JPS6178807A - 耐擦傷性および帯電防止性に優れた表面を有する合成樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

耐擦傷性および帯電防止性に優れた表面を有する合成樹脂成形品の製造方法

Info

Publication number
JPS6178807A
JPS6178807A JP20015784A JP20015784A JPS6178807A JP S6178807 A JPS6178807 A JP S6178807A JP 20015784 A JP20015784 A JP 20015784A JP 20015784 A JP20015784 A JP 20015784A JP S6178807 A JPS6178807 A JP S6178807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
raw material
scratch resistance
synthetic resin
resin raw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20015784A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0573763B2 (ja
Inventor
Kazunori Abe
安部 和則
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP20015784A priority Critical patent/JPS6178807A/ja
Publication of JPS6178807A publication Critical patent/JPS6178807A/ja
Publication of JPH0573763B2 publication Critical patent/JPH0573763B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐擦傷性と帯電防止性に優れた表面を有する
合成樹脂成形品の製造方法に関する。
〔従来技術〕
現在、多くの合成m指成形品が市販されており、これら
は多くの優れた性質を有するが、一般に表面硬度が低く
、擦傷に対する抵抗性が小さいので、製品の加工時や運
搬時:(表面にひっかき傷がつき易く、商品価値を損う
ばかりでなく、製品の使用中にもプラスチック製品の表
面に付着したちり、はこり等のよごれを布等により除去
する場合、拭き傷やひっかき傷を発生しやすく、また他
の物体の衝突による摩耗傷等が付き易ぐ、極端な場合に
はこれらの傷によってその光学的特性が失われ全く使用
に耐え得なくなるという致命的な欠点があった。
この問題点に対しては、すでに合成樹脂成形品の表面に
耐擦傷性の皮膜を形成させる方法がいくつか工業的に採
用されており、かなりの用途分野においては実質的に問
題点が解決されている。
しかしながら、例えば計器の目盛板、透視パネル等の用
途においては、単に耐擦傷性ばかりでなく、帯電防止性
をも兼備した合成樹脂成形品の出現に対する要求が極め
て強い。しかしながら、従来技術では、市場の要求を満
足させる耐擦傷性と帯電防止能をともに有する合成樹脂
成形品は工業的には得られていない。
すなわち、例えば特開昭55−86848号公報には、
1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基(
アクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基の
意、以下同様)を有する化合物、(メタ)アクリロイル
オキ7基を有する重合性酸性リン酸エステルおよびエタ
ノールアミン系化合物とからなる空気中にて活性エネル
ギー線を照射することにより耐擦傷性と帯電防止性とを
兼備した皮膜を形成する被覆材組成物が開示されている
しかしながら、上記の方法には、十分な帯電防止能を付
与させるために化合物の添加量が多くした場合に、表面
にブリードしたと考えられするものに起因するくもりが
生じ易いといったような問題点があり、その改良が望ま
