JPS62137596A - 放射線増感スクリ−ン - Google Patents

放射線増感スクリ−ン

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JPS62137596A
JPS62137596A JP27866385A JP27866385A JPS62137596A JP S62137596 A JPS62137596 A JP S62137596A JP 27866385 A JP27866385 A JP 27866385A JP 27866385 A JP27866385 A JP 27866385A JP S62137596 A JPS62137596 A JP S62137596A
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JP
Japan
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thickness
phosphor layer
intensifying screen
phosphor
layer
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JP27866385A
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大宮 健児
山崎 喜久男
松田 照美
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発Ijlの分野] 本発明は、放射線増感スクリーンに関するものである。
[発明の技術的背景] 放射線増感スクリーンは、医療診断を目的とするX線撮
影等の医療用放射i!l撮影、物質の非破壊検査を目的
とする工業用放射線!!!影などの種々の分野における
放射線撮影において、撮影系の感度を向上させるために
、放射線写真フィルム(たとえば、X線写真フィルム)
の片面あるいは両面に′?r:看させるように重ね合わ
せて使用するものである。
この放射線増感スクリーンは、基本構造として、支持体
と、その片面に設けられた蛍光体層とからなるものであ
る。なお、この蛍光体層の支持体とは反対側の表面(支
持体に面していない側の表面)には一般に、プラスチッ
クフィルムなど力)らなる透明な保護膜が設けられてい
て、蛍光体層を化学的な変質あるいは物理的な衝撃から
保護している。
蛍光体層は、蛍光体粒子を分散状態で含有支持する結合
剤からなるものであり、この蛍光体粒子は、X線などの
放射線によって励起された時に高輝度の発光を示す性質
を有するものである。従って、被写体を通過した放射線
の量に応じて蛍光体は高輝度の発光を示し、放射!!増
感スクリーンの蛍光体層の表面に接するようにして重ね
合わされて鐙かれた放射線写真フィルムは、この発光に
よっても感光するため、比較的少ない放射線量で放射線
フィルムの充分な感光を達成することができる。そして
、放射線フィルム玉には被写体の放射線像が形成される
放射線写真撮影において用いられる放射線増感スクリー
ンは、一般に被写体の被曝線量をできる限り低減させる
ために感度が少しでも高いことが望まれている。また、
得られる画像は画質(鮮鋭度、粒状性等)の高いもので
あることが望まれている。
人体を被写体とする医療用放射線撮影などにおいては、
人体の部位によってX線等の放射線に対する吸収率(透
過率)が異なるために、感度が均一である通常の放射線
増感スクリーンを用いた場合には、放射線フィルム上に
部分的に濃度の著しく異なる画像が得られがちである。
たとえば胸部1111影の場合には、肺野部の放射線吸
収率に比べて周辺部の放射線吸収率が高いために、濃度
が中心部で高くそれに対して周辺部で低い画像が得られ
る。
このような放射線フィルムとに生じる著しい画像の濃度
差を軽減もしくは解消するために、蛍光体層の層厚を一
方向に変化させた放射線増感スクリーン(感度補償型増
感スクリーン)が知られている。すなわち、増感スクリ
ーンの両端部で感度が異なるために、被写体の厚さの相
違等によってスクリーンに照射される放射線量が異なっ
ても濃度のほぼ均一な画像が得られる。
しかしながら、この感度補償型増感スクリーンを用いた
場合には1画像濃度は均一となるものの蛍光体層の層厚
が異なるために画質、特に鮮鋭度が両端部で著しく異な
る画像が得られることになり、問題を生じている。
[発明の要旨] 本発明は、画質、特に鮮鋭度が均一な画像を与える蛍光
