JPS6274982A - 弾性シ−ラント - Google Patents

弾性シ−ラント

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JPS6274982A
JPS6274982A JP21576885A JP21576885A JPS6274982A JP S6274982 A JPS6274982 A JP S6274982A JP 21576885 A JP21576885 A JP 21576885A JP 21576885 A JP21576885 A JP 21576885A JP S6274982 A JPS6274982 A JP S6274982A
Authority
JP
Japan
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isocyanate
polyoxyalkylene
copolymer
component
molecular weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP21576885A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Tawara
昌治 田原
Yasuhiro Kuroda
黒田 泰博
Hideo Suzuki
英雄 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP21576885A priority Critical patent/JPS6274982A/ja
Publication of JPS6274982A publication Critical patent/JPS6274982A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] この発明は耐候性にすぐれる弾性シーラントに関する。
〔従来の技術〕
建造物などの目地に充填するシーラントは、目地を構成
する建材などの熱的変化などに応じて伸縮できる弾性特
性を有していることが必要で、また水、有機溶剤などの
大気中への飛散物質を含まないものであることが望まれ
る。
このようなシーラントとして、ポリオキシアルキレンポ
リオールに有機ジイソシアネートを反応させて得られる
分子末端にイソシアネート基をもつプレポリマーを主剤
とし、ポリオキシアルキレンポリオールまたはポリアミ
ン類を硬化剤として、その他必要により充填剤、軟化剤
、安定剤などを配合したウレタンシーラントが用いられ
ている。
しかしながら、このような従来のウレタンシーラントは
、耐候性に問題があり、長期間屋外曝露されるとシーラ
ント表面にひび割れが生じるという欠点がある。
これに対して、最近では、官能基を有する(メタ)アク
リル酸アルキルエステル系低分子量共重合体を主成分と
したアクリル系シーラントが知られるようになってきた
。この種のシーラントは討候性、耐久性、耐熱性などに
優れるという利点を有している。
〔発明が解決しようとする問題点] しかしながら、このアクリル系シーラントでは、シーラ
ントの施工作業性とシーラント硬化物の特性、特にモジ
ュラス、伸びなどの弾性特性との調整が難しいという欠
点がある。すなわち、シーラント硬化物を低モジュラス
で高伸びとするためには、(メタ)アクリル酸アルキル
エステル系低分子量共重合体の分子量を高くする必要が
あるが、分子量を高くすると粘度が高くなって作業性が
悪くなり、また他の欠点として硬化物の表面がべたつく
場合がある。
したがって、この発明は、耐候性などにすぐれるシーラ
ントでは上述の如く施工作業性やシーラント硬化物表面
の低粘着性と弾性特性などとの調整が難しいという問題
点を解決して、特に建造物などの目地充填用として充分
な弾性特性を有するとともに硬化物表面が低粘着性であ
り、かつ耐候性にすぐれしかも施工作業性の容易なアク
リル系弾性シーラントを得ることを目的とする。
E問題点を解決するための手段] この発明者らは、上記問題点の解決のために鋭意検討し
た結果、主剤としてポリオキシアルキレン系イソシアネ
ート成分ないしは(メタ)アクリル酸アルキルエスティ
