JPS62265605A - フッ素重合体を主成分とするクラッド部を有する光ファイバ - Google Patents

フッ素重合体を主成分とするクラッド部を有する光ファイバ

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JPS62265605A
JPS62265605A JP61109212A JP10921286A JPS62265605A JP S62265605 A JPS62265605 A JP S62265605A JP 61109212 A JP61109212 A JP 61109212A JP 10921286 A JP10921286 A JP 10921286A JP S62265605 A JPS62265605 A JP S62265605A
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JP
Japan
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vinyl ether
optical fiber
polymer
clad part
fluoroolefin
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Pending
Application number
JP61109212A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Onitake
鬼武 敏彦
Takashi Izumi
和泉 隆
Shiro Honma
史朗 本間
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光信号を伝送する光ファイバに係り、特にそ
のクラッド部を形成する材料に特徴を有するものである
〔従来の技術〕
従来、光を導く屈折率n1のコア部(A)の周囲を、コ
ア部(A)の屈折率n、より小さい屈折率n、を有する
クラッド部(B)で取り囲んで形成し、コア部に入射さ
れた光をコア部とクラッド部との境界面で全反射させて
コア部に閉じ込め伝送する光ファイバにおいて、コア材
としては5102を主成分とする石英ガラスをはじめ、
ポリメチルメタクリレート(PMMA)、4−メチル−
1−ペンテン系ポリマー、ポリカーボネート等のプラス
チックが使用されており、また、これらコア材の屈折率
n、よりも屈折率の小さいクラツド材としてノリコーン
樹脂等が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、前記クラツド材ではコア材との密着性等が十分
ではなく、コア部との境界面が不規則となって光の散乱
損失が生じ、光の伝送特性が悪くなるおそれがある。
また、光ファイバは空中や海中、あるいは工場内の高温
または低温となる場所、自動車のエンジンルーム等、極
めて悪い環境の中で使用されることが多く、耐候性や耐
熱性等の良いことが望まれている。
さらに、光ファイバは光伝送路を設ける場所に応じて屈
曲して使用することが多いため、可撓性に優れているこ
とが好ましい。
本発明はこのような現状に鑑みなされたもので、コア部
とクラッド部の密着性が優れているとともに、耐候性や
耐熱性等に優れ、かつ、可撓性の良い光ファイバを堤供
することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、光を導くコア部(A)の周囲を、
コア部(A)の屈折率より小さい屈折率を有するクラッ
ド部(B)で取り囲んで形成した光ファイバにおいて、
面記クラッド部を次のようなフッ素系重合体を主成分と
するプラスチック材料にて形成した。
このフッ素系重合体とは、 (a)フルオロオレフィン、 (b)ビニルエーテル、及び (c)オレフィン性不飽和結合及び加水分解可能な基を
持つ有機珪素化合物、 とから実質的に構成される共重合体であって、少なくと
も一部が架橋されているものである。
〔作用〕
本発明の光ファイバのコア部(A)は、石英ガラス又は
プラスチックから形成されている。使用される石英ガラ
スは5iOyを主成分とし、その屈折率は1.45〜1
.50ii後であるが、通常Ge、P、C。
A12などの成分を添加して屈折率を適宜調整できる。
また、使用されるプラスチックにはポリメチルメタクリ
レート(P M M A )、4−メチル−ペンテン系
