JPS6339918B2 - - Google Patents

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JPS6339918B2
JPS6339918B2 JP62152680A JP15268087A JPS6339918B2 JP S6339918 B2 JPS6339918 B2 JP S6339918B2 JP 62152680 A JP62152680 A JP 62152680A JP 15268087 A JP15268087 A JP 15268087A JP S6339918 B2 JPS6339918 B2 JP S6339918B2
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chord
signal
tones
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Hiroshi Hirano
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Yamaha Corp
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電子楽器の効果装置に関し、特にコ
ードの各構成音の発音開始タイミングをそれぞれ
自動的にずらして発音させることにより、ギター
におけるコードストローク演奏効果を表現できる
ようにした装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、電子楽器におけるコード演奏として
は、伴奏用鍵盤でコード構成音に対応した複数の
鍵を押下してコード音を発音させる手動コード演
奏、あるいは伴奏用鍵盤でコード構成音に対応し
た複数の鍵またはコードの根音に対応した単一の
鍵を押下することによりコード音を所定のリズム
に従つて自動的に発音させる自動コード演奏があ
る。
なお上記自動コード演奏において、コード構成
音に対応した複数の鍵の押下に基づく自動コード
演奏モードを“フインガコードモード”、コード
の根音に対応した単一の鍵の押下に基づく自動コ
ード演奏モードを“シングルフインガモード”と
以下いう。
ところで上記自動コード演奏によるコード演奏
では、上記いずれのモードにおいてもコード構成
音は常に同時に発音されるため、たとえばピアノ
の音色を選択した場合は好ましい効果が得られる
が、ギターの音色を選択し、ギターのストローク
奏法によるような演奏音を得ようとした場合は感
覚的に実際のストローク奏法によるコード演奏と
は異なつたものになつてしまう。これはギターの
ストローク奏法によるコード演奏が、アツプある
いはダウンの1ストロークに対して各弦の発音タ
イミングが若干づつずれるという弦楽器特有なも
のであることに起因する。
また、前記手動コード演奏にしても、上述した
ギター特有のコード演奏効果を表現するには、コ
ード構成音に対応した複数の鍵を所定の時間差の
基に押下しなけれがならず、高度の演奏技術が必
要とされた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように従来の電子楽器においてはギターの
ストローク奏法のような演奏を行うには高度の演
奏技術が必要であつた。そこでこの発明はギター
のストローク奏法のような演奏すなわち各音の発
音開始点はそれぞれ異なるが結果的には同時に発
音される演奏を容易に行うことができる電子楽器
の効果装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明の電子楽器の効果装置によればコード
音を演奏するための鍵盤と、該鍵盤での押鍵に基
づきコード構成音に対応する複数の鍵情報を発生
する鍵情報発生手段と、前記複数の鍵情報に基づ
いて複数のコード構成音の楽音を同時に発生する
楽音発生手段と、前記楽音発生手段における各楽
音の発生開始タイミングのみをそれぞれ所定時間
だけ順次ずらす制御を行う制御手段とを具えて構
成される。
〔作用〕
この発明によれば、電子楽器においてコード演
奏を行う場合に、指定したコードのコード構成音
がそれぞれ自動的に発音開始タイミングをずらし
て発音される。これにより、ギターにおけるコー
ド演奏のような効果を容易に表現することができ
る。
〔実施例〕
以下この発明を添附図面の実施例について詳細
に説明する。
第1図はこの発明による効果装置を適用した電
子楽器の一実施例を示すもので、メロデイ用鍵
盤、伴奏用鍵盤およびペダル鍵盤の3種類の鍵盤
を具えている。ただし、第1図ではこれら3種類
の鍵盤を含めて鍵盤部1としている。
またスイツチSFSおよびFCSは、この電子楽器
のパネル面等適宜な位置に配設されたモード選択
スイツチであり、スイツチSFSをオンにすればシ
ングルフインガモード信号SF“1”およびオア回
路18を介して自動コード信号AC“1”が出力さ
れてシングルフインガモードとなり、またスイツ
チFCSをオンにすればオア回路18を介して自動
コード信号AC“1”のみが出力されてフインガコ
ードモードとなる。
上記信号SFおよびACはそれぞれ第1図に示し
た各所定の回路に加えられるが、はじめに、スイ
ツチSFSおよびFCSがいずれもオフである場合、
すなわち信号SFおよびACがいずれも“0”であ
る場合の動作について説明する。
この場合は信号SF(“0”)がイネーブル端子
ENに加わる従音形成回路3は不動作状態とな
る。
さて、この状態において鍵盤部1のメロデイ用
鍵盤、伴奏用鍵盤およびペダル鍵盤で任意の鍵を
押下して演奏を始めるものとする。
押鍵検出回路2では、鍵盤部1に走査信号を送