レ系イソシアネート成分を用いる一方、硬化剤゛として
、ポリオキシアルキレンポリオールの存在下で(メタ)
アクリル酸アルキルエステルを主成分とした不飽和単量
体を共重合させることにより、高分子量であってかつイ
ソシアネート基と反応しうる官能基が1分子あたり多く
導入された共重合体、この共重合体とポリオキシアルキ
レンポリオールとのグラフト体およびポリオキシアルキ
レンポリオールからなる混合物を使用することより、前
記問題点の解消された工業的に有用な弾性シーラントが
得られることを知り、この発明を完成するに至った。
すなわち、この発明は、 イ)ポリオキシアルキレンポリオールに有機ジイソシア
ネートを反応させて得られる分子末端にイソシアネート
基を有するポリオキシアルキレン系イソシアネート成分
ないしはイソシアネート基を分子末端に平均約1個およ
び分子内の任意の位置に平均1個以上有する(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル系低分子量共重合体イソシア
ネート成分(以下、アクリル系イソシアネート成分とい
う)を主剤とし、かつ に)ん数平均分子量が400〜6,000のポリオキシ
アルキレンポリオール5〜60重量%に、B)a)イソ
シアネート基と反応しうる官能基を有する不飽和単量体
と、b)っぎの一般式;%式% (式中、R,は水素もしくはメチル基、R2は炭素数2
〜14のアルキル基) で表わされる不飽和単量体(ただし、その50重量%ま
でを共重合可能な他の不飽和単量体に置換してもよい)
と、c)イソシアネート基と反応じつる官能基を宵する
重合開始剤および/または連鎖移動剤とからなる重合原
料95〜40重量% を加えて重合反応させて得られる、イソシアネート基と
反応しうる官能基を分子末端に平均約1個および分子内
の任意の位置に平均約5〜20個有する数平均分子量が
25,000〜200,000の(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル系共重合体、この共重合体とポリオキシ
アルキレンポリオールとのグラフト体およびポリオキシ
アルキレンポリオールからなる混合物(以下、アクリル
−ポリオキシアルキレン系混合物という)を硬化剤とす
る弾性シーラントに係るものである。
このように、この発明の弾性シーラントは、主剤として
ポリオキシアルキレン系イソシアネート成分ないしはア
クリル系イソシアネート成分を、硬化剤としてアクリル
−ポリオキシアルキレン系混合物を用いた二液型ウレタ
ン系のものであって、このシーラントはアクリル系シー
ラントとしての性質を保有しているため、耐熱性、耐久
性、耐候性などの特性にすぐれるという特徴を有してい
る。
また、上記のアクリル−ポリオキシアルキレン系混合物
は、前記反応にて得られる高分子量でかつイソシアネー
ト基と反応しうる官能基を1分子あたり平均約5〜20
個という多数個有する(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル系共重合体を含む混合物であるため、これを硬化剤
として前記主剤を硬化させたときには、上記共重合体が
高分子量であることに起因して低モジュラス、高伸び。
低硬度という建築用シーラントなどとして要求される弾
性特性を高度に満足させることができる。
しかも、上記共重合体が1分子あたり多数個の官能基を
有していることにより、これとアクリル系ないしポリオ
キシアルキレン系の主剤との反応を確実に行わせること
ができ、硬化後に未反応成分が残るおそれがないため、
硬化物表面の粘着化が抑制されて耐汚染性にすぐれる硬
化シーラントを形成することができる。
さらに、上記共重合体が高分子量であると粘度の増加に
より施工作業性の低下をきたす心配があるが、この心配
は上記共重合体を合成する際に用いられるポリオキシア
ルキレンポリオールによって回避できる。すなわち、こ
のポリオールは本来アクリル系のものに比し低粘度であ
るうえに、その分子量が400〜6,000の範囲にあ
るため、このポリオールの存在下で上記共重合体を得る
ようにしたときには、両者のグラフト体の生成と相俟っ
て前記混合物の低粘度化に大きく寄与させることができ
る。
このため、上記のアクリル−ポリオキシアルキレン系混