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のような現状の下に、十分な耐擦傷性および帯電防
止性を有する合成樹脂成形品を提供することを目的とし
て餅、意検討した結果、特定の重合性化合物と特定の重
合性酸性リン酸エステルとからなる皮膜形成性樹脂原料
をガラスあるいは金属からなる鋳型を用いて、その硬化
皮膜を合成樹脂成形品上に形成させることによって、先
記の目的に適合する合成樹脂成形品が得られることを見
い出し本発明に到達した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係る耐擦傷性および帯電防止性に優れた表面を
有する合成樹脂成形品の製造方法は分子中に少なくとも
2個のアクリロイルオキシ基および/またはメタクリロ
イルオキシ基を有する重合性化合物(A) 90〜99
.8重量%と、下記の一般式CI”I 水素またはCH,= C−CC−C−0−(C基であり
、R3II     ” は水素またはメチル基であり、mおよびnは1〜5の整
数である)で示される重合性酸性リン酸エステル(B)
0.2〜10重景%重量なる皮膜形成性樹脂原料をガラ
スあるいは金属の鋳型成形面に塗布し、あとから注入さ
れる基材樹脂原料によって膨潤もしくは溶解しない程度
に十分に重合硬化せしめて皮膜をあらかじめ形成した後
、基材樹脂原料を注入して重合し、上記のあらかじめ形
成させた皮膜を基材樹脂側に転移せしめることを特徴と
する。
本発明の愉も重要な特徴は、合成樹脂成形品の表面に、
耐擦傷性および帯電防止性に優れた硬化皮膜を設ける際
に、上記の特定の鋳型と特定の皮膜形成性樹脂原料と併
用することにある。
したがって本発明によって得られる合成樹脂成形品は、
空気等の気体中で、あるいは高分子フィルム等と接触さ
せて、同様の皮膜形成性樹脂原料組成を用いて製造した
合成樹脂成形品と比べて大幅に帯電防止性が優れるもの
である。
このために、本発明の方法においては、重合性酸性リン
酸エステルの添加量が、他の方法の場合と比べて少量で
すみ、他の表面特性上の欠点も生じ難い。
本発明において用いられる鋳型としては、強化ガラス等
の無機ガラス、ステンレス鋼、アルミニウムおよびクロ
ムメッキ等の金属が具体例としてあげられる。ガラスお
よび金属の鋳型面は、瞬面であることが一般的であるが
、場合によっては、表面に微小な凹凸をつけてソングレ
ア処理の施されたものも目的によって用いることもでき
る。
本発明の皮膜形成性樹脂原料を構成する分子中に少なく
とも2個のアクリロイルオキシ基および/またはメタク
リロイルオキシ基を有する重合性化合物(A)としては
、多価アルコールと(メタ)アクリル酸またはそれらの
誘導体から得られるエステル化物、あるいは多価アルコ
ールと多価カルボン酸と(メタ)アクリル酸またはそれ
らの誘導体とから得られるエステル化物が具体的な例と
してあげられる。多価アルコールとしては、例えばエチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール。
テトラエチレングリコール、平均分子量が約300〜約
1000のポリエチレングリコール。
プロピレングリコール、シグロピレンクリコール、1,
3−プロパンジオール、i、3−ブタンジオール、2,
3−ブタンジオ〜ル、1,4−ブタンジオール、1,5
−ベンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオ
ペンチルグリコール(2゜2−ジメチル−1,3−プロ
パンジオール)、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、  2.2’−チオジェタノール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタツール等の2価のアルコール、その他ト
リメチロールプロパン(1,1,1−トリメチロールグ
ロバン)、ペンタグリセロール(1,1,1−) IJ
メチロールエタン)、グリセロール、ペンタエリスリト
ール(2,2−ビスヒドロキシメチル−1゜3−プロパ
ンジオール)、ジグリセロール、ジペンタグリセロール
等がある。
これらと(メタ)アクリル酸とから得られる特に好まし
い化合物としては、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
