JPS5821296Y2 - グランド型気密接手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は円形棒状体、峙に電気用キャブタイヤケーブ
ルを密封効果をもって把持することが出来る気密接手に
関するものである。

斯種接手は第１図に示す如く、取付構造体６に取付螺管
を有するニップル１を締着後、ロックナツト２をニップ
ル１に締付けることにより、両者間に介在するパツキン
３を圧縮し、圧縮したパツキン３が、芯方向に膨出し、
円形棒状貫通体５（以下芯体と称す）を押圧し、芯体５
を密封把持しようとするものである。

所で斯かる構造の接手ば、挟圧を受けるパツキン３が、
締付けに依り変化するニップル１、グランドワッシャ４
と芯体５で作られる空隙の中で示す弾性変形とこの弾性
変形がニップル１、グランドワッシャ４と芯体５に与え
る応力に係る技術的問題ヲ持ち、パツキン３の形と、パ
ツキン３に加える力の方向により、締付けに強い力を要
しない、締付けによりパツキン３が芯方向ネ・よび巾方
向に膨出し、大きな膨出量が得られる。

パツキン３が無理な圧力によシ損傷しないこと等が必要
とされている。

従来品は第７図に示す如く、パツキン３の両肩の側面３
ａ、３ａと同じ角度を持つ挟圧する端面１ａ、４ａを設
け、更にパツキン３の外周に溝３ｂを設けることにより
、挟圧力が中心部に働き、パツキン３が容易に中心部に
膨出するようにし、前述の技術的問題を解決した。

然るに、この従来形では密封される芯体５が、適用外径
の範囲を超えた場合、パツキン３の両肩の側面３ａｓ３
ａとニップル１の側面１ａｈよびグランドワッシャ４の
側面４ａの接触面が歪んで、中心部の空隙に遊離し、更
に締付けると、弾性破損し、不整歪形の円環となシ、気
密不良となることがある。

この考案は斯かる従来の欠陥を除去するため、挟体の側
面１ａ、４ａを三角形状に凹欠し、これら凹欠部に密嵌
できるよう両側面を成形したパツキン３を介装して、締
付けによる押圧で塑性変形するパツキン３が挟圧面から
離脱、擦動することを防止せんとするものである。

以下、第１図に従って詳述する。

第１図は此の考案のグランド型気密接手の一実施例を示
す図である。

第１図に於て、制御盤等に取付けるニップル１は取付螺
管１ｂ１ナツト掛部１ ｄｓ接続螺管１ｃをもち、パツ
キン締付面に三角形状に凹欠した側面１ａをもち、ニッ
プル１の接続螺管１ｃに螺合して、パツキン押え蓋とし
て働くロックナツト２には、ロックナツト２の鍔部２ａ
の内径に遊嵌するスリーブ４ｂをもち、パツキン３を押
える面が三角形状に凹欠した軟質合或樹脂のグランドワ
ッシャ４が、鍔部２ａ内部で拘束されるよう嵌装されて
いる。

渣た、ロックナツト２の外周はナンド掛部２ｂとなって
いる。

ニップル１とグランドワッシャ４の間には、パツキン３
が装填され、このパツキン３は内周筒は単なる円筒形で
、外周面に溝３ｂを設け、両側面はニップル１とグラン
ドワッシャ４の間には、パツキン３が装填され、このパ
ツキン３は内周面は単なる円筒形で、外周面に溝３ｂを
設け、両側面はニップル１とグランドワッシャ４の三角
形状の凹欠した側面１ａ、４ａに嵌合する三角形状凸面
を有する側面３ａ、３ａを成形している。

以上の如く構成されたグランド型気密接手を、取付螺管
１ｂ部で制御盤等に取付け、キャブタイヤケーブルを挿
通させ、ロックナツト２を螺合し、締着すればグランド
ワッシャ４が圧され、パツキン３の側面３ａ、３ａが挟
体の三角形状溝を有する側面１ａ、４ａと噛合い、パツ
キン３の溝３ｂが閉じ、従って溝３ｂの反対位置で、パ
ツキン３が膨出し、との膨出部が挿通しているキャブタ
イヤケーブルに密着し、密封把握する。

この場合、パツキン３と芯体５の遊隙が適正値を越えて
適用されても、パツキン３は両側面３ａ、３ａが確実に
捕捉され芯体５方向に不整歪出することがない。

不整歪出がなく、常にパツキン３の側面３ａ、３ａに均
等に挟圧力が加えられるので、この挟圧力はパツキン３
の外周に付けられた円環の溝３ｂを閉じ、更に挟圧力が
増加するに従って円環の溝３ｂの反対側内径面に、パツ
キン３を塑性変形せしめるように働き、円環の溝３ｂの
巾、深さ、位置、条数の構造条件に基づき、パツキン３
の定められた部分を弾性膨出する。

この膨出は円環の溝３ｂの反対側円環上に容易に創出可
能で、軽い締付は力で中心膨出量ｍを増加し、内径方向
に有効に作用し、気密の確実性および芯体５の直径に対
する適応力を向上している。

本案で使用するパツキン３は側倒として第２図、第３図
、第４図、第５図、第６図に示す如きものがあり、パツ
キン３の溝３ｂの位置、巾、深さ、条数等により、内径
方向および外径方向のしずれにも膨出可能で、膨出量お
よび位置を希望するよう定められる。

尚、締付は力が小さくてよいので、グランドワッシャ４
は軟質合成附脂がよい。

以上上として、電気用キャブタイヤケーブルに使用する
一実施例について説明したが、これに限らず配管その細
円形棒状体を貫通させ、この貫通部にネ゛いて、気密性
を要する場合に適用でき、また管端部にこのグランド型
気密接手を装着して、管継手として使用することができ
る。

以上説明した如く、この考案のグランド型気密接手は、
従来のものと比べ、軽い締付は力で大きなパツキン膨出
量が得られ、かつ使用するパツキンの形状によシ内径方
向および外径方向に希望する膨出量が期待出来、把握力
、密封性が優れ、不整歪形となる締付けが皆無なので、
施工後の完成検査で発見されない不良工法による不完全
気密に係る不測の事故を防止する等保守上の利便も有り
、優れた実用的効果を奏する考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示すグランド型気密接手
の要部断面図で示す平面図、第２図、第３図、第４図、
第５図、第６図はパツキンについての他の実施例を示す
要部断面図、第７図は従来の一実施例を示す気密接手の
要部を断面図で示す平面図、各図のａ、ｂＩＩ′ｉ、ａ
が締付は前、ｂは締付は後を示す。 符号説明、１・・・ニップル、２・・・ロックナツト、
３・・・パツキン、４・・・グランドワッシャ、５・・
・円形棒状体（芯体）、６・・・取付構造体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 可撓管接手に於て、ニップル本体１の一側面を三角形状
   に凹欠し、更に、これと相対峙するグランドワッシャー
   ４の側面も、同様に三角形状に凹欠し、その間にこれら
   の凹欠部に密嵌できるパツキン３を介装し、且つ、この
   パツキン３の外周ニ溝３ｂを設け、ロックナツト２にて
   緊締したとき、前記パツキン３が芯方向に膨出できるよ
   うに形成したことを特徴とするグランド型気密接手。