JPWO2006104013A1 - ポリ乳酸系カード基材およびカード - Google Patents
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Abstract
本発明の目的は、ポリ乳酸系重合体を用いた主成分として用いた場合でも優れた機械的強度と耐加水分解性を兼ね備え、また脂肪族ポリエステルを添加した場合でも十分な透明性を維持したポリ乳酸系カード基材を提供することである。本発明は、ポリ乳酸系重合体(a)50〜90質量%と、ガラス転移温度(Tg)が0℃以下であるポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステル(b)50〜10質量%とから構成される樹脂組成物100質量部に対し、さらにイソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミド化合物(c)0.3〜6質量部を配合したことを特徴とする。
Description
本発明はポリ乳酸系カード基材に関する。詳しくは耐加水分解性(耐久性)と透明性に優れたポリ乳酸系カード基材に関する。
従来、プラスチックからなるカードは、身分を証明するIDカード、会員カード、診察券、金銭的価値を有するキャッシュカード、クレジットカードなどに幅広く利用されている。これらカード用の基材としてはポリ塩化ビニル樹脂や非結晶性のポリエステル系樹脂が使用されている。これらカード基材は、その利用者が使い終われば、通常廃棄される。一般的にその廃棄方法は焼却または埋め立てであるが、塩化ビニル樹脂カード基材を焼却する場合、ダイオキシンなどの有害物質発生の可能性が危惧され、非結晶性のポリエステル系樹脂カード基材の場合、焼却による有害物質の発生はないものの、埋め立てた場合、化学的安定性が高いために半永久的に土中に残留する問題がある。また何よりもこれら樹脂は、有限資源である石油を出発原料としているため、石油資源枯渇の問題が危惧されている。
昨今、上記の問題を解決する材料としてポリ乳酸系重合体が脚光を浴びており、実際多くの研究、開発がされている。ポリ乳酸系重合体は、その化学構造に起因し、比較的容易に加水分解が起こり、その後土中の微生物により無害な分解物となるため、土中に半永久的に残留する問題がない。またポリ乳酸系重合体はその出発原料がトウモロコシなどの植物原料であることから、資源枯渇の問題も解消される。
しかしながら、このポリ乳酸系重合体は、カード基材に必要とされる剛性や透明性はあるものの、ポリ乳酸系重合体単体でカードを作製した場合、非常に脆く、折り曲げた場合に簡単に割れてしまう問題や、エンボスを打刻する際にエンボスの文字割れが起こるなどの問題があった。
また、カードは耐久消費材的側面のある用途にも拘わらず、ポリ乳酸系重合体の加水分解性が逆に仇となり、長期間経過した場合や高温・高湿環境下に放置された場合に、分子量低下に起因した物性低下が起こり、実質上カードとしての機能を果たさなくなる問題があった。
これら問題を解決する方法としては従来から種々の提案がなされている。
例えば、特許第3366845号公報や特開2000−141955号公報では、ポリ乳酸と、グリコール類と脂肪族ジカルボン酸の脱水縮合により得られる脂肪族ポリエステルを所定比率で混合した組成物によりカード基材を作製することが開示されている。上記より得られたカード基材は確かにポリ乳酸系重合体の欠点である脆さは克服しているが、長期間使用する際の耐加水分解性の改善はなされておらず、また脂肪族ポリエステルを添加することでオーバーシートの透明性が悪くなる問題があった。
例えば、特許第3366845号公報や特開2000−141955号公報では、ポリ乳酸と、グリコール類と脂肪族ジカルボン酸の脱水縮合により得られる脂肪族ポリエステルを所定比率で混合した組成物によりカード基材を作製することが開示されている。上記より得られたカード基材は確かにポリ乳酸系重合体の欠点である脆さは克服しているが、長期間使用する際の耐加水分解性の改善はなされておらず、また脂肪族ポリエステルを添加することでオーバーシートの透明性が悪くなる問題があった。
特許第3427527号公報ではポリ乳酸系重合体と、そこに添加する熱可塑性樹脂の分子量を規定し、ポリ塩化ビニル樹脂カード基材と同等の機械的強度と保存安定性を有すると開示されているが、その耐久性は十分ではなく、長期間の使用に耐えるようなものではなかった。また脂肪族ポリエステル添加による透明性の低下も改善されていない。
一方、特開2002−205367号公報ではポリ乳酸と、グリコール類と脂肪族ジカルボン酸の脱水縮合により得られる脂肪族ポリエステルを所定比率で混合し、かつポリカルボジイミドを添加することで耐折り曲げ性や耐温湿度性が向上することが示されている。しかしながら、該公報で使用されているポリカルボジイミドでは耐加水分解性が十分ではなく、また過度に添加するとオーバーシートの透明性を悪くする問題があった。
特開2003−221499号公報にはポリ乳酸系重合体、脂肪族ポリエステル及び平均主鎖長が上記樹脂より短いポリカルボジイミド化合物を添加することで透明性を向上させた熱収縮性フィルムが開示されているが、該公報で使用されているポリカルボジイミドではカード基材としての耐久性と透明性を両立させることは困難であった。
さらに特開2004−155993号公報では、イソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミド化合物を生分解性プラスチックに添加することで耐加水分解性が向上することが開示されているが、ポリ乳酸単体への添加しか記載されておらず、また耐加水分解性の向上のみを目的としたものであった。
従って、本発明の目的はポリ乳酸系重合体を主成分として用いた場合でも優れた機械的強度と耐加水分解性を兼ね備え、また脂肪族ポリエステルを添加した場合でも十分な透明性を維持したポリ乳酸系カード基材を提供することにある。
上述の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、カード基材として必要な基本的機械物性を付与するためにポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステルを所定割合配合し、さらに脂肪族ポリエステルを添加することによって発生する透明性の低下を防ぎ、かつ耐久消費材としてのカード基材に必要な耐加水分解性を向上させるために、イソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミド化合物を所定割合添加することで本発明を完成させるに至った。
本出願に係る発明は以下の(1)〜(9)に記載した発明である。
(1)ポリ乳酸系重合体(a)50〜90質量%と、ガラス転移温度(Tg)が0℃以下であるポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステル(b)50〜10質量%とから構成される樹脂組成物100質量部に対し、さらにイソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミド化合物(c)0.3〜6質量部を配合したことを特徴とするポリ乳酸系カード基材。
(2)前記脂肪族ポリエステル(b)は、さらに融点が80℃以上であることを特徴とする(1)に記載のポリ乳酸系カード基材。
