JPS6117622Y2 - - Google Patents

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JPS6117622Y2
JPS6117622Y2 JP16051080U JP16051080U JPS6117622Y2 JP S6117622 Y2 JPS6117622 Y2 JP S6117622Y2 JP 16051080 U JP16051080 U JP 16051080U JP 16051080 U JP16051080 U JP 16051080U JP S6117622 Y2 JPS6117622 Y2 JP S6117622Y2
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transistor
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transistors
emitter
collector
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は差動増幅器に関し、特にバイポーラト
ランジスタを用いた無歪差動増幅器に関する。
バイポーラトランジスタにおいてはそのコレク
タ電流Icとベース・エミツタ間電圧VBEとの間
には、 Ic=Is{exp(qVBE/KT)−1} ……(1) なる関係式が成立する。ここに、Isは逆方向飽
和電流、qは電子電荷、Kはボルツマン定数、T
は接合部絶対温度を夫々示している。このように
バイポーラトランジスタの入出力特性は非直線性
を有しているために入力電圧波形に対してコレク
タ出力電流波形は大きな歪を有することになる。
かかる歪を排除すべく例えばエミツタ抵抗を挿
入していわゆる電流負帰還を施す方法が採られる
が、完全な歪の除去はなされ得ないばかりか、帰
還量を大とすれば回路利得が減少すると共に回路
の不安定性を誘発して好ましくない。第1図は一
般に用いられている差動増幅器の回路例であり、
差動対のPNPトランジスタQ3,Q4のエミツタは
電流帰還用エミツタ抵抗R3,R4を夫々介して共
通接続されていると共に、電流源Ipによりバイ
アス電流が供給されている。トランジスタQ4
ベースは基準電位すなわちアース電位が付与され
ており、トランジスタQ3のベースに入力信号ei
が印加され、両トランジスタのコレクタ抵抗
R1,R2により差動反転出力が導出される如き構
成である。
この差動増幅器において、直流バイアス電圧及
び電流を除いた交流成分のみの関係を考察する
に、トランジスタQ3,Q4のベース・エミツタ間
電圧の交流分をVbe3,Vbe4とすると、入力電圧
iとエミツタ電流ie3,ie4との関係は、 ei=Vbe3+R3・ie3+R4・ie4−Vbe4
……(2) となる。また、両エミツタ間電圧Veeと正相出力
p2との関係は Vp2=R/R+R・Vee ……(3) と表わされる。
ここで、入力信号eiが正方向(増加方向)に
変化した場合について考えると、トランジスタ
Q3のエミツタ電流(≒コレクタ電流)は減少
し、トランジスタQ4のエミツタ電流(≒コレク
タ電流)は増加する。その結果、各トランジスタ
のベース・エミツタ間電圧の変動幅△VBE3,△
BE4の関係は、(1)式の特性曲線(周知である故
に特に図示しない)から明らかな如く、 |△VBE3|>|△VBE4| ……(4) となる。従つて、(2)式中のVbe3−Vbe4は Vbe3−Vbe4>0 …… となることが判る。よつて、入力電圧eiが増加
すれば(2)式に於て、両エミツタ間電圧Vee=R3
e3+R4・ie4の増加率は減少することになつ
て、(3)式より出力電圧v0も増加率が減少する。一
方、入力電圧eiが負方向に変化した場合も同様
となる。よつてサイン状入力波形eiに対する出
力波形v0は、第2図に示す如く上下ピークがつぶ
れた形をなし歪が発生することになる。
本考案の目的はバイポーラトランジスタにおけ
る入出力特性の非直線性による出力歪を簡単な構
成にて完全に除去することが可能な差動増幅器を
提供することである。
本考案による差動増幅器は、互いのコレクタに
第1の電源が夫々供給されかつ互いのベースに差