つて各鍵盤で押下されている鍵を検出し、この検
出に基づいて各押下鍵を表わすたとえば7ビツト
からなるキーコード信号KC、および該押下鍵が
属する鍵盤を示す鍵盤信号U,L,Pを順次発音
割当て回路4に送出する。
ここで、上記7ビツトのキーコード信号KCは、
4ビツトのノート情報と3ビツトのオクターブ情
報とから構成される。
発音割当て回路4は、第2図のタイミングチヤ
ートaに示すようにペダル鍵盤に対応して1つの
ペダル用チヤンネルP1、メロデイ用鍵盤に対応
して7つのメロデイ用チヤンネルU1〜U7、伴
奏用鍵盤に対応して7つの伴奏用チヤンネルL1
〜L7からなる合計15の時分割チヤンネルを有
し、前記鍵盤信号U,L,Pに基づいてキーコー
ド信号KCを上記時分割チヤンネルのうち所定の
チヤンネルにそれぞれ割り当てるもので、キーコ
ード信号KC*、キーオン信号KON、チヤンネル
信号LchTおよびLch1〜Kch7、同期信号SYを
それぞれ出力する。
ここで、キーコード信号KC*は上記各チヤン
ネルP1〜L7に割当てられたキーコード信号
KCがそのチヤンネル時間(第2図a参照)に同
期して時分割的に出力された信号であり、楽音形
成回路5に加えられ、またキーオン信号KNは
各チヤンネルP1〜L7にそれぞれ割り当てられ
たキーコード信号KCに対応する鍵が押下されて
いるか否かを判断し、押下されていれば“1”、
離鍵状態であれば“0”となる信号で、上記信号
KC*同様各チヤンネルに時間に同期して出力さ
れ、キーオン信号処理回路9およびアンド回路1
6に加えられる。チヤンネル信号LchTは伴奏用
チヤンネルL1〜L7の時間を示す信号(第2図
b参照)であり、インバータ15に加えられ、ま
たチヤンネル信号Lch1〜Lch7は上記伴奏用チ
ヤンネルL1〜L7のそれぞれの時間を示す信号
(第2図c〜i参照)であり、キーオン信号処理
回路9に加えられる。また、同期信号SYは上述
したキーコード信号KC*およびキーオン信号K
ONを並列化する際に用いられる信号(第2図j
参照)で、前記時分割チヤンネルの第1チヤンネ
ル(この例ではペダル用チヤンネルP1)の時間
に同期して出力され、楽音形成回路5に加えられ
る。
楽音形成回路5は、前記時分割チヤンネルのペ
ダル用チヤンネルP1、メロデイ用チヤンネルU
1〜U7、伴奏用チヤンネルL1〜L7の各チヤ
ンネルにそれぞれ対応した1つのペダル楽音形成
系列、7つのメロデイ楽音形成系列、7つの伴奏
楽音形成系列の計15の楽音形成系列を有し、これ
ら各楽音形成系列においてそれぞれ楽音信号を形
成するものである。なすわち、時分割で加えられ
る各チヤンネルP1〜L7のキーコード信号KC
*およびキーオン信号KNを前記同期信号SY
によつて並列化し、この並列化したキーコード信
号KC*に対応して上記各楽音形成系列別に音源
信号を形成するとともに、同じく並例化したキー
オン信号KNに応じて上記音源信号を各楽音形
成系列別に開閉エンベロープ制御し、さらにこの
開閉エンベロープ制御によつて得られた楽音信号
を音色選択スイツチ6から加えられる音色選択信
号SCに基づいて各楽音形成系列別に音色制御し
て出力する。この楽音形成回路5から出力された
楽音信号は、増幅器7およびスピーカ8を介して
発音される。
ただし、上記キーオン信号KNはアンド回路
16およびオア回路17、あるいはキーオン信号
処理回路9およびオア回路17を介して上記楽音
形成回路5に加えられる。ここで、アンド回路1
6では他方入力に伴奏用チヤンネル信号LchTが
インバータ15を介して加えられていることか
ら、伴奏用チヤンネルL1〜L7時間に不動作、
その他のペダル用チヤンネルP1時間およびメロ
デイ用チヤンネルU1〜U7時間で動作可能とな
つており、ペダルおよびメロデイ用チヤンネルP
1,U1〜U7のキーオン信号KNはアンド回
路16およびオア回路17を介して楽音形成回路
5に加えられ、伴奏用チヤンネルL1〜L7のキ
ーオン信号KNはキーオン信号処理回路9およ
びオア回路17を介して楽音形成回路5に加えら
れる。
さて、キーオン処理回路9はこの発明の主要部
をなすものであり、第3図にこの一具体回路例を
示し、以下この動作について詳細に説明する。
デマルチプレクサ901は、チヤンネル信号
Lch1〜Lch7により伴奏用チヤンネルL1〜L
7のキーオン信号KNを並列変換して伴奏用キ
ーオン信号KN1〜LKN7をゲート回路9
02に出力する。
ゲート回路902はイネーブル端子ENに信号
“1”が加えられることで動作状態となり、上記
信号LKN1〜LKN7を信号LKN1′〜
LKN7′として出力する。ここで、上記イネー
ブル端子ENに信号“1”が加えられる条件とし
てはアンド回路933を動作状態とすることであ
り、スイツチSFS,FCSがともにオフの状態にお
いては信号AC(“0”)がインバータ932で反転
され、オア回路935を介してアンド回路933
に加えられる信号が“1”であるため、遅延回路
931から信号“1”が出力された時点でアンド
回路933のアンド条件が成立して動作状態とな
る。なお、遅延回路931は伴奏用キーオン信号
LKN1〜LKN7をオア回路930を介して
入力しており、手動コード演奏(あるいは後述す
る自動コード演奏)における各鍵の押下タイミン
グのバラツキ、すなわち上記信号LKN1〜LK
ON7のうち押下鍵に対応した複数の信号がデマ
ルチプライヤ901から出力される際の各信号の
出力タイミングのバラツキを吸収できる程度の遅
延時間をもつて信号“1”を出力する。したがつ
て、ゲート回路902が動作した時点で上記信号
LKN1〜LKN7の時間差は解消される。た
だし、意図して上記各鍵の押下タイミングをずら
