JPS61244103A - 円偏波アンテナ用反射板の製造方法 - Google Patents

円偏波アンテナ用反射板の製造方法

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JPS61244103A
JPS61244103A JP8460685A JP8460685A JPS61244103A JP S61244103 A JPS61244103 A JP S61244103A JP 8460685 A JP8460685 A JP 8460685A JP 8460685 A JP8460685 A JP 8460685A JP S61244103 A JPS61244103 A JP S61244103A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
thickness
layer
inorganic filler
reflector
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Application number
JP8460685A
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English (en)
Inventor
Kenji Takemura
竹村 憲二
Mitsunobu Machida
町田 光延
Tetsuo Yasuda
保田 哲男
Hiroichi Yoshida
博一 吉田
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 CI)発明の目的(産業上の利用分野)本発明は反射板
の中心部の厚さに対して円周部の厚さが薄い円偏波アン
テナ用反射板の製造方法に関する。さらにくわしくは、
金属箔の片面に耐候性がすぐれた熱可塑性樹脂層、他の
面に熱可塑性樹脂層がラミネートされた金属箔を用い、
該ラミネートされた金属箔の耐候性がすぐれた熱可塑性
樹脂層を射出成形用金型の移動側になるようにあらかじ
め取り付け、金型を閉じた後、無機充填剤含有熱可塑性
樹脂を射出成形させ、この円偏波アンテナ用反射板の中
心部の厚さに対し、円周部の厚さが178ないし5/6
になるように順次薄くなるように成形させることを特徴
とする円偏波アンテナ用反射板の製造方法に関するもの
であり、成形後の金属層の切断が解決され、かつ外圧に
対する強度が改善された円偏波アンテナ用反射板を提供
することを目的とするものである。
(II )発明の背景(従来の技術および発明が解決し
ようとする問題点) 静止衛星による高品位テレビ放送、静止画放送、文字多
重放送、PCM (パルス・コード−モジュレーション
)音声放送、ファクシミリ放送などの衛星放送はヨーロ
ッパ、アメリカ、日本などの世界各国において近い将来
にその実用化が計画され、一部実用化されている。
放送衛星から電波を受信するさいに衛星放送システムに
おいては放送衛星電波に円偏波が使用される計画がたて
られている。これに対し、従来の円偏波アンテナとして
;円錐ホーンを用いたもの、あるいは、グイポールを直
角に二個組合わせたもの、またはこれらのアンテナを一
次放射器としたパラボラアンテナなどがあるが、いずれ
も構造が複雑であり、かつ大型となり、さらに製造経費
もかかるため、12ギガヘルツ(G&)帯のマイクロ波
を使った衛星放送電波を受信するための一般聴視者用受
信用アンテナには適していない。
一方、構造が極めて簡単であり、小型軽量のマイクロ波
アンテナとして、パラボラ型反射器の中心部から導波管
を軸方向に延在させ、その先端部を湾曲させて開口端面
がパラボラの焦点位置においてパラボラ型反射器に対向
するようにし、これを−次放射器としたいわゆるヒーハ
ット型のパラボラアンテナがある。このアンテナは移動
中継用のマイクロ波用アンテナなどに広く用いられてい
るが、従来のヒーハット型パラボラアンテナはいずれも
前述したごとき導波管を使用して直線偏波を送受信する
ようになっており、円偏波用には使用することはできな
い。
一般にパラボラアンテナとして金属板または金属ネット
が使われてきている。しかし、金属は腐食が発生するた
め、防食合金を用いるか、防食塗装をほどこす必要があ
る。防食合金を使用するならば、高価である。一方、防
食塗装についても、防食を完全にするためには塗装を数
回くり返す必要があり、やはり高価になるのみならず、
多年使用するにともない、塗装物が劣化するという問題
がある。その上、所定の形状を有するパラボラアンテナ
を成形したとしても、成形後においていわゆるスプリン
グバックを生じることにより、パラボラアンテナの最も
重要である面精度を発揮することができない、さらに、
不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂に電波反射
層として表面がメタライズされたガラス繊維またはカー
ボン繊維を積層された電波反射板を製造する試みも行な
われているが、製造方法が煩雑であるとともに、電波反
射層を一定の厚みで凹凸のない状態に保持することが非
常に困難であり、さらに電波反射特性が劣る。
また、電波反射層としてアルミニウム板、基材層として
ガラスマット含有オレフィン系樹脂奢圧縮成形法によっ
て成形させて積層されたパラボラアンテナが提案されて
いるが、この方法によってパラボラアンテナを成形する
さいに裏面にボスなどをインサート成形することが困難
である。
これらのことから、本発明者らは、製造工程が単純であ
り、電波反射能を有し、かつその性能が長期間にわたり
保持可能な円偏波アンテナ用反射板を得ることについて
種々探索した結果、少なくとも(A)#候性の良好な熱