合物を硬化剤として、これとポリオキシアルキレン系イ
ソシアネート成分ないしアクリル系イソシアネート成分
からなる主剤とを組み合わせ使用することにより、溶剤
の使用なしにシーラントの粘度を容易に調整でき、これ
により施工作業性を大幅に改善しうるとともに、施工後
に目やせを生じるという心配もおこらない。
なお、以下において、アクリル系共重合体およびアクリ
ル系低分子量共重合体とあるは、それぞれ(メタ)アク
リル酸アルキルエステル系共重合体および同低分子量共
重合体、つまり(メタ)アクリル酸アルキルエステルを
生モノマーとした共重合体および同低分子量共重合体の
ことを意味するものとする。
[発明の構成・作用] この発明の弾性シーラントは、ポリオキシアルキレン系
イソシアネート成分ないしはアクリル系イソシアネート
成分からなる主剤に対して、アクリル−ポリオキシアル
キレン系混合物を硬化剤として用いることを特徴とする
。この混合物は、アクリル系共重合体、ポリオキシアル
キレンポリオールおよび両者のグラフト体から構成され
、以下の如く調製される。
すなわち、前記A成分としてのポリオキシアルキレンポ
リオールに前記B成分としての重合原料を特定量加えて
重合反応させることにより、調製できる。
A成分としてのポリオキシアルキレンポリオールは、多
価アルコールとアルキレンオキシドとを重合反応させて
得られる、イソシアネート基と反応しうる官能基として
の水酸基を少なくとも分子両末端に有する数平均分子量
が400〜6,000、好適には400〜4,000の
ポリオールである。
このポリオールの分子量が400未満となると、シーラ
ント硬化物のモジュラスの上昇や硬化物表面の粘着化を
生じやすくなり、さらにシーラントの吸湿ないし吸水性
が強くなって保存性が悪くなるため、不適当である。ま
た、上記ポリオールの分子量が6,000を超えてしま
うと、シーラントの低粘度化に寄与させにくくなるため
、やはり不適当である。
上記の多価アルコールとしては、たとえばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエ
リスリトール、トリメチロールプロパンなどが挙げられ
るが、好ましくはエチレングリコール、プロピレングリ
コールなどのジオール類、グリセリンなどのトリオール
類を用いる。
またと記のアルキレンオキシドとしては、プロピレンオ
キシド、エチレンオキシド、ブチレンオキシドなどが挙
げられ、これらを単独でもしくは2種以上の混合系で用
いる。
B成分としての重合原料は、a)イソシアネート基と反
応しうる官能基を有する不飽和単量体と、b)つぎの一
般式; %式% C式中、R1は水素もしくはメチル基、R2は炭素数2
〜14のアルキル基) で表わされる不飽和単量体(ただし、その50重量%ま
でを共重合可能な他の不飽和単量体に置換してもよい)
と、c)イソシアネート基と反応しうる官能基を有する
重合開始剤および/または連鎖移動剤とからなるもので
ある。
上記のa単量体とはカルボキシル基、水酸基などを持つ
不飽和単量体であり、具体的にはアクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチルなどが挙げられる。
また、上記のb単量体とは、アクリル酸もしくはメタク
リル酸の炭素数2〜14のたとえハエチル、n−ブチル
、イソブチル、1−エチルプロピル、2−メチルペンチ
ル、2−エチルブチル、2−エチルヘキシルなどのアル
キルエステルのうち1種または2種以上を100〜50
重量%およびこれらと共重合可能な他の不飽和単量体、
たとえば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリロニ
トリル、メタクリル酸メチル、スチレン、アクリルアミ
ドなどを0〜50重量%含むものである。
こ、の共重合可能な他の不飽和単量体が50重量%を超
えると耐候性が低くなるため好ましくない。
さらに、上記C成分のイソシアネート基と反応しつる官
能基を持つ重合開始剤としては、カルボキシル基、水酸
基などを持つ重合開始剤があり、具体的にはアゾビスシ
アノバレリアン酸、過酸化シュウ酸、アゾビスシア/ペ
ンタノールなどが挙げられる。
