JPS5922132Y2 - ジエツトル−ムにおける緯入れガイド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は緯糸抜き用スリットを残して囲繞されたガイ
ド部材と、開放部を有するガイド部材と、その開放部に
対向配置される補助ノズルとの組合せよりなるジェット
ルームにおける緯入れガイド装置に関するものである。

従来、この種の緯入れガイド装置においては補助ノズル
がガイド部材と筬との間に配設されたものが提案されて
いたが、補助ノズルはガイド部材よりも厚いために、こ
のような緯入れガイド装置では筬付近においてガイド部
材及び補助ノズルにより水平方向（横方向）に分けられ
た経糸は大きく広がるので、毛羽立ち、からみの発生及
び地合い、風合いの悪化の原因になっていた。

そこで、前記問題点を解消するために、第１図に示すよ
うに補助ノズル１をガイド部材２，３より織前側に配設
し、筬４から補助ノズル１を遠さ゛けることにより経糸
５の水平方向への広がり具合いを小さくした緯入れガイ
ド装置が提案されたが、このような緯入れガイド装置に
おいては補助ノズル１の噴気孔７からの流体噴射方向Ｊ
は、補助ノズル１に対向するように織前側が開放された
ガイド部材３の直立ガイド部３ｂと、ガイド部材２の湾
曲ガイド部２ｂとの間で形成されたスリット１４から緯
糸６が脱出する方向Ｅに近似しがちであるために、緯糸
６は前記スリブ１〜１４から飛び出して緯入れミスを生
ずるという問題があった。

この考案は上記従来技術に存する問題点に着目して威さ
れたものであって、その目的は地合い、風合いの良い織
布を緯入れミスなく織成することができる緯入れガイド
装置を提供することにある。

以下、この考案の緯入れガイド装置を具体化した一実施
例を第２図、第３図に従って説明すると、１１は筬１２
とともにその基部１１ ａがスレーに固定されたガイド
部材であって、その上端の筬１２側には直立状に形成さ
れた直立ガイド部１１ ｂが形成され、織前側が開放さ
れている。

ガイド部材１１と並列してガイド部材１６が同様に基部
１６ ａがスレーに固定されており、これは緯糸抜き用
のスリット１４を残して直立ガイド部１６ ｂと湾曲ガ
イド部１６ Ｃとにより囲繞された緯糸案内路１７を形
成。

している。

１３は前記ガイド部材１１の開放部に対応する位置にお
いて、同様に基部がスレーに固定されてガイド部材１１
，１６とともに緯入れガイド装置を構成する補助ノズル
である。

このノズル１３はガイド部材１６の湾曲ガイド部１６
Ｃに沿うごとく湾曲形成され、その先端部は前記ガイド
部１１ ｂに近接するまで延出する。

このようにして、ガイド部材１１と補助ノズル１３とで
案内路１７を形成する。

補助ノズル１３内面にはＪ矢印方向、すなわち下方へ流
体を噴射する噴気孔１８が設けられている。

１４はガイド部材１１のガイド部１１ ｂ内面と補助ノ
ズル１３先端との間に形成されたスリットであって、ガ
イド部材１６に形成されたスリツ１〜１４と同様に筬打
ちの際に緯糸１５をガイド部材外へ脱出させるためのも
ので゛ある。

さて、上記のように構成された緯入れガイド装置につい
てその作用を説明すると、緯糸案内路１７内を緯糸１５
が飛走する際に、補助ノズル１３の噴気孔１８からは緯
糸１５の安定飛走と飛走促進のために流体が噴射される
。

そして、緯糸１５の安定飛走のためにこの実施例の補助
ノズル１３から流体が噴射される方向は、図に示すよう
に上方から下方へかつ緯糸の飛走方向のＪ方向であり、
この方向の力は前記スリット１４から漏洩する流体に引
かれる力により緯糸１５がガイド部材から脱出しようと
するＥ方向の力に抗する方向の力であるために、緯糸は
スリット１４から遠ざけられ緯入れが終了するまで緯糸
１５は緯糸ガイド内に確実に保持される。

前記補助ノズル１３はガイド部材１１．１６とともにほ
ぼ一様な緯糸案内路１７を形成するので、内部を流通す
る空気流は円滑であり、またノズル１３はガイド部材１
１より織前側に配設されているので、ガイド部材１１及
び補助ノズル１３により水平方向に分けられる経糸は、
その広がり具合いが小さくてすみ、経糸の毛羽立ち、か
らみが防止される。

なお、この考案は前記実施例に限定されるものではなく
、ガイド部材１１及び補助ノズル１３の形状を必要に応
じて変更する等、この考案の趣旨を逸脱しない範囲で任
意に変更可能である。

以上詳述したように、この考案のジェットルームにおけ
る緯糸ガイドは、補助ノズル１３と対応するガイド部材
１１は織前側に開放部を有し、前記ノズル１３は該開放
部を覆う位置に配設され、他のガイド部材１６の形状に
沿うごとく湾曲形成されるとともに、該ノズル１３に設
けられる噴気孔１８は緯糸を前記スリツ１〜１４より遠
げける方向へ吹くよう指向していることにより、地合い
、風合いの良い織布を緯入れミスなく織成することがで
きる効果を奏するので、緯入れガイド装置として実用上
好ましい考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の緯糸ガイドを説明する側面図、第２図は
この考案の緯糸ガイドを説明する側面図、第３図はこの
考案の斜視図である。 １１・・・ガイド部材、１１ ａ・・・基部、１１ ｂ
・・・直立ガイド部、１２・・・筬、１３・・・補助ノ
ズル、１６・・・ガイド部材、１６ ａ・・・基部、１
６ ｂ・・・直立ガイド部、１４・・・スリット、１５
・・・緯糸、Ｊ・・・補助ノズルの流体噴射方向、Ｅ・
・・緯糸の脱出方向。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 緯糸抜き用のスリット１４を残して囲繞された緯糸
   案内路１７を形成のガイド部材１６と、補助ノズル１３
   に面する側が開放しているガイド部材１１との組合せよ
   りなる緯入れガイド装置において、前記補助ノズル１３
   と対応するガイド部材１１は織前側に開放部を有し、前
   記ノズル１３は該開放部を覆う位置に配設され、他のガ
   イド部材１６の形状に沿うごとく湾曲形成されるととも
   に、該ノズル１３に設けられる噴気孔１８は緯糸を前記
   スリット１４より遠さ゛ける方向へ吹くよう指向してい
   ることを特徴とするジェットルームにおける緯入れガイ
   ド装置。 ２ 補助ノズル１３はその先端部がガイド部１１ ｂに
   対して一定間隔離間して緯糸抜き用のスリット１４を形
   成していることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項に記載のジェットルームにおける緯入れガイド装置
   。