(3)前記脂肪族ポリエステル(b)が、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、ポリブチレンサクシネートアジペートテレフタレート、ポリブチレンサクシネート乳酸、ポリブチレンサクシネートアジペート乳酸、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートカーボネート、ポリヒドロキシブチレートとポリヒドロキシバリレートの共重合体、及びポリヒドロキシブチレートとポリヒドロキシヘキサノエートの共重合体からなる群から選択された少なくとも1種であることを特徴とする(1)または(2)に記載のポリ乳酸系カード基材。
(4)ヘーズ値が30%以下であり、かつ、厚みが20μm〜140μmであることを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載のオーバーシート用ポリ乳酸系カード基材。
(5)前記樹脂組成物100質量部に対し、さらに離型剤(d)を0.01〜3質量部を配合したことを特徴とする(1)から(4)のいずれかに記載のオーバーシート用ポリ乳酸系カード基材。
(6)前記離型剤がアルキルベンゼンスルホン酸塩であることを特徴とする(5)に記載のオーバーシート用ポリ乳酸系カード基材。
(7)厚みが50μm〜560μmであることを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載のコアシート用ポリ乳酸系カード基材。
(8)前記樹脂組成物100質量部に対し、さらに酸化チタン(e)3〜25質量部を配合したことを特徴とする(7)に記載のコアシート用ポリ乳酸系カード基材。
(9)(1)から(8)のいずれかに記載のポリ乳酸系カード基材を、少なくとも1層以上含む積層体を熱圧着してなることを特徴とするポリ乳酸系カード。
本発明により、ポリ乳酸系重合体を主成分として用いた場合でも優れた機械的強度と耐加水分解性を兼ね備え、また脂肪族ポリエステルを添加した場合でも十分な透明性を維持したポリ乳酸系カード基材を提供でき、さらには、焼却、埋め立てした際にも環境に悪影響を及ぼさず、しかも枯渇する石油資源からの脱却が可能なカード基材を提供することが出来る。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明にかかるポリ乳酸系カード基材は、ポリ乳酸系重合体(a)50〜90質量%と、ガラス転移温度(Tg)が0℃以下であるポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステル(b)50〜10質量%とから構成される樹脂組成物100質量部に対し、さらにイソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミド化合物(c)0.3〜6質量部を配合してなり、以下説明するように、透明性を必要とするオーバーシートとしても、白色隠蔽性を有するコアシートとしても用いることができる。
本発明にかかるポリ乳酸系カード基材は、ポリ乳酸系重合体(a)50〜90質量%と、ガラス転移温度(Tg)が0℃以下であるポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステル(b)50〜10質量%とから構成される樹脂組成物100質量部に対し、さらにイソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミド化合物(c)0.3〜6質量部を配合してなり、以下説明するように、透明性を必要とするオーバーシートとしても、白色隠蔽性を有するコアシートとしても用いることができる。
(オーバーシート)
通常カードの印刷はコアシートに施されており、カードの利用者はコアシートに印刷した図柄を、オーバーシートを介して視認するためにオーバーシートには透明性が要求される。本質的にポリ乳酸系重合体と他の脂肪族ポリエステルとは良好な相溶性を示さないために、ポリ乳酸系重合体に他の脂肪族ポリエステルを添加すると透明性が低下する。しかしながら、本発明者はイソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミドを適量添加することで、透明性の低下を優位に防止できることを見出した。この原因は定かではないが、カルボジイミド基とポリ乳酸系重合体や他の脂肪族ポリエステルがもっている水酸基やカルボキシル基とが反応するのみならず、イソシアネート末端も同様な反応を起こす結果、ポリ乳酸系重合体と他の脂肪族ポリエステルの擬似的な共重合体をより形成しやすく、結果としてそれがポリ乳酸系重合体と他の脂肪族ポリエステルとの良好な相溶化剤となるために、末端が封止されたポリカルボジイミドよりも透明性の良いオーバーシートが得られるものと思われる。
通常カードの印刷はコアシートに施されており、カードの利用者はコアシートに印刷した図柄を、オーバーシートを介して視認するためにオーバーシートには透明性が要求される。本質的にポリ乳酸系重合体と他の脂肪族ポリエステルとは良好な相溶性を示さないために、ポリ乳酸系重合体に他の脂肪族ポリエステルを添加すると透明性が低下する。しかしながら、本発明者はイソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミドを適量添加することで、透明性の低下を優位に防止できることを見出した。この原因は定かではないが、カルボジイミド基とポリ乳酸系重合体や他の脂肪族ポリエステルがもっている水酸基やカルボキシル基とが反応するのみならず、イソシアネート末端も同様な反応を起こす結果、ポリ乳酸系重合体と他の脂肪族ポリエステルの擬似的な共重合体をより形成しやすく、結果としてそれがポリ乳酸系重合体と他の脂肪族ポリエステルとの良好な相溶化剤となるために、末端が封止されたポリカルボジイミドよりも透明性の良いオーバーシートが得られるものと思われる。
加えて、イソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミドを添加することで、末端封止されたカルボジイミド化合物よりも耐加水分解性を向上させることが出来る。
オーバーシートに用いる場合の樹脂の割合は、ポリ乳酸系重合体(a)50〜90質量%と他の脂肪族ポリエステル(b)50〜10質量%とを合計で100質量%になるように配合することが好ましい。さらに好ましくは、ポリ乳酸系重合体(a)60〜90質量%と他の脂肪族ポリエステル(b)40〜10質量%である。
ポリ乳酸系重合体が50質量%以上であれば、オーバーシートに必要な透明性を十分に得ることができ、また90質量%以下であれば耐衝撃性に優れたオーバーシートとなり、エンボス加工時に文字割れを起こすことがない。
さらに、イソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミドを添加した場合、オーバーシートとして用いる際には、樹脂組成物100質量部に対し、さらに離型剤(d)を0.01〜3質量部添加することが好ましいことがわかった。これは、カード化の際の艶板との離型性の点のみならず、前記のイソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミドによる透明性や耐加水分解性の効果を全く損なわないという点から非常に好ましく、特に両者を併用することの相性が優れているということを見出したものである。離型剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましく、中でもアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい。