また、イソシアネート基と反応しうる官能基を持つ連鎖
移動剤としては、カルボキシル基、水酸基、アミノ基な
どを持つ連鎖移動剤があり、具体的にはチオグリコール
酸、2−メルカプト酢酸、2−メルカプトエタノール、
2−アミ/エタンチオールなどが挙げられる。
これら重合原料のうち、a単量体とb単量体との使用割
合は、a単量体の使用量がb単量体の使用量の1/10
〜1/300モルとなる範囲で重合度と重合性比を勘案
して、アクリル系共重合体の分子内の任意の位置にa単
量体に由来するイソシアネート基と反応しうる官能基が
平均約4〜19個、好ましくは平均約5〜15個導入さ
れるように決定される。
すなわち、上記官能基数と後述するC成分に由来して分
子末端に導入される平均約1個との合計官能基数、つま
り共重合体1分子あたりの合計官能基数が平均約5〜2
0個となるように、a、b単量体の使用割合が決定され
る。ここで、上記合計官能基数が平均約5個に満たない
ときは、シーラント硬化物の表面粘着性の低下ないし消
失を期待できず、また平均約20個を超えてしまうと、
シーラント硬化物のモジュラスが高くなるなどの問題が
あり、いずれも不適当である。
C成分としては前述の重合開始剤と連鎖移動剤とを併用
してもよいし、いずれか一方を用いてもよいが、その使
用量は、共重合体の分子末端に平均約1個のイソシアネ
ート基と反応しうる官能基を導入できるように、また共
重合体の分子量が特定範囲となるように、b単量体10
0重量部に対して0.03〜1.0重量部の範囲とする
。なお、分子末端にイソシアネート基と反応しうる官能
基を平均約1個導入させる理由はシーラント硬化物の弾
性特性に好結果が得られるためである。
重合反応は、上記A成分としてのポリオキシアルキレン
ポリオールに上記B成分としての重合原料を加えて、常
法に準じて行えばよく、この際A成分が5〜60重量%
、好適には10〜50重量%、B成分が95〜40重量
%、好適には90〜50重量%となるように、A、B成
分の混合比率を決定すべきである。A成分が5重量%に
満たないときは、シーラントの粘度を低下できず、また
60重量%を超えてしまうと、シーラント硬化物の耐候
性、耐熱性などの低下を招くおそれがある。
重合はラジカル重合であり、重合原料中のC成分として
何を用いるかにより、通常の重合開始剤や連鎖移動剤、
たとえばベンゾイルパーオキサイド、α・d−アゾビス
イソブチロニトリル、ラウリルメルカプタンなどを適宜
使用することができる。
この重合反応は通常溶剤を用いない塊状重合法が適用さ
れ、重合反応後に未反応の単量体が残存するとシーラン
ト施工時の臭気、施工後の目やせなどを引き起こすので
、未反応の単量体ができるだけ残存しないように温度5
時間などの重合条件を調節して行う。
コノようにして得られる重合反応物は、イソシアネート
基と反応しつる官能基を分子末端に平均約1個および分
子内の任意の位置に平均約4〜19個有するアクリル系
共重合体、この共重合体とポリオキシアルキレンポリオ
ールとのグラフト体およヒフラフトに関与しないポリオ
キシアルキレンポリオールからなるアクリル−ポリオキ
シアルキレン系混合物である。ここで、上記の共重合体
は、その数平均分子量が25,000〜200,000
.特に好適には30,000〜150,000の範囲に
設定されている必要がある。すなわち、数平均分子量が
25.000に満たないときは、シーラント硬化物を低
モジュラス、高伸び、低硬度のものとしに(く、硬化物
表面の低粘着化ないし非粘着化と上記特性との調整が難
しくなる。また、数平均分子量が200.000を超え
てしまうと、シーラントの低粘度化を図りにくく、さら
に前記単量体の連鎖移動定数の違いからシーラント硬化
物表面の低粘着化ないし非粘着化も図りにくくなる。
なお、上記分子量および前記1分子あたりの官能基数の
測定は、上述の重合反応後ポリマー混合物を構成する各
ポリマー成分を分別したのち行えるものであるが、この
操作は結構面倒で必ずしも実用的とはいえない。したが
って、より簡易的には、前述の重合反応を、別途A成分
つまりポリオキシアルキレンポリオールの非存在下で行
う以外は全く同じ重合原料を用いてかつ同じ条件で行っ
て、この方法で得たアクリル系共重合体の分子量および
