JPS60211654A - 磁気記録再生装置のスキユ−歪補正装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、テープの斜め方向に記録ヘッドを順次走査さ
せて、例えば映像信号とともに映像信号トラックの延長
上に他の信号を記録するようにした磁気記録再生装置（
以下ＶＴＲと記す）のスキュー歪補正装置に関するもの
である。

〔従来技術〕

一般に、２ヘツド形磁気記録再生装置においては、２個
の回転ヘッドを有するヘッドドラムにテープを斜め方向
にほぼ１８０°巻きつけ、テープの斜め方向に各ヘッド
を順次に走査させ、テープを定速走行させて、映像信号
トラックを順次に形成する。

このような２ヘツド形ＶＴＲにおいて、最近、テープを
１８０°より多く、例えば２２０°巻きつけて各記録ト
ラックを長くし、この各記録トランクに映像信号を１８
０゛分記録し、残りの部分に例えばＰＣＭ音声を時間圧
縮して記録するようにし、さらにこれらの信号にトラッ
キング用のバイロフト信号を重畳して記録するように構
成したものが使用されている。

この場合、一方のヘッドが映像信号を記録しているとき
、その一部の期間で同時に他方のヘッドが隣接トラック
の端部にＰＣＭ信号を記録しており、この期間は映像信
号に重畳されるパイロット信号が同時にＰＣＭ信号にも
重畳されて記録される。

このようなＶＴＲについて、図を用いて詳細に説明する
。

第１図は上記のような２ヘツド形ＶＴＲのヘッドドラム
とテープ巻き付きの様子を示すもので、テープ１はヘッ
ドドラム２に約２２０°に渡って斜めに（図では現れて
いない）巻き付いている。

ヘッドドラム２には２つの回転ヘッド３ａ、３ｂが１８
０°の角間隔、即ち対向する位置に装着されている。ま
たこの第１図において、テープ入口から４０°　（２２
０°−１８０°）の部分に対しては、上記２つのヘッド
３ａ、３ｂは同時にテープ１に接触している。テープ１
が定速で図中の矢印方向に走行すると、一方のヘッドが
記録トランクを形成しているとき、上記４０°の部分で
は、同時に他方のヘッドが上記トランクに隣接するトラ
ンクを形成しつつある。

このようにして形成されたトランクを第２図に示す。ト
ランクＴ１．Ｔ２・・・の端部であるＡ部（端部トラッ
ク部）にはＰＣＭ信号が、また１８０゜の角間隔に相当
するＢ部（通常トラック部）には映像信号が記録される
。またトラッキング用のパイロット信号が、４周波パイ
ロット方式と称されるものにあっては、図のように周波
数ｆｌ、ｆ２゜ｆ３．ｆ４のパイロット信号が上記各映
像信号。

ＰＣＭ信号に重畳して記録される。このパイロット信号
は、再生時のトラッキングに使用されるもので、回転ヘ
ッド３ａ、３ｂが走査中の隣接するトランクから、これ
らのパイロット信号のクロストークを再生し、トラッキ
ング誤差信号として使用するものである。

例えば、回転ヘッド３ａがトランクＴ１のＢ部を走査し
ているときは、両隣りのパイロット信号ｆ　２．’ｆ　
４のクロストークを回転ヘッド３ａで再生し、該信号ｆ
２とｆ４の再生レベル差でトランクずれが検出できるの
で、これをトラッキングサーボにフィードバック用の誤
差信号として与えるものである。このとき、誤差信号検
出系を簡単にするために、上記周波数ｆ１〜ｆ４の間に
は、１ｆｌｆ２１＝ｌｆ３−ｆ４１＝Ｆ１，１ｆ２−ｆ
３１＝ｌ　ｆｌ−ｆ４１＝Ｆ２なる関係を持たせである
。例えばｆｌ＝１０３　ｋＨｚ、ｆ２＝１１９　ｋＨｚ
、ｆ３＝１６５　ｋＨｚ、ｆ４＝１４９　ｋＨｚであり
、このときＦ１＝１６　ｋＨｚ　、Ｆ２＝４６ｋＨｚで
ある。

以上のようにトランクを形成した磁気テープ１を再生す
る場合は、上記パイロット信号のクロストークを利用し
てトラッキングサーボをかけておき、上記２個の回転ヘ
ッド３ａ、３ｂにより映像信号とＰＣＭ信号とを再生す
る。第３図は、両ヘッドで再生される信号のエンベロー
プを示したものであり、ヘッドドラム２の上記４０°部
では映像信号とＰＣＭ信号とが同時に再生される。また
これらの信号には、走査トランクのパイロット信号と両
隣りのトラックのパイロット信号も含まれている。

