JPS631595B2 - - Google Patents

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JPS631595B2
JPS631595B2 JP55095936A JP9593680A JPS631595B2 JP S631595 B2 JPS631595 B2 JP S631595B2 JP 55095936 A JP55095936 A JP 55095936A JP 9593680 A JP9593680 A JP 9593680A JP S631595 B2 JPS631595 B2 JP S631595B2
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musical
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JP55095936A
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Hideo Suzuki
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、鍵盤を鍵域分割して各鍵域毎に異
なる演奏態様(例えばメロデイ演奏と伴奏演奏)
で演奏する第1のモードと、鍵盤を鍵域分割しな
いで全鍵域を異なる演奏態様で演奏する第2のモ
ードとを具え、これら各モードを任意に切換選択
できるようにした電子楽器に関し、特に上記第2
のモードにおける各演奏態様に対応する演奏音を
異なる楽音態様で発音できるようにしたことに関
する。 一般に、上鍵盤、下鍵盤等の複数段の鍵盤を具
える電子楽器においては、メロデイ演奏は上鍵盤
で演奏され、伴奏演奏は下鍵盤で演奏される。そ
して、各々の鍵盤に対して設定された楽音態様
(代表的には音色であるが、ピツチ、音量、エン
ベロープ形状等も含む)でメロデイ演奏音および
伴奏演奏音が発音される。 一方、コストあるいはステージ演奏用とする場
合の運搬性等の点から鍵盤を一段しか持たない電
子楽器においても「鍵域分割」によつて、各鍵域
を異なる楽音態様に対応させ、高音側鍵域でメロ
デイ演奏を行ない、低音側鍵域で伴奏演奏を行な
い、メロデイ演奏音と伴奏演奏音とを異なる楽音
態様で発音させることが行なわれている。なお、
楽音態様が異なるとは、音色、ピツチ、音量、エ
ンベロープ形状等の各種要素のうちの1つまたは
複数が異なることをいう。しかし、このような一
段鍵盤式の電子楽器においては、通常鍵盤の総鍵
数は少ないものであり(コストや運搬性等の点か
ら)、このため鍵域分割の際の各鍵域の範囲が制
限されてしまい自由な演奏ができないという不都
合が生じる。 そこで、上述の点を考慮して鍵域と楽音態様と
の関係を固定せずに、全鍵域を同一の楽音態様に
対応させ鍵域分割の際の制限を除去したモード
(以下、ノーマルモードという)と、上述した鍵
域分割を行なつて各鍵域を異なる楽音態様に対応
させるモード(以下、スプリツトモードという)
とを具え、これらモードを任意に切換選択し得る
ようにした電子楽器も提案されている。このよう
な電子楽器によれば、上記各モードを適宜選択す
ることにより一段の鍵盤を有効に利用することが
でき演奏性が向上するという優れた利点がある
が、例えばノーマルモードを選択してメロデイ演
奏と伴奏演奏を行なつた場合メロデイ演奏音と伴
奏演奏音とが同一の楽音態様(音色)で発音され
てしまい、例えばメロデイ演奏音と伴奏演奏音の
音色を異ならせることができないという問題が生
じる。なお、スプリツトモードにおいては各鍵域
毎に楽音態様(音色)が設定できるので、メロデ
イ演奏音の音色と伴奏演奏音の音色を異ならせる
ことはきわめて容易に行ない得る。 この発明は上述の点に鑑みなされたもので、上
述のノーマルモードとスプリツトモードとを切換
選択できるようにした電子楽器において、ノーマ
ルモードにおけるメロデイ演奏音と伴奏演奏音と
を異なる楽音態様で発音できるようにすることを
目的とする。この目的の達成のために、この発明
においては、ノーマルモードが選択されていると
きには、全鍵域の押下鍵の中の最高音を検出し、
検出した最高音の鍵に対応する楽音をメロデイ演
奏音としてメロデイ用の楽音発生系から発音する
ようにするが、この場合検出された最高音の鍵が
所定の条件を満たしていないときには該鍵に対応
する楽音、すなわちメロデイ演奏音の発音を禁止
するようにしている。一般にメロデイ演奏は伴奏
演奏よりも高音側で演奏され、しかもメロデイ演
奏はほんどの場合単音演奏である。従つて、全鍵
域の押下鍵の中の最高音はメロデイ演奏に対応す
るものと見なすことができるので、この最高音を
検出するようにすればメロデイ演奏音を抽出でき
る。ところで、上記最高音検出はメロデイ演奏の
ための押鍵操作が行なわれている間は何ら問題は
生じないが、メロデイ演奏の押鍵操作が一瞬でも
途切れると伴奏演奏のための押下鍵の中の最高音
が上記最高音として検出されてしまい、その結果
伴奏演奏音の中の最高音がメロデイ演奏音として
発音されるという音楽的に好しくない事態が生じ
る。このため、この発明では上記最高音に対応し
たメロデイ演奏音の発音に対して「所定の条件」
を付している。 「所定の条件」としてこの発明では、最高音が
新たに押下された押下鍵に対応するものである場
合に限りメロデイ演奏音を発音することである。
このような条件を設定することにより、メロデイ
用の楽音発生系から発音が行なわれるのは最高音
が新たに押鍵された場合(すなわちメロデイ演奏
の押鍵操作が新たに行なわれた場合)だけであ
る。従つて、伴奏演奏の押鍵操作が行なわれてい
るときにメロデイ演奏の押鍵操作が途切れても伴
奏演奏音の中の最高音がメロデイ演奏音として発
音されることはない。なぜなら伴奏演奏の最高音
はすでに押鍵されているもので新たに押鍵された
ものではないからである。この状態で再びメロデ
イ演奏の押鍵操作が行なわれれば、この押下鍵は
伴奏演奏も含めた全押下鍵の中の最高音として検
出され、しかも新たに押鍵されたものであるから
該押下鍵に対応してメロデイ演奏音が発音され
る。また、「所定の条件」の別の例としては、“新
たに検出した最高音が前に検出した最高音より低
音側に所定音程以上離れていない場合に限りメロ
デイ演奏音を発音する“ことである。一般にメロ
デイ演奏の旋律的音程は極端に低音側に移行する
ことはないと考えられるので、新たな最高音が先
回の最高音よりも所定音程以上低音側に隔つた場
合は、メロデイ演奏の押鍵操作が一時中断し伴奏
演奏のみの押鍵操作になつたと判断できる。この
ようにして伴奏演奏のみの押鍵操作となつたこと
を自動的に判断してメロデイ用の楽音発生系から
伴奏演奏音の中の最高音がメロデイ演奏音として
発音されるのを禁止する。 一方、スプリツトモードにおいては、前述のよ
うにメロデイ演奏鍵域と伴奏演奏鍵域とが区別さ
れるので、メロデイ演奏鍵域高音側(鍵域)の押
下鍵の楽音をそのままメロデイ演奏音とすればよ
い。なお、この発明の実施例においては、メロデ
イ演奏は通常単音演奏であること、さらにはコス
ト等を考慮してメロデイ用の楽音発生系を単音構
成としている。このため“スプリツトモード”に
おいても、メロデイ演奏の押下鍵の中の最高音を
検出しこの最高音をメロデイ用の楽音発生系から
メロデイ演奏音として発音するようにしている。
このスプリツトモードにおける上記“最高音検
出・メロデイ演奏音発音”に対しては、ノーマル
モードのときのような「所定の条件」は設定され
ず、単純にメロデイ演奏用鍵域の押下鍵の最高音
を検出し、メロデイ用の楽音発生系からメロデイ
演奏音として発音すればよい。 ところで、この発明によれば、ノーマルモード
においてもメロデイ演奏音と伴奏演奏音とを異な
る楽音態様で発音させることが可能となる。これ
は、通常の演奏に対しては充分満足されるもので
あるが、いかなる演奏に対しても満足されるもの
ではない。例えば、メロデイ演奏の押鍵操作をし
ないで伴奏演奏の押鍵操作のみを繰り返し行なつ
た場合には前述の「所定の条件」が成立して伴奏
演奏音の最高音がメロデイ用の楽音発生系から発
音されることもあり得る。従つて、このような特
殊な演奏を行なう場合にはスプリツトモードを選
択するようにすればよい。このようにノーマルモ
ードとスプリツトモードの組合せにより演奏性が
一段と向上するものである。 以下、この発明を図面に示す実施例に基づき詳
細に説明する。 第1実施例 第1図はこの発明による電子楽器の第1実施例
を示す全体構成ブロツク図である。 まず、この電子楽器の概略構成を説明する。 この電子楽器は、C2音乃至C6音に対応する鍵
を一列に配列してなる一段鍵盤構成の鍵盤部1
と、演奏モードを“スプリツトモード”または”
ノーマルモード”に選択設定するためのモード選
択スイツチS1を有する。モード選択スイツチS1
“スプリツト”側に設定するとモード選択信号NS
が“O”となつて、この電子楽器は“スプリツト
モード”で動作する。“スプリツトモード”にお
いては鍵盤部1が高音側鍵域1a(この実施例で
はF#3音乃至C6音の鍵域)と低音側鍵域1b(こ
の実施例ではC2音乃至F3音の鍵域)に分割され
る。またモード選択スイツチS1を“ノーマル”側
に設定するとモード選択信号NSが“1”となつ
て、この電子楽器は“ノーマルモード”で動作す
る。 鍵盤部1には、各鍵に対応した鍵数分のキース
イツチ(図示せず)が設けられており、各キース
イツチはそれぞれ対応する鍵の押鍵操作に連動し
てオン,オフするように構成されている。なお、
以下の説明では高音側鍵域1aの各キースイツチ
出力をキーオン信号UKONということにし、ま
た低音側鍵域1bの各キースイツチ出力をキーオ
ン信号LKONということにする。このキーオン
