JPS6052555A - 永久磁石材料の製造方法 - Google Patents

永久磁石材料の製造方法

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JPS6052555A
JPS6052555A JP58161626A JP16162683A JPS6052555A JP S6052555 A JPS6052555 A JP S6052555A JP 58161626 A JP58161626 A JP 58161626A JP 16162683 A JP16162683 A JP 16162683A JP S6052555 A JPS6052555 A JP S6052555A
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眞人 佐川
Setsuo Fujimura
藤村 節夫
Yutaka Matsuura
裕 松浦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はFeBR系をベースとして添加元素M1を含み
高価で資源稀少なコバルトを全く使用しないFeBRM
l系永久磁石材料及びその製造方法に関する。
永久磁石材料は一般家庭の各種電気製品から大型コンピ
ュタ−の周辺端末機器まで巾広い分野で使用されている
極めて重要な電気・電子材料の一つである。近年電気機
器の小型化、高効率化の要求にともない、永久磁石材料
はますます高性能化がめられている。また実用的にはモ
ーター用・発電機用・磁気カップリング用など極めて大
きい逆磁界のかかる用途も多イ高保磁力を有する磁石材
料もめられている。
現在使用されている永久磁石のうち代表的なものはアル
ニコ、ハードフェライI・、および希土類コバルト磁石
である。しかし最近のコバルトの原料事情の不安定化に
伴ないコバルトを20〜30重量%含むアルニコ磁石の
需要は減り、鉄の酸化物を主成分とする安価なハードフ
ェライトが磁石材料の主流を占めるようになった。−古
希土類コバルト磁石はコバルトを50〜65重量%も含
むうえ希土類鉱石中にあまり含まれていない5l11を
使用するため大変高価であるが他の磁石に比べて磁石特
性が格段に高いため、主として小型で付加価値の高い磁
気回路に多く使われている。
希土類磁石がもっと広い分野でかつ多量に使用されるよ
うになるためには高価なコバルトを含まず、かつ希土類
金属として鉱石中に多量に含まれている軽希土類を主成
分とすることが必要である。そのような永久磁石材料へ
の一つの試みとしてRFez系化合物(但しRは希土類
金属の少なくとも1種)が提案された。クラーク(A、
 E、 C1ark)はスパッタリングにより得られた
非晶質TbFezは4.2°にで29.5MGOec7
)zネルギー積をもち、こhを300〜500°Cで熱
処理すると室温で保磁力は3.4kOe、最大エネルギ
ー積は?MGOeを示すことを見い出した。同様な研究
はSn+Fe4についても行われ、77°にで9.2M
GOeを示すことが報告されている。しかしこれらのも
のはどれもスパッタリングにより作製された薄膜であり
一般のスピーカーやモーターに使用できる磁石ではない
。またPrFe系合金の超急冷により作製したリボンが
2.8kOeの高保磁力を示すことが報告されている。
さらにターン等は(Fe 、 B) o、q Tb Q
、06 La o、os の超急冷により得られた非晶
質リボンを627°Cで焼鈍すると保磁力が9kOeに
も達することを見い出した(tbは5kG)。
しかしこの場合磁化曲線の角形性が悪いため最大エネル
ギー積は低い(N、 C,Koon他APP1. Ph
ys。
Lett、 39(10) 1981.840〜114
2頁)。
またカバ:I7 (L、 Kabacoff)等は(F
eB) 1−xPry(x=o〜0.3原子比)の組成
の超急冷で作製したリボンはFe@Pr2成分系で室温
でkoeレベルの保磁力をもつものがあると報告してい
る。
これらの超急冷でのリボン又はスパッタリングによる薄
膜はそれ自体として使用可能な実用永久磁石(体)では
なく、これらのリボンや薄膜から実用永久磁石を得るこ
