JPS63173045A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用〕 本発明は、感光乳剤塗布面が極めて平滑で、かつ、ホー
ルパンチ性とカッティング性に優れた両面に熱可塑性樹
脂を被覆した写真印画紙用支持体に関するものである。

〔従来の技術〕

近年当業界においては従来のバライタ紙の代りに写真印
画紙の支持体として現像処理中の耐水性が大で、寸法安
定性が良く、かつ物理的強度の強い、耐水性樹脂で被覆
された支持体が用いられ、写真の現像処理の効率を上げ
ている。

しかし乍ら、この耐水性樹脂被覆支持体の第１の問題点
として、従来のバライタ紙を用いた印画紙と異なり、フ
ェロタイプ掛けをすることなくプリントが仕上げられる
ので印画紙表面の平滑性は耐水性樹脂被覆支持体自体の
平滑性で決１す、ま九耐水性樹脂被櫟支持体の表面の平
滑性は原紙表面の平滑性で決すると言っても過言ではな
く原紙表面の平滑性の向上は大きな課題となっている。

原紙の平滑性は、原料パルプの種類、パルプの処理法、
添加薬品の種類、抄造条件、後処理条件等により異なっ
てくる。一方耐水性樹脂被徨支持体の平滑性は、大部分
が原紙の平滑性により決まるが、樹脂の種類、複機条件
等によっても異なって来る。

原紙の平滑性を良くすることにより写真印画紙用支持体
の平滑性を向上させることは従来より試みられている。

特開昭５８−５７６４２号公報においては、原紙の平滑
度をペック平滑度（Ｔａｐｐｉ　Ｔ　４　ｙ　ｑａｍ−
７１）で９５秒以上にすると良いと述べられており、特
開昭５８−６８０５７号公報においてはパルプを叩解し
て２４メツシュ篩残留分センキ長分布範囲（Ｔａｐｐｉ
　Ｔ　２５５８ｍ−６４）に原料を納めて抄紙した原紙
を使用すると写真印画紙用支持体の平滑性が良いと述べ
られている。

これ等は写真印画紙用支持体の平滑性をペック平滑度を
もって示しているが、写真印画紙用支持体の平滑性はも
つとミクロな面積での不均一性であシペック平滑度では
判断できない〇ま九、特公昭５９−４２２９５号公報に
は、ｆ＊度Ｓ　ＯＤｄ（カナダ標準型）まで叩解したパ
ルプの手抄紙の光散乱係数が３５０〜５５０ｃｍ”／　
ｆのパルプを使用した紙層等を用いた写真用支持体の平
滑性は良好であると述べられている０ 次に、第２の問題として支持体のホールパンチ性と支持
体のカッティング性の問題がある。

即ち、乳剤が塗布されたロール状写真用支持体は、プリ
ントされ現像処理された後、所定の大きさのシートにす
るため切断されるが、この切断工程において、写真用支
持体の切れ性が不良のため、切９０がきたない、紙粉の
発生が多い、切りカスが該支持体のプリント面に付着す
る等の問題がしばしば発生していた。

また、前記切断工程は自動化されているため、切断工程
の前に支持体にホールパンチすることにより或いは支持
体の表面に印を何することによりカッティングマークを
つけることが行なわれているが、ホールパンチしてこの
ホールパンチ穴を読みとることにより切断する場合には
、支持体の切れ性が不良のため、１５〜１１１ＩＩ程度
の直径を有する円形又はそれと同程度の大きさの四角形
の穴がパルプ繊維やポリエチレン樹脂等のヒゲ状物によ
り埋まってしまい、光電管等による検知が不可能となシ
、支持体が切断されないというトラブルがしばしば発生
した〇これ等のトラブルを解決する方法としては、■パ
ンチを付与する装置或いはカットする装置の改善、■原
紙の両面に被覆される耐水性樹脂の改善、■原紙の改善
等が従来性なわれているが、何れも未だ満足なものが得
られていない。

支持体の原紙の改善に関しては、ジエン−ビニール−〇
〇〇Ｈの３成分系ポリマーを原紙の両面にサイズプレス
する方法（％公昭５９−Ｉ　５３４２１号公報）、分子
量３〜３０万のカルボキシ変性ＰＶＡｔ−α５〜１０ｆ
／−の範囲内の量でサイズプレスする方法（特開昭６０
−２１７３５７号公報）、紙力増強剤とサイズ剤の比率
で紙力増強剤ｔＶノツチする方法（特公昭５６−５４６
２８号公報）等が知られている。