信号UKON,LKONは押鍵中は“1”で、離鍵
されると“0”になる。 2は鍵盤部1の高音側鍵域1aの各キーオン信
号UKONを入力し、“1”となつているキーオン
信号UKONの中で最高音に相当するキーオン信
号(UKON)だけをそのまま通過するように構
成された最高音優先回路であり、この優先回路2
は例えば公知のパラレル優先ロジツク回路等によ
り構成される。3は、鍵盤部1から出力される高
音側鍵域1aの各キーオン信号UKONおよび低
音側鍵域1bの各キーオン信号LKONに基づき、
鍵盤部1の全鍵域1a,1bにおいて同時に押下
されている鍵の中の最高音が今回新たに押鍵され
たものであるか否かを検出し、新たに押鍵された
ものである場合に限り、該最高音の鍵に対応して
“1”のメロデイキーオン信号(KON*)を出力
するように構成されたニユーキー最高音検出回路
である。5および6はともに、A,B2つの入力
端子群に供給される信号を択一的に通過させるよ
うに構成されたセレクタであつて、このセレクタ
5,6はモード選択信号NSが“0”すなわち、
“スプリツトモード”の場合にはA入力端子群に
供給される信号を、又“1”すなわち、“ノーマ
ルモード”の場合にはB入力端子群に供給される
信号をそれぞれ出力するように構成されている。 7はメロデイ演奏音の楽音信号を形成するメロ
デイ音形成回路(この実施例では単音構成)であ
つて、の形成回路7において形成される楽音信号
の音色は音色設定器8の操作によつて任意のメロ
デイ音色に設定可能である。9は伴奏演奏音の楽
音信号を形成する伴奏音形成回路(複音構成)で
あつて、この形成回路9において形成される楽音
信号の音色は音色設定器10の操作によつて任意
の伴奏音色に設定可能である。 次に、この電子楽器の詳細を動作とともに説明
する。この電子楽器は前述のように“スプリツト
モード”または“ノーマルモード”で動作するの
で各モード毎に分けて説明する。 (A) スプリツトモード “スプリツトモード”を選択するためには、モ
ード選択スイツチS1を“スプリツト”側に設定し
てモード選択信号NSを“0”にする。 モード選択信号NSが“0”の状態においては、
セレクタ5,6は前述のようにA入力端子群に入
力される信号を選択して出力する。セレクタ5の
A入力端子群には最高音優先回路2の出力が入力
されている。最高音優先回路2は前述のように高
音側鍵域1aにおける押下鍵の中の最高音に相当
する鍵のキーオン信号(UKON)のみを選択し
て出力するものであるから、従つてメロデイ音形
成回路7にはセレクタ5を介して上記最高音に対
応するものだけが“1”で他は全て“0”である
各キーオン信号UKONが供給される。このため
メロデイ音形成回路7からは高音側鍵域1aにお
けるメロデイ演奏のための押下鍵の中の最高音に
相当する鍵に対応した楽音信号がメロデイ音色で
出力されサウンドシステム11に供給されてメロ
デイ演奏音として発音される。 一方、セレクタ6のA入力端子群には鍵盤部1
の低音側鍵域1bにおける各キーオン信号
LKONが入力されており、これにより伴奏音形
成回路9にはセレクタ6を介してキーオン信号
LKONが供給される。従つて、伴奏音形成回路
9からは低音側鍵域1bにおける伴奏演奏のため
の各押下鍵に対応した楽音信号が伴奏音色で出力
されサウンドシステム11に供給されて伴奏演奏
音として発音される。 従つて、このスプリツトモードにおいて、右手
で高音側鍵域1aを用いてメロデイ演奏を行な
い、左手で低音側鍵域1bを用いて伴奏演奏を行
なえば、サウンドシステム11からはメロデイ演
奏音については音色設定器8によつて設定された
メロデイ音色で、また伴奏演奏音については音色
設定器10によつて設定された伴奏音色でそれぞ
れ発音されることになる。 (B) ノーマルモード “ノーマルモード”を選択するためには、モー
ド選択スイツチS1を“ノーマル”側に設定し、モ
ード選択信号NSを“1”にする。なお、以下の
説明ではノーマルメロデイ効果スイツチS2はオフ
になつているものとする。 モード選択信号NSが“1”の状態においては、
セレクタ5,6は前述のようにB入力端子群に入
力される信号を選択して出力する。セレクタ5の
B入力端子群にはニユーキー最高音検出回路3か
ら出力されるメロデイキーオン信号KON〓が加
えられている。検出回路3は、前述のように、鍵
盤部1において同時に押下されている鍵の中の最
高音が今回新たに押鍵されたものである場合に限
り、該鍵に対応して“1”のメロデイキーオン信
号KON*を出力するもので、例えば第2図に示
すような回路により構成される。 第2図において、鍵盤部1から出力される各キ
ーオン信号UKON,LKONは最高音優先回路2
0および各鍵に対応して設けられた微分回路21
―1,21―2,…にそれぞれ入力される。最高
音優先回路20は各キーオン信号UKON,
LKONのうち、その状態が“1”であるものの
中で最高音に相当するキーオン信号のみをそのま
ま出力し他のキーオン信号は全て“0”にして出
力する。一方、各微分回路21―1,21―2,
……はそれぞれに入力されるキーオン信号
UKONまたはLKONの立上り(“0”から“1”
への変化)に同期して微小パルス幅のパルス信号
(“1”)を出力する。この各微分回路21―1,
21―2,……の出力は、それぞれANDゲート
22―1,22―2,……に加えられるもので、
各ANDゲート22―1,22―2,……の他の
入力には前記最高音優先回路20から出力される
各キーオン信号がそれぞれ加えられている。従つ
て、最高音優先回路20から出力される各キーオ
ン信号のうち“1”となつているキーオン信号
(押下鍵の中の最高音に対応する)が入力される
ANDゲート(22―1,22―2,……のいず
れか1つ)のみが動作可能となつて対応する微分
回路(21―1,21―2,……)の出力を通過
させる。これにより、鍵盤部1における各押下鍵
の中の最高音に相当する鍵が今回新たに押鍵され
たものである場合に限り、当該最高音新押下鍵に
対応するANDゲート(22―1,22―2,…
…)から“1”のパルス信号が出力される。この
ようにしてANDゲート(22―1,22―2,
……)から出力される“1”のパルス信号はOR
ゲート23を介してラツチ回路24のストローブ
端子Sに供給される。ラツチ回路24は各鍵に対
応するビツトを有し、その入力側にはANDゲー
ト22―1,22―2,……の出力信号が加えら
れており、そのストローブ端子Sに“1”のパル
ス信号が供給されたとき該ANDゲート22―1,
22―2,……の出力信号をラツチする。従つ
て、ラツチ回路24においては前記最高音新押下
鍵に対応するビツトにのみ“1”が記憶される。
ラツチ回路24の各ビツト出力はANDゲート2
5―1,25―2,……にそれぞれ加えられ、最
高音新押下鍵に対応するANDゲートを動作可能
とする。各ANDゲート25―1,25―2,…
…の他の入力には前記キーオン信号UKONまた
はLKONがそれぞれ加えられているので、最高
音新押下鍵に対応するキーオン信号のみが該
ANDゲート(25―1,25―2,……)を通
過してメロデイキーオン信号KON* として出
力される。 このようにして、ニユーキー最高音検出回路3
から出力されるメロデイキーオン信号KON*は
セレクタ5を介してメロデイ音形成回路7に供給
される。このためメロデイ音形成回路7からは前
記最高音新押下鍵に対応した楽音信号がメロデイ
音色で出力されサウンドシステム11に供給され
てメロデイ演奏音として発音される。最高音新押
下鍵は前述のように鍵盤部1の同時押下鍵の中の
最高音でかつ新たに押下された鍵であるから、こ
の最高音新押下鍵はメロデイ演奏のための押下鍵
に相当する。従つて、メロデイ音形成回路7から
は鍵盤部1においてメロデイ演奏のための押鍵操
作がなされる毎に(この押鍵操作は鍵域1aであ
つてもよいし1bであつてもよい)、該鍵に対応
する楽音信号が出力されることになる。なお、該
鍵が離鍵されると、ニユーキー最高音検出回路3
からメロデイキーオン信号KON*が出力されな
くなるので(KON*=“0”)、メロデイ音形成回
路7は楽音信号を出力しない。この場合、メロデ
イ演奏のための押鍵操作がなくなると、その間鍵
盤部1における押下鍵の最高音は伴奏演奏のため
の押下鍵となるが、この伴奏演奏の押下鍵はすで
に押鍵されており新たに押鍵されたものではない
ので、該押下鍵に対応してメロデイキーオン信号
KON*は発生しない。従つて、メロデイ音形成
回路7から伴奏演奏の押下鍵に対応してメロデイ
演奏音の楽音信号が出力されることはない。 一方、セレクタ6のB入力端子群にはANDゲ
ート群14の出力が入力される。ANDゲート群
14は各鍵に対応して設けられた鍵と同数の
ANDゲートからなり、各ANDゲートの一方入力
には反転回路13の出力信号の各ビツトがそれぞ
れ加えられ、また他方の入力には鍵盤部1から出
力される各キーオン信号UKONまたはLKONが
それぞれ加えられている。 ノーマルメロデイ効果スイツチS2がオフの状態
ではゲート回路12がオンしており、セレクタ5
の出力信号(鍵数と同数のビツトをもち各ビツト
は各鍵に対応する)がゲート回路12を介して反
転回路13に供給される。反転回路13は入力信
号の各ビツトをそれぞれ反転して出力するもの
で、従つてこの“ノーマルモード”においてはそ
の出力信号は前記メロデイキーオン信号KON*
が生じたビツトのみが“0”となり、他のビツト
は“1”となる。これを受けてANDゲート群1
4においては、メロデイキーオン信号KON*に
対応する、すなわちメロデイ演奏の押下鍵(最高
音新押下鍵)に対応するANDゲートのみが動作
不能となり、他のANDゲートは全て動作可能と
なる。この結果、各キーオン信号UKON,
LKONの中で最高音新押下鍵に対応するキーオ