商業的な入手容易性の点からは、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウムやドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。アルキルベンゼンスルホン酸塩を用いれば、透明性、離型性の点のみならず、帯電防止性や印刷適性にも優れており、カード化の際のプレス作業においてスパークが起こりにくく、さらには静電気による印刷時のシート送り不良やインキの飛びが発生しにくいという利点がある。また、イソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミドとの相性が非常に優れている。離型剤の添加量は、0.05質量部〜2質量部がさらに好ましく、0.1質量部〜1質量部が特に好ましい。
なお、コアシートへの離型剤の添加についても効果がある。すなわち、カード化の際にラミネートされるコアシートとオーバーシートのサイズが異なり、コアシートの方が大きい場合もある。このような場合には、コアシートとして用いる場合であっても、オーバーシートと同様に離型剤を添加することで、艶板との離型性を向上させることが可能になる。
(コアシート)
また、コアシートとして用いる場合、コアシートには基本的に透明性は要求されないため、隠蔽性を付与する目的で酸化チタン(e)などの無機粒子を添加することができる。酸化チタンには、その結晶性からアナターゼ型、ルチル型、ブルカイト型に分類されるが、何れの結晶系も使用することが出来る。その添加量に特に制限はないが、樹脂組成物100質量部に対し、3〜25質量部程度がカード基材としての物性を損なわず好ましい。もちろん酸化チタンなどの無機粒子を添加しなくても問題はない。
また、コアシートとして用いる場合、コアシートには基本的に透明性は要求されないため、隠蔽性を付与する目的で酸化チタン(e)などの無機粒子を添加することができる。酸化チタンには、その結晶性からアナターゼ型、ルチル型、ブルカイト型に分類されるが、何れの結晶系も使用することが出来る。その添加量に特に制限はないが、樹脂組成物100質量部に対し、3〜25質量部程度がカード基材としての物性を損なわず好ましい。もちろん酸化チタンなどの無機粒子を添加しなくても問題はない。
コアシートに用いる場合の樹脂の割合は、ポリ乳酸系重合体(a)50〜90質量%と他の脂肪族ポリエステル(b)50〜10質量%とを合計で100質量%なるように配合することが好ましい。ポリ乳酸系重合体が50質量%以上であれば、カードとして必要な剛性を十分に保持できるコアシートを得ることができ、90質量%以下であれば耐折り曲げ性に優れたコアシートとなる。
(積層構成)
本発明にかかるポリ乳酸系カード基材は、所望の構成や厚みのカードにするため、一般的には、上記のオーバーシートやコアシートなどのカード基材を複数枚重ねた積層体を熱圧着して構成される。ここで本発明のポリ乳酸系カード基材を少なくとも1層以上含むことが必要である。本発明の効果を優位に発揮するカードを得るには、オーバーシートとしても、コアシートとしても本発明のポリ乳酸系カード基材を用いることが好ましく、中でも全ての層が本発明のポリ乳酸系カード基材からなるカードの構成が最も好ましい。
本発明にかかるポリ乳酸系カード基材は、所望の構成や厚みのカードにするため、一般的には、上記のオーバーシートやコアシートなどのカード基材を複数枚重ねた積層体を熱圧着して構成される。ここで本発明のポリ乳酸系カード基材を少なくとも1層以上含むことが必要である。本発明の効果を優位に発揮するカードを得るには、オーバーシートとしても、コアシートとしても本発明のポリ乳酸系カード基材を用いることが好ましく、中でも全ての層が本発明のポリ乳酸系カード基材からなるカードの構成が最も好ましい。
本発明に係るオーバーシート用ポリ乳酸系カード基材とコアシート用ポリ乳酸系カード基材を熱圧着により積層した場合のカードの構成は以下の何れかの構成が好ましい。
(1):(B)/(A)/(B)
(2):(B)/(A)/(A)/(B)
(3):(B)/(A)/(A)/(A)/(A)/(B)
(ここで、(A):コアシート、(B):オーバーシートである。)
(1):(B)/(A)/(B)
(2):(B)/(A)/(A)/(B)
(3):(B)/(A)/(A)/(A)/(A)/(B)
(ここで、(A):コアシート、(B):オーバーシートである。)
オーバーシートはコアシートに印刷したインキの保護や印刷物の視認性を確保するため、両最外層に配置する。またオーバーシートに挟まれるコアシートは、基本的に何層にしても問題ないが、片面印刷する際には(1)の構成が好ましく、両面に印刷する場合は、(1)の構成では1枚のシートに両面印刷を行う煩雑性を考えると(2)の構成が好ましい。なお、コアシートを複数枚積層する際は、目的にあわせて適宜配合比を変えてもよい。
またコアシートに流動性の異なるような機能が必要な場合(例えばカードの中央にICチップを搭載した基盤を配するようなカード)は(3)の構成が好ましい。(3)以上の層構成は作業性や生産効率の点を考慮して適宜選択可能である。
本発明に係るポリ乳酸系カード基材は、厚手カードに用いられる場合、(1)〜(3)の構成にもよるがオーバーシートの厚さは20μm〜140μm、またコアシートの厚さは50μm〜560μmが好ましい。
また、オーバーシートに用いる場合は、ヘーズ値は30%以下であるのが好ましい。
(ポリ乳酸系重合体)
本発明に用いられるポリ乳酸系重合体は、構造単位がL−乳酸又はD−乳酸であるホモポリマー、すなわち、ポリ(L−乳酸)又はポリ(D−乳酸)、構造単位がL−乳酸及びD−乳酸の両方である共重合体、すなわち、ポリ(DL−乳酸)や、これらの混合体を言い、さらにはα−ヒドロキシカルボン酸やジオール/ジカルボン酸との共重合体であってもよい。
本発明に用いられるポリ乳酸系重合体は、構造単位がL−乳酸又はD−乳酸であるホモポリマー、すなわち、ポリ(L−乳酸)又はポリ(D−乳酸)、構造単位がL−乳酸及びD−乳酸の両方である共重合体、すなわち、ポリ(DL−乳酸)や、これらの混合体を言い、さらにはα−ヒドロキシカルボン酸やジオール/ジカルボン酸との共重合体であってもよい。
ポリ乳酸系重合体の重合法としては、縮重合法、開環重合法など公知のいずれの方法を採用することができる。例えば、縮重合法ではL−乳酸又はD−乳酸、あるいはこれらの混合物を直接脱水縮重合して任意の組成を持ったポリ乳酸系重合体を得ることができる。
また、開環重合法では乳酸の環状二量体であるラクチドを、必要に応じて重合調整剤等を用いながら、選ばれた触媒を使用してポリ乳酸系重合体を得ることができる。ラクチドにはL−乳酸の2量体であるL−ラクチド、D−乳酸の2量体であるD−ラクチド、さらにL−乳酸とD−乳酸からなるDL−ラクチドがあり、これらを必要に応じて混合して重合することにより任意の組成、結晶性をもつポリ乳酸系重合体を得ることができる。
