各種装
置が機器アイコンIcnによって示されている。各機器
アイコンIcnには機器の名称が文字によって示されて
いる。そして、これら機器アイコンIcnが例えば図の
ようにしてレイアウトされた上で、ライン表示により所
要の機器アイコンIcn間を結ぶようにして表示するこ
とで、放送設備200及び監視システム300内の機器
間の構成、及び現在の機器の使用状況を視覚的に把握で
きるようになっている。
【0152】例えば、補足的に、図17に示すメイン監
視ウィンドウWD1が図15に示すシステム構成に対応
しているとすれば、第1ストリーム取込装置311−1
及び第2ストリーム取込装置311−2の記録動作状態
も、次に説明するようにしてmメイン監視ウィンドウW
D1により提示することができる。図22は第1ストリ
ーム取込装置311−1及び第2ストリーム取込装置3
11−2に対応する機器アイコンIcnが表示されてい
る部分を抜き出し、拡大して示している。ここでは第1
ストリーム取込装置311−1を「TSS#1 AS
T」と表示された機器アイコンIcnにより示し、第2
ストリーム取込装置311−2を「TSS#2 AS
T」と表示された機器アイコンIcnにより示している
ものとされる。そして、「TSS#1 AST」と表示
された機器アイコンIcnと、「TSS#2 AST」
と表示された機器アイコンIcnの右側には、それぞ
れ、現在の動作状況として、記録/停止を示す動作アイ
コンIcn−Pを配置している。この場合には、「TS
S#1 AST」の動作アイコンIcn−Pが三角形の
シンボルを表示していることで、第1ストリーム取込装
置311−1が記録中であることが示され、「TSS#
2 AST」の動作アイコンIcn−Pは四角形のシン
ボルを表示していることで、第2ストリーム取込装置3
11−2は停止中であることを示している。
【0153】また、実際の監視画像としてはカラー表示
とされ、メイン監視ウィンドウWD1にあっては、機器
アイコンIcnの色によってその障害状況が示されるこ
とになっている。例えば機器アイコンIcnが緑色によ
って表示されていればその機器は正常であることを示
し、黄色であれば軽度の障害(例えば障害リストファイ
ル309aにはリストアップされない障害)が発生して
いることが示される。そして、赤色であれば重度の障害
(障害リストファイル309aにリストアップされる類
の障害)であることが示される。
【0154】そして、その障害状況の具体的内容は、シ
ステム状況表示エリアAR1の下にあ障害状況一覧エリ
アAR2に対してテキストによって表示されることにな
っている。
【0155】ここで、例えば図17に示したシステム状
況表示エリアAR1内の機器アイコンIcnのうちから
任意のアイコンを選択してダブルクリックするなどの所
定操作を行うと、図18に示すようにして、その選択し
た機器に対応するコメント登録ウィンドウWD2を呼び
出して表示させることができるようになっている。
【0156】このコメント登録ウィンドウWD2には、
例えば図のようにして、選択された機器を示す機器アイ
コンIcnが表示されて、コメント登録ウィンドウWD
2が対応する機器を視覚的に示すようにしている。ここ
では、MASという名称が付された機器が示されてい
る。実際の放送設備では、何らかのトラブルがあって使
用不能となったときのために、メインとなる機器と共に
予備機が設けられるのであるが、このMAS−A,MA
S−Bは、メイン機器と予備機の関係にある。そして、
ここでは現在はMAS−Aの機器から出たラインがその
右に在るセレクタとしてのアイコンを通過していること
で、このMAS−Aが放送に使用されていることが示さ
れている。
【0157】そして、その下側にあっては、機器名を文
字により示すと共に、例えばメイン機器と予備機間でプ
ルダウンメニューにより選択を行うことのできる機器名
エリアAR3が配置され、その左には、コメント入力欄
AR4が配置されている。
【0158】上記コメント入力欄AR4には、機器名エ
リアAR3に対する操作に依って指定した機器について
のコメントを運用者が入力するための領域とされる。例
えば、この場合であれば、運用者は、例えばマウス操作
などによって機器名エリアAR3によりMAS−Aの機
器を選択したうえで、コメント入力欄AR4をアクティ
ブにして文字入力を可能とする。そしてこの状態で、こ
のコメント入力欄AR4に対して、例えばキーボード操
作などによって任意のコメントを文字として入力するよ
うにされる。ここでは、「予備機」と入力した状態が示
されている。また、コメント入力欄AR4は、図19に
