JP6954011B2 - 燃料ポンプのタペット - Google Patents

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Description

本明細書に記載の開示は、カムとプランジャとの間に設けられる燃料ポンプのタペットに関するものである。
特許文献1に示されるように、フランジ、ピン、および、ローラを備える機械システムが知られている。機械システムはフランジを2つ有する。これら2つのフランジは中空を有する。ローラも中空を有する。ローラはこれら2つのフランジの間に設けられる。ピンは2つのフランジとローラそれぞれの中空に挿入される。
欧州特許第2607636号明細書
特許文献1に示される機械システムでは、ピンの端部がフランジにかしめ固定される。このようにピンの端部をかしめ固定する場合、ピンの中央部を部分的に焼き入れすることで中央部の剛性を高めなくてはならない。そのために複数のピンを一括して炉に入れることでピンの全てを焼き入れする製造方法を採用することができない。これにより製造コストが増大する虞がある。
また特許文献1に記載のかしめ固定では、ピンの端部が自身の軸方向に沿って中心から離れるにしたがって拡径するように塑性変形する。そのためにこのかしめ固定によってピンの両端部のうちの一方だけをフランジに固定すると、ピンの抜け落ち、という不具合が生じる虞がある。
そこで本明細書に記載の開示物は、製造コストの増大、および、ピンの抜け落ちそれぞれの抑制された燃料ポンプのタペットを提供することを目的とする。
開示の1つは、カム(310)とプランジャ(130)との間に設けられる燃料ポンプ(200)のタペットであって、
カムの回転運動の伝達される筒形状のローラ(20)と、
ローラの中空に挿入される軸形状のピン(40)と、
ピンの一端(41)が設けられる第1アーム(14)と、
ピンの他端(42)が設けられる第2アーム(15)と、を有し、
第1アームと第2アームそれぞれにはピンを通すための貫通孔(16,17)が形成され、
第1アームの貫通孔(16)は第2アームの貫通孔(17)よりも径が短く、
ピンの一端が第1アームの貫通孔に圧入されてピンの軸方向まわりの回転が抑制され、ピンの他端が第2アームの貫通孔に連結されてピンの軸方向の変位が規制されている。
このように圧入によりピン(40)の一端(41)を第1アーム(14)に固定している。これによれば、かしめによりピンがアームに固定される構成とは異なり、ピン(40)の部分焼き入れが不要になる。これにより製造コストの増大が抑制される。
ただし、ピンをアームに圧入によって固定する場合、圧入方向とは逆の方向に、ピンがアームから抜ける虞がある。そこで上記のようにピン(40)の他端(42)を第2アーム(15)に連結する。これによりピンのアームからの抜け落ちが抑制される。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
高圧燃料ポンプを説明するための部分断面図である。 図1の破線で囲った領域Aを拡大した部分断面図である。 タペットの断面形状を説明するための斜視図である。 タペットの分解斜視図である。 第1実施形態のボディを示す断面図である。 ボディにピンが設けられた状態を示す断面図である。 図6の破線で囲った領域Bを拡大した断面図である。 第2実施形態のボディを示す断面図である。 ボディにピンが設けられた状態を示す断面図である。 図9の破線で囲った領域Cを拡大した断面図である。 第3実施形態のタペットを示す断面図である。 第4実施形態のタペットを説明するための断面図である。
以下、実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図7に基づいて本実施形態にかかる高圧燃料ポンプのタペットを説明する。なお図6においては説明が煩雑となることを避けるためにローラ20とブッシュ30を省略している。
高圧燃料ポンプ200は内燃機関の燃焼室に高圧燃料を噴射する燃料供給システムの一部を構成している。この燃料供給システムは高圧燃料ポンプ200の他に、燃料タンク、低圧燃料ポンプ、コモンレール、および、燃料噴射装置を有する。
低圧燃料ポンプは燃料タンクに貯留された燃料をくみ出す。低圧燃料ポンプはくみ出した燃料を高圧燃料ポンプ200に供給する。高圧燃料ポンプ200は低圧燃料ポンプから供給された燃料を圧縮して高圧にする。高圧燃料ポンプ200はこの圧縮した高圧の燃料(高圧燃料)をコモンレールに供給する。
コモンレールは高圧燃料ポンプ200から供給された高圧燃料を貯留し、その圧力を一定に保持する。そしてコモンレールは複数の燃料噴射装置それぞれに高圧燃料を分配する。燃料噴射装置はコモンレールから供給された高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射する。
<高圧燃料ポンプの概略構成>