また、開環重合法では乳酸の環状二量体であるラクチドを、必要に応じて重合調整剤等を用いながら、選ばれた触媒を使用してポリ乳酸系重合体を得ることができる。ラクチドにはL−乳酸の2量体であるL−ラクチド、D−乳酸の2量体であるD−ラクチド、さらにL−乳酸とD−乳酸からなるDL−ラクチドがあり、これらを必要に応じて混合して重合することにより任意の組成、結晶性をもつポリ乳酸系重合体を得ることができる。
さらに、耐熱性を向上させるなどの必要に応じ、少量共重合成分として、テレフタル酸等の非脂肪族ジカルボン酸、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物等の非脂肪族ジオール等を用いてもよい。
さらにまた、分子量増大を目的として少量の鎖延長剤、例えばジイソシアネート化合物、エポキシ化合物、酸無水物等を使用することができる。
上記ポリ乳酸系重合体に共重合される上記の他のヒドロキシ−カルボン酸単位としては、乳酸の光学異性体(L−乳酸に対してはD−乳酸、D−乳酸に対してはL−乳酸)、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシ−n−酪酸、2−ヒドロキシ3,3−ジメチル酪酸、2−ヒドロキシ3−メチル酪酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシカプロン酸等の2官能脂肪族ヒドロキシ−カルボン酸やカプロラクトン、ブチロラクトン、バレロラクトン等のラクトン類が挙げられる。
上記ポリ乳酸系重合体に共重合される上記脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール,1,4−シクロヘキサンジメタノール等があげられる。また、上記脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸及びドデカン二酸等が挙げられる。
上記ポリ乳酸系重合体の重量平均分子量の好ましい範囲としては5万から40万、好ましくは10万から25万であり、この範囲を下回る場合は実用物性がほとんど発現されず、上回る場合には、溶融粘度が高すぎて成形加工性に劣る。
(ポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステル)
また本発明に用いるポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステルは、ポリ乳酸系カードに耐衝撃性や耐折り曲げ性、さらにはエンボス加工適性等を付与するための構成成分である。この脂肪族ポリエステルとしてはポリヒドロキシカルボン酸、脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸、又は脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸を縮合して得られる脂肪族ポリエステル、又は脂肪族芳香族ポリエステル、脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸、及びヒドロキシカルボン酸から得られる脂肪族ポリエステル共重合体、環状ラクトン類を開環重合した脂肪族ポリエステル、合成系脂肪族ポリエステル、菌体内で生合成される脂肪族ポリエステル等があげられる。
また本発明に用いるポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステルは、ポリ乳酸系カードに耐衝撃性や耐折り曲げ性、さらにはエンボス加工適性等を付与するための構成成分である。この脂肪族ポリエステルとしてはポリヒドロキシカルボン酸、脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸、又は脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸を縮合して得られる脂肪族ポリエステル、又は脂肪族芳香族ポリエステル、脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸、及びヒドロキシカルボン酸から得られる脂肪族ポリエステル共重合体、環状ラクトン類を開環重合した脂肪族ポリエステル、合成系脂肪族ポリエステル、菌体内で生合成される脂肪族ポリエステル等があげられる。
ポリヒドロキシカルボン酸としては、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシ−n−酪酸、2−ヒドロキシ−3,3−ジメチル酪酸、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシカプロン酸等のヒドロキシカルボン酸の単独重合体や共重合体があげられる。
上記の肪族ジオールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等があげられる。また、上記脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカン二酸等があげられる。
上記芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸等があげられる。これらの脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸を縮合して得られる脂肪族ポリエステルや、脂肪族ジオール、脂肪族ジカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸を縮合して得られる脂肪族芳香族ポリエステルは、上記の各化合物の中からそれぞれ1種類以上を選んで縮重合し、さらに、必要に応じてイソシアネート化合物等でジャンプアップして所望のポリマーを得ることができる。
脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸、及びヒドロキシカルボン酸から得られる脂肪族ポリエステル共重合体に用いられる脂肪族ジオール、脂肪族カルボン酸については上記と同様なものが挙げられ、またヒドロキシカルボン酸についてはL−乳酸、D乳酸、DL乳酸、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシ−n−酪酸、2−ヒドロキシ3,3−ジメチル酪酸、2−ヒドロキシ3−メチル酪酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシカプロン酸等が挙げられ、例えばポリブチレンサクシネート乳酸、ポリブチレンサクシネートアジペート乳酸等がある。
ただし、この場合の組成比はあくまでも脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸が主体であり、モル%としては脂肪族ジオール:35〜49.99モル%、脂肪族ジカルボン酸:35〜49.99モル%、ヒドロキシカルボン酸:0.02〜30モル%のものである。
上記環状ラクトン類を開環重合した脂肪族ポリエステルは、環状モノマーとして、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン等の1種類又はそれ以上を重合することによって得られる。