示すようにしてコメント選択欄AR7としてのプルダウ
ンメニューを有している。このコメント選択欄AR7に
提示されているのは、過去に、この機器のコメント入力
欄AR4に対して入力したことのあるコメントが提示さ
れるものである。運用者は、このコメント選択欄AR7
に今回も使用できるコメントがあれば、文字入力の手順
を踏むことなく、ここからコメントの選択を行ってコメ
ント入力欄AR4に対して入力させることができる。
【0159】そして、このようにしてコメント入力を行
って後、その右に在る登録ボタンAR5に対してクリッ
ク操作を行うと、コメント入力欄AR4に入力した文字
がコメント情報として確定されて保存されることになっ
ている。なお、その下側に表示されているのは、障害状
況一覧エリアAR6とされ、例えば、MAS−A,MA
S−Bに関する障害状況が文字により提示される領域で
ある。
【0160】ここで、例えば上記のようにして、機器M
AS−Aについて、「予備機」とコメントを入力して確
定したとする。そしてこの後、先に図17に示したメイ
ン監視ウィンドウWD1を再度表示させたときには、例
えば、このメイン監視ウィンドウWD1のシステム状況
表示エリアAR1に表示されている機器MAS−Aの機
器アイコンIcnには、図20に示すようにして、何ら
かのコメントが与えら得ていることを示すコメントアイ
コンIcn−CMがペーストされるようにして表示され
る。そして、例えばマウス操作などによって、この機器
MAS−Aの機器アイコンIcnに対してカーソルポイ
ンタ(ここでは図示していない)を配置させて例えばシ
ングルクリック操作を行うと、例えば図のようにして、
現在登録されているコメント内容をポップアップ表示に
より提示するコメント表示AR8が行われるものであ
る。ここでは「予備機」と、文字による表示がコメント
表示AR8として行われている。なお、一旦表示された
コメント表示AR8は、ここでは、このコメント表示A
R8以外の領域をシングルクリックすることでその表示
が消去されるものとする。
【0161】例えば従来においては、このような各機器
についてのコメント入力、及びコメント表示を行う機能
を有していなかったため、運用者は、例えば或る機器に
ついてトラブルが発生したときなど、その措置経過など
を他の運用者に知らせるためには、後に連絡を行った
り、例えばメモ書による伝言などをしていたものであ
る。この場合、連絡を忘れたり、メモを紛失するなどし
て、他の運用者に連絡が行き届かないことが考えられ
る。これに対して、本実施の形態のようにして、機器ご
とにコメント入力を行って、これが監視画面上で表示さ
れるようにすれば、運用者は誰でも、監視画面を見るこ
とでコメントの確認を行うことができ、連絡が不行き届
きになる可能性は著しく低くなるものである。
【0162】続いて、上記したコメント入力及びコメン
ト表示の処理手順を図21のフローチャートに示す。こ
の図においては、先ずステップS301においてメイン
監視ウィンドウWD1を表示させる。そして次のステッ
プS302においてコメント登録メニュー選択のための
操作(例えば、機器アイコンIcnに対するクリック操
作)を受付け、次のステップS303においてコメント
登録ウィンドウWD2を表示させる。
【0163】そして、次のステップS304において、
コメント入力欄AR4に対するコメント入力操作に応じ
て、コメントの入力を行い、次のステップS305にお
いては、登録ボタンAR5に対するクリック操作に応じ
て入力されたコメントを登録する。
【0164】続くステップS306においては、例えば
メイン監視ウィンドウWD1に表示されている機器アイ
コンIcnのうち、上記ステップS305によってコメ
ントが登録された機器アイコンIcnに対して、コメン
トが登録されていることを示すコメントアイコンIcn
−CMを貼り付け表示させる。
【0165】そしてこの後、例えばステップS307に
おいて、コメントアイコンIcn−CMが表示されてい
る機器アイコンIcnに対する(シングル)クリック操
作を受け付けたとすると、次のステップS308におい
て、シングルクリックされた機器アイコンIcnに対し
て図20に示したコメント表示AR8を行う。そして、
例えば次のステップS309においてコメント表示AR
8以外の領域をクリックする操作を受け付けたとする
と、ステップS310に進んでこれまで表示させていた
コメント表示AR8を消去する。そして、ステップS3
01に戻るようにされる。
【0166】なお、本発明の放送設備監視装置として
は、例えば図1及び図5に示した放送設備(地上局)以
