JPS5816886Y2 - 着脱式屋根を有する自動車のサンバイザ兼用エア−フラツプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は着脱式屋根を有する自動車のエアーフラップ装
置に関するものである。

着脱式屋根を有する自動車においては、該着脱屋根を外
して走行する際に、該屋根の開口部から車室内に風を巻
込み、乗車している人の髪を乱したり、あるいは風の巻
込みによる風のうなり音を発生させる等の問題があり、
この問題を解消するものとして種々のエアーフラップ装
置が提供されているが、これらはいずれもエアーフラッ
プ単独で構成されているために、サンバイザやルームミ
ラー等との取付位置と接近し、その取付けが困難で煩わ
しいばかりではなく、かつ、乗車している人の頭部付近
に該エアーフラップを収納しなければならないため、そ
の収納方法に苦心していた。

本考案は、この問題を解消するためになされたものであ
って、サンバイザにエアーフラップを組込むことにより
、サンバイザ兼用のエアーフラップとし、さらにサブサ
ンバイザを設けてエアーフラップとして使用している時
においても日除けも可能としたエアーフラップ装置を提
供することを目的とするものである。

以下、本考案を図示せる実施例に随って説明する。

ａはサンバイザを兼用したエアーフラップ装置であって
、サンバイザ本体１、サブサンバイザ２、エアーフラッ
プ３等で構成されている。

車体に取付けられているステイ４等の支持部材にサンバ
イザ本体１０基端部Ｘ側を回動自在に枢着し、該サンバ
イザ本体１にサブサンバイザ２を回動自在に取付け、エ
アーフラップ３を起倒自在に取付け、該サンバイザ本体
１、サブサンバイザ２、エアーフラップ３を畳んだ状態
で、かつ、該サンバイザ本体１、サブサンバイザ２、エ
アーフラップ３を窓上部の屋根下面、すなわち、車体の
前部固定屋根７の下面に収納した状態で前部固定屋根７
側に面する側を上面とし、その反対側を下面とし、前記
サブサンバイザ２にサンバイザ本体１の下面側に位置さ
せ、該サブサンバイザ２の一端をサンバイザ本体１０基
端部Ｘ側、もしくは前記支持部材（ステイ４）に回動自
在に取付け、エアーフラップ３はサンバイザ本体１の上
面側に位置させ、該エアーフラップ３の一端をサンバイ
ザ本体１の自由端Ｙ側に起倒自在に取付けられているも
のである。

そして、その組合せ方法の第１実施例として第１図乃至
第３図に示すように、サンバイザ本体１の下面にサブサ
ンバイザ２を位置させて重合させるようにし、かつその
周囲を肉厚にしてサンバイザ本体１の外周を囲うように
して、サンバイザ本体１及びサブサンバイザ２０基端部
Ｘ′側に前記サンバイザ本体１及びサブサンバイザ２を
支持するステイ４等の支持部材を設け、かつ、該支持部
材はサンバイザ本体１と共にステイ４に回動自在に枢着
され、かつ、エアーフラップ３はサンバイザ本体１の上
面側に位置させ、該エアーフラップ３の一端をヒンジ５
によりサンバイザ本体１の自由端Ｙ側に起倒自在に取付
けられている。

又、サンバイザ本体１の上面にはエアーフラップ３を収
納する凹状の収納部１ａが設けられ、エアーフラップ３
は該収納部１ａに収納されるようになされている。

前記エアーフラップ３のサンバイザ本体１の上面に当接
する面の適宜な位置には、適宜な間隔を存して複数個の
マジックファスナー６ａが固着され、該エアーフラップ
３をサンバイザ本体１の収納部１ａに納めた時に該収納
部１ａ内に設けたマジックファスナー６ｂと係合し、該
エアーフラップ３をサンバイザ本体１に係止するように
なされている。

又、該エア−フラップ３下面の略中夫には、該エアーフ
ラップ３を起して使用する際に、車体の前部固定屋根７
の開口端に嵌着されたウェザ−ストリップ８に係止する
係止手段で、実施例ではＵ字状をなすフック９がゴムバ
ンド１０を介して縫着されている。

１１はサンバイザ本体１の収納部１ａに設けたバニティ
−ミラーである。

このようになしたエアーフラップ装置ａを使用する場合
には、エアーフラップ３を起立させ、かつ、サンバイザ
本体１を水平方向に車体の天井側に上げたとき、該エア
ーフラップ３の他端が車体屋根上面、すなわち、前部固
定屋根７よりも上方に突出するようになされ、エアーフ
ラップ３側に設けた前記フック９をウェザ−ストリップ
８に掛けて係止する。

このような状態においてサブサンバイザ２を第２図の１
点鎖線に示すように下ろすことができるので同時に日除
けも可能となる。

又、エアーフラップ３を使用しない時、すなわち着脱屋
根の装着時においては、第３図に示すようにサンバイザ
本体１、サブサンバイザ２、エアーフラップ３を重合さ
せた状態で車体の天井側に上げておき、サンバイザを必
要とする場合には、そのまま下ろして使用することがで
きる。

