JPH1192526A - 押出発泡用ポリプロピレン系樹脂 - Google Patents

押出発泡用ポリプロピレン系樹脂

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JPH1192526A
JPH1192526A JP1816098A JP1816098A JPH1192526A JP H1192526 A JPH1192526 A JP H1192526A JP 1816098 A JP1816098 A JP 1816098A JP 1816098 A JP1816098 A JP 1816098A JP H1192526 A JPH1192526 A JP H1192526A
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JP
Japan
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polypropylene resin
speed
peroxide
resin
polypropylene
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JP1816098A
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English (en)
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Akira Iwamoto
晃 岩本
Toru Kino
徹 木野
Yoshiaki Momose
義昭 百瀬
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Original Assignee
JSP Corp
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリプロピレン系樹脂発泡シートを押出発泡
法によって得る場合、発泡シートの厚みは押出発泡され
た発泡シートの引取速度の調節によって調整することが
できるが、従来のポリプロピレン系樹脂を用いた場合、
引取速度の調節によって調整できる厚みの範囲が狭く、
また薄物発泡シートを得る場合には引取速度が速いと、
優れた発泡シートを得ることがでなかった。このため従
来は薄物発泡シートを得る場合には、ダイスのリップク
リアを狭めると共に吐出速度や引取速度を低下させざる
を得ず、発泡シートの生産性が低下するという問題があ
った。 【解決手段】 本発明の押出発泡用ポリプロピレン系樹
脂は、210℃におけるクリープリカバリーが10%以
上で、且つ230℃における溶融張力が10gf以上で
あることを特徴とする。本発明の押出発泡用ポリプロピ
レン系樹脂は特に、210℃におけるクリープリカバリ
ーが20%以上で、且つ230℃における溶融張力が1
5gf以上であるものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は押出発泡性に優れ、
高い生産効率で押出発泡を行うことのできる押出発泡用
ポリプロピレン系樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系樹脂の板状発泡体やシ
ート状発泡体は、各種容器やトレー等を製造するための
熱成形用として広く用いられている。ポリプロピレン系
樹脂の板状発泡体やシート状発泡体を製造する方法とし
て、ポリプロピレン系樹脂を押出機内で発泡剤と溶融混
練し、この発泡性の溶融混練物を押出機先端のダイスよ
り押出して発泡性溶融混練物を発泡させる押出発泡法が
知られている。
【0003】ポリプロピレン系樹脂は、発泡性溶融混練
物を押出機から押出す際の温度に僅かな変化が生じる
と、溶融混練物の粘度が大きく変化するという性質(発
泡適正温度範囲が狭い)を有し、この性質が優れた性状
のポリプロピレン系樹脂押出発泡体を製造する上での大
きな問題となる。即ち、ポリプロピレン系樹脂の場合、
押出温度の僅かな上昇によって溶融混練物の粘度が大き
く低下し易く、この結果、溶融混練物中の発泡剤の逃散
が激しくなって発泡体が連続気泡構造となったり発泡倍
率低下をきたし易く、また押出温度の僅かな低下によっ
て溶融混練物の粘度が急激に高くなり、均一な発泡が阻
害されて表面に凹凸のある発泡体となり易い等の問題が
ある。
【0004】このようなポリプロピレン系樹脂の押出発
泡性の悪さを改善するために、種々の改良が検討されて
おり、本願出願人は特定の溶融張力を有するポリプロピ
レン系樹脂を基材樹脂として用いて押出発泡体を得る方
法を先に提案した(特開平4−363227号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】押出発泡法によって発
泡シートを得る場合、発泡シートの厚みは一般に発泡性
の溶融混練物を押出機から押し出す際の吐出速度、ダイ
スのリップクリア、押出機から押出した発泡シートを引
き取る速度(引取速度)等を調節することにより調整す
ることができ、一般に他の条件はそのままにして単に引
取速度を速くすれば得られる発泡シートの厚みを薄くで
きる。しかしながら上記したような押出発泡性の改良さ
れたポリプロピレン系樹脂を用いても、引取速度の調整
によって調節できる発泡シートの厚みの範囲はそれほど
広くなく、特に厚みの薄い発泡シート(薄物発泡シー
ト)を得る目的で引取速度を速くするとシートに破れが
生じてしまい、良好な発泡シートが得られなくなるとい
う問題がある。このため、従来は薄物発泡シートを得る
ためにはダイスのリップクリアを狭めると共に吐出速度
と引取速度を遅くして(ラインスピードを遅くして)押
出発泡を行わざるを得ず、このため薄物発泡シートを製
造しようとすると生産効率の低下を余儀なくされてい
た。しかも、ダイスのリップクリアや吐出速度を変更す
ると安定した製品となるまでに数時間を要するので、そ
の間スクラップを生産しなければならないという不利も
あった。
【0006】本発明は上記問題を解決すべくなされたも
ので、押出発泡時の引取速度の調整によって発泡シート
の厚みを調節できる範囲が広く、ラインスピードを速く
しても容易に薄物発泡シートを得ることができる押出発
泡用ポリプロピレン系樹脂を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の押出発泡用
ポリプロピレン系樹脂は、210℃におけるクリープリ
カバリーが10%以上で、且つ230℃における溶融張
力が10gf以上であることを特徴とする。本発明の押
出発泡用ポリプロピレン系樹脂は、特に210℃におけ
るクリープリカバリーが20%以上で、且つ230℃に
おける溶融張力が15gf以上であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においてクリープリカバリ
ーは、樹脂に210℃で1000dyneの応力を300秒
加えた後、応力を取り去り、応力を取り去ってから50
0秒後の回復歪み量:DR と、1000dyneの応力を3
00秒加えた時の歪み量:Di とから下記(1)式によ
り求められる。
【0009】
【数1】 クリープリカバリー(%)=DR ÷Di ×100 ・・・・(1)
【0010】クリープリカバリーを求めるための歪み量
の測定には、レオメトリックファーイースト社製の動的
粘弾性試験機SR200型(パラレルプレート使用)が
用いられ、この試験機により線形領域内において、樹脂
に210℃で1000dyneの応力を300秒加えた時の
歪み量:Di と、その後応力を取り去って500秒経過
後の樹脂の回復歪み量:DR とを測定する。
【0011】上記基材樹脂の溶融張力(gf)は、株式
会社東洋精機製作所製のメルトテンションテスターII型
によって測定することができる。具体的には、ノズル径
2.095mm、長さ8mmのノズルを有するメルトテ
ンションテスターを用い、上記ノズルから樹脂温度23
0℃、押出しのピストン速度10mm/分の条件で樹脂
を紐状に押出して、この紐状物を直径45mmの張力検
出用プーリーに掛けた後、5rpm/秒(紐状物の捲取
り加速度:1.3×10-2m/秒2 )程度の割合で捲取
り速度を徐々に増加させていきながら直径50mmの捲
取りローラーで捲取る。本発明において、溶融張力を求
めるには、まず、張力検出用プーリーに掛けた紐状物が
切れるまで捲取り速度を増加させ、紐状物が切れた時の
捲取り速度:R(rpm)を求める。次いで、R×0.