体層の層厚の異なる放射線増感スクリーンを提供するこ
とをその目的とするものである。
また、本発明は、画像濃度および鮮鋭度が均一・な画像
を与える放射線増感スクリーンを提供することもその目
的とするものである。
上記の目的は、支持体、蛍光体を分散状態で含有支持す
る結合剤からなる蛍光体層および保護膜をこの順に有す
る放射線増感スクリーンにおいて、該蛍光体層の層厚が
部分的に異なっており、かつ該保a膜の膜厚が、蛍光体
層の層厚が小さい部分で大きく蛍光体層の層厚が大きい
部分で小さくなるように部分的に異なっていることを特
徴とする本発明の放射線増感スクリーンにより達成する
ことができる。
すなわち、本発明は、従来の蛍光体層の層厚が異なる感
度補償型の放射線増感スクリーンにおいて、保護膜の膜
厚をも好適に変化させることにより、等鮮鋭度(鮮鋭度
補償型)かつ感度補償型の増感スクリーンを提供するも
のである。
本発明の放射線増感スクリーンによれば、蛍光体層の層
厚の変化に対応するように、この蛍光体層上に設けられ
る保!!膜の膜厚をも変えているために、鮮鋭度の均一
な画像を得ることができる。
具体的には、蛍光体層の層厚が小さい部分で保護膜の膜
厚が大きく、逆に蛍光体層の層厚が大きい部分で保護膜
の膜厚が小さくなるように、蛍光体層および保護膜の厚
さが好適に2g1mされている。
従って、たとえば下肢血管造影や背柱側弯症の患者の撮
影などにおけるように被写体の放射線吸収率が部分的に
顕著に異なる場合であっても、増感スクリーンの感度が
それに相応して放射線吸収の差を補うように異なってい
るから得られる画像の濃度が均一となるのみならず、蛍
光体層の層厚の差を保護膜の膜厚の差で補うようにされ
ているから同時に鮮鋭度も均一・な画像を得ることがで
きる。
[発明の構成] 本発明の放射線増感スクリーンの構成を添付図面を参照
しながら説11する。なお、第1図乃至第3図はそれぞ
れ、本発明の放射線増感スクリーンの構成を概略的に示
す断面図である。
第1図において、放射線増感スクリーンは、支持体1.
蛍光体層2および保護膜3から構成されている。そして
、蛍光体層2の層厚は、一方の端部で大きく反対側の端
部で小さくなるように一方向に徐々に小さくなっており
、また保護膜3の膜厚は、逆に蛍光体層の薄い端部で大
きく蛍光体層の厚い端部で小さくなるように反対方向に
徐々に小さくなっている。
・  第2図において、放射線増感スクリーンは、支持
体1′、蛍光体層2′および保護膜3゛から構成され、
蛍光体層2′の層厚は、中心部で小さく周辺部で大きく
なるように中心部から放射線状に徐々に大きくなってお
り、また保護膜3°の膜厚は、逆に中心部で大きく周辺
部で小さくなるように放射線状に徐々に小さくなってい
る。
第3図において、放射線増感スクリーンは、支持体1”
、蛍光体層2”および保護g13”から構成されている
。そして、蛍光体層2”の層厚は、中心部で最も大きく
周辺部で最も小さくなるように放射線状に徐々に小さく
なっており、かつ上記保護膜の膜厚が、中心部で最も小
さく周辺部で最も太きくなるように放射線状に徐々に大
きくなっている ただし、これらの三態様は本発明の放射線増感スクリー
ンの構成例であって、木9.明は上記態様に限定される
ものではなく、少なくとも蛍光体層の層厚の変化に対応
して保護膜の膜厚が蛍光体層の層厚の差を補償するよう
に変化していればよい、また、これらの支持体、蛍光体
層および保護膜の間あるいは表面には各種の中間層また
は下塗層などが設けられていてもよい。
本発明の放射線増感スクリーンは、たとえば、以下に述
べるような方法により製造することができる。
本発明において使用する支持体は、放射線増感スクリー
ンの製造のための材料として知られている各種の材料か
ら任意に選ぶことができる。そのような材料の例として
は、セルロースアセテート、ポリエステル、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、トリアセ
テート。
ポリカーボネートなどのプラスチック物質のフィルム、
アルミニウム箔、アルミニウム合金箔などの金属シート
、通常の紙、バライタ紙、レジンコート紙、二酸化チタ
ンなどの顔料を含有するピグメント紙、ポリビニルアル
コールなどをサイジングした紙などを挙げることができ
る。ただし、放射線増感スクリーンとしての諸特性を考
慮した場合、本発明において特に好ましい支持体の材料
はプラスチックフィルムである。このプラスチックフィ
ルムにはカーボンブラックなどの光吸収性物質が練り込