ン信号だけが該ANDゲートによつて阻止され、
それ以外のキーオン信号はANDゲート群14を
通過しセレクタ6を介して伴奏音形成回路9に供
給される。 従つて、伴奏音形成回路9からは、鍵盤部1に
おける各押下鍵のうちメロデイ演奏の押下鍵を除
いた他の押下鍵、すなわち伴奏演奏の押下鍵に対
応する楽音信号が伴奏音色で出力されることにな
る。すなわち、回路9からは伴奏演奏のための押
下鍵に対応した楽音信号が出力され、この楽音信
号はサウンドシステム11に供給されて伴奏演奏
音として発音されることになる。 従つて、この“ノーマルモード”において、鍵
盤部1の任意の鍵域でメロデイ演奏のための押鍵
操作および伴奏演奏のための押鍵操作を行なえ
ば、各押下鍵の属する鍵域が鍵域1aまたは1b
のいずれであつてもメロデイ演奏の押下鍵と伴奏
演奏の押下鍵とが自動的に区別されて、メロデイ
演奏の押下鍵に対応する楽音は音色設定器8によ
つて設定されたメロデイ音色のメロデイ演奏音と
して発音され、また伴奏演奏の押下鍵に対応する
楽音は音色設定器10によつて設定された伴奏音
色の伴奏演奏音として発音される。 なお、この“ノーマルモード”において、ノー
マルメロデイ効果スイツチS2をオンすると、ゲー
ト回路12は常時オフとなり、この結果反転回路
14の出力信号の全ビツトが“1”となる。これ
によりANDゲート群14からは各キーオン信号
UKON,LKONが全て出力され伴奏音形成回路
9に供給される。従つてスイツチS2をオンすると
伴奏音形成回路からはメロデイ演奏の押下鍵も含
めた全ての押下鍵に対応した楽音信号が出力され
ることになる。このように、スイツチS2をオンす
ると、メロデイ演奏の押下鍵に対してはメロデイ
音色および伴奏音色で楽音が発音されることにな
り新しい演奏効果が得られる。 以上の説明から明らかなように、この第1実施
例に示される電子楽器においては、モード選択ス
イツチS1を切換えるだけで鍵盤部1を“スプリツ
トモード”または“ノーマルモード”のいずれの
モードでも使用することができ、しかも“ノーマ
ルモード”に設定されている場合でも通常のメロ
デイ演奏および伴奏演奏が行なわれている限り、
メロデイ演奏音と伴奏演奏音とを異なる楽音態様
(音色)で発音させることができる。 なお、この実施例では、“スプリツトモード”
の場合、高音側鍵域1aの押下鍵の最高音を検出
し、該最高音だけをメロデイ演奏音として発音す
るようにしたが、鍵域1aの押下鍵全てに対して
メロデイ演奏音を発音するようにしてもよい。こ
のためには、第1図において最高音優先回路2を
省略して鍵域1aの各キーオン信号UKONを直
接セレクタ5のA入力端子群に供給するようにす
るとともに、またメロデイ音形成回路7を複音構
成とすればよい。 また、この実施例では、鍵盤部1を一段鍵盤に
よつて構成したが、この発明はこれに限定される
ものではなく鍵盤部1を二段鍵盤(上鍵盤と下鍵
盤)により構成するようにしてもよい。この場合
には、上鍵盤が高音側鍵域1aに相当し、下鍵盤
が低音側鍵域1bに相当する。 第2実施例 第3図はこの発明による電子楽器の第2実施例
を示す全体構成ブロツク図である。 この第2実施例に示す電子楽器の基本的動作
は、前述の第1実施例の電子楽器(第1図)と全
く同じであり、異なる点は具体的回路構成でけで
ある。この第2実施例においては具体的回路構成
として時分割処理方式を採用している。 次に、この第2実施例の電子楽器について、そ
の構成および動作を説明する。なお、この実施例
において第1実施例(第1図)と同一部分は同一
符号を符してその説明は省略する。 30は、鍵盤部1の各キースイツチのオン、オ
フ状態を第4図に示すクロツクφに同期してC6
音からC2音まで高音側から低音側に向つて順に
1個づつ走査し、その走査結果を時分割キーデー
タ信号KTDMとして出力するように構成された
マルチプレクサである。そして、このマルチプレ
クサ30は、第4図に示す如く、高音側鍵域1a
が走査されている期間を示すタイミング信号YH
(以下、これを高鍵域タイミング信号という)、低
音側鍵域1bが走査されている期間を示すタイミ
ング信号YL(以下、これを低鍵域タイミング信号
という。)及び走査周期の開始時点(この例では
開始時点よりもクロツクφの1クロツク分手前)
を示す同期信号SY(以下、これを走査開始同期信
号という)を出力するように構成されている。3
1はマルチプレクサ30から時分割的に出力され
る各キースイツチのオン、オフ状態を示すキーデ
ータ信号KTDMを入力しクロツクφに同期して
順次シフトすることにより、入力した信号
KTDMを1走査サイクル分(クロツクφの50個
分)遅延して出力するように構成された50ステー
ジ・1ビツトのシフトレジスタである。従つて、
このシフトレジスタ31から順次出力される遅延
されたキーデータ信号KTDMの内容は、その時
点においてマルチプレクサ30により走査されて
いるキースイツチの前回の走査時におけるオン、
オフ状態に対応することになる。 32はメロデイ演奏音の楽音信号を形成するメ
ロデイ音形成回路(単音構成)であつて、後述す
るラツチ回路43から出力されるメロデイキーコ
ードKC*基づき、メロデイ演奏音の楽音信号を
音色設定器8によつて設定されたメロデイ音色で
形成し出力する。33は伴奏演奏音の楽音信号を
形成する伴奏音形成回路であつて、後述するOR
ゲート47から出力される伴奏音キーデータ信号
KTDM**に基づき、各伴奏演奏音の楽音信号
を音色設定器10によつて設定された伴奏音色で
形成し出力する。なお、この形成回路33におい
ては、入力される伴奏音キーデータ信号KTDM
**が時分割多重化されているので、該信号
KTDM**を静的な押鍵信号に復調するための
デマルチプレクス手段が設けられており、復調さ
れた押鍵信号に基づき各伴奏演奏音の楽音信号が
形成されるようになつている。この回路22に
は、上記デマルチプレクスのためにクロツクφと
走査開始同期信号SYが入力されている。 次に、この電子楽器の詳細を動作とともに説明
する。この電子楽器も前述の第1実施例の電子楽
器と同様に“スプリツトモード”または“ノーマ
ルモード”で動作するので、各モード毎に説明す
る。なお、この第2実施例の各モードにおける機
能、効果等は前述の第1実施例の場合と全く同じ
なので、以下ではそれらの説明は省略し、各モー
ドを実現するための回路動作を主に説明する。 (A) スプリツトモード “スプリツトモード”を選択するためには、モ
ード選択スイツチS1を“スプリツト”側に設定し
てモード選択信号NSを“0”にする。 モード選択信号NSが“0”状態では、この信
号NS(“0”)を入力するANDゲート35が動作
不能になるとともに、該信号NS(“0”)をインバ
ータ36で反転して入力するANDゲート34が
動作可能となる。ANDゲート34にはANDゲー
ト37の出力が加えられている。ANDゲート3
7には高鍵域タイミング信号YH(第4図)、遅延
フリツプフロツプ(以下、これをDFFという)
38を介してクロツクφの1周期分だけ遅延され
たRSフリツプフロツプ(以下、これをRSFFと
いう)39のQ出力およびマルチプレクサ30か
ら出力されるキーデータ信号KTDMが入力され
る。RSFF39は走査開始同期信号SYによつて
走査開始時点よりもクロツクφの1周期分前のタ
イミングでセツトされ、かつマルチプレクサ30
から出力されるキーデータ信号KTDMの最初の
“0”から“1”への立上りタイミング(すなわ
ち、最高音押下鍵が走査されるタイムスロツトの
初め)でリセツトされる。このため、DFF38
のQ出力は、走査開始時点(すなわち、C6音の
鍵が走査される時点)から鍵域1a乃至1bにお
いて押鍵されている鍵の中の最高音の鍵に対する
走査期間の終了時点までの期間に限り“1”とな
る。 従つて、ANDゲート37は高音側鍵域1aに
対する走査が開始される時点から、高音側鍵域1
aにおいて押鍵されている最高音押下鍵に対する
走査が終了する時点までの期間に限つて動作可能
となり、その間にマルチプレクサ30からの出力
されるキーデータ信号KTDMを通過させること
により、ANDゲート37の出力側には高音側鍵
域1aにおける最高音押下鍵に対する走査タイミ
ングにのみ同期して“1”パルスが得られること
になる。そして、この“1”パルスはANDゲー
ト34、ORゲート40を介してラツチ回路41
のストローブ端子Sに供給され、ラツチ回路41
にその時点におけるカウンタ42の計数値をラツ
チさせる。ここで、カウンタ42はクロツクφを
計数するとともに、走査開始同期信号SYが到来
するたびにリセツトされるようになされており、
任意の時点における計数値はその時点において走
査されている鍵に一対一に対応する。なお、カウ
ンタ42の順次変化する計数値は各鍵に一対一に
対応するので、以下の説明では該計数値をキーコ
ードKCということにする。従つて、ラツチ回路
41にラツチされるキーコードKCは、高音側鍵
域1aにおいて押鍵されている鍵の中で、最高音
に相当する鍵に対応するものとなる。ラツチ回路
41にラツチされたキーコードKCは、次の走査
開始同期信号SYの発生によりラツチ回路43に
転送されるとともに、ラツチ回路41の内容はこ
の転送直後にリセツトされる。そして、再び上述
のような処理動作が繰り返され、ラツチ回路41
には高音側鍵域1aにおける押下鍵の中の最高音
の鍵に対応するキーコードKCが再びラツチされ
る。従つて、ラツチ回路43からは高音側鍵域1
aにおける押下鍵の中の最高音の鍵に対応するキ
ーコードKCが持続的に出力されることになる。
このラツチ回路41から出力されるメロデイキー
コードKC*はメロデイ音形成回路32に供給さ
れる。 メロデイ音形成回路32は、入力されたメロデ
イキーコードKC*に対応する音高で、かつ音色