ポリマーポリカーボネート、テトラシクロドデセン類の
単独開環重合体やノルボルネン類との開環共重合体を水
添したもの、さらにはノルボルネン、テトラシクロドデ
セン、メチルテトラシクロドデセンなどの環状オレフィ
ンとエチレンとの共重合体などが例示される。
本発明のクラッド部(B)に使用される特定のフッ素系
重合体は、少なくとも前述した(a)、(b)及び(c
)3種類のモノマー成分単位よりなるランダム共重合体
であるが、本発明の目的を損なわない範囲で、少量の他
の共重合可能なモノマー成分、たとえばα−オレフィン
類、シクロオレフィン類、不飽和カルボン酸類などを共
重合させていてもかまわない。
フッ素系重合体を構成するモノマー成分であるフルオロ
オレフィン(a)は、分子中に少なくとも1個のフッ素
原子をもっており、好ましくはオレフィンの水素原子が
全てフッ素原子及び他のハロゲン原子とに置換されてい
るベルハロオレフィンがよく、とくにペルフルオロオレ
フィンが好適である。更に重合性及び製造された重合体
の性質の観点からは、炭素原子数2または3のフルオロ
オレフィンとくにペルフルオロオレフィンが好ましい。
かかるフルオロオレフィンの例としては、CF、=CF
、、   CIIF=CF、、   CH,=CF2、
CH,=CHF、    CC1=CC1、CHCl=
CF2CCl、=CF、、  CCIF= CCIF%
  CC1=CC1,、CH,=CClF5CC1,=
CCIF等のフルオロエチレン系、CF、CF= CF
、、  CF、CF=CHF、   CF、CI(=C
F、、CF、CF=C!1.、  CF3CF= CH
F、   CHF、CF= CIIFlCF、CI(=
C11,、CIl、CF= CF、、  CH8CH=
 CF、、Cl5CP=CI+、、  CF、CICF
= CF2、CP、CC1= CF、、CF3CC=C
FCI、  CF2ClCC1=CP、、CF、CIC
F= CFCI。
CFCl、CF= CF、、CF3CC1= CCIF
1CF3CCI= CCl2、CCIFtCF= CC
l2、CC1,CF= CF、、CF、CICC1= 
CCI、、CFCI、CC1= CC1t、CICC=
 CHCl、 CCIFtCF= CHCl、CF3C
C1=C)ICI、 CHF、CC1=CC1,、CF
3CC1= CCl2、CF、CICC1=CHC1,
CCl5CF=CHC1、CF、1cF= CFt。
CF、BrCH= CF、、CF3CC1= CHBr
5CF、CICC1= CI。
CI(JrCF= CCl2、CF3CC1=CHy、
CFaCII= CI!Br。
CF、BrCH= CHF、   CF*BrCF= 
CF、等のフルオロプロペン系、CF3CF、CF= 
CF、、CF、CF= CFCF3、CF3CH= C
FCF、、CF、= CFCF、CHF、、CF3CF
、CF= CH,、CF、CI= ClCF3、CF2
= CFCF2CH3、CF、= CFCH,CH3C
F3CH2CH= CI(2、CF3C)I= C11
C1(3、CF2= CHCHtCH3、CH3CF2
CH= CH2、CFH,CH= CHCPI(、、C
H,CF、CH= C1,、Cl2= CFCH2CI
(3、CF、(cF、)2CF= CF、、CF3(c
F、)3CF= CFt、等の炭素原子数4以上のフル
オロオレフィン系を挙げることかできる。
これらの中では、前述の如くフルオロエチレン系及びフ
ルオロプロペン系が好ましく、とくにテトラフルオロエ
チレン(cP、=CF、)及びヘキサフルオロプロペン
(cF、 = CFCF3)、クロロトリフルオロエチ
レン(cIFC= CF2)が好適であり、更には安全
性、取扱い性の面からヘキサフルオロプロペン、クロロ
トリフルオロエチレンが好適である。
また本発明においてフルオロオレフィンは、単独で用い
るほかに複数を混合して用いる態様も含むことは勿論で
ある。
ビニルエーテル(b)は、ビニル基とアルキル(シクロ
アルキルを含む)基、アリール(aryl)基、アラル
キル(aralkyl)基等がエーテル結合した化合物
であり、中でらアルキルビニルエーテル、とくに炭素原
子数が8以下、好ましくは2〜4のアルキル基と結合し
たアルキルビニルエーテルが好適である。更にはアルキ
ル基が鎖状のアルキルビニルエーテルが最ら好適である
かかるビニルエーテルの例としては、エチルビニルエー
テル、プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエ
ーテル、ブチルビニルエーテル、tert−ブチルビニ
ルエーテル、ペンチルビニルエーテル、ヘキシルビニル
エーテル、イソプロピルビニルエーテル、オクチルビニ
ルエーテル、4−メチル−1−ペンチルビニルエーテル
等の鎖状アルキルビニルエーテル類、シクロペンチルビ
ニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル等のシク
ロアルキルビニルエーテル類、フェニルピニルエーテ)
Li、o−、m  、p−クロロフェニルビニルエーテ
ル、アリールビニルエーテル類、ベンジルビニアラルキ
ルビニルエーテル、フヱネチルビニルエーテル等のアラ
ルキルビニルエーテル類を挙げることができる。これら
の中ではとくに鎖状アルキルビニルエーテル及びシクロ
アルキルビニルエーテルが好ましく、更にはエチルビニ
ルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエ
ーテルが好適である。また本発明においてビニルエーテ
ルは、単独で用いるほかに複数混合して用いる態様も含
むことは勿論である。
有機珪素化合物(c)は、分子中にオレフィン性不飽和
結合及び加水分解可能な基をもつものであればよく、具
体的には下記一般式(1)〜(3)に示されるものを例
示することができる。
R’R”SiY’Y”  (1) R’X5iY’Y”   (2) R’SiY’Y2Y3(3) (式中R1、R2はオレフィン性不飽和結合を有し、炭
素、水素及び任意に酸素からなり、各間−または相異な
る基である。Xはオレフィン性不飽和結合を有しない有
機基であり、Y’SY’、Y3は各間−または相異なる
加水分解可能な基である。)R1、R2のより具体的な
例としては、ビニルアルリル(allyl)、ブテニル
、シクロヘキセニル、ノクロペンタジエニルがあり、と
くに末端オレフィン性不飽和基が好ましい。その他の好
ましい例には、CtL= CHO(cH2)*−の他末
端不飽和酸のエステル結合を有する Cll2= C(cIl*) Coo (c1l−)3
−1CI!、= C(cIF) Coo (cH,)、
−0−(cH2)3−1CH,= C(c113) C
00C11,C1120CH,C11CII、0(cI
+)3−1■ H などの基を挙げることができる。これらの中ではビニル
基が最適である。Xの具体的な例としては、たとえば1
価の炭化水素基であるメチル、エチル、プロピル、テト
ラデシル、オクタデシル、フェニル、ヘンシル、トリル
などの基があり、またこれらの基は、ハロゲン置換炭化
水素基でもよい。
yl、yl、Y3の具体例としては、たとえばメトキシ
、エトキシ、ブトキシ、メトキノエトキノのような、ア
ルコキン基、アルコキノアルコキノ基、ホルミロキン、
アセトキノ、プロピ才ノキノのようなアシロキシ基、オ
キシムたとえば、−oN= C(cH3)、、−ON=
 C)lcHfcJsおよび、−−ON= C(c−H
s)*、または置換アミノ基およびアリールアミノ基た
とえば、 −NHCH2、NHCJs及び−NH(c,
H,)などがあり、その他任意の加水分解し得る有機基
がある。
好ましく使用される有機珪素化合物は一般式(3)で表
される化合物であり、とくに基Y’SY″、Y3が等し
い有機珪素化合物が適している。これらの中でもR1が
ビニロキシアルキル基(cI、= CH−0(cHy)
n  )またはビニル基であり、Yl−Y3がアルコキ
シ基またはアルコキシアルコキシ基のものが好ましく、
たとえばビニロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリス (メトキシエトキシ)シランなどが例示で
きる。しかしビニルメチルジェトキシシラン、ビニルフ
ェニルジメトキシシランなども同様に用いることができ
る。
フッ素系重合体における(a)〜(c)のモノマー成分
の含有割合は、(a)〜(c)の合計モル敗を基準とし
て(a) : 3(1−70モル%、(b):20〜6
0モル%、(c):1〜80モル%((a)+ (b)
+ (c)=  tooである)、好ましくは(a):
40〜60モル%、(b) : 20〜50モル%、(
c) :  1〜25モル%の範囲にある。
ここで(a)を30〜70モル%としたのは、30モル
%以下であると耐久性が悪く、70モル%以上であると
コア材への接着性が悪くなるからで(c)を1〜80モ
