JPS6316860Y2 - - Google Patents

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JPS6316860Y2
JPS6316860Y2 JP1982017510U JP1751082U JPS6316860Y2 JP S6316860 Y2 JPS6316860 Y2 JP S6316860Y2 JP 1982017510 U JP1982017510 U JP 1982017510U JP 1751082 U JP1751082 U JP 1751082U JP S6316860 Y2 JPS6316860 Y2 JP S6316860Y2
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tappet
pin
plunger
pump
cam
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JP1982017510U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は内燃機関の燃料噴射ポンプに係り、
特にデイーゼルエンジン用の燃料噴射ポンプに関
する。
[従来の技術] デイーゼルエンジンにおいてはポツシユ形の列
型燃料噴射ポンプが用いられることがある。この
燃料噴射ポンプはポンプハウジング内のシリンダ
にプランジヤを嵌合しており、このプランジヤを
エンジンによつて駆動されるカムの回転により往
復動させてポンプ作用をなすものである。すなわ
ち、このような燃料噴射ポンプにおいては上記カ
ムの回転をタペツトによつてプランジヤの往復動
に変換するように構成されており、このタペツト
は、例えば上記プランジヤに当接されるとともに
上記ポンプハウジングの内壁に沿いプランジヤの
運動方向と同方向に摺動可能なタペツト本体と、
このタペツト本体内に挿通されたタペツトピン
と、このタペツトピンに取着されて上記カムに転
接されるローラとから構成されている。また、タ
ペツト本体は、隣接するハウジングのタペツト孔
の間にはみ出して設けられた回動防止ピンに接し
摺動するようになつている。
ところで、上記タペツトピンは従来タペツト本
体内に単に挿通されてその抜け止めがなされるよ
うになつている。(特公昭46−39657号公報参照) [考案が解決しようとする問題点] しかしながら上記公報のものでは、タペツトピ
ンはタペツト本体の運動時に回動防止ピンと摺接
するので、摩耗が大となり、ポンプの寿命を縮め
るばかりではなく、摩耗により生じた摩耗粉によ
つてプランジヤの焼付を招いたり、あるいは摩耗
粉がカムとローラ間に噛み込まれてカム面の面荒
れを招くなどの問題点や、タペツトピンが遊合す
るためには回動防止ピンの形状が平坦部を有する
異形状でなければならないため製作が難しくコス
トアツプになるという問題点があつた。
このような問題点に対する対策としては、従来
タペツトピンをタペツト本体に圧入するなどの方
法も採用されているが、上記両部材をプランジヤ
側からの高負荷に耐え得るように、たとえば、浸
炭処理などにより高硬度材で構成した場合には、
圧入により割れを生じたり、もしくは上記割れを
防ぐ為に非常にせまい圧入代にしなければならず
コストアツプになる等の問題があつた。
この考案はこのような事情にもとづいてなされ
たもので、その目的とするところは回動防止ピン
にタペツトピンの端面が摺接されないようにし
て、この摺接による摩耗を防止し、長寿命かつ信
頼性の高い燃料噴射ポンプを提供すると共に回動
防止ピンの形状を丸ピンなど安価な形状にするこ
とができる燃料噴射ポンプを提供しようとするも
のである。
[問題点を解決するための手段] この考案は、上記タペツト本体の片方の支持挿
通部のほぼ中心に環状の内溝を設けるとともに、
タペツトピンの一端側に環状のリング溝を設け、
これらリング溝と内溝とに亘つて止め輪を止着す
ることによりタペツトピンをタペツト本体に対し
この止め輪で固定したことを特徴とするものであ
る。
〔作用〕
上記の構成によれば、タペツトピンがタペツト
本体に対し、リング溝と内溝とに跨つて係止した
止め輪にて連結されるので、タペツトピンの軸方
向移動が1個の止め輪で防止され、タペツトピン
の端面が回動防止ピンに摺接することがなくな
り、また構造もすこぶる簡単になる。
〔実施例〕
以下この考案の一実施例を、第1図ないし第4
図にもとづき説明する。
第1図はデイーゼルエンジンに適用されるボツ
シユ形の列型燃料噴射ポンプを示し、1はポンプ
ハウジング、2はシリンダ、3はこのシリンダ2
に嵌合されたプランジヤである。上記シリンダ3
の下方にはエンジンと同期して回転されるカム軸
4が配設されており、このカム軸4にはカム5が
