JPS62256994A - 酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤 - Google Patents

酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤

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JPS62256994A
JPS62256994A JP10157986A JP10157986A JPS62256994A JP S62256994 A JPS62256994 A JP S62256994A JP 10157986 A JP10157986 A JP 10157986A JP 10157986 A JP10157986 A JP 10157986A JP S62256994 A JPS62256994 A JP S62256994A
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征司郎 伊藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は、酸化皮膜を有する、アルミニウム又はアルミ
ニウムを含む合金などのアルミニウム系金属における当
該酸化皮膜の表面部に耐色性、耐候性の優れた不透明な
白色乃至灰白色の物質を生成させる、酸化皮膜を有する
アルミニウム系金属の表面処理剤に関する。
(b)従来の技術 近時、生活様式や嗜好の変化に伴い、建材、銘板、装飾
用品、日用品又は車両等に使用されるアルミニウム系金
属製品を着色することが要求されており、特に、日用品
、装飾用品、車両や建材等の分野ではパステル調に着色
したアルミニウム系金属製品が看者に穏やか且つ暖かい
感じを与えることから強く要請されている。
ところで、アルミニウム系金属製品をパステル調に着色
するには、先ず、アルミニウム系41.成牛製品を、基
本となる不透明な白色乃至灰白色に着色することが必要
である。
従来、アルミニウム系金属半製品を不透明な白色乃至灰
白色に着色する方法として、以下に述べる表面処理方法
が提案されている。
即ち、陽極酸化皮膜を有するアルミニウム系金属製品を
、■カルシウム塩、マグネシワム塩、亜鉛塩及びアルミ
ニウム塩の少な(とも1種の塩と硫酸を含む溶液に浸漬
又はその溶液中で電解した後、■この処理した陽極酸化
皮膜の微細孔中における上記塩からの生成物と反応して
白色乃至灰白色の化合物となる物質の1種以上を含む溶
液に浸漬又はその溶液中で電解するものである(特開昭
60−197897号公報)。
(c)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、この方法は陽極酸化皮膜を有するアルミ
ニウム系金属半製品を上記の■と■の工程を経て白色乃
至灰白色に着色するものであるから工程数が多くなり、
しかも、2種の電解・反応装置やこれらに付帯する設備
、更に水洗装置を要し、加えて、それらを管理する人員
が必要となる結果、製造コストが者しく高くなるのであ
る。
又、この方法は、電解工程も含まれるが、この場合、電
解液や電解条件の管理が困難であり、しかも電流密度が
エツジ部や凸部に集中し、被処理体であるアルミニウム
系金属半製品の中心部や口部での電流密度が小さくなっ
て反応が不充分となり、このため色ムラが生じて不良品
が発生する場合があった。
更に、上記製造方法は再電解を行うためラフキングのズ
レを生じ、このズレが生じた場合、電極が絶I&部(A
N20.で被覆された箇所)と接触し通電不良となる場
合があった。
(d)問題点を解決するための手段 本発明者らは、上記問題点を一挙に解決すべく多年に亘
って鋭意検討を重ねた結果、酸化皮膜を有するアルミニ
ウム系金属半製品の表面を白色乃至灰白色に着色するに
は、加水分解により白色乃至灰白色の水和金属酸化物を
生成する金属塩を用いるのが好ましく、しかも、該金属
塩の水溶液に有機系極性溶媒及び/又はキレート化合物
を溶解して成る表面処理剤に上記アルミニウム系金属半
製品を浸漬するだけで、均−且つ優れた特性の白色乃至
灰白色の皮膜が得られることを見い出し、本発明を完成
するに至ったものである。
即ち、本願の第1の発明は、加水分解により白色乃至灰