図1に示すように高圧燃料ポンプ200は、ハウジング110、シリンダ120、プランジャ130、電磁調量弁140、および、チェックバルブ150を有する。ハウジング110にはシリンダ120を設けるための設置孔110aが形成されている。そしてシリンダ120にはプランジャ130の設けられるポンプ室120aが形成されている。またシリンダ120には低圧燃料ポンプから供給された燃料の流動する燃料供給路が形成されている。この燃料供給路とポンプ室120aとが連通している。上記の設置孔110aには後述のタペット100も設けられる。
プランジャ130は柱形状を成す。プランジャ130はポンプ室120a内に設けられる。プランジャ130の軸方向まわりの周方向において、プランジャ130の側壁面とポンプ室120aを構成する内壁面とが全周にわたって接触している。プランジャ130はポンプ室120a内において自身の軸方向に摺動可能になっている。
ポンプ室120aは2つの開口を有する。ポンプ室120aの一方の開口端からプランジャ130の下端部が外に飛び出している。プランジャ130の下端部は設置孔110a内に位置している。そしてポンプ室120aの他方の開口端側の内壁面とプランジャ130の上端面とが対向している。これによりプランジャ室が区画されている。このプランジャ室はポンプ室120aの他方の開口を介して燃料供給路と連通している。以下においてはこのポンプ室120aの他方の開口をプランジャ室の開口と示す。
プランジャ室の開口に電磁調量弁140の弁体141が設けられる。この弁体141が電磁調量弁140のソレノイドコイル142から発せられる磁界や図示しないスプリングの付勢力によってその軸方向に移動する。これによりプランジャ室と燃料供給路の連通が制御される。
ポンプ室120aの外に飛び出したプランジャ130の下端部の端面130aにタペット100が接触している。このタペット100におけるプランジャ130との接触部位とは反対側の部位がカムシャフト300に設けられたカム310と接触している。このようにタペット100はプランジャ130とカム310との間に位置している。
カムシャフト300は内燃機関のクランクシャフトとともに回転する。それによりカム310も回転する。カム310はカムシャフト300の軸方向まわりで円弧形状を成すベースサークルと、このベースサークルからカムシャフト300の軸方向に直交する方向に突出したカムノーズと、を有する。カム310の回転によってタペット100はベースサークルとカムノーズそれぞれと順次接触する。そのためにタペット100はカム310の回転運動に応じて設置孔110a内で往復直線運動する。このタペット100の往復直線運動がプランジャ130に伝達される。これによりプランジャ130も自身の軸方向に往復直線運動する。
プランジャ130の下端部には、プランジャ130の軸方向に直交する方向に広がる形状を成すリテーナ131が固定されている。このリテーナ131の上面131aとシリンダ120の外面120bとがプランジャ130の軸方向で対向している。この上面131aと外面120bとの間にコイルスプリング132が設けられている。コイルスプリング132はプランジャ130の軸方向に沿って、らせん状に弾性部材が巻き回された形状を成している。コイルスプリング132の一端が上面131aに接触し、他端が外面120bに接触している。
したがってプランジャ130が軸方向に運動すると、それによってコイルスプリング132がリテーナ131とシリンダ120との間で伸縮する。これによりプランジャ130にはシリンダ120からリテーナ131側へと向かうコイルスプリング132の付勢力が作用する。このコイルスプリング132の付勢力がタペット100にも作用する。この付勢力により、プランジャ130とタペット100との接触、および、タペット100とカム310との接触それぞれが保たれている。
以上に示したようにプランジャ130は内燃機関のカムシャフト300の回転に連動してポンプ室120a内を摺動する。これによりプランジャ室の容積が変動する。換言すれば、プランジャ室内の燃料の容量が変動する。
シリンダ120には、プランジャ室からコモンレールに高圧燃料を吐出するための吐出孔120cが形成されている。この吐出孔120cにチェックバルブ150が設けられている。チェックバルブ150は閉塞弁と閉塞スプリングを有する。
閉塞弁と閉塞スプリングそれぞれは吐出孔120cの内部に設けられている。閉塞弁は閉塞スプリングの付勢力によって吐出孔120cのプランジャ室側の連通口に、吐出孔120cの内側から押し付けられている。これによりプランジャ室と吐出孔120cの内部との連通が遮られている。
上記したようにプランジャ室と燃料供給路との連通は電磁調量弁140によって制御される。プランジャ130の運動によってプランジャ室の容積が減少している際に、電磁調量弁140によってプランジャ室と燃料供給路との連通が遮られる。これによりプランジャ室内の圧力が上昇する。プランジャ室内の燃料が圧縮されて高圧になる。この圧力上昇により閉塞弁は閉塞スプリングの付勢力に抗して吐出孔120cの連通口から離れる。この結果、プランジャ室と吐出孔120cの内部とが連通される。これにより高圧燃料ポンプ200からコモンレールに高圧燃料が供給される。