上記合成系脂肪族ポリエステルとしては、環状酸無水物とオキシラン類、例えば、無水コハク酸とエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等との共重合体があげられる。
上記菌体内で生合成される脂肪族ポリエステルとしては、アルカリゲネスユートロファスをはじめとする菌体内でアセチルコエンチームA(アセチルCoA)により生合成される脂肪族ポリエステルがあげられる。この菌体内で生合成される脂肪族ポリエステルは、主にポリ−β−ヒドロキシ酪酸(ポリ3HB)であるが、プラスチックスとしての実用特性向上のために、ヒドロキシ吉草酸(HV)を共重合し、ポリ(3HB−CO−3HV)の共重合体にすることが工業的に有利である。HV共重合比は、一般的に0〜40mol%が好ましい。さらに、ヒドロキシ吉草酸のかわりに3−ヒドロキシヘキサノエート、3−ヒドロキシオクタノエート、3−ヒドロキシオクタデカノエート等の長鎖のヒドロキシア ルカノエートを共重合してもよい。
上記脂肪族ポリエステルのガラス転移温度(Tg)は0℃以下が好ましく、−20℃以下がより好ましい。0℃より高いと耐衝撃性や耐折り曲げ性、さらにはエンボス加工適性などの改良効果が不十分な場合がある。
また上記生分解性脂肪族系ポリエステルの融点は80℃以上であることが好ましい。融点が80℃以上であればカード基材として耐熱性が十分となる。
本発明において好ましく用いることのできる脂肪族ポリエステル(b)としては、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、ポリブチレンサクシネートアジペートテレフタレート、ポリブチレンサクシネート乳酸、ポリブチレンサクシネートアジペート乳酸、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートカーボネート、ポリヒドロキシブチレートとポリヒドロキシバリレートの共重合体、及びポリヒドロキシブチレートとポリヒドロキシヘキサノエートの共重合体からなる群から選択された少なくとも1種である。
(ポリカルボジイミド化合物)
さらに本発明に用いられるポリカルボジイミド化合物としては、ポリ乳酸系重合体とポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステルの混合物100質量部に対し、0.3〜6質量部であること好ましく、1〜3質量部であることがより好ましい。0.3質量部未満では耐加水分解性が不十分な場合があり、6質量部を越えるとオーバーシートの透明性が損なわれる場合がある。
さらに本発明に用いられるポリカルボジイミド化合物としては、ポリ乳酸系重合体とポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステルの混合物100質量部に対し、0.3〜6質量部であること好ましく、1〜3質量部であることがより好ましい。0.3質量部未満では耐加水分解性が不十分な場合があり、6質量部を越えるとオーバーシートの透明性が損なわれる場合がある。
ポリカルボジイミド化合物は、種々の方法で製造したものを使用することができるが、基本的には、従来のポリカルボジイミドの製造方法(例えば、米国特許第2941956号明細書、特公昭47−33279号公報、J.0rg.Chem.28,2069−2075(1963)、ChemicalReview l981,Vol.81No.4、p619−621)により、製造されたものを用いることができる。
ポリカルボジイミド化合物の製造における合成原料である有機ジイソシアネートとしては、例えば芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネートやこれらの混合物を挙げることができ、具体的には、1,5−ナフタレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネートの混合物、ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、2,6−ジイソプロピルフェニルイソシアネート、1,3,5−トリイソプロピルベンゼン−2,4−ジイソシアネート等を例示することができるがポリ乳酸系重合体、及びポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステルとの相溶性、屈折率などから脂肪族ジイソシアネートが好ましい。
また、上記ポリカルボジイミド化合物の場合は、重合反応を冷却等により、途中で停止させ適当な重合度に制御することができる。この場合、末端はイソシアネートとなる。更に、適当な重合度に制御するには、モノイソシアネート等の、ポリカルボジイミド化合物の末端イソシアネートと反応する化合物を用いて、残存する末端イソシアネートの全て、または、一部を封止することが出来る。
このようなポリカルボジイミド化合物の末端を封止してその重合度を制御するためのモノイソシアネートとしては、例えば、フェニルイソシアネート、トリルイソシアネート、ジメチルフェニルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネート、ブチルイソシアネート、ナフチルイソシアネート等を例示することができるが、末端のイソシアネートの全てを封止せずに、一部を残存させたポリカルボジイミド化合物の方が、上述したように、ポリ乳酸系カード基材の耐加水分解性向上や透明性向上の観点から好ましい。
上記有機ジイソシアネートの脱炭酸縮合反応は、適当なカルボジイミド化触媒の存在下で行うものであり、使用し得るカルボジイミド化触媒としては、有機リン系化合物、有機金属化合物(一般式M−(OR)4[Mは、チタン(Ti)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、バナジウム(V)、タングステン(W)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、鉛(Pb)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、カルシウム(Ca)やバリウム(Ba)等を、Rは、炭素数1〜20までのアルキル基又はアリール基を示す]で表されるもの)が好適であり、特に活性の面から、有機リン系化合物ではフォスフォレンオキシド類が、また、有機金属化合物ではチタン、ハフニウム、ジルコニウムのアルコキシド類が好ましい。
上記フォスフォレンオキシド類としては、具体的には、3−メチル−1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシド、3−メチル−1−エチル−2−フォスフォレン−1−オキシド、1,3−ジメチル−2−フォスフォレン−1−オキシド、1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシド、1−エチル−2−フォスフォレン−1−オキシド、1−メチル−2−フォスフォレン−1−オキシド又はこれらの二重結合異性体を例示することができ、中でも工業的に入手の容易な3−メチル−1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシドが特に好ましい。
(その他の添加剤等)
