JPS5914557Y2 - 掘削用ビツト

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【考案の詳細な説明】本考案は、掘削用ビットに係り、特にその繰り粉の排出
が良好になるようにしたものである。

従来、この種のビットは、回転によって生じる繰り粉の
排出性如何によって掘削性が左右され、繰り粉の排出性
が重要な問題となっている。

そこで、本考案は、掘削用ビットにおいて、繰り粉の排
出が良好となるよう切刃チップを改良したものである。

以下、本考案掘削用ビットの一実施例について図を参照
して説明する。

第１図乃至第３図において、１は、円筒状をなすビット
本体であり、その先端には、少なくとも３個の切刃チッ
プ２が取付けられている。

この切刃チップ２は、図示の場合切刃段部３内にろう付
けによって固定されるものであり、その軸方向には、２
つの切刃稜４，５によって頂角を形成するとともに、そ
の回転方向の前面６が凸状の円柱面になっているもので
ある。

この場合、第２図で明示されているように、切刃チップ
２は、円柱面の形成に伴ない、その内端側の厚みよりも
外端側の厚みが大きくなっていいてるものである。

これは、従来例の例えば実開昭５２−７２５０２号公報
にみられるＶ字突起状のものより耐欠損性が増すことを
意図したものである。

すなわち、Ｖ字突起のものは、外端側の傾斜面でしばし
ば剥離的な欠損現象が生じていたことから、本願考案で
は、その厚みを増加できるように滑らかな円柱面を採用
したものである。

そして、本体１の中心部分および切刃チップ２の回転方
向の前面６が、繰り粉の排出のための空間を形成してい
るものである。

また、前記本体１は、ねじを備えたロッド（図示せず）
に連結できるようその後端面がらねし穴７が穿設される
とともに前記切刃チップ２の前面側の段部面８に噴射穴
９を開口させている。

この噴射穴９は、繰り粉を円滑に排出させるものである
が、特に本考案では、繰り粉が前記切刃チップ２の前面
６に形成された凸状の円柱面に沿って排出されるもので
ある。

このようにして横取された本考案掘削ビットは、繰り粉
の排出性からパイロットビットとして好適するもので、
その掘削性を高めることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案掘削用ビットの一実施例を示した正面
図、第２図はその平面図、第３図は断面図である。１・・・・・・ビット本体、２・・・・・・切刃チップ
、６・・・・・・前面。