JPS6120935B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6120935B2
JPS6120935B2 JP54024149A JP2414979A JPS6120935B2 JP S6120935 B2 JPS6120935 B2 JP S6120935B2 JP 54024149 A JP54024149 A JP 54024149A JP 2414979 A JP2414979 A JP 2414979A JP S6120935 B2 JPS6120935 B2 JP S6120935B2
Authority
JP
Japan
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button plate
piece
plate
lever
play button
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54024149A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55117754A (en
Inventor
Kazuyasu Motoyama
Toshikazu Kato
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2414979A priority Critical patent/JPS55117754A/ja
Priority to US06/123,686 priority patent/US4334253A/en
Publication of JPS55117754A publication Critical patent/JPS55117754A/ja
Publication of JPS6120935B2 publication Critical patent/JPS6120935B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/02Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
    • G11B15/10Manually-operated control; Solenoid-operated control
    • G11B15/106Manually-operated control; Solenoid-operated control mechanically operated

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はプツシユタイプのプレイ釦のための
ロツク機構を具備するテープレコーダに関する。
プレイ釦板とともに押圧されたプレイ釦を押圧
位置にロツクするロツク機構を具備する従来公知
のテープレコーダにおいて、ロツク機構のロツク
部材は一般的にプレイ釦板と重複して基板上に配
設されている。そのため基板上に大きな水平方向
の据付けスペースを必要とするとともに基板の厚
さ方向にロツク部材の厚さに該当する据付けスペ
ースを必要としテープレコーダの小型化、薄型化
の妨げとなる欠点がある。
この発明はロツク機構のロツク部材を適切に配
設することにより水平方向および厚さ方向の据付
けスペースを減少させてテープレコーダの小型
化、薄型化をはかることのできるテープレコーダ
の提供を目的としている。
以下図面を参照しながらこの発明の一実施例に
ついて詳細に説明する。実施例においてテープレ
コーダはコンパクトカセツトに比較して面積比で
1/4程度の小型カセツトのための小型のカセツト
テープレコーダとして具体化されているがこれに
限定されないことはいうまでもない。
第1図に外観の概略を示すように、この発明に
係る(カセツト)テープレコーダ10は凹状のテ
ープカセツト装填部11が上面に形成されたレコ
ーダ本体12を備え、テープカセツト装填部11
は開閉自在なヒンジカバー13によつて覆われて
いる。そしてレコーダ本体12の一側面に、スト
ツプ釦14、プレイ釦16およびレコード釦18
がそれぞれ配設されている。またレコーダ本体1
2の他側面に、FF,REWのためのシフト釦22
が配設されかつレコーダ本体12の上端面にボリ
ユームノブ23、ボーズ釦24がそれぞれ配設さ
れている。FF,REWだけでなくキユー・レビユ
ーもシフト釦22の操作によつて設定できる。更
にレコーダ本体12の上端面にコンデンサマイク
ロホン26、マイクロホンジヤツク、イヤホンジ
ヤツク28がそれぞれ配設されている。
レコーダ本体12内に基板が固定され、この基
板の上面に第1図および第2図に示す如くリール
軸32,33、ピンチローラ34、磁気ヘツド3
5、消去ヘツド36などがそれぞれ配設され、他
の多くの構成部材は基板の下面に配設されてい
る。基板は軽量化のため金属ではなく合成樹脂か
ら成形することが好ましい。しかし図の複雑化を
防止するため以下の図では基板を除去しかつ動作
の理解を容易にするためストツプ釦14、プレイ
釦16、レコード釦18が図の下方に位置するよ
うに配置されている。
基板に取付けられた種々の構成部材について第
2図を参照しながら概略的に設明すると、ストツ
プ釦14、プレイ釦16、レコード釦18はスト
ツプ釦板38、プレイ釦板39、レコード釦板4
0にそれぞれ固定されている。ストツプ釦板38
はイジエクト板42、イジエクトレバー43を連
動させてカセツトイジエクトを行なうこともでき
る。プレイ釦板39はプレイ釦16の固定された
第1のプレイ釦板46と、ピンチローラ34、磁
気ヘツド35が取付けられシフト釦板41の近傍
まで延出した第2のプレイ釦板47とから形成さ
れ、第2のプレイ釦板は第1のプレイ釦板上で基
板との間に位置している。第1のプレイ釦板46
を押圧すると第2のプレイ釦板47も一体的に押
圧される。そして第2のプレイ釦板47の移動に
よつて電源スイツチ49がオンとなりかつブレー
キ機構50のブレーキシユー51がリールギヤ5
2,53より離反する。またプレイ釦板39は対
向する基板の側面に配設されたロツク機構54の
シーソレバー66によつてその押圧位置にロツク
される。そして基板の他の一側に補助基板として
支持基板56が固定され、誤消去防止レバー58
が支持基板上に回動可能に配設されている。また
電源スイツチ49の作動によりモータ(図示しな
い)から図示しないエンドレスベルトを介してフ
ライホイール59に伝達された駆動力はプレイ、
レコード等のモードに対応して適当に噛合する多
数のギヤを持つ駆動機構60によつてリール軸3
2,33に伝達されている。
更に個々の構成部材について詳細に説明する。
まずロツク機構54についてのべると、第2図お
よび第3図からわかるように、ロツク機構はプレ
イ釦板39に征向する基板の一側に回動可能に配
設されたシーソレバー66を備えている。シーソ
レバー66は基板およびプレイ釦板39に対して
縦方向に配設され第4図からよくわかるように、
シーソレバー上の植設ピン67に巻装され支持基
板56上の植設ピン68およびシーソレバーの折
曲片69にそれぞれの端が当接するねじりばね7
0によつて回動軸71の回りで時計回り方向の偏
倚力をうけている。植設ピン68はシーソレバー
66の反時計回り方向の回動を規制するストツパ
としても作用している。シーソレバー66はそろ
一端部において内方に折曲する係合片74を上縁
に、外方に折曲する係合片75を下縁にそれぞれ
持ち、かつ他の一端部において内方に折曲したガ
イド片76を上縁に持つている。シーソレバー6
6の時計回り方向の回動は下方にのびたロツク片
77がプレイ釦板39の第1のプレイ釦板46に
当接することによつて規制されている。
第3図からわかるように、第1のプレイ釦板4
6は基板上に植設された2個のガイドピンと第1
のプレイ釦板に形成された2個の長孔状ガイド溝
とからなる一対のガイド80,81によつてその
摺動がガイドされている。そしてシーソレバー6
6のロツク片77は第1のプレイ釦板46の段状
片82に当接され、この段状片82は第2のプレ
イ釦板47と同一レベルに位置している。そして
段状片82先端は第2のプレイ釦板の端面より僅
かに離反し、第1のプレイ釦板46が押圧されて
摺動するときその摺動ストロークの後半において
第2のプレイ釦板47に当接して更に第2のプレ
イ釦板を摺動させるように作用している。第1の
