JPS6025253B2 - 耐擦傷性合成樹脂成形品の製造法 - Google Patents

耐擦傷性合成樹脂成形品の製造法

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JPS6025253B2
JPS6025253B2 JP4489677A JP4489677A JPS6025253B2 JP S6025253 B2 JPS6025253 B2 JP S6025253B2 JP 4489677 A JP4489677 A JP 4489677A JP 4489677 A JP4489677 A JP 4489677A JP S6025253 B2 JPS6025253 B2 JP S6025253B2
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JP
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film
belt
raw material
coating
scratch
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JP4489677A
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末広 田山
和則 安部
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐擦傷性のすぐれた合成樹脂成形品の連続的製
造法に関するものである。
現在、多くの合成樹脂成形品が市販されており、これら
は多くの優れた性質を有するが、一般に表面硬化が低く
、摩耗に対する抵抗性が小さいので、製品の加工時や、
運搬時に表面にひつかき傷がつき易く、商品価層を損う
ばかりでなく、製品の使用中にもプラスチック製品の表
面に付着したちり、ほこり等のよごれを布等により除去
する場合、拭き傷やひつかき傷を発生しやすく、また他
の物体の衝突による摩耗優等が付き易く、極端な場合に
はこれらの優によってその光学的特性が失われ全く使用
に耐え得なくなるという致命的なクく点がある。
これら合成樹脂成形品の耐擦傷性を向上させる方法とし
て種々提案されているが、合成樹脂成形品の表面に耐擦
傷性の優れた樹脂皮膜を何らかの方法で付着せしめる方
法が該樹脂の性質を損うことなく改良できる最も有効な
方法であると考えられる。
そこで本発明者らは先にこのような欠点を改良し、耐擦
傷性に優れた合成樹脂成形品を効率よく連続的に製造す
る方法を提案した(特公昭49一36829号、特閥昭
50一140567号)。
しかし、上記した方法が、相対して同方向へ同一速度で
走行するエンドレスベルトの相対する面を成形面として
使用するため、該エンドレスベルトの成形面に形成させ
た硬化皮膜が、その後成形空間を構成させるために供V
給される該エンドレスベルト両側辺部ガスケットの挟持
面に対応する位置迄に達するかあるいはガスケット挟持
面に対応する位置をこえた場合、前記硬化皮膜が基材樹
脂の表面のすべてに転写されない。すなわち、ガスケッ
トとベルトとの間にはさまれた硬化皮膜は便化皮膜と基
村樹脂とを一体化させた樹脂板をベルトより剥離すると
きにベルト上に残ったり又、ガスケツトに付着し、また
ガスケットよりも外側にある硬化皮膜は、前記樹脂板を
ベルトより剥離するときに飛散してベルト上に付着しや
すい。こうしてベルト上に付着した硬化皮膜は、ベルト
が移動する際にベルト面上を傷つけたり、あるいは再び
皮膜形成性原料を塗布し硬化したときに皮膜にうめこま
れる。このようにしてベルト面上に傷が生じた場合、こ
の傷はそのまま基村樹脂板に転写される。その結果、得
られた耐擦傷性合成樹脂成形品表面の耐擦傷性斑及び光
学歪を生じ製品価贋を大中に低下させると共に、製品の
歩蟹をも低下させる欠点があった。本発明は、このよう
な状況に鑑み鋭意研究を重ねた結果、特殊の方法を採用
することによりこれらの欠点が一挙に解決できることを
見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨とするところは、相対して同方
向へ同一速度で走行する一対のエンドレスベルトの相対
