JPS63115959A - チエーン緊張装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ケーシング内でガイドされ、ばね部材によっ
てチェーン緊張方向で軸方向に負荷されている緩衝ピス
トンを備えたチェーン緊張装置であって、前記緩衝ピス
トンがケーシング内で組み立てリングによってロック位
置で固定され、このロック位置がチェーン緊張方向に抗
する軸方向力によって解除される形式のものに関する。

従来の技術 このような形式のチェーン緊張装置はアメリカ合衆国特
許第５６２６７７６号明細書に開示されている。このチ
ェーン緊張装置では、ロック位置が一度解除されると、
緩衝ピストンを新たにロック位置にもたらすことはほと
んど不可能である。何故ならば、ロックするために用い
られる組み立てリングは緩衝ピストンの内部の深い位置
に設けられているからである。

発明の課題 そこで本発明の課題は、初めに述べた形式のチェーン緊
張装置を改良して、その緩衝ピストンが工具によって外
部からロック位置にもたらすごとができ、しかも工具な
しで容易に解除できるようにすることである。

課題を解決するだめの手段 前記課題全解決した本発明によれば、組み立てリングが
、緩衝ピストンの前端部に設けられた傾斜面及びこの傾
斜面に隣接する係止面を備えた溝内にスナップ係合し、
前記組み立てリングが、ケーシングと緩衝ピストンとの
間のギャップ内に差し込まれる工具によって傾斜面を越
えて係止面上にスライドせしめられて、ケーシングの溝
内に係合し、これによって緩衝ピストンとケーシングと
の相対運動がロックされる。

作用及び効果 組み立て時に、緩衝ピスト／は、組み立てリングがケー
シングの溝の下にくるまでケーシング内に挿入される。

次いでギャップ内に工具が差し込まれ、ピストンが解放
されるので、ばねの力によって組み立てリングは傾斜面
を越えて係止面上にスライドし、この時に組み立てリン
グは拡張される。この位置で、緩衝ピストンはばねのば
ね力を受けてさらに移動することはない。

ロックを解除する場合は、緩衝ピストンがばねの力に抗
して押し込まれる。これは手動によって又はチェーンに
よって自動的に行なわれる。

この時に、組み立てリングは係止面からずらされ、傾斜
面に沿って溝にバックスライドする。

緩衝ピストンを新たに解放すると（工具を用いることな
しに）、組み立てリングは作用しない状態に保たれるの
で、緩衝ピストンは運転準備状態にある。

本発明の装置においては、ロック位置は一度解除される
と、工具を使用して直ちに再調節できるようになってい
る点も有利である。

このロック位置はチェーンの取り付は作業を容易にする
。何故ならば、チェーン緊張装置はチェーンが組み立て
られた時に始めて作動可能となるからである。

本発明の有利な実施態様においては、緩衝ざストンのロ
ック位置はそのチェーン緊張範囲の開始位置の手前にあ
る。これによって、ロック解除されてから、緩衝ピスト
ンはそのチェーン緊張範囲の開始位置に達する。

本発明による装置においては構造が簡単である点も利点
である。何故ならば、ロック位置を得るためには、緩衝
ピストンに、係止面と傾斜面とを備えた溝を設けるだけ
でよいからである。

ケーシングの溝としては、いずれにしても設けられてい
る係上溝を使用することができる。

実施例 次に図面に示した実施例について本発明の構成を具体的
に説明 一体的なケーシング１は、一方体が開放しているガイド
孔２を有している。このガイド孔２内には中空の緩衝ピ
ストン３が挿入されている。

ケーシング１の底部４に向げられた、緩衝ピストン３の
側には逆上弁５が配置されている。底部４と逆止弁５と
の間には、ピストン３に作用する押圧ばね６が存在する
。ピストン３の側方には開ロアが設けられておυ、この
開ロアはケ−シング１の油圧接続部８と連絡している。

ピストン３のヘッドに設けられた一口９は排気のだめに
用いられる。

ケーシング１の内周面には、内側から外側へ並んで、１
つの受容溝１０と、３つ又は場合によってはそれ以上の
同様の係止溝１１，１２゜１３、並びに導入傾斜面１４
が形成されている。

受容溝１０の直径は係止溝１１の直径よりも大きい。受
容溝１０は係止溝１１に向かう傾斜面１５を有している
。係止溝１１，１２は相応の傾斜面１６．１７を備えて
いる。

ピストン３の外周部にはしゃ断連１８が形成されており
、このしゃ断連１８は、一方ではストッパ縁１９、他方
ではストッパ傾斜路２０によって制限されている。スト
ッパ傾斜路２０は、しゃ断面２１、ストッパ縁２２、通
過面２３を有している。ストッパ傾斜路２０には、挿入
縁２５を備えた挿入溝２４が続いている。ストッパ縁１
９及び挿入に２５の外径は緩衝ピストン３の外径と同じ
である。通過面２３の直径はこれらの外径よシも小さい
。ケーシング１及び緩衝ピストン３の前記環状の溝若し
くは凹部には、ばね弾性的なストッパリング２６が配属
されている。

