JP3280996B2 - 自動車用ドアミラーの取付構造 - Google Patents

自動車用ドアミラーの取付構造

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JP3280996B2
JP3280996B2 JP05988591A JP5988591A JP3280996B2 JP 3280996 B2 JP3280996 B2 JP 3280996B2 JP 05988591 A JP05988591 A JP 05988591A JP 5988591 A JP5988591 A JP 5988591A JP 3280996 B2 JP3280996 B2 JP 3280996B2
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正人 岩村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用ドアミラーの取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ドアミラーの取付構造として
は、例えば実開昭63−184145号公報に示されて
いるように、ドア本体のドアウエスト部の前側部に立設
された側面略三角形状のコーナーピースに取付孔を上下
複数ケ所に形成する一方、コーナーピースと略同一形状
に形成したドアミラー側ブラケットの背面に前記取付孔
に対応してボルト螺装用のボス部を突設し、これらボス
部を取付孔に挿入して、車室内側からボス部にボルトを
螺合し、ドアミラー側ブラケットをコーナーピースに締
結するようにしている。
【0003】また、この他、コーナーピースの上部の取
付孔を鍵状孔とし、ドアミラー側ベースにはボルト螺装
孔を形成してその上部にボルト螺装孔に予めボルトを螺
装,配置し、このボルトを前記鍵状孔に挿入,係止して
仮止めできるようにし、ドアミラー本体をコーナーピー
スに仮止めした状態でそのドアミラー側ブラケットをコ
ーナーピースにボルト締結できるようにしたものも知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記何れの構造のもの
であっても、ドアミラー側ブラケットをコーナーピース
にボルトにより本締めする間は、ドアミラー本体が不安
定なため手で支えておく必要があって、作業性の面で十
分に満足されるものではなかった。
【0005】そこで、本発明はドアミラー本体をコーナ
ーピースに安定して仮止めすることができて、ドアミラ
ー本体の組み付け作業性を著しく改善することができる
自動車用ドアミラーの取付構造を提供するものである。
【0006】請求項1に記載の発明は、金属プレートか
らなるベースと該ベースの車外側の側面に一体的に成形
した弾性材からなるカバーとで構成されて自動車のドア
ウエスト部の前側部に立設された側面略三角形状のコー
ナーピースにドアミラーを取り付ける構造を前提として
いる。その上で、前記該コーナーピースと略同一形状に
形成したドアミラー側ブラケットの背面にボルト螺装用
のボス部を上部一箇所下部二箇所の合計三箇所に突設
ると共に、これら三つのボス部のうち少なくとも上側の
ボス部の端縁に径方向に突出する係止突片を延設してあ
る。他方、前記コーナーピースには各ボス部に対応した
三つのボス挿入孔を形成すると共に、前記係止突片を形
成したボス部に対応するボス挿入孔のうち前記ベースと
カバーとの境界部分のカバー側にそのボス挿入孔に連通
しつつ前記係止突片を弾性的に係止する溝部を切欠形成
してある。そして、この溝部に係止突片を挿入,係合
ながら各ボス挿入孔にボス部を挿入することにより、各
ボス挿入孔内でのボス部の径方向の遊動を抑制して仮止
め状態とした上で、各ボス部をコーナーピースのベース
にボルト締結してある。
【0007】
【作用】ボス部の係止突片をコーナーピースのカバー側
に形成した溝部に弾性的に係止することによって、該ボ
ス部の抜け出が確実に抑えられると共に、他のボス部も
カバーのボス挿入孔内で遊動が抑えられて、ドアミラー
本体を安定してコーナーピースに仮止めすることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0009】図1,2において、1はドア本体を示し、
そのドアウエスト部Wの前側部には、側面略三角形状の
コーナーピース2を立設してある。このコーナーピース
2は金属プレートからなるベース3と、該ベース3の車
外側の側面に一体にモールド成形した弾性材からなるカ
バー4とで構成してある。
【0010】5はドアミラー本体で、このドアミラー本
体5は前記コーナーピース2と略同一の三角形状に形成
したドアミラー側ブラケット6に回動自在に組み付けて
ある。ドアミラー側ブラケット6の背面には、上側の1
ケ所と、下側の前,後2ケ所の計3ケ所にボルト螺装用
のボス部7を突設してあり、かつ、本実施例にあっては
上側のボス部7の端縁に径方向に、例えば上方に向けて
係止突片8を延設してある。
【0011】一方、コーナーピース2には前記ボス部7
に対応して上下3ケ所にボス挿入孔9を形成してある。
また、前記係止突片8を形成したボス部7に対応する上
側のボス挿入孔9の、前記ベース3とカバー4との境界
部分には、カバー4側に切欠成形されて前記係止突片8
を係止する溝部10を形成してある。
【0012】以上の実施例構造によれば、ドアミラー本
体5のコーナーピース2への組み付けに際しては、図1
の鎖線で示すようにドアミラー側ブラケット6を傾斜さ
せて、係止突片8を形成したボス部7をコーナーピース
2の上側のボス挿入孔9にカバー4側から斜め方向にこ
じり入れて、ボス挿入孔9を弾性変形させ、ドアミラー
側ブラケット6を下方に回動しながら該係止突片8を形
成したボス部7先端をボス挿入孔9の奥に進入させて、
該係止突片8を溝部10に進入,係止させる。この上側
のボス部7のボス挿入孔9への挿入と併せて、下側のボ
ス部7もボス挿入孔9へ挿入する。これらボス部7をボ
ス挿入孔9に挿入した状態では、上側のボス部7の係止