可塑性樹脂層、 (B)金属層 および (C)無機充填剤含有熱可塑性樹脂層 が順次積層してなる積層物であり、該熱可塑性樹脂層の
厚さは5ミクロンないし5■であり、金属層の厚さは5
ミクロンないし1■であり、かつ無機充填剤含有熱可塑
性樹脂層の厚さは500ミクロンないし15mmであり
、この層の無機充填剤の含有量は10〜80重量%であ
ることを特徴とする円偏波アンテナ用反射板が、 耐久性がすぐれているのみならず、電波反射特性が良好
であり、さらに種々の効果を発揮することを見出し、以
前に提案した(たとえば、特願昭59−8535号、同
59−13465号、同59−948θ号、同58−1
4478号、同59−28945号、同59−6111
G52号)。
しかしながら、このようにして得られる円偏波アンテナ
用反射板の無機充填剤含有熱可塑性樹脂層と金属箔との
接着性はかならずしも満足すべきものとは云えない、こ
のことから、 金属箔の片面に耐候性がすぐれた熱可塑性樹脂層、他の
面にオレフィン系重合体層がラミネートされた金属箔を
用い、該ラミネートされた金属箔の熱可塑性樹脂層を射
出成形用金型の移動側金型面に、オレフィン系重合体層
が固定側金型側になるように取り付け、金型な閉じた後
、無機充填剤含有オレフィン系重合体を射出成形させる ことにより、無機充填剤含有オレフィン系重合体層と金
属層との接着性が極めてすぐれていることを見出し、以
前に提案した(特願昭59−2185Ei号)。
しかし、得られる円偏波アンテナ用反射板は、いずれも
電波反射面の円周部の周辺にしわが発生したり、円周部
の周辺にひけによる凹凸が発生する。さらに、金属層が
切断することもある。
また、得られる成形物にねじれ(ツイスト)などの有害
な変形が発生するのみならず、成形時の射出圧を高くす
る必要がある。
(m)発明の構成(問題点を解決するための手段) 以上のことから、本発明者らは、前記のごとき問題点が
改善され、さらに外圧に対する強度がすぐれているのみ
ならず、成形後の金属層(一般には、金属箔)の切断が
ない円偏波アンテナ用反射板を得ることについて種々探
索した結果、金属箔の片面に「耐候性がすぐれた熱可塑
性樹脂」 〔以下「熱可塑性樹脂(1)」と云う〕層、
他の面に「熱可塑性樹脂」 〔以下[熱可塑性樹脂(■
)」と云う〕暦がラミネートされた金属箔を用い、該ラ
ミネートされた金属箔の熱可塑性樹脂(I)層を射出成
形用金型の移動側になるようににあらかじめ取り付け、
金型を閉じた後、無機充填剤含有「熱可塑性樹脂」 〔
以下「熱可塑性樹脂(■)」と云う〕を射出成形させ、
この円偏波アンテナ用反射板の中心部に対し、円周部の
厚さが1/6ないし5/6になるように順次薄くなるよ
うに形成させることを特徴とする円偏波アンテナ用反射
板の製造方法が。
外圧に対する強度がすぐれているのみならず、成形後の
金属層の切断がない円偏波アンテナ用反射板が得られる
ことを見出し、本発明に到達した。
(IV)発明の詳細な説明 (A)熱可塑性樹脂(I) 本発明の熱可塑性樹脂層を製造するために用いられる熱
可塑性樹脂(I)は広く工業的に生産され、多方面にわ
たって利用されているものであり、それらの製造方法お
よび種々の物性についてはよく知られているものである
。それらの分子量は種類によって異なるが、一般には1
万ないし100万である。この熱可塑性樹脂(I)の代
表的゛なものとは、エチレン、プロピレン、弗化ビニリ
デン、塩化ビニルおよびスチレンのごとき二重結合を有
する七ツマ−の単独重合体、これらを主成分(50重量
%以上)とする共重合体 、スチレンと7クリロニトリ
ルとの共重合体(AS樹脂)メチルメタクリレートを主
成分とする樹脂(MMA樹脂)ブタジェン共重合ゴム、
アクリロニトリル−ブタジェン共重合ゴム(NBR) 
、スチレン−ブタジェン共重合ゴム(SBR) 、アク
リルゴム、エチレン−プロピレン共重合ゴム(EPR)
 、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム(E
PD)りおよび塩素化ポリエチレンのごときゴムにスチ
レン単独またはスチレンと他のビニル化合物(たとえば
、アクリロニトリル、メチルメタクリレート)とをグラ
フト共重合させることによって得られるグラフト共重合
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニ
レンオキサイド樹脂ならびにポリカーボネート樹脂があ
げられる。さらにこれらの熱可塑性樹脂に少なくとも一
個の二重結合を有する有機化合物(たとえば、不飽和カ
ルボン酸、その無水物)をグラフトなどによって変性さ
れた樹脂であっても、加工性がすぐれているものであれ
ば好んで使用することができる。さらに前記グラフト共
重合樹脂のほかに、これらの熱可塑性樹脂に前記のゴム
を配合させることによって得られる組成物(ゴムの配合
割合は一般には多くとも40重量%)も使用することが
できる。これらの熱可塑性樹脂のうち、ポリ弗化ビニリ
デンのごとき弗素含有樹脂が、耐候性がすぐれているた
めに望ましい、さらに、塩化ビニルを主成分とする樹脂
、エチレンおよび/またはプロピレンを主成分とする樹
脂であっても、紫外線吸収剤を添加することによって耐
候性を改善することができるためにこれらの配合物も好
んで使用することができる。さらに、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂およびポリカーボネート樹脂も使用す
ることができる。これらの熱可塑性樹脂のうち、オレフ
ィン系樹脂(エチレン単独重合体、プロピレン単独重合
体、エチレンおよび/またはプロピレンを主成分とする
