JPH066607Y2 - 利得制御回路 - Google Patents

利得制御回路

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JPH066607Y2
JPH066607Y2 JP1988056056U JP5605688U JPH066607Y2 JP H066607 Y2 JPH066607 Y2 JP H066607Y2 JP 1988056056 U JP1988056056 U JP 1988056056U JP 5605688 U JP5605688 U JP 5605688U JP H066607 Y2 JPH066607 Y2 JP H066607Y2
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differential amplifier
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寛 谷川
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、半導体集積回路化された電子ボリウム等に適
したものであり、低電圧で動作し得る利得制御回路に関
するものである。
〔従来技術〕
従来の利得制御回路は、第3図に図示されるように二つ
の差動増幅回路で構成され、トランジスタ21,22か
らなるトランジスタ差動対と電流源用トランジスタ23
とからなる差動増幅回路A10と、トランジスタ24,2
5からなるトランジスタ差動対と電流源回路26とから
なる差動増幅回路A20と、差動対トランジスタのベース
間に印加される利得制御用の可変電圧源27から構成さ
れている。電流源用トランジスタ23のベースには、バ
イアス電圧源29に重畳された信号源28が接続されて
おり、可変電圧源27の電圧を調整することによってト
ランジスタ差動対のベース間電圧を制御して利得を調整
している。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の利得制御回路は、第3図に図示されるように信号
源28がバイアス電圧源29に重畳されて差動増幅回路
の電流源用トランジスタ23のベースに供給されてい
る。従って、通常レベルシフト回路を用いて信号の直流
レベルと振幅を一旦小さくして、差動増幅器A10の電流
源用トランジスタ23のベースに供給しなければならな
い。又、出力は負荷抵抗の端子間電圧として得られる。
従って、第3図に示すように従来の利得制御回路は、電
源電圧Vccを比較的高くする必要があり、1V程度の低
電圧での動作には問題があった。更に又、電流源用トラ
ンジスタ23を介して信号が入力されるので、ダイオー
ド歪が信号に重畳される欠点がある。
本考案は、これらの課題を解決する為になされたもの
で、その主な目的は、少ない素子数で低電圧用に適した
利得制御回路を提供するにある。
又、本考案の他の目的は、出力信号にダイオード歪が重
畳されることのない利得制御回路を提供するにある。
〔課題を解決する為の手段〕
本考案の利得制御回路は、上記の課題を解決する為にな
されたもので、本考案は二つの差動増幅回路で構成さ
れ、その内の一つの差動増幅回路の一方のトランジスタ
のベース・コレクタを共通接続した接続点(アノード)
に信号電流を供給し、負荷に信号電流が直流供給される
ようになされ、且つこれらの差動増幅回路が自己バイア
スされるようになされ、それらの差動増幅回路の何れか
の電流源回路の電流値を調整することによって利得を調
整するように構成されている。
〔作用〕
二つの差動増幅回路の一方のトランジスタ差動対の片方
のトランジスタのベース・コレクタを共通接続して自己
バイアス回路を具え、この共通接続点に信号電流を直接
供給することによって出力信号にダイオード歪が混入さ
れるのを防止すると共に、これらの差動増幅回路の電流
源回路を制御することにより電流比で定められる利得制
御を行うことができる。従って、レベルシフト回路を介
して信号を供給する必要がなく、素子数を低減できると
共に低電圧での動作を可能とする。
〔実施例〕
本考案の利得制御回路について第1図の実施例に基づき
説明する。
第1図に於いて、ミラー対で構成された能動負荷回路2
0とトランジスタ1,2からなる差動対とその共通接続
されたエミッタに接続された電流源回路5からなる差動
増幅回路Aと、ミラー対で構成された能動負荷回路2
1とトランジスタ6,7からなる差動対とその共通接続
されたエミッタに接続された電流源回路10からなる差
動増幅回路Aと、トランジスタ2,6のベースの共通
接続点に接続されるバイアス電圧源11とによって構成
され、差動増幅器Aのトランジスタ1はベース・コレ
クタが接続され自己バイアス回路を構成している。信号
電流iは、トランジスタ1のベース・コレクタとトラ
ンジスタ7のベースに供給され、電流源回路5,10の
少なくとも一方の電流値I,Iを制御することで利
得が調整されている。
次に、本考案の利得制御回路の動作について、第1図に
基づき説明する。
先ず、差動増幅回路Aについて説明する。入力電流を
とし、トランジスタ1,2のコレクタ電流を夫々i
,iとし、トランジスタ4からのミラー電流をi
とする。トランジスタ1,2のコレクタ電流i,i
と電流源回路5に流れる電流Iは、次のような関係式
で表される。
=i+i……………………(1) 信号電流iは、トランジスタ1のベース・コレクタと
トランジスタ7のベースに供給されている。又、トラン
ジスタ1,7に流れるベース電流は、無視できる程度に
微小であるのでコレクタ電流iは、次のように表され
る。
=i+i……………………(2) 電流Iは、(1)式に(2)式を代入すると、次式のように
表される。
=(i+i)+i 又、ミラー電流i,iは、互いに等しいのでその電
流をiとすると、(1)式は、次のように表される。
=i+2i 従って、コレクタ電流iは、(2)式と(3)式から次のよ
うに表される。
一方、差動増幅回路Aでは、出力電流としてiの電
流が出力端子OUTから流れ込むとすれば、トランジスタ
