JPS6211284Y2 - - Google Patents

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JPS6211284Y2
JPS6211284Y2 JP1982060311U JP6031182U JPS6211284Y2 JP S6211284 Y2 JPS6211284 Y2 JP S6211284Y2 JP 1982060311 U JP1982060311 U JP 1982060311U JP 6031182 U JP6031182 U JP 6031182U JP S6211284 Y2 JPS6211284 Y2 JP S6211284Y2
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oil
gear
valve
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regulating valve
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【考案の詳細な説明】 本考案は強制潤滑式エンジンの歯車潤滑装置に
関し、歯車の噛合い部に潤滑油を集中的に供給し
て潤滑性能を高めながらも、強制潤滑装置中の圧
力調整弁の設定圧の安定化を図り、かつ、小型化
することを目的とする。
従来、横型エンジンにおける強制潤滑式エンジ
ンの潤滑装置として本出願人は、先に第5図に示
すようなものを提案した。即ち、送油ポンプの出
口とクランクケース側の油路とを連通するための
油路を短縮するため、ギヤケース肉壁内及びクラ
ンクケース肉壁内の各々に形成した油路を、ギヤ
軸に設けた油路で接続している(実願昭53−
38273号)が、潤滑ポンプ8からの油圧を一定に
確保するために、油路P2に圧力調整弁10を設け
て、油圧が一定以上になると、燃料噴射ポンプ1
8側に潤滑油戻し孔40を斜めに貫通して、ここ
から潤滑油を逃がして下方のオイルパンに戻して
やるようにしてある。
しかし、当該潤滑装置では、オイルパンに貯留
する潤滑油を高速回転する動弁カムギヤ33やア
イドルギヤ32等が掻き上げて歯車間の潤滑を行
なつているので、この撹拌によつて潤滑油が温度
上昇して劣化を起こし潤滑性能を低下させるとと
もに、クランク室に潤滑油のミストが充満して、
ブレザー装置に入り込むことにより、オイル分離
性能をも低下させることが少なくなかつた。
そこで、オイルパンの潤滑油を高速回転するギ
ヤ等でかき上げることなく、ギヤに潤滑油を供給
可能にすることにより、上記欠点を解消するよう
にしたものとして、実開昭52−2049号公報に示す
ものが提案されている。
すなわち、圧力調整弁の弁箱に明けたオイル戻
し口にオイル案内パイプを連結し、このオイル案
内パイプの先端をギヤの上方近くにまで延ばし、
圧力調整弁から噴き出される潤滑油をオイル案内
パイプで導いて、歯車の歯の噛合い部に注油する
ものである。
ところが、このものでは、下記の欠点がある。
(イ) すなわち、圧力調整弁の弁箱から噴き出され
る潤滑油がオイル案内パイプ内を流れる際に受
ける管路抵抗によつて圧力調整弁が背圧を受
け、この背圧が圧力調整弁の設定圧の外乱要素
となり、外乱した場合には圧力調整弁の設定圧
は高圧側にずれやすいため、油路中での潤滑油
圧が高圧側になり易く、潤滑油の供給装置、潤
滑ポンプ等が高圧を受けて耐久性の低下を招
く。
(ロ) しかも、強制潤滑油路中にオイル案内パイプ
を余分に設ける必要があるため、部品点数が多
くなつて、構造が複雑化するうえ、オイル案内
パイプを圧力調整弁に組付けるための作業が余
分に必要になつて、組付け作業に手間取り、か
つ、オイル案内パイプが抜け落ちるというトラ
ブルを招くことにもなる。
本考案は、上記諸欠点を解消するもので、エン
ジン本体の固定壁に設けた強制潤滑装置の圧力調