白色の水和金属酸化物類を生成するf51の金属塩と有
機系極性溶媒及び/又はキレート化合物を必m成分とす
る、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤
である。
又、本願の第2の発明は、加水分解により白色乃至灰白
色の水利金X酸化物類を生成する第1の金属塩、有機系
極性溶媒及び/又はキレート化合物および第2の金属塩
を必須成分とする、酸化皮膜を有するアルミニウム系金
属の表面処理剤である。
更に、本願の第3の発明は、加水分解により白色乃至灰
白色の水和金属酸化物類を生成する第1の金属塩、有機
系極性溶媒及び/又はキレート化合物および定着性珪酸
塩を必須成分とする、酸化皮膜を有するアルミニウム系
4を属の表面処理剤である。
以下、本発明の詳細な説明する。
先ず、本願の第1の発明について詳細に説明する。
即ち、本願の第1の発明は、加水分解により白色乃至灰
白色の水和金属酸化物類を生成する第1の金属塩と有機
系極性溶媒及び/又はキレート化合物を必須成分とする
、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤で
ある。
本発明において用いられる、加水分解により白色乃至灰
白色の水和金属酸化物類を生成する第1の金属塩は、水
又は水と後述する有機系極性溶媒及び/又はキレート化
合物の溶液に可溶性或いは難溶性の金属塩であって加水
分解により白色乃至灰白色の水和金属酸化物類を生成す
る金属塩であれば待に限定されるものではない。
上記第1の金属塩の具体的な代表例としては、チタニウ
ム塩、亜鉛塩、カルシツム塩、バリウム塩、ストロンチ
ウム塩、マグネシウム塩又はアルミニウム塩等からなる
少なくとも1種が挙げられる。
そして、上記第1の金属塩が2種間の金属塩からなる場
合において、その好ましい組み合わせは、チタニウム塩
とこれ以外の加水分解により白色乃至灰白色の水和金属
酸化物類を生成する4を属で構成されているものである
上記金属塩の濃度としては0.01〜200g/11特
に好ましくは0.1〜100g/Nとするのが望ましく
、0.01671未満では濃度が薄(なり過ぎて充分に
緻密な皮膜が得られない場合があり、逆に200g/l
ftMえると濃度が高くなり過ぎて液温が下がると(例
えば冬期)金属塩が析出して濃度が変化し、二の結果、
表面処理剤の’ff埋が困難になる場合があるから好ま
しくない。
本発明の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処
理剤は、上記第1の金属塩と有機系極性溶媒及び/又は
キレート化合物を必fA成分とするものである。
即ち、■上記第1の金属塩と有機系極性溶媒を必須成分
とするものでもよく、これに代乏て、■上記第1の金属
塩とキレート化合物を必須成分とするものでもよく、更
に、これらに代えて、■上記第1の金属塩、有機系極性
溶媒及びキレート化合物を必須成分とするものでもよい
のである。
又、本発明において用いられる有機系極性溶媒としては
、水溶性の極性溶媒であれば特に限定されるものではな
く、具体的には、例えばメタノール、エタ/−ル等の低
級アルコール、7セトン、メチルエチルケトン、ノエチ
ルケトン等のケトン類、エーテル、ノエチルエーテル等
のエーテル類、メチルアミン、エチルアミン、モ/エタ
7−ルアミン、ノエタノールアミン、トリエタノールア
ミン等のアミン類、エチレングリコール、クエチレング
リフール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール等のグリコール類、グリセリン、テトラヒドロ7ラ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ)アミド等が
挙げられる。
又、上記有PIi系極性溶媒の濃度としては0.1〜5
0容量%とするのが好ましい。
即ち、本発明の表面処理剤中には、上記有機系極性溶媒
が含有されていることによって、酸化皮膜を有するアル
ミニウム系金属を浸漬するだけでその表面部に優れた特
性の白色乃至灰白色の徴蜜な皮膜を形成し得るのである
が、有機系極性溶媒の濃度が0.1容量%未満では薄く
なり過ぎて充分な効果が得られない場合があり、逆に5
