JPS62107023A - 溶接鋼管の加工方法 - Google Patents

溶接鋼管の加工方法

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JPS62107023A
JPS62107023A JP24409585A JP24409585A JPS62107023A JP S62107023 A JPS62107023 A JP S62107023A JP 24409585 A JP24409585 A JP 24409585A JP 24409585 A JP24409585 A JP 24409585A JP S62107023 A JPS62107023 A JP S62107023A
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toughness
less
weld metal
steel pipe
welded
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JP24409585A
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Tadamasa Yamaguchi
忠政 山口
Toshiya Matsuyama
松山 隼也
Noboru Nishiyama
昇 西山
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用骨IP) この発明は溶接鋼管の加工方法に関するものでとくに溶
接鋼管を用いるパイプライン中で河川横断部分などに使
用される曲管の素材パイプに適用することができるよう
な二次加工性を具備させ得る溶接金属の成分範囲の究明
と、上記の如き加工過程を経た後において優れた機械的
性能が得られる加工条件についての解明に基いて、該溶
接金属組成の成分範囲に限定した溶接鋼管を曲管として
の使用に供するための加工条件を特定した溶接鋼管の加
工方法を提供しようとするものである。
石油、天然ガスなどの大量輸送方法としてパイプライン
による方法はもっとも効率が良く、世界各地に長距離パ
イプラインが数多(建設されているが、輸送効率を上げ
るため最近では管内の輸送圧力を増加させる傾向にある
管内圧力が高くなるほどパイプに要求される強度も高く
なるが、中でも寒冷地で使用される場合には強度ととも
に低温での高じん性が必要とされ、鋼板については化学
組成の調整や特殊制御圧延法の適用により要求性能をほ
ぼ満足できるものが得られている。
この種の鋼管には一般にNbを含有した非調質高張力鋼
板が使用されるが、圧延温度と圧下率を制御し、強度と
じん性を確保して、uOR法、ベンディングロール法、
スパイラル法などにより成形後通常は両面一層サブマー
ジアーク溶接方法により製管される。
ところでパイプラインにおける河川横断部分やポンプス
テーションまわりなどの曲線配管部分には、ライン本管
と同一外径の曲管が使用されるが、従来鍛造や溶接加工
により別途製作されていたこの曲管も、納期やコストの
面から、最近では前述のような溶接鋼管を曲げ加工して
充当しようとする機運が強まりつつある。
曲げ加工性の面から通常は高温で加工されるが溶接のま
までは高強度、高じん性を有する上記溶接鋼管も高温加
熱加工による曲管成形を経た後、その際加熱条件によっ
てはじん性が劣化しとくに溶接金属のしん性劣化は著る
しいためこれを防止する事が大きな課題となっていた。
(従来の技術) 溶接後にいわゆるQ−T処理やノルマ(Norma)処
理により、高強度で高じん性を有する溶接金属を得る方
法についてはすでに開示され、たとえば特公昭55−1
9297号、同56−19381号各公報に溶接金属の
化学組成や、熱処理条件が示されているが曲管製造の場
合には曲げ加工時に鋼管各部に相当大きな加工歪が生じ
、析出や組織変化などしん性にとって好ましくない現像
が起り、じん性劣化が助長されることになる。
それ故、単に直管のQ−T条件の応用のみではこの問題
の解決は困難であり上記公報に示されているQ−T法は
全く役に立たず曲管を作るための適正な溶接金属、加熱
加工条件が必要なのである。
本発明者らは曲管を作るための適正溶接金属化学組成、
加工熱処理条件について数多くの検討を行ったが、たと
えば特願昭59−113786号明細書において溶接の