設定器8によつて設定されたメロデイ音色の楽音
信号を形成しサウンドシステム11に出力する。
従つて、サウンドシステム11からは高音側鍵域
1aにおけるメロデイ演奏のための押下鍵の中の
最高音に相当する鍵に対応した楽音がメロデイ演
奏音として発音される。 一方、モード選択信号NSが“0”の状態では、
この信号NS(“0”)を直接入力するANDゲート
44が動作不能となり、また該信号NS(“0”)を
インバータ46を介して入力するANDゲート4
5が動作可能となる。ANDゲート45の他の入
力には低鍵域タイミング信号YL(第4図)が加え
られるとともにマルチプレクサ30から出力され
るキーデータ信号KTDMがシフトレジスタ31
を介して加えられている。従つて、ANDゲート
45は低音側鍵域1bの走査期間のみキーデータ
信号KTDMを通過させる。これによりANDゲー
ト45からは低音側鍵域1bの押鍵状態を示すキ
ーデータ信号KTDMが出力され、ORゲート47
を介して伴奏音キーデータ信号KTDM**とし
て伴奏音形成回路33に供給される。 伴奏音形成回路33は、伴奏音キーデータ信号
KTDM**に基づき、低音側鍵域1bにおける
各押下鍵に対応した楽音信号を音色設定器10に
よつて設定された伴奏音色で形成しサウンドシス
テム11に出力する。従つて、サウンドシステム
11からは低音側鍵域1bにおける伴奏演奏のた
めの各押下鍵に対応した楽音が伴奏演奏音として
発音される。 このようにして、この第2実施例における“ス
プリツトモード”においても、前述の第1実施例
(第1図)における“スプリツトモード”と全く
同様な演奏効果を得ることができる。 (B) ノーマルモード “ノーマルモード”を選択するためには、モー
ド選択スイツチS1を“ノーマル)側に設定し、モ
ード選択信号MSを“1”にする。なお、以下の
説明ではノーマルメロデイ効果スイツチS2はオフ
になつているものとする。 モード選択信号NSが“1”の状態においては、
信号NS(“1”)を入力するANDゲート35が動
作可能になり、一方信号NS(“1”)をインバータ
36を介して入力するANDゲート34が動作不
能となる。ANDゲート35の他の入力にはORゲ
ート48を介してANDゲート49および50の
出力が加えられている。上記ANDゲート49に
は、DFF38を介してクロツクφの1周期分だ
け遅延されたRSFF39のQ出力、マルチプレク
サ30から出力されるキーデータ信号KTDMお
よびインバータ51で反転されたシフトレジスタ
31の出力が供給されている。そして、前述の如
くDFF38のQ出力は、走査開始時点(すなわ
ちC6音の鍵が走査され始める時点)から最高音
押下鍵に対する走査期間の終了時点までの期間に
限り“1”となり、またシフトレジスタ31の反
転出力であるインバータ51の出力は、前回の走
査サイクルにおいて押鍵されていなかつた鍵に相
当する走査期間にのみ“1”となる。従つて、
ANDゲート49は、前回の走査サイクルにおい
ては押鍵されておらず今回の走査サイクルにおい
ては押鍵されており、しかも今回の走査サイクル
において押鍵されている全ての鍵の中に最高音に
相当する鍵の走査期間においてのみ“1”パルス
を生じる。すなわち、ANDゲート49は、各走
査サイクルにおいてその時同時に押鍵されている
鍵の中の最高音の鍵が今回新たに押鍵されたもの
であるか否かを検出し、最高音が新押下鍵である
場合に限り、該最高音新押下鍵の走査タイミング
に同期して“1”パルスを1回出力する。この
“1”パルスはORゲート48、ANDゲート35
およびORゲート40を介してラツチ回路41の
ストローブ端子Sに供給される。従つて、ラツチ
回路41にはその時カウンタ2から出力されてい
る最高音新押下鍵に対応するキーコードKCがラ
ツチされる。 ラツチ回路41にラツチされたキーコードKC
は、前述の“スプリツトモード”の場合と同様に
して、メロデイキーコードKC*としてメロデイ
音形成回路32に入力される。従つて、メロデイ
音形成回路32からはメロデイキーコードKC〓
で指定される鍵(最高音新押下鍵)に対応する楽
音信号がメロデイ音色で形成されサウンドシステ
ム11に出力される。 なお、上記の最高音新押下鍵がメロデイ演奏の
ための押下鍵に対応するものであることは前述の
第1実施例のところで述べたとおりである。 ところで、ANDゲート49からは、押下鍵の
中の最高音に相当する鍵が新たに押鍵されたもの
である場合に、該鍵の押鍵直後の走査サイクルに
おいて“1”パルスが出力され、以後この押鍵状
態が続く限り“1”パルスは出力されない。この
ため、ラツチ回路41には最高音新押下鍵の押鍵
直後の走査サイクルにおいてのみそのキーコード
KCがラツチされ、以後の走査サイクルにおいて
は該キーコードKCはラツチされなくなる。この
結果、メロデイ音形成回路32に該キーコード
KCがメロデイキーコードKC*として入力されな
くなり楽音信号が形成されなくなつてしまう問題
が生じる。 そこで、この実施例においては、ANDゲート
49と並列にANDゲート50を設け、このAND
ゲート50を一致判別回路52の出力によつて制
御することにより上記問題を解決している。 すなわち、前述の如く鍵盤部1においてメロデ
イ演奏に対応して新たに何らかの鍵が押下される
と、そのことが検出される最初の走査サイクルに
関しては前述のANDゲート49から出力される
“1”パルスによつてラツチ回路41に上記押下
鍵に対応するキーコードKCがラツチされ、この
キーコードKCが第2回目の走査サイクルの開始
直前にラツチ回路43へ転送される。ラツチ回路
43に転送されたキーコードKCはメロデイキー
コードKC*としてメロデイ音形成回路32に供
給されらるとともに、一致判別回路52の入力端
子Bにも供給される。一致判別回路52の入力端
子Aにはカウンタ42から出力される走査鍵を表
わすキーコードKCが供給されている。 従つて、第2回目の走査サイクルにおいて上記
押下鍵が走査されると、その走査タイミングにお
いてキーコードKCとKC*が一致し、一致判別回
路52の出力端子EQから一致出力“1”が送出
されてANDゲート50に供給され、該ANDゲー
ト50を動作可能にする。一方、この走査タイミ
ングにおいては、シフトレジスタ31から上記押
下鍵に関するキーデータ信号KTDM(“1”)が出
力されているから、該信号KTDM(“1”)が
ANDゲート50から出力され、ORゲート48、
ANDゲート35及びORゲート40を順に経由し
たのちラツチ回路41のストローブ端子Sに供給
される。従つてラツチ回路41にはそのときのキ
ーコード、すなわち上記押下鍵に対応するキーコ
ードKCが再びラツチされる。 このようにして、新たにメロデイ演奏のための
鍵が押下された場合、そのことが検出される最初
の走査サイクルについてはANDゲート49の出
力によつてラツチ回路41に該押下鍵に対応する
キーコードKCがラツチされ、それ以降の走査サ
イクルについてはANDゲート50の出力によつ
てラツチ回路41に該押下鍵に対応するキーコー
ドKCがラツチされる。 従つて、メロデイ演奏のための鍵が押下される
と、その押鍵が継続する限り、ラツチ回路41に
はその鍵に対応するキーコードKCが繰り返しラ
ツチされ、このキーコードKCはラツチ回路43
へ転送されてメロデイキーコードKC*としてメ
ロデイ音形成回路32に供給されることになる。 一方、モード選択信号NSが“1”の状態では、
この信号NS(“1”)を入力するANDゲート44
が動作可能となり、また該信号NS(“1”)をイン
バータ46を介して入力するANDゲート45が
動作不能となる。ANDゲート44の他の入力に
は、ORゲート53の出力信号が加えられるとと
もにマルチプレクサ30から出力されるキーデー
タ信号KTDMがシフトレジスタ31を介して加
えられている。 ORゲート53にはノーマルメロデイ効果スイ
ツチS2の出力信号およびインバータ54の出力信
号が入力されているが、この場合スイツチS2はオ
フなのでその出力信号は“0”であり、従つて
ORゲート53の出力信号はインバータ54の出
力信号のみとなる。前述のように、一致判別回路
52は、ラツチ回路43から出力されているメロ
デイキーコードKC*に対応する鍵の走査タイミ
ングにおいてのみその出力端子EQから一致出力
“1”を送出する。この一致出力“1”はインバ
ータ54で反転されたのちORゲート53を介し
てANDゲート44に加えられる。従つて、AND
ゲート44は、メロデイキーコードKC*に対応
する鍵(すなわちメロデイ演奏の押下鍵)の走査
タイミングにおいてのみ動作不能となつてキーデ
ータ信号KTDMを阻止し、その他のタイミング
では動作可能となつてキーデータ信号KTDMを
通過させる。これにより、ANDゲート44から
はメロデイ演奏の押下鍵を除いた伴奏演奏のため
の押鍵状態を示すキーデータ信号KTDMが出力
され、ORゲート47を介して伴奏音キーデータ
信号KTDM**として伴奏音形成回路33に供
給される。 従つて、伴奏音形成回路33からは、鍵盤部1
における各押下鍵のうちメロデイ演奏の押下鍵を
除いた他の押下鍵、すなわち伴奏演奏の押下鍵に
対応した楽音信号が伴奏音色で出力されてサウン
ドシステム11に供給され、伴奏演奏音として発
音される なお、この“ノーマルモード”において、ノー
マルメロデイ効果スイツチS2をオンとすると、
ORゲート53の出力信号が常時“1”となる。
これによりANDゲート44が常時動作可能とな
つてキーデータ信号KTDMをそのまま出力する。
従つて、伴奏音形成回路33からは鍵盤部1で押
鍵されている全ての押下鍵に対応した楽音信号が
出力されることになる。 かくして、この第2実施例における“ノーマル
モード”においても、前述の第1実施例(第1
図)における“ノーマルモード”と全く同様な演