外の構成によるデジタル放送設備に対しても適用が可能
である。また、本発明の放送設備監視装置は、上記実施
の形態として説明してきた構成に限定されるものではな
く、実際の使用状況等に応じて適宜変更は可能とされ
る。また、本実施の形態の監視システムとして表示出力
するGUIとしての監視画像の表示形態例、及び操作形
態についても、これまでに説明した内容に限定されるも
のではない。
【0167】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、デジタル
放送を行う放送設備の動作状況を監視するための放送設
備監視装置として、放送設備側から障害通知情報が送信
された場合には、放送設備にて得られる放送用データを
巡回的に記録している記録手段(ストリーム取込装置)
に記録動作を停止させるようにしている。これによっ
て、例え運用者が障害発生を知らずにいたとしても、記
録手段に記録された障害発生時の放送用データは、上書
き消去されずに残っていることになる。これによって、
確実に、障害発生時の放送用データを解析することが可
能になるため、放送設備の運用にあたっての作業効率が
向上されるものである。
【0168】また本発明としては、上記記録手段(スト
リーム取込装置)としては複数を備えて、放送設備側か
ら障害通知情報が送信された場合には、これら複数のう
ちでこれまで放送用データ記録を行っていた1以上の記
録手段のうちの少なくとも1つの記録手段について記録
動作を停止させる一方で、残る他の記録手段のうちの少
なくとも1つの記録手段によって記録動作が行われるよ
うに構成される。例えば2つの記録手段が備えられてい
れば、一方の記録手段に記録動作を実行させると共に、
他方の記録手段は記録動作を停止させておき、障害発生
時には、上記一方の記録手段の記録動作を停止させ、上
記他方の記録手段の記録動作を開始させるものである。
このような構成であれば、記録手段に記録された障害発
生時の放送用データを上書き消去せずに残すことができ
ると共に、放送用データを断続することなくほぼ連続的
に記録していくことができる。つまり、解析のために収
集している情報をたとえ一時でも失うことがない。
【0169】また、本発明の放送設備監視装置として
は、監視状況(障害状況)を視覚的に把握可能なGUI
としての監視画像を表示出力可能に構成した上で、放送
設備又は監視装置を構成する各装置部ごとに、コメント
(文字情報)を入力して登録可能としたうえで、これを
コメント表示として監視画像上に提示できるように構成
している。これを運用者が利用することで、例えば運用
者間での連絡事項の伝達が確実に行われることになり、
この点でも、放送設備の監視作業効率が向上されるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のデジタル衛星放送受信シ
ステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態における受信設備の構築例を示す
ブロック図である。
【図3】IRDのためのリモートコントローラの外観を
示す正面図である。
【図4】放送画面とGUI画面との切り換えを示す説明
図である。
【図5】地上局の構成例を示すブロック図である。
【図6】地上局から送信されるデータを示すチャート図
である。
【図7】送信データの時分割多重化構造を示す説明図で
ある。
【図8】DSM−CCによる送信フォーマットを示す説
明図である。
【図9】データサービスのディレクトリ構造の一例を示
す説明図である。
【図10】トランスポートストリームのデータ構造図で
ある。
【図11】PSIのテーブル構造を示す説明図である。
【図12】IRDの構成を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態とされる、第1例として
の監視システムの構成例を示すブロック図である。
【図14】第1例としての構成による監視システムにお
いて行われる、ストリーム取込装置に対する制御を実現
するための処理動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態とされる、第2例として
の監視システムの構成例を示すブロック図である。
【図16】第2例としての構成による監視システムにお
いて行われる、ストリーム取込装置に対する制御を実現
するための処理動作を示すフローチャートである。
【図17】監視画像としてのメイン監視ウィンドウを示
す説明図である。
【図18】コメント登録ウィンドウを示す説明図であ