<タペットの概略構成>
次にタペット100の概略構成を説明する。図2〜図4に示すようにタペット100は、ボディ10、ローラ20、ブッシュ30、および、ピン40を有する。ピン40は柱状を成している。このピン40の両端部がボディ10に支持される。
ローラ20とブッシュ30それぞれは円筒形状を成している。ブッシュ30の中空にピン40が挿入される。ローラ20の中空にブッシュ30とピン40が挿入される。ローラ20とブッシュ30それぞれがピン40に対して回転可能になっている。
タペット100はカム310とプランジャ130との間に設けられる。ローラ20にカム310が接触する。ボディ10にプランジャ130が接触する。カム310の回転によってローラ20が回転する。またそれとともにボディ10が上下運動する。このボディ10の上下運動によりプランジャ130も上下運動する。すなわちプランジャ130が往復直線運動する。
<タペットの構成>
次にタペット100の詳細構成を説明する。以下においては互いに直交の関係にある3方向を、x方向、y方向、および、z方向と示す。x方向とy方向とによって規定される平面を横平面と示す。y方向とz方向とによって規定される平面を縦平面と示す。横平面はz方向に直交する。縦平面はx方向に直交する。
図2〜図4に示すようにボディ10は、本体部11、第1支持部12、第2支持部13、第1アーム14、および、第2アーム15を有する。本体部11はz方向に延びた軸形状を成している。具体的に言えば本体部11はz方向に延びた円柱形状を成している。本体部11はz方向に面する上端面11aと下端面11bを有する。これら上端面11aと下端面11bそれぞれは横平面において円形を成している。
第1支持部12は本体部11の上端面11aに一体的に連結されている。第1支持部12は上端面11aの縁からz方向に沿って環状に延びている。これにより第1支持部12の軸はz方向に沿っている。
第2支持部13は本体部11の下端面11bに一体的に連結されている。第2支持部13は下端面11bの縁からz方向に沿って環状に延びている。これにより第2支持部13の軸はz方向に沿っている。
本体部11、第1支持部12、第2支持部13それぞれのz方向に沿う軸方向の横平面での位置が一致している。そのためにそれぞれの軸方向はz方向で並んでいる。図2ではこれらをまとめて縦軸方向VADとして破線で示している。縦軸方向VADはプランジャ130の軸方向とも一致している。
本体部11、第1支持部12、および、第2支持部13それぞれの外径は同一になっている。これら本体部11、第1支持部12、および、第2支持部13それぞれの環状を成す外側面11cはz方向で連続的に連なっている。この外側面11cが設置孔110aを構成する内壁面と縦軸方向VADまわりの周方向で全周にわたって接触する。本体部11、第1支持部12、および、第2支持部13それぞれは設置孔110a内において縦軸方向VADに摺動可能になっている。
ところで第1支持部12と第2支持部13とでは、その内周面の形作る形状が異なっている。第1支持部12の環状を成す内周面12aは円形を形作っている。これに対して第2支持部13の環状を成す内周面13aは角にRを有する矩形を形作っている。より詳しく言えば、第2支持部13の内周面13aはx方向に沿う2辺とy方向に沿う2辺を有し、角にRを有する正方形を形作っている。
第1支持部12の内径は、第2支持部13の内側における最長径よりも長くなっている。そのために第2支持部13のほうが第1支持部12よりも、縦軸方向VADから横平面に沿って放射状に延びる放射方向における長さ(厚さ)が長くなっている。これにより第2支持部13のほうが第1支持部12よりも剛性が高くなっている。なおもちろんではあるが、第2支持部13の内周面13aは円形を形作ってもよい。
図2に示すように上端面11aの中央領域にプランジャ130の下端部の端面130aが接触する。そして横平面に沿う方向において上端面11aの中央領域よりも端側の領域(端側領域)にリテーナ131の下面131bが接触する。この上端面11aの端側領域がリテーナ131を介してz方向でコイルスプリング132の一端と並んでいる。コイルスプリング132の一端はリテーナ131の上面131aに接触している。これによりリテーナ131は、コイルスプリング132の付勢力によって、コイルスプリング132と本体部11との間で挟持されている。
これらプランジャ130の下端部、リテーナ131、および、コイルスプリング132の一端それぞれは第1支持部12の環状を成す内周面12aによって囲まれた領域に位置している。そしてリテーナ131の端部とコイルスプリング132の側部それぞれが第1支持部12の内周面12aと接触している。これによりコイルスプリング132とプランジャ130それぞれが本体部11から外れることが抑制されている。
