JPS6342199B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、銃砲用発射装置に関し、詳言すれ
ば、ケースがなくかつ外周***（プフイマー）を
有する自動推進弾丸を使用する銃砲用発射装置に
関するものである。

従来の弾丸からまつたく新しい思想に基礎を置
くかゝる弾丸はイタリア特許第932381号および第
927058号明細書に記載されている。

現在使用されている銃砲用発射装置は、弾薬が
銃身内に挿入される段階中に、薬莢に設けた適切
な座に引掛けるため適当な位置に銃の銃機に固着
される適宜形状のレバーによつて通常構成されて
いる。

発射装置上への弾薬の引掛けはコイルばねによ
つて発射装置に働かされる弾撥作用によつて又は
引掛け爪を有する発射装置の前方部の特殊な弾性
構造によつて常に確実に行なわれている。

これらすべての型の発射装置の作用は、発射
時、銃機が解放される際に銃のリコイル作用と薬
莢の排出が行なわれるまで銃身の銃口から到来す
る単一の弾丸がその薬莢を起爆室内の後方に残す
ことによつて確実に行なわれる。

したがつてこの型の発射装置の主たる目的は銃
機に掛止された起爆室内に案内した弾丸の薬莢
（ケース）を保持し且つ確実に排出することがで
きる発射作動の連続繰返しを行なうことにある。

このような場合において、発射作動中十分に爆
発しない装薬を生じかつ銃がその銃身内に弾薬を
残したまゝである不首尾の撃発または欠陥のある
弾丸から生じる不都合は、発射装置により、起爆
室内に残された弾薬の排出を生じる銃の銃機を手
動で解放することにより直ちに除去することがで
き、その結果銃は完全な有効状態に戻されること
は明らかである。

薬莢なしの弾丸の場合における発射装置の作用
は従来の弾丸用の発射装置に関連して上述したも
のとはまつたく異なつている。

実際に、薬莢（ケース）なしの弾丸の場合に
は、発射装置は銃の起爆室から撃針が撃発時に装
薬の爆発を引き起さなかつた弾丸のみを取り出さ
ねばならない。

同時に、発射中時々、起爆室内に弾丸を導入す
る段階中銃身中に残る欠陥のある弾丸の発生を阻
止することができないので、発射装置はそれ自体
すべての単一の弾丸に引掛からねばならず、欠陥
のため、起爆室内に残る弾丸のみを保持しかつ他
のすべてを銃口から自由に出させる。

とくに、ケースなし且つ外周***の自動推進弾
丸を使用する銃砲用の本発明による発射装置は銃
の銃機に組込まれ且つ銃尾の前面に対面する銃機
の前面から突出する閉止ピンと一体的に形成し、
弾丸が起爆室に挿入されているときに、弾丸の後
部閉止リム内に設けられた内部凹所に侵入するよ
うに構成された引掛け爪を有する閉止ピン上の突
起により構成し、それにより弾丸を閉止ピンと同
一軸線上で連結させることを特徴とするものであ
る。

この型の発射装置の作用は弾丸が銃身内に案内
されている段階中弾丸の前方部に対して与えられ
る弾倉、次いで銃の起爆室の壁の支持体によつて
可能となる。

その点において、銃身内に案内された弾丸が適
切に撃発された場合に、発火薬の爆発から生じる
ガス圧と起爆室から銃身の銃口に向う弾丸の推進
を開始するガス圧とは前記弾丸の後部リムを開放
し、それにより、いかなる妨害もなしに、閉止ピ
ンに設けた発射装置の引掛け爪から弾丸を解放す
る。

弾丸が銃身を出た直後、前記ガス圧は銃の銃機
を開放し、再び次の撃発準備完了状態を許容し、
それにより連射作動を確実にする。

他方において、弱い撃発または欠陥のある弾丸
により、弾丸の発火薬が発射作動中に爆発しない
場合に、弾丸は前もつて起爆室に導入した閉止ピ
ンに設けられた発射装置の引掛け爪に付着した
まゝとなる。

同様に使用中銃に異常が発生した場合には爆発
せず且つ銃身内に残つた弾丸を排出するには手動
で銃の銃機を解放すれば足りる。

銃からのその後の弾丸の排出はその重力作用に
より、銃機がその開放通路の端部に位置すると
き、弾倉に関連して後方位置において、銃の構造
体に設けた排出口を介して生ずる。

実際に、この位置において、弾丸の前方部はも
はや起爆室の壁によつてまたは弾倉によつて支持
されず、前記弾丸を閉止ピンと軸方向に位置決め
して維持する支持体をもはや必要としない。その
結果として弾丸（発射体）自体は閉止ピンに設け
た発射装置の引掛け爪から解放され且つ地上に落
下する。

本発明を添付図面に示した実施例について以下
に詳細に説明するが、この実施例は単なる一例で
あり本発明をこれに限定するものではない。

添付図面において本発明による発射装置は反動
体を備えた閉止体を有する銃に実施され、現在使
用されている銃と同じ方法で作動するすべての部
品を省略してある。本発明に関連するケースなし
の弾丸を撃発するに適する半径方向の撃発装置は
イタリア特許第1029293号明細書に記載されてい
る。

第１図乃至第３図を参照するに、発射装置（第
１図参照）は閉止ピン１の前方部に設けられ且つ
下方部において主として略レンズ形状の断面を有
する膨み部３（第２図参照）で終端する突起２か
ら構成されている。

引掛け爪５を形成する壁４ａ，４ｂ，４ｃによ
つて形成された溝４は閉止ピン１の突起２に備え
られ、この爪は弾丸７の閉止リム６に係合するよ
うに構成されている（第３図参照）。