共重合体)に二重結合を少なくとも1個する有機化合物
(とりわけ、不飽和カルボン酸およびその無水物が望ま
しい)をグラフト重合することによって得られる変性樹
脂を一部または全部使用すると、後記の金属との接着性
がすぐれているために好都合である。
(B)金属 さらに、本発明における金属層の原料である金属の代表
例としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅および亜
鉛のごとき金属の単体なちびこれらの金属を主成分とす
る合金(たとえば、ステンレス鋼、黄g4)があげられ
る、これらの金属は表面を処理しなくてもよく、あらか
じめ化学処理、メッキ処理のごとき表面処理されたもの
でもよい。さらに、塗装または印刷を施されたものも好
んで使用することができる。
(C)熱可塑性樹脂(II ) また、本発明の無機充填剤含有熱可塑性樹脂層を製造す
るために使われる熱可塑性樹脂(II )は前記の熱可
塑性樹脂(I)と同種のものを使用することができる。
これらの熱可塑性樹脂(II )のうち、プロピレン系
樹脂(pp)、メチルメタクリレートを主成分とする樹
脂01MA樹脂)、ブタジェンゴム、アクリロニトリル
−ブタジェンゴムまたはスチレン−ブタジェンゴムにア
クリロニトリルとスチレンとをグラフト共重合させるこ
とによって得られるアクリロニトリル−ブタジェン三元
共重合樹脂(ABS樹脂)、塩素化ポリエチレンに7ク
リロニトリルとスチレンとをグラフト共重合させること
によって得られる三元共重合樹脂(AC5樹脂)、塩化
ビニル樹脂(PVC) 、ポリフェニレンオキサイド樹
脂(ppo樹脂)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T) 、 ポリブチレンテレフタレート(PBT)およ
びポリカーボネート樹脂(PC樹脂)があげられる、こ
れらの熱可塑性樹脂(II )は熱可塑性樹脂(I)と
同様に工業的に生産され、多方面にわたって利用されて
いるものである。それらの製造方法および各種の物性に
ついては、特願昭59−8535 %、同!d−448
5号、同59−941118号、同59−948?号、
同59−13517号、同5111−14478号、同
59−28!345号、同59−88852号、同59
−!301El?号および同59−90170号各明細
書ならびに°“エンサイクロペディア オブ ポリマー
 サイエンス アンドテクノロジー(Encyclop
edia of Polymer 5ciance a
nd Technology”  (インターサイエン
ス 出版社(A division of John 
Wiley & 5ons、 Inc、 )1864年
ないし1971年発行〕に詳細に記載されている。
(D)無機充填剤 さらに、該無機充填剤含有熱可塑性樹脂層を製造するた
めに使用される無機充填剤は一般に合成樹脂およびゴム
の分野において広く使われているものである。これらの
無機充填剤としては、酸素および水と反応しない無機化
合物であり、混線時および成形時において分解しないも
のが好んで用いられる。該無機充填剤としては、アルミ
ニウム、銅、鉄、鉛およびニッケルのごとき金属、これ
らの金属およびマグネシウム、カルシウム、バリウム、
亜鉛、ジルコニウム、モリブデン、ケイ素、アンチモン
、チタンなどの金属の醸化物、その水和物(水酸化物)
、硫酸塩、炭l!!i!塩、ケイ酸塩のごとき化合物、
これらの複塩ならびにこれらの混合物に大別される。該
無機充填剤の代表例としては、前記の金属、酸化アルミ
ニウム(アルミナ)、その水和物、水酸化カルシウム、
酸化マグネシウム(マグネシア)、水酸化マグネシウム
、酸化亜鉛(亜鉛華)、鉛丹および鉛白のごとき鉛の酸
化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、塩基性炭酸
マグネシウム、ホワイトカーボン、アスベスト、マイカ
、タルク、力゛ラス繊維、ガラス粉末、ガラスピーズ、
クレー、硅藻士、シリカ、ワラストナイト、酸化鉄、酸
化アンチモン、酸化チタン(チタニア)、リトポン、軽
石粉、硫酸アルミニウム(石膏など)、硅酸ジルコニウ
ム、酸化ジルコニウム、炭酸バリウム、ドロマイト、二
硫化モリブデンおよび砂鉄があげられる。これらの無機
充填剤のうち、粉末状のものはその径が1■以下(好適
には0.5■以下)のものが好ましい、また繊維状のも
のでは、径が1〜500ミクロン(好適には1〜300
 ミクロン)であり、長さが0.1〜8mm(好適には
0.1〜5 vs)のものが望ましい拳さらに、平板状
のものは径が2am以下(好適には 1mm以下のもの
が好ましい、)(E)熱可塑性樹脂(m) また、本発明において用いられる熱可塑性樹脂(m)は
前記無機充填剤含有熱可塑性樹脂層を製造するために使
用される熱可塑性樹脂(II )と室温ないし射出成形
温度において接着性がすぐれてし?るものが好んで使わ
れる。かりに、熱可塑性樹脂(m)として無機充填剤含
有熱可塑性樹脂層の熱可塑性樹脂(II )と接着性が
悪い熱可塑性樹脂を用いるならば、無機充填剤含有熱可
塑性樹脂層と熱可塑性樹脂層とが層剥離を生じるために
望ましくない、そのために、熱可塑性樹脂(II )と
熱可塑性樹脂(m)とが同一のものが触適である。
また、熱可塑性樹脂(■りと熱可塑性樹脂(IU)とが
同種でなくても、相互に同じ七/マ一単位を有するもの
であれば好ましい(たとえば、 ABS樹脂と ACS
樹脂またはMBS樹脂)。相互にまた、同一でも同じ七
ツマ一単位を有さない熱可塑性樹脂でも、相互に同種の
構造を有するものであれば好んで使うことができる。(
たとえば、PBTとPET) 、さらに、相互に任意に