プレイ釦板46上に重なつて位置する第2のプレ
イ釦板47は3個のガイドピンと3個の長孔状ガ
イド溝とからなる3個のガイド86,87,88
によつてその摺動がガイドされている。第1のプ
レイ釦板46の別の段状片91上の植設ピン92
に巻装されたねじりばね93の一端が第2のプレ
イ釦板47より下方に延出した植設ピン94に当
接して第1のプレイ釦板のストツパ片95に植設
ピン94を偏倚している。そして植設ピン94を
ストツパ片95とねじりばね93の一端と弾力的
に挟持することにより、第1、第2のプレイ釦板
の一体的動作が確保されている。ねじりばね93
の他端は段状片91の段部に当接している。そし
て第2のプレイ釦板47上の植設ピン98に基板
上に配設されたねじりばね99の一端が当接する
ことによりプレイ釦板39を第3図に示す如き定
位置に向かう方向に押圧する偏倚力が与えられて
いる。
プレイ釦16とともに第1のプレイ釦板46を
上記定位置から押圧すれば植設ピン94の弾力的
な挟持により第2のプレイ釦板47にも弾力が伝
達されねじりばね99の偏倚力に抗して、第1、
第2のプレイ釦板は内方(第3図における上方)
に摺動する。摺動ストロークはガイドによつて規
制されている。シーソレバー66のロツク片77
がねじりばね70の偏倚力によつて第1のプレイ
釦板46の段状片82に当接しているため、摺動
ストローク中、ロツク片77は段状片82上を摺
動する。そして摺動ストロークの終了時にロツク
片77は段状片82から下方レベルにある第1の
プレイ釦板46上に落下する。ロツク片77が段
状片82より下方に落下した状態において第1の
プレイ釦板46の押力を除去してもロツク片77
が段状片82の段部に係合してプレイ釦板39を
ロツクするためプレイ釦板はロツク片77に妨げ
られてその定位置に復帰できる押圧位置にロツク
される。
一般的に従来のロツク機構が水平方向に回動す
るロツク部材を備えていたのに比較して、図示の
ロツク機構54は垂直方向に回動するシーソレバ
ー66をロツク部材としているためロツク機構の
据付けスペースが減少する。またシーソレバー6
6は基板上にかさねられておなず基板の厚さ方向
に固有の据付けスペースを全く必要としない。従
つてテープレコーダの小型化および薄型化が可能
となる。またシーソレバー66が基板の側面に配
設されるためストツプ釦14、プレイ釦16、レ
コード釦18の押圧に対する基板側面の剛性を増
すことができる。
図示のようにプレイ釦板39は2枚の重なつて
位置する第1及び第2のプレイ釦板46,47を
持ち、それらの間がねじりばね93を利用した植
設ピン94の弾力的挟持によつて連結されてい
る。そして第1のプレイ釦板46の段状片82が
第2のプレイ釦板47より僅かに離反して位置し
ている。そのためプレイ釦16を介して第1のプ
レイ釦板46を押圧すると第2のプレイ釦板47
が植設ピン94の弾力的挟持によつて第1のプレ
イ釦板とともに一体的に摺動する。そしてある程
度摺動すると第2のプレイ釦板47が一時的に停
止し、その後段状片82が第2のプレイ釦板47
に当接することにより第2のプレイ釦板は更に摺
動する。押力を除去するとねじりばね93の偏倚
力によつて第1のプレイ釦板46が押し返されて
所定のロツク位置(ロツク部材66のロツク片7
7が段状片82の段部に係合した位置である)に
配置された後、ねじりばね93の偏倚力が植設ピ
ン94を介してストツパ片95に伝達されること
により第2のプレイ釦板47は更に僅か摺動して
所定のロツク位置に配置される。従来の構成にお
いてプレイ釦板が1枚の板より形成されているの
に比較して図示のプレイ釦板39は第1および第
2のプレイ釦板46,47を持ち直接押力の作用
しない後方の第2のプレイ釦板47上に磁気ヘツ
ド35が取付けられかつねじりばね93によつて
偏倚力が常時作用しているため所定のロツク位置
において磁気ヘツドの位置の変動がなくプレイ中
の音質の変化が妨げられる。またキユー・レビユ
ーにおいては磁気ヘツド35の据付けられた第2
のプレイ釦板47のみをねじりばね93の偏倚力
に抗して図における下方にわずかに移動させてプ
レイおよびレコードモードの時に比べて磁気ヘツ
ド35を磁気テープに軽く接触させるようにすれ
ば足り、プレイ釦板39自体(即ち、第1のプレ
イ釦板46)を上述した所定のロツク位置から第
3図に示した所定の位置まで後退させる必要がな
い。ここで第1のプレイ釦板46の段状片82は
この場合の第2のプレイ釦板47の上述した如き
僅かな変動を許容する距離だけ第2のプレイ釦板
の端面より離反していることはいうまでもない。
またピンチローラ34も第5図に特に良く示す如
く第2のプレイ釦板47に取付けられており、こ
のピンチローラは第1のプレイ釦板46に作用す
る押力によつてキヤプスタン軸108に直接押圧
されるのではなくねじりばね93の偏倚力によつ
て弾力的に押圧されている。そのため第1のプレ
イ釦板46に作用する押力と無関係の一定の押力
がピンチローラからキヤプスタン軸に伝達でき
る。つまり第1および第2のプレイ釦板46,4
7を利用した構成はシヨツクアブソーバとしても
作用している。
従来の構成においてピンチローラ34は回動す
るピンチローラレバーに支持されていたのに対し
て図示のピンチローラ機構100(第5図参照)
ではピンチローラ34は摺動するプレイ釦板39
に支持されてプレイ釦板39とともに摺動してい
る。そのため従来の回動するピンチローラ支持レ
バーでは横方向に大きな回動範囲を必要とするの
に対してピンチローラ支持板101がプレイ釦板
39とともに摺動するスライドタイプのピンチロ
ーラ機構100では小さなスライドスペースを必
要とするにすぎず横方向のスペースを液晶カウン
タ、オーデイオアンプ等他の部材の据付けスペー
スとして有効に利用できる。またピンチローラ3
4を支持するピンチローラ支持板101は2個の
ガイドピンと2個の長孔状ガイド溝とからなる2
個のガイド102,103によつて第2のプレイ
釦板47上に摺動可能に配設された第1の支持板
104とこの第1の支持板上にボルト止めされた
第2の支持板105とから形成されている。そし
て第1の支持板104はEリングをガイドピンに
それぞれ係止することによつて第2のプレイ釦板
47上に取付けられている。ここで第2のプレイ
釦板47の植設ピン94が一方のガイド103の
ガイドピンをかねている。そして植設ピン94は
部分円形の直立ガイド壁109の内面に十分接触
しているためピンチローラ支持板101の側方の
ガタが十分に規制される。従つて磁気テープの走
行方向に対するピンチローラのたおれが十分に防
止される。また第2の支持板105上の植設ピン
106に巻装されたねじりばね107の一端が植
設ピン94に当接している。そのためピンチロー
ラ34はねじりばね107によつて内方(第5図
における上方)に偏倚力を常時うけかつ直立ガイ
ド壁109によつて側方へのたおれが防止される
こととなり、ピンチローラは一定の偏倚力の下で
傾斜することなくキヤプスタン軸108に当接す
る。
プレイ釦板39に隣接して位置するレコード釦
板40は第2のプレイ釦板47の下方に位置し第
1のプレイ釦板46とほぼ同一レベルにある。そ
して第1図、第6図および第7図からわかるよう
に、レコード釦板40は第1のプレイ釦板46に
係合可能な係合片112を持ち、第1のプレイ釦
板は係合片112の係合を十分確保するための折
曲片113を持つている。またレコード釦板40
は基板の側面に沿つてのびた垂直折曲片114か
ら側方に折曲したかぎ形係止片115と支持基板
56より下方に折曲した係止片116との間に張
設された引張コイルばね117によつて定位置方
向に偏倚力をうけている。レコード釦板40の摺
動は2個のガイドピンおよび2個のガイド溝から
なる一対のガイド120,121によつてガイド
され、一方のガイド120のガイドピンおよびガ
イド溝は第2のプレイ釦板47のガイド87を構
成するガイドピンおよびガイド溝に一致してい
る。そしてレコード釦板40の定位置は垂直折曲
片114より折曲した2股片118が誤消去防止
レバー58より下方に折曲したストツパ片119
に当接することによつて規制されている。またレ
コード釦板40の垂直折曲片114に回動可能に
シーソレバー123が取付けられている。このシ
ーソレバー123は支持基板56の下方折曲片に
取付けられた植設ピン124に巻装されたねじり
ばね125の一端がシーソレバー上の植設ピン1
26に当接することによつて回動軸127の回り