する面と、その両側辺部において両エンドレスベルトと
同一速度で走行する一対の連続したガスケットとで成形
空間を構成し、2個のエンドレスベルト成形面上に耐擦
傷性皮膜を形成せしめ、次いで前記成形空間に、基材樹
脂原料を注入し、重合成形する方法において、前記2個
のエンドレスベルトの少なくとも一方の成形面上に耐擦
傷性皮膜形成性樹脂原料を前記ガスケットの挟持面に対
応する位置よりも内側に塗布して重合硬化せしめ、次い
で前記成形空間に、その上流端から基材樹脂原料を往火
し、重合硬化せしめて、上記成形面上に予じめ形成され
た硬化皮膜を重合硬化せる基材樹脂上に転写せしめるこ
とを特徴とする耐擦傷性合成樹脂成形品の製造法にある
本発明において、エンドレスベルトの少なくとも一方の
成形面上のガスケツトの挟持面に対応する位置よりも内
側に形成せしめられる耐擦傷性皮膜の薄層は特に限定さ
れないが、具体的な例としては、分子量が150以上で
かつアクリロイルオキシ基および/又はメタアクリロィ
ルオキシ基を少なくとも2個以上有する架橋重合性化合
物もしくはそれらを3の重量%以上含む他の共重合可能
な単量体との混合物から形成される耐擦傷性皮膜形成性
樹脂原料(以下、単に皮膜原料という)の硬化皮膜であ
る。
これらの硬化皮膜は、上記皮膜原料をあらかじめ重合し
、フィルム状にしたものをエンドレスベルト上に形成さ
せてもよく、あるいは上記皮膜原料をエンドレスベルト
の成形面に塗布し、重合硬化せしめて形成させてもよい
本発明の場合には後者の方法が、硬化皮膜の膜厚、並び
に基材樹脂との一体化等の点ですぐれているので好まし
い。エンドレスベルト面上に形成させる硬化皮膜はエン
ドレスベルト両側辺部のガスケツトの挟持面に対応する
位置よりも内側に形成せしめる必要がある。もしガスケ
ットの狭持面に対応する位置より外方へこえた場合には
、前述の如く硬化皮膜がすべては基材樹脂の表面に転写
されず、その結果、耐擦傷性斑を生じたり、光学歪を生
じたりして製品価値を大中に低下せしめるので好ましく
ない。本発明において、皮膜原料として用いられる架橋
重合性化合物は、少なくとも2個の(メタ)アクリロイ
ルオキシ基を含み、これらの基が好ましくは脂肪族炭化
水素基又はその誘導体からなる残基(例えばエーテル結
合で結ばれた飽和脂肪族炭化水素基)で結合されている
化合物である。
これらの化合物の主な例としては多価アルコールと(メ
タ)アクリル酸(アクリル酸及び/又はメタアクリル酸
の意、以下同じ)又はそられの誘導体から得られるェス
テル化物、或いは多価アルコールと多価カルボン酸と(
メタ)アクリル酸又はそれらの誘導体とから得られるヱ
ステル化物である。多価アルコールとしては、例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、平均分子量
が約300〜約1000のポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3
ーブロ/ぐンジオ−ル、1,3−ブタンジオール、2,
3−ブタンジオール、1,4−フタンジオール、1,5
−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、ネオ
ベンチルグリコール(2,2−ジメチルー1,3−プロ
パンジオール)、2ーエチルヘキシルー1,3−へキサ
ンジオール、2,2′ーチオジエタノール、1,4ーシ
クロヘキサンジメタノール等の2個のァルコール、トリ
メチノールプロパン(1,1,1ートリメチロールプロ
パン)、ベンタグリセロール(1,1,1一トリメチロ
ールエタン)、グリセロール、1,2,4ーブタントリ
オール、1,2,6−へキサントリオール等の3価のア
ルコール、その他ペンタェリスリトール(2,2ービス
ヒドロキシメチルー1,3ープロパンジオール)、ジグ
リセロール、ジベンタヱリスリトール等である。
これらと(メタ)アクリル酸とから得られる特Zに好ま
しい努試喬重合性化合物としては、ジェチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート(アクリレート又はメタアク
リレートの意、以下同じ)、トリエチレングリコール(
メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,6ーヘキサンジオールジ(メタ)ア
クリトリメチロールプロ/ぐントリアクリレート、ベン
タグリセロールトリアクリレート等を挙げることができ
る。
また多価アルコールと多価カルボン酸と(メタ)アクリ
ル酸もしくはそれらの誘導体とから得られる架橋重合性
化合物は、基本的には多価アルコールのヒドロキシル基
と多価カルボン酸及び(メタ)アクリル酸両者のカルボ
キシル基とが最終的には当量となるような混合物を反応
させることによって得られる。
好ましい化合物としては、多価アルコールとして2価の
アルコール又は3価のアルコール又は2価のアルコール
と3価のアルコールの混合物を用い、多価カルボン酸と
して2価カルボン酸を用いて得られたェステル化物があ
げられる。
3個のアルコールと2価のアルコールの混合物を用いる
場合、3価のアルコールと2価のアルコールとのモル比
は任意に選ぶことができる。
又、2価カルボン酸と(メタ)アクリル酸とのモル比は
、2価カルボン酸のカルボキシル基と(メタ)アクリル
酸のカルボキシル基との当量比が2:1〜0:1の範囲
であることが好ましい。2価カルボン酸が上記の範囲よ
り過剰の場合には、生成するェステルの粘度が高くなり
すぎて塗膜の形成に困難を生ずるようになる。
2価カルボン酸としては、例えばコハク酸、アジピン酸
、セジシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、テトラヒドロ
フタル酸、3,6−エンドメチレンテトラヒドロフタル
酸などの脂環族ジカルポン酸、フタル酸、ィソフタル酸
、テレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、チオジグリ
コール酸、チオジバレリン酸、ジグリコール酸あるいは
マレィン酸、フタル酸、ィタコン酸などまたはこれらの
塩化物、無水物及びェステルを用いることができる。
本発明の架橋重合性化合物と混合して用いることのでき
る他の共重合可能な単量体としては例えば(メタ)アク
リル酸それらのェステル、アクリルニトリル、メタアク
リルニトリル、スチレン及びその譲導体の如きモノェチ
レン系不飽和化合物を挙げることができる。
皮膜原料中、架橋重合性化合物の量が3の重量%未満の
場合には、その塗布膜を基材樹脂原料によって膨潤しな
い程度まで硬化することが困難であり、得られる製品は
クラツクを生じ易く耐擦傷性の向上も基材樹脂のみの場
合と比較して顕著でない。
エンドレスベルトの成形面上に皮膜原料を塗布し硬化さ
せる場合の好ましい硬化方法としては、皮膜と親和性の
ないカバー体をその上に密着被覆して皮膜の第1段目の
硬化を行ない、引き続いて該カバー体を皮膜上より剥離
した後にごら1こ空気中において皮膜の第2段目の硬化
を行なう2段階硬化法があげられる。
第1段目の硬化の際に用いられるカバ一体の働きはベル
ト上に露出部分を残すことなく均一平滑な皮膜形成が容
易であること及び空気中の酸素による重合禁止効果を除
くことの2点があげられる。又皮膜の硬化を2段階に分
ける理由は、基村樹脂原料によって膨7閏もしくは溶解
しない程度にまで皮膜原料の硬化をカバ一体によって密
着被覆した状態で行なった場合、カバ一体を剥離すると
きに皮膜がカバ一体に付着し、ベルト上より取り除かれ
る危険性が大きいこと、及びカバー体に皮膜が付着する
危険性のない段階にカバ一体密着下での硬化をとどめ、
引き続きカバ一体を皮膜上より剥離した後にさらに空気
中に0おし、て皮膜の第2段目の硬化によって基材樹脂
原料によって勝潤もしくは溶解しない程度にまで十分に
硬化することが可能であることによる。皮膜の硬化の程
度をアセトンを溶媒として用いたゲル分率で表示すれば
、第1段目の硬化はゲル分率40〜90%、第2段目の
硬化はゲル分率96%以上の範囲内であることが好まし
い。皮膜原料を塗布し、硬化させる場合のいま一つの好
ましい硬化方法としては、ベルト上に塗布された皮膜原
料を空気中において基材樹脂原料によって膨潤もしくは
溶解しない程度にまで十分に硬化する方法があげられる
分子中に少なくとも3個以上の(メタ)アクリロィルオ
キシ基を有する化合物は酸素を除去又は遮断することな