これらの方法は、原紙の繊維間強度を強めて繊維が引抜
かれ毛羽立つのを防止しようとするものであるが、何れ
の方法も充分に満足すべきものとはいえない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、耐水性樹脂を被覆する写真用原紙の表面を平
滑にすることにより感光乳剤を塗布する耐水性樹脂層の
表面を平滑にすると共に、原紙のホールパンチ性とカッ
ティング性を向上せしめることにより、写真用支持体全
体のホールパンチ性とカッティング性の向上した写真用
支持体を提供することを目的とする〇 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、原紙の両面に熱可塑性樹脂被接層を設けた写
真印画紙用支持体において、該原紙にＴａｐｐｉ　Ｔ　
２！ＩＱ　ｏｍ−８２で規定する粘度が５〜１２センチ
ポイズのパルプを配合し九ことを特徴とする写真印画紙
用支持体である。

従来、写真印画紙用支持体のホールパンチ並びにカッテ
ィングに当たって繊維が切断されるとき繊維が切れずに
引抜かれるのを防止するため叩解によって繊維長を短か
くしたり、繊維間結合を補強することは行われているが
、原紙を構成する繊維そのものの強度に関する検討はあ
まり行なわれていない。

そこで本発明者等は、従来あまり検討されたことのない
繊維の強度全粘度という観点から種々検討全行ない、粘
度の低いパルプを一部意識的に混合使用することによシ
平滑性、ホールパンチ性及びカッティング性に優れた支
持体が得られることを見出だし、本発明をなすに到った
。

パルプの粘度はセルロースの重合度に比例するものとし
てパルプの化学的、機械的損傷の度合いを示す指標とし
て用いられているものである。低粘度のパルプは易叩解
性で、叩解により容易に短繊維長となる反面、叩解によ
る白色度の低下が少ないという特徴を有している。従っ
てこの使用は繊維状填料の使用にも九と見られ紙の地合
を著しく向上させ、しかも低強度のパルプの混合である
にも拘らず地合の向上に支えられて強度の低下が少ない
。しかしあまり多量に使用するとｇ１度の低下ヲマぬが
れないし、また少なすぎると効果が発揮されないので１
０〜７０重１に％の範囲で使用するのが好ましい。

原紙の抄造の面からみた場合、印画紙支持体の平滑性の
８嘔の原因となる２ｍｓ以上の周期の凹凸は、線維の太
さのレベルの凹凸より格段に大キく、繊維の集合体フロ
ックのレベルの大きさ或いは乾燥シワのレベルの大′ｆ
！さと考えられるが、低粘度のパルプを配合することに
より平滑性が向上するのは、繊維のフロックが減少し、
かつ乾燥シワも寄りにくくなることによるものと推測さ
れる。

ホールパンチ性およびカッティング性の向上は低粘度易
叩解性パルプの混合による！＆維長の短化と繊維が切断
される時の切断抵抗の減少によって、繊維の引抜かれが
減少したことによると解釈される。

本発明の写真印画紙用支持体は原紙の両面に耐水性の１
１脂ｔ″塗工ないしは貼合せて作られる。

樹脂１＃表面は必要に応じて型付け、サブコート、バッ
クコートされる。

本発明で用いられる原紙は天然パルプ金主成分とするも
のであるが、必要に応じて天然パルプ以外の合成パルプ
、合成繊維を混抄してなる原紙を用いてもよい。

本発明で用いられる天然パルプとしては、針葉樹パルプ
、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプの木材パルプ
が有利に用いられ、また、クラフトパルプ、サルファイ
ドパルプ、ソーダパルプなどおよび蒸解助剤として、ア
ントラキノン化合物を用いたパルプなど各種の晒パルプ
を使用することができる。

また漂白の方法は塩素処理、アルカリ処理、塩素系漂白
、酸素漂白、過酸化物漂白、還元剤漂白等を組合わせた
常法の何れでも良い。またパルプの純度、を上げるため
にクラフト法或はソーダ法の場合には前加水分解を、ま
た、サルファイド法の場合には高温アルカリ抽出を、ま
たパルプ、粘度のコント日−ルにベルマー処理等を組み
合わせて行っても良い。