して演奏した場合はこの限りではない。
さて、音色選択スイツチ6(第1図)からの音
色選択信号SC(XC)によりセレクタ903のA
入力が選択されたとすると、ゲート回路902を
介した伴奏用キーオン信号LKN1′〜LKN
7′はそのままセレクタ903を介してマルチプ
レクサ904に加えられる。
マルチプレクサ904は先に説明したデマルチ
プレクサ901と全く逆の動作を行うもので、加
えられた伴奏用キーオン信号LN1′〜LKN
7′をチヤンネル信号Lch1〜Lch7によつて直列
変換し、伴奏用チヤンネルL1〜L7時間に同期
させて出力する。
なお、この出力されたキーオン信号KN*
は、キーオン信号処理回路9に入力されたキーオ
ン信号KNに対して、前述したように遅延回路
931およびゲート回路902によつて鍵の押下
タイミングが補正された信号にすぎない。この信
号KN*はオア回路17を介して楽音形成回路
5(第1図)に加えられ、前記伴奏用チヤンネル
L1〜L7に対応して形成される音源信号を開閉
エンベロープ制御する。また、楽音形成回路5で
は、この開閉エンベロープ制御により形成された
楽音信号を先のセレクタ903においてA入力を
選択した音色選択信号SC(XC)に基づいて音色
制御する。したがつて、スピーカ8からは鍵盤部
1での各押下鍵に対応する楽音がその押鍵タイミ
ングに基づいてそのまま発音される。
また次に、音色選択スイツチ6(第1図)によ
つて音色選択信号SCの内容が切替えられて
(YC)となり、セレクタ903のB入力が選択さ
れたとすると、先のゲート回路902を介した伴
奏用キーオン信号LKN1′〜LKN7′はアン
ド回路911〜917およびメモリ(フリツプフ
ロツプ)921〜927を介してマルチプレクサ
904に加えられる。
ここで、アンド回路911〜917は順次パル
ス発生回路906から出力される順次パルスP1
〜P7によつて開閉制御され、さらに順次パルス
P1〜P7は、第1図のテンポ発振器10で設定
されたテンポに対応する周波数のテンポパルス
TPを分周カウントした分周カウンタ905のカ
ウント信号COとクロツク信号φとによつて発生
制御される。また、これら分周カウンタ905、
順次パルス発生回路906およびフリツプフロツ
プ921〜907は、通常はインバータ907の
出力信号“1”によつてリセツト(不動作)状態
にあり、アンド回路933の出力信号が“1”と
なつた時点で、すなわち前述したゲート回路90
2の動作条件と同一条件で一斉に動作状態とな
る。
第4図は上記各回路の動作例を示すタイミング
チヤートであり、以下このタイミングチヤートに
基づいて上記回路の動作を説明する。
時刻t1に、伴奏用鍵盤(鍵盤部1)で任意のコ
ードに対応して3つの鍵を押下したときに、これ
ら各押下鍵に対応したキーコード信号KCが発音
割当て回路4によつてそれぞれ伴奏用チヤンネル
L2,L5,L6に割り当てられたとする。した
がつて、デマルチプレクサ901から出力された
信号LKN1〜LKN7のうち信号LKN2,
LKN5、LKN6が“1”となり、ゲート回
路902を介した信号LKN1′〜LKN7′も
信号LKN2′,LKN5′,LKN6′の3つ
の信号が“1”となる。この状態は第4図a〜h
に示す通りである。ただしここでは前述した遅延
回路931による遅延時間は考えないものとす
る。また、分周カウンタ905、順次パルス発生
回路906、およびフリツプフロツプ921〜9
27は、押鍵した時刻t1にすでにリセツト状態が
解除されて動作状態にある。
さて、順次パルス発生回路906はスタート端
子startに加えられているカウント信号Cが
“1”に立上るとクロツク信号φにしたがつてパ
ルスP1,P2……を順次発生し、ストツプ端子
Stpに加えられているオア回路908の出力信
号が“1”に立上つた時点で停止する。したがつ
て、第4図iに示すように時刻t1においてカウン
ト信号Cが“1”に立上り、これと同時に順次
パルス発生回路906がスタートしてP1から順
にパルスP1,P2……を発生する。ここで上記信
号LKN2′が“1”となつているため、2番目
のパルスP2(“1”)が発生した時点でアンド回路
912のアンド条件が最初に成立してアンド回路
912から“1”が出され、さらにフリツプフロ
ツプ922がセツトされて信号KNS2(“1”)
が出力される(第4図k参照)。またこれと同時
に、上記アンド回路912の出力信号“1”によ
つてオア回路908が動作して“1”を出力す
る。これにより順次パルス発生回路906はパル
スP2を発生した状態で停止し、次にカウント信
号Cが“1”に立上るのを待つ。そして先の時
刻t1から時間Δt後にカウント信号Cが再び
“1”に立上つたとき(第4図i参照)、順次パル
ス発生回路906はパルスP3からクロツク信号
φにしたがつてパルスP3,P4……を順次出力す
る。以下同様な動作を繰り返すことにより第4図
nおよびに示すように、上記信号KN2に対
して立上りが時間Δtだけ遅れた信号KNS5、
この信号KNS5からさらに時間Δt遅れて立上
る信号KNS6を得ることができる。ただし、
この第4図のタイミングチヤートにおいて上記ク
ロツク信号φによる順次パルス発生回路906の
駆動時間は無視できる程度に短いものとする。
このようにして得られた信号KNS1〜K
NS7(このうちKNS2,KNS5,KNS
6が“1”)はセレクタ903を介してマルチプ
レクサ904に加えられ、前述同様チヤンネル信
号Lch〜Lch7によつて直列変換されることによ
り、伴奏用チヤンネルL1〜L7時間に同期して
出力される。
この出力されたキーオン信号KN*はオア回
路17を介して楽音形成回路5(第1図)に加え