官能基数を測定し、この値を前記A成分の存在下で重合
反応させて得た前記共重合体の分子量および官能基数と
みなすようにすればよい。このように推定しても実測値
との間に大きな差異はほとんど認められないものである
この発明において上記方法にて調製されるアクリル−ポ
リオキシアルキレン系混合物からなる硬化剤と組み合わ
せる主剤としては、ポリオキシアルキレン系イソシアネ
ート成分またはアクリル系イソシアネート成分を単独で
用いてもよいし、あるいは両者を任意の割合で混合して
用いてもよい。
上記のポリオキシアルキレン系イソシアネート成分は、
前記硬化剤を得るために用いたA成分と同様の数平均分
子量が400〜6,000程度のポリオキシアルキレン
ポリオールに、有機ジイソシアネートを、上記ポリオー
ルの水酸基1当量に対しイソシアネート基が1,8〜2
.3当量、好ましくは1.9〜2.1当量となる割合で
反応させて得られる、分子末端にイソシアネート基を有
するものである。
上記の有機ジイソシアネートとしては特に限定されない
が、1・3−ビスイソシアネートメチルシクロヘキサン
、インホロンジイソシアネートなどのシーラント硬化物
が無黄変となるジイソシアネートを用いるのが好ましい
。その他2・4−トリレンジイソシアネート、2・6−
トリレンジイソシアネート、4・4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネートなどが挙げられる。
また、上記のアクリル系イソシアネート成分は、イソシ
アネート基と反応しつる官能基を分子末端に平均約1個
および分子内の任意の位置に平均約1個以上通常2個ま
で有する数平均分子量が1,500〜6,000程度の
アクリル系低分子量共重合体に、上述と同様の有機ジイ
ソシアネートを上記同様に反応させることにより得られ
るものであって、上記反応によりイソシアネート基が分
子末端に平均約1個および分子内の任意の位置に平均約
1個以上通常2個まで導入されてなるものである。
ここで用いる上記のアクリル系低分子量共重合体は、前
記硬化剤としてのアクリ、ルーポリオキシアルキレン系
混合物を調製する方法においてA成分としてのポリオキ
シアルキレンポリオールを用いない以外は、前記同様に
して得ることができる。
すなわち、重合原料として前記a、b単量体とC成分と
してのイソシアネート基と反応しうる官能基を有する重
合開始剤および/または連鎖移動剤とを用いて、共重合
体分子内にイソシアネート基と反応しうる官能基が上述
の如く導入され、かつ上述の如き分子量となるように、
上記C成分とa単量体の使用量などを調節し、また重合
条件を適宜調整することによって、容易に得ることがで
きる。
この発明の弾性シーラントにおける主剤と硬化剤の配合
割合は、通常は主剤のイソシアネート基1当量に対して
硬化剤中のイソシアネート基と反応しつる官能基が0.
8〜1.4当量となるようにするのがよい。
この発明の弾性シーラントには、一般のシーラントに必
要とされる充填剤や触媒を配合することができる。さら
に必要に応じて顔料、老化防止剤、防カビ剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、オゾン劣化防止剤、チクソトロープ
剤などを配合することができる。
上記の充填剤はシーラント硬化物の強度を向上させるも
のであって、たとえば炭酸カルシウム、シリカ粉、タル
ク、ガラス粉、酸化チタンなどが挙げられる。この添加
量は、硬化剤100重量部に対して30〜200重量部
とするのがよく、添加量が少なすぎると所望の強度を得
にくく、また多すぎると硬化物の伸びが悪くなるため好
ましくない。
また、触媒としては、ジブチルチンジラウレート、モノ
ブチルチンオキシド、ジオクチルチンジラウレートのよ
うな有機金属化合物、トリエチレンジアミン、トリエチ
レンテトラミン、ジアミノジフェニルメタンなどのアミ
ン誘導体などが使用できる。これらの添加量は硬化剤1
00重量部に対して001〜5重量部とするっ 以上のように構成されたこの発明の弾性シーラントは施
工時の作業性が良好であり、また施工後に目やせが生じ
ないという利点がある。さらに、硬化後のシーラントは
アクリル系弾性体としての特性を有しているため耐候性