く空気中において十分に硬化することが可能である。皮
膜原料の第1段目の硬化を行なう際に皮膜に密着させる
カバ一体としては、ポリエステル、ポリプロピレン、セ
ロフアン、防湿セロフアン、ポリエチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリビニルアルコ−ル等の高分子フィルムを用い
ることが好ましい。カバー体として用いる高分子フィル
ムは、0.005肌から0.5風の厚さのものを使用す
ることができるが、一般に0.05肋以下の厚みのもの
を用いる場合には、高分子フィルムに一定の張力を与え
フィルムにしわを生じなくすることが好ましい。皮膜原
料をベルト上に塗布する際、皮膜原料と親和性のないカ
バ−体を用いる場合においてはベルト上に皮膜原料を直
接塗布した後にカバ一体を密着被覆してもよく、又カバ
一体に皮膜原料を塗布した後にカバ一体を皮膜原料を内
側にしてベルトとはり合わせてもよい。皮膜原料をベル
ト上又はカバ一体に塗布するには、刷毛塗り、流し塗り
、スプレーコート、ロールコート、バーコートなどの通
常の塗布方法を用いることができる。このうち所望の塗
布中と同一のないし若干短かし、中を有したロールを用
いてのロールコート法は、皮膜原料の塗布中の制御精度
が容易であることにより好ましい塗布方法としてあげら
れる。皮膜原料を塗布したベルト又はカバ一体をそれぞ
れカバ一体又はベルトとはり合わせて−体とするときに
はプレスロールによって圧着してもよい。プレスロール
で氏着する場合、用いるプレスロールは外側がゴム張り
となったものが好ましく、塗布速度及び皮膜原料の粘度
等に応じてゴムの硬度を選択し皮膜の厚み及び皮膜の厚
みの均−性をコントロールすることが好ましい。耐擦傷
性皮膜の厚みは、0.001〜0.1肋特に好ましくは
0.003〜0.03脚程度である。
膜厚が0.001肌以下になる場合は、本発明の目的を
十分に達成することが困鱗であり一方膿優が0.1風以
上になる場合には基材隣脂に転写された場合に樹脂がも
ろくなるおそれが強く好ましくない。皮膜原料の重合硬
化は、2段階硬化法におけるカバ一体密着下での第1段
目の硬化及びカバー体を剥離した後の第2段目の硬化、
さらに又カバ一体を用いない方法での硬化ともに通常の
硬化方法すなわち熱風功慣熟、赤外線加熱もしくは紫外
線照射による光重合のいずれの方法でも行なうことがで
きるが、硬化装置の簡便さ等を考慮すれば、紫外棚照射
による光重合の方法を用いることが好ましい。
紫外線による光重合を行なう場合には4,000A以下
の波長域において増感作用を有する光増感剤を皮膜原料
10瞳魔部に対して0.1なし、し狐重量部添加するこ
とが好ましく、0.5ないし10重量部腕添加すること
がより好ましい。添加する光増感剤の量が0.1重量部
未満の場合には皮膜の硬化速度が遅くしたがって硬化袋
簿を大型化する必要が生ずるために好ましくなく、他方
2Uの重量部をこえる濠合には皮膜を形成させた場合に
耐陰性の低下が認められやすく、又耐擦傷性の低下も認
められて好ましくない。光増感刺として用いることので
きる具体的な例としては、ベンゾィン、炭素数1ないし
4のペンゾインアルキルエーテルなどがあげられる。又
、紫外線の豚遡源としては、蛍光ケミカルランプ、高圧
水銀灯、超高圧水銀灯、アーク灯、キセノン灯等がある
本発明に用いられる基材樹脂原料としては、例えばメタ
アクリル酸低級アルキルェステル、スチレン、アクリロ
ニトリル、メタアクリルニトリル及びそれらの混合物を
主成分とする常圧で液状の鍵込み重合可能な単竃体又は
その部分重合体があげられる。
これらは単独でも又他の単量体との滋合物として使用し
てもよい。混合して使用される単量体としてはアクリル
酸、メタクリル酸、スチレン及びそれらの誘導体が好ま
しい。特にメチルメタクリレート又はメチルメタクリレ
−トを少なくとも5瞳瞳%含む単量体混合物又はそれら
の部分重合体は最も望ましい原料である。エンドレスベ
ルト上のガスケツトの挟持面よりも内側に硬化皮膜を形
成せしめる場合、ベルト面への皮肌膜原料の供V給は、
ガスケツトの挟持面から一定の距離をとる必要があり、
すなわち1燭ないし5仇帆好ましくは5風ないし20冊
程度ガスケツトの挟持面より内側に硬化皮膜を形成する
よう供給される。
