JPS6141732B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6141732B2
JPS6141732B2 JP3829276A JP3829276A JPS6141732B2 JP S6141732 B2 JPS6141732 B2 JP S6141732B2 JP 3829276 A JP3829276 A JP 3829276A JP 3829276 A JP3829276 A JP 3829276A JP S6141732 B2 JPS6141732 B2 JP S6141732B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
stretching
roll
low
uniaxially stretched
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3829276A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS52121677A (en
Inventor
Kuniji Hashimoto
Hiroyasu Mizutani
Eiji Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP3829276A priority Critical patent/JPS52121677A/ja
Publication of JPS52121677A publication Critical patent/JPS52121677A/ja
Publication of JPS6141732B2 publication Critical patent/JPS6141732B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Wrappers (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は延伸方向に直角の方向に裂け易い一軸
延伸フイルムとその製造方法に関するものであ
る。 従来より、ポリオレフインを一軸延伸してフイ
ルムを製造することは広く行われているが、その
原材料の殆んどがポリプロピレン、高密度ポリエ
チレン等の所謂結晶性樹脂であり、製造されたフ
イルムの引裂強度としては、横方向(延伸方向と
は直角な方向)の引裂強度が縦方向(延伸方向)
のそれの10〜20倍となり、フイルムは延伸方向に
裂け易いことは周知である。 又、ポリプロピレン、高密度ポリエチレンなど
の高結晶性樹脂を短区間延伸することは知られて
いたが、低密度エチレン系樹脂ではもともと延伸
による効果が望めないためその融点以下の温度で
の延伸は行われていなかつた。処が、本出願人
は、低密度ポリエチレン等の低密度エチレン系樹
脂を短区間で一軸延伸すると、前記縦横方向の引
裂強度の比が結晶性樹脂を原材料とした場合とは
著しく異なることを見出した。 即ち、この発明の目的とするところは、低密度
ポリエチレン、エチレンと酢酸ビニルの共重合体
等の低密度エチレン系樹脂一軸延伸フイルムにお
いて、該フイルムの縦、横引裂強度比が、1.5≦
縦引裂強度/横引裂強度≦5.0であることを特徴
とする一軸延伸フイルムおよび低密度ポリエチレ
ン、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体等の低密
度エチレン系樹脂フイルムを短区間で一軸延伸
し、特にラツプフイルムとして好適な延伸方向に
直角の方向に裂け易い一軸延伸フイルムの製造方
法を提供するにある。 以下、本発明の詳細を図面及び実施例により説
明する。 図は、延伸処理に用いられる装置を概略的に示
すもので、既知の押出機(図示せず)内で溶融さ
れた原料樹脂は、インフレーシヨンダイ、Tダイ
(共に図示せず)によつて押出され、空気,水,
ロール等により冷却固化されて未延伸フイルムA
となり、予熱ロール1,2に導かれる。尚、1′
は押えロールである。 未延伸フイルムAは予熱ロール1,2において
延伸に必要な熱を均一且つ充分に付与され、延伸
ロール3と引取ロール4との間の周速差により一
軸に延伸される。尚、押えロール3′によつて延
伸ロール3と未延伸フイルムAを密着せしめ空気
の巻込みを阻止し、延伸時にフイルムAがスリツ
プして均一延伸できなくなることを予め防止し、
以つて厚みムラや表面不良となることを防いでい
る。又、予熱ロール1,2及び延伸ロール3の間
