WO1997006975A1 - Base pour retroviseur de portiere de voiture et dispositif de montage pour cache de base - Google Patents

Description

明 細 書

自動車用ドアミラーのベースとベースカバーの取付構造 技術分野

本発明は、 自動車用ドアミラーに関し、 詳しくは、 ステーをベースとベ ースカバーとから構成した自動車用ドアミラーのベースとベースカバーの 取付構造に関する。

背景技術

従来のドアミラ一におけるベースとベースカバーの取付構造の一例を図

5の断面図に示している。 図において、 ベース 2 1には、 ドアミラーのミ ラーケ一シングであるバイザ一 （図示せず） を回転可能に支持するスタン ド 2 2が、 ベース 2 1に下面側から通した取付ネジ 2 3で固定されている。 この構成において、 ベースカバー 2 4はベース 2 1に図の右側から被せて、 ベース 2 1の凸部 2 5とベースカバー 2 4の凹部 2 6を嵌合させるように なっている。

この構成では、 ベースカバー 2 4の組み付け上の問題から嵌合部がすき まばめの関係で構成されることと、 ベースカバー 2 4がプラスチック成形 品であって塗装時の熱などにより変形しやすいことから、 ベース 2 1に組 み付けたときにベースカバー 2 4の上端面がスタンド 2 2の上面と揃わな いおそれがあった。 また、 この構成では取付ネジ 2 3の頭部とベースカバ 一 2 4の穴 2 7の間に隙間があるので、 ここが空気の出入り口となって風 切音が発生することがあった。

—方、 図 6は、 取付構造の別の例を示している。 この構成において、 ベ ースカバー 3 3は、 ベース 3 1にスタンド 3 2を固定するときに取付ネジ 3 4で共締めするように構成されている。 取付部として、 ベース 3 1には 高さがベースカバー 3 3の面に対して、 内側にわずかに退避した面を有す るボス 3 5が形成され、 このボス 3 5にベースカバー 3 3を通してから平 座金 3 6とパネ座金 3 7を介して取付ネジ 3 4を締め付けるようにしてい る _c

このようにすると、 ベースカバー 3 3の変形を矯正してベースカバ一 3 3の上端面をスタンド 3 2の上面と揃え、 さらに風切り音が発生するのを 防止できるが、 ベース 3 1にベースカバー 3 3と 2枚の座金 3 6 , 3 7を はさんで取付るようにしているために、 図 4の例と比較してこれらの厚さ の分だけ取付ネジ 3 4の頭部がベース 3 1から下がることになり、 したがつ て、 取付ネジ 3 4の頭部を隠すためにはベースカバー 3 3の下面を仮想線 で示すように下げなければならないから、 全体としてステ一の厚みが増す ことになる。

このように、 従来は、 ベースカバーの変形の矯正、 風切り音の発生の防 止、 そしてステ一の厚さの増大の防止という 3つの目的を同時に満たすこ とは困難であった。

発明の開示

本発明は、 上記の点に鑑みてなされたものであり、 本発明の解決すべき 技術的課題は、 これらの 3つの目的を同時に達成する自動車用ドアミラー のベースとベースカバーの取付構造を提供することである。

上記技術的課題を解決するために、 本発明によれば、 以下の自動車用ド ァミラーのベースとベースカバーの取付構造が提供される。

すなわち、 この取付構造は、 自動車用ドアミラーのバイザ一を回転可能 に支持するス夕ンドを保持するとともに自動車のドアに固定されるベース と、 該ベースを覆うベースカバーとを備え、 該スタンドをベースに固定す る取付ネジを用いて該ベースカバーをベースに共締めするように構成され る。 そして、 上記ベースは、 上記取付ネジが下方から挿通する取付穴を備 え、 かつその下面に、 該取付穴の回りで周方向へ不連続の凹部を備え、 上 記ベースカバーは、 上記ベースの取付穴と対応した位置に上記取付ネジに 対応した座ぐり径で形成された開口と、 該開口の周縁端に立設された基部 と該基部の先端から該開口の径方向内方へ延出して上記ベースの凹部に係 止する先端係止部とから鉤状に構成された係止片とを備え、 該係止片の先 端係止部は、 上記ベースの凹部の深さ寸法と実質的に同一の厚さ寸法に形 成され、 さらに、 上記ベースカバーは、 上記係止片の基部に対して周方向 へ連続する第 1凸部を備え、 上記ベースは、 該第 1凸部に対して径方向外 方に近接して位置する第 2凸部を備えたことを特徴としている。

