JPS61211129A - 自動車用サンル−フ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、傾動して開閉回走な開閉体を有する自動車用
サンルーフ装置に関する。

「従来の技術」 従来の自動車用サンルーフ装置としては、例えば特開昭
５８−５７５１８号公報に開示されたものがある。

すなわち、同公報には開閉体はその開閉体の先端部のや
や後方で開閉体上面より下位にて枢支されることにより
傾動＋１７ｆｌＥにされたものが開示されている。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、このような従来の自動車用サンルーフ装
置では、全閉状態から開閉体を開く際、開閉体の前端縁
がルーフの開口部に対し相対的にやや近接しながら下方
に摺動し、両者の間に介装されたシール部材を圧迫した
り摩擦したりし、シール部材が疲労あるいは永久変形し
やすくて、シール性を低下させたり開閉時にきしみ音を
発生して不快であったりするという問題点があった。

本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、開閉体の開閉時にシール部材が悪影容を受けな
いようにして上記問題点を解決した自動車用サンルーフ
装置を提供することを目的としている。

「問題点を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところ
は、傾動して開閉回走な開閉体を有する自動車用サンル
ーフ装置において、前記開閉体の前端側を該前端より前
方で車体外側に仮想中心を有する円弧軌跡に沿って昇降
可能に案内支持し、前記円弧軌跡の仮想中心と同心にて
他端側を移動させる昇降手段を他端側に設けたことを特
徴とする自動車用サンルーフ装置に存する。

「作用」 しかして、開閉体が傾動して開閉するときの仮想中心が
開閉体上方で、さらに開口部前方にあり、開閉体を開く
と、開閉体の端面は車体開口部の端縁に摺動することな
く接離し、シール部材が圧迫されたまま摩擦されること
がなく、疲労したり永久変形することがないものである
。

「実施例」 以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明する。

図は本発明の一実施例を示している。

第３図に示すように、サンルーフ装置は、自動車のルー
フｌＯの開口部１１を開閉すべく、開閉体２０が傾動し
て開閉可能に装着され、未実施例では傾動して開いてか
らさらにルーフ１０の外側に摺動開閉ＩＴｆ能にされて
いる。開口部１１の前端部に設けられているのは風の巻
込みや風切音を防止するためのデフレクタ１２である。

第１図〜第４図に示すように、ルーフ１０の開口部１１
の両側縁部に沿ってレール溝１３が設けられ、開閉体を
駆動するギャードケーブル１４が縦方向に移動可能に配
設されている。

開閉体２０は、全開状態において開口部１１の内端面に
密接するシール部材２１が外周に設けられ、レール溝１
３に嵌合してその内部を前後に移動可能なベース３０の
上に支持されている。このベース３０は開口部１１の両
側に対称に設けられている為、以後、自動車の前方から
みて右側についてのみ説明する。

ベース３０の前部には前支持部３１が立設され、その前
支持部３１には開口部１１の上方部前方を仮想中心とす
る円弧状の案内支持溝３２．３３が穿設されており、開
閉体２０の前端から下方に突設された支持ブラケット２
２に設けられた係合ピン２３．２１が案内支持溝３２．
３３に係合している。

ベース３０の後部には昇降機構４０が設けられている。

昇降機構４０は、ベース３０の側部に略水平に架設され
た枢軸４１の外側寄りにビニオン４２が固結され、ビニ
オン４２に噛合する円弧状ラック４３が設けられており
、円弧状ラック４３はその仮想中心が案内支持溝３２．
３３の仮想中心と一致し、ベース３０の後部に立設され
た支持部材４４に円弧摺動可能に支持されている０円弧
状ラック４３の上端は開閉体２０の後端部に枢着されて
いる。

枢軸４１の内端にはギャードケーブル１４の歯に噛合す
るビニオン４５が固結されている。

さらにベース３０にはレール溝１３との係脱手段５０が
設けられている。すなわち、係脱手段５０はベース３０
に固設された台座にロックピン部材５１と動作ピン部材
５２とが内外に進退可使に支持されており、ロックピン
部材５１の外端はレール１ｉ１１３の外壁の切欠１３ａ
に係脱するローラ５１ａが枢着され、動作ピン部材５２
はばね５２ａで内方に突出するよう付勢され、その外端
は被押動端５２ｂをなしている。ロックピン部材５１と
動作ビン部材５２との間には両端部がそれらに係合する
バタフライ状の連動部材５３が中心をベース３０に枢支
されて配設されている。