本発明の実施に用いられる天然パルプを主成分とする原
紙には、各種の添加剤を含有せしめるのがよい。例えば
、乾燥紙力増強剤として、カチオン化澱粉、カチオン化
ポリアクリルアミド、アニオン化ポリアクリルアミド、
カルボキシ変性ポリビニルアルコールなどを、サイズ剤
として、脂肪酸塩、ロジン、マレイン化ロジン等ロジン
誘導体、ジアルキルケテンダイマー、アルケニル或いは
アルキルコハク酸塩、多糖類エステルなどを、填料とし
て、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム
、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ムなどを、湿潤紙力増強剤として、メラミン樹脂、尿素
樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂などを、定着剤として
、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウムなどの多価金属
塩、カチオン化澱粉などのカチオン性ポリマーなどｔ、
ｐＨ調節剤として、苛性ソーダ、炭酸ソーダなど會、そ
のほか染料及び蛍光増白剤などを適宜組み合わせて含有
せしめるのが有利である。

また本発明の実施に用いられる原紙は各種の水溶性高分
子添加剤全含有する液でタブサイズもしくはサイズプレ
スされるのが有利である。

かかる水溶性高分子添加剤としては、例えば、水溶性高
分子として、カチオン化澱粉、ポリビニルアルコール、
カルボキシ変性ポリビニルアルコール、カルボキシメチ
ルセルロース、とドロキシエチルセルロース、セルロー
スサルフェート、ゼラチン、カゼイン、ポリアクリル酸
ナトリウム、スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリ
ウム塩、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムなどが、サ
イズ剤として、石油樹脂エマルジョン、スチレン−無水
マレイン酸共重合体アルキルエステルのアンモニウム塩
、アルキルケテンダイマー乳化物などが、スチレン−ブ
タジェン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リエチレン、塩化ビニリデン共重合体などのラテックス
、エマルジョン類が、無機電解質として、食塩、芒硝な
どが吸湿性物質として、グリセリン、ポリエチレングリ
コールなどが、顔料として、クレー、カオリン、メルク
、硫酸バリウム、酸化チタンなどが、ｐＨＭ節剤として
、塩酸、苛性ソーダ、炭酸ソーダなどが用いられ、その
他染料、蛍光増白剤などの添加剤全組み合せて使用する
のが有利である。

本発明の実施に用いられる天然パルプを主成分とする原
紙の種類および厚味に関しては特に制限はないが、原紙
を抄造後カレンダーにて圧力を印加して圧縮するなどし
た表面の平滑性のよい原紙が好ましく、その坪量は５０
　ｔ　／　ｍ”〜２５０９／ｍ工が好ましい。

本発明の実施に用いられるフィルム形成能のある樹脂と
しては、エチレン、プロピレンなどのα−オレフィンの
ホモポリマーあるいはエチレン、フロピレンなどのα−
オレフィンの２つ以上から成る共重合体あるいはα−オ
レフィンを主成分としてそれと共重合可能な他の七ツマ
−との共重合体およびそれらの混合物が有利である。筐
た、樹脂に酸化チタン、酸化亜鉛、メルク、炭酸カルシ
ウム、アルミナなどの白色顔料、ガラス繊維、ナスペス
ト、ホイスカーなどの繊維状フィラー、カーボンブラッ
ク、フタロシアニン系顔料、黄鉛、チタンイエロー、ベ
ンガラ、群青などの着色顔料、通常、樹脂に混合される
安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、可塑剤、分散剤、滑
剤、蛍光剤などを加えてもよい。

本発明の樹脂被覆支持体は押出し塗布、溶剤塗布等の一
般的な方法で塗工され、樹脂によっては電子線硬化等の
処理を行ってもよい。樹脂はまた予めフィルムにしてか
らドライラミネーションやウェットラミネーション法で
貼り合わせても良い。

通常走行する原紙上に加熱溶融した樹脂を流延するいわ
ゆる押出コーティング法によって製造され、その両面が
樹脂によって被覆される。

また、樹脂を被覆する前に、原紙にコロナ放電処理、火
炎処理などの活性化処理を施すのが好ましい。樹脂被横
紙の乳剤側表面は、その用途に応じて元沢面、マット面
、絹目面などを有し、裏面は通常無光沢面であり、表面
あるいは必要に応じて表裏両面にもコロナ放電処理、火
炎処理などの活性化処理音節すことができる。また、樹
脂被横紙の樹脂層の厚さとしては、特に制限はないが、
一般に５ミクロン〜５０ミクロン程度の厚さに押出コー
ティングしたものが有利である。

以下本発明を実施例（含比較例）によって更に詳細に説
明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。

なお％は重量％を示す。

実施例１ リファイナーによりカナダスタンダードフリーネス（Ｊ
Ｉ８　Ｆ−８１２１−７６）　２５０　ｄ”！で叩解し
た針葉樹晒亜硫酸塩法パルプ（以下ＮＢＳＰという）２
０％と２８０−まで叩解した広葉樹的硫酸塩パルプ（以
下ＬＢＫＰという）６０％と２５０ｄ’！で叩解した本
発明の構成要件である低粘度ＬＢＫＰ　２０チとを混合
して原料とした。