皮膜原料の供給中の兼。〒御精度はベルトのたわみ、凹
凸及び皮膜原料の粘度によって異なるが、皮膜原料の粘
度が10センチポイズ禾満の場合は供給中の制御精度は
大中に低下し、したがって皮膜原料の粘度は10センチ
ポイズ以上が好ましい。次に、本発明を添付図面をもと
にして詳細に説賜する。第1図は皮膜と親和性のないカ
バーを用いる場合の連続製造装置の1例を示したもので
ある。同図において上下に位置したエンドレスベルト1
,1′は、それぞれブーリ−2,3,2′,3′で張力
を与えられ、同一速度で同一方向に走行するように駆動
され、アイドルローラ4,4′によって各ベルトは水平
に保持される。皮膜原料5,5′は左右のガスケツトの
挟鰭面の内側間の距離よりも狭い中を有するロールコー
タ6,6′によって定量的にベルトと同一速度で移動す
るカバ一体7,7′に供給されガスケツト挟持面の内側
間隔距離よりも狭い中を有するプレスロール8,8′に
よってベルトとはり合わされ、ガスケツト挟持面の内側
間距離よりも狭い中に塗布される。カバ−体は巻き出し
ロールより連続的に供給される。その際カバ一体は両側
をカバ一体の進行方向と一定角をなしたローラー9.9
′ではさむことと、巻き出しロール10,10′及び巻
き取りロール11,11′にブレーキングトルクをかけ
ることによって進行方向及び直角方向にバランスのとれ
た張力を与えシワの発生を防ぐ。この状態のまま第1段
目の硬化装置12,12′によって前重合された後、皮
膜をベルト面に残したままカバーのみを剥離する。カバ
ーのみを剥離した後皮膜は第2段目の硬化装置13,1
3′によって後硬化される。基材原料14は定量ポンプ
により注入袋贋を通して皮膜の付着するベルト面間に供
給され、.同時にベルト面間両側辺部のシールのため、
ガスケツト15が皮膜の形成されている部分より外側の
&瞳で両側に対向面間に第2図のようにはさみこまれる
重合城の前半部はベルト外部より温水をスプレー状に散
布して加熱する加熱器16、後半部は遠赤外線ヒーター
17で更に刀醇熱される。
重合帯域を出て両ベルト面から剥離すると、硬化皮膜と
基材樹脂とが一体となった樹脂板が連続的に得られ、両
側辺部の皮膜の付着していない部分を切り取ると耐擦傷
性表面を有する樹脂板が得られる。第3図は硬化皮膜を
エンドレスベルト面に付着せしめる際カバー体を用いな
い場合のプロセスを例示したものである。第1図と異な
る点はカバー体を用いてないこと及び皮膜原料を直接ベ
ルト上に塗布することである。皮膜原料5,5′は左右
のガスケットの挟持面の内側間の脂鰍よりも狭い中を有
するロールコータ6,6′によってガスケツト挟持面の
内側間距離よりも狭い中にベルト上に塗布され、硬化装
置13,13′によって硬化される。なお、第1図及び
第3図に示したプロセスは基材樹脂の両表面に硬化皮膜
を付与させるプロセスを示したものであるが、本発明に
おいては必要に応じ、エンドレスベルトの片面への硬化
皮膜の塗布を省略することにより、耐擦傷性皮膜を片面
のみ有する合成樹脂成形品を製造することもできる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例中の部は重量部を表わす。耐擦傷性の評価は以下
に示す蕗砂法での墨価の増加で示す。
すなわち、あらかじめ試験片を水平方向と4yの角度に
額斜させて、鉛直軸のまわりに11R.P.M.の速度
で回転させておき、試験片の7&ス上方から60メッシ
ュのカーボランダム300夕を150夕/分の速度で落
下させ、蕗砂後の裏価から蕗砂前の墨価をを差し引いた
値が裏価の増加を表わす。なお雲価は次の式で示される
翼価(%)=全光線透過率−平行光線透過率餅鰍鋼率X
IOO 雲価の増加の小さいもの程、耐擦傷性はすぐれる。
実施例 1 皮膜原料の合成…トリメチロールェタン1モル、1,6
ーヘキサンジオール1モル、コハク酸0.5モル、アク
リル酸4.4モルをフラスコに仕込み触媒としてパラト
ルェンスルホン酸27夕、重合禁止剤として塩化第2鍵
6夕及びトルェン2〆を加えて加熱した。
内温が97%になると反応によって生成した水がトルェ
ンと共沸して系外にとり出され始め、6時間後には87
の‘の水が留出した。反応液を炉遇し、0.5%硫酸5
00私で1回、水500の‘で5回洗浄した後、重合禁