、耐久性、耐熱性などにすぐれ、目地幅の変動に容易に
追従し、経口的に亀裂を生じることはない。また、シー
ラント硬化物の表面がべとつくことはなく、したがって
ゴミなどの付着による汚れが少ないものとなる。
[発明の効果] 以上のように、この発明の弾性シーラントは、溶剤の使
用なしに低粘度に調整できるため、施工時の作業性の改
善を図れるとともに、施工後に目やせする心配がなく、
しかもその硬化物はアクリル系シーラントとしてのすぐ
れた耐候性、耐熱性。
耐久性などを有し、かつ低モジュラス、低硬度。
高伸びという建築用シーラントなどとして非常に好適な
弾性特性を備えており、そのうえ硬化物表面が低粘着な
いし非粘着なものとなって、耐汚染性の改善をも図れる
という種々の利点を有している。
〔実施例] つぎに、この発明の実施例を記載する。以下において部
とあるのは重量部を意味する。また、分重量とあるのは
数平均分子量を意味し、%とあるのは重量%を意味する
実施例1 アクリル酸n−ブチル100部、アクリル酸08部、メ
ルカプト酢酸0.08部からなるアクリル系配合組成物
を調製した。
この配合組成物のうちの30%と分子量1,000のポ
リプロピレングリコール20部とを200CCの四つロ
フラスコに入れ、撹拌しつつフラスコ内を窒素置換しな
がら内容物を70°Cまで加熱した。
約60分間空素置換したのち、α・α′−アゾビスイソ
ブチロニトリル0.1部を加えるとすみやかに発熱が始
まった。この発熱がやや穏やかになってから、上記配合
組成物の残りにα・α′−アゾビスイソブチロニトリル
0.2部を加えたものを滴下漏斗により約3時間で徐々
にフラスコ内に加えた。その後発熱が認められなくなっ
た時点を重合の終点とした。
このようにして得られたアクリル−ポリオキシアルキレ
ン系混合物は、B型回転粘度計による粘度が150ポイ
ズ(30°C,2rpm)であった。
なお、参考のために、上述の重合反応をポリプロピレン
グリコール20部を用いない以外は上記と全く同様にし
て行って得たアクリル系共重合体の重合率は98.4%
、B型回転粘度計による粘度(30℃r 2 r pm
)は1,400ポイズ、分子量(蒸気圧浸透法による)
は116,000.1分子あたりのイソシアネート基と
反応しうる官能基数は13゜8個であった。
このアクリル−ポリオキシアルキレン系混合物100部
に、炭酸カルシウム100部、二酸化チタン23部、デ
イスパロン360ON(捕水化成社製ポリエーテル・エ
ステル型界面活性剤)1.6部、ジブチルチンジラウレ
ー)0.5部を配合し、ニーダにより予備混合したのち
さらに3本ロールにより混練し、硬化剤配合系とした。
方 −S、主剤として、分子量2,000のポリプロピレン
グリコール100部を脱水したのち、1・3−ビスイソ
シアネートメチルシクロヘキサン20部、ジブチルチン
ジラウレー)0.005部を加え、80℃で5時間反応
させて得たポリオキシアルキレン系イソシアネート成分
(イソシアネート基含量3.8%)を用い、この主剤1
00部に対して硬化剤が100部となるように、このポ
リオキシアルキレン系イソシアネート成分100部に前
記の硬化剤配合系225部を配合して、この発明の弾性
シーラントとした。
実施例2 アクリル酸n−ブチル50部、アクリル酸エチル50部
、アクリル酸2−ヒドロキシエチル1部、2−メルカプ
トエタノール0.05部からなるアクリル系配合組成物
と分子量4,000のポリプロピレングリコール40部
を用いて実施例1と同様にしてアクリル−ポリオキシア
ルキレン系混合物を得た。この混合物は、B型回転粘度
計による粘度が120ボイズ(30°C,2rpm)で
あった。
なお、参考のために、上述の重合反応をポリプロピレン
グリコール40部を用いない以外は上記と全く同様にし
て行って得たアクリル系共重合体の重合率は98.5%
、B型回転粘度計による粘度(30℃、2rpm)は1
,900ポイズ、分子量(蒸気圧浸透法による)は15
8,000.1分子あたりのイソシアネート基と反応し
うる官能基数は14゜5個であった。
このアクリル−ポリオキシアルキレン系混合物100部
に、炭酸カルシウム150部、二酸化チタン15部、デ
イスパロン360ON(前出)2部、ジブチルチンジラ