は数%の緊張状態を維持するのが好ましい。 延伸ロール3と取引ロール4との間隔は所謂短
区間としてあり(後述)、又この間では一軸延伸
されるフイルムが延伸ロール3に接触しないよう
に延伸処理する。接触するとステイツクスリツプ
を生じたり、フイルム表面を損なつたりする惧れ
がある。 延伸されたフイルムは引取ロール4にて幅方向
の収縮をできる限り少なくする為に急冷され、更
に引取ロール5にて冷却され延伸フイルムBとな
る。(このため引取ロール4,5は冷却ロールと
も言われる。)この後、必要に応じて熱セツト処
理され、巻取られる。 以上は延伸処理装置の概要であるが、次に、原
材料、延伸間距離その他緒条件について述べる。
まず、原材料としては、低密度ポリエチレン、エ
チレンと酢酸ビニルとの共重合体等の低密度エチ
レン系樹脂を用いる。低密度エチレン系樹脂に高
密度ポリエチレンを10〜15%ブレンドすれば、
腰,熱寸法安定性が改善された更に好ましい特性
を有するフイルムが得られる。尚、フイルムの用
途、その他必要に応じて、滑剤,滞電防止剤,紫
外線吸収剤等の添加材,粘着剤,石油樹脂等の改
良剤を添加する事ができる。 次に延伸温度としては、ロール表面温度で40〜
120℃の範囲で延伸することができる。低密度ポ
リエチレンを原材料として用いる場合には、フイ
ルムの平均温度を70〜80℃に過熱するのが好まし
い。延伸温度が高過ぎると、フイルムがロール表
面にべた付き、且つステイツク現象を起こして延
伸処理できず、逆に延伸温度が低いと、延伸性が
不安定になつて延伸切れを起こしてしまう。 又、未延伸フイルムAの厚みは、延伸倍率、最
終製品によつて規定され所望の厚みで延伸可能で
あるが、好ましくは10〜500μの範囲がよい。 延伸倍率は、数%乃至7倍まで可能で、フイル
ムの用途、目的に応じて選定されるが、同時に未
延伸フイルムAの厚みによつて規定される。即
ち、未延伸フイルムAの厚みが、20μ以下の場合
は、低い延伸張力(延伸倍率としては数%〜3
倍)で延伸され、20μ以上の場合は数%〜7倍ま
での延伸が可能である。 さて、延伸間距離Lは、未延伸フイルムAの厚
みの30倍以上で延伸可能であるが、特に好ましく
は100〜10000倍の範囲である。30倍以下にすると
フイルムAはその延展性を喪失し、延伸切れが多
発するばかりか、操作性を損なう。逆に10000倍
を越えるとフイルムの幅方向(延伸方向に直角な
方向)の収縮(所謂ネツクダウン)が大きくなり
収縮が低下すると共に、延伸されたフイルムBは
本発明の特徴の一つである幅方向に裂け易い性質
を損なつてしまう。又、本発明にあつては、この
ように延伸間距離Lを短区間とすることで、フイ
ルムの幅方向の強度を損なう事もない。 尚、延伸ロール3の表面は通常鏡面ロールが使
用されるが、特にロールにベタ付き易いフイルム
を延伸する場合には、延伸ロール3と押えロール
3′の直前で未延伸フイルムAと延伸フイルム3
の接触面との間に空気が巻き込まれ、予熱ムラ、
延伸切れを起すので、延伸ロール3として梨地仕
上げロールを使用する事もありうる。 次に、本発明の一軸延伸フイルムの特徴及び用
途について述べると、このフイルムは延伸方向の
強度が優れ、未延伸フイルムに比して透明度が遥
かに良好で、且つ幅方向の強度も低下せず、特に
幅方向の延びが殆んど留保されている為、高密度
ポリエチレン、ポリプロピレン等の一軸延伸フイ
ルムに比し延伸方向の引裂強度が高く各種包装用
フイルムとして広範囲に使用され得る。 又、本発明の一軸延伸フイルムは、高密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン等の一軸延伸フイルム
に比べ、延伸方向とその直角方向との引裂強度
(即ち裂け易さ)の比が逆転しているので、ラツ
プフイム務の如く、横裂け(延伸方向に直角な方
向での引裂き)が縦裂きよりも容易であることを
必要とするフイルムには最適である。 本発明の一軸延伸フイルムでは縦,横の引裂強
度の比が、1.5≦縦引裂強度/横引裂強度であ
り、従来、このような比を有する一軸延伸フイル
ムは存在しなかつた。ただし、この縦引裂強度/
横引裂強度は、延伸切れの発生および引張伸度の
低下等の問題で延伸倍率が前述の7倍を限度とす
ることから、その延伸倍率に対応する上限値5.0
を有するのである。 尚、ラツプフイルム以外の用途としては、従来
から塩化ビニル樹脂、或はポリプロピレンフイル
ムが用いられている収縮包装の分野、毛布、靴下
等繊維製品の包装の分野、その他フイルムの特性
を生かした各種のものがある。 次に、実施例によつて本発明をより具体的に説