さらに本発明のポリ乳酸系カード基材には、副次的添加剤を加えて色々な改質を行うことが出来る。副次的添加剤の例としては安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、静電剤、導電剤、離型剤、可塑剤、抗菌剤、核形成剤等その他類似のものが挙げられる。
さらに本発明のポリ乳酸系カード基材には、副次的添加剤を加えて色々な改質を行うことが出来る。副次的添加剤の例としては安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、静電剤、導電剤、離型剤、可塑剤、抗菌剤、核形成剤等その他類似のものが挙げられる。
(製膜方法)
ポリ乳酸系カード基材であるコアシート、及びオーバーシートの製膜方法は、特に限定されるものではなく、公知のいかなる方法を用いて製膜しても良いが、例えば、Tダイキャスト法による溶融押出成形法が例示できる。乳酸系樹脂は吸湿性が高く、加水分解性も高いために、製造工程における水分管理が必要であり、一般的な一軸押出機を用いて押出成形する場合には、真空乾燥器等により除湿乾燥後に製膜する。またベント式二軸押出機による製膜では脱水効果が高いために効率的な製膜が可能で、また複数押出機による多層化を行うことも可能である。
ポリ乳酸系カード基材であるコアシート、及びオーバーシートの製膜方法は、特に限定されるものではなく、公知のいかなる方法を用いて製膜しても良いが、例えば、Tダイキャスト法による溶融押出成形法が例示できる。乳酸系樹脂は吸湿性が高く、加水分解性も高いために、製造工程における水分管理が必要であり、一般的な一軸押出機を用いて押出成形する場合には、真空乾燥器等により除湿乾燥後に製膜する。またベント式二軸押出機による製膜では脱水効果が高いために効率的な製膜が可能で、また複数押出機による多層化を行うことも可能である。
溶融押出温度は、組成物中の溶融温度及び組成を考慮して適宜選択すれば良いが、通常150〜200℃の範囲から選ばれる。押出機により溶融成形された組成物は、回転するキャスティングドラムを接触させて冷却し、所望のコアシート、及びオーバーシートを得る。
以下に実施例を示すが、これらにより本発明は何ら制限を受けるものではない。なお実施例、および比較例中の物性値は以下の方法により測定、評価した。
(1)カードの成形
100mm×300mmに断裁したコアシート、及びオーバーシートを下記に示す何れかの構成になるように重ね合わせ、蒸気式プレス機にて加熱温度:130℃、圧力:2MPaで、昇温後10分間加熱プレスを行い、その後室温まで冷却しカード用の積層体を得た。
(1):(B)/(A)/(B)
(2):(B)/(A)/(A)/(B)
(3):(B)/(A)/(A)/(A)/(A)/(B)
(ここで、(A):コアシート、(B):オーバーシートである。)
該積層体を略、長辺が85.6mm、短辺が54.0mmになるように打ち抜いてカードを得た。
100mm×300mmに断裁したコアシート、及びオーバーシートを下記に示す何れかの構成になるように重ね合わせ、蒸気式プレス機にて加熱温度:130℃、圧力:2MPaで、昇温後10分間加熱プレスを行い、その後室温まで冷却しカード用の積層体を得た。
(1):(B)/(A)/(B)
(2):(B)/(A)/(A)/(B)
(3):(B)/(A)/(A)/(A)/(A)/(B)
(ここで、(A):コアシート、(B):オーバーシートである。)
該積層体を略、長辺が85.6mm、短辺が54.0mmになるように打ち抜いてカードを得た。
(2)耐衝撃性1
東洋精機製ハイドロショット衝撃試験機(型式HTM−1)を用い、温度23℃で、直径が1/2インチの撃芯を3m/secの速度でカードに衝突させ、破壊に要したエネルギーを算出した。
東洋精機製ハイドロショット衝撃試験機(型式HTM−1)を用い、温度23℃で、直径が1/2インチの撃芯を3m/secの速度でカードに衝突させ、破壊に要したエネルギーを算出した。
(3)耐衝撃性2
JIS X6301に準じて、カードを堅固な水辺板上に置き、500gの鋼球を30cmの高さからカード上に落とし、カードの割れ、ヒビを目視評価した。割れ、ヒビなど外観上問題がないものは○、問題があるものについては問題点を表記した。
JIS X6301に準じて、カードを堅固な水辺板上に置き、500gの鋼球を30cmの高さからカード上に落とし、カードの割れ、ヒビを目視評価した。割れ、ヒビなど外観上問題がないものは○、問題があるものについては問題点を表記した。
(4)層間接着強度
JIS X6301の8.1.8層間剥離の評価に準じて、層間接着強度を測定し、6N/cm以上を良好とした。
JIS X6301の8.1.8層間剥離の評価に準じて、層間接着強度を測定し、6N/cm以上を良好とした。
(5)耐折り曲げ性
カードの短辺同士が接触するようにR状に手で折り曲げる。上記動作を20回繰り返し、カードの割れ、ヒビを目視評価した。割れ、ヒビなど外観上問題がないものは○、問題があるものについては問題点を表記した。
カードの短辺同士が接触するようにR状に手で折り曲げる。上記動作を20回繰り返し、カードの割れ、ヒビを目視評価した。割れ、ヒビなど外観上問題がないものは○、問題があるものについては問題点を表記した。
(6)耐加水分解性1
カードを60℃×80%RHの条件下に放置し、10、20、30、40日後にカードを取り出し、上記の耐折り曲げ性と同様な試験を行い、カードの割れ、ヒビを目視評価した。割れ、ヒビなど外観上問題がないものは○、問題があるものについては問題点を表記した。
カードを60℃×80%RHの条件下に放置し、10、20、30、40日後にカードを取り出し、上記の耐折り曲げ性と同様な試験を行い、カードの割れ、ヒビを目視評価した。割れ、ヒビなど外観上問題がないものは○、問題があるものについては問題点を表記した。
(7)耐加水分解性2
カードを60℃×80%RHの条件下に放置し、40日後にカードを取り出し、下記式にて分子量保持率を算出した。
分子量保持率(%)=(40日後の分子量)/(初期の分子量)×100
カードを60℃×80%RHの条件下に放置し、40日後にカードを取り出し、下記式にて分子量保持率を算出した。
分子量保持率(%)=(40日後の分子量)/(初期の分子量)×100
(8)エンボス加工性
カードに日本データカード(株)製手動式エンボス文字打刻機(DC830型)を用いてエンボス文字を打刻した。エンボス文字の割れやヒビを目視評価した。割れ、ヒビなど外観上問題がないものは○、問題があるものについては問題点を表記した。
カードに日本データカード(株)製手動式エンボス文字打刻機(DC830型)を用いてエンボス文字を打刻した。エンボス文字の割れやヒビを目視評価した。割れ、ヒビなど外観上問題がないものは○、問題があるものについては問題点を表記した。
(9)反り
カードに上記と同様な方法でエンボス文字を打刻し、JIS X6301に準じて、定盤の平面からの最大値が2.5mm以下(カードの厚みも含む)を良好とした。
カードに上記と同様な方法でエンボス文字を打刻し、JIS X6301に準じて、定盤の平面からの最大値が2.5mm以下(カードの厚みも含む)を良好とした。
(10)ヘーズ(透明性)
厚み:100μmのオーバーシート単枚を「カードの成形」と同様な方法でプレス加工し、JIS K7105に準じてヘーズを測定した。なお、ヘーズ値が30%以下のものを良好とした。
厚み:100μmのオーバーシート単枚を「カードの成形」と同様な方法でプレス加工し、JIS K7105に準じてヘーズを測定した。なお、ヘーズ値が30%以下のものを良好とした。