トラッキングサーボは次のようにして動作する。

即ち、まず、ヘッドドラム２の回転に同期して、ヘッド
ドラム２の前記１８０°に対応した半回転毎に周波数ｆ
ｌ、ｆ２．ｆ３．ｆ４の発振信号を、この反復順序で発
生させる。一方、回転ヘッド３ａ、３ｂにより得られた
再生信号は、ヘッドドラム２の上記半回転毎に、発生す
るようにしたスイッチングパルスで制御されているスイ
ッチャ−に導かれ、連続する再生映像信号と、時間圧縮
された再生ＰＣＭ信号とに振り分けて導出される。次に
上記再生映像信号から、帯域フィルタ（Ｂ　Ｐ　Ｆ）に
より前述したような再生パイロット信号を抽出する。こ
れらパイロット信号と上記発振信号とを周波数変換器に
印加し、その出力を、それぞれ中心周波数Ｆｌ、Ｆ２を
有する２個の帯域フィルタ（ＢＰＦ）Ｆｌ及びＦ２に印
加すると、両ＢＰＦ出力には、前記したような差周波成
分Ｆｌ、Ｆ２の信号が発生ずる。そしてこの２個の成分
を、差動アンプなどによりレベル比較すると、ヘッドの
トランクずれ量が検出され、この検出信号をキャプスタ
ンサーボ系等にフィードバンクすると、トランクずれが
補正できる。

このようにしてトラッキングサーボが動作し、該トラッ
キングサーボが定常状態に至ったときは、上記発振信号
に対応する周波数のパイロット信号が記録されたトラン
ク上を回転ヘッドが走査するようになる。例えば、今、
発振信号が周波数ｆ１とすると、このとき回転ヘッド３
ａはトランクＴ１のＢ部を走査していることになる。

以上のようにしてトラッキングサーボがかかり、再生映
像信号が適切な復調信号となり、これがテレビジョンに
送出されて再生画面となった場合について、その画面の
様子を考える。

上述したように、再生映像信号は２個の回転ヘッド出力
をスイッチャ−でつなぎ合わせて連続信号とするもので
あるから、必ずつぎ目を有する。

記録時と再生時において上記テープの伸びが全く同じで
あれば、このつぎ目の前後で信号のタイムベースに狂い
はなく、スムーズにつながるが、もし記録時と再生時に
おいてテープの伸びに差があれば、つぎ目の前後でタイ
ムベースが狂い、つぎ目で信号の位相がステップ状に変
化することとなり、このため、再生画面はつぎ目の部分
で歪んでしまう。これをスキュー歪みと称している。こ
のスキュー歪みはテープのテンションサーボにより軽減
することもできるが、一般にはテープの張力は、それを
検出して、あらかじめプリセットした値に設定するもの
であり、必ずしもスキュー歪を完全にとるものではない
。

〔発明の概要〕

本発明は、かかる従来の状況に鑑みてなされたもので、
映像信号トランクの延長上に他の信号を記録するととも
に、該トランクにトラッキング用のバイロフト信号を重
畳して記録するようにした磁気記録再生装置において、
テープから同時に再生された隣接トランクの同一バイロ
フト信号がら両バイロフト信号の位相誤差を検出し、こ
れをテープのテンション制御系にフィードバックするこ
とにより、スキュー歪を確実に補正することのできるＶ
ＴＲのスキュー歪補正装置を提供することを目的として
いる。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を図について説明する。

第４図は本発明の一実施例によるＶＴＲのスキュー・歪
補正装置であり、これは再生時のブロック図を示したも
のである。図において、第１図と同一符号は同−又は相
当部分を示し、１８はヘッドドラム２の回転位相を検知
する回転検知器、１９はこの回転検知器１８に基づいて
動作するタイミング信号発生回路、３０はトラッキング
サーボ部であり、このトラッキングサーボ部３ｏにおい
て、２０はスイッチャ−１２１はそれぞれ周波数ｆｌ。

ｆ７！、ｆ３．ｆ４の信号を順次発生する発振器、２２
は再生パイロット信号を抽出するための帯域フィルタ（
ＢＰＦ）　、２３は周波数変換器、２４はトラックずれ
検出を行なうトランキング処理回路、２５はアンプ、２
６はキャプスタンモータ、２７は映像信号処理回路、２
８はＰＣＭ信号処理回路である。

またｌｌａ、ｌｌｂはへソドアンプ、１２ａ。

１２ｂはそれぞれその中心周波数がパイロット信号周波
数のうちの特定の周波数に設定された帯域フィルタ（Ｂ
ＰＦ）　、１３はＢＰＦ１２ａ、１２ｂの各出力の相互
の位相誤差を検出するための位相比較回路である。４０
は上記ＢＰＦ１２ａ、１２ｂの再出力信号の位相差が零
になるよう磁気テープ１の張力を制御するための張力制
御手段であり、この張力制御手段４０において、１４は
サンプルホールド回路、１５はフィルタ、１６はアンプ
、１７はリールモータである。