ウレート0.1部、カーボンブラック01部を配合して
ニーダ、3本ロールにより充分に混練し、硬化剤配合系
とした。
一方、主剤として用いるアクリル系イソシアネート成分
を次のようにして得た。すなわち、アクリル酸n−ブチ
ル9,5部、スチレン5部、アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル3部および2−メルカプトエタノール2部を用い
て実施例1と同様にしてアクリル系低分子量共重合体を
得た。この共重合体は、重合率100%、B型回転粘度
計による粘度が80ポイズ(30°C,2rpm)、蒸
気圧浸透法による分子量が4.200.1分子あたりの
水酸基数が2.08個であった。
このアクリル系低分子量共重合体100部を脱水したの
ち、2・4−トリレンジイソシアネート9部、ジブチル
チンジラウレート0.002部を加え、80℃で5時間
反応させ、イソシアネート基が導入されたアクリル系イ
ソシアネート成分(イソシアネート基含量2.05%)
を得た。
この主剤100部に対して硬化剤が約242部となるよ
うに、このアクリル系イソシアネート成分100部に前
記の硬化剤配合系640@を加えて、この発明の弾性シ
ーラントとした。
上記実施例1,2で得られた弾性シーラントについて、
JIS−A−5758に基づいて特性評価を行ったとこ
ろ、いずれのシーラントもスランプは0闘であり、汚染
性は無かった。また、押出し性、引張接着性はつぎの表
に示すとおりであった。
また、上記実施例1,2の弾性シーラントについて硬化
物の屋外曝露試験(6力月間)を行ったところいずれに
も表面の亀裂は生じなかった。
特許出願人  日東電気工業株式会社 代 理 人  弁理士祢官元邦夫、t”IC,7,′、
H。
し−0−・

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)イ)ポリオキシアルキレンポリオールに有機ジイ
    ソシアネートを反応させて得られる分子末端にイソシア
    ネート基を有するポリオキシアルキレン系イソシアネー
    ト成分ないしはイソシアネート基を分子末端に平均約1
    個および分子内の任意の位置に平均1個以上有する(メ
    タ)アクリル酸アルキルエステル系低分子量共重合体イ
    ソシアネート成分を主剤とし、かつ ロ)A数平均分子量が400〜6,000のポリオキシ
    アルキレンポリオール5〜60重量%に、 B)a)イソシアネート基と反応しうる官能基を有する
    不飽和単量体と、b)つぎの一般式;▲数式、化学式、
    表等があります▼ (式中、R_1は水素もしくはメチル基、R_2は炭素
    数2〜14のアルキル基) で表わされる不飽和単量体(ただし、その50重量%ま
    でを共重合可能な他の不飽和単量体に置換してもよい)
    と、c)イソシアネート基と反応しうる官能基を有する
    重合開始剤および/または連鎖移動剤とからなる重合原
    料95〜40重量% を加えて重合反応させて得られる、イソシアネート基と
    反応しうる官能基を分子末端に平均約1個および分子内
    の任意の位置に平均約4〜19個有する数平均分子量が
    25,000〜200,000の(メタ)アクリル酸ア
    ルキルエステル系共重合体、この共重合体とポリオキシ
    アルキレンポリオールとのグラフト体およびポリオキシ
    アルキレンポリオールからなる混合物を硬化剤とする弾
    性シーラント。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59176379A (ja) * 1983-03-28 1984-10-05 Nitto Electric Ind Co Ltd 弾性シ−ラント
JPS6076589A (ja) * 1983-10-03 1985-05-01 Nitto Electric Ind Co Ltd 一液型弾性シ−ラント

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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