ギャードケーブル１４には連結ブロック１５が固設され
ている。連結ブロック１５はロックピン部材５１の内端
である連結端５１ｂに係脱する凹部１５ａおよび動作ピ
ン部材５２の被押動端５２ｂに係合可能な押動端１５ｂ
を有している。

次に作用を説明する。

第１図および第４図に示す全開状態では、係脱手段５０
のロックピン部材５１のローラ５１ａがレール溝１３の
切欠１３ａに係合してベース３０はその位置に係止され
ている。この状態からギャードケーブル１４を右方に移
動するよう駆動すると、ギャードケーブル１４により昇
降機構４０のビニオン４５が回動され、それによりビニ
オン４２が回動され、円弧状ラック４３が上方に突出さ
れる。円弧状ラック４３の上端部は円弧軌跡に沿って上
昇し、したがって開閉体２０の後部も円弧軌跡に沿って
上昇する。この開閉体２０後部の上昇に従い、開閉体２
０の前部は保合ピン２３．２３が前支持部３１の案内支
持溝３２．３３に案内されて少し上昇し、上昇に従って
シール部材２１が開口部１１の内端から離れるように移
動する。

開閉体２０が傾動開閉の全開間際まで来ると、ギャード
ケーブル１４とともに移動している連結ブロック１５は
係脱手段５０に近接し、第５図に示すように、押動端１
５ｂが動作ピン部材５２の被押動端５２ｂに当接する。

連結ブロック１５がざらに移動すると。

押動端１５ｂの斜面が動作ビン部材５２の被押動端５２
ｂの斜面を押し動作ビン部材５２を第５図において下方
に移動させる。動作ビン部材５２が下方に移動すると連
動部材５３が反転され、ロー２クピン部材５１が動作ビ
ン部材５２とは逆に第５図において上方に移動し、連結
端５１ｂが連結ブロック１５の凹部１５ａに嵌合し、開
閉体２０は傾動開閉の全開状態になると共にベース３０
とレールｙｔ１３の切欠１３ａとの係合がはずれ、開閉
体２０の前後移動規制は解除される。

ギャードケーブル１４がこの状態からさらに移動すると
、ギャードケーブル１４とベース３０とは第６図に示す
ように、係脱手段５０を介して一体となって移動し、ル
ーフＩＯの後部上面に摺動し、開口部１１の前部が開い
て第７図に示した状態になり、さらに摺動して全開する
ことができる。

開閉体２０を閉じるときは、ギャードケーブル１４を前
記とは反対方向に移動させ、開閉体２０が摺動して全開
した状態から第７図に示す状態を経て。

傾動して全開した状態まで開閉体２０を閉じる。すると
、係脱手段５０のロックピン部材５１のローラ５１ａが
レール溝１３の切欠１３ａに対応する位置になって嵌入
し、連結ブロック１５の凹部１５ａの斜面が連結端５１
ｂを押すとともにばね５２ａの弾撥力も加わってローラ
５１ａをさらに切欠１３ａに押込む、これにより係脱手
段５０は連結ブロック１５から外れ、レール溝１３に係
上される。

ギャードケーブル１４がさらに移動すると、その歯によ
り昇降機４Ｗ４０のビニオン４５が回動され、枢軸４１
を介してビニオン４２が回動されることにより円弧状ラ
ック４３が下降させられる。開閉体２０は前記傾動させ
て開いたときとは反対に傾動して閉じ、前記仮想中心を
中心にして閉じるからシール部材２１は開口部１１の内
縁にこすれることなく最終的に圧接してシールする。

「発明の効果」 本発明に係る自動車用サンルーフ装置によれば傾動する
際に、シール部材が車体の開口部の内縁にこすれること
がなく、無理な動きをしないのでシール部材が疲労した
り永久変形せず、開閉体のシール性が低下したり、がた
ついたりすることがない。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示しており、第１図はサンルー
フ装置の要部縦断面図、第２図は第１図■−■線断面図
、第３図はサンルーフ装置を備えた自動車の斜視図、第
４図はサンルーフ装置の要部平面図、第５図は傾動全開
間際の係脱手段近傍の平面図、第６図は傾動全開してか
ら開閉体が摺動して開いている状態の平面図、第７図は
同じく縦断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 傾動して開閉可能な開閉体を有する自動車用サンルーフ
   装置において、前記開閉体の前端側を該前端より前方で
   車体外側に仮想中心を有する円弧軌跡に沿って昇降可能
   に案内支持し、前記円弧軌跡の仮想中心と同心にて他端
   側を移動させる昇降手段を他端側に設けたことを特徴と
   する自動車用サンルーフ装置。