緩衝ピストン３の外側には、係止面２７と傾斜面２８と
を備えた溝２９が形成されており、この溝２９は組み立
てリング３０に配属されている。

図示のチェーン緊張装置の組み立ては次のようにして行
なわれる。

押圧ばね６をケーシング１内に入れてから緩衝ピストン
３が挿入される。緩衝ピストン３の挿入溝２４内にはス
トッパリング２６がはめ込まれており、ｉ！１１２９内
には、溝底部にばね弾性的に描接する組み立てリング３
ａがはめ込まれている。緩衝ピストン３を挿入する時に
ストッパリング２６が導入傾斜面１４に達し、この導入
傾斜面１４はストッパリング２６をそのばね力に抗して
挿入溝２４内に押し込む。緩衝ピストン３をケーシング
１内にさらに挿入すると、ストッパリング２６が受容溝
１０内に達するまで、挿入縁２５がストッパリング２６
を係止溝１３．１２．Ｉｔの下に順次押し込む。受容溝
１０内では、ストッパリング２６がそのばね力の作用下
で拡張するので、ストッパリング２６は受容溝１０の底
部に当接する。受容溝１０の深さはストッパリング２６
の横断面より小であるので、受容溝１０内に存在するス
トッパリング２６は、矢印Ｅの方向で手動で挿入するた
めの最も内側のストッパを形成する（第２図参照）。

この時に組み立てリング３０は係止溝１３の下側に位置
する。

次いで、緩衛ピストン３とケーシング１との間のギャッ
プ３１に挿入された工具によって組み立てリング３０が
この位置で保持され、緩衝ピストン３が解放される。次
いで、押圧ばね６の作用を受けて、緩衝ざストン３は矢
印Ｂの方向で移動し、この時に傾斜面２８を介して係止
面２７が組み立てリング３０の下側に滑シ込んで、この
組み立てリング３０’ｅそのばね力に抗して係止溝１３
内に押し込む。こうして緩衝ピストン３のロック位置が
得られる（第５図参照）。

このロック位置で、チェーン緊張装置は、チェーンを緊
張しようとする装置、例えば機関に組み立てられる。こ
のロック位置でストッパリング２６は作用しない。スト
ッパリング２６は通過面２３の上側に存在している。

チェーンを組み立ててから、及び、場合によっては、緩
衝ピストン３とチェーンとの間に設けられた伝達部材を
組み立ててから、矢印Ｂの方向とは反対の方向に緩衝ピ
ストン３が手動で押し込まれ、組み立てリング３０は係
止面２７゛からそのばね力の作用下で傾斜面２８を介し
て溝２９内に滑り込む。ストッパリング２６の、挿入縁
部２５までの間隔は十分に大きいので、ストッパリング
２６はこの作業を妨げない。

こうして、緩衝ピストン３は矢印Ａの方向で押圧ばね６
の作用下でチェーン緊張装置内に移動する。この時に、
ストッパ縁１９はストッパリング２６に突き当り、この
ストツパリング２６を傾斜面１５を介して係止溝１１の
方向に押しずらす（第４図参照）。係止溝１８はこの時
にストッパリング２６の圧縮を妨げない程度に十分深く
形成されている。次いでストッパリング２６が第１の係
止溝１１内にスナップ係合する。この位置はチェーン緊
張範囲の開始位置である。こうしてチェーンは緊張され
る。

運転時の作業形式全以下に述べる。

例えば機関油圧下にある油圧接続部８を通じて、ケーシ
ング１とピストン３との間でケーシング１内に設けられ
た逆止弁５を介して室３２内に高圧が形成される。

チェーンが突発負荷を受けるとピストン３に矢印Ｓ方向
の力が作用する（第６図参照）。これによって押圧ばね
６の力方向に抗した、ピストン３の戻シ運動が生ぜしめ
られる。この戻り運動はケーシング１の室３２内の油圧
によって緩衝される。この戻シ運動時にしゃ断面２１は
、係止溝１１内にはめ込まれたストッパリング　。

２６の下側に達する。このしゃ断面２１は、ストッパリ
ング２６が圧縮されるのを妨げて、ストッパリング２６
が係止溝１１の底部にとどまるように作用する。

室３２内の油圧が、負荷を受けた時に緩衝ピストン３を
停止させるために十分でなければ、ストッパ縁２２がス
トッパリング２６に突き当る。これによって緩衝ピスト
ン３の戻り運動が矢印Ｓの方向で制限される。この最大
戻り行程Ｈに、ストッパ縁２２とストッパ縁１９との間
隔及び、ストッパリング２６の円形横断面によって規定
される。この最大戻り行程Ｈに例えば２Ｂである。