突片8が溝部10に係合し、カバー4のドアミラー側ブ
ラケット6に対する押圧反力によって該溝部10とベー
ス3との間で係止突片8の抜け出および遊動が確実に抑
えられると共に、下側のボス部7もカバー4のボス挿入
孔9内で径方向の遊動が抑えられるため、ドアミラー本
体5をコーナーピース2に安定して仮止めすることがで
きる。従って、作業者はこの仮止めされたドアミラー本
体5を手で支えることなく、コーナーピース2の車室側
からボルト11をボス挿入孔9に挿入してボス部7に螺
装し、ドアミラー側ブラケット6をコーナーピース2に
締結すればよい。
【0013】前記実施例では上側のボス部7に係止突片
8を上向きに形成してあるが、図3,4に示すように下
側のボス部7端縁にも下向きに突出量の小さな係止突片
8aを延設する一方、対応する下側のボス挿入孔9のベ
ース3とカバー4との境界部分に、カバー4側に溝部1
0aを切欠形成して、これら係止突片8と溝部10aと
を係合させて、より安定的な仮止めを行わせるようにし
てもよい。この実施例の場合、下側のボス部7の係止突
片8aは突出量を小さくしてあるので、カバー4側のボ
ス挿入孔9に軸線方向に押し込むだけでも、ボス挿入孔
9がさ程の抵抗もなく弾性変形して溝部10aに容易に
挿入,係合させることができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ドアミラ
ー側ブラケット背面の少なくとも上側のボス部の端縁に
形成した係止突片を、コーナーピースのボルト挿入孔の
ベースと弾性材カバーとの境界部分のカバー側に形成さ
れた溝部に弾性的に係着することにより、ベースと溝部
との間での係止突片の抜け出し方向の動きおよび径方向
の遊動が確実に拘束されると共に、下側のボス部もボス
挿入孔内で径方向の遊動が抑えられるようになるから、
ドアミラー本体をコーナーピースに安定して仮止めする
ことができる。この結果、ドアミラー本体を手で支えて
おく必要がなく、ボルトをボス部に容易に螺合して、ド
アミラー側ブラケットをコーナーピースに容易に締結す
ることができ、ドアミラー組み付け作業性を著しく改善
することができる。また、上記係止突片と溝部との弾性
的係止による仮止め機能はボルト締結が完了すればその
機能を失うことになるものの、コーナーピースに対する
ドアミラー側ブラケットの最終的な固定保持力は三本の
ボルトの締結力に依存することになるので、従来と同等
もしくはそれ以上の固定保持力をもって強固に、しかも
安定してドアミラー側ブラケットを固定できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図2のA−A線に沿う
断面図。
【図2】同実施例の分解斜視図。
【図3】本発明の異なる例を示すドアミラー本体の斜視
図。
【図4】同実施例の組み付け状態の要部を示す図1と同
様の断面図。
【符号の説明】
1…ドア本体、W…ドアウエスト部、2…コーナーピー
ス、3…ベース、4…カバー、5…ドアミラー本体、6
…ドアミラー側ブラケット、7…ボス部、8,8a…係
止突片、9…ボス挿入孔、10,10a…溝部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−22746(JP,A) 実開 昭60−64151(JP,U) 実開 平2−76542(JP,U) 実開 平2−49748(JP,U) 実開 昭57−133441(JP,U) 実開 昭60−73637(JP,U) 実開 昭62−130956(JP,U) 実開 昭63−184145(JP,U) 実開 昭64−8450(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 1/06 B60J 5/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属プレートからなるベースと該ベース
    の車外側の側面に一体的に成形した弾性材からなるカバ
    ーとで構成されて自動車のドアウエスト部の前側部に立
    設された側面略三角形状のコーナーピースにドアミラー
    を取り付ける構造において、 前記該コーナーピースと略同一形状に形成したドアミラ
    ー側ブラケットの背面にボルト螺装用のボス部を上部
    箇所下部二箇所の合計三箇所に突設すると共に、これら
    三つのボス部のうち少なくとも上側のボス部の端縁に径
    方向に突出する係止突片を延設する一方、前記 コーナーピースには各ボス部に対応した三つのボス
    挿入孔を形成すると共に、前記係止突片を形成したボス
    部に対応するボス挿入孔のうち前記ベースとカバーとの
    境界部分のカバー側にそのボス挿入孔に連通しつつ前記
    係止突片を弾性的に係止する溝部を切欠形成し、 この溝部に係止突片を挿入,係合しながら各ボス挿入孔
    にボス部を挿入することにより、各ボス挿入孔内でのボ
    ス部の径方向の遊動を抑制して仮止め状態とした上で、
    各ボス部をコーナーピースのベースにボルト締結したこ
    とを特徴とする自動車用ドアミラーの取付構造。
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DE19905545A1 (de) * 1999-02-10 2000-09-14 Mekra Lang Gmbh & Co Kg Befestigungsvorrichtung für einen Kraftfahrzeug-Rückspiegel
JP6252012B2 (ja) * 2013-07-26 2017-12-27 市光工業株式会社 車両用アウトサイドミラー装置
JP6236107B2 (ja) * 2016-03-09 2017-11-22 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック

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