混合する熱可塑性樹脂でも使用することができる(たと
えば、 PvCと ABS樹脂)、それらの熱可塑性樹
脂としては、オー・オラビシ、エル争エム・ロブソンお
よびエム・ティ−9ショウ(0,0laisi、 L、
 M、 Robesonand M、 T、 Shaw
)著、“ポリマー−ポリマー ミスシビリイテイ(Po
17mer−Polymer Miscibility
)” 〔アカデミツク 印刷社、ニュー ヨーク(Ac
ademic Press、 New York)、 
1879年発行〕、ディーeアール・ポールおよびニス
・ニューマン(D。
R,Paul and S、 Newman)著、゛ポ
リマー ブレンド(Polymer Blends) 
”  (アカデミツク 印刷社、ニュー ヨーク(Ac
ademic Press、 New York)、 
1978年発行〕、ケー・ソルダ(K、5olc)著、
゛°ポリマー コンパティビリティ および インコパ
ティビリテ4 (Polymer Compatibi
lity andImco+npatibility)
 ++  Cノ\リウツド アカデミツク 出版社、−
ニー ヨーク(Harwood AcademicPr
ess、 New Yoek)、 1982年発行〕な
らびにエル・。
エム・ロブソン(L、 M、 Robeson)著、゛
ポリマーエンジニアリング サイエンス(Polyme
r Engineering 5cience)”第2
4巻、第8号、第587頁、(1884年)に記載され
ている。
(F)各層の構成 (1)熱可塑性樹脂(I)層 本発明の熱可塑性樹脂(I)層は後記の金属層の腐食の
発生を防止する働きをするものである。
このことから、厚さは通常5ミクロンないし5m+aで
あり、10ミクロンないし5mmが好ましく、特に10
ミクロンないし1mmが好適である。この熱可塑性樹脂
(I)層の厚さが5ミクロン未満では、金属層の腐食が
発生するのみならず、使用時における他の物品との接触
・摩擦にともない、摩耗して金属層が露出することなど
が発生して問題がある。一方、 5II1mを越えるな
らば、電波の反射率が低下するばかりでなく、コストア
ップになり、積層物の重量が増大するために好ましくな
い。
(2)金属M(金属箔) また、本発明の金属層は電波の反射する働きをするもの
である。この金属層の厚さは一般には5ミクロンないし
1■であり、5〜500ミクロンが望ましく、とりわけ
lO〜500 ミクロンが好適である。金属層の厚さが
5ミクロン未満では、積層物を製造するさいに金属層に
しわ、折れなどが発生し易くなるため、外観上、性能上
において問題がある。一方、 1mmを越えるならば、
重量が増加するのみならず、コストアップになり、さら
に積層物を湾曲・屈曲などを施すさいに問題となる。
(3)熱可塑性樹脂(m)層 本発明におけるラミネート金属箔を構成する熱可塑性樹
脂(m)層は電波反射層である金属箔と構成体としての
機能をはたす無機充填剤含有熱可塑性樹脂層との接着性
を向上させるとともに、ラミネート金属箔の保管および
取扱いを容易にする働きをするものである。この熱可塑
性樹脂(m)層の厚さは通常5ミクロンないし500ミ
クロンであり、 5〜300  ミクロンが望ましく、
とりわけ5〜200ミクロンが好適である。熱可塑性樹
脂(III)暦の厚さが5ミクロン未満では、ラミネー
ト金属箔を製造するさいに熱可塑性樹脂(III)層に
しわなどが発生し易くなるため、金属箔表面にその影響
があられれ、外観上、性能上において問題がある。一方
、500ミクロンを越えると、無機充填剤含有熱可塑性
樹脂層の強度、剛性などの機械的特性が低下するために
問題となる。
(4)無機充填剤含有熱可塑性樹脂層 本発明の無機充填剤含有熱可塑性樹脂層中に占める無機
充填剤の組成割合は10〜80重量%であり(すなわち
、熱可塑性樹脂(II )の組成割合は90〜20ji
量%〕、10〜70重量%が好ましく、特に10〜60
重量%が好適である。無機充填剤含有熱可塑性樹脂層中
に占める無機充填剤の組成割合が10重量%未満では、
無機充填剤含有熱可ぜ性樹脂層の線膨張係数が金属層の
それと差がありすぎ、ヒートサイクルによって金属層と
無機充填剤含有熱可塑性樹脂層との間で剥離が発生する
可能性があるばかりでなく、得られる積層物の剛性が不
足するという問題がある。一方、80重量%を越えるな
らば、均−状の組成物を製造することが困難であり、か
りに均一な組成物が得られたとしても後記のシートの製
造および射出成形などで積層物を製造するさい、良好な
製品(積層物)を得ることができない。
この無機充填剤含有熱可塑性樹脂層の厚さについては後
に詳細に説明する。
前記熱可塑性樹脂(I)層および熱可塑性樹脂(m)1
ならびに無機充填剤含有熱可塑性樹脂層を製造するにあ
たり、それぞれの分野において一般に使われている酸素
、熱および紫外線に対する安定剤、金属劣化防止剤、難
燃化剤、着色剤、電気的特性改良剤、帯電防止剤、滑剤
、加工性改良剤ならびに粘着性改良剤のごとき添加剤を
本発明の熱可塑性樹脂(I)7!および熱可塑性樹脂(
III)層ならびに無機充填剤含有熱可塑性樹脂層の組
成物が有する特性をそこなわない範囲で添加してもよい
本発明の熱可塑性樹脂(E)および熱可塑性樹脂(m)
に上記添加剤を配合するさいならびに無機充填剤含有熱
可塑性樹脂層(上記添加剤を配合する場合も含めて)を
製造するさい、それぞれの業界において通常使われてい
るヘンシェルミキサーのごとき混合機を用いてトライブ
レンドしてもよくバンバリーミキサ−、ニーグー、ロー
ルミルおよびスクリュ一式押出機のごとき混合機を使用
して溶融混練することによって得ることができる。この
さい、あらかじめトライブレンドし、得られる組成物(
