JPS6026767A - 型枠兼用壁面パネルによる隅部のセメントペ−スト流出防止構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、省力化型枠、断熱パネル、耐火ノ（ネル、合
板パネル、化粧板等のパネルであって、コンクリート打
設時の型枠を兼ねた壁面パネルによる建物の大隅或いは
出隅等の隅部におけるセメントペーストの流出防止構造
に関するものである。

一般に、壁面パネルにより構成した隅部の接合部分は、
該壁面パネルをコンクリート打設時の型枠として使用す
ると、その隙間からセメントペーストが流出して壁面パ
ネルの表面が汚れるだけで業をしなければならず、また
上記隙間内で固まったセメントペーストがヒートブリッ
ジ（熱橋）作用をなして特に断熱パネル等を使用した省
エネ建物では断熱効果に弊害が生ずる問題点があった。

このような問題点を解決するため、従来は型枠を兼ねた
２枚の壁面パネルにより構成した隅部の接合部分の内側
に目地テープを貼って上記セメントペーストの流出を防
いでいた。

しかし、この種の目地テープは剥れ易くてセメントペー
ストの流出を十分に防止できないばかりでなく、特に返
し壁になっている所では内側に手が入らなくて目地テー
プを貼ることも出来ず、また型枠部分の表面に目地テー
プが現われて仕上げの邪魔になる等の欠点があった。

本発明は、上記従来の欠点を解消するためになされたも
ので、その目的とするところは、型枠兼用の壁面パネル
の建て込みの順序いかんに拘わらず、また返し壁になっ
ていても極めて簡単且つ確実に構成することができ、セ
メントペーストの流る型枠兼用壁面パネルによる隅部の
セメントペースト流出防止構造を提供するにある。

以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明
する。

第１図において、１は建物のコンクリート壁であって、
その内側には合板、アスベスト板、フレキシブル板や化
粧板等のパネル２と断熱材３から成る壁面パネルが取付
けられている。この壁面パネルハ上記コンクリート壁１
を構築する際のコンクリート打設用の型枠を兼用してい
る。第１図からも明らかなように、建物には柱や内部壁
が構成されているため入隅Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄや出隅Ｅ、Ｆ
等の隅部が形成される。

次に、上記各隅部Ａ−Ｆについてコンクリート打設時の
セメントペースト流出防止構造の各実施例を説明する。

まず、入隅Ａは第２図に拡大して示すように、パネル２
ａと断熱材３ａから成る壁面パネルと型枠合板２′との
組合せであって、その開に挟設片４ａと２枚の翼片４ｂ
、４ｃから構成された流出防止７レーム４が取付けられ
ている。上記挟設片４ａは、前記パネル２ａの側端面と
型枠合板２′の先端面との接合部に挟設されており、一
方、該挟設片４ａの内端部から直角両方向に張出して形
成された２枚の翼片４ｂ、４ｃは、上記パネル２ａ及び
断熱材３ａの先端面と型枠合板２′の側端面に密着状態
で取付けられている。従って、上記構造においては、コ
ンクリート打設時のセメントペーストは先ず２枚の翼片
４ｂ、４ｂにより完全妨げられて外部に流出することは
ない。上記流出防止フレーム４は塩化ビニール等の熱伝
導性の低い合成樹脂材料により成形加工されており、そ
の側面に接着テープ付設したり或いは接着剤を塗ってパ
ネル２８等の表面に貼着するようになっている。尚、本
実施例では、上記型枠合板２′はコンクリート養生後に
取外し、必要に応じて上記挟設片４ａも切除してから内
装材を貼るようになっている。

また、入隅Ｂは第３図に拡大して示すように、各々パネ
ル２ａ、２ｂと断熱材３ａ、３ｂにより構成された２枚
の壁面パネルの組合せであって、その間に挟接片５ａと
２枚の翼片５ｂ、５ｃから成る流出防止フレーム５が取
付けられている。該挟設片５ａは第４図からも明らかな
ように、断熱材３ａの側端面の切欠部５ａ’内に、また
各翼片５ｂ、５ｃは各断熱材３ａ、３ｂに電動の回転鋸
等で形成したスリン）５ｂ’、５ｃ’に各々嵌挿される
ようになっている。このように、本実施例では流出防止
フレーム５をスリット等に嵌挿して組合せるようになっ
ているので、上記第１実施例のような接着手段を省略す
ることもできる。尚、第５図は上記第２実施例の挟設片
５ａの内端部に更に翼片５ｄ、５ｅを一体形成にたもの
で、セメントペーストの流出防止機能が更に向上するよ
うに構成されている。