で第7図において時計回り方向の偏倚力をうけて
いる。そして支持基板56の下方折曲片に取付け
られた偏心ピン130がシーソレバー123のス
トツパとして作用している。この偏心ピン130
はロツク機構54のシーソレバー66のストツパ
としても作用している。シーソレバー123は外
方端部に係止片131を持つとともに内方端部に
係止片132とわん曲した係合片134とを持
ち、係止片131はシーソレバー66の係合片7
5と、係止片132は第2のプレイ釦板47の上
方折曲片に形成された係止片132とそれぞれ係
止可能となつている。レコード釦板40上に消去
ヘツド36の据付けられた消去ヘツド支持板13
5が摺動可能に取付けられている。消去ヘツド支
持板135は基板上の植設ピン136に巻装され
たねじりばね137の偏倚力によつて押圧され、
消去ヘツド支持板の突出片138が第2のプレイ
釦板47上のテープガイド片139に当接するこ
とによつて消去ヘツド36の位置が規制されてい
る。このようにテープガイド片139を利用して
消去ヘツド36が自動的に位置決めされるため、
特別な位置決め部材は不要となる。
プレイ釦板39、レコード釦板40の定位置に
おいて、第7図に示すように第2のプレイ釦板4
7の係止片133はレコード釦板40のシーソレ
バー123の係止片132より下方レベルにあ
る。そのためプレイ釦板39を押圧しても係止片
133が係止片132に当接せず、レコード釦板
40はプレイ釦板とともに摺動することがない。
そしてプレイ釦板39を押圧すれば、上述したよ
うに、ロツク機構54のシーソレバー66の時計
回り方向(第4図において)の回動によつてプレ
イ釦板は押圧位置にロツクされる。シーソレバー
66は上方の折曲片74が偏心ピン130に当接
するまで時計回り方向に回動すれば、シーソレバ
ー66の下方の係合片75は第8図に示すように
プレイ釦板上のシーソレバー123の係止片13
1と当接可能な位置にある。従つて後追い録音の
ためにプレイモード時にレコード釦18を押圧し
てもシーソレバー66の係止片131がシーソレ
バー123の係合片75に当接してレコード釦板
40の摺動が妨げられレコード釦板の押圧が不能
となる。つまり後追い録音はシーソレバー123
の係止片131の存在により不能となつているに
すぎず、テープレコーダの機種または需要者のニ
ーズに応応じてこの係止片131を除去すること
により極めて容易に後追い録音を可能とすること
ができる。こように係止片131の存否によつて
後追い録音の可否を決定でき、係止片131のな
いシーソレバーおよび係止片131のあるシーソ
レバーのいずれかを必要と応じて選択することに
より後追い録音の可能なテープレコーダまたは不
可能なテープレコーダを容易に提供できる。
従来のテープレコーダにおいて、後追い録音の
場合をのぞけばレコードモードはプレイ釦とレコ
ード釦とを同時に押圧することによつて設定され
ている。これに対して図示の構成ではレコード釦
板40のみを単独で押圧すればプレイ釦板39も
一体的に摺動してレコードモードを設定できる。
第6図において、レコード釦18を押圧すれば、
レコード釦板40の係合片112が、第6図から
わかるように、第1のプレイ釦板46の折曲片1
13に当接して第1、第2のプレイ釦板46,4
7を一体的に押圧する。レコード釦板40のシー
ソレバー123は、第7図に示すように、偏心ピ
ン130と当接する上縁に隣接して切欠き142
を持つている。シーソレバー123はねじりばね
125によつて第7図において時計回り方向の偏
倚力をうけているため、レコード釦板40が押圧
されると第9図に示す如く切欠き142内に偏心
ピン130が位置するまでシーソレバー123は
時計回り方向に回動する。そしてシーソレバー1
23の係止片132は第2のプレイ釦板47の係
止片133と係止可能な位置に移動する。そのた
め引張コイルばね117によつて定位置方向に偏
倚力をうけているレコード釦板40は係止片13
2が係止片133に当接することによつてその押
圧位置にロツクされる。レコード釦板40の押圧
ストロークを詳細にのべると、レコード釦板の係
合片112が第1のプレイ釦板46の折曲片11
3に当接することにより所定の押圧位置までレコ
ード釦板は第1、第2のプレイ釦板46,47を
伴なつて摺動する。その後押力を除去すると係止
片132が係止片133に当接するまで引張コイ
ルばね117の偏倚力によつてレコード釦板40
は押し戻され係止片132が係止片133に係止
されることによりロツクされる。図示の構成にお
いてレコード釦板40は単独で押圧されるだけで
なくプレイ釦板39と同時に押圧してもよいこと
はいうまでもない。
第6図に示すように、誤消去防止レバー58は
小ネジ144によつて支持基板56上に取付けら
れ、ねじりばね145が小ネジに巻装されてい
る。このねじりばね145の一端は小ネジ144
のスリワリ内に収納され、他端は誤消去防止レバ
ー58の上方折曲片146に当接している。その
ため誤消去防止レバー58はねじりばね145に
よつて第6図において反時計回り方向の偏倚力を
うけ、下方に折曲したストツパ片119がレコー
ド釦板40の2股片118に当接することによつ
て誤消去防止レバーの回動が規制されている。第
6図からわかるように、テープカセツト装填部1
1内に装填されたテープカセツト(図示しない)
の誤消去防止ラグに当接可能な誤消去防止片15
0とレコード釦板40のシソレバー123の摺動
路内に移動してシーソレバーの摺動を妨げるスト
ツパ片151とが折曲片149から相反する側方
にそれぞれのびている。装填されたテープカセツ
トの誤消去防止ラグが除去されていない未録音の
場合には、レコード釦18を押圧してレコード釦
板40の2股片118が移動しても誤消去防止レ
バー58の誤消去防止片150はねじりばね14
5の偏倚力によつて僅かに反時計回り方向に回動
しただけで誤消去防止ラグに当接する。従つて誤
消去防止レバー58のそれ以上の反時計回り方向
の回動が防止され、ストツパ片151がシーソレ
バー123の摺動路内に移動せずレコード釦板の
押圧は妨げられることなく継続されてレコードモ
ードが設定される。しかし誤消去防止ラグの除去
された録音済のテープカセツトを装填すれば、誤
消去防止片150は誤消去防止ラグに妨げられず
ラグの除去された孔をへてテープカセツト内に入
り込むことができる。そのため誤消去防止ラグの
除去された録音済テープカセツト装填時に、誤つ
てレコード釦板40を押圧すると2股片118の
移動に追従して、誤消去防止レバー58は誤消去
防止片150がテープカセツト内に入り込むよう
にねじりばね145の偏倚力によつて迅速に反時
計回り方向に回動する。そして第10図に示すよ
うに、誤消去防止レバー58の反時計回り方向の
回動によりストツパ片151がシーソレバー12
3の摺動路内に移動しシーソレバー123の先端
がストツパ片151に当接するためレコード釦板
40の摺動はもはや不可能となる。押圧不能とな
るまでのレコード釦板40の遊びはシーソレバー
123の先端とストツパ片151との間隔および
誤消去防止レバー58の回動前の定位置によつて
規制される。ここで誤消去防止レバー58の定位
置は2股片118とストツパ片119との当接に
よつて決められている。ここで2股片118をそ
の中間の切欠きを利用して変形させればストツパ
片との当接位置を容易に変位させることができス
トツパ片119との当接位置を変位することによ
り誤消去防止レバー58の定位置を容易に制御で
きる。
上記のように誤消去防止レバー58は回動軸よ
り十分離間した自由端に誤消去防止片150およ
びストツパ片151を持つとともにねじりばね1
45によつて常時偏倚力をうけ、レコード釦板4
0の摺動に伴なつて迅速に回動できる。そのため
レコード釦板を僅かに摺動させただけで誤消去防
止ラグの検出が確実かつ迅速になされ録音済テー
プの誤消去が完全に防止される。またレコード釦
板40の遊びは誤消去防止レバー58のストツパ
片119に当接するレコード釦板2股片118を
変形することによつて容易に制御できる。
ストツプ釦14の固定されたストツプ釦板38
は、第2図に示すように、レコード釦板40と反
対のサイドでプレイ釦板39に隣接して基板の下
方に配設されている。このストツプ釦板38は、
第11図からわかるように、基板より下方にのび
た2個のガイドピンとストツプ釦板に形成された
2個のガイド溝とからなる一対のガイド160,