ル%としたのは1モル%以下であると硬化しにくくなり
、膜の形成が困難で80モル%以上であると安定性が悪
くなるからである。
本発明で使用するフッ素重合体は、前記(a)〜(c)
の各モノマーを周知のラジカル開始剤の存在下(あるい
は、不存在のときには加熱して)共重合することによっ
て製造される。ここで(a)〜(c)の各成分はいずれ
も重要であり、たとえば(a)成分と(c)成分のみで
は共重合が生じないが、(b)成分を加えることによっ
て(a)、(b)、(c)の各成分が共重合する。
共重合に用いるラジカル開始剤としては公知の種々のも
のが使用できる。具体的には有機ペルオキシド、有機ペ
ルエステルたとえばベンゾイルペルオキシド、ジクロル
ベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジー
tert−ブチルペルオキシド、2.5−ジメチル−2
,5−ジ(ペルオキシベンゾエート)ヘキシン−3,1
,4−ビス (tert−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、tert−ブ
チルペルアセテート、2.5−ジメチル−2,5−ジ(
tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3,2,5−
ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)
ヘキサン、tert−ブチルペルベンゾエート、ter
t−ブチルペルフェニルアセテート、tert−ブチル
ペルイソブチレート、tert−ブチルペルー5ec−
オクトエート、tert−ブチルペルピバレート、クミ
ルペルピバレート、tert−ブチルペルジエチルアセ
テートなど、その他アゾ化合物たとえばアゾビス−イソ
ブチルニトリル、ジメチルアゾイソブチレートなどがあ
る。これらの中ではジクミルペルオキシド、ジーter
t−ブチルペルオキシド、2.5−ジメチル−2,5−
ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3,2,
5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、1.4−ビス(tert−ブチルペルオ
キシイソプロピル)ベンゼンなどのジアルキルペルオキ
シドが好ましい。
共重合は有機溶媒からなる反応媒体中で行われる。ここ
で使用する溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素、n−ヘキサン、シクロヘキサ
ン、 n−ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、クロロベン
ゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、0−ブロモト
ルエンなどのハロゲン化芳香族炭化水素、テトラクロロ
メタン、1゜1、iトリクロロエタン、テトラクロロエ
チレン、1−クロロブタンなどのハロゲン化脂肪族炭化
水素等を挙げることができる。
共重合は、上記溶媒中ラジカル開始剤をモノマーの合計
モル数に対してモル比で1O−1〜2 X to−’の
範囲で添加して行う。また重合温度は一30〜200℃
、好ましくは20〜100℃、重合圧力はθ〜100k
g/cII*・G1好ましくはO〜50kg/c+n″
−Gである。
このようにして得られたフッ素系重合体の分子量は、テ
トラヒドロフランを溶媒にし、分子量既知の単分散ポリ
スチレンを標準物質として用いて、ゲル・パミエーショ
シクロマトグラフ法(GPC)により測定して求めた数
平均分子量(T′1li)が通常30QO〜20000
0であることが望ましく、好ましくは5000〜too
oooの範囲にある。分子量が300未満では、一般に
被覆石の形成が困難であり、200000を越えると溶
剤可溶性に乏しい場合が多い。そして、前記のような組
成割合とここで記述した分子量を採ることにより溶剤可
性となり、また、後述する方法で硬化させた後では、耐
熱性、耐候性 さらに機械的性質の優れたものとなる。
フッ素系重合体の別の性質として、非品性または低結晶
性、多くは非品性であることが掲げられる。一般にはX
線による結晶度が0%、示差走査型熱量計(DSC)で
融点が観察されないものが多い。したがって透明性が良
好である。
ガラス転移温度(Tg)は、試料を一120℃に冷却し