動入力信号が印加されたエミツタフオロワ型式の
第1及び第2の差動トランジスタと、これら第1
及び第2のトランジスタのエミツタフオロワ出力
を夫々ベース入力として互いに差動的に動作する
よう接続されて第1及び第2のトランジスタと逆
導電型の第3及び第4の差動トランジスタと、第
1及び第3のトランジスタに一定比の電流を供給
すべく当該第1のトランジスタのエミツタ及び第
3のトランジスタのコレクタと第2の電源との間
に設けられた第1の電流供給手段と、第2及び第
4のトランジスタに一定比の電流を供給すべく当
該第2のトランジスタのエミツタ及び第4のトラ
ンジスタのコレクタと第2の電源との間に設けら
れた第2の電流供給手段と、第1及び第2のトラ
ンジスタのコレクタと第1の電源との間に夫々設
けられて差動出力を導出するための負荷抵抗とを
含む構成である。
以下に図面により本考案について説明する。
第3図は本考案の一実施例を示す回路図であ
り、第1図と同等部分は同一符号により示されて
いる。エミツタ抵抗R3,R4を夫々介してエミツ
タが共通接続された差動接続構成のPNPトランジ
スタQ3及びQ4の各ベースにはエミツタフオロワ
構成のNPNトランジスタQ1及びQ2のエミツタフ
オロワ出力が夫々印加されている。トランジスタ
Q1及びQ2の各ベースが差動入力端子となるもの
で、本例に於てはトランジスタQ1のベースに入
力信号eiが印加され、トランジスタQ2のベース
はアース電位が付与されており、トランジスタ
Q1,Q2のコレクタには夫々負荷抵抗Rc1,Rc2
設けられて各抵抗の両端電圧が増幅出力Vp1,V
p2となる。
そして、これらトランジスタQ1及びQ3へ一定
比の電流を供給すべく、トランジスタQ5、ダイ
オードD1及び抵抗R5,R6より成るカレントミラ
ー回路1が設けられている。またトランジスタ
Q2及びQ4へ一定比の電流を供給すべく、トラン
ジスタQ6,ダイオードD2及び抵抗R7,R8より成
るカレントミラー回路2が設けられている。尚、
ダイオードD1,D2は共にダイオード接続された
トランジスタに置換可能である。
かかる構成に於て、同様に交流成分のみについ
て入力電圧eiとトランジスタQ3,Q4の各エミツ
タ電流ie3,ie4との関係を考えれば下式とな
る。
i=−Vbe1+Vbe3+ie3・R3+ie4・R4−Vbe4
+Vbe2 ……(6) ここで、カレントミラー回路1及び2の抵抗
R5,R6及びR7,R8を夫々等しくしてカレントミ
ラー比を1に設定したとして、入力電圧eiが正
方向に変化した場合を考える。この場合、トラン
ジスタQ3のコレクタ電流は減少する方向に動作
し、トランジスタQ4のコレクタ電流は増加方向
に動作するので、各トランジスタのベース・エミ
ツタ間電圧の変動幅△VBEは、△VBE1=△VBE3
となつて共に増加し、△VBE2=△VBE4となつて
共に減少する。従つて、(6)式におけるVbe1とVbe
及びVbe2とVbe4とが夫々打消し合つて、(6)式
は、 ei=ie3・R3+ie4・R4=Vee ……(7) となつて入力電圧eiと両エミツタ間電圧Veeとは
比例関係にあつて1対1に対応する。従つて、全
トランジスタのエミツタ電流及びコレクタ電流は
入力信号に対してリニアに変化することになるか
ら、コレクタ抵抗Rc1,Rc2の両端電圧には無歪
出力Vp1,Vp2が夫々得られることになる。
同様に入力が負方向に変化した場合も各トラン
ジスタのVbeは互いに打消し合つて無歪出力が得
られることになる。
上記においてはカレントミラー回路1及び2に
おけるカレントミラー比を共に1としたが、これ
らを共に一定の値αとした場合について考える。
トランジスタのVBEとIcとの関係は(1)式で示さ
れるから、トランジスタQ1とQ3のVBEの差は、 VBE3−VBE1 =KT/q{ln(Ic3/Is3+1)−ln(I
/Is1+1)}……(9) と書ける。ここに接合部温度は共に等しいものと
している。そしてIc1/Is1≫1,Ic3/Is3≫と
考えることができ、またIc3/Ic1=α(カレン
トミラー比)とすると(9)式は、 VBE3−VBE1≒KT/qln(1/α) ……(10) と表わされる。但しIs1≒Is3としている。同様
にトランジスタQ2及びN4の各VBEの差について