粘度の低いＬＢＫＰ　Ｆｉ市販ＬＢＫＰ　（粘度１８．
白色度８６）を濃度６％、ｐＨ９，０，有効塩素２％。

温度４０℃の条件でペルマー漂白し粘度１０センチポイ
ズ迄低下させたものを用いた。

抄紙用薬品は対パルプ絶乾表示で以下の通りとした。

カチオン化澱粉　　　　　　　　　　　　２．０％アル
キルケテンダイマー樹脂　　　　　　　　α４％アニオ
ン性ポリアクリルアミド樹脂　　　　　Ｃ１１％ポリア
ミドポリアミンエピクロール ヒドリン樹脂　　　　　　　　　　　　　　α７チ苛性
ソーダ　　　　　　　　　　　ｐＨ７，０に調節上記薬
品を使用して長網マシンで抄紙し、サイズプレス、マシ
ンカレンダーを通し米坪１７゜ｆ　／　ｍ２．緊度１．
０．水分８％の原紙を得た。

サイスフレス薬品はカルボキシル’＆性ＰＶ人と塩化ナ
トリウムを２：１で水に溶解し、５％サイズ液とし両面
に２．２　ｆ　／　ｍ”塗布した。

この原紙にコロナ放電を施し、その表面には１０％アナ
ターゼ型二酸二酸化チタン金む高密度ポリエチレン（比
重α９４．ＭＩ＝＆８）を、裏面には顔料無添加の高密
度ポリエチレンを夫々３２０℃で２８μｍの厚さに押出
し２０℃のクーリングロールに２０ｋｌ／／ｃｍの線圧
で押付は耐水性樹脂被僅紙を得た。

得られた支持体の表面（乳剤塗布面）の視感的平滑性を
官能評価し５点法（３点以上使用可能）で採点すると共
にその中心面平均粗さくＳＲａ　）　ｆｔ小坂研究所製
三次元粗さ測定器モデル５Ｅ−５ＡＫｉ用いて測足算出
した（測定法は特願昭６０−１０１５０９号明細書診照
）。ホールパンチ性は事務用２穴孔明機でカッティング
性はＮＴカッターで夫々支持体の表面から裏面へ向けて
カットしその切口を視感的に比較して官能評価５点法（
５点以上使用可能）で採点した。結果は第１表に示した
。

実施例２ ２８〇−筐で叩解したＬＢＫＰ　８０％と２５０−筐で
叩解した低粘度ＮＢ５Ｆ２０％とを原料とした以外は実
施例１と同じ条件で試験した。

ＮＢＳＰの低粘度品は市販ＮＢＳＰ　（粘度２０センチ
ポイズ、白色度８８）を実施例１と同様にベルマー漂白
して粘度１１センチポイズとした０結果を第１表に示す
。

実施例３ 実施例１の低粘度ＬＢＫＰ含量を４０チ迄増量し、普通
粘度ＬＢＫＰＱ４０％迄減少させた以外は実施例１と同
じ条件で試験した。

結果を第１表に示す。

比較例１ ２５０ｍ１で叩解したＮＢＳＰ２０　％ト２８０−まで
叩解したＬＢＫＰ　８０％とを原料とした以外は実施例
１と同じ条件で試験した０ 結果を第１表に示す。

比較例２ ２５０−まで叩解したＮＢＳＰ１０％と２８０−まで叩
解したＬＢＫＰ９０％とｔ−原料とした以外は実施例１
と同じ条件で試験した。

結果を第１表に示す。

比較例３ ２５０−まで叩解したＮＢＳＦ１０％と２８０ＩＩＩｇ
′！で叩解した広葉樹亜硫酸塩パルプ（以下ＬＢＳＰと
いう）３０％と２８０ｓｔｌｌで叩解したＬＢＫＰ　６
０％とを原料とした以外は実施例１と同じ条件で試験し
た。

結果全第１表に示す。

〔発明の効果〕

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、原紙の両面に熱可塑性樹脂被覆層を設けた写真印画
   紙用支持体において、該原紙にＴａｐｐｉＴ２３０ｏｍ
   −８２で規定する粘度が５〜１２センチポイズのパルプ
   を配合したことを特徴とする写真印画紙用支持体。 ２、ＴａｐｐｉＴ２３０ｏｍ−８２で規定する粘度が５
   〜１２センチポイズのパルプの原紙への配合割合が１０
   〜７０重量％である特許請求の範囲第１項記載の写真印
   画紙用支持体。