たのち10°C/rAinの昇温速度でDSCにより測
定すると、通常−60〜+20℃、多くが−40〜+5
0の範囲にある。
光学的性質として、屈折率(nD)は通常1.48〜I
34、多くは1.44〜1.36の範囲にある。従って
、コア材として石英ガラスを使用する場合、石英ガラス
の屈折率が約1.45〜1.50程度であるから、この
フッ素系重合体はクラツド材として使用するのに好適で
ある。
本発明で使用するフッ素系重合体には分子鎖中にカルボ
キシル基を導入してもよい。その−例として、不飽和カ
ルボン酸及びその誘導体をグラフト重合する方法があり
、このような目的で使用する不飽和カルボン酸類の例と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリ
ル酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、シトラコ
ン酸、テトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロフタ
ル酸、工會ドシスービシクロ(2,2,1)ヘプト−5
−エン−2,3−ジカルボン酸(ナジック酸 ■)、メ
チル−エンドシス−ビシクロ(2,2,1)ヘプト−5
−ニンー2.3−ジカルボン酸(メチルナジック酸■)
などの不飽和カルボン酸、該不飽和カルボン酸のハライ
ド、アミド、イミド、酸無水物、エステルすなわち塩化
マレニル、マレイミド、無水マレイン酸、無水シトラコ
ン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチルなど
がある。
以上のような、フッ素系重合体は、有機溶剤に常温にお
いて可溶であり、たとえばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ヘキサンのような炭化水素溶剤、アセトン、メチル
エチルケトン、酢酸ブチルなどのケトン、エステル類に
代表される含酸素化合物溶剤、ジメチルエーテル、ジメ
チルエーテル、ジプロピルエーテル、のようなエーテル
類、メタール、エタノールのようなアルコール類、トク
クロロエタン、ジクロロエタン、クロロベンゼンのよう
なハロゲン化炭化水素類などに溶解する。
本発明に係るクラツド材をコア部(A)に被覆して光フ
ァイバを形成する方法としては、前記有機溶剤に前記フ
ッ素系重合体を溶解し、この液にコア部(A)を浸漬し
て引き出す方法、あるいは延伸成形したコア部(A)に
押出機より押出した樹脂を直接連続的に被覆する方法な
ど、光ファイバの形成に一般的な方法を用いることがで
きる。
また、被覆後のポリマーの硬化は常温、加熱(蒸気加熱
なども含む)のいずれの方法でも行うことができる。
ところで、フッ素系重合体は、有機珪素化合物(c)に
由来する加水分解可能由有機基を有しているので、水分
に晒されることにより重合体の分子鎖間に架橋反応が起
こり硬化する。この架橋反応は光ファイバとして製品化
した時には既に完了していることが望ましく、そのため
架橋反応を促進させるべく、シラノール縮合触媒を添加
するのが好ましい。
この場合、フッ素系重合体を溶解した有機溶剤溶液にシ
ラノール縮合触媒を予め添加しておき、これを用いてク
ラッド部(B)を形成すると有機溶剤が蒸散して空気中
の湿分と接触しだすと同時に硬化反応が起こり、クラッ
ド部CB)の皮膜硬化が起こる。
シラール触媒は公知のものが適用できるが、たとえばジ
ブチル錫ジラウレート、酢酸第1錫、オクタン酸第1錫
、ナフテン酸鉛、2−エチルヘキサン酸鉄、ナフテン酸
コバルトの如きカルボン酸金属塩、有機塩基たとえばエ
チルアミン、ヘキシルアミン、ジブチルアミン、ピペリ
ジンなど、鉱酸および有機脂肪酸の如き酸などである。
適当なる触媒はカルボン酸のアルキル錫塩であって、た
とえばジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクトエ
ート、ジプチル錫ジアセテートである。
橋かけ反応は、常温すなわち室温付近(0〜40℃)で
十分進行するが、必要に応じて成形後の先ファイバを加
熱してクラッド部(B)の架橋反応を促進させてもよい
また、コア部(A)表面に対するフッ素系重合体の密着
性あるいは接着性向上のため、コア部(A)表面にプラ
イマーの塗布や脱脂処理等の表面処理を施しておくこと
も必要に応じて行なわれる。
そして、硬化後(14日放置後)のフッ素系重合体から