(ポリカルボジイミドの種類)
本実施例、及び比較例で使用したポリカルボジイミドは以下のものを使用した。
<PCI1>
4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート100質量部と、カルボジイミド触媒として3−メチル−1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシドを0.5質量部加え、190℃で30時間カルボジイミド化反応を行った。得られたイソシアネート末端を有するカルボジイミド化合物のNCO%は2.0であり、平均重合度は15であった。
<PCI2>
上記と同様な原料、触媒を用い、185℃で24時間カルボジイミド化反応を行った。得られたイソシアネート末端を有するカルボジイミド化合物のNCO%は2.5であり、平均重合度は15であった。
<PCI3>
日清紡績(株)製のイソシアネート末端を含まない脂肪族ポリカルボジイミドである「カルボジライトHMV−8CA」
<PCI4>
ライーケミカル社製の芳香族カルボジイミド化合物である「スタバクゾールP」
本実施例、及び比較例で使用したポリカルボジイミドは以下のものを使用した。
<PCI1>
4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート100質量部と、カルボジイミド触媒として3−メチル−1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシドを0.5質量部加え、190℃で30時間カルボジイミド化反応を行った。得られたイソシアネート末端を有するカルボジイミド化合物のNCO%は2.0であり、平均重合度は15であった。
<PCI2>
上記と同様な原料、触媒を用い、185℃で24時間カルボジイミド化反応を行った。得られたイソシアネート末端を有するカルボジイミド化合物のNCO%は2.5であり、平均重合度は15であった。
<PCI3>
日清紡績(株)製のイソシアネート末端を含まない脂肪族ポリカルボジイミドである「カルボジライトHMV−8CA」
<PCI4>
ライーケミカル社製の芳香族カルボジイミド化合物である「スタバクゾールP」
(ポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステル)
本実施例、及び比較例で使用したポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステルは以下のものを使用した。
<PES1>
ビオノーレ#3001:ポリブチレンサクシネートアジペート(昭和高分子製)
融点:93℃、ガラス転移温度:−40℃
<PES2>
AD92W:ポリブチレンサクシネートアジペート乳酸(三菱化学製)
融点:87℃、ガラス転移温度:−40℃
<PES3>
AZ91T:ポリブチレンサクシネート乳酸(三菱化学製)
融点:110℃、ガラス転移温度:−35℃
<PES4>
エコフレックス:ポリブチレンアジペートテレフタレート(BASF製)
融点109℃、ガラス転移点:−30℃
本実施例、及び比較例で使用したポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステルは以下のものを使用した。
<PES1>
ビオノーレ#3001:ポリブチレンサクシネートアジペート(昭和高分子製)
融点:93℃、ガラス転移温度:−40℃
<PES2>
AD92W:ポリブチレンサクシネートアジペート乳酸(三菱化学製)
融点:87℃、ガラス転移温度:−40℃
<PES3>
AZ91T:ポリブチレンサクシネート乳酸(三菱化学製)
融点:110℃、ガラス転移温度:−35℃
<PES4>
エコフレックス:ポリブチレンアジペートテレフタレート(BASF製)
融点109℃、ガラス転移点:−30℃
(各基材の作製)
オーバーシート、コアシートについては以下に示す方法で各々作製した。
オーバーシート、コアシートについては以下に示す方法で各々作製した。
(オーバーシート)
<B1>
ポリ乳酸系重合体としてカーギルダウ社製Nature Works4050Dとポリ乳酸系以外の脂肪族ポリエステルとして昭和高分子製のビオノーレ#3001(ポリブチレンサクシネートアジペート、融点93℃、ガラス転移温度:−40℃)をポリ乳酸系重合体/脂肪族ポリエステル=75/25質量%になるように混合し、それら樹脂組成物100質量部に対し、PCI2を1部混合して、25mmφの同方向二軸押出機にて、220℃で単層の口金よりシート状に押し出した。この押出シートを約43℃のキャスティングロールにて急冷し、厚み:100μmの未延伸のオーバーシートを得た。
<B2〜B13>
<B1>と同様な方法で表1、及び表2に示すような配合、厚みの未延伸のオーバーシートを得た。
なおポリ乳酸系重合体は全てカーギルダウ社製Nature Works4050Dを使用した。
<B14>
ポリ乳酸系重合体としてカーギルダウ社製Nature Works4050Dとポリ乳酸系以外の脂肪族ポリエステルとして昭和高分子製のビオノーレ#3001(ポリブチレンサクシネートアジペート、融点93℃、ガラス転移温度:−40℃)をポリ乳酸系重合体/脂肪族ポリエステル=75/25質量%になるように混合し、それら樹脂組成物100質量部に対し、PCI2を1部、及び積層体を熱圧着する際に用いる艶板からの離型効果を向上させる目的で離型剤としてアルキルベンゼンスルホン酸塩の一つであるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを0.4部混合して、25mmφの同方向二軸押出機にて、220℃で単層の口金よりシート状に押し出した。この押出シートを約43℃のキャスティングロールにて急冷し、厚み:100μmの未延伸のオーバーシートを得た。
<B1>
ポリ乳酸系重合体としてカーギルダウ社製Nature Works4050Dとポリ乳酸系以外の脂肪族ポリエステルとして昭和高分子製のビオノーレ#3001(ポリブチレンサクシネートアジペート、融点93℃、ガラス転移温度:−40℃)をポリ乳酸系重合体/脂肪族ポリエステル=75/25質量%になるように混合し、それら樹脂組成物100質量部に対し、PCI2を1部混合して、25mmφの同方向二軸押出機にて、220℃で単層の口金よりシート状に押し出した。この押出シートを約43℃のキャスティングロールにて急冷し、厚み:100μmの未延伸のオーバーシートを得た。
<B2〜B13>
<B1>と同様な方法で表1、及び表2に示すような配合、厚みの未延伸のオーバーシートを得た。
なおポリ乳酸系重合体は全てカーギルダウ社製Nature Works4050Dを使用した。
<B14>
ポリ乳酸系重合体としてカーギルダウ社製Nature Works4050Dとポリ乳酸系以外の脂肪族ポリエステルとして昭和高分子製のビオノーレ#3001(ポリブチレンサクシネートアジペート、融点93℃、ガラス転移温度:−40℃)をポリ乳酸系重合体/脂肪族ポリエステル=75/25質量%になるように混合し、それら樹脂組成物100質量部に対し、PCI2を1部、及び積層体を熱圧着する際に用いる艶板からの離型効果を向上させる目的で離型剤としてアルキルベンゼンスルホン酸塩の一つであるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを0.4部混合して、25mmφの同方向二軸押出機にて、220℃で単層の口金よりシート状に押し出した。この押出シートを約43℃のキャスティングロールにて急冷し、厚み:100μmの未延伸のオーバーシートを得た。