0容景%を超えると濃度が高くなり過ぎて上記金属塩の
溶解性に影響を与えるから好ましくない。
又、本発明において用いられるキレート化合物は、表面
処理剤中における金属イオンの安定性や、該表面処理剤
中に上記アルミニウム系−′に属を浸漬した際、その表
面部(酸化皮膜部)で生成する水和金属酸化物類のゾル
を安定化させるだけでなく、特に、酸化皮膜を有するア
ルミニウム系金属の当該酸化皮膜部に上記水和金属酸化
物類を極めて容易に、しかも均−且つ強固に結合させる
のである。
尚、本発明において水和金属酸化%Mとは上記金属塩に
対応する、金属酸化物に1以上の水分子が配位している
もの、水和゛金属水酸化物又は金属水酸化物或いはこれ
らの集合物等をいう。
上記キレート化合物の具体的な代表例としては、エチレ
ンジアミン四酢酸やそのナトリウム塩、トランス−1,
2−シクロヘキサンノアミン四酢酸、ノエチレントリア
ミン五酢酸、エチレノ7ミンニ酢酸、3,6−7オキサ
ー1.8−オクタンノアミン四酢酸、N−(2−ヒドロ
キシエチル)エチレンジアミン三酢酸、N−(2−ヒド
ロキシエチル)イミノニ酢酸、トリエチレンテトラミン
六酢酸等のポリアミノカルボン酸類、エチレンジアミン
等のノアミン頭、ノエチレントリアミン等のトリアミン
類、トリエタノールアミン、トリエチレンテトラミン等
の一分子中に2以上のアミン基を有するアミン化合物、
アセト酢酸エチル、ニトリロ三酢酸、ホルマリン、更に
修酸、マレイン酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、コハ
ク酸、グルコン酸又はグリシン等の多塩基酸及びこれら
の可溶性金属塩等が挙げられる。これらの中には水に不
溶のキレート化合物も含まれるが、有機系極性溶媒を加
えることにより、つまり水と有機系極性溶媒との混合物
には溶解するのである。
上記キレート化合物の濃度としては、用いろ第1の金属
塩、有機系極性溶媒の種類や濃度によっても異なるが、
一般に0.1〜50g/lの範囲が好ましく、0.1と
71未満では効果が乏しくなり、逆に50g/lを超え
ろと効果に限界が生じると共に第1の金属塩の溶解性に
影響を与える場合があるから望ましくない。
そして、本発明の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属
の表面処理剤(以下、表面処理剤という)は上記第1の
金属塩と、有機系極性溶媒又はキレート化合物のうち少
なくとも1種を必須成分とし、これに水や所望によりp
H3W整剤が加えられた溶液である。
そして、この表面処理剤のpHは0.5〜3の範囲、特
に1.5〜3の範囲にするのが望ましく、palが0.
5未満になると酸性度が高くなり過ぎて皮膜が破壊され
る恐れがあり、又、逆にpHが3を超えると上記第1の
金属塩が加水分解されて表面処理剤が保存中や取扱い中
に白濁するのであり、しかも酸化皮膜を有するアルミニ
ウム系金属を浸漬した際、加水分解により生成した白色
乃至灰白色の水和金属酸化物類の粒子が大きくなり過ぎ
て上記アルミニウム系金属の表面部(酸化皮膜部)に浸
入できなくなったり、或いは緻密な皮膜が得られなくな
る恐れがあろから好ましくない。
そして、上記pHの範囲では、水和金属酸化物類が数分
子集合した無色透明乃至わずかに濁りのあるヒドロシル
になっているものと解される。
上記pl+調整剤としては、硫酸、リン酸等の無機酸、
酢酸、クエン酸、コハク酸、グルコン酸、グリシン、マ
ロン酸、in、ギ1li2等の有tam、アルカリ金属
の水酸化物、炭酸塩又は重炭酸塩、アンモニア、有機酸
のアルカリ金属塩等が挙げられる。
これらの酸又は塩基或いは有機酸のアルカリ金属塩はI
Mmを用いてもよいし、2種以上を併用してもよく、特
にその併用がより有効な場合もある。
次に、本願の第2の発明について説明する。
本願のtjS2の発明は、上記第1の発明の改良にかか
るものである。
即ち、加水分解により白色乃至灰白色の水和金属酸化物
類を生成する第1の金属塩、有機系極性溶媒及び/又は
キレ、−F化合物および第2の金属塩を必須成分とする
、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属金属の表面処理
剤である。
本発明は、上記第1の発明において、加水分解により白