図2に示すようにローラ20の一部は下端面11bとz方向で離間して対向している。そしてローラ20とブッシュ30それぞれの一部が第2支持部13の環状を成す内周面13aによって囲まれた領域に位置している。
上記したようにローラ20とブッシュ30それぞれはピン40に対して回転可能になっている。そのためにその回転部位では摩擦熱が発生する。この摩擦熱の発生を抑制するための潤滑油としての機能を果たす燃料を上記の回転部位に塗布するための複数の通し孔11dが本体部11と第2支持部13に形成されている。
通し孔11dの1つは本体部11の上端面11aと下端面11bとを連通している。この通し孔11dは上端面11aにおける中央領域と端側領域との間の中間領域で開口している。この通し孔11dはz方向に沿っている。そのために通し孔11dは下端面11bにおける上端面11aの中間領域のz方向への投影領域で開口している。この通し孔11dの下端面11b側の開口が、第2支持部13の内周面13aによって囲まれた領域に位置するローラ20とz方向で対向している。これによりこの通し孔11dを介した燃料が第2支持部13の内周面13aによって囲まれた領域に位置するローラ20とブッシュ30それぞれに塗布される。
他の通し孔11dは本体部11の外側面11cと第2支持部13の内周面13aとを貫通している。この通し孔11dはz方向に対して傾斜した傾斜方向に沿っている。この通し孔11dの内周面13a側の開口が、第2支持部13の内周面13aによって囲まれた領域に位置するローラ20と傾斜方向で対向している。これによりこの通し孔11dを介した燃料も内周面13aによって囲まれた領域に位置するローラ20とブッシュ30それぞれに塗布される。
第1アーム14と第2アーム15それぞれは第2支持部13に一体的に連結されている。第1アーム14と第2アーム15それぞれは第2支持部13からz方向に沿って延びている。第1アーム14と第2アーム15は最も面積の広い主面が縦平面に沿う平板形状を成している。
第1アーム14と第2アーム15それぞれのy方向の長さは、本体部11、第1支持部12、第2支持部13それぞれの外径以下になっている。そして第1アーム14と第2アーム15それぞれの主面に直交するx方向の長さ(厚さ)は、上記の第2支持部13の最短の厚さ以上になっている。
第1アーム14と第2アーム15はx方向で離間して並んでいる。第1アーム14の内主面14aと第2アーム15の内主面15aとがx方向で対向している。この内主面14aと内主面15aとの間のx方向の離間距離は第2支持部13の内周面13aのx方向の離間距離と等しくなっている。また第1アーム14の外主面14bと第2アーム15の外主面15bとの間のx方向の離間距離は第2支持部13の外径以下になっている。以上により第1アーム14と第2アーム15はタペット100の上下運動に応じて設置孔110aを入出可能になっている。なお図では、外主面14bと外主面15bとの間のx方向の離間距離を第2支持部13の外径よりも狭く示している。
第1アーム14には内主面14aと外主面14bとをx方向に貫通する第1貫通孔16が形成されている。同様にして第2アーム15には内主面15aと外主面15bとをx方向に貫通する第2貫通孔17が形成されている。
第1貫通孔16と第2貫通孔17それぞれの縦平面に沿う形状は円形を成している。そして本実施形態では第1貫通孔16のx方向に延びる軸方向と第2貫通孔17のx方向に延びる軸方向それぞれの縦平面での位置が一致している。そのためにそれぞれの軸方向はx方向で並んでいる。図2ではこれらをまとめて横軸方向HADとして一点鎖線で示している。横軸方向HADはブッシュ30、ローラ20、および、ピン40それぞれの軸方向とも一致している。
ブッシュ30とローラ20それぞれはx方向に開口する円筒形状を成している。ピン40はx方向に延びた軸形状を成している。具体的に言えばピン40はx方向に延びた円柱形状を成している。
ピン40はx方向に面する第1端面40aと第2端面40bを有する。これら第1端面40aと第2端面40bそれぞれは横平面において円形を成している。ピン40には、図3および図4に示すように第1端面40aと第2端面40bとをx方向に貫通する中空が形成されている。そのために本実施形態のピン40はx方向に開口する円筒形状を成している。
ブッシュ30の内径はピン40の外径よりも長くなっている。ローラ20の内径はブッシュ30の外径よりも長くなっている。そのためにブッシュ30の中空にピン40を挿入可能となっている。ローラ20の中空にブッシュ30とピン40それぞれを挿入可能となっている。
ピン40にブッシュ30を挿入することにより、ピン40の横軸方向HADまわりの周方向で環状を成す外側周面40cとブッシュ30の内側面30aとが横軸方向HADに直交する方向で対向する。ブッシュ30にローラ20を挿入することにより、ブッシュ30の外側面30bとローラ20の内側面20aとが横軸方向HADに直交する方向で対向する。外側周面40cが外周面に相当する。