取着されている。カム5はタペツト6を介してプ
ランジヤ3の下端に当接されており、上記カム5
の回転を上記タペツト6を通じて上記プランジヤ
3の往復動、つまり上下動に変換することによ
り、ポンプ作用がなされるようになつている。
なお、7はプランジヤ3をタペツト6を介して
カム5に押圧するプランジヤスプリングであり、
このスプリング7の下側ばね座8がプランジヤ3
の下端と係合されているものである。
また、9は燃料吸込口であり、10は燃料噴射
量を調整するための制御スリーブで、この制御ス
リーブ10はラツク11で回転されることにより
上記プランジヤ3の回転角度位置を制御するよう
になつている。
そして、プランジヤ3の上下動によるポンプ作
用によつてシリンダ2内のポンプ室2aに吸込ま
れた燃料は所定の高圧に加圧された後、吐出弁1
3を通じて燃料噴射ノズル(図示しない。)に導
かれ、この燃料噴射ノズルから噴射されるように
なつている。
しかして、この考案に係る燃料噴射ポンプにお
いては、上記タペツト6が以下の如く構成されて
いる。
すなわち、タペツト6はプランジヤ3側つまり
上記下側ばね座8に当接されるタペツト本体14
を備えている。このタペツト本体14はピストン
状をなし、ポンプハウジング1内に形成されたタ
ペツト孔15に摺動可能に嵌め込まれている。ま
た、上記タペツト本体14にはピン孔18が形成
されており、このピン孔18にはタペツトピン1
9が挿通されている。このタペツトピン19はタ
ペツト本体14の外径よりもその長さが短く形成
されるとともに、プランジヤ3側からの高負荷に
耐え得るように高硬度材料、例えば熱処理の施さ
れた浸炭鋼等で形成されている。そして、このタ
ペツトピン19にはブツシユ20を介してローラ
21が取着されており、このローラ21が上記カ
ム5のカム面5aに転接されている。
本一実施例の場合、上記タペツトピン19はタ
ペツト本体14に1ケの止め輪、いわゆるスナツ
プリング22を介して固定されている。すなわ
ち、タペツトピン19の一端部外面およびピン孔
18の内面にはそれぞれリング溝23および内溝
24が形成されており、これら各溝23,24の
双方にわたり上記スナツプリング22を係合して
上記タペツトピン19を固定するようになつてい
る。また、このようなタペツトピン19の固定構
造においては、例えば上記リング溝23の溝径が
スナツプリング22の内径よりも充分に小さく形
成されており、このリング溝23内でスナツプリ
ング22を縮径してその組付けがなされる。つま
り、上記スナツプリング22はタペツトピン19
のリング溝23に取付けられてピン孔18に挿通
されるものであり、このときスナツプリング22
はタペツト本体14の案内面14aおよびピン孔
18の内面により上記リング溝23内で縮径され
る。そして、このスナツプリング22は上記内溝
24の位置まで挿入された時点で自身の弾性によ
つて拡径され、リング溝23および内溝24の双
方に係合されるものである。
このようにしてタペツトピン19を固定した場
合、このタペツトピン19の両端面と上記タペツ
ト本体14の外周面との間には所定の間〓Sが確
保され、上記両端面が上記タペツト本体14の外
周面からはみ出ないようになつている。
したがつて、このような一実施例によれば、タ
ペツトピン19をスナツプリング22で固定して
あるから、タペツト本体14が上記タペツト孔1
5に沿つて上下方向に摺動しても、上記タペツト
ピン19は軸方向に移動することはない。よつ
て、このタペツトピン19の端面がタペツト本体
14の外周面からはみ出して回動防止ピン12に
摺接するようなことはなく、この回動防止ピン1
2の摩耗を防止することができる。
この結果、ポンプの長寿命化を図れるととも
に、摩耗粉の噛み込みによるプランジヤ3の焼付
きあるいはカム5におけるカム面5aの面荒れ等
といつた不具合を防止でき、ポンプの信頼性を高
めることができる。
また回動防止ピンの形状を円筒状にできるため
構造が簡単になり安価に製作することもできる。
なお、この考案は上記一実施例に制約されるも
のではない。例えばスナツプリングは断面円形に
限らず、第5図に示されるように断面矩形状のス
ナツプリング30であつてもよい。
また、スナツプリングはタペツトピン19のリ
ング溝23内で縮径させてその組付けがなされる
ものに限らず、第5図に示されるように内溝24
内で拡径させてその組付けがなされるものであつ
てもよい。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案によれば、タペツ
トピンの端面が回動防止ピンに摺接されないよう
になるから、回動防止ピンの内壁における摩耗を
防止してポンプの長寿命化を図ることができ、ま
た摩耗粉によるプランジヤの焼付きおよびカム面