ままおよび高温での曲げ加工後の両方の状態で、−46
℃での吸収エネルギが7kgfw程度の優れたしん性と
十分な強度を有する溶接金属と熱間加工条件についてす
でに従業じた。
(発明が解決しようとする問題点) その後さらに詳細な検討をした結果、溶接のままでの吸
収エネルギが低くても、一定範囲内の化学組成を有する
溶接金属を、これに適した条件で曲げ加工などの熱間2
次加工とその後300℃に至る冷却速度の制fil (
以下単に加工熱処理という)を施すと、−46℃におい
ても溶接金属につきlQkgfm以上の極めて良好なし
ん性を有することが見い出された。
即ちこの発明で示される加工熱処理では溶接のままでの
しん性、強度を対象としているわけでなく、加工熱処理
後のみのしん性、強度を対象としたものである。
(問題点を解決するための手段) この発明はC:0.15wt%以下、Si:0.lO〜
0 、50in t%、Mn:0.8Q 〜2.30w
t%、P :0.020wt%以下、S :0.020
wt%以下、AL:0.OIQ〜O,O’?Owt%、
Ni:1.00wt%以下、Mo:0.20wt%以下
、Ti:0.005〜0.040轄t%、B :0.0
015−t%以下を含み、N :0.010wt%以下
、0 :0.010〜0.035轄tχであってさらに
0 、035w t%以下のNbおよび0.040wt
%以下のVのうちの1種以上を含有し、残部は溶接上不
可避的に入ってくる混入成分および鉄の溶接金属組成に
成る継手溶接部を有する溶接鋼管を、加熱温度850〜
1050℃において300秒以内の保持時間で熱間二次
加工を施し、その後300℃に至る冷却過程の平均冷却
速度を2〜bの範囲に制御して冷却することを特徴する
溶接鋼管の加工方法である。
この発明がもたらされた基本たる知見についてまず以下
に説明する。
高温における曲管成形後に降伏強度40〜60kgf/
an2、−46℃でlQkgfm程度の低温じん性を有
する溶接金属を得るためには溶接金属の化学組成を特定
化し、しかも熱間での曲げ加工は1粒の粗大化を防止す
るため最高温度850〜1050℃に加熱して、300
秒以内の保持時間内に行う必要のあることが判明した。
また強度とじん性を同時に確保するためには、冷却過程
における平均抜熱速度を2〜b囲に制御して冷却するこ
とが重要であることもわかった。
このような加工熱処理の条件は溶接金属の化学組成との
関係でつぎに示すような意味を有している。
すなわち一般に溶接金属のしん性を向上させるためには
溶接金属中酸素量を低減することが有効でありとくに溶
接のままで用いられる鋼管や鋼材では、高じん性を得る
ために酸素量を低減する対策がとられる。
この対策は加工熱処理後の場合でも一般的には当てはま
るが高温加熱では酸素(酸化物)が1粒の成長抑制作用
を有しているため過度に酸素量を低減することは加工熱
処理後のしん性面からは好ましくなく、適正な酸素量、
即ち0.010−0.035%の含有量として前述の如
り、850〜1050℃の範囲の最高加熱温度で300
秒以内に二次加工を施すことが重要なのである。
なお熱間曲げ加工後のしん性のみならず溶接のままでの
しん性をも考慮した場合の適正酸素量に関しその範囲は
、添加する合金元素、とくに焼入性を高めるMo + 
B 、 Ni 量などとの関係の下で上記0.010〜
0.035%の範囲よりは高酸素側となるが、熱間2次
加工後のしん性、強度のみを対象とするこの発明にあっ
ては前述の範囲が適正となる。
すなわち溶接のままでのしん性を向上ささせるためには
合金元素を添加して組織を微細化する必要があるが、こ
の場合酸素量を低減しすぎると、逆に組織が粗くなって
、じん性を確保することが困難になるため0.010−
0.035%の範囲よりは高酸素側に適正域が存在する
のに反し、この発明では溶接のままでのしん性を問題と
せず、加工熱処理後のみのそれを対象としているので、
酸素の適正範囲は0.010−0.035%となるので
ある。
次に加熱時間については溶接のままでのしん性をも考慮
する場合には前述の如く焼入性を高める” + Niが
添加されるが、この場合高温で保持する時間が長いと、
どうしてもγ粒が粗大化傾向にあり、焼入性を高める合
金元素の効果とあいまって冷却時に焼が入りすぎて高じ
ん性が期待できなくなる。したがって高温での加工時間
は最大120秒程変電でに制御される。