る。
【図19】コメント選択欄が表示された状態のコメント
登録ウィンドウを示す説明図である。
【図20】コメント表示の表示形態例を示す説明図であ
る。
【図21】コメント登録及びコメント表示のための処理
手順を示すフローチャートである。
【図22】ストリーム取込装置についてのメイン監視ウ
ィンドウの表示形態例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 地上局、2 衛星、3 受信設備、5 課金サー
バ、6 テレビ番組素材サーバ、7 楽曲素材サーバ、
8 音声付加情報サーバ、9 GUIデータサーバ、1
0 キー情報サーバ、11 パラボラアンテナ、13
ストレージデバイス、13A MDレコーダ/プレー
ヤ、14 モニタ装置、16 IEEE1394バス、
21A テレビ番組表示エリア、21B リスト、21
C テキスト表示エリア、21D ジャケット表示エリ
ア、22 歌詞表示ボタン、23 プロフィール表示ボ
タン、24 情報表示ボタン、25 予約録音ボタン、
26予約済一覧表示ボタン、27 録音履歴ボタン、2
8 ダウンロードボタン、31 テレビ番組素材登録シ
ステム、32 楽曲素材登録システム、33 音声付加
情報登録システム、34 GUI用素材登録システム、
35 AVサーバ、36A MPEGオーディオエンコ
ーダ、36B ATRACエンコーダ、37音声付加情
報データベース、38 GUI素材データベース、39
テレビ番組送出システム、40A MPEGオーディ
オサーバ、40B MPEGオーディオサーバ、41
音声付加情報送出システム、42 GUI(MHEG)
オーサリングシステム、43A MPEGオーディオ送
出システム、43B ATRACオーディオ送出システ
ム、44 DSM−CCエンコーダ、45 マルチプレ
クサ、46 電波送出システム、51 チューナ/フロ
ントエンド部、52 デスクランブラ、53 トランス
ポート部、54 MPEG2オーディオデコーダ、54
A メモリ、55 MPEG2ビデオデコーダ、55A
メモリ、56D/Aコンバータ、57 スイッチ回
路、58 表示処理部、59 光デジタル出力インター
フェイス、60 IEEE1394インターフェイス、
61 マンマシンインターフェイス、62 ICカード
スロット、63 モデム、64 リモートコントロー
ラ、65 ICカード、70 デマルチプレクサ、71
キュー、81 制御処理部、82 DeMUXドライ
バ、83 DSM−CCデコーダブロック、84 MH
EGデコーダブロック、90 メインメモリ、91 D
SM−CCバッファ、101 電源キー、102 数字
キー、103 画面表示切換キー、104 インタラク
ティブ切換キー、105a 矢印キー、105EPGキ
ーパネル部、106 チャンネルキー、T1 入力端
子、T2 アナログビデオ出力端子、T3 アナログオ
ーディオ出力端子、T4 アナログオーディオ出力端
子、200 放送設備、300 監視システム、301
監視制御装置、307 操作部、308 ディスプレ
イ、309 ストレージデバイス、309a 障害リス
トファイル、310 ストリームデータ監視装置、31
1,311−1,311−2 ストリームデータ取込装
置、311a,311a−1,311a−2 ストレー
ジデバイス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル放送として放送すべき放送用デ
    ータを、所定の放送素材情報を利用して生成して出力す
    る放送設備に備えられ、該放送設備内の所要の装置部の
    動作について監視を行う監視装置として、 上記放送設備内の所要の各装置部の動作、又は所定の装
    置部から出力される所定の情報についての所定の障害状
    況を示す障害通知情報を取得可能とされる、障害通知情
    報取得手段と、 上記放送用データを取り込んで、所定の記録容量内で循
    環的に記録を行うようにされる記録手段と、 上記障害通知情報取得手段により取得される障害通知情
    報に基づいて障害が発生したことが判別された場合に、
    上記記録手段の記録動作を停止させるように制御を実行
    することのできる記録動作制御手段と、 を備えていることを特徴とする放送設備監視装置。
  2. 【請求項2】 上記障害通知情報は、 上記放送設備内の各所要の装置部から、これら各装置部
    自体の動作状態に基づいて発生されるものであることを
    特徴とする請求項1に記載の放送設備監視装置。
  3. 【請求項3】 上記放送設備にて生成される放送用スト