の面荒れを防止してポンプの信頼性を高めること
ができる。しかもタペツトピンは単一の止め輪で
タペツト本体に係止することができるので部品点
数が少くなり、構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの考案の一実施例を示
し、第1図はポンプ全体の縦断面図、第2図は第
1図中−線に沿う縦断面図、第3図は第2図
中−線に沿う断面図、第4図はタペツトピン
端部の一部拡大図、第5図はこの考案の他の実施
例を示すタペツトピン端部の一部拡大図である。 1……ポンプハウジング、2……シリンダ、3
……プランジヤ、5……カム、6……タペツト、
12……回動防止ピン、14……タペツト本体、
19……タペツトピン、21……ローラ、22,
30……スナツプリング(止め輪)、23……リ
ング溝、24……内溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポンプハウジング内のシリンダにプランジヤを
    嵌合し、このプランジヤをカムの回転によりタペ
    ツトを介して往復動させてポンプ作用をなすよう
    にした燃料噴射ポンプにおいて、上記タペツト
    は、上記プランジヤに当接されるとともにポンプ
    シリンダの内壁に沿いプランジヤの運動方向と同
    方向に摺動可能なタペツト本体と、このタペツト
    本体に形成された支持挿通部に挿通されたタペツ
    トピンと、このタペツトピンに取着された上記カ
    ムに当接されるローラとからなり、上記タペツト
    ピンの一端側に環状のリング溝を設けるとともに
    上記タペツト本体の片方の支持挿通部のほぼ中心
    部の内面に上記環状リング溝と対向する内溝を形
    成し、これらリング溝と内溝とに亘つて係止され
    た止め輪で上記タペツトピンをタペツト本体に固
    定したことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
JP1751082U 1982-02-10 1982-02-10 燃料噴射ポンプ Granted JPS58120863U (ja)

Priority Applications (1)

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JP1751082U JPS58120863U (ja) 1982-02-10 1982-02-10 燃料噴射ポンプ

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JP1751082U JPS58120863U (ja) 1982-02-10 1982-02-10 燃料噴射ポンプ

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Publication Number Publication Date
JPS58120863U JPS58120863U (ja) 1983-08-17
JPS6316860Y2 true JPS6316860Y2 (ja) 1988-05-13

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ID=30029824

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JP1751082U Granted JPS58120863U (ja) 1982-02-10 1982-02-10 燃料噴射ポンプ

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Families Citing this family (4)

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JP2628316B2 (ja) * 1987-10-22 1997-07-09 株式会社小松製作所 内燃機関用燃料噴射ポンプ
KR20110013367A (ko) * 2008-05-12 2011-02-09 에누티에누 가부시키가이샤 펌프용 태핏
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JPS471762U (ja) * 1971-01-21 1972-08-19

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JPS471762U (ja) * 1971-01-21 1972-08-19

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