られるが、上述のように信号KNが“1”とな
つている時分割チヤンネル(チヤンネルL2,L
5,L6に対応)においては信号KN*に時間
Δtずつの遅れを持たせているために、伴奏用チ
ヤンネルL2,L5およびL6に対応して形成さ
れる音源信号は上記信号KN*によつてそれぞ
れ時間Δtずつのずれを持つて開閉エンベロープ
制御され、またセレクタ903においてB入力を
選択した音色信号SC(YC)に基づいて音色制御
されて出力される。
したがつて、増幅器7を介してスピーカ8から
発音されるコード音は、コード構成音のそれぞれ
の発音開始タイミングが時間Δtづつずれて発音
されることになる。ただし、第4図のタイミング
チヤートに示すように、時刻t2に伴奏用鍵盤(第
1図の鍵盤部1)で押下していた鍵を離鍵したと
きには前述した全ての信号LKN1〜LKN
7,LKN1′〜LKN7′およびKNS1〜
KNS7(この例ではLKN2,LKN5,
LKN6,LKN2′,LKN5′,LKN
6′,KNS2,KNS5,KNS6)が
“0”に立下るため、上記コード音のそれぞれの
構成音も一斉に消音する。
次に、スイツチFCSをオンにして自動コード演
奏する場合について説明する。
スイツチFCSをオンすると自動コード信号AC
のみが“1”となつてフインガコードモードとな
る。このフインガコードモードにおいても、基本
的には前述した手動コードモードの場合の動作と
同様であり、発音割当て回路4から出力される伴
奏用チヤンネル信号LchT(“1”)によつてアン
ド回路16が不動作となることから、伴奏用鍵盤
(鍵盤部1)での任意のコードを形成する複数の
鍵の押下に対応した伴奏用チヤンネルL1〜L7
のキーオン信号KNはキーオン信号処理回路9
およびオア回路17を介して楽音形成回路5に加
えられる。
ただし、上記キーオン信号処理回路9において
は、上記キーオン信号KNを処理する際の制御
方法が多少異なり、第3図の具体回路におけるゲ
ート回路902、分周カウンタ905、順次パル
ス発生回路906、およびフリツプフロツプ92
1〜927の動作がリズムパターンメモリ11
(第1図)から出力されるコード音発音タイミン
グ信号CTにより制御される。
ここで、リズムパターンメモリ11は各種リズ
ムに対応して複数のリズムパターンを記憶したリ
ードオンリイメモリかれ構成され、リズム選択ス
イツチ(図示せず)により選択されたリズムに対
応して読み出すべきパターンを指定し、テンポ発
振器10(第1図)から出力されるテンポパルス
TPに応じて上記指定したリズムパターンに対応
するリズムパターン信号RPおよびコード音発音
タイミング信号CTを読み出す。リズムパターン
信号RPはリズム音源回路12に加えられる。こ
のリズム音源回路12は上記リズムパターン信号
RPに応じて各種リズム楽器を示すリズム音信号
を形成するもので、形成されたリズム音信号は増
幅器7を介してスピーカ8に加えられ、リズム音
として発音される。また、上記コード音発音タイ
ミング信号CTは自動コード音の発音タイミング
を示す信号であり、前記選択されたリズムに対応
してコード音を発音すべきときに“1”となる。
さて、キーオン信号処理回路9においては、自
動コード信号ACが“1”となることによりアン
ド回路934が動作可能状態となり、コード音発
音タイミング信号CTを出力する。アンド回路9
34から出力された信号CTはオア回路935を
介してアンド回路933に入力され、伴奏用鍵盤
でコードに対応する複数の鍵が押下され前述の手
動コード演奏モードの場合と同様にして遅延回路
931から信号“1”が出力されて該アンド回路
933が動作可能状態となつたとき該アンド回路
933から出力される。これにより、ゲート回路
902はコード音発音タイミング信号CTにより
開閉制御され、信号CTが“1”のときのみキー
オン信号LKON1′〜LKON7′を出力する。ま
た分周カウンタ905、順次パルス発生回路90
6およびフリツプフロツプ921〜927もコー
ド音発音タイミング信号CTにより制御され、該
信号CTが“1”となつたときにリセツトが解除
されて動作状態、同信号CTが“0”となつたと
きには再びリセツトされて不動作状態とされる。
したがつて、セレクタ903にA入力を選択す
る音色選択信号SC(XC)が加えられているとき
に信号CTが“1”となれば、入力されたキーオ
ン信号KNはデマルチプレクサ901、ゲート
回路902、セレクタ903を介したマルチプレ
クサ904に加えられ、通常の時間差のないキー
オン信号KN*として出力される。また、セレ
クタ903にB入力を選択する音色選択信号SC
(YC)が加えられているときに信号CTが“1”
となれば、入力されたキーオン信号KNはデマ
ルチプレクサ901、ゲート回路902、アンド
回路911〜917、フリツプフロツプ921〜
927、セレクタ903を介してマルチプレクサ
904に加えられ、前述した時間Δtずつの時間
差を有するキーオン信号KN*として出力され
る。これらの動作は前述した手動コード演奏モー
ドにおける動作と全く同様であり、詳細な説明は
省略する。なお後者のセレクタ903で、B入力
が選択された場合については、第4図に示したタ
イミングチヤートでaの押鍵に係わる信号をコー
ド音発音タイミング信号CTに置き換えればよい。
楽音形成回路5の伴奏用チヤンネルL1〜L7
に対応する楽音形成系列では、発音割当て回路4
から加えられた伴奏用チヤンネルL1〜L7のキ
ーコード信号KC*に対応して音源信号を形成す
るとともに、上述のようにして形成されたキーオ
ン信号KN*に応じて上記音源信号を開閉エン
ベロープ制御し、さらに音色選択信号SC(XC)
あるいはSC(YC)に基づいて音色制御して自動