ピン40とブッシュ30との間、および、ブッシュ30とローラ20との間それぞれには微小な隙間が構成されている。この微小な隙間は潤滑油としての機能を果たす燃料で満たされる。これによりローラ20はブッシュ30に対して滑らかに回転可能になっている。ブッシュ30はローラ20とピン40それぞれに対して滑らかに回転可能になっている。
ピン40はブッシュ30とローラ20それぞれよりもx方向の長さが長くなっている。ブッシュ30とローラ20のx方向の長さは同程度になっている。より詳しく言えば、ピン40の第1端面40aと第2端面40bとの間のx方向の長さは第1アーム14の外主面14bと第2アーム15の外主面15bとの間のx方向の離間距離と同程度になっている。ブッシュ30とローラ20のx方向の長さは第1アーム14の内主面14aと第2アーム15の内主面15aとの間のx方向の離間距離と同程度になっている。言いかえれば、ブッシュ30とローラ20のx方向の長さは第2支持部13の内周面13aのx方向の離間距離と同程度になっている。
ブッシュ30とローラ20それぞれはピン40の中央に挿入される。これによりピン40の第1端面40a側の端部と第2端面40b側の端部それぞれがブッシュ30とローラ20それぞれから外に露出される。以下においてはブッシュ30とローラ20それぞれから外に露出された第1端面40a側の端部を第1端部41、第2端面40b側の端部を第2端部42と示す。
このピン40の第1端部41が第1アーム14の第1貫通孔16に設けられる。ピン40の第2端部42が第2アーム15の第2貫通孔17に設けられる。これによりブッシュ30とローラ20の一部が第2支持部13内に設けられる。ブッシュ30とローラ20それぞれの端面は第1アーム14の内主面14aと第2アーム15の内主面15aそれぞれに対して摺動可能に接触している。
<ピンの固定形態>
次に、ピン40の第1アーム14と第2アーム15それぞれに対する固定形態を詳説する。以下においては第1貫通孔16の内径の半分を第1内半径L1と示す。また第2貫通孔17の内径の半分を第2内半径L2と示す。
図5に示すように第1アーム14の第1貫通孔16の第1内半径L1は第2アーム15の第2貫通孔17の第2内半径L2よりも短くなっている。そして図6および図7に示すように第2貫通孔17の内径はピン40の外径よりも僅かながら長くなっている。なお図7では第2支持部13と第2アーム15との境界を破線で示している。
このように第1貫通孔16と第2貫通孔17の内径に相違があるのは、第1貫通孔16にピン40を圧入固定するためである。第1貫通孔16の内径は、ピン40が第1貫通孔16に対して圧入できるように、ピン40の外径よりも僅かに短くなっている。第2貫通孔17の内径は、ピン40が第2貫通孔17に対して摺動できるように、ピン40の外径よりも僅かに長くなっている。
ピン40を第1貫通孔16に圧入する前に、ブッシュ30とローラ20それぞれは予め第1アーム14と第2アーム15との間に設けられる。ピン40の第1端部41は、第2貫通孔17を通った後にブッシュ30とローラ20それぞれの中空を通る。その後にピン40の第1端部41が第1貫通孔16に圧入される。この結果、ピン40の第1端部41が第1貫通孔16に設けられるとともに、第2端部42が第2貫通孔17に設けられる。
第1貫通孔16に第1端部41が圧入されると、その一部が塑性変形する。そして第1端部41の外側周面40cと第1貫通孔16を区画する内環状面16aとが全周で接触する。これによりピン40の第1端部41が第1アーム14に圧入固定される。ピン40が横軸方向HADまわりで回転することが抑制される。
また図2および図4に示すようにタペット100はピン40を第2アーム15に連結するための止め輪50を有する。止め輪50は横軸方向HADまわりの周方向に延びた形状を成している。具体的に言えば、図4に示すように止め輪50はギャップを有する環状を成している。これにより止め輪50は自身の中心に向かって縮むように弾性変形可能になっている。止め輪50が規制部材に相当する。
図2に示すように、第2端部42の外側周面40cには止め輪50を設けるための第1溝部43が形成されている。第1溝部43は横軸方向HADまわりの周方向に環状に形成されている。
同様にして第2アーム15の第2貫通孔17を区画する内環状面17aにも止め輪50を設けるための第2溝部18が形成されている。第2溝部18は内環状面17aの形状に沿って、横軸方向HADまわりの周方向で環状に形成されている。内環状面17aが内周面に相当する。