〜ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
1.4−ブタンジオールジアクリレート、1.6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ
(メタ)アクリレート。
ペンタグリセロ−ルテト:)(メタ)アクリレート、ジ
ペンタグリセロールペンタ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタグリセロールヘキサ(メタ)アクリレート等をあげ
ることができる。
また、多価アルコールと多価カルボン酸と(メタ)アク
リル酸もしくはそれらの誘導体とから得られる重合性化
合物は、基本的には多価アルコールのヒドロキシル基と
多価カルボン酸および(メタ)アクリル酸両者のカルボ
キシル基とが最終的には当量となるような混合物を反応
させることによって得られる。
好ましい化合物としては、多価アルコールとして2価の
アルコールまたは3価のアルコールまたは2価のアルコ
ールと3価のアルコールの混合物を用い、多価カルボン
酸として2価カルボン酸を用いて得られたエステル化物
があげられる。3価のアルコールと2価のアルコールの
混合物を用いる場合、3価のアルコールと2価のアルコ
ールとのモル比は任意に選ぶことができる。また、2価
カルボン酸と(メタ)アクリル酸とのモル比は、2価カ
ルボン酸のカルボキシル基と(メタ)アクリル酸のカル
ボキシル基との当量比が2:1〜0:1の範囲であるこ
とが好ましい。2価カルボン酸が上記の範囲より過剰の
場合には、生成するエステルの粘度が高くなりすぎて塗
嘆の形成に困難を生ずるようになる。
2価カルボン酸としては、例えばコハク酸。
アジピン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、テ
トラヒドロフタル酸、3,6−ニンドメチレンテトラヒ
ドロフタル酸なとの脂環族ジカルボン酸、7タル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、
チオジグリコール酸、チオジバレリン酸、ジグリコール
酸あるいはマレイン酸、フマル酸、イタコン酸などまた
はこれらの塩化物、無水物およびエステルを用いること
ができる。
本発明の皮膜形成性樹脂原料を構成する一般式CI〕で
示される重合性酸性リン酸エステル(B)としては、(
メタ)アクリロキシエチルフォスフェート、ジ(メタ)
アクリロキシエチルフォスフェート、(メタ)アクリロ
キシグロビルフオスフエート、ジ(メタ)アクリロキシ
グロビルフオスフエート、(メタ)アクリロキシブチル
フォスフェート、ジ(メタ)アクリロキシブチルフォス
フェート等があげられる。これらの中で分子中に2個の
OH基を含有している(メタ)アクリロキシエチルフォ
スフェート、(メタ)アクリロキシエチルフォスフェー
ト。
(メタ)アクリロキシブチルフォスフェートが比較的少
量の添加で優れた帯電防止性を発揮させるので特に好ま
しい。
本発明において、分子中罠少な(とも2個のアクリロイ
ルオキシ基および/またはメタクリロイルオキシ基を有
する重合性化合物(A)と重合性酸性リン酸エステル(
B)との混合割合は、重合性化合物(A) 90〜99
.8重量%に対して重合性酸性リン酸エステル(B)0
.2〜10重量%である。
取合性酸性リン酸エステル(B)の添加量が0.2重量
%未満の場合は、得られた皮嘆表面の帯電防止性が十分
でなく、他方10重量%を越えるときは、一般に帯′+
Z防止性は十分であるが表面に放置によるくもりを生じ
易く好ましくない。
本発明の皮膜形成性樹脂原料は、本質的には上記の分子
中に少なくとも2個のアクリロイルオキシ基および/ま
たはメタクリロイルオキシ基を有する化合物(A)と重
合性酸性リン駿エステル(B)の両者を含めば本発明の
目的を達し得るが、通常本発明の実施にあたっては、重
合開始剤を添加することが好ましく、また場合てよって
は沖合性酸性リン酸エステル(B)による帯電防止性の
発現を助長する!”’Iきをもつ化合物をさらに添加し
てもよい。
本発明の実施にあたっては、皮膜形成性樹脂原料の重合
硬化は、特て限定されないが、装置が比較的に簡単なこ
