JP3001042U - 自動車の上部半カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の前後左右のウインドガラスを、夏の
日ざしや、冬の霜や雪から保護する上部の半カバーを、
左右のドアミラーと後部のホイールハウスの外側上部の
４個所で掛止することにより、強風でも飛ばされず、か
つ着脱が簡単な、自動車の半カバーを提供する。 【構成】 自動車のルーフと前後左右のウインドガラス
を覆う上部半カバー（１）の両側面の前方下部を、ドア
ミラーが入れるように下から切って溝穴（６）を作り、
該溝穴をマジックファスナー（２）、（３）により着脱
可能とする。また両側面の後方下部には、ゴム帯（４）
を両端を縫着するとともに、Ｓ型止め具（５）により、
ゴム帯（４）と後部のホイールハウス外側を連結するこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、駐車中の自動車の上部を保護するための半カバーを、左右のドア ミラーと後部のホイールハウスの４個所で止める、自動車の半カバーに関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、フロントガラスに車内から立てかける、日よけカバーや、車外から、ボ ンネットとルーフを通り、トランクリットに至る、細長い半カバーなどがあった 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

（イ）前後左右のウインドガラスの一部しか保護しないため不十分であった。 （ロ）細長い半カバーは、横風で飛ばされやすいばかりでなく、前後のナンバー プレートや反射板などを隠すため、路上に一時駐車する場合には、使用できなか った。 本考案は、これらの欠点を除くために、なされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本案の上部半カバーは、カバーの前半部を左右のドアミラーの基底部で止める ための、マジックファスナー（２）、（３）と、カバーの後半部を後のホイール ハウス外側で止めるための、ゴム帯（４）とＳ型止め具（５）で構成される。

【０００５】

【作用】

使用するときは、まず、上部半カバー（１）の両側面の前下部に切られた溝穴 （６）に、左右のドアミラーを入れ、マジックファスナー（２）、（３）で止め る。次にカバー本体を後方に広げるとともに、ゴム帯（４）にＳ型止め具（５） を取り付け、該止め具を引き下げて、左右の後部のホイールハウスに掛止させる 。

【０００６】

【実施例】

（イ）自動車のルーフと前後左右のウインドガラスを一体として覆う上部半カバ ー（１）のうち、左右のドアミラーに当たる部分を下から切断して、溝穴（６） を作り、該下部の両側に、マジックファスナー（２）、（３）を縫着して、切り 口を着脱可能にする。 （ロ）任意の長さのゴム帯（４）の両端を、上部半カバー（１）の両側面の後方 下部に、それぞれ縫着するとともに、該ゴム帯に大きさの違う数本の受け輪（８ ）を取り付ける。 （ハ）上下に引っ掛け機能を有するＳ型止め具（５）の下方の引っ掛け部に、引 き下げバンド（７）を取り付ける 本案は、以上のような構造で、これを使用するときは、まず、上部半カバー（ １）の両側前下部の溝穴（６）に、左右のドアミラーの基底部を入れてから、マ ジックファスナー（２）、（３）でしっかりと止める。次にカバー本体を後方に 広げるとともに、Ｓ型止め具（５）の上方引っ掛け部に、ゴム帯の受け輪（８） を入れるとともに、引き下げバンド（７）を下げ、Ｓ型止め具（５）の下方引っ 掛け部を、後のホイールハウス外側に下から上に入れて止める。Ｓ型止め具（５ ）は、ゴム帯（４）と左右の後のホイールハウスを連結することになり、上部半 カバー（１）の後半部は張設される。かつ大小の受け輪（８）のうち、どちらを 使うかによって、ゴム帯（４）の張力を調節できるとともに、補助バンド（９） を使って、下部の小さな揺れを防ぐことができる。 また、後部のホイールハウス外側の断面がＬ状の車の場合には、図３に示すよ うに、Ｓ型止め具（５）の上方引っ掛け部を、後部のホイールハウスの折り込み に入れたあと、受け輪（８）を、前記Ｓ型止め具（５）の下方引っ掛け部に入れ て、カバー（１）の後部を張設する。 なお、Ｓ型止め具（５）の表面は、車体を傷つけないために、布かゴムで被う が、摩擦を高めるために、Ｓ型止め具（５）の一部に磁石を使用してもよい。 以上のように装着すると、本案の上部半カバー（１）は、前後４個所で車体に 確実に止められるため、強風においても飛ばされる心配がない。また、左右いず れかのマジックファスナー（２）、（３）を外ずして、前方のカバーの一部を上 げれば、カバー本体を車にかけたまま、一方の前のドアから、車内に自由に出入 りすることができる。

【０００７】

【考案の効果】

本案の自動車の上部半カバーは、夏の日ざしや、冬の霜、雪などから、前後左 右のウインドガラスを保護するため、発進時の冷・暖房の効率がよい。また全体 を覆うカバーの３分の１程度のシートの量で、安価に製作できるとともに、コン パクトに収納できる。また、本案の上部半カバーは、前後左右の４個所で強固に 車体に止められるため、強風においても飛ばされず、着脱の操作が簡単である。 更に、ナンバープレートや反射板などを隠さないため、やむをえず路上に駐車 しなければならない場合にも使用できるだけでなく、カバーをかけたままエンジ ンをかけておくこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の一部拡大図である。

【図３】本考案の一部断面図である。

【符号の説明】

１．上部半カバー ２．マジックファスナーの一方 ３．マジックファスナーの他方 ４．ゴム帯 ５．Ｓ型止め具 ６．溝穴 ７．引き下げバンド ８．受け輪 ９．補助バンド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のルーフと前後左右のウインドガ
   ラスを覆う上部半カバー（１）のうち、ドアミラーが当
   たる両側面の前部を下から切断し、溝穴（６）を作り、
   該下部の両側にマジックファスナー（２）、（３）を縫
   着する。かつ、上部半カバー（１）の両側面の後部に、
   ゴム帯（４）の両端を縫着するとともに、上下に引っ掛
   け機能を有するＳ型止め具（５）で、ゴム帯（４）と後
   部ホイールハウスの外側を連結する。以上のように構成
   された、自動車の上部半カバー。