161によつてガイドされている。そして基板の
植設ピン162に巻装されたねじりばね164の
一端がガイド161のガイドピンに他端がストツ
プ釦板38の下方折曲片165にそれぞれ当接す
ることによつてストツプ釦板38は第2図および
第11図に示す如き定位置に向かう方向に偏倚さ
れている。そしてガイド160のガイドピンがガ
イド溝の端面に当接することによつてストツプ釦
板38の定位置が規制されている。
第11図および第12図からわかるように、基
板上に位置するイジエクト板42は基板の側方に
位置する折曲片168を持ち、基板上の2個のガ
イドピンとイジエクト板に形成された2個のガイ
ド溝とからなる一対のガイド169,170によ
つてその摺動がガイドされている。ここで一方の
ガイド169はイジエクト板42が上方に動きう
るようにガタを有して形成されている。このイジ
エクト板42は基板側方の植設ピン172に巻装
されたねじりばね173の一端がガイド170の
ガイドピンに他端が折曲片168の植設ピン17
4にそれぞれ当接することによりイジエクト板4
2は第11図および第12図に示す如き定位置に
向かう方向に偏倚されている。そしてガイド17
0のガイドピンがガイド溝の端面に当接すること
によつてイジエクタト板42の定位置が規制され
ている。またシーソレバー66の上縁に沿つて摺
動しうるようにイジエクト板42は先端にわん曲
ガイド片176を持ち、ストツプ釦板38より側
方に突出した作動片177に当接可能な肩178
が折曲片168に形成されている。更にシーソレ
バー66の上縁に形成されたガイド片76に当接
可能なカム片182がストツプ釦板の前面直立壁
より内方にのびている。
第12図からわかるように基板上に配設されて
上方にはねあがるイジエクトレバー43は基板側
方の植設ピン172によつて回動可能に取付けら
れている。そしてイジエクト板42の植設ピン1
74に当接するねじりばね173の一端が更にの
びてイジエクトレバーの側方係止片183にも当
接している。ねじりばね173の対応する一端は
まず植設ピン174に当接してイジエクト板42
を定位置に向かう方向に摺動させてから側方係止
片183に当接する。そしてねじりばね173は
イジエクトレバー43のガタ止めとしても役立つ
ている。
上述したように、プレイ釦板39が押圧される
ときロツク機構54のシーソレバー66は回動軸
71の回りを時計回り方向に回動してプレイ釦板
を押圧位置にロツクする。このロツク位置におい
て、シーソレバー66はレコード釦板側の端部に
おいて下降しストツプ釦板側の端部において上昇
している。そして上昇する端部のシーソレバー6
6の上端は、第13図に示すように、イジエクト
板42の裏面に当接しねじりばね173の偏倚力
に抗してイジエクト板のガイド170のガイドピ
ンの回じでイジエクト板を、第12図からみて、
反時計回り方向に回動させて押し上げる。シーソ
レバー66によつて押し上げられた位置におい
て、イジエクト板42の肩178はストツプ釦板
38の作動片177と当接不能な上方に移動して
いる(第13図参照)そのためプレイ釦板39が
ロツクされたプレイモードまたはレコードモード
でストツプ釦板38を押圧しても作動片177は
肩178に当接せずストツプ釦板のみが摺動しイ
ジエクト板42は全く摺動しない。しかし上昇し
たシーソレバー66のガイド片76にストツプ釦
板38のカム片182が当接してガイド片76を
下方に押圧するとシーソレバー66はねじりばね
70の偏倚力に抗して反時計回り方向に回動す
る。シーソレバー66の反時計回り方向の回動に
よりシーソレバーのロツク片77が上昇するた
め、プレイ釦板39は何ものにも妨げられずねじ
りばね99の偏倚力によつて定位置に復帰する。
レコード釦板40がプレイ釦板39とともに押圧
されてロツクされたレコードモードにおいては、
第9図に示すように、シーソレバー123が時計
回り方向に回動してシーソレバーの係止片132
がプレイ釦板の係合片133に当接することによ
つてレコード釦板は押圧された位置にプレイ釦板
とともにロツクされている。従つてプレイ釦板3
9のロツクが解除されてプレイ釦板が定位置に復
帰すればレコード釦板40はコイルばね117の
偏倚力によつて係合片133の作動に追従して定
位置に復帰する。このときシーソレバー123は
偏心ピン130が切欠き142を規定している上
端面部と摺接することによりねじりばね125の
偏倚力に抗して反時計回り方向に回動して定位置
に復帰する。
ストツプ釦板38のストツプ釦14は上記のよ
うにプレイ釦板39を単独でまたはレコード釦板
40とともに定位置に復帰させるストツプ機能を
持つとともにイジエクタ板42を動作させてイジ
エクト板を行なうこともできる。つまりプレイ釦
板39が定位置にあればイジエクト板42はシー
ソレバー66によつて押し上げられず、イジエク
ト板の肩178は、第12図に示すように、スト
ツプ釦板38の作動片177の移動路内にある。
そのためストツプ釦板38を押圧すれば、第14
図に示すように、作動片177が肩178に当接
してストツプ釦板とともにイジエクト板42も摺
動し、イジエクト板42の植設ピン174がイジ
エクトレバー43の端面に当接する。そして更に
ストツプ釦板38を押圧すれば植設ピン174に
よつて押圧されることによりイジエクトレバー4
3はねじりばね173の偏倚力に抗して植設ピン
172の回りで反時計回り方向に跳ねあがり、イ
ジエクトレバーの跳ねあがりによりテープカセツ
トはイジエクトされる。このようにストツプ釦板
38のストツプ釦14はプレイおよびレコードモ
ードにおいてストツプ機能をはたし、ストツプモ
ードにおいてイジエクト板としての機能をはたす
という多機能を備えている。このような多機能を
備えたストツプ釦14は単にイジエクト釦を除去
して部品数を減少させただけでなくテープレコー
ドの操作性を十分に向上させることができる。
第2図に示す如くモータからの駆動力をリール
軸に伝達する駆動機構60はキヤプスタン軸10
8と一体的に回転するフライホイール59を備え
ている。このフライホイール59は、第15図お
よび第16図に示すように、金属たとえば真ちゆ
うのホイール本体191の中心部および外周面に
プラスチツク材料の外歯ギヤ187および内歯ギ
ヤ188をアウトサートすることにより形成され
ている。外歯ギヤ187はキヤプスタン軸108
の基端側にフランジ付環形部189を持つととも
に内周面よりくさび形係合片190が真ちゆうの
ホイール本体191内に突出・係合しているた
め、外歯ギヤのスラスト方向およびラジアル方向
の抜け、たおれが完全に防止される。また内歯ギ
ヤ188もキヤプスタン軸108の基端側に多数
のフランジ付ゲート片193(第15図では一部
のみが示されている)を持つとともに外周面より
くさび形係合片194がホイール本体191内に
突出・係合して内歯ギヤのスラスト方向およびラ
ジアル方向の抜け、たおれを防止している。この
ようにフライホイール59のホイール本体を金属
で形成し内歯および外歯のギヤをプラスチツク成
形でアウトサートすることによつて抜け、たおれ
を完全に防止したフライホイールが安価に得られ
る。そしてこのようなフライホイール59は抜
け、たおれが完全に防止され、ガタのないギヤ音
の小さなテープレコーダが得られる。
駆動機構60は、第17図に示すように、回動
軸197によつて基板上に回動可能に取付けられ
た定常走行レバー198に取付けられた定常走行
アイドラギヤ199を備えている。定常走行アイ
ドラギヤ199は、定常走行レバー198が基板
上の植設ピン200に巻装されたねじりばね20
1によつてフライホイール59の外歯ギヤ187
およびリールギヤ52の方向に偏倚力をうけるこ
とによつて、外歯ギヤ187およびリールギヤ5
2に噛合されている。従つて定常走行時には、モ
ータ(図示しない)からエンドレスベルト(図示
しない)によつてフライホイール59に伝達され
た駆動力はフライホイールの外歯ギヤ187から
定常走行アイドラギヤ199をへて巻取りリール
サイドのリールギヤ52に伝達されている。定常
走行レバー198の自由端は2股片203を持
ち、回動軸204によつて基板上に回動可能に取
付けられた定常走行解除レバー205の一端に植
設されれて上方にのびたガイドピン206がこの
2股片203内に拘束されている。そして定常走
行解除レバー205の他端にもガイドピン207
が植設され、このガイドピンは下方にのびてねじ