と、生産性が高いことから紫外線照射による光重合で行
なうことが好ましい。したがって皮膜形成性樹脂原料に
添加する重合開始剤としては、光増感剤が好ましい。こ
のような光増感剤の例としては、たとえばペンツイン、
ベンツインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル
、ベンゾインプロピルエーテル、アセトイン、ベンジル
、ベンゾフェノン。
p−メトキシベンゾフェノンなどのカルボニル化合物、
テトラメチルチウラムモノスルフィド。
テトラメチルチウラムジスルフィドなどの硫黄化合物等
をあげることができる。これらは1種でなく2櫨以上を
組み合わせて用いることもできる。また紫外線の照射源
として水銀灯、アーク灯、キセノンランプ等がある。
これらの光増感剤の添加量は前記の皮膜形成性樹脂原料
100重量部に対して0.1〜10重(1・部であるこ
とが好ましい。光増感剤の添加量が少なすぎると皮膜の
重合硬化が遅いためて生産性が低く、他方添加量が多す
ぎると硬化皮膜の耐候性の低下等をひき起こしやすい。
また、前記した重合性酸性リン酸エステル(B)による
帯電防止性の発現を助長する働きをもつ化合物としては
、例えば(メタ)アクリル酸。
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート。
ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレ〜ト、テトラ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、平均分
子量が約300〜約1000のポリエチレングリコール
のモノ(メタ)アクリル酸エステル、グリセリンモノ(
メタ)アクリレート等の多価アルコールのモノ(メタ)
アクリレート、あるいはN−ラウリルジェタノールアミ
ン、N−ステアリルジェタノールアミン等のエタノール
アミン系化合41をあげることができ、これらの化合物
の添加量は多(とも、重合性酸性リン酸エステル(B)
と等量であることが好ましい。
本発明の重合性化合物(A)と混合して用いろことので
きる他の共重合性単量体としては、例えばアクリル酸、
メタクリル酸、それらのエステル、アクリロニトリル、
メタシクロニトリル。
スチレンおよびその誘導体があげられる。
また、皮膜形成性樹脂原料の粘度は1〜1000センチ
ボイズの範囲であることが作業上好ましく、さらて5〜
1000センチボイズであることがより好ましい。
また、本発明の耐擦傷性と帯電防止性を与える皮膜の厚
みは、1〜100μmの範囲にあることが好ましい。膜
厚が1μmに達しないときは、場合によっては耐擦傷性
が十分にもたらされないことが生ずるので好ましくない
。他方、膜厚が100μmを越えるときは皮膜を表面に
もつ合成樹脂成形品がもろくなることが多くなる。
本発明で用いられる基材樹脂原料としては、メタクリル
酸メチルあるいはメタクリル酸メチルを80重量%以上
含む重合性不飽和単量体の混合物あるいはその部分重合
物である。
メタクリル酸メチルと共重合して用いることのできる重
合性不飽和単量体としては、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エチル等のメタクリル酸エ
ステル。
スチレンおよびその誘導体等があげられる。
前記基材樹脂原料の重合開始剤としては、例えばアゾビ
スイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリ
ル、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド
、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキシド、イソプロ
ピルパーオキシジカーボネート、インブチルパーオキシ
ド。
アセチルシクロへキシルスルホニルパーオキシドなどの
フリーラジカル開始剤を使用することができる。また酸
化還元系の重合開始剤、例えばパーオキシド類とアミン
類の組み合せを使用することもできる。さらに基材樹脂
原料には必要に応じて各種の添加剤、例えば安定剤、 
yll燃剤剤可塑剤2重合網節剤、染・顔料等を添加し
てもよい。
また、鋳型よりの合成樹脂の離型を容易にする剥離剤と