これに対し、加工熱処理後のしん性強度のみを対象とし
ているこの発明では口やNi量が少いため、合金元素に
よる焼入性は大幅に軽減され、そのぶん高温での曲げ加
工時間はやや長くすることが可能であり、300秒以内
であれば問題は無い。
このように溶接のままでのしん性を問題とせず、加工熱
処理後のしん性、強度のみを対象としたこの発明では、
適正酸素量、高温での加工時間などが81旧などの合金
元素量との兼ね合いで特願昭59−113786号明細
書に開示した場合とは異なっているが、適正な化学組成
、加工条件により一46℃においてもlQkgfm以上
という極めて優れたしん性が得られるのである。
なお850℃より低い温度での熱間曲げ加工は変形の抵
抗が大きく、短時間での加工が困難となる。
また一般に鋼管用素材にはNbを含む制御圧延鋼板が使
用され、Nbは溶接ままでは溶接金属中に固溶していて
、溶接金属しん性に決定的な影響を及ぼさないが、その
後の再加熱処理により、微細なNb炭窒化物として析出
するとじん性は顕著に劣化する。
したがってNbを含む溶接金属を熱処理して使用する場
合には微細な炭窒化物が生じないように留意しなければ
ならないが、最高加熱温度の上限を1050℃として溶
接金属中のNb量の上限を0.035%とすることによ
り、焼戻し時のNb炭窒化物微細析出によるしん性劣化
の軽減は可能となる。
また曲げ加工後の冷却過程における加熱温度から300
℃までの平均冷却速度に関しては、60℃/secより
早い場合には溶接金属の硬化が大きくなりすぎ、じん性
の確保が困難となる。一方冷却速度が2℃/secより
遅くなると粗大なフェライトが生成してじん性を確保す
ることがむずかしくなるとともに強度の低下も大きくな
る。
加熱温度から300℃に至る間に適正な冷却速度があり
、それに応じて溶接金属の組成も規制する必要のあるこ
とが見出されたのである。
なお、冷却後の焼戻処理は、もちろん必要に応じて実施
すれば良い。
(作用) 加工熱処理の溶接金属強度と低温じん性を確保するため
には前述のような加工熱処理条件が必要であるが、それ
以外にも溶接金属化学組成の規制を行わないと一46℃
レベルの低温じん性を確保することは困難である。溶接
金属化学組成を特定化し、適正な加工熱処理条件を適用
することにより加工熱処理後十分な強度と低温じん性を
有する溶接金属が得られるのである。
つぎに溶接金属の化学組成を特定化した理由について述
べる。
C;上記の熱処理条件のもとではC量が0. is%を
超えると、焼入時(冷却時)にしん性に有害な高炭素マ
ルテンサイトが生成し、焼戻しによってもじん性は向上
しないためC量は0.15%以下にする必要がある。
Si : Stは母材などからこの種の溶接金属には不
可欠に入ってくろく成分であり、じん性対策上からも0
.10%以上は下限値として必要である。
一方0.50%を超えると加工熱処理後、ボリゴナルフ
ヱライト粒が大きくなり良好なしん性は得られないため
Si量は0.10%〜0.50%とした。
Mn : Mnは溶接金属の脱酸の上では不可欠の元素
であると同時に強度、じん性の上からも重要であり、0
.00%より少ないと脱酸不足になりやすくかつ溶接金
属の強度を保つことがむずかしい。一方2.30%を超
えると焼入れ性が大きくなりすぎてラス状組織となり、
じん性が劣化するためその上限は2.30%とする必要
がある。
P、S:PとSは不純物元素として溶接金属に入ってく
るが、じん性を劣化させる元素であるため少ないにこし
たことはないが、上記特許請求の範囲であればいずれも
0.020%までは許されるため上限を0.020%と
した。
八I:^!は脱酸上および窒素を固定する上から、また
組織微細化の面からも必要な元素であるが、0.010
%より少ないとその硬化は期待できず、一方0.070
%を超えるとフェライトが粗大になり加工熱処理後のし
ん性が著るしく不良となるためその上限を0.070%
にする必要がある。
Ni : Niは加工熱処理後の溶接金属のしん性を害
することなく、強度のみを上げる効果を有している元素
であり、この効果は広範囲の添加量によっても変らない
。しかしながら添加量が多くなりすぎると溶接時に高温
割れ発生の危険性が増すことおよび、冷却時に強度が高
くなりすぎることから1.00%を上限とした。
’    Mo : Moは焼入性を高め、溶接のまま
溶接金属のしん性向上には極めて効果的な元素であり、