最大戻シ行程Ｈが制限されていることによって、突発負
荷時にチェーンが、このチェーンを駆動する歯車の歯を
跳び越すことは阻止される。

この場合、ストッパリング２６がチェーンの緊張及び緩
衝を考慮してストッパとしてだけ作用し、そのばね特性
がチェーンをそのつどの適し５た位置にもたらすために
だけ用いられること、も有利な点である。ストッパリン
グ２６による、最大戻シ行程Ｈの制限は、例えば、機関
の始動直後に室３２内に十分な油圧が形成されないが、
又は機関停止時に、チェーン緊張装置が作用する、チェ
ーンの非作業区分側が負荷される時に有効である。

運転中にチェーンが摩耗作用によって伸びると、ピスト
ン３は、押圧ばね６の作用若しくは室３２内の油圧の作
用を受けて矢印に方向で（第５図参照）でさらにずらさ
れ、この時にそのストッパ縁１９がストッパリング２６
を係止溝１１のストッパ１６全介して次の係止溝１２内
にずらす。係止溝１１，１２，１３の間隔は、最大戻り
行程Ｈよりも大きい。

ストッパリング２６が係止溝１２内に達すると、最大戻
り行程Ｈとしては、前記と同じことがあてはまる。次い
でストッパリング２６が係止溝１３内に達する（第１図
参照）。この最も外側の係止位置においてもピストン３
は最大戻り行程Ｈだげ戻り運動する。チェーン緊張範囲
を規定するピストン３の有効行程Ｎ（第１図参照）は例
えば２６關である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の１実施例によるチェーン緊張装置で
、緩衝ピストンが最も外側の係止位置にある状態の部分
的縦断面図、第２図は、緩衝ピストンが最も内側のスト
ッパ位置にある状態を示す、チェーン緊張装置の部分断
面図、第５図は、緩衝ピストンが組み立て位置でロック
されている状態を示す部分断面図、第４図は、緩衝ピス
トンが最も内側の係止位置に移動する状態を示す部分断
面図、第５図は、緩衝ピストンが最も内側の係止位置に
ある状態を示す部分断面図、第６図は、第５図の位置か
ら出発してチェーンから緩衝ピストンに衝突負荷が加え
られている状態を示す、部分断面図である。 １・・・ケーシング、２・・・ガイド孔、３・・・緩衝
ピストン、４・・・底部、５・・・逆止弁、６・・・押
圧ばね、７・・・開口、８・・・油圧接続部、９・・・
開口、１０・・・受容溝、１１，１２．１３・・・係止
溝、１４・・・導入傾斜面、１５，１６．１７・・・傾
斜面、１８・・・しゃ断連、１９・・・ストッパ縁、２
０・・・ストッパ傾斜路、２１・・・しゃ断面、２２・
・・ストッパ縁、２３・・・通過面、２４・・・挿入溝
、２５・・・挿入縁、２６・・・ストッパリング、２７
・・・係止面、２８・・・傾斜面、２９・・・溝、３０
・・・組み立てリング、３１・・・ギャップ、３２・・
・室、Ｎ・・・有効行程、Ｈ・・・最大戻シ行程、Ａ、
Ｂ、Ｅ、Ｓ・・・矢印Ｆｉｇユ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ケーシング内でガイドされ、ばね部材によってチェ
   ーン緊張方向で軸方向に負荷されている緩衝ピストンを
   備えたチェーン緊張装置であって、前記緩衝ピストンが
   ケーシング内で組み立てリングによってロック位置で固
   定され、このロック位置がチェーン緊張方向に抗する軸
   方向力によって解除される形式のものにおいて、前記組
   み立てリング（３０）が、緩衝ピストン（３）の前端部
   に設けられた傾斜面（２８）及びこの傾斜面（２８）に
   隣接する係止面（２７）を備えた溝（２９）内にスナッ
   プ係合し、前記組み立てリング（３０）が、ケーシング
   （１）と緩衝ピストン（３）との間のギャップ（３１）
   内に差し込まれる工具によって傾斜面（２８）を越えて
   係止面（２７）上にスライドせしめられて、ケーシング
   （１）の溝（１３）内に係合し、これによって緩衝ピス
   トン（３）とケーシング（１）との相対運動がロックさ
   れることを特徴とする、チェーン緊張装置。 ２、組み立てリング（３０）が係止面（２７）上に載っ
   て組み立てリング（３０）が拡張するまで、ばね（６）
   が、工具によって保持された組み立てリング（３０）の
   下側に傾斜面（２８）をスライドさせる、特許請求の範
   囲第１項記載のチェーン緊張装置。 ３、組み立てリング（３０）が半径方向でばね弾性的に
   構成されている、特許請求の範囲第１項又は第２項記載
   のチェーン緊張装置。 ４、緩衝ピストン（３）のロック位置がそのチェーン緊
   張範囲の開始位置の手前にある、特許請求の範囲第１項
   から第５項までのいずれか１項記載のチェーン緊張装置
   。