混合物)溶融混練することによって均−状の組成物を得
ることができる。
とりわけ、熱可塑性樹脂(I)ないし熱可塑性樹脂(m
)のいずれも粉末状にして使用するほうが、より均一に
混合することができるために好ましい。
この場合、一般には溶融混練した後、ペレット状物に成
形し、後記の成形に供する。
本発明の無機充填剤含有熱可塑性樹脂(II )を製造
するにあたり、全配合成分を同時に混合してもよく、ま
た配合成分のうち一部をあらかじめ混合していわゆるマ
スターバッチを製造し、得られるマスターバッチと残り
の配合成分とを混合してもよい。
以上の配合物を製造するさいに溶融混練する場合、使用
される熱可塑性樹脂(I)、熱可塑性樹脂(II )ま
たは熱可塑性樹脂(III)の融点または軟化点以上で
実施しなければならないが、高い温度で実施すると、熱
可塑性樹脂(1)、熱可塑性樹脂(TI )および熱可
塑性樹脂(m)が劣化する。これらのことから、一般に
はそれぞれの熱可塑性樹脂(I)、熱可塑性樹脂(II
 ’)または熱可塑性樹脂(III)の融点もしくは軟
化点よりも20℃高い温度(好適には、50℃よりも高
い温度)であるが、劣化を生じない温度範囲で実施され
る。
(G)ラミネートされた金属箔の製造方法本発明におい
て前記の金属箔に熱可塑性樹脂CI)層および熱可塑性
樹脂(III)層をラミネートさせる方法としては一般
に実施されているドライラミネート法(押出ラミネート
法)を適用させることによって達成することができる。
その方法は特願昭59−218513号明細書の「ラミ
ネートされた金属箔の製造方法」の項に記載されている
方法と同様にして達成することができる。
このようにして製造されるラミネートされた金属箔(金
属層)を第4図によって説明する。この第4図はラミネ
ートされた金属箔の部分拡大断面図である。この図面に
おいて、Aは耐候性のすぐれた熱可塑性樹脂(I)層で
あり、Bは金属層(金属箔)である、また、Dは熱可塑
性樹脂(m)Jlである。さらにC1およびC2はプラ
イマー暦である(なお、プライマーのうち、いずれかあ
るいはそれらのうちの一方を使用しない場合では、Ct
および/またはC2は存在しない)。
()l)円偏波アンテナ用反射板の製造以上のようにし
て得られたラミネートされた金属箔の熱可塑性樹脂層を
射出成形機の金型の移動側金型面になるように取り付け
、金型を閉じる。
ついで、無機充填剤含有熱町田性樹脂を射出成形させる
ことによって本発明の円偏波アンテナ用反射板を製造す
ることができる。このさい、射出成形の温度は、樹脂温
度は無機充填剤含有熱町田性樹脂の熱可塑性樹脂(II
)の融点より高い温度であるが、熱可塑性樹脂(II 
)の熱分解温度よりも低い温度である。したがって、成
形温度は使われる熱可塑性樹脂(11)の種類によって
異なる0代表的な熱可塑性樹脂(II )の成形温度の
範囲を下記に示す。
種 類     成形温度の範囲(”0 )P  P 
         170〜290ABS樹脂    
  200〜290AC3樹脂      ieo〜2
40Pro樹脂      220〜300P E T
          250〜300P B T   
       230〜280P   C250〜30
0 また、射出圧力は射出成形機のシリンダーのノズル部で
ゲージ圧が40Kg/ c rn”以上であれば、無機
充填剤含有熱可塑性樹脂を金型の形にほぼ近い形状に賦
形することができるばかりでなく、外観的にも良好な製
品を得ることができる。射出圧力は一般には40〜14
0 Kg/ c rn’でありあ、とりわけ70〜12
0 Kg/が望ましい。
以上の射出成形を図面をもってわかりやすく説明する。
第5図は射出成形前の断面図であり、第6図は射出成形
後の断面図である。これらの図面において、1は金型の
雄型であり、2は雌型である。また、3はラミネートさ
れた金属箔であり、4は雌型のゲートである。さらに、
5は無機充填剤含有熱可塑性樹脂層である。まず、第5
図の金型の雄型1にラミネートされた金属箔の熱可塑性
樹脂層が金型の移動側になるように金型の雄型に取り付
ける。ついで、金型を閉じた後、無機充填剤を含有する
熱可塑性樹脂を前記の樹脂温度および射出圧力の条件で
ゲート4より射出成形させる(このときの状態を第6図
に示す)、なお、使われる射出成形機は本発明の固有の
ものではなく、一般の熱可塑性樹脂の分野において用い
られているものを使用すればよく、また運転条件につい
ても通常の場合と同様である。
(」)円偏波アンテナ用反射板 以下、以上のようにして得られる本発明の円偏波アンテ
ナ用反射板を第1図ないし′@3図によって説明する。
第1図は円偏波アンテナ用反射板を取付けたアンテナの
部分斜視図である。第2図は該円偏波アンテナ用反射板
の断面図である。また、第3図は該断面図の部分拡大図
である。第1図においてIは本発明の円偏波アンテナ用
反射板でアリ、IIはコンバーターであり、■はコンバ
ーター支持棒であり、■は反射板支持棒である。また、
■は配線である。また、第2図および第3図において、
aはラミネートされた金属箔であり、bは無機充填剤含
有熱可塑性樹脂層である。さらに、Aは耐候性のすぐれ
た熱可塑性樹脂層であリ、Bは金属箔である。また、D
は熱可塑性樹脂(III) F#であり、Eは無機充填
剤と熱塑性樹脂(II )とからなる無機充填剤含有熱
可塑性樹脂(II)lである。さらに、C1およびC2
はブライマ一層であるが、一方またはいずれも存在しな
い場合もある。さらに、このようにして得られる円偏波
アンテナ用反射板を支持体に取り付けるために無機充填
剤含有熱可塑性樹脂層に取り付は可能なように取り付は