りばね201の偏倚力によつてシフト釦板41の
カム面208に当接している。しかし第17図に
示す中立位置から第19図または第21図に示す
ようにシフト釦板41がFFまたはREW方向に摺
動されると、ガイドピン207はカム面208に
押圧され、回動軸204の回りで時計回り方向の
回動力が定常走行解除レバー205に生じる。こ
こで定常走行解除レバー205と定常走行レバー
198とはガイドピン206が2股片203に拘
束されることにより連結されている。そのためね
じりばね201の偏倚力に抗して定常走行解除レ
バー205が回動軸204の回りで上述した如く
時計回り方向に回動すると、定常走行レバー19
8は回動軸197の回りで反時計回り方向にそれ
ぞれ回動する。そして定常走行レバー198が回
動軸197の回りで反時計回り方向に回動すれば
定常走行レバー198上の定常走行アイドラギヤ
199は外歯ギヤ187およびリールギヤ52の
いずれとも噛合しない位置に移動して定常走行が
解除される。シフト釦板41がFF、REWの位置
にあればガイドピン207がカム面208にねじ
りばね201の偏倚力によつて押圧されることに
より、定常走行アイドラギヤ199は定常走行解
除位置に確実に維持される。
第3図および第17図に示すように、ブレーキ
機構50はリールギヤ52,53と接触するたと
えばゴムのように軟質材よりなるブレーキシユー
51が固定されたブレーキレバー211を備えて
いる。このブレーキレバー211の下方折曲片2
12に基板上の植設ピン213に巻装されたねじ
りばね214の一端が当接することにより、ブレ
ーキレバー上のブレーキシユー51はリールギヤ
52,53に押圧されてリール軸32,33の回
転を防止している。ブレーキシユー51をリール
ギヤ52,53に直接接触させずリールギヤと同
軸のデイスクに接触させる構成としてもよい。ブ
レーキレバー211は、プレイ釦板39がねじり
ばね99の偏倚力に抗して押圧されたとき第2の
プレイ釦板47の係合片216がブレーキレバー
の肩217に当接することにより、プレイ釦板3
9とともに摺動する。ブレーキレバー211の摺
動は基板上の2個のガイドピンとブレーキレバー
211に形成された長孔状ガイド溝とからなる一
対のガイド218,219によつてガイドされて
いる。一方のガイド219はガイドレバー211
の揺動を許容するようにガイドピン220と長孔
状のガイド溝221との間に十分な隙間をのこし
て形成されている。また他方のガイド218のガ
イドピンはねじりばね214の巻装された植設ピ
ン213に一致している。そして三角形のカム溝
223がブレーキレバー211の一端に形成さ
れ、シフト釦板41上のガイドピン224がカム
溝223内に突出している。このガイドピン22
4はシフト釦板41がFF、REWのために摺動し
たときカム面225,226に当接してねじりば
ね214の偏倚力に抗してブレーキレバー211
を、ブレーキシユー51がリールギヤ52,53
から離反する方向に、摺動させることができる。
駆動機構60は、第17図からわかるように、
FFギヤ230、REWギヤ231を更に備え、こ
れらのギヤは回動軸232,213によつて基板
上に回動可能に取付けられたFFレバー234、
REWレバー235の一端に配設されている。こ
こでREWレバー235の回動軸213はねじり
ばね214の巻装された植設ピン213に一致し
ている。そしてねじりばね214の他の端が
REWレバーの下方折曲片236に当接して植設
ピン213の回じでREWレバーに反時計回り方
向の偏倚力を与えている。REWレバー235の
他端に形成されたガイド片239はねじりばね2
14の偏倚力によつてシフト釦板41のカム面2
40および基板上の環形溝付ガイドピン241に
押圧されている。REWレバー235の動作はガ
イドピン244によつてガイドされている。また
フライホイール59の内歯ギヤ188に噛合可能
な中間ギヤ242がREWギヤ231と同軸で下
方にREWレバー235の一端に取付けられてい
る。他方、フライホイール59の外周面上に掛け
られている図示しないエンドレスベルトに押圧可
能なプーリ243がFFギヤ230と同軸で下方
にFFレバー234の一端に取付けられている。
FFレバー234は弾性を有する薄板より作ら
れ、一方の端部を幅の狭いわん曲アーム246と
している。そしてわん曲アーム246の自由端に
上方にのびたガイドピン247が植設され、この
ガイドピンはシフト釦板41に形成されたカム溝
248内にのびている。わん曲アーム246は、
シフトボタン41がFFにセツトされるときガイ
ドピン247がカム溝248により上方向に押圧
されて変形することによつてFFレバー232に
回動軸234の回りで反時計回り方向の偏倚力を
与えるばねとしての機能をもつている。このよう
にFFレバー234の一端がばねとして機能をも
つことによりFFレレバーのためのねじりばねが
不要となり、部品数が減少するとともに構成が簡
潔化される等の利点が得られる。
上記のように構成された駆動機構60におけ
る、中立、FF、REW時での駆動力の伝達経過を
順次のべる。中立時を示す第17図および第18
図において、フライホイール59に伝達された駆
動力はフライホイールの外歯ギヤ187と定常走
行アイドラギヤ199との噛合、定常走行アイド
ラギヤとリールギヤ52との噛合によりリール軸
32に伝達されてリール軸32を巻取りリールと
して定常走行させる。またFF時では上述したよ
うに、わん曲アーム246の偏倚力によつてFF
レバー234が回動軸232の回りで反時計回り
方向に回動し、第19図および第20図に示す如
くプーリ243がフライホイール59の外周面上
のエンドレスベルトに押圧されかつFFギヤ23
0がリールギヤ52に噛合する(第20図参
図)。同時に定常走行解除レバー205が回動軸
204の回りで時計回り方向に、定常走行レバー
198が回動軸197の回りで反時計回り方向に
ねじりばね201の偏倚力に抗してそれぞれ回動
するため、定常走行アイドラギヤ199はリール
ギヤ52およびフライホイールの外歯ギヤ187
からそれぞれ離反する。そのため第20図からよ
くわかるように、FF時において駆動力はフライ
ホイール59からプーリ243に伝達される。い
うまでもなくプーリ243はフライホイール59
より小径で歯数も少ないため高速で回転し、プー
リと同軸のFFギヤ230を介してリールギヤ5
2も、フライホイールと同様に時計回り方向に、
高速で回転しそれによつてリール軸32は早送り
用巻取りリールとして高速回転する。更にREW
時では第21図および第22図に示すように、
REWレバー235が回動軸でもある植設ピン2
13の回りでねじりばね214の偏倚力により反
時計回り方向に回動することにより、REWギヤ
231がリールギヤ53に中間ギヤ242がフラ
イホイール59の内歯ギヤ188にそれぞれ噛合
する(第22図参照)。そしてFF時と同様に定常
走行アイドラギヤ199はリールギヤ52および
外歯ギヤ187からそれぞれ離反する。そのため
第22図からよくわかるように、駆動力はフライ
ホイール59の内歯ギヤ188と中間ギヤ242
との噛合によりREWギヤ231を高速回転させ
かつリールギヤ53をも高速回転させる。ここで
内歯ギヤ188を介して駆動力が伝達されている
ためリールギヤ53の回転方向はフライホイール
59の回転方向と逆になり、リール軸33は早戻
し用巻取りリールとして反時計回り方向に高速回
転する。
シフト釦板41は、上述したように、FFレバ
ー234のガイドピン247を拘束するカム溝2
48と、定常走行解除レバー205のガイドピン
207およびREWレバー235のガイド片23
9が夫々当接するカム面208,240とを備え
ている。そしてブレーキレバー211のカム溝2
23内に位置するガイドピン224がシフト釦板
41の上面に植設されている。更にシフト釦板4
1は第17図および第23図に示す如く基板の背
面に対向した垂直折曲片250を持ち、基板に噛
合された小ネジよりなる2個のガイドピンが座金
とともに垂直折曲片250に形成されたガイド溝
内に位置することにより構成される一対のガイド
251,252によつてシフト釦板の摺動がガイ
ドされている。たとえばプラスチツクのような絶
縁材からなる一対のくさび形のスイツチ作動片2
54,255が垂直折曲250から突出し、シフ
ト釦板41が摺動するとき第19図および第21
図に示す如くいずれかのスイツチ作動片が電源ス