とは出来ない。即ち従来提案されているFe@B・R系
のリボン又はRFe系の薄膜からは任意の形状・寸法を
有するバルク永久磁石体を得ることは出来ない。又これ
までに報告されたFeBR系のリボンの磁化曲線は角形
性が悪〈従来慣用されている磁石に対抗できる実用永久
磁石材料とはみなされない。更には超急冷でのリボン、
スパッタリングによる薄膜はいずれも木質上等方性であ
り、これから磁気異方性の実用永久磁石を得ることは事
実」2不可能である。
従って本発明の目的は従来法の欠点を除去したGo等の
稀少物質を含まず、Sm等の稀少な希土類を必ずしも用
いる必要のないFeBR系をベースとする新規な永久磁
石材料を得ることを基本的目的とし、さらに、室温で良
好な磁石特性を有し任意の形状・実用寸法に成形でき、
磁化曲線の角形性が高く、資源的に豊富な軽希土類元素
を有効に使用可能なもの及びその製造方法を提供せんと
するものである。
本発明者らはかかる目的を達成するための永久磁石材料
について鋭意研究したところFeBR系をベースとし添
加元素Ml(TI、 Zr、 Hf、 Mn、 Ni、
 Ge。
Sn、 Bi、 Sb)を含むFe・BIIR11MI
系の一定の組成範囲の合金粉末を成形し、焼結し、更に
熱処理することにより磁石特性、特に保磁力と角形性が
箸しぐ優れた永久磁石材料が得られることを見い出し本
発明に至っにものである。
即ち、本発明によれば原子百分率で8〜30%のR(但
しRはYを包含する希土類元素の少なくとも1種)、 
2〜28%のB、所定2以下の添加元素旧の1種又は2
種以ト (但しMI OX 以下を除S、旧は Ti 4.5%以下、Zr 5.5%以下、Hf 5.
5%以下、Mn 8.0%以下、Ni 8.0%以下、
Ge、7.0%以下、Sn 3.5%以下、Bi 5.
0%以下、及びSb 2.52F以下であり、 2種以」−の旧を含む場合M1の金星は含有するMlの
当該各元素のうち最大値を有するものの所定x以下)、
及び残部実質jJeからなる組成(FeBR旧組成)を
有し、平均粒度0.3〜80pLmの合金粉末を成形し
、900〜1200°Cで焼結し、更に350°C以上
ないし当該焼結温度以下で熱処理することにより、優れ
た磁気特性を備えた永久磁石材料が得られる。焼結は、
口元性又は非酸化性雰囲気におにおいて異方性の場合特
に優れた磁気特性を示す。
本発明は、従来のFeBR系アモルファスリボン等と異
なり磁気異方性の永久磁石体が得られる点で特徴的であ
るが、等方性のものも従来の等方性永久磁石に比して優
れたものが得られる。以下、まず主として磁気異方性の
場合を基本として説明する。本発明において他に指定な
い場合%は原子比を表わす。
本発明のFe@BaR・M1系磁石材料において、Bは
保磁力が1kOe以」二を満たすために2% C以下%
は合金中の原子百分率を示す)以上とし、ハードフェラ
イトの残留磁束密度Br約4kG以上とするために28
%以下であり、Rは保磁力1kOe以上とするため8%
以上必要であり、また燃え易く工業的取扱、・製造上の
困難のため、また高価であることから30%以下とする
B (ホウ素)としては純ボロン又はフェロボロンを用
いることが出来、不純物としてAI、 Si、 Cなど
を含むものも用いることが出来る。
Rとしては資源的に豊富な軒昂」2類を用いることがで
き必ずしもSmを必要とせず或いはSmを主体とする必
要もないので原料が安価でありきわめて有用である。本
発明の永久磁石に用いる希土類元素RはYを包含し、軽
希土類及び重箱」2類を包含する希土類元素であり、そ
のうち1種以上を用いる。即ち、このRとしてはNd、
 Pr、 La、 Ce、 Tb。
Dy、 Ho、 Er、 Eu、 Sm、 Gd、 P
m、 Tm、 Yb、 Lu及びYが包含される。Rと
しては軽希土類をもって足り、特にNd、 Prが好ま
しい。また通例Rのうち1種をもって足りるが実用上は
2種以」−の混合物(ミツシュメタル、ジジム等)を入
手上の便宜等の理由により用いることができ、Sm、 
Y、 La、 Ce。
Gd等は他のR1特にNd、 Pr等との混合物として
用いることができる。なおRとしては純希土類元素でな