リブを付けてもよく、また反射板を補強するために補強
リブを付けたりすることもできる。さらに、本発明によ
って得られる円偏波アンテナ用支持体に穴あけ加工を行
ない、各種支持体取付部をボルト、ナツトなどを使用し
て取り付けることも可能である。また、該円偏波アンテ
ナ用反射板の径は通常80cmないし120cmである
この円偏波アンテナ用反射板の無機充填剤含有熱可塑性
樹脂層の厚さは、中心部は通常3〜10m5であり、特
に3〜8■が望ましい、また、周辺部は2〜811mで
あり、とりわけ2〜8I1mが好ましいゆ しかし、中
心部の厚さに対して周辺部の厚さは I/8ないし5/
6であり、特に1/4ないし5/6が望ましい、中心部
の厚さに対して周辺部の厚さが1/8未満では、周辺部
の厚さが非常に薄くなり、外圧に対する強度が低下する
のみならず、成形性が低下する。一方、5/6を越える
と、中心部に対して周辺部が厚くなり、円偏波アンテナ
用反射板が重くなるばかりでなく、金属層(金属箔)が
切断し易くなり、かつ成形物にねじれなどの有害な変形
が発生する。この無機充填剤含有熱可塑性樹脂層の厚さ
はかならずしも中心部より周辺部に直線的に薄くなる必
要はないが、順次に薄くなるようにすればよい。
(V)発明の効果 本発明によって製造される円偏波アンテナ用反射板はそ
の製造工程を含めて下記のごとき効果(特徴)を発揮す
る。
(1)耐腐食性がすぐれているため、長期にわたり電波
反射特性の変化がない。
(2)金属層と無機充填剤含有熱可塑性樹脂層とのの線
膨張率が極めて小さいため、ヒートサイクル(寒熱の繰
り返し)を長期間受けたとしても、層間の剥離が発生し
ない。
(3)円偏波アンテナ用反射板が軽量であり、かつ製造
工程が簡易である。
(4)金属層が均一に成形加工することが可能であり、
電波の反射のむらがない。
(5)無機充填剤含有熱可塑性樹脂は種々の複雑な形状
に容易に賦形することができ、したがって外観性および
機能性が良好である。
(8)ラミネートされた金属箔の取扱いが容易であり、
たとえばロール巻きの状態で保管することが可能である
(7)射出成形時に金型にラミネートされた金属箔をセ
ットするさい、ラミネートされた金属箔がロール巻きの
状態で使用することができるために連続的に供給するこ
とが可能であり、生産性が大幅に向上する。
(8)射出成形圧が低い場合でも容易に成形することが
できる。
(9)裏面部にインサートされるボスを取り付ける場合
、中心部の厚さが厚いために反射面にヒケなどによる凹
凸が発生しない。
(10)構造体としての機能をはだす無機充填剤含有熱
可塑性樹脂層と金属箔との間に熱可塑性樹脂(III)
層が介在するため、無機充填剤含有熱可塑性樹脂層と金
属箔との接着性が大幅に向上し、かりに無機充填剤含有
熱可塑性樹脂層と金属箔とを剥離しようと試みたとして
も、金属箔と熱可塑性樹脂(m)lとをプライマーをえ
らぶことにより、金属箔が切断する程度の接着力を発揮
することができる。
(11)射出成形時に金属箔をラミネートする熱可塑性
樹脂(III)層と無機充填剤含有熱可塑性樹脂層とが
、それぞれ一部混合してしまうために構造体としての機
能をはだす無機充填剤含有熱可塑性樹脂層が木来有する
剛性などの機械的強度に悪影響を与えない。
(Vl)実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、電波反射率は導波
管を使用し、導波管の先端を短絡したときの電圧定在波
比よりマイクロ波の反射係数として測定した。また耐候
性試験はサンシャインカーボンウェザ−メーターを用い
ブラックパネル温度が83℃およびデユーサイクルが1
2分/(80分照射)の条件下で2,000時間後の表
面の外観(変退色、光沢変化、クレージング、ふくれ、
金属箔の剥離、亀裂などの有害変化)を評価した。さら
に、ヒートサイクルテストはサンプルを80℃に 2時
間さらした後、4時間かけて一45℃に徐々に冷却し、
この温度に2時間さらし、ついで4時間かけて徐々に8
0℃まで加熱し、このサイクルを 100回行なった後
、サンプルの表面の外観を前記INFt候性試験の場合
と同様に評価した。また、剥離強度は製造された円偏波
アンテナ用反射板より幅が15Iの試験片を切り取り、
ASTM D−803に準拠し、剥離速度が50+sm
/分の速度でラミネートされた金属箔を180度で剥離
したときの強度で評価した。
さらに、曲げ剛性はASTM D−790にしたがって
測定し、熱膨張係数はASTM D−898にしたがっ
て測定した。
なお、実施例および比較例において使用した熱可塑性樹
脂層の熱可塑性樹脂(1)、熱町田性樹脂(II)、熱
可塑性樹脂(■)、無機充填剤および金属箔の種類、物
性などを下記に示す。
〔(A)熱可塑性樹脂(■)〕
耐候性がすぐれた熱可塑性樹脂(I)として、メルトフ
ローレート(ASTM D−1238にしたがい、温度
が250℃および荷重が10Kgの条件で測定)が8.
1g/10分であるポリフッ化ビニリデン(以下「PV
dF」 と云う)、ベンゾトリアゾール系の紫外線の吸
収剤を0.4重量%および0.5重量%のガーポンブラ
ックを含有するプロピレン単独重合体[メルトフローイ
ンデックス(JIS K−6758にしたがい、温度が
230℃および荷重が2.1eKgの条件で測定、以下
rMFI Jと云う)が0.5g/ 10分、以下rP
P(A) J と云う]、ベンゾトリアゾール系の紫外
線吸収剤を0.4重量%および0.5重量%のカーボン
ブラックを含有する高密度ポリエチレン[密度0.95
8g/ cゴ、メルトインデックス(JIS K−13
760にしたがい、温度が180℃および荷重が2.1
8Kgの条件で測定、以下rM、1.Jと云う)が0.