なるクラッド部(B)はJ I S  K  5400
(1979)6.16による鉛筆硬度が通常3H〜2B
、多くはH−Hの範囲にあり、J I S  K(19
79) 6.16による耐屈曲性が通常3mmφ、多く
が2ml1lφに合格する。この結果から、可撓性に優
れていることが判る。
また、硬化後の光線透過率は通常95%以上、多くは9
9%以上である。ここで光線透過率は、離型基材の上に
皮膜を形成し、硬化後剥離してフィルム片となし、石英
セル中に該フィルム片を固定して純水を満たし、純水の
みを満たした石英セルをブランクとし゛て、JIS  
K  6714に準じて行った。
本発明の光ファイバは、第1図の断面図に示す如く、コ
ア部(A)及びクラッド部(B)からなり、コア部(A
)の外径は通常約20μ〜toxx、好ましくは約60
μ肩〜5肩肩であり、クラッド部(B)はその厚さが約
5μR〜1■、好ましくは約10μttt−0,5xx
である。
本発明の光ファイバには例えば第3図の断面図に示す如
く、さらにその外側に被覆層(c)を設けることが、必
要に応じて行なわれる。
被覆層(c)にはシリコーン樹脂、ポリオレフィン樹脂
等が使用される。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細な説明するが、とくに断りのない限
り本発明はこれらの例に制限されるものではなく、本発
明の目的を損わない範囲でいかなる態様ら可能である。
〈実施例1〉 この実施例は、石英ガラスを主成分とするコア部に次に
述べるフッ素系重合体を主成分とするクラツド材でクラ
ッド部を形成したものである。
特徴部分であるクラツド材の製法及び物性について述べ
る。
内容積300ccのステンレス製撹拌機付オートクレー
ブにベンゼン80g1ブチルビニルエーテル(BV E
 )25.2g、  ト’) メ)−キシビニルシラン
(TMVS)7.1g、過酸化ジラウロイルIgを仕込
み、アセトン、ドライアイスによる固化、脱気を行い、
系内の酸素を除去する。その後、ヘキサフルオロプロペ
ン(HF P )45gをオートクレーブ中に導入し、
昇温する。オートクレーブ内の温度が65℃に達した時
点での圧力は8.1kg/c+++’であった。撹拌下
に8時間反応を続け、圧力が4.6kg/cm’に達し
た時点でオートクレーブを水冷し反応を停止した。
冷却後、未反応モノマーを追い出し、オートクレーブを
開放し、反応液をとり出した。濃縮後、ベンゼンメタノ
ール混合溶媒で洗浄し、再び濃縮、乾燥を行った。重合
体Aの収量は60gであった。
得られた重合体AのGPCによる数平均分子量はt、o
x io’であり、ガラス転移点は一14℃であった。
この共重合体(A)の組成分析を元素分析及びNMRを
用いて行ったところHF P / B V E / T
 MV S = 48/ 40/ 12(モル比)であ
った。
このようにして得た本重合体A 5 kgをトルエン2
.5kgに溶解し、ジブチル錫ジウラレート(D B 
TD L )3.2gを加えたものを準備した。
石英ガラスVi、(2xx厚)に共重合体Aの溶液を塗
布した後、常温で自然乾燥させることにより、表面にフ
ッ素系重合体からなる膜(50μ!厚)を形成させた。
このフッ素系重合体塗布石英ガラス板を20℃の水中に
10日間浸漬したところ重量の増加は認められなかった
。また、浸漬前後における700m屑の波長の光の透過
率の変化は認められなかった。
同様に該ガラス板と150℃X 4br過熱処理したが
、光線透過率の変化は認められなかった。
また、石英ガラス板の全面にフッ素重合体を塗布したも
のをサンシャインウェザオメーターに3000時間かけ
たところ、試験前後での光線透過率の変化はみられなか
った。
なお、該ポリマー硬化体の屈折率は 1.38であった
〈実施例2〉 この実施例もコア部に石英ガラスを主成分としたもので
、特徴部分であるクラッド部の材質について述べる。
実施例Iと同様にしてn−プチルビニルエーテ、II、
(BVE)、エチルビニルエーテル(EVE)、トリメ
トキシビニルシラン(TMVS)、クロロトリフルオロ
エチレン(cTFE)、過酸化ジラウロイル(DLPO
)を用いて重合し、重合体Bを得た。
重合体BのGPC換算数平均分子量は0.85X10’
でありガラス転移点は一8°Cであった。
また、重合体Bの組成はモル比でCTFE/EVE/B
VE/TMVS =48/38/7/7てあった。
重合体B5に9をトルエン2.25に9に溶解し、テト