くともよく工業上入手可能な範囲で製造上不可避な不純
物を含有するものでも用いることが出来る。
本発明の永久磁石材料において添加元素M1は保磁力を
増大させる効果をもっている。保磁力の増大は磁石の安
定性を増し、その用途が拡大される。しかし旧の添加量
の増大につれてBrが低下していき、そのため最大エネ
ルギー積(BH)manが減少する。(BH) n+a
xは少し低くなっても高い保磁力Hcが必要とされる用
途は最近ことに多くなってきたため旧を含む合金は大変
有用であるが(BH)ma!は4MGOe以上の範囲で
有用である。
添加元素旧の夫々の添加によるBrへの及ぼす効果を明
らかにするためその添加量を変化させてBrの変化を測
定しハードフェライトのBr約4kG と同等以上をそ
の範囲とする。またハードフェライトの(BH)wax
約4MGOeと同等以上の範囲を考慮しMlの添加量の
上限は Ti 4.5%、 Zr 5.5%、 Hf 5.5%、 Mn 8.0%、 Ni 8.0%、 Ge 7.0%、 Sn 3.5z、Bi 5.0%、 及びSb 2.5 %である。
旧はOzを含ます又1種もしくは2種以−ヒを添加使用
することが出来る。旧を2種以」―含有する場合には各
添加元素の特性の中間の値を一般に示し夫々の元素の含
有帛は上記2の範囲内でかつその含量が各含有元素に対
する」1記2の最大値以下とする。例えば、Ti、t(
f及びNiを含む場合、これらのM1合量は8.0z以
下となる。
本発明の永久磁石材料は、前記FeBRM1組成におい
て、最大エネルギー積(BH)waxはハードフェライ
ト磁石(〜4MGOe)と同等あるいはそれ以」二とな
る。また軽希土類元素を全R中の50%以上含有し、カ
ー)11〜24% (7)R13〜27% ノB 、 
m加元素M1はTi 4.0X以下、Zr 4.5%以
下、 Hf 4.5% 以下、Mn B、0%以下、旧
3.5%以下、Ge 5.5X以下、Sn 2.5X以
下、Bi 4.0$ 以下、及びSb 1.5X以下で
の1種又は2種以上であり、旧の含量は含有するMlの
当該各含有元素のうち最大値を有するものの原子百分率
以下、残部は実質的にFeの組成範囲の場合、(OR)
sawは7MGOe以−1−と好ましい範囲である。さ
らに最も好ましい範囲は軽希土類元素を全R中の50%
以上含有し、かつ12〜20% R13〜27%B、添
加元素MlハTi 3.5%以下、Zr 3.52以下
、Hf 3.5%以下、Mn 4.0% 以下、Ni 
2.0%以下、Ge4.0%以下、Sn 1.0%以下
、Bi 3.0%以下、及びSb O,5%以下での1
種又は2種以上であり、Mlの含量は含有するMlの当
該各含有元素のうち最大値を有するものの原子百分率以
下、残部は実質的にFec7)組成範囲の場合、(BH
)waxは10MGOe以上十分可能であり、最高の最
大エネルギー積は33M’GOe以上に達する。
本発明の永久磁石材料は、前記の特定の製造方法によっ
て得られる。
本発明のFeBR1系焼結体から成る永久磁石は、Fe
、 B、 R,Mlの外工業的製造上不可避な不純物の
少量含有することも可能であり、製造性改善、低しその
含量は当該各元素の最大値以下)は、なおハードフェラ
イトと同程度のBr (4kG程度)以上1 であり、有用である。Cu、Pは安価な原料から、Cは
41機成形助剤等から、Sは製造工程から混入すること
がある。
本発明の製造方法は0,3〜80gmの平均粒度を有す
る前記FeeBφR・旧組成の合金粉末をプレス成形後
、還元性または非酸化性雰囲気中(真空ないし不活性ガ
ス雰囲気中)で900〜1200℃の温度で焼結を行い
、さらに350°Cから当該焼結温度以下の温度範囲で
熱処理を施すことを特徴とする。
以下本発明の製造方法を磁気異方性永久磁石の場合につ
いて説明する。
まず出発原料となる前記Fe5B拳R・旧組成の合金粉
末を得る。これは通常の合金溶解・鋳造で得た合金鋳塊
を粉砕して分級、配合等により供してもよく、あるいは
Ca等の還元剤を用いて酸化物から還元法によって得て
もよいが、Fe*BeR・1合金粉末の平均粒度0.3
〜80pLmのものが用いられる。平均粒度80pmを
こえるとすぐれた磁石特性が得られない。平均粒度0.
