JPS6013103B2 - 横張り用外壁面材の連結構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は横張り用外壁面村の連結構造、更に詳しくは、
複数枚横に並べて建物の外壁面を形成する矩形状の横張
り用壁面材の連結構造に関するものである。

従来、建物の外壁面を形成する壁面材の両側端は切りつ
ばないこなっており、第１図に示すように、壁面材１，
１同士を一直線状に連結する場合は、ハット型ジョィナ
２を用いなければ、両壁面材１，１間の一定中の宮地を
作ることができず、また目地に充填されるコーキング材
３が両壁面材１の各側端面とジョィナ２との三面に接着
するため、地震などの振動が作用した場合、コーキング
材３がジョイナ２に拘束され、コーキング材３にひび割
れが生じるという問題があり、更に、壁面材１，１を直
角に連結する場合は、第２図に示すように、入隅部に施
したコーキング材３がひび割れを起こすと、雨水に晒さ
れる壁面材１表面より両壁面材１，１の突き合せ部を通
って雨もれが起きるため、裏面がわに捨て板４のような
ジョィナを配設しなければならないという問題があった
。

本発明は上記の点に鑑みて為されたものであって、主な
目的とするところは、一直線に並べて配設する場合はジ
ョィナを用いることなく一定の目地中が得られ、しかも
目地に充填するコーキング材が振動によってもひび割れ
を起こすことがな０〈、また直角に継ぎ合す場合は、水
密的に連結できて雨もりの心配がない横張り用外壁面材
の連結構造を提供することである。本発明を以下図に示
す実施例に塞いて詳述する。

本発明に係る横張り用外壁面材は、複数枚互夕し、の側
端を連続させて建物の外壁面を形成する矩形状の板材で
あって、左右一方の側端の表面がわにこの板材の厚みに
等しい左右中の切欠段部５が側端縁の全長に亘つて形成
され、板材の表面と平行な切欠段部５の底面６全面に弾
性を有するバックアップ層８が形成されたことを特徴と
するるものであって、本実施例では左右に長い長方形状
の板材上端面の裏面がわに上突条１０が突出し、板材の
下端面の裏面がわに切欠溝１１が形成され、上下に並ぶ
複数の壁面材１，１が上突条亀０と切欠溝１１とを鉄め
合して連結されるものを示している。また壁面材１表面
の上下の略中央には左右の全長に亘る凹溝状のピーリン
グ１２が形成されていて「ドイツ下見板風の外観を呈す
るようになっている。バックアップ層８はポリエチレン
のような弾性材でできた帯材１３を切欠段部５の底面に
貼着して形成されるものであってｔ壁面材１の肉厚に等
しい左右中で切欠段部を形成した後、帯材１３裏面に設
けた接着テープ１４１こて切欠段部５に取着される。こ
の壁面材１を左右の一直線上に並べる場合は「第４図に
示すように、一方の壁面材１の切欠段部５がわの側端面
を隣り合う壁面材１の切欠段部５と反対側の側端面に突
き合せてし両壁面材１，１間に一定中の目地を形成する
ものであって、目地を形成するコーキング材３が切欠段
部５内に充填される。コーキング材３としてはシリコン
やウレタンなどの弾性型のものが用いられ、コーキング
材３は切欠段部５の側壁面丁及びこれに対向する隣り合
う壁面材１の側端面とは接着するが、バックアップ層８
には接着せずに壁面材１，１間を水密的に塞ぐものであ
って、地震など振動が壁面材１の左右方向に作用しても
、バックアップ層的こ拘束されないため、コーキング材
３が両壁面材１，１間を塞いだまま自由に伸縮し、ひび
割れを起こすことがないものである。上記のバックアッ
プ層８は上突条１０の表面にも全面に亘つて貼着されて
いて、第５図に示すように「バックアップ層８が上段の
壁面材１の切欠溝１１へ圧接することにより「上下に並
ぶ壁面材１デー間を水密的に塞ぐようになっている。こ
の壁面材１は同図に示すようにピーリング１２及びこの
上下位置より打入する釘１５にて柱などの下地材１６に
固定されるものである。第６図には、壁面材１，１同士
を直角に継ぐ場合を示していて、一方の壁面材１の切欠
段部５内へ他方の壁面材１の切欠段部５と反対側の端部
が搬入し、この池端面がバックアップ層８‘こ圧蚤する
ことによって両者が水密的に連結されるわけであり、同
時に、壁面材１表面のピーリング１２が入隈部で途切れ
るとなく連続して入隅部の仕舞いを美しくするものであ
る。本発明は以上のような構成を有するため〜壁面材を
横に一直線に並べる場合は、互いの側端面を突き合せる
だけで、一定の中で切欠された切欠段部が目地を形成す
ることとなり、従来のような別途のジョイナを用いるこ
となく容易に一定中の目地が形成できるのであり、しか
も切欠段部に充填されるコーキング材はバックアップ層
に接着せず、切欠段部の側壁面と隣り合う壁面材の側端
面との二面のみに接着することにより、地震などの振動
が作用してもコーキング材で振動を吸収できふ雨もりに
つながるひび割れを起こすことがないという利点がある
。