奏効果を得ることができる。 なお、この第2実施例においても鍵盤部1を二
段の鍵盤により構成するようにしてもよいことは
言うまでもない。 第3実施例 第5図はこの発明よる電子楽器の第3実施例を
示す全体構成ブロツク図である。 先ず、この第3実施例に示される電子楽器の主
たる機能を簡単に説明する。 この電子楽器はC2音乃至C7音に対応する鍵を
一列に配列してなる上鍵盤(UK)と、同様にし
てC2音乃至C7音に対応する鍵を一列に配列して
なる下鍵盤(LK)と、C2音乃至C4音に対応する
鍵を一列に配列してなるペダル鍵盤(PK)とを
備える。また、この電子楽器は、前述の第1実施
例および第2実施例の電子楽器(第1図,第3
図)と同様に、“スプリツトモード”と“ノーマ
ルモード”の演奏モードを有し、モード選択スイ
ツチS1によりいずれかのモードが選択される。
“スプリツトモード”の場合には、上鍵盤(UK)
における押下鍵(メロデイ演奏に対応)の中の最
高音に相当する鍵を検出し、この鍵の楽音をメロ
デイ音色でメロデイ演奏音として発音するととも
に、下鍵盤(UK)における押下鍵(伴奏演奏に
対応)の楽音を伴奏音色で伴奏演奏音として発音
する。また、“ノーマルモード”の場合には、上
鍵盤(UK)および下鍵盤(LK)における押下
鍵の中の最高音に相当する鍵を検出し、かつこの
新たに検出した最高音押下鍵が先回の最高音押下
鍵より低音側に1オクターブ以上離れていないこ
とを条件として、該新たに検出した最高音押下鍵
の楽音をメロデイ音色でメロデイ演奏音して発音
させるとともに、上鍵盤(UK)および下鍵盤
(LK)における上記最高音押下鍵を除いた他の押
下鍵の楽音を伴奏音色で伴奏演奏音として発音す
る。この“ノーマルモード”において、上記の新
たに検出した最高音押下鍵が先回の最高音押下鍵
より低音側に1オクターブ以上離れているか否か
を判別することによつて、上鍵盤(UK)または
下鍵盤(LK)で押鍵操作されるメロデイ演奏用
の鍵を正確に検出できる。この点についてはこの
発明の概略説明のところですでに述べてある。な
お、ペダル鍵盤(PK)に関しては、“スプリツト
モード”、“ノーマルモード”のいずれにおいて
も、その押下鍵の楽音がベース音色でベース演奏
音として発音される。 次に、この実施例に示す電子楽器の主要部分の
構成を説明する。 第5図において、60は鍵盤部を示すもので、
前述の如くこの実施例においては上鍵盤(UK)、
下鍵盤(LK)及びペダル鍵盤(PK)によつて構
成されている。 61は、上鍵盤(UK)、下鍵盤(LK)及びペ
ダル鍵盤(PK)において押下されている鍵を各
鍵盤別に検出し、その鍵をあらわすコード化した
鍵情報(以下、キーコードと言う。)を出力する
押鍵検出回路であり、各押下鍵をあらわすキーコ
ードKCを順次時分割的に出力するように構成さ
れている。また、この押鍵検出回路47は、上記
キーコードKCの出力に対応して該キーコードKC
がどの鍵盤の押下鍵に関するものであるかを表わ
す鍵盤識別信号UまたはLまたはPを出力する。
信号Uは上鍵盤(UK)を表わし、信号Lは下鍵
盤(LK)を表わし、信号Pはペダル鍵盤(PK)
を表わす。この場合、押鍵検出回路61から出力
されるキーコードKCはオクターブ音域をあらわ
すブロツクコードBCと音名(ノート)をあらわ
すノートコードNCとによつて構成される。キー
コードKCのブロツクコードBCは3ビツトの信号
B3〜B1からなるもので、その内容とオクターブ
音域との関係は第1表の如くに決定されている。
また、ノートコードNCは4ビツトの信号N4
N1からなり、その内容と音名との関係は第2表
のように決定されている。
【表】
【表】
【表】 押鍵検出回路61の具体的な回路構成について
は、例えば特開昭52―23324号;発明の名称「キ
ーコーダ」等に詳細に開示されているため、ここ
では詳述しないこととする。 62は押鍵検出回路61から時分割的に送られ
てくる各キーコードKCを、同時発音可能な複数
の発音チヤンネル(この実施例ではチヤンネル数
は15とする)のいずれかにそれぞれ割当てる動作
を実行する発音割当回路であり、各発音チヤンネ
ルに割当てたキーコードKCおよびこの割当てた
キーコードKCに対応する鍵の状態をあらわすキ
ーオン信号KONを、各発音チヤンネル毎に第7
図のタイミングチヤートに示す各チヤンネル時間
に同期して並列8ビツトの信号として時分割的に
出力するように構成されている。尚、キーオン信
号KONは押鍵中は“1”で、押鍵されると“0”
になる信号である。 この実施例では、鍵盤別にあらかじめ発音チヤ
ンネルが定められており、発音割当回路62は予
め定められた発音チヤンネルのいずれかに当該鍵
盤のキーコードKCを割当てる。この場合、各キ
ーコードKCがどの鍵盤のものであるかはキーコ
ードKCと同期して送られてくる鍵盤識別信号U
又はL又はPにより判別され、信号U,L,Pに
基づきキーコードKCが所定の発音チヤンネルに
割当てられる。各鍵盤のキーコードKCがそれぞ
れ割当てられる発音チヤンネルの一例を第3表に
示す。
【表】 なお、発音割当回路62は、各発音チヤンネル
に割当てたキーコードKCに対応する鍵が離鍵さ
れても該キーコードKCをそのまま保持して出力
するように構成されており、鍵が離鍵されるとキ
ーオン信号KONの保持のみが解除されてキーオ
ン信号KONを“0”にするように構成されてい
る。このように、キーコードKCを離鍵後におい
ても出力するのは、離鍵後における楽音の減衰発
音のためにキーコードKCが必要となるからであ
る。そして、次に該発音チヤンネルに新たなキー
コードKCおよびキーオン信号KONが割当て処理
されると、該発音チヤンネルに先に割当てられて
保持されているキーコードKCが解除され、新た
に割当て処理されたキーコードKCおよびキーオ
ン信号KONが保持されて出力されることになる。 また、この発音割当回路62は第7図のタイミ
ングチヤートに示す如く、上鍵盤(UK)に対応
する発音チヤンネルのチヤンネル時間を示すUK
チヤンネル信号UchT、下鍵盤(UK)に対応す
る発音チヤンネルのチヤンネル時間を示すLKチ
ヤンネル信号LchT、ペダル鍵盤(PK)に対応
する発音チヤンネルのチヤンネル時間を示すPK
チヤンネル信号PchTを出力するとともに、更に
第1チヤンネル時間に対応してタイミング信号
T1、第1チヤンネル時間の前半に対応してタイ
ミング信号T1S、第10〜第15チヤンネル時間に対
応してクロツクφ及び第2〜第8チヤンネル時間
に対応してクロツクφBをそれぞれ出力する。 尚、発音割当回路62の具体的な回路構成とし
ては、例えば特開昭54―34812号;発明の名称
「電子楽器」等に詳細に開示されているため、こ
こでは詳述しない。 63は、発音割当回路62から順次出力される
各発音チヤンネルのキーコードKCおよびキーオ
ン信号KONを入力し、メロデイ演奏の押下鍵に
対応するキーコードKCを検出して該キーコード
KCをメロデイキーコードKC*として出力するメ
ロデイ音検出回路であり、例えば第6図に示すよ
うに構成されている。なお、第6図については後
述する動作説明のところで詳細に説明する。 64はメロデイ演奏音の楽音信号を形成するメ
ロデイ音形成回路(単音構成)であつて、メロデ
イ音検出回路63から出力されるメロデイキーコ
ードKC*に基づき、メロデイ演奏音の楽音信号
をメロデイ音色設定器65によつて設定されたメ
ロデイ音色で形成し出力する。66は伴演演奏音
およびベース演奏音の楽音信号を形成する伴奏・
ベース音形成回路(複音構成)であつて、後述す
るORゲート72から時分割的に出力される伴奏
音に関するキーコードKC、キーオン信号KONお
よびベース音に関するキーコードKC、キーオン
信号KONに基づき、伴奏演奏音の楽音信号およ
びベース演奏音の楽音信号をそれぞれ伴奏音色設
定器67、ベース音色設定器68によつて設定さ
れた伴奏音色、ベー音色で形成し出力する。 次に、この電子楽器の詳細を動作とともに説明
する。 (A) スプリツトモード “スプリツトモード”に設定するためには、モ
ード選択スイツチS1を“スプリツト”側に設定し
てモード選択信号NSを“0”にする。 “スプリツトモード”においては、上鍵盤
(UK)でメロデイ演奏の押鍵操作を行ない、下
鍵盤(LK)で伴奏演奏の押鍵操作を行ない、更
にペダル鍵鍵(PK)でベース演奏の押鍵操作を
行なう。このような押鍵操作に対応して各鍵盤
(UK)、(LK)、(PK)の押下鍵を表わすキーコ
ードKCは、発音割当回路62においてそれぞれ
所定の発音チヤンネルに割当てられる(第3表参
照)。発音割当回路62は各発音チヤンネルに割
当てたキーコードKCおよびキーオン信号KONを
第1〜第15の各チヤンネル時間(第7図)に同期
して順次出力し、メロデイ音検出回路63および
ANDゲート70,71に供給する。 メロデイ音検出回路63は例えば第6図に示す
ように構成されており、この回路63に供給され
る前記キーコードKCおよびキーオン信号KONは
ゲート回路80およびANDゲート81にそれぞ
れ入力される。“スプリツトモード”でモード選
択信号NSが“0”の状態においては、ANDゲー
ト82が動作不能であるから、ORゲート83か
らはUKチヤンネル信号UchT(第7図)だけが出
力され、ゲート回路80のイネーブル端子ENに
供給される。従つて、ゲート回路80は上鍵盤
(UK)に対応する第2〜第8発音チヤンネルの
チヤンネル時間に限りオンして、該チヤンネルの
キーコードKCをメモリ84および比較回路85
のA入力端に加える。メモリ84は、書込制御端
子Wが“1”になつたときその記憶内容を加えら
れているキーコードKCに変更し、一方リセツト
端子Rが“1”になつたとき(厳密にいうと端子
Rが“1”から“0”に変化したタイミングで)