3gmより下で2 は、微粉砕中ないしその後の製造工程において、粉末の
酸化が著しくなり、焼結後の密度が上がらず得られる磁
石特性も低い。平均粒度40〜80pmの範囲では磁石
特性のうち保磁力がやや低い。優れた磁石特性を得るた
めには合金粉末の平均粒度として、1.0〜20gmが
最も望ましい。
粉砕は湿式で行うことが好まし、<、アルコール系溶媒
、ヘキサン、トリクロルエタン、トリクロルエチレン、
キシレン、I・ルエン、フッ素系溶媒、パラフィン系溶
媒などを用いることができる。
次に合金粉末を成形する。成形は通例の粉末冶金法と同
様に行うことができ、加圧成形が好ましく、異方性とす
るためには、磁界中でプレスする。例えば、合金粉末を
、、 5kOe以上の磁界中で0.5〜3.OTon/
crrfの圧力で加圧することにより成形体と改す。こ
の磁界中加圧成形は粉末をそのまま成形する方法、アセ
トン、トルエン等有機溶媒中成形する方法いずれも可能
である。
次に、この成形体を還元性ないし非酸化性雰囲気中で所
定温度(300〜1200°C)にて焼結する。例えば
、この成形体を1O−2Torr以下の真空中ないし、
 1〜780 Torr、純度99.9%以」二ノ不活
性ガスないし還元性ガス雰囲気中で800〜I 200
 ’Oの温度範囲で0.5〜4時間焼結する。焼結温度
900°Cより下では十分な焼結密度が得られず、高い
残留磁束密度も得られない。また1200°Cより上で
は焼結体が変形し結晶粒の配向がくずれるため残留磁束
密度の低下と減磁曲線の角形性が低下する。また焼結時
間は5分以」二あればよいが余り長時間になるとμ産性
に問題があるので、磁石特性の再現性を考慮すると0.
5〜4時間の焼結時間が望ましい。
焼結雰囲気は本合金中の成分であるRが高温で極めて酸
化しやすいので、非酸化性雰囲気である高真空中あるい
は不活性ガス、還元性ガス雰囲気中にて行うが、不活性
ガス、還元性ガスの純度は高い方がよい。不活性ガスを
用いる場合は高い焼結密度を得る方法として1〜780
 Torr未渦の減圧雰囲気中で行うことも可能である
焼結時の昇温速度は特に規定しないが、前記湿式プレス
方式の場合には崩機溶媒の溶媒除去をおこなうため昇温
速度30°C/min以下で昇温を行うか或いは昇温途
中で200〜800°Cの温度範囲で約1時間以上保持
して溶媒除去をおこなうことが望ましい。
焼結後、室温までの冷却速度は30℃/min以上が製
品のバラツキを少なくするために好ましく、引続く熱処
理(時効処理)により磁石特性を高めるためには冷却速
度として150’O/min以上が望ましい(但し、焼
結に続いて直ちに熱処理工程に入ることもできる。)。
時効処理は真空ないし不活性ガスないし還元性ガス雰囲
気中で350°Cから焼結温度以下の温度範囲で、凡そ
5分から70rI4f問おこなう6時効処理の雰囲気と
しては合金中の主成分のRが高温で酸素或いは水分と急
激に反応するので、真空の場合は真空度10 Torr
以下、不活性ガス、還元性ガス雰囲気の場合は雰囲気の
純度99.89X以上が望ましい。
 5 本発明合金の最適焼結温度は組成により異なり、時効処
理は本発明磁石材料の各焼結温度以下で行う必要がある
。例えば87Fe13B18Nd2Hf合金、80Fe
4B14Nd2Sb合金では時効処理の上限温度は各々
830℃、1020°Cである。一般にFeに富むある
いはBが少ない、あるいはRが少ない組成はど上限時効
処理温度を高くできる。しかし、時効処理温度が高すぎ
ると、本発明合金の結晶粒が過剰成長し、磁石特性とり
わけ保磁力の低下をもたらすとともに、最適時効処理時
間が極めて短時間となり製造条件の制御が困難となり実
用的でない。また350°Cより下では時効処理時間に
極めて長時間を要するため実用的でなく、かつ減磁曲線