この第1溝部43と第2溝部18の横軸方向HADから縦平面に沿って放射状に延びる放射方向の長さ(深さ)が異なっている。図7に示すように第1溝部43の第1深さL3は第2溝部18の第2深さL4よりも長くなっている。そして第1深さL3は環状の止め輪50を構成する線状部位の直径Lと同程度になっている。第2深さL4は止め輪50の線状部位の直径Lよりも短くなっている。また第1溝部43のx方向の長さ(第1幅)と第2溝部18のx方向の長さ(第2幅)それぞれは止め輪50の線状部位の直径Lと同程度になっている。
上記したようにピン40は第2貫通孔17を通して第1貫通孔16に圧入される。この圧入される前の環状の止め輪50の内径はピン40の外径と同程度になっている。圧入の前に止め輪50は第1溝部43に設けられる。ピン40を第1貫通孔16に圧入する過程で止め輪50は第1溝部43を構成する壁面43aと第2貫通孔17の内環状面17aとの間で圧縮される。その後、ピン40の第1貫通孔16への圧入が終了し、図7に示すように第1溝部43と第2溝部18とが対向配置すると、これら2つの溝部によって止め輪50を設けるための収納空間が構成される。
この収納空間の横軸方向HADから縦平面に沿って放射状に延びる放射方向における長さは上記の第1深さL3と第2深さL4の和に等しくなる。この第1深さL3と第2深さL4の和は止め輪50の線状部位の直径Lよりも長い。そのためにピン40の第1貫通孔16への圧入が終了して収納空間が構成されると、止め輪50は収納空間内で元の形に復元しようとする。これにより止め輪50の少なくとも一部が第1溝部43から第2溝部18に向かって変位する。この結果、止め輪50は第1溝部43を構成する壁面43aと第2溝部18を構成する壁面18aそれぞれと接触する。
上記したように第1溝部43と第2溝部18それぞれのx方向の長さは止め輪50の線状部位の直径Lと同程度になっている。そのためにx方向における止め輪50の第1アーム14側の部位と、それとは反対側の部位それぞれが各溝部の壁面と接触する。表現を換えれば、x方向に沿い、なおかつ、止め輪50から離れる2つの離間方向において、止め輪50と各溝部を区画する壁面とが接触する。これによりピン40のx方向の変位が規制される。すなわちピン40のアームからの抜け落ちが抑制される。
<作用効果>
次に、本実施形態にかかるタペット100の作用効果を説明する。上記したように、圧入によりピン40の第1端部41を第1アーム14の第1貫通孔16に固定している。これによれば、かしめによってピンがアームに固定される構成とは異なり、ピンの部分焼き入れが不要になる。これにより製造コストの増大が抑制される。
またピン40の第2端部42が止め輪50によって第2アーム15の第2貫通孔17に連結される。これにより、ピン40のx方向の変位が規制される。そのため、ピン40がアームから抜け落ちることが抑制される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図8〜図10に基づいて説明する。以下に示す各実施形態にかかるタペットは上記した実施形態によるものと共通点が多い。そのため以下においては共通部分の説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。また以下においては上記した実施形態で示した要素と同一の要素には同一の符号を付与する。
第1実施形態では第1貫通孔16の軸方向と第2貫通孔17の軸方向それぞれの縦平面での位置が一致している例を示した。図2、図5、および、図6ではこれらをまとめて横軸方向HADとして一点鎖線で示した。この横軸方向HADはブッシュ30、ローラ20、および、ピン40それぞれの軸方向とも一致している。
これに対して本実施形態では第1貫通孔16の軸方向と第2貫通孔17の軸方向それぞれの縦平面での位置がずれている。図8および図9では第1貫通孔16の軸方向を第1横軸方向HAD1として一点鎖線で示している。第2貫通孔17の軸方向を第2横軸方向HAD2として二点鎖線で示している。
図8に明示するように、第2横軸方向HAD2は第1横軸方向HAD1よりもz方向において本体部11から離れている。換言すれば、第2横軸方向HAD2は第1横軸方向HAD1よりもz方向においてカム310側に位置している。
そして第1貫通孔16を構成する内環状面16aにおける最も本体部11側に位置する部位と、第2貫通孔17を構成する内環状面17aにおける最も本体部11側に位置する部位のz方向の位置が一致している。換言すれば、内環状面16aにおける最もカム310から離れた部位と、内環状面17aにおける最もカム310から離れた部位のz方向の位置が一致している。さらに言いかえれば、内環状面16aにおける最もプランジャ130側に位置する部位と、内環状面17aにおける最もプランジャ130側に位置する部位のz方向の位置が一致している。