まれていてもよく、あるいは二酸化チタンなどの光反射
性物質が練り込まれていてもよい、前者は高鮮鋭度タイ
プの放射線増感スクリーンに適した支持体であり、後者
は高感度タイプの射線増感スクリーンに適した支持体で
ある。
公知の放射線増感スクリーンにおいて、支持体と蛍光体
層の結合を強化するため、あるいは放射線増感スクリー
ンとしての感度もしくは画質を向上させるために、蛍光
体層が設けられる側の支持体表面にゼラチンなどの高分
子物質を塗布して接着性付4層としたり、あるいは二酸
化チタンなどの光反射性物質からなる光反射層、もしく
はカーボンブラックなどの光吸収性物質からなる光吸収
層を設けることも行なわれている。また物質の非破壊検
査を目的とする工業用放射線撮影に用いる放射線増感ス
クリーンにおいては、蛍光体層が設けられる側の支持体
表面に、散乱放射線の除去などを目的として、鉛箔、鉛
合金箔、錫箔などの金属箔を設けることも行なわれてい
る0本発明において用いられる支持体についても、これ
らの各種の層を設けることができる。
さらに、特開昭58−182599号公報に記載されて
いるように、鮮鋭度を向上させるために、支持体の蛍光
体層が設けられる側の表面(支持体のその側の表面に接
着性付与層、光反射層、光吸収層あるいは金属箔などが
設けられている場合には、その表面)には微小の凹凸が
設けられていてもよい。
この支持体の上には、蛍光体層が形成される。
蛍光体層は、蛍光体粒子を分散状態で含有支持する結合
剤からなる層である。
蛍光体はすでに各種のものが知られている0本発明にお
いて使用するのが好ましい近紫外乃至可視領域に発光を
示す蛍光体の例としては、次のような化合物を挙げるこ
とができる。タングステン酸塩系蛍光体(Ca W O
a、MgWO4、CaWO4:Tb等)、テルビウム賦
活希土類#硫化物系蛍光体[Y2O2S:Tb、Gd2
O2S:Tb、La2O2S:Tb、(Y 、 G d
) 202S:Tb、(Y 、 G d )  202
 S : T b 、 T m等]、テルビウム賦活希
土類燐酸塩系蛍光体(YPO,:Tb、GdPO4:T
b、LaPO4:Tb等)、テルビウム賦活希土類オキ
シハロゲン化物系蛍光体(LaOB r : Tb、L
a0B r ニアr b 、Tm、La0C1: Tb
、La0Cu :Tb 、Tm、Gd0B r : T
b、Gd0C1:Tb3)、ツリウム賦活希土類オキシ
ハロゲン化物系蛍光体(LaOB r : Tm、La
0C1:Tm等)、fE醋酸バリウム蛍光体[Ba5O
,:Pb、Ba5O,: Eu2°、(Ba、5r)S
Oa : E u ”等]、二価ユーロピウム賦活アル
カリ土類金属燐酸塩系蛍光体[Ba= (POa)2:
 Eu”、(Ba 、S r)3  (PO4)2 :
Eu”等1層二価ユーロピウム賦活アルカリ土類金属弗
化ハロゲン化物系蛍光体[BaFCl: E u ”、
BaFBr:Eu”、BaFCJl:Eu”°、Tb、
BaFBr:Eu”、Tb、BaF2aBaC文、−K
CI:Eu2°、BaF、*BaCJ1 2  番 x
BaSO4*KCJl:Eu”  、(Ba、Mg)F
2命BaC12IIKC1:Eu”+等]、沃化物系蛍
光体(CsI:Na。
CsI:Tl、NaI、KI : Tl’9) 、硫化
物系蛍光体[ZnS:Ag、(Zn 、Cd)S :噛
− Ag、 (Zn、Cd)S:Cu、  (Zn、Cd)
S:Cu、A文等]、燐酸ハフニウム系蛍光体(Hf 
P 207 : Cu等)、ユーロピウム賦活希土類酸
硫化物系蛍光体[Y2O2S:Eu、Gd2O2S:E
u、La2O2S:Eu、(Y、Gd)2025:Eu
等]、ニーoピウム賦活希土類酸化物系蛍光体[Y2O
3:Eu、Gd2O、:  Eu、   La  20
.   :Eu  、   (Y、Gd)   203
:Eu]、ユーロピウム賦活希土類燐酸塩系蛍光体(Y
PO4: Eu、GdPOa :Eu、LaPO4:E
u等)、ユーロピウム賦活希土類バナジン酸塩系蛍光体
[YVO4: Eu、GdVO,:Eu、LaVO,:
Eu、(Y、Gd)VO2:Eu]。
ただし2本発明に用いられる蛍光体は、これらのものに
限られるものではなく、放射線の照射により近紫外領域
あるいは可視領域に発光を示す蛍光体であればいかなる
ものであってもよい。
蛍光体層の結合剤の例としては、ゼラチン等の蛋白質、
デキストラン等のポリサッカライド、またはアラビアゴ
ムのような天然高分子物質;および、ポリビニルブチラ
ール、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセル
ロース、塩化ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、ポリ
アルキル(メタ)アクリレート、塩化どニル・酢酸ビニ
ルコポリマー、ポリウレタン、セルロースアセテートブ
チレート、ポリビニルアルコール、線状ポリエステルな
どような合成高分子物質などにより代表される結合剤を
挙げることができる。このような結合剤のなかで特に好
ましいものは、ニトロセルロース、線状ポリエステル、
ポリアルキル(メタ)アクリレート、ニトロセルロース
と線状ポリエステルとの混合物、およびニトロセルロー
スとポリアルキル(メタ)アクリレートとの混合物であ
る。
蛍光体層は、たとえば、次のような方法により支持体上
に形成することができる。
まず、上記の蛍光体と結合剤とを適当な溶剤に加え、こ
れを充分に混合して結合剤溶液中に蛍光体粒子が均一に
分散した塗布液を調製する。
塗布液調製用の溶剤の例としては、メタノール、エタノ
ール、n−プロパツール、n−ブタノールなどの低級ア
ルコール;メチレンクロライド、エチレンクロライドな
どの塩素原子含有炭化水素;ベンゼン、トルエンなどの
芳香族炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトンなどのケトン;酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチルなどの低級脂肪酸と低級アルコールと
のエステル;ジオキサン、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルな
どのエーテル;そして、それらの混合物を挙げることが
できる。
塗布液における結合剤と蛍光体との混合比は。
目的とする放射線増感スクリーンの特性、蛍光体の種類
などによって異なるが、一般には結合剤と蛍光体との混
合比は、1:1乃至1:100(重量比)の範囲から選
ばれ、そして特にl:8乃至1:40(重量比)の範囲
から選ぶのが好ましい。
なお、塗布液には、該塗布液中における蛍光体粒子の分
散性を向上させるための分散剤、また、形成後の蛍光体
層中における結合剤と蛍光体粒子との間の結合力を向上
させるための可塑剤などの種々の添加剤が混合されてい
てもよい、そのような目的に用いられる分散剤の例とし
ては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン酸、親油性界
面活性剤などを挙げることができる。そして可塑剤の例
としては、燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、燐酸
ジフェニルなどの燐酸エステル:フタル酸ジエチル、フ
タル酸ジメトキシエチルなどのフタル酸エステル;グリ
コール酸エチルフタリルエチル、グリコール酸ブチルフ
タリルブチルなどのグリコール酸エステル;そして、ト
リエチレングリコールとアジピン酸とのポリエステル、
ジエチレングリコールとコハク酸とのポリエステルなど
のポリエチレングリコールと脂肪族二塩基酸とのポリエ
ステルなどを挙げることができる。
L記のようにして調製された蛍光体と結合剤を含有する
塗布液を支持体の表面に塗布することにより塗布液の塗
膜を形成する。この塗布操作は。
通常の塗布手段、たとえばドクターブレード、ロールコ
ータ−、ナイフコーターなどを用いて塗布速度を漸次変
えることにより行ない、これにより厚さの異なる塗膜が
形成される。あるいは、塗膜が乾燥する前に型押し加工
することにより塗膜の厚さを変えてもよい。
ついで、形成されたPliSを徐々に加熱することによ
り乾燥して、支持体上への蛍光体層の形成を完了する。
蛍光体層の層厚は、目的とする放射線増感スクリーンの
用途、蛍光体の種類、結合剤と蛍光体との混合比などに
よって異なるが、通常は10#Lm乃至1mmとする。
ただし、この層厚は20乃至500ILmとするのが好
ましい。また。
本発明において特徴的な要件である蛍光体層の層厚の最
大差は、20乃至300 μmの範囲にあるのが好まし
い、この層厚の変化は徐々にであってもよいし、あるい
は段階的であってもよい。
なお、蛍光体層は、必ずしも上記のように支持体上に塗
布液を直接塗布して形成する必要はなく、たとえば、別
にガラス板、金属板、プラスチックシートなどのシート
上に塗布液を塗布し乾燥することにより層厚の異なる蛍
光体層を形成した後、これを支持体とに押圧するか、あ
るいは接着剤を用いるなどして支持体と蛍光体層とを接