コード音を示す楽音信号を形成、出力する。この
楽音信号は増幅器7を介してスピーカ8に加えら
れ、自動コード音として発音される。
ただし、上記セレクタ903においてA入力が
選択された場合は上記コード音のコード構成音が
信号CTの発生タイミングにおいて同時に発音さ
れ、一方B入力が選択された場合は上記コード音
のコード構成音が信号CTの発生タイミングにお
いてそれぞれ時間Δtずつずれて発音されるもの
である。
また、次に、スイツチSFCをオンにして自動コ
ード演奏する場合は信号SFおよび信号ACが共に
“1”となつてシングルフインガモードとなり、
信号SF(“1”)がイネーブル端子ENに加えられ
る従音形成回路3が動作状態になるとともに、信
号AC(“1”)が加えられるキーオン信号処理回路
9のアンド回路934も動作可能状態となる。
このモードの場合、伴奏用鍵盤(鍵盤部1)で
任意のコードの根音に対応する単一の鍵を押下す
ることにより、押鍵検出回路2はこの押下鍵に対
応したキーコード信号KCおよび伴奏用鍵盤を示
す鍵盤信号Lを出力し、従音形成回路3はこのキ
ーコード信号KCを根音としてコードを構成する
ための従音に対応するキーコード信号KCを形成
し、この信号KCを上記根音に対応するキーコー
ド信号KCとともにキーコード信号KC′として発
音割当て回路4に伝送する。この場合、キーコー
ド信号KC′と同時に下鍵盤信号Lも発音割当て回
路4に伝送される。
なお、従音形成回路3は伴奏用鍵盤に係るキー
コード信号KCのみに応答動作するものであり、
メロデイ用鍵盤およびペダル用鍵盤に係るキーコ
ード信号KCはそのまま発音割当て回路4に伝送
される。この場合、各キーコード信号KCがいず
れの鍵盤に係わるものであるかは、押鍵検出回路
2からキーコード信号KCと同時に出力される鍵
盤信号U,L,Pによつて判断される。ところで
このシングルフインガモードにおいては、図示し
ない適宜な手段により伴奏用鍵盤に係るキーコー
ド信号KCが直接発音割当て回路4に加えられな
いように処理される。
また、従音としては一般にメジヤコードを構成
するための長3度音および完全5度音、マイナコ
ードを構成するための短3度音および完全5度
音、セブンスコードを構成するための長3度音お
よび短7度音などの関係音が用いられ、これらの
コード種類はタツチバー(図示せず)などにより
適宜設定される。
さらに、上記従音形成回路3は、このシングル
フインガモード時に伴奏用鍵盤で2鍵以上の押鍵
があつた場合、適宜の手段により所定の単一の鍵
(根音とする音)に対応するキーコード信号KCを
選択する機能をも有する。
さて、このように形成された所定のコード音に
対応するキーコード信号KC′は発音割当て回路4
によつて伴奏用チヤンネルL1〜L7のいずれか
にそれぞれ割り当てられるが、以降の動作は前述
したフインガコードモードにおける動作と全く同
様であるため以下の説明は省略する。
以上、この電子楽器を手動コード演奏、また自
動コード演奏におけるフインガコードモードおよ
びシングルフインガモードとした場合の各動作に
ついて説明したが、上述した動作により、キーオ
ン信号処理回路9のセレクタ903がA入力を選
択する音色選択信号SC(XC)として例えば「ピ
アノ」の音色とし、またB入力を選択する音色選
択信号SC(YC)として例えば「ギター」の音色
とすれば、「ピアノ」の音色を選択した場合は発
音されるコード音の構成音が全て同時に発音さ
れ、また「ギター」の音色を選択した場合には発
音されるコード音の構成音が所定の時間差(第4
図のΔt)を持つて発音されることになり、選択
した楽器の音色(発音態様を含む)をより忠実に
表現することができる。
ところで、上述した実施例では、発音割当て回
路4におけるキーコード信号KCのチヤンネル割
当て動作が、上記キーコード信号KCの音高関係
とは無関係に行われるものであり、したがつてキ
ーオン信号処理回路9でセレクタ903のB入力
が選択された場合の作用を受けて発音されるコー
ド構成音は、それぞれがある一定の音高順に発音
が開始されるとは限らない。
第5図はこの発明による効果装置を適用した電
子楽器の他の実施例を示すもので、上述した点に
着目し、発音されるコード構成音がそれぞれある
一定の高音順に発音開始されるようにしたもので
ある。
すなわち、上述の実施例で説明した手動コード
演奏モード、フインガコードモード、シングルフ
インガモードのそれぞれのコード演奏モードにお
いて伴奏用鍵盤での押鍵があつた場合、伴奏用チ
ヤンネルL1〜L7時間にゲート回路20がオフ
となることから伴奏用チヤンネルL1〜L7のキ
ーコード信号KC*およびキーオン信号KNは
一旦発音再割当て回路19に加えられ、伴奏用チ
ヤンネルL1〜L7のキーコード信号KCはある
一定の音高順に再割当てされた再割当てキーコー
ド信号KC*′および再割当てキーオン信号CK
N′としてそれぞれ楽音形成回路5およびキーオ
ン信号処理回路9に伝送される。キーオン信号処
理回路9は第3図に示した構成となつており、こ
れに加えられた再割当てキーオン信号CKN′は
一定の音高順に時間Δtずつの遅れを持つた再割
当てキーオン信号CKN*として楽音形成回路
5に加えられ、楽音形成回路5では、前記再割当
てキーコード信号CKC*′に対応して形成された
音源信号をこの再割当てキーオン信号CKN*
に応じて開閉エンベロープ制御する。ところで上
記は、キーオン信号処理回路9においてセレクタ
903(第3図)のB入力が選択された場合につ
いて述べたものであり、楽音形成回路5において
も上記信号CKN*によつて開閉エンベロープ
制御されて形成された楽音信号は上記セレクタ9
03のB入力を選択した音色選択信号SC(YC)
