JPS647386Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はシフト機構に係り、特に、フロアに固
着されるリテーナに前後及び左右方向へ揺動可能
に組付けられトランスミツシヨンのシフト操作レ
バーに連結されるシフト連結部を備えるとともに
同トランスミツシヨンのセレクト操作レバーに連
結されるセレクトアームを備えてなるコントロー
ルレバーを具備してなり、同コントロールレバー
を前後に揺動操作したとき前記シフト操作レバー
が揺動し、また同コントロールレバーを左右に揺
動操作したとき前記セレクト操作レバーが揺動す
るようにしてなるシフト機構に関する。

〔従来技術〕

上記形式のシフト機構においてトランスミツシ
ヨンをコントロールする場合、セレクト方向の異
なるトランスミツシヨン、すなわち、前記セレク
ト操作レバーが一方へ揺動されたときハイ側にセ
レクトされ他方へ揺動されたときロー側にセレク
トされるトランスミツシヨンと、前記セレクト操
作レバーが一方へ揺動されたときロー側にセレク
トされ他方へ揺動されたときハイ側にセレクトさ
れるトランスミツシヨンがあると、それに合せて
当該シフト機構も２種類必要である。なお、２種
類のシフト機構を製作しないと、前記コントロー
ルレバーのセレクト方向をトランスミツシヨンに
合せて操作しなければならず、実用的でない。

しかして、２種類のシフト機構を製作するにあ
たつて２種類の部品を製作することは極めて不合
理である。

〔考案の目的〕

本考案はかかる問題に対処すべくなされたもの
で、その目的は当該シフト機構における構成部品
を共通化することにある。

〔考案の構成〕

かかる目的を達成するために、本考案において
は、上記形式のシフト機構において、前記コント
ロールレバーをレバー本体とこれに一体的に結合
されて左右方向に延び先端に球部を有するセレク
トアーム部材を備える構成とし、また前記リテー
ナには前記セレクト操作レバーに連結される第１
レバーを一体的に有して左右方向に延びるシヤフ
トを回動可能に組付け、このシヤフト上に前記セ
レクトアーム部材の先端球部に球連結される第２
レバーを一体的に結合した。

〔考案の作用・効果〕

これにより、本考案においては、セレクトアー
ム部材のレバー本体に対する結合方向を左右異に
し、かつ第２レバーのシヤフトに対する結合方向
の左右異にすることにより、セレクト方向の異な
るトランスミツシヨンに適用し得る２種類のシフ
ト機構を構成することができ、当該シフト機構の
構成部品を共通のものとすることができる。

〔実施例〕

以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。第１図〜第３図は本考案に係るシフト機構
を示していて、このシフト機構においては図示し
ない車両フロアに固着されるリテーナ１０にコン
トロールレバー２０とシヤフト３０がそれぞれ組
付けられている。コントロールレバー２０は、そ
の下端球部２０ａにてリテーナ１０にホルダ１１
を介して球面支持されていて、下端球部２０ａを
支点として車両の前後（第１図の左右方向）及び
左右（第２図の左右方向）方向へ揺動可能となつ
ている。このコントロールレバー２０の中間部に
はシフト連結部２０ｂが設けられ、また下端部に
は車両前方からみて左右に延びて先端に球部２０
ｃ１を有するセレクトアーム部２０ｃが設けられ
ている。なお、シフト連結部２０ｂは、公知のよ
うに、トランスミツシヨン４０のシフト操作レバ
ー４１にプツシユプルケーブル又はリンク５１を
介して連結されている。

シヤフト３０は、その中間部及び両端部にてリ
テーナ１０にホルダ１２を介して回動可能に支持
されており、第３図の左方部分には第１レバー３
１が一体的に固着されている。なお、第１レバー
３１の先端３１ａは、公知のように、トランスミ
ツシヨン４０のセレクト操作レバー４２に、プツ
シユプルケーブル又はリンク５２を介して連結さ
れている。

