JPS5912307B2 - 安全かみそり用替刃カ−トリッジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は湿式安全かみそりに関し、特にそのような安全
かみそりのための替刃カートリッジに関するものである
。

近年の安全かみそりに於ける重要な変化の一つは、使い
すての替刃ユニットとして、替刃ブレードのみよりも、
ブレードを含む替刃カートリッジの使用が増大した事で
ある。

代表的カートリッジはブレード保持組立体の幾つかの部
材を形成し、ブレードのガード及びキャップを含むこと
が多い。

ブレードは製造者によりカートリッジに固設され、プレ
ードとガードとの間の位置関係を正しく、正確に且つ永
久的に固定する事を可能にする。

この事はカートリッジに間隔をおいた２枚のブレードが
その刃縁を平行にして固定されている構造にとってはと
りわけ有益な特徴である。

２枚のブレードの間の正確な位置関係を達成することは
、ブレード自体を使用者が挿入しなければならない場合
には困難である。

更にカートリッジはブレードのため強固な支持体を備え
る。

この事は使用者がブレード自体を操作しなければならな
い時よりも薄く狭いブレード用材料の使用を可能にする
。

使用者には安全に処理できない非常に狭いブレードも自
動機械によりカートリッジに固設される。

使用者にとって、ブレードを傷つけないで処理するには
あまりに薄いブレードも自動機械によりカートリッジの
支持体に固定される。

いったん支持体に固定されれば、薄いブレードも厚いも
のと同じように丈夫である。

替刃カートリッジの幾つかの欠点は多数の部品から成る
カートリッジを組立てるのに多数の製造工程が必要な事
と、使用者によるブレードの掃除の問題である。

ひげそりの開力縁の上とその周囲に集積された汚れを除
去する事が常に必要であった。

この必要は近年新しい長耐久性ブレードが開発されたの
でますます大きくなってきた。

汚れがたまる時間は同じブレードを使用する時間が増大
しただけ増大した。

二枚刃カーｔ−ＩＪツジの使用もこの必要の一因となる
。

然しなから、替刃カートリッジに組合される周囲の構造
によりブレードを十分に洗滌する事がしばしば妨げられ
る。

この事は更に別の構造を設けてこの洗滌を補助するよう
な事になる。

従って、本発明の目的は新しい、より有用な替刃カート
リッジを提供する事である。

特に重要な目的は、製造が簡単容易でコストの安い且つ
軽くて使いやすい替刃カートリッジを提供する事である
。

本発明の他の重要な目的は、刃縁周囲に汚れがたまるの
を減少し、たまった汚れを充分に洗えるような替刃カー
トリッジを提供する事である。

本発明の他の目的は一枚刃及び二枚刃の、片刃及び両刃
の替刃カートリッジを容易に製造し得るような構造の替
刃カートリッジを提供する事である。

本発明は一片の細長いブレードホルダ一部材とブレード
とから成り、該ブレードホルダ一部材は、前面および後
面を有し、上記前面および後面に開口してブレードホル
ダ一部材を貫通するスロットがブレードホルダ一部材の
長手方向に延在し、該スロットの長手方向に延びる片側
の側壁が上記前面に対し傾斜し、上記ブレードは上記側
壁に固着され、ブレードホルダ一部材の長手方向に延在
する刃縁が上記前面から突出し、上記ブレードの厚さは
上記スロットの幅より小さい安全かみそり用替刃カート
リッジを提供する。

以下図面を参照しつつ本発明の実施例を詳細に説明する
。

第１図は柄１０を含む安全かみそりを示しており、柄の
上端から１対の腕１２が外方へ且つ上方に延在し、その
終端のタブ１４の間に２枚方カートリッジ１６が枢支さ
れる。

替刃カートリッジ１６は、二枚刃、即ち、先導ブレード
２０と後続ブレード２２を間隔をおいて保持するブレー
ドホルダー１８を含む。

第２図に示す如く、両ブレード２０，２２は薄く狭いブ
レードで、その厚さは０．００２−０．０１０インチ（
０，００５−０，０２５センチ）で、その幅は０．０４
０インチ（０，１センチ）或いはそれ以上である。