によつて音色制御され、増幅器7およびスピーカ
8を介して発音される。ただし、以上の動作によ
り発音されるコード音の構成音は、それぞれある
一定の音高順に発音開始される。
なお、発音再割当て回路19は従来技術によつ
て種々の構成が可能であり、その一例を第6図に
示す。
第6図に示した発音再割当て回路19では低音
優先配列回路191を具えており、この低音優先
配列回路191に入力された伴奏用チヤンネルL
1〜L7に関するキーコード信号KC*およびキ
ーオン信号KNはチヤンネル信号Lch1〜Lch
7のタイミングの基に低音順に再配列されて出力
される。こうして出力されたキーコード信号
CKC*の方は7ステージ/7ビツトのシフトレ
ジスタ192に加えられて低音に対応するキーコ
ード信号から順に再割当てされた再割当てキーコ
ード信号CKC*′として出力され、またキーオン
信号CKNの方は7ステージ/1ビツトのシフ
トレジスタ193に加えられて低音に対応するキ
ーオン信号から順に再割当てされた再割当てキー
オン信号CKN′として出力される。なお、これ
らシフトレジスタ192および193における割
当て動作はチヤンネル信号Lch1〜Lch7のチヤ
ンネル時間に同期して行われる。
したがつて、第5図に示した実施例に第6図に
示した発音再割当て回路19を適用すれば、スピ
ーカ8から発音されるコード音の構成音は、それ
ぞれ低音順に発音開始され、より実情に即した効
果を得ることができる。
第7図に示すキーオン信号処理回路9は、上述
した実施例をさらに応用して、発音されるそれぞ
れのコード構成音の発音開始順位を低音順、高音
順、あるいは低音順−高音順の繰り返しというよ
うにそれぞれ任意に設定できるようにしたもの
で、ギターのコード演奏におけるダウン、アツプ
両ストローク奏法の効果を使い分けることができ
る。
この第7図に示すキーオン信号処理回路9は第
3図に示した同回路にアンド回路941、1/2分
周器942、排他的オア回路943、スイツチ9
50および960を追加し、順次パルス発生回路
906(第3図)をアツプカウント(端子1→
7)およびダウンカウント(端子7→1)の両カ
ウントを行うことができる順次パルス発生回路9
40としたもので、この制御は端子U/Dに加え
られる信号によつて行われ、同端子U/Dに信号
“0”が加えられているときにアツプカウントし、
信号“1”が加えられているときダウンカウント
する。
たとえばフインガコードモードあるいはシング
ルフインガモードによる自動コード演奏を行う場
合において、スイツチ950および960が共に
オフであるときにはアンド回路941が常に不動
作状態、したがつて1/2分周器942も不動作状
態となつて排他的オア回路943から出力される
信号は常に“0”である。このため順次パルス発
生回路940ではアツプカウントのみを行い、ス
ピーカ8から発音される自動コード音の構成音は
それぞれ低音順に発音開始される。
次にスイツチ960のみをオンにすると、1/2
分周器942は不動作状態のままであるのに対
し、スイツチ960から加えられる信号のみが
“1”すなわち排他的オア回路943の入力の一
方のみが“1”となるため、同排他的オア回路9
43から出力される信号は“1”に保持される。
このため順次パルス発生回路940ではダウンカ
ウントのみを行い、スピーカ8から発音される自
動コード音の構成音はそれぞれ高音順に立上る。
次に、スイツチ950がオンされた場合につい
ては第8図に示すタイミングチヤートに基づいて
説明する。
第8図のタイミングチヤートにおいてaはオア
回路930の出力信号を示し、伴奏用鍵盤で押鍵
があれば“1”、離鍵されると“0”になる。ま
たbは前述したコード音発音タイミング信号CT、
cは上記信号CTを逆論理に反転した信号、d
はスイツチ950を介してアンド回路941の一
方入力に加えられる信号(この場合は常に
“1”)、eは上記アンド回路941の出力信号で
ある。ただしこのeの信号は上記dの信号が
“1”であるため、前記aの信号に対応して変化
する。f〜iおよびj〜mはスイツチ950がオ
ンの状態において、スイツチ960がオフである
場合およびオンされた場合についてそれぞれの動
作の違いを示すタイミングチヤートであり、fお
よびjはスイツチ960を介して排他的オア回路
943の一方入力に加えられる信号、gおよびk
は1/2分周器942の出力信号、hおよびlは排
他的オア回路943の出力信号、すなわち順次パ
ルス発生回路940の端子U/Dへの印加信号、
iおよびmは上記両動作においてスピーカ8から
コード構成音が発音される場合の発音開始音高順
位をそれぞれ示すものである。ただし、i,mに
示す音高順位においてコード符♪の上に矢印↓が
ある場合はギターのコード演奏におけるダウンス
トローク奏法に対応してコード構成音が低音側か
ら順に発音開始されることを示し、逆に矢印↑が
ある場合はアツプストローク奏法に対応してコー
ド構成音が高音側から順に発音開始されることを
示す。
したがつていま、スイツチ950のオン状態に
対してスイツチ960がオフである場合(第8図
f〜i参照)はgの1/2分周器942の出力信号
とhの排他的オア回路943の出力信号とが結果
的に一致した信号となる。したがつて前記bの信
号CTが“1”に立上つたとき、すなわち自動コ
ード音が発音されるタイミングにhの排他的オア
回路943の出力信号が“0”であるときには順
次パルス発生回路940がアツプカウントするた
めにスピーカ8から発音されるコード構成音は低
音側から順に発音開始され、逆に上記hに示す信
号が“1”であるときには順次パルス発生回路9
40がダウンカウントするためにスピーカ8から