溝４の彎曲壁４ｃは、弾丸７の後部リム６と閉
止ピン１との同軸位置を確実にする引掛け爪５に
正確に対向する支持体８の屈曲面に直径的に対向
した位置において閉止ピン１上に延伸する。

上述の発射装置は以下の方法で作動する。すな
わち、銃身への最初の挿入段階（第４図参照）に
おいて、銃機１０に組込まれた閉止ピン１の突起
２は弾丸７の後部リム６（第３図参照）内の空所
９に入り込み、弾倉１４内の案内通路１３を通つ
て銃尾１２に設けた起爆室１１に向つて推進を開
始する。銃機への挿入段階を継続すると（第５図
参照）、弾丸７は弾倉１４の案内通路１３を完全
に通つて摺動し、その前方部が起爆室１１の壁に
よつて支持され且つその後部リム６が溝４（第１
図参照）の彎曲壁４ｃによつて支持体８の屈曲面
上に案内されるので、閉止ピン１と同一軸線上の
位置に移動し、溝４の彎曲壁４ｃと支持体８の屈
曲面は両方とも閉止ピン１に設けられている。

この段階において、引掛け爪５（第１図参照）
は弾丸７の閉止リム６の内部と係合し、弾丸７を
銃機１０に組込まれた閉止ピン１と一体にさせ
る。

この方法（第６図参照）において、銃尾１２に
閉鎖された銃機１０と閉止ピン１に設けた引掛け
爪５に引掛けられた弾丸７とを有する銃を閉止す
る段階が完了する。

この段階において、もしも弾丸７の撃発が適切
に生ずるならば、装薬の爆発から生ずるガスの圧
力は、銃身の銃口に向う弾丸７の推進行程中にそ
の後部リム６（第３図参照）を開放し、該リムを
防害なく閉止ピン１に設けた引掛け爪５から解放
する。

弾丸が銃身から出た直後、前記圧力は銃のロツ
クを開放し、再ロツクを許容し且つそれにより連
続発射作用を確実にする。

他方において、弱い撃発または欠陥のある弾丸
のために、弾丸７の装薬が起爆しないならば、弾
丸は第６図に示した位置において引掛け爪５に付
着したまゝであり、したがつて発射作用を遮断す
る。

銃機１０を手動で解放（第７図参照）すること
により、銃尾１２の起爆室１１からの弾丸７の排
出が行なわれる。

この作用はまず起爆室１１の壁によつて、次い
で弾倉内の弾丸によつて備えられる支持によりそ
して弾丸７の前方部に対して該弾丸を閉止ピン１
を同一軸線状に保持する最後の発射を行なつた前
記弾倉によつて確実に行なわれる。

ロツクを手動で完全に解放したとき（第８図参
照）、その重力作用のために、その前方部におい
てもはや支持されない弾丸７は、閉止ピン１の軸
線とのその同軸位置をもはや維持せず、そして閉
止ピン１は弾丸の後部閉止リム６をまず支持面８
から、かつ次いで引掛け爪５から解放する。前記
支持面８と引掛け爪５は双方とも閉止ピン１に設
けられている。

銃からの弾丸７の排出は銃の構造体１６の下方
部に設けた排出孔１５を介して行なわせ、そのよ
うにして弾丸を地上に落下させる。

次に銃機１０を閉止すると引掛け爪５が新しい
弾丸に引掛かるようになり、したがつて発射作用
の再開を確実にする。

それゆえ装置全体は銃の起爆室からの弾丸を発
射する目的を達成し、適正な作用と、非常に多く
の理由のため銃身内に留まることがある弾丸の迅
速な排出を確実に行なうことができる。

本発明の実施例を１つだけ説明したけれども、
もちろん前記発明の範囲を逸脱することなしに多
くの変更および変形を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は閉止ピンの前部に設けた発射装置の外
観を示す拡大側面図、第２図は第１図に示した発
射装置の外観を示す拡大正面図、第３図は本発明
に関するケースなしの弾丸の後部閉止リムの形状
を示す拡大断面図、第４図は閉止の最初の段階に
おいて弾倉内に配置された弾丸の後部に入り込ん
で該弾丸を起爆室に挿入し始める発射装置を示す
断面図、第５図は閉止段階中銃身の閉止ピンの軸
線と整列させるように弾丸を弾倉のガイドから前
方に押出した発射装置を示す断面図、第６図は弾
丸を引掛けた発射装置および閉止位置にある銃機
を示す断面図、第７図は手動で銃機を解放した
後、起爆室から弾丸を排出する段階中該弾丸が引
掛かつている発射装置を示す断面図、第８図は銃
機が手動で完全に解放された段階においてその前
部がもはや弾倉に支持されなくなり、地上に落下
する弾丸を有する発射装置を示す断面図である。 図中符号１は閉止ピン、２は突起、５は引掛け
爪、６は閉止リム、７は弾丸、８は支持体、９は
空所、１０は銃機、１１は起爆室、１２は銃尾、
１４は弾倉、１５は排出口である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ケースがなく且つ外周***を有する自動推進
   弾丸を使用する銃砲用発射装置において、銃の銃
   機に組込み且つ銃尾の前面に対面する銃機の前面
   から突出する閉止ピンには、弾丸が起爆室に挿入
   されたときに、弾丸の後部開口部の閉止リムで規
   定された内部空所に侵入するように構成した引掛
   け爪を備えた突起を設け、それにより弾丸と閉止
   ピンとを同一軸線上で一体に連結させることを特
   徴とする銃砲用発射装置。 ２ 前記突起には、弾丸を閉止ピンに対して中心
   決めするため弾丸の後部開口部の閉止リムで規定
   された空所の開口縁と係合するように構成した互
   いに中心軸線を中心に対向する２つの弯曲面を備
   えたことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
   載の銃砲用発射装置。