この状態においてエアーフラップ３を開ければバニティ
−ミラー１１の使用が可能になる。

したがって、この実施例によるエアーフラップ３はバニ
ティ−ミラー１１の蓋を兼ねるようになされている。

又、エアーフラップ３を枢着しているヒンジを該エアー
フラップ３を常に前倒れする方向に働くスプリング１２
を有するヒンジ１３（第４図参照）を使用し、該エアー
フラップ３の使用時に車体のウェルト１４に当接させて
使用し、前記フック９を省略することもできる。

尚、２６は該エアーフラップ３が後方に倒れないように
スプリング１２の力に加えて安全上設けたストッパ一部
である。

又、本考案の第２実施例としては、第５図乃至第７図に
示すようにサンバイザ本体１の一部を切欠いてサブサン
バイザ２とすることもある。

この場合、サンバイザの厚みを薄くすることができるの
で、このようになした場合には着脱屋根を装着して走行
する際に天井に格納しても、又サンバイザとして使用す
る時においても嵩張らずに使用できるという効果を有す
る。

又、切欠き方法として第８図乃至第９図に示すようにサ
ブサンバイザ２の一部をサンバイザ本体１とすることも
ある。

このようになした場合にはサブサンバイザ２を太き（す
ることができるので、日除は効果を高くすることができ
る。

又、本考案の第３実施例としては第１０図乃至第１１図
に示すように、サブサンバイザ２、及びエアーフラップ
３の両側端を車体巾方向にできる丈広く延びて使用可能
なように延長し、その車体ドアガラス１５側の延長部２
ａ 、３ａを該エアーフラップ装置ａの収納時において
車体天井の内張９１６下面の形状に沿って折曲がるよう
に折曲部１７を設けて構成したものである。

この折曲部１７と延長部２ａ、３ａの構成は、第１２図
乃至第１４図に示すように該延長部２ａ、３ａの芯材１
８．１９をサブサンバイザ２、エアーフラップ３の芯材
２０，２１と別個に形成し樹脂性のヒンジ２２により連
結して構成されている。

又、連結方法の他の実施例として第１５図、第１６図に
示すように前記芯材１Ｂ、１９及び２０．２１の内側端
にプレー）２３．２４を設け、該プレート２３と２４を
スプリング鋼２５により連結することもある。

以上述べたように本考案によれば着脱式屋根を有する自
動車に使用するエアーフラップをサンバイザ本体に組込
んだので収納が容易であり、かつ簡単な構造であるため
取扱いが簡単である。

又、エアーフラップの使用時にもサンバイザ本体に組込
んだサブサンバイザにより日除けも可能としたので実用
上有益であり、その作用効果は太きい。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案のサンバイザ兼用のエアーフラップ装置
の第１実施例を示す斜視図、第２図は第１図のエアーフ
ラップの使用状態を示す側断面図、第３図は同上の格納
時の状態を示す側断面図、第４図はヒンジの他の実施例
を示す斜視図、第５図、第６図は本考案の第２実施例を
示すエアーフラップ装置の斜視図、第７図は使用状態を
示す同上側断面図、第８図、第９図は第２実施例の他の
切欠方法を示す斜視図、第１０図は本考案の第３実施例
を示す斜視図、第１１図は同上の格納状態を示す正面図
、第１２図は同上の芯材の状態を示す正面図、第１３図
は芯材の連結方法を示す要部正面図、第１４図は第１３
図のＡ−Ａ線断面図、第１５図は芯材の他の連結方法を
示す要部正面図、第１６図は第１５図のＢ−Ｂ線断面図
である。 ａはエアーフラップ装置、１はサンバイザ本体、２はサ
ブサンバイザ、３はエアーフラップ、４はステイ、１ａ
は収納部、５はヒンジ、６ａ、６ｂはマジックファスナ
ー、７は車体の前部固定屋根、８はウェザ−亥トリップ
、９はフック、１２はスプリング、１３はヒンジ、１４
はウェルト、１５はドアガラス、２ａ、３ａは延長部、
１６は内張り、１７は折曲部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体に取付けられているステイ等の支持部材に、サンバ
   イザ本体の基端部側を回動自在に枢着し、サブサンバイ
   ザをサンバイザ本体の下面側に位置させ、サブサンバイ
   ザの一端をサンバイザ本体の基端部側、もしくは前記支
   持部材にサンバイザ本体と独立して回動自在に枢着する
   と共に、エアーフラップを前記サンバイザ本体の上面側
   に位置させ、該サンバイザ本体の自由端側に一端を起倒
   自在に枢着し、該エアーフラップを起立させた状態で前
   記サンバイザ本体を水平にさせたとき、エアーフラップ
   の他端が、車体屋根上面より突出するようになされ、か
   つサブサンバイザの自由端側か前方へ回動して日除は可
   能となされると共に、前記エアーフラップには、エアー
   フラップを起立させたとき、起立状態を保持する係止手
   段が設けられでいることを特徴とする着脱式屋根を有す
   る自動車のサンバイザ兼用のエアーフラップ装置。