発音されるコード構成音は高音側から順に発音開
始される。すなわちこの場合は自動コード音が発
音される毎にその構成音の立上り順位が入れ替わ
り、しかも必ずダウンストローク奏法に対応する
低音順から開始される。
また、スイツチ960もオンにした場合(第8
図j〜m参照)はkの1/2分周器942の出力信
号に対してlの排他的オア回路943の出力信号
が反転された信号となり、上述したスイツチ96
0がオフである場合と全く逆の結果が得られる。
すなわち自動コード音が発音される毎にその構成
音の立上り順位も入れ替わるが、必ずアツプスト
ローーク奏法に対応する高音順から開始される。
このように、この実施例によればスイツチ95
0および960を適宜オン−オフすることによ
り、コード構成音の発音開始音高順位を任意に設
定することができる。
第9図には上述した実施例の思想をさらに進め
て、所定のリズムに対応して自動的にコード構成
音の発音開始音高順位および発音開始のずれ時間
が制御されるようにした実施例を示す。
すなわちこの実施例では、キーオン信号処理回
路9に第7図に示したアツプ、ダウン両カウント
を行う順次パルス発生回路940と、制御端子S
に加わる信号によつて分周比が変化する可変分周
カウンタ970とを用い、それぞれの制御端子
U/DおよびSにリズムパターンメモリ11(第
1図)からの制御信号U/DCおよびGTCを加え
てコード構成音の発音開始の音高順位制御および
発音開始のずれ時間制御を行うようにしたもので
ある。ただし、上記リズムパターンメモリ11か
らの制御信号U/DCおよびGTCとはそれぞれコ
ード音発音タイミング信号CTに対応した信号で
あり、順次パルス発生回路940の端子U/Dに
加わる信号U/DCは信号CTにより自動コード音
の発音タイミング時に順次パルス発生回路940
をアツプカウント/ダウンカウントいずれの動作
にするかを決定する信号であり、可変分周カウン
タ970の端子Sに加わる信号GTCは上記信号
CTによる自動コード音の発音タイミング時に同
カウンタ970の出力信号Cの周期を変えてギ
ターのコード演奏でいうストローク速さを調整す
る信号である。
また、第10図はa〜hに示した各リズムにお
ける自動コード音のコード発音パターン例に対
し、各コード符上の矢印によりギターのコード演
奏におけるダウンあるいはアツプストロークの演
奏例を示したものであり、上記各制御信号U/D
およびGTCはこれら矢印および各コード符の符
長に対応するように設定すればよい。
なお、この実施例で示したようにコード構成音
の発音開始音高順位制御および発音開始のずれ時
間制御を同時に行うことが最も望ましい方法であ
るが、いずれか一方の制御だけを行つても十分に
意義のある効果が得られることは勿論である。
また、この実施例を含め、これまで説明した全
ての実施例において、コード構成音の発音開始の
ずれ時間を決定する信号Cは、テンポ発振器1
0(第1図)が出力するテンポパルスTPを分周
カウンタ970あるいは905で適当な周期に分
周することにより得られるものとしたが、この信
号Cすなわち順次パルス発生回路940あるい
は906のスタート信号は、他の適当な可変パル
ス発振器等を用いることにより、上記テンポパル
スTPとは全く別個に設定することができる。
さらに上述した全ての実施例において、キーオ
ン信号処理回路9に設けた遅延回路931を押鍵
検出回路2(第1図)内に設けるようにしてもよ
い。
なお、上述した各実施例を一部変更してキーオ
ン信号処理回路9のセレクタ903の入力選択信
号を音色選択スイツチ6からの音色選択信号SC
(XC,YC)と切り離して設定し、たとえば効果
選択スイツチを設けて該スイツチがオフ状態でA
入力が選択され、同スイツチをオンにしたときB
入力が選択されるようにすれば、任意にスイツチ
をオンにすることにより、上述した「ギター」の
音色に限らずに音色選択スイツチ6で指定するこ
とができる全ての楽器の音色に対し一種の効果音
として、この発明によるコード構成音の発音開始
タイミングをずらす効果を適用することができ
る。
さらに、この発明による各実施例の説明では鍵
盤の押鍵情報としてキーコード信号を用い、さら
にこのキーコード信号を発音チヤンネルに割当て
ることにより楽音形成を行うものとしたが、要は
複数の押下鍵のそれぞれの音高および押下状態に
対応した複数の鍵情報さえ得られればこの発明は
実現でき、前述したキーコード信号、キーオン信
号、さらには発音チヤンネル割当てに限定される
ものでないことは勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、コー
ド音の各構成音を発音開始タイミングのみ所定の
時間ずつずらして同時に発音させる演奏を自動的
に行うことができ、ギターにおけるコードストロ
ーク演奏のような演奏効果を容易に実現できる。
また、上記各構成音を所定の音高順に発音させ
ることができ、これら音高順は任意に、あるいは
所定のリズムに合わせて自動的に選択される。
さらに、上記各構成音の発音開始タイミングの
ずれ時間も任意に、あるいは所定のリズムに合わ
せて自動的に設定される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による効果装置の一実施例を
具えた電子楽器の全体のブロツク図、第2図は第
1図に示した発音割当て回路から出力されるチヤ
ンネル信号を示すタイミングチヤート、第3図は
第1図に示したキーオン信号処理回路の一実施例
を示す回路図、第4図は第3図に示したキーオン
信号処理回路の動作を示すタイミングチヤート、
第5図はこの発明による効果装置の他の実施例を
具えた電子楽器のブロツク図、第6図は第5図に