8g/ 10分、以下rHDPE(1) J と云う]
混合物として、ムーニー粘度(ML1+4)が108で
ある塩素化ポリエチレン(塩素含有量3.15重量%、
非品性、原料ポリエチレンの分子量約20万)20重量
部および80重量部の7クリロニトリル一スチレン共重
合樹脂(アクリロニトリル含有量23重量%)ならびに
安定剤として2重量部のジブチルチンマレート系安定剤
[三共有機合成社製、商品名スタン(Stann)BM
]をロール(表面温度180℃)を使って10分間混練
を行ない、得られた組成物(以下rAcs Jと云う)
および20重量部のジオクチルフタレート(可塑剤とし
て)および5.0重量部のジブチルすずマレート (脱
塩化水素防止剤として)を 100重量部の塩化ビニル
単独重合体(重合度1100、以下r rPVCJ と
云う)に配合させた混合物を使用した。
〔(B)熱可塑性樹脂(TI )および熱可塑性樹脂(■)〕
無機充填剤含宥熱可塑性樹脂を製造するために使われる
熱可塑性樹脂(IT )および熱可塑性樹脂(III)
層を製造するために使用される熱可塑性樹脂(m)とし
て、下記の熱可塑性樹脂を用いた。
(1)オレフィン系重合体 オレフィン系重合体として、MFIが2.0g710分
であるプロピレン単独重合体〔以下rPP(B) Jと
云う] 、 MFIが15g/ 10分であるプロピレ
ン−エチレンブロック共重合体[エチレン含有率15重
量%、以下rPP(C) Jと云う]を用いた。
(2)ポリカーボネート樹脂 ポリカーボネート樹脂として、ビスフェノールAを主原
料として製造された中密度ポリカーボネート樹脂(密度
1.2/cm’、IIIFI 4.5g/10分、以下
rPc」 と云う)を使用した。
(3)アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン三元共
重合樹脂(ABS樹脂) アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン三元共重合樹
脂として、特開昭511−134144号の実施例およ
び比較例において使用したABS樹脂(以下rABsJ
 と云う)を用いた。
(4)7り!Jtffニトリルー塩素化ポリエチレン−
・  スチレン三元共重合樹脂(^C七樹脂)アクリロ
とトリル−塩素化ポリエチレンースチレン三元共重合樹
脂として、特開昭511−191751号の実施例およ
び比較例において用いたACS(1>  と同様にグラ
フト物(以下rACSJと云う)を製造し、このACS
に特開昭58−191751号と同様にジブチルマレー
ト系安定剤を混合させて使った。
また、同5Lll11751 号の実施例において使っ
た混合物(2)と同様に塩素化ポリエチレン、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合樹脂および安定剤を混合し、
得られた混合物を使用した。
(5)芳香族ポリエステル 芳香族ボI)エステルとして、極限粘度が0.65であ
るポリエチレンテレフタレート(以下rPETJと云う
)および極限粘度が0.85であるポリブチレンテレフ
タレート(以下rPBTJと云う)を使った。
(e)変性ppo(グラフト物) 変性PPOとして、下記のように製造したものを用いた
まず、2.6−キシレノールを酸化カップリング法によ
って重縮合し、ポリ2.B−ジメチルフェニレン−1,
4−!−チル[固有粘度(30’Q、りe’ 1m? 
+ Jtt A中で測定、単位1/g)0.53、以下
rPPo J ト云う)を製造した。100重量部のP
Poに25重量部のスチレン単量体、10重量部のスチ
レン中独重合体[メルトフローインデックス(JIS 
K−111870にしたがい、温度が2.1ftKiお
よび荷重が10Kgの条件で測定)が13.0g 71
0分】および2.1重ffi部のジー第三級−ブチルパ
ーオキサイドをヘンシェルミキサーを使って10分間混
合した後、二軸押出機(径30Il11.樹脂温度27
0°C)を用いてスチレングラフトppo混合物[以下
[変性PPOJと云う]を製造した。
〔(C)無機充填剤〕
無機充填剤として、平均粒径が3ミクロンであるタルク
(アスペクト比 約7)、平均粒径が3ミクロンである
マイカ(アスペクト比 約8)グラスファイバー(単繊
維径 11ミクロン、カット長 3 am、以下rcg
と云う)、および平均粒径カ0.11ミクロンである炭
酸カルシウム(以下rcacOsJ と云う)を用いた
〔(0)金属箔〕 それぞれの厚さが約20ミクロンであるアルミニウム(
以下rAIJと云う)、銅およびft銅の箔を使用した
実施例 1〜6.比較例 1〜9 前記のPVdF C熱可塑性樹脂(I)として〕および
PP(^)〔熱可塑性樹脂1)として〕を成形し、厚さ
がそれぞれ100ミクロンのフィルムを成形した。また
、^交鎖の片面にアクリル系プライマー(昭和高分子社
製、商品名 ビニロール 82丁)を厚さがそれぞれ2
0ミクロンになるように塗布し、他の面にウレタン系プ
ライマー(東洋モートン社製、商品名 アトコート 3
35)を厚さがそれぞれ20ミクロンになるように塗布
して乾燥した。
このようにしてPVdFにフィルム、プライマーが同面
に塗布された金属箔およびPP(A)フィルムをドライ
ラミネート法によって接着させることによってラミネー
トされた金属箔を製造した。
さらに、CF (無機充填剤として)30重量部および
pp(c−B熱可塑性樹脂(■りとして)70重量部を
それぞれ5分間ヘンシェルミキサーを用いてトライブレ
ンドした。 11られた混合物を樹脂温度が230°C
の条件下でベント付押出機を使ってペレット(組成物)
を製造した。
前記のようにして製造されたラミネートされた金属箔を
射出成形機(型締力 1500 )ン)の金型の雄型面
(#候性がすぐれた熱可塑製樹脂層を金型の移動側)に
なるように挿入した。中心部の厚さ分布(中心部の厚さ
に対する円周部の厚さの割合)を第1表に示す。
第1表において、^文の切断°゛は外観を肉眼で観察す
ることによって評価した。この項において、rOJはA