これらのブレードは片刃で、それぞれ片側の長手方向の
側縁に刃縁２４ 、２６を有する。

一般的なものである図示の二枚刃構造に於て、刃縁は互
に平行で、ブレードホルダー１８の同じ側にあり、間隔
をおいている。

ブレードホルダー１８はプラスチックで成形され、中央
に薄板部２８を有する。

ブレードホルダー１８のこの薄板部２８は平坦な細長い
前面３０とこの前面に平行な後面３２を有する。

ホルダー１８は更にこのホルダーの殆で全長にわたって
延在する細長いスロット３４を含む。

スロット３４はホルダー１８の前面３０に開口３６を有
し、後面３２の開口３８と連通している。

スロット３４の長手方向側壁はホルダーの前面３０に対
し傾斜した上方側壁４０と平行する下方側壁４２とで形
成される。

上方側壁４０はホルダー１８の前面３０に交わる前縁４
４と、後面３２に交わる後縁４６を有する。

下方側壁４２は対応する前縁４８と後縁５０とを有する
。

上方及び下方の側壁４０．４２はブレード２０．２２の
合計の厚さよりも若干大きい距離だけ隔離されているの
で、両ブレードの間に空間５２が生じ、この空間５２に
水の噴流を通して、ブレードの周囲にたまった汚れを洗
い流すことができる。

例えば、両ブレード２０．２２の対向面の間の間隔は０
．０２０−０．０３０インチ（０，０５０−０，７５セ
ンチ）である。

先導ブレード２０は接着剤５６のような固定手段により
下方側壁４２に固定される。

適当な接着剤はアクリル、ゴム、シリコン及び他の種々
の合成物である。

適当と思われる現在入手できる接着剤の例はミネソタ・
マイニング・アンド・マニュファクチュアリング、４１
５，４６３アクリル、ＮＰＥ９０１合成ゴム及びデニソ
ン・シリコンゴムである。

先導ブレード２０は下方側壁４２上で刃縁２４がホルダ
ー１８の前面３０２１）ら突出するように配置される。

後続ブレード２２は接着剤５４により上方側壁４０に同
じように固定され、刃縁２６がホルダー１８の前面３０
から突出する。

ホルダー１８には、スロット３４に平行に、第２のスロ
ット５８が先導ブレード２０に隣接してその前方に設け
られている。

第２スロツト５８により前面３０に開口６０が設けられ
、後面６４の開口６２と連通して、カートリッジの汚れ
を洗い流すことができる。

図示の実施例では、第２スロツトの上方側壁６４の前縁
は第１スロツト３４の下方側壁４２の前縁４８と一致し
て、先導ブレード２０のすぐ手前に空間を形成している
。

ホルダー１８中のブレード２０，２２の位置は替刃カー
トリッジ１６のひげそり特性を決定する。

かみそりの刃に関し従来用いられてきたパラメータには
スパン、タンジェント角及び露出がある。

「スパン」は、ブレードの先端と支持体の最初に皮膚に
触れるブレード前方の点との間の距離である。

「タンジェント角」は、刃縁の両側面により形成される
角度を三等分する線と、刃縁から支持体の最初に皮膚に
触れるブレード前方の点へ延びる線との間の角度である
。

「露出」はブレードの刃縁がブレードの両側の最も近い
皮膚接触点の間に引かれた線から突出する垂直距離とし
て定義される。

第２図に於て、Ｓｌは先導ブレード２０のスパンを指し
、先導ブレードの刃縁２４と第２スロツトの下方側壁６
８の前縁６６との間の距離である。

先導ブレード２０のタンジェント角は第２図にａｌで指
示されている。

Ｅｌは先導ブレード２０の露出を示している。

Ｓ２は後続ブレード２２のスパンを示し、後続ブレード
２２の刃縁２６と先導ブレード２０の刃縁２４との間の
距離である。

後続ブレード２２のタンジェント角はａ２で表わされる
。

Ｅ２は後続ブレード２２の露出を表わしている。

第２図を調べると分るように、これらのパラメータはス
ロット３４，５８の幅、第１スロツト３４の側壁４０，
４２の傾斜、及びホルダーの前面３０に対するブレード
２０．２２の刃縁の位置の関数である。