イツチ49の可動片256に当接して可動片を固
定片257に接触させることにより電源スイツチ
をオンにセツトしている。シフト釦板41はクイ
ツクボールシステムによつてその位置決めが確保
されるように第23図に示す如く垂直折曲片25
0に卵形の一連の位置決め孔258,259,2
60が形成され、基板の懸架部261が取付けら
れた板ばね262によつてスチールボール263
が位置決め孔に嵌合可能に偏倚されている。スチ
ールボール263はシフト釦板41の中立時には
中央の大きな位置決め孔259内に嵌合されてい
る。そしてシフト釦板41の側方突出片268か
ら上方にガイドピン269が突出している。この
ガイドピンはシフト釦板41が第17図に示す中
立位置に配置されている時にはプレイ釦板39が
押圧されても第2のプレイ釦板47のカム面27
0に接触せずにプレイおよびレコードモードの設
定を許容する。しかしシフト釦板41を第19図
あるいは第21図に示すFFあるいはREW位置に
配置した時にはすでに押圧されている。第2のプ
レイ釦板47のカム面270(第3図参照)に摺
接して第2のプレイ釦板を僅かに押し戻しそれに
よつて後で詳述する如くキユー・レビユーが設定
される。更にシフト釦板41は、第17図からわ
かるように、三角形のカム面272を有するとと
もにレコード釦板40のシーソレバー23に形成
された係合片134と係合可能な2股片273を
有している。2股片273のうち一方は、第24
図に特に良く示すように、下方折曲部274を持
ち、係合片134は上方折曲部275を持つてい
る。
シフト釦板41を第17図に示す中立位置から
FF方向つまり図の右方に摺動させて第19図に
示すFF位置に切換えた場合について詳細に説明
する。まず駆動機構60の各構成部材の動作につ
いてくりかえしのべる。第19図に示す如くカム
面208によつてガイドピン207が移動するこ
とにより定常走行解除レバー205は回動軸20
4の回りで時計回り方向に、ガイド206が2股
片203に拘束されていることにより定常走行レ
バー198は回動軸197の回りで反時計回り方
向にそれぞれねじりばね201の偏倚力に抗して
回動する。そして定常走行レバー198上の定常
走行アイドラギヤ199はフライホイール59の
外歯ギヤ187およびリールギヤ52より離反す
る。またガイドピン247がカム溝248内を上
方向にガイドされることによりわん曲アーム24
6が変形してFFレバー234を回動軸232の
回りで反時計回り方向に偏倚させる。そのため
FFレバー234上のFFギヤ230はリールギヤ
52に押圧されて噛合し、プーリ243はフライ
ホイール59の外周面上のエンドレスベルトに押
圧される。他方REWレバー235はシフト釦板
41がFF方向に摺動しても回動せずREWギヤ2
31、中間ギヤ242がリールギヤ53、フライ
ホイール59の内歯ギヤ188からそれぞれ離間
した非作動位置に維持される。従つて第20図か
らよくわかるように、駆動力はフライホイール5
9からプーリ243、FFギヤ230をへてリー
ルギヤ52に伝達されてリール軸32を高速で回
転させる。ここでブレーキ機構50についてのべ
ると、シフト釦板41がFF方向に右斜め上方に
摺動するときシフト釦上のガイドピン224がカ
ム溝223のカム面226に当接しブレーキレバ
ー211をねじりばね214の偏倚力に抗して摺
動させることによりブレーキシユー51をリール
ギヤ52,53から離反させてブレーキを解除し
ている。そして更にスイツチ作動片254が電源
スイツチ49の可動片256に当接して可動片を
固定片257に接触させることにより電源スイツ
チ49がオンになりそれによつてモータ(図示し
ない)がフライホイール59を回転させる為に始
動する。
またプレイ釦板39が押圧位置にロツクされた
状態でシフト釦板41をFF方向に摺動する場合
つまりキユーとなる場合についてのべる。この場
合、プレイ釦板39の第2のプレイ釦板47によ
つて電源スイツチ49は、既にオンとなつている
(第3図参照)。シフト釦板41が中立位置にある
場合でプレイ釦板39がロツク位置にあるとき、
第2のプレイ釦板47のカム面270はシフト釦
板41のガイドピン269に隣接する位置にある
(第17図参照)。そのためシフト釦板41がFF
方向に摺動すればガイドピン269はカム面27
0に当接して第2のプレイ釦板を第19図に示す
ように一点鎖線に示す位置から二点鎖線に示す位
置まで僅かに押し戻す。ここで上述したように第
2のプレイ釦板47は第2のプレイ釦板上の植設
ピン49がねじりばね93によつて第1のプレイ
釦板46のストツパ片95に偏倚されることによ
つて第1のプレイ釦板と弾性的に連結されてい
る。そのためシフト釦板41のFF方向への摺動
によつて与えられた第2のプレイ釦板47の変位
はねじりばね93が変形されることにより吸収さ
れた第1のプレイ釦板46は全く移動しない。そ
して第2のプレイ釦板の僅かな変位により第2の
プレイ釦板上のピンチローラ34が磁気テープよ
り僅かに離反し、磁気ヘツド35は磁気テープに
対してプレイおよびレコードモードの時よりもは
るかに軽く接触する。従つてピンチローラ34と
キヤプスタン軸108との間に僅かな隙間ができ
磁気テープを磁気ヘツド35に僅かに接触させな
がらリール軸32を時計回り方向に高速回転させ
るキユーの状態が設定できる。
しかしレコード釦板40がプレイ釦板39とと
もにロツク位置にあるとき誤つてシフト釦板41
をFF方向に押圧してもシフト釦板は摺動しな
い。つまりレコード釦板40がロツクされている
とき、シーソレバー123の係合片134は、第
17図の一点鎖線で示すようにシフト釦板41の
2股片273上にある。第23図からわかるよう
に、2股片273の一片に形成された下方折曲部
274は係合片134の傾斜面に対向しているの
に対し2股片の他片は係合片134の上方折曲部
275に対向している。そのためシフト釦板41
をFF方向に摺動させようとしても2股片273
が係合片134の上方折曲部275に当接して妨
げられることによりシフト釦板はそれ以上移動し
ない。従つてレコードモードであやまつてシフト
釦板41をFF方向に押圧してもシフト釦板は摺
動せず早送り録音のような誤動作を完全に防止で
きる。
更にシフト釦板41を第17図に示す中立位置
からREW方向つまり図の左方に摺動させて第2
1図に示すREW位置に切換えた場合についても
同様に詳細に説明する。駆動機構60についてま
ずのベると、カム面208によつてガイドピン2
07が移動することによりFF時と同様の動作を
へて定常走行アイドラギヤ199は外歯ギヤ18
7およびリールギヤ52より離反する。またガイ
ドピン247がカム溝248内を横方向に移動す
るにすぎずわん曲アーム246は変形せず全く偏
倚力を生じないためFFレバーは移動せずFFギヤ
230、プーリ243はその非作動位置に維持さ
れる。他方、ガイド片239がカム面240との
当接を解除されてねじりばね214の偏倚力によ
つて回動軸である植設ピン213の回りをREW
レバー235が回動することにより、REWギヤ
231はリールギヤ53に中間ギヤ242がフラ
イホイール59の内歯ギヤ188にそれぞれ噛合
される。従つて第22図からよくわかるように、
駆動力はフライホイール59から内歯中間ギヤ1
88をへてギヤ242、REWギヤ231および
リールギヤ53に伝達されてリール軸33を高速
で回転させる。ここでリール軸33は内歯ギヤ1
88を介して駆動力が伝達されているためにフラ
イホイール59の回転方向と逆方向に回転する。
ブレーキ機構50についてのべるとシフト釦板4
1がREW方向に摺動するときシフト釦板上のガ
イドピン224がカム溝223のカム面225に
当接することによりブレーキレバー211を左斜
め上方に移動させブレーキシユー51をリールギ
ヤ52,53から離反させてブレーキを解除して
いる。他方、スイツチ作動片255が可動片25
6に当接して可動片を固定片257に接触させる
ことにより電源スイツチがオンになりそれによつ
てモータ(図示しない)が始動する。
またプレイ釦板39が単独でまたはレコード釦
板40とともに押圧位置にロツクされた状態でシ
フト釦板41をREW方向に摺動する場合つまり
レビユーとなる場合についてのべる。この場合電
源スイツチ49は既にオンとなつておりスイツチ
作動片255は有効に作用しない。シフト釦板4
1が中立位置にある場合でプレイ釦板39がロツ
ク位置にあるとき、第2のプレイ釦板47のカム