示した発音再割当て回路の一例を示すブロツク
図、第7図は第1図に示したキーオン信号処理回
路の他の実施例を示す回路図、第8図は第7図に
示したキーオン信号処理回路の動作を示すタイミ
ングチヤート、第9図は第1図に示したキーオン
信号処理回路のさらに他の実施例を示す回路図、
第10図は各種リズムにおける自動コード演奏例
を示すパターン図である。 1……鍵盤部、2……押鍵検出回路、3……従
音形成回路、4……発音割当て回路、5……楽音
形成回路、6……音色選択スイツチ、7……増幅
器、8……スピーカ、9……キーオン信号処理回
路、10……テンポ発振器、11……リズムパタ
ーンメモリ、20……ゲート回路、19……発音
再割当て回路、191……低音優先配列回路、1
92,193……シフトレジスタ、901……デ
マルチプレクサ、902……ゲート回路、903
……セレクタ、904……マルチプレクサ、90
5……分周カウンタ、970……可変分周カウン
タ、906,940……順次パルス発生回路、9
31……遅延回路、942……1/2分周器、SFS,
FCS,950,960……スイツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コード音を演奏するための鍵盤と、 該鍵盤での押鍵に基づきコード構成音に対応す
    る複数の鍵情報を発生する鍵情報発生手段と、 前記複数の鍵情報に基づいて複数のコード構成
    音の楽音を同時に発生する楽音発生手段と、 所定のパターンに従つてコード音の発生タイミ
    ングを指示する指示手段と、 前記指示手段によつて発生タイミングが指示さ
    れるごとに、前記各コード構成音の楽音の発生開
    始タイミングのみを所定の微小時間順次ずらす制
    御を行なう制御手段と を具えた電子楽器の効果装置。 2 制御手段は、複数の鍵情報を所定時間だけ順
    次ずらして楽音発生手段に伝送するものである特
    許請求の範囲第1項記載の電子楽器の効果装置。 3 鍵情報は、コード構成音の音高を表わす音高
    情報と押鍵による鍵状態に対応した押下情報とを
    含むものである特許請求の範囲第2項記載の電子
    楽器の効果装置。 4 鍵情報発生手段は、複数の鍵情報をそれぞれ
    複数の発音チヤンネルのいずれかに割当てる発音
    割当て手段を具え、該発音割当て手段により割当
    てられた鍵情報を発生するものである特許請求の
    範囲第1項記載の電子楽器の効果装置。 5 制御手段は、チヤンネルを順次走査する走査
    回路と、該走査回路の走査に基づいて鍵情報が割
    当てられたチヤンネル毎に所定の時間差を持たせ
    て該鍵情報を出力する鍵情報出力回路とを備えた
    ものである特許請求の範囲第3項記載の電子楽器
    の効果装置。 6 コード音を演奏するための鍵盤と、 該鍵盤での押鍵に基づきコード構成音に対応す
    る複数の鍵情報を発生する鍵情報発生手段と、 複数の鍵情報をそれぞれ複数の発音チヤンネル
    のいずれかに割当てる発音割当て手段を有し、該
    発音割当て手段により割当てられた鍵情報に基づ
    いて複数のコード構成音の楽音を同時に発生する
    楽音発生手段と、 前記発音割当て手段により各チヤンネルに割当
    てられた鍵情報を音高順に対応して再割当てする
    再割当て手段と、 所定のパターンに従つてコード音の発生タイミ
    ングを指示する指示手段と、前記指示手段によつ
    て発生タイミングが指示されるごとに、前記各コ
    ード構成音の楽音の発生開始タイミングのみを順
    次ずらす制御を行なう制御手段と を具えた電子楽器の効果装置。 7 コード音を演奏するための鍵盤と、 該鍵盤での押鍵に基づきコード構成音に対応す
    る複数の鍵情報を発生する鍵情報発生手段と、 複数の鍵情報をそれぞれ複数の発音チヤンネル
    のいずれかに割当てる発音割当て手段を有し、該
    発音割当て手段により割当てられた鍵情報に基づ
    いて複数のコード構成音の楽音を同時に発生する
    楽音発生手段と、 前記発音割当て手段により各チヤンネルに割当
    てられた鍵情報を音高順に対応して再割当てする
    再割当て回路と、 前記楽音発生手段における各楽音の発生開始タ
    イミングのみを音高順に所定の微小時間順次ずら
    す制御を行なう制御手段と、 前記制御手段におけるずらす制御を、高音順に
    ずらす第1の制御と低音順にずらす第2の制御と
    で切り替える切替え手段と を具えた電子楽器の効果装置。 8 切替え手段は、ずらす制御を第1の制御と第
    2の制御とで自動的に交互に切り替える特許請求
    の範囲第7項記載の電子楽器の効果装置。 9 切替え手段は、ずらす制御を所定のリズムに
    対応して第1の制御から第2の制御または第2の
    制御から第1の制御に自動的に切り替える特許請
    求の範囲第7項記載の電子楽器の効果装置。 10 コード音を演奏するための鍵盤と、 該鍵盤での押鍵に基づきコード構成音に対応す
    る複数の鍵情報を発生する鍵情報発生手段と、 前記複数の鍵情報に基づいて複数のコード構成
    音の楽音を同時に発生する楽音発生手段と、 前記楽音発生手段における各楽音の発生開始タ
    イミングのみをそれぞれ所定の微小時間順次ずら
    す制御を行なう制御手段と、 前記所定の微小時間を所定のテンポおよび所定
    のリズムに対応して自動的に設定する設定手段と を具えた電子楽器の効果装置。
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