整弁にオイル戻し口を明け、このオイル戻し口を
歯車の上記固定壁に対向する側部に臨ませた状態
で、歯車の歯の噛合い部に向けて開口することに
より、潤滑油を歯車の歯の噛合い部に集中的に注
油して潤滑性能を高めながらも、圧力調整弁の設
定圧の安定化を図り、かつ、小型化するものであ
る。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は横型エンジンの横断平面図、第2図は
第1図の−線断面図であつて、横型エンジン
本体Eは、クランクケース1、ヘツドブロツク
2、ギヤケース3などの外殻構造体と、これらの
内部に収容される、クランク軸4、カム軸5、動
弁装置6、歯車伝動装置7、及び図外のピストン
などの運動部材とから成る。
上記横型エンジン本体Eに固定されるギヤケー
ス3の内部空間S内でギヤケース前壁30に対向
するクランクケース壁31に歯車伝動装置7を組
み込むとともに、当該歯車伝動装置7をクランク
ギヤ4、アイドルギヤ32、動弁カムギヤ33、
二箇のバランサギヤ20から構成し、クランクギ
ヤ4に噛合うアイドルギヤ32を介して動弁カム
ギヤ33及びバランサギヤ20をクランクギヤ4
に連動して、上記ピストン等の運動部材及びこの
歯車伝動装置7の潤滑を行うために、強制潤滑装
置を設けてある。
この装置Rは、エンジン本体Eに固定するギヤ
ケース3の前壁30に装着され、カム軸5で駆動
されるトロコイド型の潤滑ポンプ8と、同前壁3
0の底部に固定され、クランクケース1の底部に
臨むストレーナ9と、圧力調整弁10と、潤滑油
圧を監視するインジケータ11と、これらの各部
材同士及びこれらとエンジンの各潤滑個所を連通
する油路とで構成されている。
この油路は、第1油路P1〜第7油路P7に大
別される。ストレーナ9と潤滑ポンプ8とを連通
する第1の油路P1と、潤滑ポンプ8と、圧力調
整弁10と、インジケータ11とを連通する第2
の油路P2とは、ギヤケース3の前壁30に形成
されている。
符号12はアイドルギヤ32を支持する固定軸
で、この内部を軸心方向に貫通して、第3の油路
P3が形成されている。この固定軸12は基端が
クランクケース1に固定されており、その突端が
前壁30の内面に膨出したボス穴3b内に油密状
に挿嵌されている。この第3の油路P3によつ
て、第2の油路P2と、クランクケース1の前壁
を縦通して形成される第4の油路P4とが連通さ
れている。第4の油路P4の終端は、動弁装置6
の油路と連通されている。
第5の油路P5は、クランクケース1の前後両
壁間に軸架されるカム軸5の内部に形成される。
この油路P5は、カム軸5の前部ジヤーナル周に
形成した溝13を介して第4の油路P4と連通さ
れており、又これに連続する第6の油路P6と
は、カム軸5の後部ジヤーナル端に臨む油室14
を介して連通されている。油室14はカム軸5の
中心からクランク軸4寄りに偏寄して形成されて
いる。
第6の油路P6は、油室14の開口面を被蓋す
るベアリングケース15と、このケース15の外
面に固定されるオイルシールケース16と、この
ケース16に内嵌され、クランク軸4に外嵌する
継手ブロツク17との、各部材の内部に形成され
た油路同士を連通して構成されている。
クランク軸4の内部に形成される第7の油路P
7は、上記の継手ブロツク17に達した潤滑油を
クランクピン部4aに導く。
図中符号18は燃料噴射ポンプ、19は始動
軸、20aはバランサ軸、21はフライホイル、
22は図外の冷却フアンプーリに動力を伝達する
駆動プーリ、23は前後一対のころがり軸受で構
成したメインベアリングである。
又、第1図及び第2図において、想像線で示す
ものは、第2油路P2〜第5油路P5と第6油路
P6の一部に該当する従来油路Pである。
一方、上記強制潤滑装置において、ギヤケース
3の前壁30に配設される圧力調整弁10は、弁
箱34、弁座35、ボール36、弁バネ37及び
バネ抑え板38から成り、油路P2に臨む弁箱側に