面270はプレイ釦板41のガイドピン269に
隣接する位置にある。そのためシフト釦板41が
REW方向に摺動すればガイドピン269がカム
面270に当接することにより、上述したFF時
と同時にして、第2のプレイ釦板47を一点鎖線
の位置から二点鎖線の位置まで僅かに押し戻す。
従つてFF時と同様にピンチローラ34とキヤプ
タン軸108との間に僅かな隙間ができ磁気テー
プを磁気ヘツド35に僅かに接触させながらリー
ル軸33を反時計回りに回転させるレビユーの状
態が設定できる。ここでレコード釦板40がプレ
イ釦板39とともにロツク位置にあれば、上述し
たようにシーソレバー123の係合片134は、
第17図の一点鎖線で示すように、シフト釦板4
1の2股片273上にある。しかしFF時と異な
り、シフト釦板41をREW方向に押圧すれば2
股片273の下方折曲片274が、第24図に示
すように、係合片134の傾斜面に当接して係合
片を押し上げるためシフト釦板は係合片に妨げら
れることなく摺動できる。この時下方折曲部27
4によつて係合片134が押上げられるため、シ
ーソレバー23はねじりばね125の偏倚力に抗
して、第9図で一点鎖線の矢印に示すように、反
時計回り方向に回動することにより係止片132
が第2のプレイ釦板47の係止片133より離脱
する。ここでシーソーレバー123は先端の係止
片131がロツク用のシーソーレバー66の係合
片75よりも下方レベルに位置するまで十分に回
動する。レコード釦板40は係止片132が係止
片133より離脱してフリーの状態となり引張コ
イルばね117の偏倚力によつて定位置に復帰す
る。レコード釦板40が復帰するとき、係止片1
31が係合片75の下方を通過して折曲片に当接
しないためロツク用のシーソーレバー66はプレ
イ釦板39をロツクする位置より移動せず従つて
プレイ釦板39はそのロツク位置になおも維持さ
れる。上記のようにレコードモードにおいてシフ
ト釦板41をREW方向に押圧すればレコード釦
板40のみが定位置に復帰しプレイ釦板39はロ
ツク位置になおも維持される。そのためレコード
中にREWとすることによつて録音した箇所をす
ぐに再生することができ、テープレコーダの操作
性が飛躍的に増加する。
FF,REWから第17図に示す中立位置に変す
ためにはシフト釦板41を中立位置方向に押圧す
れば定常走行レバー198、定常走行解除レバー
205、FFレバー234、REWレバー235は
前記と逆方向に回動して対応する定位置に復帰す
る。FF,REWよりSTOPに切換えるとき磁気テ
ープのたるみが生じやすい。このようなテープの
たるみは供給側リールにまずブレーキをかけた後
巻取り側リールにブレーキをかけることにより防
止できる。そのため図示のブレーキ機構50にお
いてガイド218,219のうち一方のガイド2
19のガイドピン220はブレーキレバー211
の揺動を許容するようなガイド溝221との間に
十分な隙間を有して形成されている。第19図は
示すFF位置からシフト釦板41を図の左方に摺
動させればシフト釦板のガイドピン224もシフ
ト釦板とともに左方に移動する。ブレーキレバー
211はねじりばね214によつてブレーキシユ
ー51がリールギヤ52,53に接触する方向に
偏倚されているため、ガイドピン224が移動す
ればカム面226がガイドピンに当接しつつ一点
鎖点の矢印で示す方向に押し戻される。このとき
ブレーキレバー211に揺動を生じるのに十分な
隙間がガイドピン220とガイド溝221との間
に存在するためブレーキレバー211は、第25
図に示すように、植設ピン213を中心として時
計回り方向に揺動した状態で下方に移動する。そ
して更にガイドピン224が移動すればブレーキ
レバー上のブレーキシユー51は第26図に示す
ように供給側のリールギヤ53にまず接触してリ
ール軸33にブレーキをかけ、その後巻取り側の
リールギヤ52に当接してリール軸32にブレー
キをかけて第17図に示す完全なブレーキ位置に
復帰する。他方REW位置からシフト釦板41を
右方に摺動させれば前記とは逆にブレーキレバー
211は植設ピン213を中心として反時計回り
方向に揺動した状態で移動するためREWでの供
給側のリールギヤ52にまず接触しその後巻取り
の側のリールギヤ53に接触して第17図に示す
完全なブレーキ位置に復帰する。このように図示
のブレーキ機構50では一対のガイド218,2
19のうち一方のガイド219にブレーキレバー
211の揺動を許容する隙間を与えることにより
FF,REWよりSTOPに戻すときまず供給側のリ
ールギヤにブレーキシユー51を接触させて供給
側のリール軸にブレーキをかけている。それから
巻取り側のリールギヤにブレーキシユーを接触さ
せて巻取り側のリール軸にブレーキをかけてお
り、一対のリール軸に同時にブレーキをかけてい
ない。従つて供給側のリール軸にまずブレーキを
かけることによりテープに十分なバツクテンシヨ
ンが与えられた後、巻取り側リール軸にブレーキ
がかかるためにテープにたるみの生じる余地がな
くテープのたるみが十分に防止される。
シフト釦板41がFF又はREW方向に摺動され
るとき、スチールボール263は中央の位置決め
孔259から離脱して対応する位置決め孔258
又は260内に嵌合されるのはいうまでもない
(第23図参照)。図示のテープレコーダ10はこ
のようなクイツクボールシステムによつてシフト
釦板41がFF,REWのロツクされた状態でスト
ツプ釦14を押圧した場合でもシフト釦板41が
中立位置に自動的に復帰するように構成されてい
る。つまり第11図および第27図に示すように
FF,REW解除板280がイジエクト板42の折
曲片168に並設しガイド278,279にガイ
ドされて基板の側面に配設されている。この
FF,REW解除板280はストツプ釦板38の作
動片177が当接可能な内方に折曲した係合片2
81と、基板上の一対のガイド282,283に
ガイドされシフト釦板41のカム面272に対向
して位置するガイド片284を持つ内方折曲片2
85と、をそれぞれの端に有している。そして基
板上の植設ピン287との間に張設された引張コ
イルばね288によつてストツプ釦板38の方向
に偏倚されている。ここで図示のように係合片2
81はイジエクト板42の肩178よりも作動片
177に接近して位置している。そのためロツク
用のシーソレバー66が定位置にあり、ストツプ
釦板38がイジエクト機能を遂行するとき、スト
ツプ釦板を押圧すればストツプ釦板の作動片17
7はイジエクト板42の肩178に当接する前に
まずFF,REW解除板280の係合片281に当
接してFF,REW解除板280を引張コイルばね
288の偏倚力に抗してシフト釦板41の方向に
押圧する。シフト釦板41が中立位置にあれば、
第17図に一点鎖線で示すように、FF,REW解
除板280のガイド片284はカム面272に当
接ない。しかしシフト釦板41が、第19図に示
すFF位置にあれ、ガイド片284はカム面27
2に当接してシフト釦板を第7図に示す中立位置
に向かう方向即ち、第19図における左方向に押
圧する。シフト釦板41がガイド片248によつ
て上述した如きの方向にある程度移動してスチー
ルボール263が中央の位置決め孔259内に部
分的に嵌合すれば板ばね262の偏倚力によつて
スチールボールは急激に位置決め孔259内にお
ちこむ。このように中央に大径の位置決め孔25
9を持ち板ばね262によつ市スチールボール2
63を押圧しているクイツクボールシステムで
は、シフト釦板41を完全に中立位位置に復帰さ
せる必要はなくスチールボールが中央の位置決め
孔259内に部分的に嵌合するまで移動すれば足
りる。従つて図示のFF,REW解除板280とク
イツクボールシステムとを利用してシフト釦板4
1を容易に移動させうる。またシフト釦板41が
第21図に示すREW位置にある場合にも、FF時
と同様に、ガイド片284がカム面272に当接
することによりREW位置から中立位置にシフト
釦板41を容易に移動させうる。そしてストツプ
釦板38を更に摺動させて作動片177をイジエ
クト板42の肩178に当接させることによりイ
ジエクトレバー43を動作させることができる。
従つてストツプ釦14を押圧することにより、上
述したストツプおよびイジエクト機能だけでな
く、FF,REWからカセツトイジエクトを直接に
行なうことができ、テープレコーダの操作性が増
大する。
リール機構の巻取りリールについて詳細にのべ