して、下記の一般式〔■〕 す (式中、R3は炭素数30以下のアルキル基またはアリ
ール基、R9は水素またはR,−0−(CH,0H20
)。
基であり、R1は炭素数30以下のアルキル基またはア
リール基であり、qおよびγはO〜5゜の整数である)
で示される非重合性酸性エステルを添加することができ
る。
一般式〔II〕で示される化合物としては、エチルフォ
スフェート、ジエチル7オスフエート。
ブチルフォスフェート、ジブチルフォスフェート、2−
エチルへキシルフォスフェート、ヒス(2−エチルヘキ
シル)フォスフェート、ヘキザオキシエチレンノニルエ
ーテルフオスフェート、ビス(ヘキサオキシエチレンノ
ニルエーテル)フォスフェート、ヘキサオキシエチレン
フェニルエーテルフォスフェート、ビス(ヘキサオキン
エチレンフェニルエーテル)フォスフェート、オクタオ
キシエチレンノニルエーテルフォスフェート、ビス(オ
クタオキシエチレンノニルエーテル)フォスフェート、
オクタオキシエチレンフェニルエーテルフォスフェート
、ヒス(オクタオキシエチレンフェニルエーテル)フォ
スフェート等をあげることができる。
この一般式〔■〕で示される非重合性酸性リン酸エステ
ルを基材樹脂原料である重合性単量体あるいはその部分
重合物100重量部に対して0.001〜1声量部添加
しておくと、皮膜形成樹脂原料の重合硬化が十分に行な
われなかった状態で基材樹脂原料の注入重合が行なわれ
ても鋳型からの合成樹脂の剥離に問題は生じない。
他方、基材樹脂原料中の上記の一般式〔■〕で示される
非重合性酸性リン酸エステルの添加量が0.001重量
部未満の場合には、皮膜形成性樹脂原料の重合硬化が十
分に行なわれなかつた状態で基材樹脂原料の注入・重合
が行なわれると鋳型からの合成樹脂の剥離が不良になり
、程々の製品欠陥あるいは鋳型の破損を起こしやすい。
また、逆に添加量が1重量部を越えるときは合成樹脂の
強度低下を招きがちである。
本発明によって製造される合成樹脂成形品の形状は、特
に限定されるものではないが、厚さ0、2〜20朋、さ
らに好ましくは0.5〜10羽の板状晶が具体的な例と
してあげられる。
以上のべたような皮膜形成性樹脂原料および基材樹脂原
料を使用する本発明の耐擦傷性に優れた表面を有する合
成樹脂成形品の製法は、千云廿七特公昭47−1314
7号、同49−36829号、同49−36830号、
同54−14617号、同54−14618号および同
56−53488号等に記載されている方法に適用でき
る。これらのうちでも生産性の点より特公昭56−53
488号に記載される相対して同方向に同一速度で進行
する片面鏡面研摩されたエンドレスのステンレス鋼製の
ベルトに連続的に前記の皮膜を形成する樹脂原料を塗布
し、十分に重合硬化させた後に、周辺をガスケットでシ
ールして成形空間を構成し、その上流端から基材樹脂原
料を注入し重合硬化せしめて上記のあらかじめ形成させ
た皮膜を転移せしめる連続製板装置を用いる方法への適
用がと(に好ましい。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。実
施例中の部は重量部を表わす。
耐擦傷性の評価は以下に示す落砂法での曇価の増加で示
す。すなわち、あらかじめ試験片を水平方向と45°の
角度て傾斜させて、鉛直軸のまわりK 11 R,P、
M、の速度で回転させておき、試験片の70CTL上方
から60メツシユのカーボランダム3001を1501
部分 の速度で落下させ、落砂後の曇価から落砂前のり
価を差し引いた値が曇価の増加を表わす。
なお曇価は次の式で示される。
−曇価の増加の小さいもの程、耐擦傷性はすぐれる。
また、帯電防止性は下記の条件で測定した電荷半減期の
値で表わした。
すなわち温度20℃、相対湿度50%の恒温恒湿下に2
4時間、試料を保持した後、オネストメーター(宍戸商
会!!1りにより10 KVの電圧を10秒印加して半
減期を測定した。
また、合成樹脂成形品の放置後の外観変化は製造後、温
度20℃、相対湿度50%の恒温恒湿下に24時間、試
料を放置した後、外観、を観察した結果を示した。
実施例1 1.6−ヘキサンジオールジアクリレート  95 部
カヤマーPM、               5  
部(日本剤薬(株)製、モノメタクリロキシエチルフォ