止剤としてハイドロキノジモノメチルェーテル0.23
夕を添加し、トルェンを除去したところ20℃で粘度7
8センチポィズの液体を得た。この生成物100部に対
してペンゾィンェチルェーテル1.5部を加えて皮膜原
料として用いた。連続製造装置として第1図に示すもの
を用いて実施した。
第1図においてベルト1,1′は中80肌、厚さ1柳の
鏡面研摩されたエンドレスのステンレスベルトであり、
下側のベルトは上側のベルトより長く2.5仇のばされ
ている。
ベルトは主プーリー2′を駆動することにより毎分12
肌の速度で走行せしめられ、ベルトの初期張力はテンシ
ョンプーリ−に油圧シリンダーを設けることによって与
えられ、ベルト断面あたり10kg/協に設定されてい
る。皮膜原料は周速ともに毎分1比松で回転している2
0ミクロンの間隔に調整されたロールコータ6,6′を
経て中100弧、厚さ12ミクロンのポリエステルフィ
ルムに6&かの中で塗布される。このときフィルムは巻
き出しローラーより巻き取りローラーの間において両側
端に20仇の間隔をもって直径6伽のゴム張りのローラ
ー9,9′をフィルムの上下に設置し、このローラーを
進行方向と6o懐けてフィルムの進行によりローラーに
よってフィルムの中方向に張力が与えられ、フィルムの
しわの発生を防止している。その後中6取れ、25%圧
縮荷重80夕/仇のネオプレンゴムを厚さ3物吻貼つた
プレスロールによりベルトに密着されるが、このとき皮
膜原料は65凧の塗布中の外側に左右1.5脚ずつ流れ
出した。なお皮膜の厚みはプレスロールの中の内側にお
いては8ミクロン、その外側では若干厚くなっていた。
ついで40ワット蛍光ケミカルランプ(松下電器製FL
−4肥L)1本の照射している部分を通過したところで
ポリエステルフィルムは皮膜より剥離され、皮膜は2キ
ロワット高圧水銀灯(東芝H−200山)1本の照射し
ているゾーンを通過する。こうして上下ともに皮膜処理
されたベルトを対向させ、皮膜処理されたベルトの中の
外側のベルト位置に70弧の間隔をもつて相当量の可塑
剤の入ったポリ塩化ビニル製中空パイプ15で両側辺部
のシールを行ないその間にメチルメタクリレートモノマ
‐77部、平均重合度1,800のメチルメタクリレー
トポリマ‐2$部、さらに重合開始剤としてアゾビスジ
メチルバレロニトリル0.065部よりなる基村樹脂原
料を定量ポンプにより注入装置を通じて供V給する。
重合区域は全長3.3ので、前半の区間は15肋間隔で
配列したアイドルローラー群でベルト面間距離を規制し
、ベルト外面より80午0の温水をノズルからスプレー
状に散布して加熱し、後半1.5肌の区間は1凧間隔で
配例したアイドル。
ーラーでベルトを支持し、赤外線ヒーターで約130℃
に加熱される。冷却後ベルトから厚さ2柵の樹脂板を剥
離すると、皮膜はすべて基材樹脂の方に移行し、これを
皮膜原料の塗布中に切断すると、表面に凹凸がなく光学
歪のない耐擦傷性のすぐれた樹脂板が得られた。耐擦傷
性は落砂法での雲価の増加が12%であり、他方このよ
うな処理を行なわないメタアクリル樹脂板は55%であ
った。比較例 1 実施例1において皮膜原料をガスケットの挟持面より外
側となるようにベルト上に塗布し、硬化させる以外は、
実施例1と全く同様の方法をくり返して樹脂板を製造し
た。
この場合、硬化皮膜が基材樹脂の表面すべてに転写され
ず、耐擦傷性斑および光学歪のもつ樹脂板が得られた。
実施例 2皮膜原料として下記のものを用いた以外はす
べて実施例1と同様のことを行なったところ実施例1と
同様の結果が得られた。
このときの蕗砂法での墨価の増加も同様に12%であっ
た。トリメチロールェタン1モル、コハク酸0.5モル
、アクリル酸2.2モルを原料とし、実施例1の場合と
同様のェステル化反応を行なったところ、2ぴ0で粘度
5,700センチポィズ、ブロム価100、酸価8.2
側KOH/夕の生成物を得た。
この生成物10碇部‘こ対して、1,6ーヘキサンジオ
ールジアクリレート10碇部、ベンゾインエチルエーテ
ル3部を加えて2び0で粘度70センチポィズの液体を
得、これを皮膜原料として用いた。実施例 3 実施例1のかわりに皮膜原料として1,6ーヘキサンジ
オール5碇部、トリメチ。