次に動作について説明する。

まず、トラッキングサーボの動作について説明すると、
ヘントドラム２の回転位相が回転検知器１８で検知され
、これに基づいてタイミング信号発生回路１９からタイ
ミング信号が発生される。

そしてこのタイミング信号によりドラムの半回転毎に発
振器２１の発振周波数の切換えが行なわれる。また帯域
フィルタ（ＢＰＦ）２２により再生パイロット信号が抽
出され、このパイロ・ノド信号成分と上記発振器２１の
出力信号とか周波数変換器２３に印加される。そしてこ
の周波数変換器２３の出力である、発振信号周波数とノ
々イロ・ノド信号周波数の差周波信号成分がトラッキン
グ処理回路２４に印加され、ここで、前述したようなト
ラックずれ検出が行なわれる。そしてこのずれ量に応し
た誤差信号がアンプ２５に印加され、これによりキャプ
スタンモータ２６の回転制御、即ちテープの送り制御が
行なわれ、回転へ・ノド３ａ、３ｂがトラックを正しく
走査するようになる。

次に各信号処理の動作について説明すると、回転ヘッド
３ａ、３ｂの出力は、へ・ノドアンプ１１ａ、ｌｌｂに
て増幅された後スイ・ノチャー２０に印加される。そし
てこのスイ・ノチャー２０＆とは上記タイミング信号発
生回路１９の出力が印加されており、これにより映像信
号及びＰＣＭ信号がそれぞれ適切なタイミングで抽出さ
れる。この映像信号は、連続した再生信号にされて上記
ＢＰＦ２２に印加されて上述のトラッキング処理を受け
る一方、映像信号処理回路２７に導かれてテレビジョン
信号に復調される。また、ＰＣＭ信号は、ＰＣＭ信号処
理回路２８に導かれて時間伸張などの処理を受けて連続
した音声信号に復調される。

次にスキュー歪の補正の動作について説明する。

ヘッドアンプＩｌａ、ｌｌｂの出力は、スキュー歪補正
を達成するために、さらに次のような処理を受ける。

即ち、上記ヘッドアンプｌｌａ、ｌ’ｌｂの出力は、そ
れぞれＢＰＦ１２ａ及びＢＰＦ１２ｂに印加される。こ
こで、ＢＰＦ１２ａ、１２ｂの中心周波数は、上記パイ
ロット信号周波数のうちの特定の周波数１例えば周波数
ｆ１を有しているものとする。従って、ＢＰＦ１２ａ、
１２ｂによって再生信号から周波数ｆ１のパイロット信
号が抽出される。この時、上記トラッキングサーボによ
り、テープが走行制御を受けて正常な信号を再生してい
るものとすると、ＢＰＦ１２ａ、１２ｂの出力信号はそ
れぞれ第５図ｉａ）、　ｆｂ）のようになる。但しここ
では上述の４０”の部分のみに着目しているので、ヘッ
ドが走査しているトランクからの再生バイロフト信号の
みを考慮して描いである。即ち、クロストークによるパ
イロット信号ｆ１が他の区間で発生するが無視しである
。

次に上記ＢＰＦ１２ａ、１２ｂの出力は、位相比較回路
１３に印加されて両者の位相誤差が、例えば第５図（ｃ
ｌの如く検出される。

ここで、もしテープの伸びが記録時と全く変化がない場
合は、４０°の区間ではバイロフト信号が同時記録され
ているため再生時にも両ヘッド３ａ、３ｂから再生され
るパイロット信号は同じタイミングの信号となるはずで
あり、従って位相比較回路１３の出力は零となるはずで
ある。

ところが、もしテープが記録時より、例えばテンション
が強くなって少し伸びた状態で再生する場合は、ヘッド
３ａの再生バイロフト信号とヘッド３ｂの再生パイロッ
ト信号とに位相差が発生することになる。この様子を第
６図の拡大図で示す。

即ち、テープが伸びたときは第６図（ｂ）の破線で示す
ように、ＢＰＦ１２ａの出力（図中実線又は第６図（ａ
）に示す波形）に対して、ＢＰＦ　１２　ｂの出力は位
相が進む。またもしテープが記録時より縮んだ場合には
、第６図（ｂ）の一点鎖線で示すように、位相が遅れる
。

このように、テープの伸び状態が記録時と異なると両パ
イロット信号間に位相差が発生し、上記位相比較回路１
３にはテープの伸縮に応じた誤差電圧が発生する。この
誤差電圧は、上記４０°の部分のみで発生し、しかもヘ
ッドが順次トランクを４回走査する毎に一回発生する。