合してもよい。
次に、蛍光体層の支持体に接する側とは反対側の表面に
は、蛍光体層を物理的および化学的に保護するために保
護膜が設けられる。
透明保!膜は、たとえば、酢酸セルロース、ニトロセル
ロースなどのセルロース7A導体:あるいはポリメチル
メタクリレート、ポリビニルブチラール、ポリビニルホ
ルマール、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、塩化ビ
ニル−酢酸ビニルコポリマーなどの合成高分子物質のよ
うな透明な高分子物質を適当な溶媒に溶解して調製した
溶液を蛍光体層の表面に塗布速度を漸次変えながら塗布
する方法により、膜厚を変化させて形成することができ
る。あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン、塩化ビニリデン、ポリアミドなどから予め成形加工
した膜厚の異なる透明な薄膜を蛍光体層の表面に適当な
接着剤を用いて接着するなどの方法によっても形成する
ことができる。
本発明において特徴的な要件である透明保護膜の膜厚は
約3乃至207zmとするのが望ましく、また膜厚の最
大差は3乃至15μmの範囲にあるのが望ましい、この
膜厚の変化は徐々にであってもよいし、あるいは段階的
であってもよい。
さらに、得られる画像の鮮鋭度を均一にするために、蛍
光体層もしくは保MHを蛍光体の発光波長領域の光を吸
収するような着色剤で着色してもよい。
次に本発明の実施例および比較例を記載する。
ただし、これらの各個は本発明を制限するものではない
[実施例1] ガラス板上に水平に置いたポリエチレンテレフタレート
フィルム(支持体、厚み:250ILm)の上に、二酸
化チタンの微粒子を分散状態で含有する塗布液をドクタ
ーブレードを用いて均一に塗布したのち乾燥して、支持
体上に層厚が30μmの光反射層を設けた。
別に、二価ユーロピウム賦活弗化臭化バリウム蛍光体(
BaFBr:Eu”)の粒子と線状ポリエステル樹脂と
の混合物にメチルエチルケトンを添加し、さらに硝化度
11.5%のニトロセルロースを添加して蛍光体粒子を
分散状態で含有する分散液を調製した。この分散液に燐
酸トリクレジル、n−ブタノールおよびメチルエチルケ
トンを添加したのち、プロペラミキサーを用いて充分に
攪拌混合して蛍光体粒子が均一に分散し、結合剤と蛍光
体との混合比が1:20(重量比)かつ粘度が25〜3
5PS (25℃)の塗布液を調製した。
次いで、光反射層を上にしてガラス板tに水平に置いた
支持体の上に塗布液をドクターブレードを用いて、ドク
ターブレードの搬送速度を次第に速めながら塗布した。
そして塗布後に、塗膜が形成された支持体を乾燥器内に
入れ、この乾燥器の内部の温度を25℃から100℃に
徐々に上昇させて、塗膜の乾燥を行なった。このように
して、一方の端部の層厚が約50JLmで他方の端部の
層厚が約150ルmである層厚が徐々に変化した蛍光体
層を光反射層上に形成した。
そして、この蛍光体層の上にポリエチレンテレフタレー
ト9透明フイルム(一方の端部の厚さが5μmで他方の
端部の厚さが15JLmである厚さの徐々に異なるフィ
ルム、ポリエステル系接着剤が付与されているもの)を
、フィルムの厚さが大である部分が蛍光体層の層厚の小
さい部分に重なり、フィルムの厚さが小である部分が蛍
光体層の層厚の大きい部分に重なるように、接着剤層側
を下に向けて置いてla[することにより、透明保護膜
を形成した。
このようにして、支持体、光反射層、蛍光体層および透
明保護膜から構成された放射線増感スクリーンを製造し
た(なお4蛍光体層と保護膜との厚さの関係は第1図に
示したようになっている)。
次に、得られた放射線増感スクリーンについて、以下に
記載する画像鮮鋭度試験および画像C度試験により評価
した。
(1)画像鮮鋭度試験 放射線増感スクリーンとxm写真フィルムとをカセツテ
内で圧着し、解像力チャートを介して管電圧80KVp
のX線を照射してX線写真lJ!影を行ない、できあが
ったX線写真のコントラスト伝達関数(CT F)を測
定し、これを空間周波数2サイクル/ m mの値で表
示した。
(2)画像濃度試験 放射線増感スクリーンとX線写真フィルムとをカセツテ
内で圧着し、アルミニウム板(厚さが1〜50mmの範
囲で徐々に変化しているもの)を介して、管電圧80K
VpのX線を照射してX線写真1M形を行ない、できあ
がったX線写真の濃度を測定した。
画像鮮鋭度試験について得られた結果を第4図にまとめ
て示す、なお、比較のために、公知の感度補償型放射線