も(10)式の関係が成立して、これらはすべて一定の
値を示すことになる。よつて(6)式におけるVbe3
−Vbe1及びVbe2−Vbe4も共に一定となつて、カ
レントミラー比を一定のα(1を除く)とした場
合にも、出力は各トランジスタのVbeに無関係と
なつて無歪となることが判る。
第4図は本考案の他の実施例回路図であり、第
3図と同等部分は同一符号により示されている。
本例においてはエミツタ抵抗を共通にしてRE
して示しており、電流源Ip1,Ip2を2個用いて
各トランジスタQ3,Q4のエミツタへ夫々供給す
るようにしたもので、他の構成は第3図のそれと
同等であつて説明は省略する。
出力導出方法としては、トランジスタQ1,Q2
のコレクタ抵抗Rc1,Rc2の両端電圧を用いる例
に限ることなく、トランジスタQ1,Q2のエミツ
タ電流路に抵抗を夫々挿入してその両端電圧を用
いても良く、また抵抗R5,R7の両端電圧を出力
としても良い。更にはまた、正逆両相の出力を必
要としない場合には、トランジスタQ1又はQ2
1方の電流変化を出力として取り出してもよいも
のである。
更には、電流供給手段としてカレントミラー回
路を用いたが、これと同様機能を有する回路構成
を用い得ることは明白である。また各トランジス
タの導電型を夫々逆導電型として使用してもよい
ことは勿論である。
叙上の如く、本考案によれば帰還を施すことな
くトランジスタの入出力特性による歪を完全に除
去することができ、安定な差動増幅器が実現され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の差動増幅器の回路図、第2図は
第1図の回路の入出力波形を示す図、第3図及び
第4図は本考案の実施例を夫々示す回路図であ
る。 主要部分の符号の説明、Q1,Q2……NPN型エ
ミツタフオロワトランジスタ、Q3,Q4……PNP
型差動トランジスタ、1,2……カレントミラー
回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いのコレクタに第1の電源が夫々供給されか
    つ互いのベースに差動入力信号が印加されたエミ
    ツタフオロワ型式の第1及び第2の差動トランジ
    スタと、これら第1及び第2のトランジスタのエ
    ミツタフオロワ出力を夫々ベース入力として互い
    に差動的に動作するよう接続されて前記第1及び
    第2のトランジスタと逆導電型の第3及び第4の
    差動トランジスタと、前記第1及び第3のトラン
    ジスタに一定比の電流を供給すべく当該第1のト
    ランジスタのエミツタ及び第3のトランジスタの
    コレクタと第2の電源との間に設けられた第1の
    電流供給手段と、前記第2及び第4のトランジス
    タに一定比の電流を供給すべく当該第2のトラン
    ジスタのエミツタ及び第4のトランジスタのコレ
    クタと前記第2の電源との間に設けられた第2の
    電流供給手段と、前記第1及び第2のトランジス
    タのコレクタと前記第1の電源との間に夫々設け
    られて差動出力を導出するための負荷抵抗とを含
    む差動増幅器。
JP16051080U 1980-11-10 1980-11-10 Expired JPS6117622Y2 (ja)

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JP16051080U JPS6117622Y2 (ja) 1980-11-10 1980-11-10

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JPS5782716U JPS5782716U (ja) 1982-05-21
JPS6117622Y2 true JPS6117622Y2 (ja) 1986-05-29

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JPS592410A (ja) * 1982-06-28 1984-01-09 Sony Corp 電流増幅器

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