ると、第28図に示すように、リールカバーは合
成樹脂製の基板293と一体に形成されリールカ
バーに形成されたメネジにスリーブ軸受294の
オネジを噛合することによつてリール軸受部が構
成されている。このようにリールカバー292を
別体から構成せず基板293と一体成形すること
により部品数が減少するとともに外観の美感が改
善される。また支持円筒295がリール軸32の
下端部に圧入され支持円筒の外周デイスク296
が更に圧入され、フエルトプレート297を介し
てリールギヤ52がプーリ上に配設さている。そ
して支持円筒295内の孔内に嵌入される係止片
を持つ座部材298が圧縮コイルばね299よつ
てリールギヤ52に押圧されている。そしてリー
ル軸32はスリーブ軸受294の下方より挿入さ
れリール軸の上端にプラスチツクの廻り止め30
0が装着されている。テープカウントはN,S極
が交互に形成されたマグネツトリング301をデ
イスク296上に配設し、このマグネツトリング
に磁気感応素子(図示しない)を組合せて電気的
に行ないうるとともに、デイスクをプーリとして
利用しエンドレスベルト302をテープカウンタ
のプーリ(図示しない)との間に架設して機械的
に行なつてもよい。廻り止め300の美感を改善
するため廻り止め上端に空気にげ孔を形成せずリ
ール軸32に空気にげのための長溝303を形成
することが好ましい。しかし必要に応じて廻り止
め上端に補助用の小な空気にげ孔を設けてもよ
い。
また図示のテープレコーダ10において、カセ
ツトの背面に当接するカセツトホルダばね310
は第1図に示すように一対の2股片311,31
2を有して形成されている。そして基板側面の係
止突起313,314に2股片311,312を
係止することによつてカセツトホルダばね310
は基板側面の所定位置に配設される。カセツトホ
ルダばね310は2股片311,312と係止突
起313,314とを利用してはめ込みのみで配
設されるため組立てが極めて容易になる。また図
示のテープレコーダではレバー、板類の重複は3
枚まででありテープレコーダの薄型化ははかられ
ている。
上記のようにこの発明によれば、テープレコー
ダが、基板の平面に沿つて移動自在なプレイ釦板
およびストツプ釦板と、基板の平面に対して交差
する方向に配置された基板の側面に回動自在に設
けられプレイ釦板の押圧によりプレイ釦板および
ストツプ釦板に対して交差する方向において一方
向に回動しストツプ釦板の押圧により上記方向に
おいて他方向に回動するシーソーレバーと、を備
ており、シーソーレバーの回動中心軸を中心とし
て一方の側にプレイ釦板が他方の側にストツプ釦
板が配置され、プレイ釦板が押圧されてシーソー
レバーが一方に回動した時プレイ釦板に係合して
押圧された位置にプレイ釦板を保持しストツプ釦
板が押圧されてシーソーレバーが他方向に回動し
た時押圧されたプレイ釦板との係合を解除してプ
レイ釦板の元の位置への復帰を許容するロツク片
をシーソーレバーが有している。このようなロツ
ク機構はシーソーレバーが基板に対しても縦方向
に位置し基板上にかさねられているものでないた
め、据付けスペースが少なくかつ基板の厚さ方向
に固有の据付けスペースを必要としない。従つて
テープレコーダの小型化および薄型化をはかるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例に係るテープレコー
ダをそれぞれ示し、第1図は外観を示す概略斜視
図、第2図は基板を除去した内部構造の平面図、
(以下の図面は第2図を基準に正面、右側面、左
側面、背面を定めている)第3図主としてプレイ
釦板、ロツク機構を示す平面図、第4図は第3図
の線−から見た主としてロツク機構を示す正
面図、第5図は主としてプレイ釦板を示す平面
図、第6図および第7図は主としてレコード釦板
を示す平面図および右側面図、第8図はプレイモ
ードでの部分右側面図、第9図はレコードモード
での右側面図、第10図は誤消去防止レバーの動
作を示す平面図、第11図は主としてストツプ釦
板、シフト釦板を示す平面図、第12図はストツ
プモードでの左側面図、第13図はプレイまたは
レコードモータでの部分左側面図、第14図はイ
ジエクト動作を示すストツプモードでの左側面
図、なお第12図、第13図および第14図にお
いてFF,REW解除板は除去されている、第15
図はテープレコーダに組込まれたフライホイール
の平面図、第16図はフライホイールの部分縦断
面図、第17図、第19図および第21図はシフ
ト釦板の中立、FFおよびREW時での平面図、第
18図、第20図および第22図はシフト釦板の
中立、FFおよびREW時での駆動力の伝達経路を
示す説明図、第23図は背面図、第24図は第1
7図の線XI−XIから見た正面図、第25
図および第26図はFFおよび中立にシフト釦板
をもどす場合でのブレーキ機構の動作図、第27
図はストツプモードでの左側面図、第28図はリ
ール機構の縦断面図でる。 10……テープレコーダ、14……ストツプ
釦、16……プレイ釦、18……レコード釦、2
2……シフト釦、32,33……リール軸、34
……ピンチローラ、35……磁気ヘツド、38…
…ストツプ釦板、39……プレイ釦板、40……
レコード釦板、41……シフト釦板、42……イ
ジエクト板、43……イジエクトレバー、46…
…第1のプレイ釦板、47……第2のプレイ釦
板、50……ブレーキ機構、51……ブレーキシ
ユー、54……ロツク機構、66……シーソーレ
バー、67,68……植設ピン、69……折曲
片、70……ねじりばね、71……回動軸、75
……係合片、77……ロツク片。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基板の平面に沿つて移動自在なプレイ釦板お
    よびストツプ釦板と、基板の平面に対して交差す
    る方向に配置された基板の側面に回動自在に設け
    られプレイ釦板の押圧によりプレイ釦板およびス
    トツプ釦板に対して交差する方向において一方向
    に回動しストツプ釦板の押圧により上記方向にお
    いて他方向に回動するシーソレバーと、を備えて
    おり、 シーソレバーの回動中心軸を中心として一方の
    側にプレイ釦板が他方の側にストツプ釦板が配置
    され、 プレイ釦板が押圧されてシーソレバーが一方向
    に回動した時プレイ釦板に係合して押圧された位
    置にプレイ釦板を保持しストツプ釦板が押圧され
    てシーソレバーが他方向に回動した時押圧された
    プレイ釦板との係合を解除してプレイ釦板の元の
    位置への復帰を許容するロツク片をシーソレバー
    が有している、 ことを特徴とするテープレコーダ。
JP2414979A 1979-03-02 1979-03-02 Tape recorder Granted JPS55117754A (en)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2414979A JPS55117754A (en) 1979-03-02 1979-03-02 Tape recorder
US06/123,686 US4334253A (en) 1979-03-02 1980-02-22 Tape recorder

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2414979A JPS55117754A (en) 1979-03-02 1979-03-02 Tape recorder

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55117754A JPS55117754A (en) 1980-09-10
JPS6120935B2 true JPS6120935B2 (ja) 1986-05-24

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JP2414979A Granted JPS55117754A (en) 1979-03-02 1979-03-02 Tape recorder

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS55117754A (en) 1980-09-10

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