の角形性が低下し優れた永久磁石にならない。本発明の
永久磁石材料の結晶粒の過剰成長を起さずに優れた磁石
特性を実用的に得るには時効処理温度として450℃か
ら800℃が最も望ましい。時効処理は5分から70時
間おこなうが、時効処理時間が5分未満では時効処理の
効果はほとんど現れず、また得られる磁石特性のバラツ
キも大きい。一方、時6 効処理が70時間をこえると工業的に長時間を要しすぎ
るため実用的とはいいがたい。優れた磁石特性を実用的
に再現性良く得るには時効処理時間として30分から8
時間が最も望ましい。
また本磁石合金の時効処理の手法として2段以上の多段
時効処理も有効であり、例えば1040°Cで焼結した
?7Fe−7B−14Nd−INi−IGe合金では 
1段目として800〜900℃の温度範囲で30分から
8時間の初段時効処理を行ったのち、2段目以降は40
0〜700℃の温度範囲で2時間から70時間の1回以
上の時効処理を行うことにより、残留磁束密度、保磁力
、減磁曲線の角形性のともに高い優れた磁石特性が得ら
れる。とりわけ2段目以降の時効処理は保磁力の著しい
向上に効果がある。また時効処理の別手法として多段時
効処理の代りに時効処理時400°Cから800℃の温
度範囲を空冷・水冷等の冷却方法により一定の冷却速度
で冷却を行っても同等の磁石特性が得られるが、その際
の冷却速度は0.2℃/minから20℃/sinであ
ることが必要である。なおこれら時効処理は焼結後その
まま行っても、焼結後−E!−室温まで冷却後再び昇温
して行っても同等の磁石特性が得られる。
また本発明の製造方法は磁気異方性永久磁石のみならず
、等方性永久磁石にも適用できる。なお等方性永久磁石
の製造方法においては合金粉末を磁界中でなく成形する
ほか他工程はそのまま利用することが出来る。
等方性ノ場合ニハ、R10〜25% 、 83〜23%
、所定2のMl、残部Fe及び不可避の不純物から成る
組成において、(BH)Ilax 2MGOe以−In
パーInる。
等方性磁石は元来異方性磁石の磁気特性の1/4〜1/
6の低い特性のものであるが1本発明によれば、それに
もかかわらず、等方性としては極めて有用な高い特性が
得られる。
等方性の場合も、R量が増加するに従ってiHcは増加
するが、Brは最大値を経た後減少する(第1図参照)
。かくて(BH)IIlax 2MGOe以上を満足す
るR量は10%以上でかつ25X以下である。
またBMが増大するに従いiHcは増大するがBrは最
大(Kiを経た後減少する(第2図参照)。かく囲でな
ければならない。
好ましくは軽希土類をRの主成分(全村中軽希土類が5
0原子を以上)とし12〜20%のR,5〜18zのB
、残部Feノ組成で(B)l)wax 4MGOe以上
の高い磁気特性を示す。最も好ましい範囲としてNd。
Pr等の軽希土類をRの主成分とし12〜16%のR1
8〜18XのB残部Feの組成では(BH)waxが7
MGOe以上で等方性永久磁石ではかつて無い高い特性
が得られる。
Mlとしては、下記の外は異方性の場合と同じ範囲が好
t L、イ(Ti 4.7%:以下、Ni 4.7%以
下、Ge6.0z以下)。いずれのM1成分も等方性の
場合、その添加量の増大と共にBrは減少傾向を示し、
Br5KG以上(等方性ハードフェライトの(I3H)
mar2MGOeのレベルと同等以上とするため)をこ
の範囲内で示す。
結合剤、滑剤は、異方性の場合には、成形の際の配向を
妨げるため一般には用いられないが、等方性磁石の場合
には、結合剤、滑剤等を含むこと9 によりプレス効率の改善、成形体の強度増大等が可能で
ある。
等方性の場合も工業的製造上不可避な不純物の存在を許
容できる。即ちR,B、 Feの他に所定範囲内でC,
P、 S、 Cu、 Ca、 Mg、 O,Siが含有
されるこトltl’、!f、C4,0%以下、P 3.