色乃至灰白色の水和金属酸化物類を生成するf¥tlの
金属塩を除く第2の金属塩を添加したものであり、その
他の要件、例えば第1の金属塩、有機系極性溶媒やキレ
ート化合物の種類及び濃度、更に表面処理剤のpHgA
囲やpl+調整剤等は第1の発明と同様である。
そして、本発明において用いられる第2の金属塩は、第
1の金属塩以外の金属塩であって、酸化皮膜を有するア
ルミニウム系金属の表面部(酸化皮膜部)に水和金属酸
化物類の皮膜を形成する際、この皮膜の緻密性を一層向
上させたり、あるいは皮膜を白色乃至灰白色の範囲にお
いて任意に着色するために用いるものである。
上記第2の金属塩の具体的な代表例としては、観、ニッ
ケル、コバルト、マンガン、クロム、カドミウム、錫、
銅、鉛、インノウム、タングステン、銀、モリブデン又
はバナノウム等の各種の金属塩が挙げられる。これらの
金属塩は1種類を使用してもよいし、2種以上を併用し
てもよいのである。
又、上記第2の金属塩の濃度としては、用いる金属塩の
種類や組合わせ等によっても異なるが、通常0.01−
100g/l、 好*L<l!0.1−50g/lの範
囲とするのが望ましい。
次に、本願の第3の発明について説明する。
本願の第3の発明は、上記第1の発明の改良にかかるも
のである。
即ち、加水分解により白色乃至灰白色の水和金属酸化物
類を生成する第1の金属塩、有機系極性溶媒及び/又は
キレート化合物および定着性珪酸塩を必須成分とする、
酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤であ
る。
本発明は、上記第1の発明において、定着性珪酸塩を添
加したものであり、その他の要件、例えば第1の金属塩
、有8!系極性溶媒やキレート化合物の種類及び濃度、
更に表面処理剤のpH範囲やp++調整剤等は第1の発
明と同様である。
そして、本発明において用いられる定着性珪酸塩は、酸
化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面¥’5(M化
皮膜部)に不透明な白色乃至灰白色の水和金属酸化物類
の均一な皮膜を形成して封孔する際、この水和金属酸化
物類を上記表面部に定着してその脱離を防止し、これに
よって、脱色を防止するために■いるものである。
かかる定着性珪酸塩としては、水又は、有Pyi系極性
溶媒及び/又はキレート化合物の水溶液に溶解或いは微
粒子状で分散するものであれば特に限定されるものでは
なく、具体的な代表例としては、珪酸ナトリウム、珪酸
カリウム又は珪酸リチウム等の可溶性珪酸アルカリ、又
、珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカリウム、珪酸
アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムカルシウム
の微粒子状水分散液等が挙げられる。
又、上記定着性珪酸塩の濃度としては、用いる有機系極
性溶媒やキレート化合物の種類や濃度、珪酸塩の種類等
によっても異なるが、通常、0゜1〜100g/l、好
ましくは0.5〜50g#の範囲とするのが望ましい。
本発明において、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属
とは、アルミニウム又はアルミニウムを含む合金の表面
に、化学的或いは電気化学的(陽極酸化)により酸化皮
膜を形成したアルミニウム系金属をいうが、特に陽ff
l酸化皮膜を形成したものが、−M優れた特性の白色乃
至灰白色の酸化皮膜が得られるから好ましい。
そして、上記アルミニウム系金属に陽極酸化皮膜を形成
するには、公知の陽極酸化法が採用される。
具体的には、例えば、硫酸、リン酸、クロム酸等からな
る*m酸、シュウ酸、パラフェノールスルホン酸、スル
ホサリチル酸、マロン酸等からなる有機酸又は水酸化ナ
トリウム、リン酸三ナトリウム等からなる水溶液中で、
直流、交流、パルス、PR波又は交直重畳法による電解
によって陽極酸化皮膜が形成される。
次に、本発明の表面処理剤の使用例を以下に述べる。
酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面を白色乃至
灰白色に着色するにあたり、上記表面処理剤を処J!!