このため、内環状面16aにおける最も本体部11から離れた部位よりも、内環状面17aにおける最も本体部11から離れた部位のほうが、z方向においてカム310側に位置している。換言すれば、内環状面16aにおける最もカム310側に位置する部位よりも、内環状面17aにおける最もカム310側に位置する部位のほうが、z方向においてカム310側に位置している。さらに言いかえれば、内環状面16aにおける最もプランジャ130から離れた部位よりも、内環状面17aにおける最もプランジャ130から離れた部位のほうが、z方向においてカム310側に位置している。
上記したようにピン40は第1貫通孔16に圧入される。そのためにピン40、ブッシュ30、および、ローラ20それぞれの軸方向は第1横軸方向HAD1に沿っている。
以上に示した構成により、第2貫通孔17においては、内環状面17aにおけるプランジャ130側の部位のほうが、内環状面17aにおけるカム310側の部位よりも、z方向におけるピン40との離間距離が短くなっている。具体的に示せば、図9に示すように、内環状面17aにおける最もプランジャ130側に位置する部位のほうが、内環状面17aにおける最もカム310側に位置する部位よりも、ピン40との離間距離が短くなっている。図10に示すように、内環状面17aにおける最もプランジャ130側に位置する部位とピン40とは実質的に接触している。
<作用効果>
上記したようにローラ20にカム310が接触する。この接触によってローラ20はカム310からプランジャ130側へと押圧される。この結果、ローラ20の設けられたピン40の中央もカム310からプランジャ130側へと押圧される。以下においてはこのピン40に作用するカム310の力を押圧力と示す。
またボディ10の本体部11の上端面11aに、リテーナ131を介してコイルスプリング132の一端が設けられる。このため、ボディ10にはプランジャ130からカム310側へと向かうコイルスプリング132の付勢力が作用される。このコイルスプリング132の付勢力は、第1アーム14に圧入固定されたピン40の第1端部41に作用される。
以上に示したように、ピン40の中央には、カム310からプランジャ130側へと向かう押圧力が作用する。ピン40の第1端部41には、プランジャ130からカム310側へと向かう付勢力が作用する。そのため、ピン40の第2端部42はカム310からプランジャ130側へと変位しやすくなっている。
これに対して、上記したように第2横軸方向HAD2を第1横軸方向HAD1よりもz方向においてカム310側に位置させている。そして第1貫通孔16を構成する内環状面16aにおける最もプランジャ130側に位置する部位と、第2貫通孔17を構成する内環状面17aにおける最もプランジャ130側に位置する部位のz方向の位置を一致させている。これにより内環状面17aにおける最もプランジャ130側に位置する部位とピン40とが実質的に接触している。
そのため、第2貫通孔の内環状面における最もプランジャ側に位置する部位とピンとが離間した構成とは異なり、上記の押圧力や付勢力によって、ピン40の第2端部42がz方向に変位することが抑制される。ピン40の軸方向がz方向に曲がることが抑制される。これによりカム310の回転運動がタペット100を介してプランジャ130にスムースに伝達され難くなることが抑制される。
なお本実施形態にかかるタペット100には、第1実施形態に記載のタペット100と同等の構成要素が含まれている。そのため同等の作用効果を奏することは言うまでもない。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を図11に基づいて説明する。
第1実施形態では第1貫通孔16に第1端部41を圧入することでその少なくとも一部を塑性変形させる例を示した。これに対して本実施形態では、第1端部41の第1端面40aに圧入部材60を圧入することで、第1端部41を塑性変形させる。
ピン40には第1端面40aと第2端面40bとをx方向に貫通する中空が形成されている。この中空における第1端面40a側の開口に、この開口径よりも径の長い圧入部材60をその内側へと向かって圧入する。これにより図11において白抜き矢印で示すように、横軸方向HADに直交する径方向の長さが広がるように、第1端部41が塑性変形する。この結果、第1端部41の外側周面40cと第1貫通孔16の内環状面16aとが全周で接触する。なお図示しないが、例えばこの圧入部材60を第2端部42の第1端面40aに圧入してもよい。
本実施形態にかかるタペット100は、第1実施形態に記載のタペット100と同等の作用効果を奏することは言うまでもない。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態を図12に基づいて説明する。
第1実施形態では第1溝部43の第1深さL3が環状の止め輪50を構成する線状部位の直径Lと同程度の例を示した。これに対して本実施形態では第1溝部43の第1深さL3が直径Lよりも短くなっている。そして第1溝部43と第2端部42の外側周面40cとのz方向の離間距離が直径L以下になっている。