とくに後記するTi 、 Bと同時に添加する場合には
極めて良好なしん性を有する溶接金属が得られるが、一
方加工熱処理時に高炭素マルテンサイトを生成しやすく
、焼戻しによってもじん性は向上しないため、加工熱処
理後のしん性を対象とする場合にはMoは少ない方が良
い。しかし強度向上面では加工処理後であっても大きな
効果を有することから加工熱処理後の強度、じん性の両
者を勘案した場合、添加量の上限は0.20%である。
Ti : Tiは高温加熱時に1粒の成長を抑制すると
ともに冷却途中に生成するフェライト粒を細かくする作
用が顕著であるが、0.005%未満ではその効果は小
さく一方0.040%を超えると固溶Tiにより組織劣
化がおこるため加工熱処理後のしん性は大幅に劣化する
。したがって上限は0.040%とした。
B :Bは溶接のまま溶接金属のしん性向上には効果的
な元素であるが、加工熱処理後のしん性、強度のみを対
象として考える場合0.0015%までの添加であれば
じん性にとくに有害では無く、強度確保の面から少量含
ませても良い。
B量が0.0015%を超えると加工熱処理後の冷却時
焼入性が増加し、それに応じてじん性劣化が起こるため
上限を0.0015%とした。
N :Nについては固?、−Nによるしん性劣化を防止
するため、そのおそれのない0.010%以下に限定し
た。
0 :0については加工熱処理条件のところで述べたご
とく、加工熱処理後のしん性を考慮すると0.010−
0.035%にする必要がある。
Nb 、 V :通常溶接鋼管用母材にはNbやVを含
む制御圧延鋼板が用いられるが、溶接時には母材希釈に
より溶接金属にこれらの元素が含有される。
溶接のままではこれらの元素は固溶状態にあり、じん性
に決定的な影響をおよぼさないが、加工熱処理、焼戻し
過程で微細に析出するとじん性は大幅に劣化する。
前記加工熱処理条件の場合にはNblが0.035%以
下、vlが0.040%以下であればこれらの1種以上
を含んでいてもじん性の確保は可能であることからそれ
ぞれの上限を0.035%、0.040%とした。
(実施例) 以下に本発明の実施例について説明する。
実施例1 表1に示す化学3■成を有する板厚25.4m−の鋼板
に角度60°、深さll+uのV溝加工を施し、表2に
示すワイヤと表3に示すフラックスを組み合わせて入熱
68KJ/ crsのV溝一層サブマージアーク溶接を
行った。なお溶接金属の成分調整のため溶接前問先内に
必要な合金を適宜適量散布して溶接を行った。
また溶接金属の酸素量はフラックスの塩基度と母材、ワ
イヤ、散布合金中の脱酸元素の量によって決まるが、主
として組合せるフラックスを変えることにより変化させ
た。
表1   イノ+−a工填反のイヒごi秀U之(wtχ
)表4は溶接金属の化学組成であるが、これらの溶接金
属を用いて加工熱処理条件の影響について検討した。
加熱は高周波加熱で行い、加熱保持中に20kgf/a
m”の圧縮応力を付与し、熱間二次加工とした。
まず加熱温度の影響に関し、表4中の溶接金属陽3に7
50〜1150℃の加熱、保持時間180秒で各熱温度
から300℃に至るまでの平均冷却速度が20’C/s
ecとなる熱処理を施し、その後600℃で焼戻し処理
をしたときの一46℃における吸収エネルギの変化を第
1図に示す。
第1図から明らかなように850〜1050℃の範囲で
良好なしん性が得られる。
850℃より低温では部分的にしかオーステナイト化し
ないため組織が不均一となってじん性は劣化する。また
1050℃より高温ではオーステナイト粒が粗大化して
ラス状組織となるためぜい化し、適正な加熱温度は85
0〜1050℃であることがわかる。
つぎに加熱保持時間の影響に関しては同じく表4中隘3
溶接金属に900℃、1050℃での保持時間を20〜
500秒に変化させて各加熱温度から300℃に至るま
での平均冷却速度が20℃八eへとなる熱処理を施し、
その後600℃で焼戻し処理をしたときの一46℃にお
ける吸収エネルギ変化を第2図に示す。
上記の加熱温度での保持時間が300秒以内であれば溶
接金属の組織は微細なフェライトであるが300秒を超
えるとラス状組織が生じるためしん性は劣化し、300
秒内に加工熱処理を施す必要があることがわかる。
第3図は加熱温度950℃、保持時間180秒のとき、
950℃から300℃までの平均冷却速度を変化させた