従って、スロット３４．５８の幅はカートリッジ中のブ
レード２０，２２のスパンの決定を助ける。

第１スロツト３４の側壁４０，４２の傾斜の程度はタン
ジェント角の決定を助ける。

ブレード刃縁２４゜２６のホルダー前面３０からの突出
の程度に対応するブレード２０．２２の露出の決定を助
ける。

スロット３４，５８の寸法形状はカートリッジに所望の
ひげそり特性を備えるように選択される。

第３図及び第４図に示す如く、替刃カー） ＩＪツジ１
６は柄１０の１対の腕１２のタブ１４に枢動自在に取り
つけられる。

ピン７２がブレード２０゜２２の刃縁のほんのわずか後
方下側の線に沿って延長している。

カートリッジ１６はピン７２を枢軸として第３図に点線
で示した範囲内で枢動する。

カートリッジ１６は適当なカム装置により点線で示した
両限界の間の中立位置に偏倚される。

このようなカム装置はブレード２０，２２間の洗滌水の
流れには殆ど或いは全く干渉しないのが好ましい。

第３図及び第４図に示した実施例に於ては、タブ１４の
内面にはカートリッジ１６の両端から下方に延長する一
対のタブ７０のそれぞれの下面で形成されたカム従動面
７９にカム係合する上向カム面７８を有する内側突出部
分７６が形成されている。

枢動ピン７２はカートリッジのタブ７０の側面から外側
に延長する。

替刃カートリッジ１６は従来の方法でひげそりに使われ
る。

カートリッジ１６をかみそり用柄１０の腕１２の間に挿
入する方法は本発明を理解するには重要でないので図示
又は記述されていない。

カー１− ＩＪツジ１６が第３図の点線で示した位置の
間で枢動できるので、柄１０を操作する事なく、顔や身
体のひげそり部分の輪郭に自由に順応できる。

かみそりの使用後、汚れはスロット３４．５８を通して
水を流す事によりカートリッジ１６から洗い流される。

スロットは水流を邪魔するものがなく、ブレード２０．
２２の合計の厚さよりもずっと広いので、スロットに多
量の水を貫流させて汚れを洗い流すことができる。

第５図は本発明の第２実施例を、第１実施例の第２図と
同じような横断面図に示したものである。

カートリッジ１６Ａは、前面３０Ａと後面３２Ａとを形
成する薄板部２８Ａを有するブレードホルダー１８Ａを
含んでいる。

この第２実施例のブレードホルダー１８Ａは、単一のブ
レード２０Ａが単一スロット３４Ａの傾斜した側壁４２
Ａに固定されている。

然しなから、この単一のブレード２０Ａは、ホルダー１
８Ａの前面３０Ａから突出する前方刃縁２４Ａと、ホル
ダーの後面３２Ａから突出する後方刃縁２４Ｂを有する
両刃ブレードである。

この実施例のカートリッジ１６は、両面が使用できる。

カートリッジを逆転するために、かみそり用具に何らか
の機構を設ける事ができるが、それは本発明を理解する
のに、或いは本発明の範囲に対して重要ではないので、
こ＼では図示も説明もされない。

或いはカートリッジをかみそり用具から取り外して、向
きを換え、再び挿入する事もできる。

図示の実施例から見る如く、本発明により非常に簡単な
替刃カートリッジが提供される。

適当な位置の、適切な寸法の、かつ適当な方向に傾斜し
た側壁を有するスロットを備えた単一のホルダーにより
カートリッジのブレードが必要とする全ての支持と配向
とが与えられる。

スロットの側壁の傾斜面は適当なひげそり角度を与える
とともにブレードを固定する壁への接近手段となる。

スロットの備える広く、妨害のない空間によりたまった
汚れを迅速且つ容易に洗い流すことができ広い空間が存
在する事はそれ自体多量の汚れがたまる可能性を減らす
事にもなる。