6,7のコレクタ電流としてi,iが流れる。その
コレクタ電流i,iと電流Iは次のような関係式
で表される。
=i+i……………………(5) 又、トランジスタ9からのミラー電流iと出力電流i
は、出力電流iと次のような関係式で表される。
=i+i……………………(6) 電流i,iは、互いに等しいのでその電流をi
すると、(6)式は次のように表される。
=i+(i+i) I=i+2i 従って、電流iは、次のように表される。
次に、入出力電流i,iと電流源回路5,10に流
れる電流I,Iとの関係について説明する。トラン
ジスタ1のベース・エミッタ間電圧VBE1とトランジス
タ2のベース・エミッタ間電圧VBE2は、次のように表
される。
〔但し、Vは熱電圧,Iは逆飽和電流〕 依って、入力電圧と基準電圧11との差電圧をΔVBE
すると、次のように表される。
ΔVBE=VBE1−VBE2 =V1n〔(I+i)/(I−i)〕 …………………
……(11) 更に、差動増幅回路Aについて説明する。トランジス
タ6のベース・エミッタ間電圧VBE3とトランジスタ7
のベース・エミッタ間電圧VBE4は、次のように表され
る。
依って、入力電圧と基準電圧11との差電圧をΔVBE
すると、次のような関係にある。
ΔVBE=VBE3−VBE4 =V1n〔(I+i)/(I−i)〕 …………………
……(14) 故に、入出力電流i,iと電流I,Iとの間
は、(11)式と(14)式から次のような関係で示される。
従って、入力電流i,iと電流I,Iとの関係
は、次式のように表される。
即ち、第1図の利得制御回路は、電流I,Iの比を
可変させることによって利得を制御することができる。
又、(15)式から明らかなように出力電流iの成分に
は、ダイオード歪による因子が含まれていない。
第2図の利得制御回路は、入力信号に対して反転出力を
得る為の実施例であって、差動増幅回路Aは、第1図
の実施例と同じ接続であるが、差動増幅回路Aの接続
が異なっている。差動増幅回路Aは、トランジスタ
6,7からなるトランジスタ差動対とトランジスタ8と
ダイオード接続されたトランジスタ9からなる能動負荷
回路21と電流源回路10から構成されている。反転回
路を用いることなく入力電流iに対して反転した出力
電流が、トランジスタ6,8の共通接続されたコレクタ
から導出される。
利得制御は、差動増幅回路A側の電流源回路5によっ
てなされており、電流源回路5は、トランジスタ14と
ダイオード接続されたトランジスタ15からなる電流ミ
ラー回路で構成され、ダイオード接続されたトランジス
タ15に電流Iが供給されることによって利得が制御
されている。
もう一方の電流源回路10には定電流が流されている。
出力端子OUTからは、入力信号に対して反転した出力信
号電流が得られる。
〔考案の効果〕
本考案の利得制御回路は、素子数が極めて少なくて済
み、電源電圧Vccが1V程度の低電圧源であっても作動
させることが可能であり、而も、出力信号のダイナミッ
クレンジは、電流源回路5,10に流れる電流I,I
の限界まで採ることが可能であり、極めて効果的なも
のである。
又、出力信号iは、差動対トランジスタのコレクタか
ら供給されており、第3図に示した従来の利得制御回路
の如くダイオード歪の成分が出力に含まれることがな
く、又、本考案の利得制御回路によれば、簡単に反転出
力を得ることが可能であり、効果的な利得制御回路を提
供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る可変利得制御回路の一実施例を
示す回路図、第2図は、本考案に係る可変利得制御回路
の他の実施例を示す回路図。第3図は、従来の利得制御
回路を示す回路図である。 A,A:差動増幅回路 IN:入力端子 OUT:出力端子 1乃至4,6乃至9:トランジスタ 5,10:電流源回路 11:バイアス電圧源 20,21:能動負荷回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の能動負荷回路を具えた第1と第2の
    トランジスタからなる差動対と第1の電流源回路とから
    なる第1の差動増幅回路と、第2の能動負荷回路を具え
    た第3と第4のトランジスタからなる差動対と第2の電
    流源回路とからなる第2の差動増幅回路と、該第2と該
    第3のトランジスタのベースに接続されるバイアス電圧
    源からなり、該第1のトランジスタのベース・コレクタ
    と該第4のトランジスタのベースが接続された接続点に
    入力信号が供給されており、該第1と該第2の電流源回
    路の少なくとも一方の電流値を制御して利得を可変する
    ことにより、該第2の差動増幅回路から出力を得ること
    を特徴とする利得制御回路。
JP1988056056U 1988-04-26 1988-04-26 利得制御回路 Expired - Lifetime JPH066607Y2 (ja)

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JPH01160716U JPH01160716U (ja) 1989-11-08
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6051309A (ja) * 1983-08-31 1985-03-22 Toshiba Corp 利得制御回路
JPS6238012A (ja) * 1985-08-12 1987-02-19 Toshiba Corp 可変利得回路

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6051309A (ja) * 1983-08-31 1985-03-22 Toshiba Corp 利得制御回路
JPS6238012A (ja) * 1985-08-12 1987-02-19 Toshiba Corp 可変利得回路

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