流入口39を開口してゴム状Oリングからなる弁
座を設けて、弁バネ37で当該流入口側に押圧さ
れるボール36を弁座35に接当している。
上記弁箱34の内径をボール36の外径より若
干広くとり、バネ押え板38の中央に透孔を明け
ながら、弁箱34の歯車伝動装置7側を切欠いて
オイル戻し口40を明けて、このオイル戻し口4
0を動弁カムギヤ33、アイドルギヤ32の上記
前壁30に対向する側部42に臨ませた状態で、
動弁カムギヤ33とアイドルギヤ32との歯の噛
合い部41に向けて開口する。
斯くして構成される潤滑装置Rは、潤滑ポンプ
8から送り出される潤滑油の油圧が上昇すると、
圧力調整弁10のボール36が弁バネ37の弾圧
力に抗して抑え板側に押されるので、潤滑油はオ
イル戻し孔40から歯車の噛合い部41に噴きか
けられて歯車を潤滑し、余分のオイルは下方のオ
イルパンに滴下して再び潤滑ポンプ8で汲み上げ
られる。
他方、第3図及び第4図は本考案の他の実施例
を示すもので、アイドルギヤ32の固定軸12の
両端でギヤケース3の前壁30内に貫設する油路
P2に二箇の油圧調整弁10を設けて、アイドルギ
ヤ32と動弁カムギヤ33との噛合い部41に加
え、アイドルギヤ32とバランサギヤ20との噛
合い部43にも潤滑油を噴きかけるようにできる
ものである。
以下、本考案の効果を述べる。
イ 潤滑油を圧力調整弁の弁箱からすぐに外部に
噴き出させて圧力調整弁に背圧が生じないよう
にしたので、圧力調整弁は常に設定圧を維持し
て、潤滑油路中で油圧が高圧側にずれることが
ない。このため、潤滑油の供給装置や潤滑油ポ
ンプ等が常に設定圧内で仕様され、耐久性に優
れる。
ロ しかも、圧力調整弁の弁箱に明けたオイル戻
し口を歯車伝動装置を構成する歯車の歯の噛合
い部に向けて開口しただけの構造のなので、オ
イル案内パイプを省略することができて、構造
が簡単化されるうえ、オイル案内パイプを圧力
調整弁の弁箱に組付けるための作業を省略でき
て、組付け作業が簡単になり、かつ、オイル案
内パイプが抜け落ちるというトラブルが発生す
ることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は横型エンジンの横断面図、第2図は第
1図における−線断面図、第3図は本考案の
他の実施例を示す横型エンジンの要部横断面図、
第4図は第3図の−線断面図、第5図は従来
例を示す要部第1図相当図である。 7……歯車伝動装置、8……潤滑ポンプ、10
……圧力調整弁、34……10の弁箱、歯車……
32,33,20、歯車噛合い部……41,4
3、オイル戻し口……40、E……エンジン本
体、S……Eの内部空間、R……強制潤滑装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン本体Eの内部空間S内でエンジン本体
    Eの固定壁30の近くに歯車伝動装置7を設け、
    その固定壁30に強制潤滑装置Rを構成する潤滑
    ポンプ8と圧力調整弁10とを設け、圧力調整弁
    10の弁箱34にオイル戻し口40を明け、この
    オイル戻し口40を歯車伝動装置7を構成する歯
    車32,33,20の上記固定壁30に対向する
    側部42に臨ませた状態で、歯車32,33,2
    0の歯の噛合い部41,43に向けて開口した事
    を特徴とする強制潤滑式エンジンの歯車潤滑装
    置。
JP6031182U 1982-04-23 1982-04-23 強制潤滑式エンジンの歯車潤滑装置 Granted JPS58162211U (ja)

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JPS58162211U JPS58162211U (ja) 1983-10-28
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