すなわち、従来のように目地の底部にジョィナを装填し
た場合には目地内に充填されたコーキング材が壁面材の
端面以外にジョィナの表面にも接着することになるため
に、いわゆる三面接着となってコーキング材にひび割れ
が生じ易いものであるが、複数枚の壁面材を切欠段部を
有するがわの側端面と切欠段部と反対側の側端面とを突
き合して一直線状に配列したので、隣接する壁面材の表
面間には切欠段部の中寸法だけ間隙が形成されることに
なって、一定の目地中が形成されることになり外観を良
くすることができるものであり「 しかも各壁面材間の
切欠段部にコーキング材を充填すると共にバックアップ
材と非接着状態で切欠段部の側端面とこれに対向する隣
り合う壁面材の側端面に接着させたので、壁面材の熱膨
張等による伸縮にコーキング材が支障なく追従して隣接
する壁面材間の水密性を保持し、雨水の侵入を防止する
ことができる上に、コーキング材は隣接する壁面材の側
端面にのみ接着することになって、壁面材の伸縮を支障
なく吸収して雨漏りにつながるひび割れを起こすことが
ないものである。しかもト壁面材を直角につなぐ場合は
、切欠段部内に鉄入される一方の壁面材の側端面がバッ
クアップ層に密薮することができ、両壁面材間を水密的
に塞ぐことができるという利点がある。図面の簡単な説
頚 第１図及び第２図は従来例を示す概略水平断面図〜第３
図は本発明の一実施例を示す斜視図、第４図は同上の壁
面材を一直線状に連結した状態を示す概略部分平断面図
、第５図は同上の壁面材の上下連結状態を示す概略部分
縦断面図、第６図は同上の壁面材を直角に連結した状態
を示す概略部分平断面図であり「１１ま壁面材、３はコ
ーキング材、５は切欠段部〜 ６は切欠段部の底面、７
は切欠段部の側壁面、８はバックアップ層である。

第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 矩形状の板材の左右一方の側端の表面がわにこの板
   材の厚みに等しい左右巾の切欠段部を側端縁の全長に亘
   つて形成すると共に板材の表面と平行な切欠段部の底面
   全面に弾性を有するバツクアツプ層を形成して複数の壁
   面材が形成され、複数枚の壁面材が切欠段部を有するが
   わの側端面と切欠段部と反対側の側端面とを突き合して
   一直線状に配列され、各壁面材間の切欠段部に充填され
   るコーキング材がバツクアツプ材と非接着状態で切欠段
   部の側端面とこれに対向する隣り合う壁面材の側端面に
   接着したことを特徴とする横張り用壁面材の連結構造。 ２ 矩形状の板材の左右一方の側端の表面がわにこの板
   材厚みに等しい左右巾の切欠段部を側端縁の全長に亘つ
   て形成すると共に板材の表面と平行な切欠段部の底面全
   面に弾性を有するバツクアツプ層を形成して複数の壁面
   材が形成され、一枚の壁面材の切欠段部に隣り合う壁面
   材の切欠段部と反対側の側端部が嵌入して二枚の壁面材
   が直角に連結された横張り用壁面材の連結構造。