スフェート)ペンツインエチルエーテル       
 1.5部を混合した皮膜形成性樹脂原料を610 m
z X460mmX6mm(厚さ)の強化ガラス板の片
面に流延させ、その上を四辺を緊張した厚さ20μmの
ポリプロピレンフィルムのカバーで被覆し、上からロー
ラーによりフィルムとガラス板との間に気泡が残らない
ように展延し、皮膜原料の厚さが約20μmになるよう
にした。そのような状態のものをまず、75朋間隔で1
00本配させた蛍光ケミカルランプ(東芝製、  FL
−20BL)で6cmの高さから15秒間照射した。そ
の後カバーフィルムを前硬化した皮膜から剥離し、引き
続: 400 mm間隔で2本配列させた高圧水銀灯(
東芝製、H2O0OL)で201の高さから30秒間照
射して皮膜の後硬化を行なった。このように処理したガ
ラス板を硬化皮膜が内側になるようにして、未処理のガ
ラスと対向させてセルを形成し、そのセルにメタクリル
酸メチル部分重合物   100  部チヌピンP(紫
外線吸収剤)       0.01部2.2′−アゾ
ビスイソブチロニトリル   o、oss日本化学工業
製、商品名「E A PJ    O,05部(モノエ
チルフォスフェートとジエチルフォスフェートとの混合
物)よりなる基材樹脂原料を注入し、周囲を軟質塩化ビ
ニルガスケットで封じ、樹脂板が3順になるように型ガ
ラスの間隔を調整し、60℃で6時間、次いで120℃
で2時間加熱重合させた。
冷却後、ガラス板から剥離して得られた樹脂板の皮膜が
形成されてない側の表面の耐擦傷性は落砂法での曇価の
増加が55%であり、電荷半減期は120秒以上であっ
たが、皮膜が形成された側の表面の耐擦傷性は、落砂法
でのり価の増加が12%であり、電荷半減期は1秒で耐
擦傷性と帯電防止性が優れており、また放置後の外観の
変化はみられなかった。
比較例1 実施例1と同様の皮膜形成性樹脂原料を、45℃に加熱
した6 10mm×460絹X 3間(厚さ)のメタク
リル樹脂板(三菱レイヨン(株)製、アクリライ)E)
の片面に流延させ、以降実施例1と同様にしてポリプロ
ピレンフィルムカバー下およびカバーフィルムの不存在
下で塗布した皮膜原料を重合硬化させて、片面に実施例
1と同様の皮膜の形成された樹脂板を得た。
こうして得られた樹脂板の皮膜が形成された側の表面の
耐擦傷性は落砂法での曇価の増加か12%であり、電荷
半減期は45秒であった。
比較例2 実施例1と同様の皮膜形成性樹脂原料を、45°Cに加
熱した6 10mmX 460mm×3mwt(厚さ)
のメタクリル樹脂板(三菱レイヨン(株)製、アクリラ
イトE)の片面に流延させ、窒素気流9罠おいて400
 mm間隔で2本配列させた高圧水銀灯(東芝製、H2
O00L)で20crrLの高さから皮膜原料の塗布さ
れた面側を30秒間照射して、片面て実施例1と同様の
皮膜の形成された樹脂板を得た。
こうして得られた樹脂板の皮膜が形成された側の表面の
耐擦傷性は落砂法での曇価の増加が12%であり、電荷
半減期は53秒であった。
実施例2〜4、比較例3 皮膜形成性樹脂原料を表−1に記載したもの;乞変えた
以外は、実施例1と同様の操作ををでり返すことにより
樹脂板を得た。
このようにして得られた樹脂板の皮膜が形成された表面
の耐擦傷性と電荷半減期の測定結果ならびに放置後の外
観変化を観察した結果を表−1に示す。
比較例4,5 皮膜形成性樹脂原料を表−2に記載したものに変えた以
外は1、比較例1と同様の操作を繰り返すことにより皮
膜の形成された樹脂板を得た。
こうして得られた樹脂板の皮膜が形成された表面の耐擦
傷性と電荷半減期の測定結果ならびに放置後の外観変化
を観察した結果を表−2に示す。
表  −1 表−2 実施例5 連続製造装置として第1図に示すものを用いて実施した
第1図においてベルト(1)、 (1’)は幅1.57
i1厚さ1間の鏡面研摩されたエンドレスのステンレス
鋼製のベルトであり、下側のベルトは上側のベルトより
長く12mのばされている。ベルトは主ブー!J−(2
’)を駆動することにより毎分2mの速度で走行せしめ
られ、ベルトの初期張力はテンションプーリーに油圧シ
リンダーを設けることによって与えられ、ベルト断面あ
たり10 kg7朋2に設定されている。
トリメチロールプロパントリアクリレート   97.