この構成において、 ベースの下面に形成した凹部にベースカバーの係止 片の先端係止部を嵌合した状態でベースカバーとベースを通してスタンド に取付ネジを締め付けることにより、 これら 3つの部品は、 同時に組み付 けられる。

この構成によれば、 ベースの凹部の深さ寸法と係止片の先端係止部の厚 さ寸法を実質同一にしているので、 ベースカバーの係止片の先端係止部と ベースの下面とが取付ネジで同時に押さえられる。 従って、 ベースカバー が塗装などによって変形していたとしても、 その変形を取付ネジによって 矯正することができる。

また、 ベースの下面に形成した凹部にベースカバーの係止片の先端係止 部をはめ込むようにしているので、 取付ネジの頭部が下がるのを防止でき る。 凹部を周方向へ不連続に形成して、 取付ネジをベースの下面に締め付 けるようにネジの受圧面を残しているので、 取付ネジをしつかりと締め付 けてスタンドを確実に固定することができる。

さらに、 上記構成では第 1凸部の径方向外方に第 2凸部が近接するよう にしているので、 自動車の走行中にベースとベースカバーの間に空気を巻 き込むのを防止できる。 したがって、 風切り音の発生を防止できる。 上記構成において、 上記ベースの凹部は、 各取付穴の回りに 1力所ずつ 形成したり、 複数箇所形成したりできるが、 好ましくは、 上記取付穴に対 して等間隔で設けられる。 この構成により、 ベースカバーが上記取付ネジ によつてベースに取付られたときに、 上記座ぐり径で形成されたべ一ス力 バーの部分つまり係止片 1 5が、 全体的に、 上記取付穴を中心としてベー スに対してムラなく均等に付勢 ·固定されることになり、 これにより、 上 記ベースカバーが上記の如く塗装などによって変形していたとしても、 そ の変形は、 より効果的に矯正される。

図面の簡単な説明

図 1は、 本発明に係る自動車用ドアミラーのベースとベースカバーの取 付構造を示す断面図である。

図 2は、 ベースカバーの斜視図である。

図 3は、 図 2の " P " 部の拡大斜視図である。

図 4は、 この取付構造を下方から見た要部分解斜視図である。

図 5は、 従来例に係るベースとベースカバーの取付構造を示す断面図で ある。

図 6は、 他の従来例に係るベースとベースカバーの取付構造を示す断面 図である。

発明を実施するための最良の形態

以下に、 図 1〜4に示した本発明の 1つの実施の形態に係る自動車用ド ァミラーのベースとベースカバーの取付構造について詳細に説明する。 図 1は、 この自動車用ドアミラーのベースとベースカバーの取付構造を示 す断面図、 図 2は、 図 1に示したベースカバーの斜視図、 図 3は、 図 2の P部の拡大斜視図、 そして、 図 4は、 この取付構造を下方から見た要部分 解斜視図である。

図において、 1は、 自動車用ドアミラーのバイザ一 （図示せず） を回転 可能に支持するスタンド 2を保持し、 かつ自動車のドアに固定されるべ一 スであり、 3はベース 1を覆うベースカバーである。 ベースカバー 3は、 ベース 1の下面を覆う底壁 4を有し、 スタンド 2をベース 1に固定する取 付ネジ 5により、 ベース 1と共締めされるように構成されている。

ベース 1に対してスタンド 2を位置決めするための構成として、 ベース 1の上面には凹部 6が形成されており、 スタンド 2の下面には凹部 6と嵌 合する凸部 7が形成されている。 このスタンド 2の凸部 7にはネジ穴 8が 形成され、 ベース 1には、 取付ネジ 5をネジ穴 8に締め付けるための取付 穴 9が少なくとも 2つ （本実施の形態においては 3つ） 形成されている。 また、 ベースカバ一 3は、 ベース 1とスタンド 2に対して、 周壁 1 9によつ てスタンド 2の面方向に位置決めされるようになっている。

ベース 1の下面における各取付穴 9の回りには、 それぞれ 3つの凹部 1 0が等間隔で配置されている。 各凹部 1 0は、 中心角度が 6 0 ° の扇形に 形成されている。 一方、 ベースカバー 3の底壁 4は、 ベース 1の取付穴 9 と対応した位置に、 取付ネジ 5に対応した座ぐり径 （ヮッシャ 1 1よりも 少し大きな径） で形成された開□ 1 2と、 この開口 1 2の周縁端に立設さ れた基部 1 3と基部 1 3の先端に連接して開口 1 2の径方向内方へ延在す る先端係止部 1 4とからなる鉤状の係止片 1 5とを備えている。 係止片 1 5の先端係止部 1 4は、 ベース 1の凹部 1 0の深さ寸法と実質的に同一の 厚さ寸法に形成されており、 また、 この凹部 1 0と実質的に同一の扇形状 に形成されている。