ールエタントリアクリレート5碇都、ベンゾインエチル
エーテル1部を用い、ロールコータの周速を毎分1&ス
とし10ミクロンの間隔に調整し、フィルムとベルトと
の密着時にプレスロールを用いずにフィルムの自重のみ
ではり合わせた以外はすべて実施例1と同様のことを行
なった。その結果、フィルムとベルトとが貼り合わされ
てから皮膜原料は塗布中から外側に左右1仇舷ずつ流れ
出したが、皮膜処理されたベルトの中の外側のベルト位
置に7比又の間隔をもってガスケツトで両側辺部のシー
ルを行なうと、硬化皮膜はすべて基材樹脂の方に移行し
、これを皮膜原料の塗布中に切断すると、表面に凹凸が
なく光学歪のない耐擦傷性のすぐれた樹脂板が得られた
このときの落砂法での雲価の増加は11%であった。実
施例 4 トリメチロールプロパン1モル、アジピン酸0.5モル
、アクリル酸2.2モルを原料とし、実施例1の場合と
同様のェステル化反応を行なったところ、20qoで4
,000センチポイズ、プロム価102、酸価10.2
m9KOH/夕の生成物を得た。
この生成物10唯軸こ対してペンゾィンェチルェーテル
2部を加えてこれを皮膜原料として用いた。一方、装置
は第3図に示したような連続製造装置を用いた。
皮膜原料はベルトと同一速度で回転している中6&初の
シリコンゴム貼りのロールコータ18,18′によって
聡肌の中にベルト上に塗布される。
その後皮膜は2キロワツト高圧水銀灯(東芝H−200
皿)1本の照射しているゾーンを通過させる。こうして
上下ともに皮膜処理されたベルトを対向させ、皮膜処理
されたベルト中の外側の位置に7瓜かの間隔をもってガ
スケツト15で両側辺部のシールを行ない、以下実施例
1と同様のことを行った。
硬化皮膜はすべて基材樹脂の方に移行し、これを皮膜原
料の塗布中に切断すれば表面に凹凸のない耐擦傷性のす
ぐれた樹脂板が得られた。このときの落砂法での裏価の
増加は13%であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は皮膜の硬化を皮膜と親和性のないカバーを用い
る場合の連続製造袋直の1例であり、第2図は硬化皮膜
と基材樹脂と一体化させる時の拡大断面図、第3図は皮
膜の硬化を皮膜と親和性のないカバーを用いない場合の
他の連続製造装置の1例である。 1,1′……エンドレスベルト、2,3,2′,3′…
…プーリー、4,4′……アイドルローラー、5,5′
・・・・・・皮膜原料、6,6′・・・・・・ロールコ
ータ、7,7′……カバー体、8,8′……プレスロー
ル、9,9′……カバー体テンションローラー、10,
10′……カバー体巻き出し。 ーラ−、11,11′……カバー体巻き取りローラー、
12,12′,13,13′・・・・・・硬化装置、1
4・・・・・・基材樹脂原料、15・・・・・・ガスケ
ット、16・・・・・・加熱器、17・・・・・・赤外
線ヒーター、19,19′・・・・・・皮膜原料の硬化
皮膜。第1図 第2図 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 相対して同方向へ同一速度で走行する一対のエンド
    レスベルトの相対する面と、その両側辺部において両エ
    ンドレスベルトと同一速度で走行する一対の連続したガ
    スケツトとで成形空間を構成し、2個のエンドレスベル
    ト成形面上に耐擦傷性皮膜を形成せしめ、次いで前記成
    形空間に、基材樹脂原料を注入し、重合成型する方法に
    おいて、 前記2個のエンドレスベルトの少なくとも一
    方の成形面上に耐擦傷性皮膜形成性樹脂原料を前記ガス
    ケツトの挟持面に対応する位置よりも内側に塗布して重
    合硬化せしめ、次いで前記成形空間に、その上流端から
    基材樹脂原料を注入し、重合硬化せしめて、前記成形面
    上に予じめ形成された硬化皮膜を重合硬化せる基材樹脂
    上に転写せしめることを特徴とする耐擦傷性合成樹脂成
    形品の製造法。
JP4489677A 1977-04-19 1977-04-19 耐擦傷性合成樹脂成形品の製造法 Expired JPS6025253B2 (ja)

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