!桁に仕込み、所望により水及び/又は有8!系極性溶
媒或いはキレート化合物で濃度調!夏をしたり、pH3
!I’!!剤でpH調整を行い、該処理液の温度を、通
常、室温〜75℃、好ましくは40〜70°Cに調節し
、この溶液に上記アルミニウム系金属を、通常10秒〜
20分、好ましくは1分〜15分間浸漬すると、特性の
優れた白色乃至灰白色の緻密な皮膜が一回の処理で得ら
れるのである。
又、本発明の表面処理剤はアルミニウム系金属を浸漬す
るだけで、均−且つ緻密な白色乃至灰白色の皮膜が得ら
れるから、電解によってもその条件を厳格にすることな
く優れた特性の皮膜を得ることができるのである。
(e)作用 本発明は、上記構成を有し、表面処理剤中に有機系極性
溶媒が含有されているから白色乃至灰自色の水和金属酸
化物類のヒドロシルの自由度が小さくなり、酸化皮膜を
有するアルミニウム系金属を浸漬することによるpl+
の変化によって当該酸化皮膜部に上記水和金属酸化物類
が析出する。
又、表面処理剤中に有機系極性溶媒を加乏ると、該有機
系極性溶媒が白色乃至灰白色の水和金属酸化物類のヒド
ロシル中のコロイド粒子に配位している水分子や上記当
該酸化皮膜に配位している水分子を奪って上記アルミニ
ウム系金属の表面部において、微細な、水和金属酸化物
類のヒドロシルを連続的に生成させる作用ら有するもの
である。
更に、表面処理剤中にキレート化合物を用いると、該キ
レート化合物が金属イオンや、I)11の変化により生
成した白色乃至灰白色の水和金属酸化物類のゾルを安定
化させるだけでなく、特に、酸化皮膜を有するアルミニ
ウム系=に属の当該酸化皮膜部に上記水和2を属酸化物
類を極めて容易に、しかも均−且つ強固に結合させる作
用を有するのである。
特に、本発明の表面処理剤は浸漬するだけで化学的に白
色乃至灰白色の均−且っm密な皮++qを形成しうるの
であるから電解によっても浸れた特性の皮膜の形成が容
易になしえ、したがって高価な電解装置やこれに付帯す
る制御装置が不要であり、しがら電解液や電解条件、更
に電流密度の分布等を厳格に管理することなく、電解に
よって、複雑な、酸化皮膜を有するアルミニ9ム系金属
に対しても均一な皮膜を形成しうる作用を有するのであ
る。
(f)実施例 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
実施例1〜7 実施例1〜7の表面処理剤の組成を第1表に示す。
(以下余白) 比較例1〜7 上記実施例1〜7においてその各成分である有磯系極性
、容牒を文;いたちのを用いた。
実施例8〜17 実施例8〜17の各々の表面処理剤の組成を第2Jに示
す。
比較例8〜17 上記実施例8〜17においてその各成分であるキレート
化合物を除いたものを用いた。
実施例13〜24 実施例18〜24の各々の表面処理剤の組成をPt53
表に示す。
(以下余白) 実施例25〜41 実施例25〜41の各々の表面処理剤の組成を第4表に
示す (以下余白) 実施例42〜48 実施例42〜48の表面処理剤の組成を15友に示す。
(以下余白) 実施例49〜58 実施例49〜58の各々の表面処理剤の組成を第6表に
示す。
実施例59〜65 実施例59〜65の各々の表面処理剤の組成を第7表に
示す。
実施例66〜82 実施例66〜82の各々の表面処理剤の組成を198表
に示す。
(以下余白) 実施例83〜89 実施例89〜8つの各々の表面処理剤の組成を第9表に
示す。
実施例90〜96 実施例90〜9Gの各々の表面処理剤の組成を第10表
に示す。
(以下余白) 上記各実施例及び各比較例を用いて白色乃至灰白色の着
色試験を、111表に示す条件で行った。
なお1.上記各実施例及び各比較例並びに後述の参考例
において用いた陽極酸化皮膜は、純アルミニウム板を通
常の脱脂等の前処理を行った後、硫酸濃度180g/l
、浴温20°C1電流蜜度1.5A/dm2の条件下、
18分間直流電解して得た。
この場合、陽極酸化皮膜の厚さは8μ+oであった。
その結果を第11表及び参考例に示す。
(以下余白) 第11表  (その1) 参考例 上記の陽極酸化皮膜を形成した純アルミニウム板を酢酸
カルシウム30g/l及び硫酸O05,/1の水溶液中
で温度30℃の条件下、交流電圧20■で10分間電解
し、水洗後、リン酸30g/lの水溶液中で温度30℃
の条件下、交流電圧20Vで10分間電解してアルミニ
ウム板の表面に白色皮膜を得た。
第11表に色調の結果を示す通り、加水分解により白色
乃至灰白色の水和金属酸化物類を生成する金属塩と有機
系極性溶媒及び/又はキレート化合物を必須成分とする
表面処理剤、つまり本願の第1の発明の表面処理剤によ
り陽極酸化皮膜を白色に着色でき、しかも色ムラはほと
んど認められなかった。
又、本願のtJS2の発明は第1の発明に第2の金属塩
を添加したものであり、これによって均一に着色(白色
から灰白色まで)でき、しかも着色時間が着しく短縮で
さると共に第2の金属塩の選択により白色から灰白色ま
で用途に応じた色に着色しうろことが認められた。
更に、本願の第3の発明によると、陽極酸化皮膜を有す