    リームデータの状態監視を行って、監視している放送用
    ストリームデータの状態に基づいて上記障害通知情報を
    発生するように構成されたストリームデータ監視手段、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載の放送設
    備監視装置。
  4. 【請求項4】 上記障害通知情報取得手段により取得さ
    れる障害通知情報に基づいて、少なくとも上記放送設備
    内の所要の装置部ごとの障害状況を視覚的に把握可能な
    監視画像としての画像情報を出力することのできる表示
    制御手段と、 上記監視画像上に対する操作によって、文字情報を上記
    各装置部ごとに対応づけて入力することのできる入力操
    作手段とを備え、 上記表示制御手段は、上記入力操作手段により入力され
    た文字情報を所定の形態により監視画像上に提示可能に
    構成されている、 ことを特徴とする請求項1に記載の放送設備監視装置。
  5. 【請求項5】 デジタル放送として放送すべき放送用デ
    ータを、所定の放送素材情報を利用して生成して出力す
    る放送設備に備えられ、該放送設備内の所要の装置部の
    動作について監視を行う監視装置として、 上記放送設備内の所要の各装置部の動作、又は所定の装
    置部から出力される所定の情報についての所定の障害状
    況を示す障害通知情報を取得可能とされる、障害通知情
    報取得手段と、 上記放送用データを取り込んで、所定の記録容量内で巡
    回的に記録を行うようにされる複数の記録手段と、 上記障害通知情報取得手段により取得される障害通知情
    報に基づいて障害が発生したことが判別された場合に
    は、上記記録動作を行っていたとされる1以上の上記記
    録手段のうちで少なくとも1つの記録手段の記録動作を
    停止させるように停止制御を実行させると共に、この停
    止制御が実行されて以降においても、残る他の記録手段
    のうち少なくとも1つの記録手段による記録動作が開始
    されている状態にあるように制御を実行することのでき
    る記録動作制御手段と、 を備えていることを特徴とする放送設備監視装置。
  6. 【請求項6】 上記障害通知情報は、上記放送設備内の
    各所要の装置部から、これら各装置部自体の動作状態に
    基づいて発生されるものであることを特徴とする請求項
    5に記載の放送設備監視装置。
  7. 【請求項7】 上記放送設備にて生成される放送用スト
    リームデータの状態監視を行って、監視している放送用
    ストリームデータの状態に基づいて上記障害通知情報を
    発生するように構成されたストリームデータ監視手段、 を備えていることを特徴とする請求項5に記載の放送設
    備監視装置。
  8. 【請求項8】 上記障害通知情報取得手段により取得さ
    れる障害通知情報に基づいて、少なくとも上記放送設備
    内の所要の装置部ごとの障害状況を視覚的に把握可能な
    監視画像としての画像情報を出力することのできる表示
    制御手段と、 上記監視画像上に対する操作によって、文字情報を上記
    各装置部ごとに対応づけて入力することのできる入力操
    作手段とを備え、 上記表示制御手段は、上記入力操作手段により入力され
    た文字情報を所定の形態により監視画像上に提示可能に
    構成されている、 ことを特徴とする請求項5に記載の放送設備監視装置。
JP11097502A 1999-04-05 1999-04-05 放送設備監視装置 Withdrawn JP2000295638A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008283603A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Traffic Shimu:Kk データ記録システム、プログラム、記録媒体
JP2012239062A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Mitsubishi Electric Corp 復号装置
WO2015072341A1 (ja) * 2013-11-12 2015-05-21 株式会社トラフィック・シム ストリーム監視システム、プログラム、記録媒体

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