(コアシート)
<A1>
ポリ乳酸系重合体としてカーギルダウ社製Nature Works4032Dと同じくカーギルダウ社製Nature Works4050Dをその比率が4032D/4050D=55/45の比率になるように混合したポリ乳酸系重合体に、ポリ乳酸系以外の脂肪族ポリエステルとして三菱化学製のAZ91T(ポリブチレンサクシネート乳酸、融点110℃、ガラス転移温度:−35℃)をポリ乳酸系重合体/脂肪族ポリエステル=75/25質量%になるように混合し、それら樹脂組成物100質量部に対し、PCI2を1部、ルチル型酸化チタンを8部混合して、25mmφの同方向二軸押出機にて、220℃で単層の口金よりシート状に押し出した。この押出シートを約43℃のキャスティングロールにて急冷し、厚み:280μmの未延伸のコアシートを得た。
<A1>
ポリ乳酸系重合体としてカーギルダウ社製Nature Works4032Dと同じくカーギルダウ社製Nature Works4050Dをその比率が4032D/4050D=55/45の比率になるように混合したポリ乳酸系重合体に、ポリ乳酸系以外の脂肪族ポリエステルとして三菱化学製のAZ91T(ポリブチレンサクシネート乳酸、融点110℃、ガラス転移温度:−35℃)をポリ乳酸系重合体/脂肪族ポリエステル=75/25質量%になるように混合し、それら樹脂組成物100質量部に対し、PCI2を1部、ルチル型酸化チタンを8部混合して、25mmφの同方向二軸押出機にて、220℃で単層の口金よりシート状に押し出した。この押出シートを約43℃のキャスティングロールにて急冷し、厚み:280μmの未延伸のコアシートを得た。
<A2〜A17>
<A1>と同様な方法で表3、及び表4に示すような配合、厚みの未延伸のコアシートを得た。
なおポリ乳酸系重合体、及び酸化チタンは<A1>で使用したポリ乳酸系重合体、及び酸化チタンと同様のものを使用した。
<A1>と同様な方法で表3、及び表4に示すような配合、厚みの未延伸のコアシートを得た。
なおポリ乳酸系重合体、及び酸化チタンは<A1>で使用したポリ乳酸系重合体、及び酸化チタンと同様のものを使用した。
[実施例1]
オーバーシート<B1>とコアシート<A1>をB/A/A/Bの構成になるように重ね合わせ、「カードの成形」の項で説明した方法でプレスしカードを得た。
オーバーシート<B1>とコアシート<A1>をB/A/A/Bの構成になるように重ね合わせ、「カードの成形」の項で説明した方法でプレスしカードを得た。
[実施例2〜13]
表5に示すような構成で実施例1と同様な方法でカードを得た。
表5に示すような構成で実施例1と同様な方法でカードを得た。
[比較例1〜5]
表6示すような構成で実施例1と同様な方法でカードを得た。
表6示すような構成で実施例1と同様な方法でカードを得た。
(2):B/A/A/B
(3):B/A/A/A/A/B
(ここで、A:コアシート、B:オーバーシートである。)
(2):B/A/A/B
(3):B/A/A/A/A/B
(ここで、A:コアシート、B:オーバーシートである。)
[結果]
表5に示すように、実施例1〜13においては何れの評価項目でも問題なく、カード基材、カードとしての良好な性能を有していることが判った。
表5に示すように、実施例1〜13においては何れの評価項目でも問題なく、カード基材、カードとしての良好な性能を有していることが判った。
また、実施例13においては、実施例1と比較して透明性を損なうことなく、さらに艶板からの離型性も向上しており、優れた態様であった。
一方、比較例1においてはポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステルの配合量が少ないために耐折り曲げ性や耐衝撃性、さらにはエンボス加工性に問題があった。
比較例2〜4においては何れも透明性に問題があり、また耐加水分解性(耐久性)にも問題があった。比較例5ではポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステルの配合量が多すぎるため、透明性や反りに問題があった。
比較例2〜4においては何れも透明性に問題があり、また耐加水分解性(耐久性)にも問題があった。比較例5ではポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステルの配合量が多すぎるため、透明性や反りに問題があった。
Claims (9)
- ポリ乳酸系重合体(a)50〜90質量%と、ガラス転移温度(Tg)が0℃以下であるポリ乳酸系重合体以外の脂肪族ポリエステル(b)50〜10質量%とから構成される樹脂組成物100質量部に対し、さらにイソシアネート末端を有する脂肪族ポリカルボジイミド化合物(c)0.3〜6質量部を配合したことを特徴とするポリ乳酸系カード基材。
- 前記脂肪族ポリエステル(b)は、さらに融点が80℃以上であることを特徴とする請求項1に記載のポリ乳酸系カード基材。
- 前記脂肪族ポリエステル(b)が、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、ポリブチレンサクシネートアジペートテレフタレート、ポリブチレンサクシネート乳酸、ポリブチレンサクシネートアジペート乳酸、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートカーボネート、ポリヒドロキシブチレートとポリヒドロキシバリレートの共重合体、及びポリヒドロキシブチレートとポリヒドロキシヘキサノエートの共重合体からなる群から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリ乳酸系カード基材。
- 厚みが20μm〜140μmであり、かつ、ヘーズ値が30%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のオーバーシート用ポリ乳酸系カード基材。
- 前記樹脂組成物100質量部に対し、さらに離型剤(d)を0.01〜3質量部を配合したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のオーバーシート用ポリ乳酸系カード基材。
- 前記離型剤がアルキルベンゼンスルホン酸塩であることを特徴とする請求項5に記載のオーバーシート用ポリ乳酸系カード基材。
- 厚みが50μm〜560μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコアシート用ポリ乳酸系カード基材。
- 前記樹脂組成物100質量部に対し、さらに酸化チタン(e)3〜25質量部を配合したことを特徴とする請求項7に記載のコアシート用ポリ乳酸系カード基材。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリ乳酸系カード基材を少なくとも1層以上含む積層体を熱圧着してなることを特徴とするポリ乳酸系カード。
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