るアルミニウム系金属を白色乃至灰白色に着色し、次い
で、これを封孔する際の脱色が確実に防止されることが
認められた。
上記各実施例の白色乃至灰白色の皮膜を、染料や金属塩
を用い、公知のスクリーン印刷法、熱転写法、浸漬法な
どで着色、井孔したところ、均−且つ緻密なパステル調
の皮膜が得られた。
これらに対して各比較例のものは色ムラが大で実用性に
欠けるのであり、又参考例のものは工・ツノ部と中心部
とで色ムラがあり、又耐候性についても良好な結果が得
られなかった。
(g)発明の効果 本発明の表面処理剤は酸化皮膜を有するアルミニウム系
金属を浸漬するだけで上記皮膜を白色ないし灰白色に着
色しうるちのであり、電解で行う場合に比較して反応の
バラツキがなく均−且つ歎茫で耐候性に優れた白色ない
し灰白色の皮膜を形成しうるのである。
又、本発明の表面箔J!!!11は化学的に上記酸化皮
膜を不透明な白色ないし灰白色に着色するものであり、
電解による着色に比較して設備費やランニングコストが
著しく安価になり、しかも反応条1′!:や表面処理剤
のIr!埋が容易である上、複雑な形状のものでも特殊
な装置を使うことなく均一に着色しうる効果を有するの
である。
更に、皮膜に酸化チタンが含まれると、皮膜の化学的安
定性が一層向上するのであり、しがち酸化チタンは、屈
折率が大であるから白色の度合が高いと共に耐久性が一
層向上する効果を有するのである。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)加水分解により白色乃至灰白色の水和金属酸化物
    類を生成する第1の金属塩と有機系極性溶媒及び/又は
    キレート化合物を必須成分とする、酸化皮膜を有するア
    ルミニウム系金属の表面処理剤。
  2. (2)第1の金属塩がチタニウム塩、亜鉛塩、カルシウ
    ム塩、バリウム塩、ストロンチウム塩、マグネシウム塩
    又はアルミニウム塩から成る少なくとも1種である特許
    請求の範囲第1項に記載の酸化皮膜を有するアルミニウ
    ム系金属の表面処理剤。
  3. (3)第1の金属塩が、チタニウム塩とこれ以外の加水
    分解により白色乃至灰白色の水和金属酸化物類を生成す
    る金属塩から成る特許請求の範囲第1項に記載の酸化皮
    膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  4. (4)第1の金属塩の濃度が0.01〜200g/lで
    ある特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかにに記
    載の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤
  5. (5)有機系極性溶媒の濃度が0.1〜50容量%であ
    る特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれかに記載の
    酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  6. (6)キレート化合物がポリアミノカルボン酸類、多塩
    基酸類又は一分子中に2以上のアミン基を有するアミン
    化合物である特許請求の範囲第1項乃至第5項のいずれ
    かに記載の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面
    処理剤。
  7. (7)キレート化合物の濃度が0.1〜50g/lであ
    る特許請求の範囲第1項乃至第6項のいずれかに記載の
    酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  8. (8)加水分解により白色乃至灰白色の水和金属酸化物
    類を生成する第1の金属塩、有機系極性溶媒及び/又は
    キレート化合物および第2の金属塩を必須成分とする、
    酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  9. (9)第1の金属塩がチタニウム塩、亜鉛塩、カルシウ
    ム塩、バリウム塩、ストロンチウム塩、インジウム塩、
    マグネシウム塩又はアルミニウム塩から成る少なくとも
    1種である特許請求の範囲第8項に記載の酸化皮膜を有
    するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  10. (10)第1の金属塩が、チタニウム塩とこれ以外の加
    水分解により白色乃至灰白色の水和金属酸化物類を生成
    する金属塩から成る特許請求の範囲第8項に記載の酸化
    皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  11. (11)第1の金属塩の濃度が0.01〜200g/l
    である特許請求の範囲第8項乃至第10項に記載の酸化
    皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  12. (12)第2の金属塩が鉄塩、ニッケル塩、コバルト塩
    、マンガン塩、クロム塩、カドミウム塩、錫塩、鉛塩、
    インジウム塩又はバナジウム塩の少なくとも1種である
    特許請求の範囲第8項乃至第11項のいずれかに記載の
    酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  13. (13)第2の金属塩の濃度が0.01〜100g/l
    である特許請求の範囲第8項乃至第12項のいずれかに
    記載の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理
    剤。
  14. (14)有機系極性溶媒の濃度が0.1〜50容量%で
    ある特許請求の範囲第8項乃至第13項のいずれかに記
    載の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤
  15. (15)キレート化合物がポリアミノカルボン酸類、多
    塩基酸類又は一分子中に2以上のアミン基を有するアミ
    ン化合物である特許請求の範囲第8項乃至第14項のい
    ずれかに記載の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の
    表面処理剤。
  16. (16)キレート化合物の濃度が0.1〜50g/lで
    ある特許請求の範囲第8項乃至第15項に記載の酸化皮
    膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  17. (17)加水分解により白色乃至灰白色の水和金属酸化
    物類を生成する第1の金属塩、有機系極性溶媒及び/又
    はキレート化合物および定着性珪酸塩を必須成分とする
    、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  18. (18)第1の金属塩がチタニウム塩、亜鉛塩、カルシ
    ウム塩、バリウム塩、ストロンチウム塩、インジウム塩
    、マグネシウム塩又はアルミニウム塩から成る少なくと
    も1種である特許請求の範囲第17項に記載の酸化皮膜
    を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  19. (19)第1の金属塩が、チタニウム塩とこれ以外の加
    水分解により白色乃至灰白色の水和金属酸化物類を生成
    する金属塩から成る特許請求の範囲第17項に記載の酸
    化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  20. (20)第1の金属塩の濃度が0.01〜200g/l
    である特許請求の範囲第17項乃至第19項に記載の酸
    化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  21. (21)有機系極性溶媒の濃度が0.1〜50容量%で
    ある特許請求の範囲第17項乃至第20項のいずれかに
    記載の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理
    剤。
  22. (22)キレート化合物がポリアミノカルボン酸類、多
    塩基酸類又は一分子中に2以上のアミン基を有するアミ
    ン化合物である特許請求の範囲第17項乃至第21項の
    いずれかに記載の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属
    の表面処理剤。
  23. (23)キレート化合物の濃度が0.1〜50g/lで
    ある特許請求の範囲第17項乃至第22項に記載の酸化
    皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  24. (24)定着性珪酸塩が珪酸アルカリである特許請求の
    範囲第17項乃至第23項のいずれかに記載の酸化皮膜
    を有するアルミニウム系金属の表面処理剤。
  25. (25)定着性珪酸塩の濃度が0.1〜100g/lで
    ある特許請求の範囲第17項乃至第25項のいずれかに
    記載の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面処理
    剤。
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JP2010248545A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Okuno Chem Ind Co Ltd アルミニウム合金の陽極酸化皮膜用封孔処理方法

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