ラメチルオルトシリケート [コルコート(株)メチル
シリケート39] 0.25Kg、ジラウリン酸ジブチ
ル錫8gを加えた液を調整した。
これを実施例1と同様にして、石英ガラス仮に塗布し、
皮膜(20μm厚)を形成さ仕た。
実施例1と同様に密着耐水性、耐候性の試験を行い、同
様の結果を得た。
なお、共重合体Bの硬化体の屈折率は1.41であった
〈実施例3〉 クラツド材についてのみ述べると、実施例1と同様にし
てシクロヘキシルビニルエーテル(cy I−(VE)
、エチルビニルエーテル、トリメトキシ、γ−ビニロキ
シプロピルシラン[TMVPSへ0△△S:(OCll
、3)3]、過酸化ジラウロイル(DLPO)を用いて
重合体Cを得た。
重合体CのGPC換算数平均分子量は4X10’であり
、ガラス転移点は00℃であった。
また、重合体Cの組成はモル比でCTFE/EVE/C
yHVE/TMVPS=50/34/10/6であった
重合体C5K9をトルエン5Kgに溶解させ、DBTD
L39を加え、溶液を調整した。
この溶液を実施例1と同様に石英ガラス板に塗布し、2
0μm厚の塗膜を形成させ、試験に供し、実施例1と同
様の結果を得た。
〈実施例4〉2 実施例1と同様にして、シクロヘキシルビニルエーテル
(cyHVE)、エチルビニルエーテル(EVE)、ト
リプロペノキビニルシラン[T P OV Sレン、過
酸化ジラウロイル(DLPO)を用いて重合体りを得た
重合体りのGPC換算数平均分子量は0.6X 10’
であり、ガラス転移点は一15°Cであった。
また、重合体りの組成はモル比でCTFE/EV E/
 B VE/ T P OV S =53/ 32/ 
5/ LOテアッた。
重合体D5Kgをトルエン/ナシシン−1/1(wt%
)2.5Kgに溶解させた液を調整した。
これを石英ガラス板(211厚)に塗布し、150℃で
10分加熱し、120μm厚の被膜を形成した実施例1
と同様に密着耐水性、耐熱性、耐候性の試験を行い、同
様の結果を得た。
なお、共重合体りの硬化体の屈折率は1.40であった
〔発明の効果〕
本発明によれば、コア部(A)とクラッド部(B)の間
の密着性に優れた光ファイバが提供され、耐候性や耐熱
性などの優れた光ファイバが提供される。
とりわけ、耐候性がよいことは先ファイバの耐久性を向
上させ、悪環境下で使用される光ファイバにとって有利
である。
また、本発明に係るクラツド材は可撓性に優れているた
め、これを利用した本発明の光フアイバ自体の可撓性も
向上し、光ファイバを屈曲した場所に用いることがより
容易となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は光ファイバの具体例を示す断面図、第2図は光
ファイバの他の具体例を示す断面図である。 (A)・・・コア部、    (B)・・・クラッド部
、(c)・・・被覆層。 特許出願人     三井石油化学工業株式会社第1図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光を導くコア部(A)の周囲を、コア部(A)の
    屈折率より小さい屈折率を有するクラッド部(B)で取
    り囲んで形成した光ファイバにおいて、前記クラッド部
    (B)を、 (a)フルオロオレフィン、 (b)ビニルエーテル、及び (c)オレフィン性不飽和結合及び加水分 解可能な基を持つ有機珪素化合物、 とから実質的に構成される共重合体であって、少なくと
    も一部が架橋されてなるフッ素系重合体を主成分とする
    材料で形成したことを特徴とする光ファイバ。
  2. (2)前記コア部(A)はSiO_2を主成分とする石
    英ガラスであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の光ファイバ。
JP61109212A 1986-05-13 1986-05-13 フッ素重合体を主成分とするクラッド部を有する光ファイバ Pending JPS62265605A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015069808A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 フクビ化学工業株式会社 線状発光体

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