増感スクリーン(市販品、保護膜の膜厚:10μm)に
ついての結果も第4図に示す。
第4図は、横軸に蛍光体層の層厚をとり、縦軸に鮮鋭度
をとったグラフである。第4図において、実線は本発明
の放射線増感スクリーン(実施例1)を示し、点線は比
較のための公知の放射線増感スクリーンを示す、また、
グラフ中に括弧で示した値は保護膜の膜厚である。
第4図に示された結果から明らかなように、蛍光体層の
層厚のみが異なる公知の感度補償型放射線増感スクリー
ンは、蛍光体層の層厚が大きくなるにつれて画像の鮮鋭
度は低くなった。一方、蛍光体層の層厚および保護膜の
膜厚が異なる本発明の放射線増感スクリーン(実施例1
)は、蛍光体層の層厚に関係なく鮮鋭度の等しい画像が
得られた。
なお1画像塵度は、いずれの増感スクリーンにおいても
蛍光体層の層厚に関係なくほぼ一定であった・
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図はそれぞれ、本発明の放射
線増感スクリーンの実施態様を示す断面図である。 第4図は、放射線増感スクリーンにおける蛍光体層の層
厚および保護膜の膜厚と鮮鋭度との関係を示すグラフで
ある。 1.1’、l”:支持体 2.2° 2n :蛍光体層 3・3°・3”:保護膜 特許出願人 富士写真フィルム株式会社代  理  人
  弁理上   柳  川  泰  男第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、支持体、蛍光体を分散状態で含有支持する結合剤か
    らなる蛍光体層および保護膜をこの順に有する放射線増
    感スクリーンにおいて、該蛍光体層の層厚が部分的に異
    なっており、かつ該保護膜の膜厚が、蛍光体層の層厚が
    小さい部分で大きく蛍光体層の層厚が大きい部分で小さ
    くなるように部分的に異なっていることを特徴とする放
    射線増感スクリーン。 2、上記蛍光体層の層厚が、一方の端部で最も大きく反
    対側の端部で最も小さくなるように一方向に徐々に小さ
    くなっており、かつ上記保護膜の膜厚が、該一方の端部
    で最も小さく反対側の端部で最も大きくなるように一方
    向に徐々に大きくなっていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の放射線増感スクリーン。 3、上記蛍光体層の層厚が、中心部で最も小さく周辺部
    で最も大きくなるように放射線状に徐々に大きくなって
    おり、かつ上記保護膜の膜厚が、中心部で、最も大きく
    周辺部で最も小さくなるように放射線状に徐々に小さく
    なっていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の放射線増感スクリーン。 4、上記蛍光体層の層厚が、中心部で最も大きく周辺部
    で最も小さくなるように放射線状に徐々に小さくなって
    おり、かつ上記保護膜の膜厚が、中心部で最も小さく周
    辺部で最も大きくなるように放射線状に徐々に大きくな
    っていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    放射線増感スクリーン。 5、上記蛍光体層の層厚が20乃至500μmの範囲に
    あってかつ層厚の最大差が20乃至300μmの範囲に
    あり、そして上記保護膜の膜厚が1乃至30μmの範囲
    にあってかつ膜厚の最大差が3乃至15μmの範囲にあ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の放射線
    増感スクリーン。 6、上記支持体と蛍光体層との間に光反射層が設けられ
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の放
    射線増感スクリーン。
JP27866385A 1985-12-11 1985-12-11 放射線増感スクリ−ン Pending JPS62137596A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012107960A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Canon Inc シンチレータ、放射線検出装置および放射線撮影装置

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