その記憶内容をクリアする。メモリ84のリセツ
ト端子RにはORゲート86を介してイニシヤル
クリア信号ICおよびタイミング信号T1(第7図)
が入力されており、これによりメモリ84の内容
は電源投入時および第1チヤンネル時間の終了時
にクリアされる。このメモリ84の出力(記憶内
容)ラツチ回路87および比較回路85の入力に
供給される。 比較回路85はA入力に加えられるキーコード
KCとB入力に加えられるメモリ84の出力とを
比較し、A入力に加えられるキーコードKCがB
入力に加えられるメモリ84の出力よりも大きい
場合(A>B)に“1”信号を出力して、AND
ゲート81に供給する。ANDゲート81の他の
入力には前述のキーオン信号KONが加えられて
おり、このANDゲート81の出力はメモリ84
の書込制御端子Wに供給される。ANDゲート8
1に入力されるキーオン信号KONが“1”であ
ることは、該信号KONと同時にゲート回路80
から出力されているキーコードKCに対応する鍵
が押鍵中であることを意味する。従つて、ゲート
回路80から出力されるキーコードKCがメモリ
84の記憶内容よりも大きく、(比較回路85の
比較出力(A>B)=“1”)しかも該キーコード
KCに対応する鍵が押鍵中である(信号KON=
“1”)場合に限り、ANDゲート81から“1”
信号が出力されてメモリ84に該キーコードKC
が記憶される。 前述のように、メモリ84は第1チヤンネル時
間の終了時にその内容がクリアされるので、ゲー
ト回路80から第2〜第8チヤンネル時間おいて
最初に出力される押鍵中のキーコードKCがまず
メモリ84に記憶され、続いて出力される押鍵中
のキーコードKCがメモリ84に記憶されている
上記キーコードKCより大きい(高音側である)
とメモリ84の内容は上記続いて出力されるキー
コードKCに書き換えられ、以下同様に繰り返え
される。第8チヤンネル時間の終了時におけるメ
モリ84の内容は第2〜第8発音チヤンネルに割
当てられている押下鍵の中の最高音の鍵、すなわ
ち上鍵盤(UK)で押下されている鍵の中の最高
音の鍵に対応するキーコードKCとなる。このメ
モリ84の内容は次のサイクルの第1チヤンネル
時間の終了時まで記憶保持される。 メモリ84に記憶された上記キーコードKCは
ラツチ回路87に加えられる。ラツチ回路87の
ストローブ端子Sには第1チヤンネル時間の前半
で“1”となるタイミング信号T1S(第7図)が
加えられている。従つて、ラツチ回路87には第
1チヤンネル時間の最初においてメモリ84に記
憶されている最高音押下鍵を表わすキーコード
KCがラツチされる。 以上のような最高音押下鍵検出動作が第1〜第
15チヤンネル時間が1巡する各サイクルにおいて
繰り返し実行され、その結果ラツチ回路87から
は常に上鍵盤(UK)の最高音押下鍵を表わすキ
ーコードKC(以下、このキーコードをMKCとい
うことにする)が出力されることになる。 ラツチ回路84から出力されるキーコード
MKCは遅延回路88に供給される。遅延回路8
8は入力端に加えられる信号をタイミング信号
φA(第7図)の立上りタイミング(第10チヤン
ネル時間の開始時点)で取り込み、これをタイミ
ング信号φBの立上りタイミング(第2チヤンネ
ル時間の開始時点)で出力するように構成されて
いる。これにより、ラツチ回路87から出力され
るキーコードMKCは遅延回路88においてほぼ
1サイクル時間(第1〜第15チヤンネル時間が1
巡する時間)遅延されたのちゲート回路89に加
えられる。 ところで、“スプリツトモード”が選択されて
モード選択信号NSが“0”の状態では、該信号
NS(“0”)をインバータ90を介して入力する
ORゲート91の出力が常に“1”となつてい
る。これによりORゲート91の出力(“1”)を
イネーブル端子ENに入力するゲート回路89は
オン状態となつている。従つて、遅延回路88か
ら出力されるキーコードKKC′はゲート回路89
を通過して第6図のメロデイ音形成回路64にメ
ロデイキーコードKC*として供給される。 メロデイ音形成回路64は、入力されたメロデ
イキーコードKC*に対応する音高で、かつメロ
デイ音色設定器65によつて設定されたメロデイ
音色の楽音信号を形成しサウンドシステム76に
出力する。従つて、サウンドシステム76からは
上鍵盤(UK)におけるメロデイ演奏のための押
下鍵の中の最高音に相当する鍵に対応した楽音が
メロデイ演奏音として発音される。 一方、モード選択信号NSが“0”の状態では、
この信号NS(“0”)を直接入力する第5図の
ANDゲート70が動作不能となり、また該信号
NS(“0”)をインバータ73を介して入力する
ANDゲート71が動作可能となる。ANDゲート
71の他の入力にはORゲート74を介してLK
チヤンネルタイミング信号LchT,PKチヤンネ
ルタイミング信号PchT(第7図)が加えられる
とともに、発音割当回路62から時分割的に出力
される各発音チヤンネルのキーコードKCおよび
キーオン信号KONが加えられている。従つて、
ANDゲート71は第1および第9〜第15チヤン
ネル時間においてのみ動作可能となつて下鍵盤
(LK)およびペダル鍵盤(PK)に対応する発音
チヤンネルのキーコードKC、キーオン信号KON
を通過させ、ORゲート72を介して伴奏・ベー
ス音形成回路66に供給する。 伴奏・ベース音形成回路66は、時分割で入力
される各発音チヤンネルのキーコードKC、キー
オン信号KONをタイミング信号T1、クロツクφ
(第7図)に基づき各発音チヤンネル毎に並列化
し、各発音チヤンネルにおいて当該チヤンネルの
キーコードKCに対応した音高の楽音信号をキー
オン信号KONによりエンベローブ制御して形成
する(但し、上鍵盤(UK)に対応する発音チヤ
ンネルでは、前記のようにANDゲート71にお
いてキーコードKCおよびキーオン信号KONが阻
止されているので楽音信号は形成されない)。こ
の場合、上鍵盤(UK)および下鍵盤(LK)に
対応する発音チヤンネルで形成される楽音信号に
対しては伴奏音色設定器67によつて設定された
伴奏音色が付与され、またペダル鍵盤(PK)に
対応する発音チヤンネルで形成される楽音信号に
対してはベース音色設定器68によつて設定され
たベース音色が付与される。このようにして形成
された楽音信号はサウンドシステム76に供給さ
れ発音される。従つてサウンドシステム76から
は下鍵盤(LK)における伴奏演奏のための押下
鍵に対応した楽音が伴奏演奏音として発音される
とともに、ペダル鍵盤(PK)におけるベース演
奏のための押下鍵に対応した楽音がベース演奏音
として発音される。 かくして、この第3実施例の“スプリツトモー
ド”においても、前述の第1または第2実施例に
おける“スプリツトモード”と同様な演奏効果が
得られるものであり、特にこの第3実施例によれ
ばベース演奏音をベース音色で更に発音させるこ
とができる。 (B) ノーマルモード “ノーマルモード”に設定するためには、モー
ド選択スイツチS1を“ノーマル”側に設定してモ
ード選択信号NSを“1”にする。 “ノーマルモード”においては、上鍵盤
(UK)または下鍵盤(LK)のどちらかでメロデ
イおよび伴奏演奏の押鍵操作を行ない、ペダル鍵
盤(PK)でベース演奏の押鍵操作を行なう。す
ると、前述の“スプリツトモード”の場合と同様
にして、発音割当回路62からは各発音チヤンネ
ルに割当てられたキーコードKCおよびキーオン
信号KONが時分割で出力され、メロデイ音検出
回路63およびANDゲート70,71に供給さ
れる。 メロデイ音検出回路63においては、モード選
択信号NSが“1”であるので、ANDゲート82
が動作可能となり、またインバータ90の出力は
常時“0”となる。これにより、ゲート回路80
のイネーブル入力端子ENにはORゲート83を
介してUKチヤンネル信号UchTおよびLKチヤン
ネル信号LchTが加えられるので、ゲート回路8
0は第2〜第15チヤンネル時間の間オンして上鍵
盤(UK)および下鍵盤(LK)に対応する発音
チヤンネルのキーコードKC、キーオン信号KON
を通過させる。メモリ84,比較回路85,
ANDゲート81およびラツチ回路87からなる
最高音検出部分は前述の“スプリツトモード”の
場合と同様に動作して、上鍵盤(UK)および下
鍵盤(LK)における押下鍵の中の最高音の鍵を
検出し、該鍵に対応してキーコードKCを各サイ
クルの第1チヤンネル時間の開始時点においてラ
ツチ回路87にラツチする。ラツチ回路87にラ
ツチされた最高音押下鍵のキーコードMKCは遅
延回路88、不一致回路92のA入力および加算
回路96のA入力にそれぞれ加えられる。 ここで、前述の“スプリツトモード”の場合に
は、ゲート回路89が常時オンして遅延回路88
から出力されるキーコードMKC′を無条件に出力
したが、この“ノーマルモード”においてはラツ
チ回路87から出力されるキーコードMKCが
「所定の条件」を満足した場合に限りゲート回路
89がオンして該キーコードMKCを遅延回路8
8、ゲート回路89を介して出力する。「所定の
条件」とは、ラツチ回路87から出力される新た
なキーコードMKCが前回のサイクルにおいて検
出されたキーコードMKC′よりも低音側に1オク
ターブ(1200セント)以上離れていないことであ
り、この条件が満足された場合に限りゲート回路
89がオンし、満足されない場合(キーコード
MKCがキーコードMKC′よりも低音側に1オク
ターブ以上離れている場合)はゲート回路89が
オンしない。以下、この点を詳細に説明する。 モード選択信号NSが“1”のときは、インバ
ータ90の出力信号が“0”であるのでORゲー
ト91の出力はDFF94(遅延回路88と同じ
遅延動作を行なう)の出力信号のみによつて決定
される。 ラツチ回路87から出力される新たに検出され