さらに、入隅Ｃは第６図に拡大して示すように、一方の
パネル２ａの端部を第３図の実施例のように切断するこ
となく組合せたものであって、その間に挟設片６ａと翼
片６ｂ、６ｃから成る流出防止フレーム６が取付けられ
ている。該挟設片６ａは断熱材３ｂの先端面を切欠いて
形成されたスリットに嵌挿され、両翼片６ｂ、６ｃはパ
ネル２ａ及び断熱材３ａの先端面と断熱材３ｂの側端面
に各々密着して取付けられている。

更にまた、入隅りは第７図に拡大して示すように、両壁
面パネル２ａ、３ａと２ｂ、３ｂの先端面を斜めに切断
した状態で接合したものであって、その開に挟設片７ａ
と２枚の翼片７ｂ、７ｃから成る流出防止フレーム７が
取付けられている。

次に、出隅Ｅは第８図に拡大して示すように、端面を斜
設したパネル２ａ、２ｂと断熱材３ａ、３ｂ＞・ら威る
壁面パネルの接合であって、上記第７図の実施例と略同
様に挟設片８ａと翼片８ｂ、８ｃから成る流出防止フレ
ーム８が取付けられている。尚、本実施例では上記挟設
片８ａの内端側に更に別の翼片８ｄを形成し、図示のよ
うに断熱材３ａ、３ｂの内端面に密着テぜ不おけば流出
防止効果が更に向上する。

また、出隅Ｆは第９図に拡大して示すように、パネル２
ａ、２ｂと断熱材３ｎ、３ｂを段状に突合せた状態で組
合せたもので、その間に挟設片９ａと翼片９ｂ及び変形
翼片９ｃから成る流出防止フレーム９が嵌挿状態で取付
けられでいる。

上記各実施例は建物の内壁の隅部について説明したが、
本発明は出隅と入隅を逆にした状態で外壁の隅部に対し
ても適用し得るだけでなく、内壁と天井スラブや梁との
隅部にも適用し得るものである。

尚、第１図において１０は遮音部材であって、壁面パネ
ルの材料よりも比重の大きい金属等の材料から構成され
、パネルを伝わる音の振動を減衰せしめて遮音するよう
になっている。

本発明は以上のように、挟設片と翼片から構成された流
出防止フレームを壁面パネルによる隅部の接合部に取付
けたので、セメントペーストの流出を完全に防止し得る
だけでな（、壁面パネルの接合端部の切付けがまっすぐ
に通って不陸の調整の必要がなく、また流出防止７レー
ムを取外す必要もなくクロス貼り等の内装や塗装仕上げ
にも最適である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は壁面パネルによる各種の入隅及び出隅の状態を
示す断面図、第２図は大隅部の第１の実施例を示す断面
図、第３図は大隅部の第２の実施例を示す断面図、第４
図は前記第２実施例の施工状態を示す斜視図、第５図は
第２実施例の改変例を示す断面図、第６図は大隅部の第
３の実施例を示す断面図、第７図は大隅部の第４の実施
例を示す断面図、第８図は出隅部の第１の実施例を示す
断面図、第９図は出隅部の第２の実施例を示す断面図で
ある。 １・・・コンクリート壁、２，２ａ、２ｂ−パネル、２
′・・・型枠合板、３，３ａ、３ｂ・＝断熱材、４　ｙ
　Ｓ　ｒ　６．７　＋８．９・・・流出防止フレーム、
４ａ、４ｂ＋５ａ、５ｂ、６ａ。 ６ｂ、７ａ＋７ｂ、８ａ、８ｂ、９ａ＋９ｂ−翼片、５
ａ’　−切欠部、５ｂ’　、５ｃ’・・・スリット、１
０・・・遮音部材。 特許出願人　東急建設株式会社 第１図 Ｃ１０ ｂ、”、、’、＋　９．ｚ、’、’：’、’＋　ｏ　Ｏ
〆　＋　Ｃ＋、、　０　６　′　。　・　、、。 、６．、、、−−、、−□′　。 ン電 　２ Ｅ °　２ ≧ １゜ 【」　第３図 第５図 ６ｂ 第７図 ｂ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 壁面パネルによる隅部の接合部分に、挾設片と翼片から
   成る流出防止フレームを取付けたことを特徴とす−る型
   枠兼用壁面パネルによる隅部のセメントペースト流出防
   止構造。