ベースカバー 3の係止片 1 5と係止片 1 5との間には、 基部 1 3が延在 する円周に沿って基部 1 3同士を連接する第 1凸部 1 6が形成されており、 基部 1 3と第 1凸部 1 6とが一体になって周方向へ連続した円筒状の壁が 形成されている。

一方、 ベース 1には、 第 1凸部 1 6に径方向外方から近接して位置する ように、 凹部 1 0の外径側端面 1 7よりもわずかに大きな直径の円周上に 円弧状の第 2凸部 1 8が形成されている。 この第 2凸部 1 8は、 取付穴 9 の回りの凹部 1 0が形成されていない領域に形成されているが、 第 2凸部 1 8は周方向へ連統したものとして形成してもよい。

上記構成においては、 ベース 1の下面に形成した凹部 1 0に、 ベース力 バー 3の係止片 1 5の先端係止部 1 4を嵌合した状態で、 ベースカバー 3 の開口 1 2とベース 1の取付穴 9を通してスタンド 2に取付ネジ 5を締め 付けることにより、 これら 3つの部品が一体化する。 ベース 1の凹部 1 0 の深さ寸法と係止片 1 5の先端係止部 1 4の厚さ寸法をほぼ同一にしてい るので、 ベースカバー 3の係止片 1 5の先端係止部 1 4とベース 1の下面 とを取付ネジ 5で同時に押さえられる。 したがって、 ベースカバー 3が塗 装などによつて変形していたとしても、 その変形を取付ネジ 5によって矯 正し、 カバー 3の周壁 1 9の上端面をスタンド 2の上面に揃えることがで さる。

また、 ベース 1の下面に形成した凹部 1 0にベースカバー 3の係止片 1 5の先端係止部 1 4を嵌合するようにしているので、 図 5に示した従来例 とは違ってベースカバー 3の厚み分だけ取付ネジ 5の頭部が下がるのを防 止できる。 したがって、 ステ一の厚みが増すのを防止できる。 さらに、 ベ —ス 1の下面には凹部 1 0と凹部 1 0の間の領域を取付ネジ 5を締め付け たときの受圧面として残しているので、 取付ネジ 5をしつかりと締め付け てスタンド 2を確実に固定することができる。

また、 上記構成ではベースカバー 3の係止片 1 5の基部 1 3と基部 1 3 の間の間隙を埋めるための第 1凸部 1 6と第 2凸部 1 8をベース 1とべ一 スカバ一 3に構成しているので、 その部分からベースカバ一 3とベース 1 の間に空気が入るのを防止できる。 したがって、 風切り音の発生を防止で さる。

Claims

請 求 の 範 囲

1. 自動車用ドアミラーのバイザ一を回転可能に支持するスタンド (2)を 保持するとともに自動車のドアに固定されるベース α)と、 該ベース a)を 覆うベースカバ一（3)とを備え、 該スタンド（2)をベース（1)に固定する取 付ネジ（5)を用いて該ベースカバー（3)をベース（1)に共締めするように構 成したベース〔1)とベースカバー〔3)の取付構造において、

上記ベース（1)は、 上記取付ネジ（5)が下方から挿通する取付穴（9)を備 え、 かつその下面に、 該取付穴（9)の回りで周方向へ不連続の凹部（10)を 備え、

上記ベースカバー（3)は、 上記ベース（1)の取付穴（9)と対応した位置に 上記取付ネジ (5)に対応した座ぐり径で形成された開口（12)と、 該開口（12) の周縁端に立設された基部（13)と該基部（13)の先端から該開口（12)の径方 向内方へ延出して上記ベース（1)の凹部 αθ)に係止する先端係止部（14)と から鉤状に構成された係止片（15)とを備え、 該係止片（15)の先端係止部 4)は、 上記ベース（1)の凹部（10)の深さ寸法と実質的に同一の厚さ寸法に 形成され、

さらに、 上記ベースカバ一（3)は、 上記係止片（15)の基部（13)に対して 周方向へ連続する第 1凸部（16)を備え、 上記ベース（1)は、 該第 1凸部（16) に対して径方向外方に近接して位置する第 2凸部 as)を備えたことを特徴 とする自動車用ドアミラーのベースとベースカバーの取付構造。

2. 上記ベース （1 ) の上記凹部 （1 0 ) は上記取付穴 （9 ) に対して等 間隔で設けられたことを特徵とする請求項 1項記載の取付構造。