見消の切断がなかったことを意味し、「×」はA見消の
切断があったことを意味する。゛反゛射板の変形°°は
得られた成形物(反射板)を水平面上に伏せた後、円周
部全面の水平面からのずれによって判定した。この項に
おいて、「O」は水平面からのずれがなかったことを意
味し、「Δ」は水平面からのずれが少し発生したことを
意味し、「X」はずれが可成り発生したことを意味する
。また、“成形性”は得られた成形物の円周部における
無機充填剤含有熱可塑性樹脂のまわりこみによって判定
した。この項において、「0」は金型全面にまわりこん
でいたことを意味し、「Δ」は円周部に若干まわりこん
でいなかったことを意味し、「×」は円周部全面にまわ
りこんでいなかったことを意味する。さらに°“ヒケ″
は中心部および円周部における凹凸の発生の有無で判定
した。この項において、「O」は中心部または円周部に
凹凸の発生がなかったことを意味し、「×」は凹凸の発
生があったことを意味する。得られた成形物(反射板)
の判定結果を第1表に示す。
(以下余白) 実施例 7〜28、比較例 10.11第2表に種類が
示される熱可塑性樹脂(I)および熱可塑性樹脂(m)
を成形し、それぞれの厚さが 100ミクロンのフィル
ムを製造した。また、種類が第2表に示される各金属箔
の片面に実施例2と同様に片面にアクリル系プライマー
および他の面にウレタン系プライマーを塗布した後、乾
燥した(なお、実施例25ないし28では、両面にウレ
タン系プライマーを塗布)。
さらに、無機充填剤および熱可塑性樹脂(II )(そ
れぞれの無機充填剤および熱可塑性樹脂(II )の種
類および組成物中の無機充填剤の含有率を第2表に示す
、なお、比較例1Oでは、無機充填剤を配合せず〕を実
施例2と同様にトライブレンドを行なった。得られた各
混合物を第3表に示される樹脂温度の条件下で混練させ
ながらベント付押出機を使って組成物を製造した。
前記のようにして得られたラミネートされた金属箔を実
施例2と同様に射出成形機の金型の雄型面になるように
挿入した。型を閉じた後、゛実施例2と同様に無機充填
剤を含有する熱可塑性樹脂(II)を射出圧力が80K
g/ Crtfおよび83表に樹脂温度が示される条件
でインサート射出成形を行ない、実施例2と同一の形状
を有する円偏波アンテナ用反射板を製造した。
以上のようにして得られた各反射板の無機充填剤含有熱
可塑性樹脂層より金属箔の剥離強度の測定ならびにそれ
ぞれの無機充填剤含有熱可塑性樹脂組成物の曲げ弾性率
および線膨張率の測定を行なった。それらの結果を第3
表に示す。
(以下余白) 第3表(その1) 第3表(その2) なお、実施例フないし28によって得られた円偏波アン
テナ用反射板は、いずれもAn箔の切断が全く認めるこ
とができなかった。また1反射板の変形についても、水
平面からのずれが全くなく、成形性についても、金型全
面に無機充填剤含有熱可塑性樹脂がむらなくまわりこん
でいた。さらに、ヒケについては、反射板の中心部およ
び円周部においても凹凸の発生が全く認めることができ
なかった。
以上のようにして得られた各円偏波アンテナ用反射板の
電波反射率を測定したところ、いずれも98%であった
。さらに、耐候性試験およびヒートサイクルテストを行
なったが、比較例11を除きすべて表面に変退色、光沢
の変化、クレージング、ふくれ、金属箔の剥離、亀裂な
どの有害変化を認めることができなかった。また、剥離
強度の測定を試みたが、いずれも接着強度が大きいため
に無機充填剤含有熱可塑性樹脂(II)と金属箔とが剥
離する以前に金属箔が切断した。ただし、比較例11で
は、表面のアルミニウム箔が腐食した。
【図面の簡単な説明】
第1図は円偏波アンテナ用反射板を取付けたアンテナの
部分斜視図であり、第2図は該円偏波アンテナ用反射板
の断面図である。また、第3図は該断面図の部分拡大図
である。さらに、第4図はラミネートされた金属箔の部
分拡大断面図である。また、第5図は射出成形前の断面
図であり、第6図は射出成形後の断面図である。 ■・・・・・・円偏波アンテナ用反射板II・・・・・
・コンバーター ■・・・・・・コンバーター支持棒 ■・・・・・・反射板支持棒 ■・・・・・・配線 A・・・・・・耐候性のすぐれた熱可塑性樹脂層B・・
・・・・金属箔 C1およびC2・・・・・・プライマ一層D・・・・・
・熱可塑性樹脂(III)層E・・・・・・無機充填剤
含有熱可塑性樹脂(If )層a・・・・・・ラミネー
トされた金属箔b・・・・・・無機充填剤含有熱可塑性
樹脂層1・・・・・・金型の雄型 2・・・・・・金型の雌型 3・・・・・・ラミネートされた金属箔4・・・・・・
雌型のゲート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 金属箔の片面に耐候性がすぐれた熱可塑性樹脂層、他の
    面に熱可塑性樹脂層がラミネートされた金属箔を用い、
    該ラミネートされた金属箔の耐候性がすぐれた熱可塑性
    樹脂層を射出成形用金型の移動側になるようにあらかじ
    め取り付け、金型を閉じた後、無機充填剤含有熱可塑性
    樹脂を射出成形させ、この円偏波アンテナ用反射板の中
    心部の厚さに対し、円周部の厚さが1/6ないし5/6
    になるように順次薄くなるように成形させることを特徴
    とする円偏波アンテナ用反射板の製造方法。
JP8460685A 1985-04-22 1985-04-22 円偏波アンテナ用反射板の製造方法 Pending JPS61244103A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0233204A (ja) * 1988-07-22 1990-02-02 Bridgestone Corp パラボラアンテナ用のリフレクター
JPH0530081B2 (ja) * 1988-07-22 1993-05-07 Bridgestone Corp

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