明する。 〔実施例 〕 M12、比重0.925の低密度ポリエチレンをTダ
イ成形法に於て厚み70μの未延伸フイルムを押出
し、このフイルムを図示の如き装置により下記の
押出、延伸条件で一軸延伸した。 押出温度 250℃ 予熱温度 70℃ 延伸温度 74℃ 冷却ロール 25℃ 延伸間距離(L) 80mm(原反の約1100倍) 未延伸フイルム及び延伸フイルムの物性を表1
に示す。
【表】
〔実施例 〕
M2、比重0.938のエチレンと酢酸ビニル共
重合体(MFR:2.0g/分、酢酸ビニル含量16重
量%)を前記〔実施例〕と同様にTダイ法で成
形押出し、下記の条件で一軸延伸した。 押出温度 230℃ 予熱温度 50℃ 延伸温度 55℃ 冷却ロール温度 25℃ 延伸間距離(L) 80mm(原反の約1100倍) 未延伸フイルム及び延伸フイルムの物性を表2
に示す。(尚、各物性の測定法は〔実施例〕と
同じ。)
〔比較例 〕
前記〔実施例〕の一軸延伸フイルムと、ポリ
プロピレン(M4、比重0.9、延伸倍率7倍)
と、高密度ポリエチレン(M0.8、比重0.95、
延伸倍率7倍)と、長区間で延伸した低密度ポリ
エチレン及びポリプロピレンとを引裂強度におい
て比較したものを表3に示す。(尚、測定法は
〔実施例〕と同じ。)
【表】 表1〜3から明らかな如く、本発明の一軸延伸
フイルムは横方向の引張強度を保持しつつ、横方
向に引裂き易い性質を有しており、この性質によ
つて特にラツプフイルムとして好適なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一軸延伸フイルムを延伸処理する
装置の説明図である。 A……………………未延伸フイルム、B………
……………延伸フイルム、1,2………………予
熱ロール、1′,3′…………押えロール、3……
………………延伸ロール、4,5………………引
取ロール(冷却ロール)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 低密度ポリエチレン、エチレンと酢酸ビニル
    との共重合体等の低密度エチレン系樹脂一軸延伸
    フイルムであつて、該フイルムの縦、横引裂強度
    比が、1.5≦縦引裂強度/横引裂強度≦5.0である
    ことを特徴とする一軸延伸フイルム。 2 低密度ポリエチレン、エチレンと酢酸ビニル
    との共重合体等の低密度エチレン系樹脂の未延伸
    フイルムを、該フイルム厚みの30〜10000倍の延
    伸間距離、40〜120℃の温度で、7倍以下の倍率
    に一軸延伸することを特徴とする延伸方向に直角
    の方向に裂け易い一軸延伸フイルムの製造方法。
JP3829276A 1976-04-07 1976-04-07 Mono dimension elongation film Granted JPS52121677A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3829276A JPS52121677A (en) 1976-04-07 1976-04-07 Mono dimension elongation film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3829276A JPS52121677A (en) 1976-04-07 1976-04-07 Mono dimension elongation film

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52121677A JPS52121677A (en) 1977-10-13
JPS6141732B2 true JPS6141732B2 (ja) 1986-09-17

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ID=12521222

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JPS60236723A (ja) * 1985-05-08 1985-11-25 Asahi Chem Ind Co Ltd 冷間高配向フイルム及びその製造法
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JPS52121677A (en) 1977-10-13

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