3X以下、92.5X以下、Cu 3.3%以下、Ca
 4%以下、Mg 4%以下、02X以下、Si 2%
以下、但しこれらの合計は、各成分のうち最大値以下で
は実用可能である。
以上詳述の通り本発明の永久磁石材料およびその製造方
法は新規なFe・B−R・旧糸の高保磁力、高エネルギ
ー積を備える優れた磁石特性を有する永久磁石を提供す
るものである。又R゛としてNd、 Pr等の軽希土類
元素を用いることにより資源的・価格的などの点におい
ても優れた永久磁石であり工業的利用性の高いものであ
る。
以下本発明の態様及び効果について、yらに実施例に従
って説明する。但し実施例及び記載の態様は、本発明を
これらに限定するものではない。
表1〜4は、つぎの工程によって作製した種々0 のFeψB−R・1111系組成から成る永久磁石体の
特性を示す。
(1)出発原料ハFe、!=Lテ純度99.!11% 
(重量2、以下原料純度について同じ)の電解鉄、Bと
シテフェロポロン合金(19,38X B、 5.32
X AI。
0.741 Si、 0.03% C,残部Fe)、R
トL、テ純度99%以上(不純物は主として他の希土類
金属)を使用。
Mlとしては純度99% ノ’ri、 Bi、 Mn、
 Sb、 Ni。
Sn、Ge、95%のHf、及びZrとして77.5%
のZrを含むフェロジルコニウムを使用した。
(2)磁石原料を高周波誘導を用いて溶解を行った。そ
の際ルツボとしてはアルミナルツボを用い水冷#4鋳型
中に鋳込みインゴットを使った。
(3)溶解で得られたインゴットを搗砕し−35mes
hにしたのち、更にボールミルにより所定の平均粒度の
ものが得られるように粉砕を行った。
(4)粉末を磁界中で所定の圧tで成形した(但し等方
性磁石を製造する場合は磁界をかけないで成形した。)
(5)成形体は900〜1200℃の範囲内の所定温度
及び所定の雰囲気焼結を行い、その後所定の熱処理を行
った。
実施例 l 原子百分率組成73Fe−9B−18Nd−2Mn、平
均粒度3ILfilの合金粉末を15kOe磁界中で1
.0 Ton/crn’の圧力で加圧成形した後、99
.9992純度の800Torr Ar中で1120℃
、2時間焼結し、焼結後は冷却速度450℃/ls i
nで室温まで冷却した。さらに時効処理を 700℃で
30分、 120分、 240分、3000分行い、本
発明に係°る磁石を得た。磁石特性結果を表1に示す。
(以下余白) 実施例 2 原子百分率組成70Fe−12B−13Nd−3Pr−
2Zr 、平均粒度3Bmなる合金粉末を10kOe磁
界中で1.0Ton/crn’の圧力で加圧成形した後
、99.99%純度の450 Torr Ar中で10
80°0.1時間焼結し、焼結後は冷却速度400℃/
winで室温まで冷却した。さらに3 XIOTorr
真空中にて時効処理を表2に示す各温度にて2時間行い
、永久磁石を得た。磁石特性結果を比較例(焼結後等)
とともに表2に示す。
3 表 2 実施例 3 平均粒度1〜87Lm、表3に示す原子百分率組成を有
するFe−B−R−利金金粉末を10kOe 磁界中で
1.27on/cm’の圧力で加圧成形した後、99.