しかして、本実施例においては、コントロール
レバー２０が、シフト連結部２０ｂを有するレバ
ー本体２１と、このレバー本体２１の下端に圧入
によりに一体的に結合され先端に球部２０ｃ１を
有するセレクトアーム部材２２と、レバー本体２
１の上端に螺着した操作ノブ２３によつて構成さ
れている。また、シヤフト３０の第３図の左方部
分には、第１レバー３１と略直交しセレクトアー
ム部材２２の先端球部２０ｃ１に先端３２ａにて
球連結される第２レバー３２が圧入により一体的
に結合されている。

このように構成した本実施例においては、操作
ノブ２３を車両の前方（第１図の左方）へ揺動す
ると、トランスミツシヨン４０のシフト操作レバ
ー４１が車両の前方へ揺動し、また車両の後方へ
揺動すると、シフト操作レバー４１が車両の後方
へ揺動する。一方、操作ノブ２３を車両の左方
（第２図右方）へ揺動すると、トランスミツシヨ
ン４０のセレクト操作レバー４２が車両の後方へ
揺動し、また車両の右方へ揺動すると、セレクト
操作レバー４２が車両の前方へ揺動する。なお、
セレクト操作レバー４２が車両の後方へ揺動した
ときトランスミツシヨン４０においてロー側にセ
レクトされ、またセレクト操作レバー４２が車両
の前方へ揺動したときトランスミツシヨン４０に
おいてハイ側にセレクトされる。

ところで、上記実施例においては、セレクトア
ーム部材２２がレバー本体２１とは別部材として
構成されてレバー本体２１に一体的に結合され、
また第２レバー３２がシヤフト３０とは別部材と
して構成されてシヤフト３０に一体的に結合され
ているため、セレクトアーム部材２２及び第２レ
バー３２を、第２図及び第３図の仮想線にて示し
たように、レバー本体２１及びシヤフト３０に結
合すれば、操作ノブ２３を車両の左方へ揺動する
ことによりセレクト操作レバー４２を車両の前方
へ揺動させることができるとともに、車両の右方
へ揺動することによりセレクト操作レバー４２を
車両の後方へ揺動させることができて、当該シフ
ト機構を別のタイプ、すなわち、セレクト操作レ
バー４２が車両の後方へ揺動したときトランスミ
ツシヨンにおいてハイ側にセレクトされ、またセ
レクト操作レバー４２が車両の前方へ揺動したと
きトランスミツシヨンにおいてロー側にセレクト
されるタイプのトランスミツシヨンのためのシフ
ト機構とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るシフト機構の側面図、第
２図は同シフト機構のコントロールレバーと第２
レバーの関係を示す正面図、第３図は同シフト機
構の要部横断平面図である。 符号の説明、１０……リテーナ、２０……コン
トロールレバー、２０ａ……下端球部、２０ｂ…
…シフト連結部、２０ｃ……セレクトアーム部、
２０ｃ１……球部、２１……レバー本体、２２…
…セレクトアーム部材、２３……操作ノブ、３０
……シヤフト、３１……第１レバー、３２……第
２レバー、４０……トランスミツシヨン、４１…
…シフト操作レバー、４２……セレクト操作レバ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フロアに固着されるリテーナに前後及び左右方
   向へ揺動可能に組付けられトランスミツシヨンの
   シフト操作レバーに連結されるシフト連結部を備
   えるとともに同トランスミツシヨンのセレクト操
   作レバーに連結されるセレクトアームを備えてな
   るコントロールレバーを具備してなり、同コント
   ロールレバーを前後に揺動操作したとき前記シフ
   ト操作レバーが揺動し、また同コントロールレバ
   ーを左右に揺動操作したとき前記セレクト操作レ
   バーが揺動するようにしてなるシフト機構におい
   て、前記コントロールレバーをレバー本体とこれ
   に一体的に結合されて左右方向に延び先端に球部
   を有するセレクトアーム部材を備える構成とし、
   また前記リテーナには前記セレクト操作レバーに
   連結される第１レバーを一体的に有して左右方向
   に延びるシヤフトを回動可能に組付け、このシヤ
   フト上に前記セレクトアーム部材の先端球部に球
   連結される第２レバーを一体的に結合したことを
   特徴とするシフト機構。