5部城北化学工業製 「JPA−514」     2
.5部(モノメタクリロキシエチルフォスフェートとジ
メタクリロキジエチルフォスフ1エートとの混合物)ベ
ンゾインエチルエーテル          5.0部
よりなる皮膜形成性樹脂原料(5)+ (5’)はロー
ルコータ−(6)、 (6’)・により厚さ12μmの
ポリエステルフィルム(7)l (7’)に塗布された
後、プレスロール(8)、 (8’)によりベルト(1
)、 (1’)に18μmの厚さで塗布される。
こうして塗布された皮膜形成性樹脂原料(5)。
(5′ンは、引き続き蛍光ケミカルランプ(東芝製。
F 1.−408 L ) (12)、 (12’) 
 により前硬化した後、ポリエステルフィルムを剥離し
、引き続き高圧水銀灯(13)、 (13’)により後
硬化する。
こうして皮膜処理されたベルトを対向させ、相当量の可
梨剤の入ったポリ塩化ビニル製中空パイプ(15)で両
側辺部のシールを行ない、その間に メタクリル酸メチル部分重合物     100  部
(平均重合度1800の重合体含有量21%)2.2′
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)  0
.05部チヌピンP                
 O,01部第一工業製薬(株) プライサーフA−2
17E  0.05部(ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルの酸性リン酸エステル)よりなる基材樹脂原料(
14)を定量ポンプにより注入装置を通じて供給する。
重合区域は全長96mであり、前半の66nZの区間は
15c7rL間隔で配列したアイドルローラー (4)
、 (4’)群でベルト面間距離を規制し、ベルト外面
より80℃の温水をノズルからスプレー状に散布して加
熱し、後半307?lの区間は1m間隔で配列したアイ
ドルローラーでベルトを支持し、赤外線ヒーター(17
)で約130℃に加熱された後冷却される。冷却後ベル
トから剥離することにより厚さ2賎の樹脂板を連続的に
得た。
こうして得られた樹脂板の耐擦傷性は落砂法での曇価の
増加が11%であり、電荷半減期は2秒で耐擦傷性と帯
電防止性に優れており、放ti後の外観変化はみられな
かった。
【図面の簡単な説明】
第1図は皮膜形成性樹脂原料の硬化を皮膜と親和性のな
いカバーを用いる場合の連続製造装置の1例である。 (1)、 (1’)・・・・・エンドレスベルト(2)
、   (3)、   (2’)、  (3’)   
・・・・・   プ −  リ  −(4)、 (4’
)・・・・・アイドルローラー(5)l (5’)・・
・・・皮膜形成性樹脂原料(6)、 (6’)・・・・
・ロールコータ−(7)、 (7’)・・・・・カバ一
体(s)+ (g’)・・・・・プレスロール(9)l
 (9’)・・・・・ニップロール(1o)、 Qo’
)・・・・・カバ一体巻き出しローラー(n)、 (n
’)・・・・・カバ一体巻き取りローラー(12)j 
(12’)、 (13)、 (13’)・・・・・硬化
装置(+4) ””°基材樹脂原料 (15)・・・・・ガスケット (【6)・・・・・加熱器

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、分子中に少なくとも2個のアクリロイルオキシ基お
    よび/またはメタクリロイルオキシ基を有する重合性化
    合物(A)90〜99.8重量%と、下記の一般式〔
    I 〕▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (式中、R_1は水素またはメチル基であり、R_2は
    水素または▲数式、化学式、表等があります▼基であり
    、 R_3は水素またはメチル基であり、mおよびnは1〜
    5の整数である)で示される重合性酸性リン酸エステル
    (B)0.2〜10重量%よりなる皮膜形成性樹脂原料
    をガラスあるいは金属の鋳型成形面に塗布し、あとから
    注入される基材樹脂原料によって膨潤もしくは溶解しな
    い程度に十分に重合硬化せしめて鋳型成形面に皮膜をあ
    らかじめ形成した後、基材樹脂原料を注入して重合し、
    上記のあらかじめ形成させた皮膜を基材樹脂側に転移せ
    しめることを特徴とする耐擦傷性および帯電防止性に優
    れた表面を有する合成樹脂成形品の製造方法。 2、皮膜形成性樹脂原料の重合硬化が、光増感剤の存在
    下に紫外線の照射によって行なわれることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の耐擦傷性および帯電防止性
    に優れた表面を有する合成樹脂成形品の製造方法。 3、基材樹脂原料が、メタクリル酸メチルあるいは80
    重量%以上のメタクリル酸メチルと20重量%以下のこ
    れと共重合可能な不飽和重合性単量体との混合物あるい
    はこれらの部分重合物であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の耐擦傷性および帯電防止性に優れた
    表面を有する合成樹脂成形品の製造方法。 4、鋳型が、相対して同方向に同一速度で進行する片面
    鏡面研摩されたエンドレスのステンレス鋼製のベルトで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の耐擦
    傷性および帯電防止性に優れた表面を有する合成樹脂成
    形品の製造方法。