た最高音押下鍵のキーコードMKCが前記の「所
定の条件」を満足するか否かは、比較回路95お
よび加算回路96によつて検出される。加算回路
96のA入力にはラツチ回路87から出力される
キーコードMKCが入力され、またB入力には
ANDゲート97を介してデータ“0010000”が入
力されている。データ“0010000”は、前述の第
1表から明らかなように、キーコードKCの1オ
クターブ分に相当する値である。従つて、加算回
路96はキーコードMKCとデータ“0010000”と
を加算することによつてキーコードMKCより1
オクターブ上のキーコード(MKC+10ct)を出
力する。このキーコード(MKC+10ct)は比較
回路95のA入力に加えられる。比較回路95の
B入力には遅延回路88から出力されるキーコー
ドMKC′が加えられており、比較回路95はキー
コード(MKC+10ct)がキーコードMKC′より
大きい(A>B)場合に“1”信号を出力する。
前述のように、遅延回路88はラツチ回路87か
ら出力される最高音押下鍵のキーコードMKCを
ほぼ1サイクル遅延して出力するものであるか
ら、遅延回路88から出力されているキーコード
MKC′は前回のサイクルにおいて検出された最高
音押下鍵を表わしていることになる。従つて、比
較回路95は新たに検出した最高音押下鍵(キー
コードMKC)が前回検出した最高音押下鍵(キ
ーコードMKC′)より低音側に1オクターブ以上
離れていない場合(勿論新最高音押下鍵が前回最
高音押下鍵よりも高音である場合も含む)に
“1”信号を出力し、低音側に1オクターブ以上
離れている場合には“0”信号を出力する。 比較回路95の出力信号はANDゲート98、
ORゲート99を介してDFF94に入力される。
データ取込み用のANDゲート98にはNORゲー
ト102の出力信号がインバータ101で反転さ
れて入力されており、また記憶保持用のANDゲ
ート100にはNORゲート102の出力信号が
直接入力されている。 不一致判別回路92は、A入力に加えられる新
たに検出された最高音押下鍵のキーコードMKC
とB入力に加えられる前回検出された最高音押下
鍵のキーコードMKC′とを比較し、キーコード
MKCとキーコードMKC′とが異なる(A=B)
とき“1”信号を出力してNORゲート102に
供給する。従つて、新たに検出した最高音押下鍵
のキーコードMKCが前回検出した最高音押下鍵
のキーコードMKC′と異なると(すなわち最高音
押下鍵が変わると)不一致判別回路92から
“1”信号が出力され、これによりNORゲート1
02の出力信号が“0”となつてANDゲート9
8が動作可能になるとともにANDゲート100
が不動作となる。この結果、新たに検出された最
高音押下鍵が前回の最高音押下鍵より高音側であ
るか、または低音側に1オクターブ以上離れてい
なければ、比較回路95から“1”信号が出力さ
れるので、この“1”信号がANDゲート98,
ORゲート99を介してDFF94に入力される。
一方、新たに検出された最高音押下鍵が前回の最
高音押下鍵より低音側に1オクターブ以上離れて
いる場合にはDFF94に“0”信号が入力され
る。この場合、新たに検出された最高音押下鍵が
前回の最高音押下鍵と同じなら(MKC=
MKC′)、判別回路92からは“1”信号が出力
されず、NORゲート102の出力信号が“1”
となつてこれによりDFF94の出力信号がAND
ゲート100を介してそのままDFF94の入力
側に帰還される。 なお、NORゲート102には、ラツチ回路8
7から出力されるキーコードMKCのビツトN1
N2,N3を入力とするNORゲート103の出力信
号が加えられているが、これは全ての押下鍵が離
鍵された場合にDFF94の記憶を解除するため
である。すなわち、押下鍵が全て離鍵されると、
最高音押下鍵が検出されずキーコードMKCの内
容は全ビツト“0”となる。これによりNORゲ
ート103の出力信号が“1”となつてNORゲ
ート102の出力信号が“0”となる。最高音押
下鍵が存在する限りにおいては(押下鍵が1つで
もあれば)、キーコードMKCのビツトN1,N2
N3のいずれか1つが必ず“1”となるので(第
2表参照)、NORゲート103の出力信号は
“0”となつている。またNORゲート102には
イニシヤルクリア信号ICも入力されており、こ
れにより電源投入時においてDFF94の内容がク
リアされる。 このようにして、ラツチ回路87から新たに検
出された最高音押下鍵のキーコードMKCが出力
される毎に、該キーコードMKCと前回の最高音
押下鍵のキーコードMKC′との比較処理が行なわ
れ、その結果を表わす信号(“1”または“0”)
がDFF94に入力される。DFF94に入力され
た信号は1サイクル遅延されたのち出力されて
ORゲート91を介してゲート回路89に供給さ
れる。このときゲート回路89には上記キーコー
ドMKCが遅延回路88を介してちようど入力さ
れており、両者のタイミングは完全に一致する。
上記キーコードMKCが「所定の条件」を満足し
ているものであればDFF94の出力信号が“1
となつてゲート回路89をオンし、満足していな
ければDFF94の出力信号が“0”となつてゲ
ート回路89をオフとする。 ところで、DFF94の出力信号はORゲート9
1に加えられるとともにANDゲート97にも加
えられている。DFF94の出力信号が“1”で
あればANDゲート97から“1”信号が出力さ
れて加算回路96のB入力にデータ“0010000”
が入力され、前述の動作が行なわれる。しかし、
DFF94の出力信号が“0”の場合にはANDゲ
ート97が不動作となつて加算回路96のB入力
には“0000000”が入力される。これにより加算
回路96はラツチ回路87から出力されるキーコ
ードMKCをそのまま比較回路95のA入力に供
給する。従つて、この場合には、比較回路95は
新たに検出された最高音押下鍵(キーコード
MKC)が前回の最高音押下鍵(キーコード
MKC′)より音高が高い場合のみ“1”信号を出
力し、それ以外の場合は“0”信号を出力する。 すなわち、この実施例では、前回の最高音押下
鍵のキーコードMKC′が出力禁止状態にあるとき
(DFF94の出力信号が“0”で、ゲート回路8
9がオフされているとき)には、新たな最高音押
下鍵が前回の最高音押下鍵より低音側1オクター
ブ以上離れているか否かを判別する代わりに、音
高が高いか否かを判別するようにしている。この
ような処理を行なうことによつて、出力禁止状態
にある最高音押下鍵よりも低音側の最高音押下鍵
のキーコードKC(MKC′)が出力されるのを阻止
することができる。 このようにして、メロデイ音検出回路63は
“ノーマルモード”の状態においては、上鍵盤
(UK)および下鍵盤(LK)における押下鍵の中
の最高音押下鍵を検出するとともに、検出した新
最高音押下鍵と前回最高音押下鍵とを比較して、
新最高音押下鍵が前回最高音押下鍵よりも高音
側のときには新最高音押下鍵のキーコードを出力
し、新最高音押下鍵が前回最高音押下鍵よりも
低音側のときには、新最高音押下鍵が前回最高音
押下鍵より低音側に1オクターブ以上離れていな
い場合に限り新最高音押下鍵のキーコードを出力
する。但し、この場合、前回最高音押下鍵が出力
禁止状態にあるときは新最高音押下鍵が前回最高
音押下鍵より低音側に1オクターブ以上離れてい
ない場合でも新最高音押下鍵のキーコードは出力
しない。ようにしているので、この検出回路63
から出力されるキーコード(MKC′)は常にメロ
デイ演奏の押下鍵に対応するものである。すなわ
ち、メロデイ演奏の押下鍵がなくなつて最高音押
下鍵として伴奏演奏の押下鍵が検出されても、こ
の最高音押下鍵のキーコードは上記の条件によ
り出力が禁止される。 メロデイ音検出回路63のゲート回路89から
出力されるキーコードMKC′は第5図のメロデイ
音形成回路64にメロデイキーコードKC*とし
て供給される。メロデイ音形成回路64は、前述
の“スプリツトモード”の場合と同様にしてメロ
デイキーコードKC*に対応する楽音信号をメロ
デイ音色で形成しサウンドシステム76に出力す
る。従つて、サウンドシステム76からは上鍵盤
(UK)および下鍵盤(LK)におけるメロデイ演
奏の押下鍵に対応した楽音のみがメロデイ演奏音
として発音される。 一方、“ノーマルモード”でモード選択信号NS
が“1”の状態では、ANDゲート70が動作可
能になるとともにANDゲート71が動作不能と
なる。ANDゲート70の他の入力には、ORゲー
ト75の出力信号が加えられるとともに発音割当
回路62から時分割的に出力される各発音チヤン
ネルのキーコードKC、キーオン信号KONが加え
られる。 ORゲート75にはノーマルメロデイ効果スイ
ツチS2の出力信号および不一致判別回路69の出
力信号が入力されているが、この場合スイツチS2
はオフなのでORゲート75の出力信号は判別回
路69の出力信号のみとなる。不一致判別回路6
9のA入力には発音割当回路62から出力される
キーコードKCが入力されており、またB入力に
はメロデイ音検出回路63から出力されるメロデ
イキーコードKC*が入力されている。判別回路
69はキーコードKCとメロデイキーコードKC*
とを比較し、不一致(A=B)のときに“1”信
号を出力し一致(A=B)のときには“0”信号
を出力する。これにより、判別回路69からはメ
ロデイキーコードKC*と同じキーコードKCが発
音割当回路62から出力されるチヤンネル時間に
おいてのみ“0”信号が出力される。従つて、
ANDゲート70は、メロデイキーコードKC*と
同一キーコードが割当てられている発音チヤンネ
ルのチヤンネル時間においてのみ動作不能となつ
てキーコードKC、キーオン信号KONを阻止し、
その他のチヤンネル時間ではキーコードKC*、