999%純度c7) 250 Torr Ar中で10
40℃、1時間焼結し、焼結後は冷却速度500°O/
winで室温まで急速冷却した。さらに550 Tor
rのAr中にて時効処理を600℃で2時間行い、永久
磁石を得た。磁石特性結果を比較例(焼結後の磁石特性
)とともに表3に示す。
4 表 3 実施例 4 平均粒度2〜15ILmを有する下記原子百分率組成c
7)Fe−B−R−M1合金粉末を無磁界中11.5丁
On/crn’の圧力で加圧成形した後、99.89%
純度の200Torr Ar中で1080℃、1時間焼
結し、焼結後は冷却速度600℃/winで室温まで急
速冷却した。さらに350 Tart Ar中にて時効
処理を550℃で4時間行い、等方性永久磁石を得た。
磁石特性の結果を時効処理なしの焼結後の試料(比較例
)とともに表4にす。
表 4 出願人 住友特殊金属株式会社 代理人 弁理士 加藤朝道 7 手続711正書(自発) 昭和59年5月23日 特許庁長官 若杉和夫 殿 IJ¥件の表示 昭和58年特許願第161626号 (昭和58年9月2日出願) 2 発明の名称 永久磁石材料及びその製造方法 3 補正をする者 事件との関係 出願人 氏名 住友特殊金属株式会社 5 補正命令の日付 自発 6 補正により増加する発明の数 なし7 補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄を次のように補正する。
1)第18頁1fi19行目の「0.2°C/minか
ら20°C/ m i n Jを「0.2℃/min〜
20°O/sec」に補正する。
2)第19頁第16行目から第17行目の「(第1図参
照)」を削除する。
3)同頁第20行目の「(第2図参照)」を削除する。
4)第24頁下から第2行目の「焼結後等」を「焼結後
」に補正する。
5)第26頁表3を下記の通り補正する。
(以下余白) 表3

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原子百分率で8〜30%のR(但しRはYを包含
    する希土類元素の少なくとも1種)、 2〜282のB
    、所定2以下の添加元素旧の1種又は2種以上 (但しMl 0%を除き、旧は Ti 4.5%以下、Zr 5.5%以下、)If 5
    .5%以下、Mn 8.0%以下、Ni 8.0%以下
    、Ge 7.0.%以下、Sn 3.5%以下、Bi 
    5.0X以下、及びSb 2.5X以下であり、 2種以上の旧を含む場合旧含量は含有する旧の当該各元
    素のうち最大値を有するものの所定2以下)、及び残部
    実質JJeからなる平均粒度0.3〜8昨」の合金粉末
    を成形し900−1200°Cで焼結し、 350℃〜
    当該焼結温度以下で熱処理して成る永久磁石材料。
  2. (2)原子百分率で8〜30%のR(但しRはYを包含
    する希土類元素の少なくとも1種、2〜28%のB、所
    定x以下の添加元素旧の1種又は2種以−1二 (但しMl 0%を除き、Mlは Ti 4.5%以下、Zr 5.5 N JJ下、Hf
     5.5%以下、Mn 8.OX以下、Ni 8.0%
    以下、Ge 7.0%以下、Sn 3.5%以下、Bi
     5.0%以下、及びSb 2.5%以下であり、 2種以上のMlを含む場合M1合量は含有する旧の当該
    各元素のうち最大値を有するものの所定%以下)、及び
    残部Fe及び製造上不可避の不純物からなる平均粒度0
    .3〜80IL11からなる合金粉末を成形する工程、
    還元性又は非酸化性雰囲気において800〜1200℃
    で焼結する工程、更に350℃ないし当該焼結温度以下
    で熱処理する工程からなることを特徴とする永久磁石材
    料の製造方法。
JP58161626A 1983-05-25 1983-09-02 永久磁石材料の製造方法 Granted JPS6052555A (ja)

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