JP20015784A 1984-09-25 1984-09-25 耐擦傷性および帯電防止性に優れた表面を有する合成樹脂成形品の製造方法 Granted JPS6178807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20015784A JPS6178807A (ja) 1984-09-25 1984-09-25 耐擦傷性および帯電防止性に優れた表面を有する合成樹脂成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20015784A JPS6178807A (ja) 1984-09-25 1984-09-25 耐擦傷性および帯電防止性に優れた表面を有する合成樹脂成形品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6178807A true JPS6178807A (ja) 1986-04-22
JPH0573763B2 JPH0573763B2 (ja) 1993-10-15

Family

ID=16419735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20015784A Granted JPS6178807A (ja) 1984-09-25 1984-09-25 耐擦傷性および帯電防止性に優れた表面を有する合成樹脂成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6178807A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006130680A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系樹脂積層体、透明電極板およびタッチパネルの製造方法
WO2007064003A1 (ja) * 2005-12-02 2007-06-07 Mitsui Chemicals, Inc. 単層膜およびこれからなる親水性材料

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006130680A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系樹脂積層体、透明電極板およびタッチパネルの製造方法
JP4673038B2 (ja) * 2004-11-02 2011-04-20 三菱レイヨン株式会社 アクリル系樹脂積層体、透明電極板およびタッチパネルの製造方法
WO2007064003A1 (ja) * 2005-12-02 2007-06-07 Mitsui Chemicals, Inc. 単層膜およびこれからなる親水性材料
US8617711B2 (en) 2005-12-02 2013-12-31 Mitsui Chemicals, Inc. Single layer film and hydrophilic material comprising the same
JP5638184B2 (ja) * 2005-12-02 2014-12-10 三井化学株式会社 単層膜およびこれからなる親水性材料

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0573763B2 (ja) 1993-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI591079B (zh) 丙烯酸樹脂組成物、丙烯酸樹脂片、丙烯酸樹脂積層體以及它們的製造方法
JP5656054B2 (ja) アクリル樹脂板の製造方法、アクリル樹脂板、アクリル樹脂積層体及び表示装置
CN105829101A (zh) 树脂层叠体及其制造方法
JP4382963B2 (ja) 光硬化性樹脂組成物、積層体およびディスプレー前面板
JPS6178807A (ja) 耐擦傷性および帯電防止性に優れた表面を有する合成樹脂成形品の製造方法
JP2010017879A (ja) 樹脂積層体及びこれを用いた表示装置
JP2006342213A (ja) 光硬化性樹脂組成物、樹脂積層体および樹脂積層体の製造方法
JPS6052182B2 (ja) 塗料組成物
JPS5951920A (ja) 耐摩耗性に優れた艶消し性被覆材組成物
JPH09268260A (ja) 活性エネルギー線硬化型プラスチック用コーティング剤および該コーティング剤で表面処理してなるプラスチック成形物
JP2010030249A (ja) 樹脂積層体及びその製造方法
JP2002194249A (ja) 耐汚染性硬化被膜の形成方法および耐汚染性硬化被膜が表面に形成された被覆物品
JP2598672B2 (ja) 帯電防止性合成樹脂成型品およびその製造方法
JPH08311366A (ja) 被覆用樹脂組成物及び帯電防止性に優れた合成樹脂成形品並びにその製造方法
JPS59135266A (ja) 耐摩耗性に優れた艶消し性被覆材組成物
JPS61108520A (ja) 表面特性に優れた合成樹脂成形品の製造方法
JPH03275705A (ja) 組成物
JP2767058B2 (ja) 被覆プラスチック成形品の製造法
JPS6173709A (ja) 耐擦傷性および帯電防止性に優れた表面を有する合成樹脂成形品の製造方法
JPS6369641A (ja) 表面保護された合成樹脂板の製造方法
JPS6025253B2 (ja) 耐擦傷性合成樹脂成形品の製造法
JPS6176328A (ja) 表面特性に優れた合成樹脂成形品の製造方法
JP2006124608A (ja) 押出しシート用メタクリル樹脂組成物及びその押出しシート製造法
JPH11349615A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物および光学シート
JPS59133268A (ja) 耐摩耗性に優れた艶消し性被覆材組成物

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term