上記の長さの関係により、ピン40を第1貫通孔16に圧入する前において、止め輪50の一部は第1溝部43から外に飛び出している。この止め輪50における外に飛び出した部位の長さは、第2貫通孔17の内環状面17aと第2端部42の外側周面40cとのz方向の離間距離以上になっている。
したがって、ピン40を第1貫通孔16に圧入する過程で、止め輪50は第1溝部43を構成する壁面43aと第2貫通孔17を区画する内環状面17aとの間で挟持される。この結果、ピン40の少なくとも一部は第1溝部43の形状に合わせて塑性変形する。
その後、ピン40の第1貫通孔16への圧入が終了し、第1溝部43と第2溝部18の対向配置によって止め輪50を設けるための収納空間が構成されると、その収納空間に止め輪50が設けられる。第1溝部43の形状に合わせて塑性変形した止め輪50が、x方向およびz方向において各溝部を区画する(形作る)壁面と接触する。この止め輪50と溝部の壁面との接触は、横軸方向HADまわりの周方向においてその少なくとも一部が連続的に連なっている。このためにピン40のx方向の変位が効果的に規制される。なお第1溝部43の第1深さL3と第2溝部18の第2深さL4の和は直径L程度になっている。
以上、本開示物の好ましい実施形態について説明したが、本開示物は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示物の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(その他の変形例)
各実施形態では、止め輪50によって第2アーム15の第2貫通孔17にピン40の第2端部42が連結される例を示した。しかしながら例えば第2端部42と第2貫通孔17を構成する内環状面17aとに、互いを嵌合して連結するための凹凸を形成してもよい。
10…ボディ、14…第1アーム、15…第2アーム、16…第1貫通孔、17…第2貫通孔、16a…内環状面、17a…内環状面、18…第2溝部、18a…壁面、20…ローラ、30…ブッシュ、40…ピン、40a…第1端面、40b…第2端面、40c…外側周面、41…第1端部、42…第2端部、43…第1溝部、43a…壁面、44…第2溝部、50…止め輪、60…圧入部材、100…タペット、130…プランジャ、200…高圧燃料ポンプ、300…カムシャフト、310…カム

Claims (6)

  1. カム(310)とプランジャ(130)との間に設けられる燃料ポンプ(200)のタペットであって、
    前記カムの回転運動の伝達される筒形状のローラ(20)と、
    前記ローラの中空に挿入される軸形状のピン(40)と、
    前記ピンの一端(41)が設けられる第1アーム(14)と、
    前記ピンの他端(42)が設けられる第2アーム(15)と、を有し、
    前記第1アームと前記第2アームそれぞれには前記ピンを通すための貫通孔(16,17)が形成され、
    前記第1アームの貫通孔(16)は前記第2アームの貫通孔(17)よりも径が短く、
    前記ピンの一端が前記第1アームの貫通孔に圧入されて前記ピンの軸方向まわりの回転が抑制され、前記ピンの他端が前記第2アームの貫通孔に連結されて前記ピンの前記軸方向の変位が規制されている燃料ポンプのタペット。
  2. 前記第2アームの貫通孔の内周面(17a)と前記ピンの他端との離間距離は、前記カム側よりも前記プランジャ側のほうが短い請求項1に記載の燃料ポンプのタペット。
  3. 前記ピンの一端および他端の少なくとも一方における前記軸方向に面する端面(40a,40b)に圧入されることで、前記ピンの一端および他端の少なくとも一方の前記軸方向に直交する径方向の長さを広げる圧入部材(60)を有する請求項1または請求項2に記載の燃料ポンプのタペット。
  4. 前記ピンの他端の外周面(40c)、および、前記第2アームの貫通孔の内周面(17a)それぞれには、前記軸方向まわりの周方向に延びる溝部(43,18)が形成されており、
    前記外周面と前記内周面それぞれの前記溝部に設けられる規制部材(50)を有し、
    前記規制部材と、前記外周面および前記内周面それぞれに形成された前記溝部を区画する壁面(43a,18a)とが接触することで前記ピンの他端が前記第2アームに連結されている請求項1〜3いずれか1項に記載の燃料ポンプのタペット。
  5. 前記軸方向における前記規制部材よりも前記第1アーム側、および、それとは反対側それぞれにおいて、前記規制部材と、前記外周面および前記内周面それぞれの前記壁面とが接触している請求項4に記載の燃料ポンプのタペット。
  6. 前記規制部材は前記周方向に延びた形状を成し、
    前記規制部材と、前記外周面および前記内周面それぞれの前記壁面とは、その少なくとも一部が前記周方向において連続的に連なって接触している請求項4または請求項5に記載の燃料ポンプのタペット。
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