説明した実施例の種々の変形が考えられるが、それらは
全て本発明の範囲内にある。

例えば、図示のブレードホルダーはプラスチック製であ
るが、金属のような他の材料から作る事もできる。

図示のブレードは接着剤でホルダーに固定されているが
スロットの側壁に機械的ファスナー或いはスポット溶接
その他の種々の固定手段で固定する事ができる。

カートリッジの枢動ピンを柄上に配置し、ピン挿入孔を
カートリッジに配置してもよい。

更に、カー） ＩＪツジを中立位置に偏倚するために他
のカム構造を用いることができる。

例えば、かみそり用柄の腕は相対的に弾性的に側方に移
動可能とし、腕タブの内面上の内向カム面がカートリッ
ジタブの外面に形成されたカム従動面と協働するように
してもよい。

更に、カートリッジ即ちブレードホルダーをかみそり用
柄に枢動自在に取りつける代りに、カートリッジと柄と
に設けられた公知の鳩尾型連結装置で固定的に連結させ
る事もできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による替刃カートリッジを含むかみそり
の斜視図、第２図は第１図のカートリッジの、第１図の
２−２視横断面図、第３図はかみそりの頂部とカートリ
ッジの、特にカートリッジとかみそり用柄の関係を示す
第１図の３−３視測面図、第４図はかみそりの頂部とカ
ートリッジの第３図の４−４視背面図、第５図は本発明
の他の実施例によるカートリッジの第２図と同じような
横断面図である。 １６：替刃カートリッジ、１８ニブレードホルダー、２
０ニブレード、２４：刃縁、３０：前面、３２：後面、
３４ニスロツト、４２：側壁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一片の細長いブレードホルダ一部材とブレードとか
   ら成り、該ブレードホルダ一部材は、前面および後面を
   有し、上記前面および後面に開口してブレードホルダ一
   部材を貫通するスロットがブレードホルダ一部材の長手
   方向に延在し、該スロットの長手方向に延びる片側の側
   壁が上記前面に対し傾斜臥上記ブレードは上記側壁に固
   着され、ブレードホルダ一部材の長手方向に延在する刃
   縁が上記前面から突出し、上記プレー）”（７）厚さは
   上記スロットの幅より小さい安全かみそり用替刃カート
   リッジ。 ２、特許請求の範囲第１項の替刃カー） ＩＪツジにお
   いて、上記ブレードホルダ一部材は、安全かみそりの枢
   動連結部と協働する枢動連結部を備え、ひげそり中に替
   刃カートリッジが枢動し得るようにした替刃カートリッ
   ジ。 ３ 特許請求の範囲第２項の替刃カートリッジにおいて
   、上記ブレードホルダ一部材の枢動連結部は上記安全か
   みそりの枢動連結部のカム面と協働するカム面を有して
   いる替刃カートリッジ。 ４ 特許請求の範囲第１項の替刃カー１−ＩＪツジにお
   いて、上記ブレードホルダ一部材は薄板状であり、上記
   前面は平面をなし、上記後面は該前面に平行な平面をな
   し、上記側壁は前縁が上記前面に位置し、後縁が上記後
   面に位置する替刃カートリッジ。 ５ 特許請求の範囲第４項の替刃カートリッジにおいて
   、上記ブレードは両刃ブレードであり、上記刃縁の反対
   側の刃縁が上記後面から突出している替刃カートリッジ
   。 ６ 特許請求の範囲第４項の替刃カートリッジにおいて
   、上記スロットは上記側壁の反対側に上記側壁と平行な
   第２の側壁を有し、該第２の側壁は前縁が上記前面に位
   置し、後縁が上記後面に位置し、上記第２の側壁に第２
   のブレードが固着され、該第２のブレードの、ブレード
   ホルダ一部材の長手方向に延在する刃縁が上記前面から
   突出している替刃カートリッジ。 ７ 特許請求の範囲第６項の替刃カートリッジにおいて
   、上記ブレードホルダ一部材は上記スロットと平行に延
   在する第２のスロットを有し、該第２のスロットは上記
   前面および後面に開口して該ブレードホルダ一部材を貫
   通し、第２のスラントの上記前面の開口は上記片側の側
   壁に固着されたブレードの刃縁の前側に隣接している替
   刃ブレード。