言い換えると、ヘッドドラム２が２回転する毎に一回の
割合で発生する。このように誤差電圧は連続的に発生し
ないので、上記タイミング発生回路１９にて、ヘッドド
ラムの２回転に一回の割合で、即ち第５図（ｃｌ＋に示
すようなタイミングで、サンプリング用のバイロソトを
発生させ、これをサンプルホールド回路１４に印加し、
前記誤差電圧をサンプルホールドする。すると、例えば
第５図（Ｑｌに示すような出力が得られる。この出力を
フィルタ１５に印加し、その出力をアンプ１６に導いて
リールモータ１７のトルク制御を行なう。このトルク制
御によりテープの張力が制御され、上記位相誤差が零と
なるようなフィードバンク制御を行なうようにする。

このようにしてテープの伸びを記録時と同じように保つ
ことができ、スキュー歪が補正できる。

このような本実施例装置では、テープから再生されたパ
イロット信号により、直接タイムヘースの狂いを検出し
、これをテープのテンション制御系にフィードバックす
るようにしたので、スキュー歪を完全に補正することが
でき、歪のない再生画面が得られる。

なお、上記実施例では、パイロット信号ｆｌを使ってス
キュー歪を補正するようにしたが、上記４個の周波数の
いずれの周波数を使ってもよい。

この場合は、ＢＰＦ１２ａ、１２ｂの中心周波数と、サ
ンプルパルスのタイミングとを使用する周波数によって
変更すれば良いだけである。

また上記実施例では、トラックの前部にＰＣＭ信号を記
録し、その後方に映像信号を記録するものについて述べ
たが、本発明はその前後関係が逆であっても容易に適用
でき、上記実施例と同様の効果を奏する。

またバイロフト信号は必ずしも４個の周波数を有するも
のに限るものではない。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明によれば、映像信号トランクの延
長上に他の信号を記録するとともに、該トランクにトラ
ッキング用のパイロット信号を重畳して記録するように
した磁気記録再生装置において、テープから再生される
隣接トランクの同一バイロフト信号から該両パイロット
信号の位相誤差を検出し、この位相誤差が零になるよう
テープの張力を制御するようにしたので、スキュー歪を
確実に補正することができ、歪のない画面を再生できる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はヘッドドラムとテープの巻き付は状態を示す図
、第２図は磁気テープ上のトランクパターンを示す図、
第３図は回転ヘッドの再生出力エンベロープを示す図、
第４図は本発明の一実施例によるＶＴＲのスキュー歪補
正装置の概略ブロック図、第５図は本発明の一実施例の
動作を説明するための波形図、第６図は再生バイロフト
の位相関係を説明するための波形図である。 １・・・磁気テープ、２・・・ヘッドドラム、３ａ、３
ｂ・・・回転ヘッド、１３・・・位相比較回路、４０・
・・張力制御手段。 なお図中同一符号は同−又は相当部分を示す。 代理人　大　岩　増　雄 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 □時閉 第６図 １ 昭和　年　月　日 ２、発明の名称 磁気記録再生装置のスキュー歪補正装置３、補正をする
者 代表者片山仁へ部 ５、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄、及び図面（第４図） ６、補正の内容 （１１明細書第１０頁第４行の「モータ、」を「モータ
である。また、」に訂正する。 （２）同第１４頁第２０行〜第１５頁第１行の「パイロ
ット」を１パルス」に訂正する。 （３）第４図を別紙の通り訂正する。 以　上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）２個の回転ヘッド及び磁気テープを、一方の回転
   ヘッドが該磁気テープ上の各トラ・ツクの端部位置に当
   接しているときには他方の回転へ・ノドも上記磁気テー
   プに当接するよう配置し、上記各トラック長を上記２１
   ［１ｉ１の回転ヘッドの角間隔に相当する長さより長く
   し、上記各トラ・ツクに情報信号とともに所定の反復順
   序で変化するパイロ・ノド信号を記録する際、上記各ト
   ラックのいずれか一方の端部のトランク部には該各トラ
   ックの一つ手前又は後方のトランクの上記トラ・ツク端
   部以外の通常トランク部に記録されるべきパイロ・ノド
   信号が同時に記録されるようにした磁気記録再生装置に
   おいて、上記２個の回転ヘッドから同時に得られる隣接
   トランクの各再生バイロフト信号を位相比較する位相比
   較回路と、該位相比較回路により得られる誤差信号によ
   り隣接トラ・ツクの各再生バイロフト信号の位相差が零
   になるよう上記磁気テープの張力を制御する張力制御手
   段とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置のスキ
   ュー歪補正装置。