場合の一46℃における吸収エネルギを示したものであ
る。なお用いた溶接金属、焼戻し条件などは前出の例と
全く同じである。
図3に示すごとく2〜b が良好で高じん性を示すのに対し、この範囲外ではじん
性が劣化している。
つぎに溶接金属酸素量の影響に関し表4に示したNo 
1 xNo 5溶接金属を用い加熱温度950℃、保持
時間180秒、950℃から300℃までの平均冷却速
度20℃八ecとなる熱処理を施し、その後600℃で
焼戻し処理を行ったときの結果を第4図に示した。
酸素量が0.oto〜0.035%の範囲では良好なし
ん性かえられるのに対し、この範囲からはずれると良好
なしん性が得られなくなる。
これは酸素量が少なくなるとオーステナイト粒が粗大化
して加熱冷却後ラス状組織となりやすいためであり、一
方0.035%を超えると介在物増加により高じん性が
得られなくなる。
以上本灸朋で規定した熱処理条件と溶接金属酸素量につ
いて述べた。
実施例2 表1に示した鋼板にV開先を付し表2、表3の溶接材料
を組合せて入熱量6BKJ/ cmのV溝一層サブマー
ジアーク溶接を行った。なお溶接金属の成分調整のため
溶接前に開先内に必要な合金を適宜適当量散布して溶接
を行った。
その後溶接金属を950℃に高周波加熱し、150秒保
持後300℃まで平均冷却速度20℃/secで冷却し
た。なお、950℃に保持中20kgf/am”の圧縮
応力を付与して熱間二次加工とした。
冷却後600℃で焼戻し処理を行った後の溶接金属の一
46℃における吸収エネルギと硬さおよび溶接金属化学
組成を表5に示す。
表5においてこの発明の溶接金属へl〜八へ熱処理後−
46℃における吸収エネルギがいずれも13kgfm以
上となっているのに対し比較例旧〜B6では良好なしん
性が得られない。
A1〜八6では溶接金属の硬さも十分でX−70クラス
(API)の鋼管にも十分適用できる。
実施例3 表6に示す溶接金属シーム部を有する外径711龍、肉
厚31.75 amのAP [5LX−X65試験鋼管
2次加工として1000℃において曲率半径3500n
、45°の曲管加工を200秒以内に行い、1000℃
〜300℃間を平均10℃/secで冷却後、加熱部分
を600℃で焼戻し処理した。
その部分から衝撃試験片を採取して一46℃における吸
収エネルギを調べた。本発明の条件を満たず溶接金属で
は吸収エネルギが良好であるのに対し、比較した溶接金
属では良好なしん性が得られない。
引張強度はいずれも60kgf/+n2以上は確保でき
た。
(発明の効果) 以上のようにこの発明による溶接鋼管と熱間加工方法に
よればパイプライン中で必要とされる優れた機械的性能
を存する曲管を容易に製造することができるため、特別
仕様の鍛造曲管との間における納期調整の必要がなくパ
イプラインの施工は有利に可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は表4に示した溶接金属のしん性におよ
ぼす熱履歴条件の影響について、第1図は加熱温度、ま
た第2図は900℃、1050℃における保持時間、第
3図は加熱温度〜300℃間の冷却速度、そして第4図
は溶接金属酸素量との関係を示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、C:0.15wt%以下、Si:0.10〜0.5
    0wt%Mn:0.80〜2.30wt%、P:0.0
    20wt%以下S:0.020wt%以下、Al:0.
    010〜0.070wt%Ni:1.00wt%以下、
    Mo:0.20wt%以下Ti:0.005〜0.04
    0wt%、B:0.0015wt%以下を含み、 N:0.010wt%以下 O:0.010〜0.035wt% であってさらに0.035wt%以下のNbおよび0.
    040wt%以下のVのうちの1種以上を含有し、残部
    は溶接上不可避的に入ってくる混入成分および鉄の溶接
    金属組成に成る 継手溶接部を有する溶接鋼管を、 加熱温度850〜1050℃において300秒以内の保
    持時間で熱間二次加工を施し、その後300℃に至る冷
    却過程の平均冷却速度を2〜60℃/secの範囲に制
    御して冷却することを特徴する溶接鋼管の加工方法。
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