キーオン信号を通過させる。ANDゲート70か
ら出力されるキーコードKC、キーオン信号KON
はORゲート72を介して伴奏・ベース音形成回
路66に供給される。 伴奏・ベース音形成回路66は、前述の“スプ
リツトモード”の場合において説明したように、
各発音チヤンネル毎に該チヤンネルのキーコード
KC、キーオン信号KONに基づき楽音信号を形成
する。この場合、上鍵盤(UK)および下鍵盤
(LK)に対応する発音チヤンネル(第2〜第15発
音チヤンネル)において形成される楽音信号は伴
奏音色が付与され、またペダル鍵盤(PK)に対
応する発音チヤンネル(第1発音チヤンネル)に
おいて形成される楽音信号はベース音色が付与さ
れる。従つて、サウンドシステム76からは、上
鍵盤(UK)および下鍵盤(LK)における各押
下鍵のうちメロデイ演奏の押下鍵を除いた他の押
下鍵に対応する楽音が伴奏演奏音として発音さ
れ、ペダル鍵盤(PK)における押下鍵に対応し
た楽音がベース演奏音として発音される。 なお、この“ノーマルモード”において、ノー
マルメロデイ効果スイツチS2をオンすると、OR
ゲート75の出力信号が常時“1”となり、これ
によりANDゲート70は全チヤンネル時間動作
可能となつて全発音チヤンネルのキーコードKC、
キーオン信号KONを伴奏・ベース音形成回路6
6に供給する。この結果、メロデイ演奏の押下鍵
に対しても伴奏演奏音が発音される。 かくして、この第3実施例の“ノーマルモー
ド”においても、前述の第1または第2実施例に
おける“ノーマルモード”と同様に、上鍵盤
(UK)および下鍵盤(LK)において鍵盤の区別
なく演奏されているメロデイ演奏の押下鍵と伴奏
演奏の押下鍵とを自動的に識別してメロデイ演奏
音と伴奏演奏音とを異なる楽音態様(音色)で発
音させることができる。しかも、この場合、メロ
デイ演奏の押鍵操作が途切れても、伴奏演奏の押
下鍵に対応してメロデイ演奏音が発音されるとい
うことはない。 なお、この第3実施例においては、最高音押下
鍵に対応するメロデイ演奏音の発音制御を、ゲー
ト回路89(第6図)をオン・オフ制御すること
により行なうようにしたが、これに代えて例えば
メロデイ音形成回路64に出力側にゲート回路を
挿入し、このゲート回路をORゲート91(第6
図)の出力信号でオン・オフ制御するようにして
もよい。この場合にはゲート回路89が不要であ
ることは言うまでもない。また、この第3実施例
の“ノーマルモード”においては、新最高音押下
鍵が前回最高音押下鍵より低音側に所定音程以上
離れているか否かの検出に際し、上記所定音程を
「1オクターブ」に設定しているが、この所定音
程は任意に設定できるものである。この場合、所
定音程として複数のデータ(例えば2オクター
ブ、1.5オクターブ、1オクターブ、0.5オクター
ブ…)を用意しておき、演奏者が自由に選択でき
るようにしておくことも可能である。 さらに、この第3実施例では、鍵盤部60を上
鍵盤(UK)、下鍵盤(LK)およびペダル鍵盤
(PK)により構成したが、上鍵盤(UK)と下鍵
盤(LK)だけで構成することもでき、さらに第
1,2実施例と同じ様に一段鍵盤によつて構成す
ることもできる。一段鍵盤によつて構成する場合
には、上鍵盤(UK)が一段鍵盤の高音側鍵域
(第1図、第3図の1a)に置き換えられ、下鍵
盤(LK)が低音側鍵域(第1図、第3図の1b)
に置き換えられる。 以上説明したようにこの発明によれば、ノーマ
ルモードとスプリツトモードとを切換選択できる
ようにした電子楽器において、ノーマルモードに
おいてもメロデイ演奏音と伴奏演奏音とを異なる
楽音態様(音色)で発音させることができ、これ
により演奏性が著しく向上する。特に、この発明
によれば、ノーマルモードにおいてメロデイ演奏
の押鍵操作が途切れて伴奏演奏の押鍵操作だけの
状態になつても、伴奏演奏の押鍵操作に対応して
メロデイ演奏者が発音されてしまうことを防止で
きるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による電子楽器の第1実施例
を示す全体構成ブロツク図、第2図は第1図にお
けるニユーキー最高音検出回路の一例を示す詳細
回路図、第3図はこの発明による電子楽器の第2
実施例を示す全体構成ブロツク図、第4図は第3
図で使用される各種タイミング信号の時間的関係
を示すタイミングチヤート、第5図はこの発明に
よる電子楽器の第3実施例を示す全体構成ブロツ
ク図、第6図は第5図におけるメロデイ音検出回
路の一例を示す詳細回路図、第7図は第5図で使
用される各種タイミング信号の時間的関係を示す
タイミングチヤートである。 1,60……鍵盤部、2……最高音検出回路、
3……ニユーキ最高音検出回路、7,32,64
……メロデイ音形成回路、8,10,65,6
7,68……音色設定器、9,33……伴奏音形
成回路、30……マルチプレクサ、61……押鍵
検出回路、62……発音割当回路、66……伴
奏・ベース音形成回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1の鍵域と第2の鍵域とを有する鍵盤部
    と、 互いに異なる態様により楽音を発生する第1お
    よび第2の楽音発生手段と、 演奏モードを“スプリツトモード”または“ノ
    ーマルモード”のいずれかに選択するモード選択
    手段と、 前記モード選択手段によつて“スプリツトモー
    ド”が選択された状態においては、前記第1の鍵
    域の押下鍵に対応する楽音については前記第1の
    楽音発生手段から、また前記第2の鍵域の押下鍵
    に対応する楽音については前記第2の楽音発生手
    段から発生させる動作を行なう第1の制御手段
    と、 前記モード選択手段によつて“ノーマルモー
    ド”が選択された状態においては、前記第1およ
    び第2の鍵域の押下鍵の中から最高音押下鍵を検
    出するとともに、該最高音押下鍵が新たな押下鍵
    である場合に限り、当該最高音押下鍵に対応する
    楽音を前記第1の楽音発生手段から発生させ、か
    つ前記第1および第2の鍵域の各押下鍵または各
    押下鍵から前記最高音押下鍵を除いた残りの押下
    鍵に対応する楽音を前記第2の楽音発生手段から
    発生させる動作を行なう第2の制御手段と、 を具備することを特徴とする電子楽器。 2 前記鍵盤部が一段鍵盤で構成され、前記第1
    の鍵域および第2の鍵域はそれぞれの高音側鍵域
    および低音側鍵域であり、前記第1および第2の
    楽音発生手段がそれぞれメロデイ音色および伴奏
    音色で楽音を発生するものである特許請求の範囲
    第1項に記載の電子楽器。 3 前記鍵盤部が上鍵盤と下鍵盤で構成され、前
    記第1および第2の鍵域はそれぞれ上鍵盤および
    下鍵盤であり、前記第1および第2の楽音発生手
    段がそれぞれメロデイ音色および伴奏音色で楽音
    を発生するものである特許請求の範囲第1項記載
    の電子楽器。 4 前記第1の楽音発生手段が単音構成からな
    り、前記第1の制御手段が前記第1の鍵域の押下
    鍵の中から最高音押下鍵を検出し、該最高音押下
    鍵に対応する楽音を前記第1の楽音発生手段から
    発生させるものである特許請求の範囲第1項に記
    載の電子楽器。 5 第1の鍵域と第2の鍵域とを有する鍵盤部
    と、 互いに異なる態様により楽音を発生する第1お
    よび第2の楽音発生手段と、 演奏モードを“スプリツトモード”または“ノ
    ーマルモード”のいずれかに選択するモード選択
    手段と、 前記モード選択手段によつて“スプリツトモー
    ド”が選択された状態においては、前記第1の鍵
    域の押下鍵に対応する楽音については前記第1の
    楽音発生手段から、また前記第2の鍵域の押下鍵
    に対応する楽音については前記2の楽音発生手段
    から発生させる動作を行なう第1の制御手段と、 前記モード選択手段によつて“ノーマルモー
    ド”が選択された状態においては、前記第1およ
    び第2の鍵域の押下鍵の中から最高音押下鍵を検
    出するとともに、該最高音押下鍵が前回の最高音
    押下鍵より低音側に所定音程以上離れていない場
    合に限り、当該最高音押下鍵に対応する楽音を前
    記第1の楽音発生手段から発生させ、かつ前記第
    1および第2の鍵域の各押下鍵または各押下鍵か
    ら前記最高音押下鍵を除いた残りの押下鍵に対応
    する楽音を前記第2の楽音発生手段から発生させ
    る動作を行なう第2の制御手段と、 を具備することを特徴とする電子楽器。 6 前記鍵盤部が一段鍵盤で構成され、前記第1
    の鍵域および第2の鍵域はそれぞれその高音側鍵
    域および低音側鍵域であり、前記第1および第2
    の楽音発生手段がそれぞれメロデイ音色および伴
    奏音色で楽音を発生するものである特許請求の範
    囲第2項に記載の電子試楽器。 7 前記鍵盤部が上鍵盤と下鍵盤で構成され、前
    記第1および第2の鍵域はそれぞれ上鍵盤および
    下鍵盤であり、前記第1および第2の楽音発生手
    段がそれぞれメロデイ音色および伴奏音色で楽音
    を発生するものである特許請求の範囲第2項に記
    載の電子楽器。 8 前記第1の楽音発生手段が単音構成からな
    り、前記第1の制御手段が前記第1の鍵域の押下
    鍵の中から最高音押下鍵を検出し、該最高音押下
    鍵に対応する楽音を前記第1の楽音発生手段から
    発生させるものである特許請求の範囲第2項に記
    載の電子楽器。
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