7(rpm)の一定の捲取り速度において紐状物の捲取
りを行い、張力検出用プーリーと連結する検出器により
検出される紐状物の溶融張力を経時的に測定し、縦軸に
溶融張力を、横軸に時間を取ったグラフに示すと、図1
のような振幅をもったグラフが得られる。本発明におけ
る溶融張力としては、図1において振幅の安定した部分
の振幅の中央値(X)を採用する。但し、捲取り速度が
500rpmに達しても紐状物が切れない場合には、捲
取り速度を500rpmとして紐状物を巻き取って求め
たグラフより紐状物の溶融張力を求める。尚、溶融張力
の経時的測定の際に、まれに特異な振幅値が検出される
ことがあるが、このような特異な振幅値は無視するもの
とする。
【0012】上記210℃におけるクリープリカバリー
が10%未満又は230℃における溶融張力が10gf
未満の樹脂は、急速な剪断歪み変化に耐えられず、この
ような樹脂を押出発泡に用いた場合、発泡性の溶融混練
物を押出機から押出た後、高速度で引き取って薄物発泡
シートを得ようとすると、発泡シートが切断し易くな
る。本発明において、上記210℃におけるクリープリ
カバリーが20%以上で、且つ230℃における溶融張
力が15gf以上の樹脂が、押出発泡時により良好な気
泡が形成され、また引取速度を速くして薄物発泡シート
をより得やすいという点で、更に好ましいものである。
しかしながら、溶融張力及びクリープリカバリーの少な
くともいずれかが、あまりにも高くなり過ぎるとゲル分
率を0.5%未満に維持することが困難となるので、溶
融張力の上限は70gf、クリープリカバリーの上限は
50%とすべきである。
【0013】本発明のポリプロピレン系樹脂は、ポリプ
ロピレン系樹脂を微架橋することによって得られる(以
下、微架橋後のポリプロピレン系樹脂と区別するため、
微架橋前のポリプロピレン系樹脂を原料ポリプロピレン
系樹脂と呼ぶ。)。原料ポリプロピレン系樹脂を微架橋
する方法としては、例えば原料ポリプロピレン系樹脂
と、1分間半減期温度が原料ポリプロピレン系樹脂の融
点以下の過酸化物と、主鎖切断防止剤とを水性媒体中で
攪拌し、過酸化物が分解してしまうのを極力抑え、少な
くとも投入した過酸化物の全量の半分以上が残存するよ
うな温度と時間で、原料ポリプロピレン系樹脂粒子に過
酸化物や主鎖切断防止剤を含浸させた後、過酸化物を分
解せしめ、微架橋する方法が挙げられる。
【0014】上記「微架橋」とは、試料約1gを秤量
(秤量した試料重量をG1 (g)とする。)してキシレ
ン100g中で8時間煮沸した後、100メッシュの金
網で速やかに濾過し、次いで金網上に残った沸騰キシレ
ン不溶分を20℃で24時間乾燥させてから不溶分の重
量を秤量し(秤量した沸騰キシレン不溶分の重量をG2
(g)とする。)、下記(2)式によって求めたゲル分
率が0.5%未満のものを意味する。
【0015】
【数2】 ゲル分率(%)=G2 (g)÷G1 (g)×100 ・・・(2)
【0016】本発明において原料ポリプロピレン系樹脂
としては、プロピレンホモポリマーやプロピレンと他の
モノマー成分との共重合体が用いられる。共重合体の場
合、ブロック共重合体、ランダム共重合体のいずれも用
いることができ、更に二元系のみならず三元系共重合体
であっても良い。これらのうち、原料ポリプロピレン系
樹脂としては、耐熱性、低温での耐衝撃性に優れたブロ
ック共重合体、特にプロピレン−エチレンブロック共重
合体が好ましい。
【0017】プロピレンと他のモノマー成分との共重合
体を原料ポリプロピレン系樹脂として用いる場合、他の
モノマー成分は共重合体中に、ランダム共重合体の場合
には5.0重量%以下、ブロック共重合体の場合には2
0.0重量%以下の割合で含有されていることが好まし
い。共重合体中に含有される他のモノマー成分がこれよ
りも多いと、ポリプロピレン本来の透明性、剛性、表面
光沢、耐熱性等の特性が損なわれてしまうため好ましく
ない。
【0018】プロピレンと共重合可能な他のモノマー成
分としては、エチレン、1−ブテン、イソブチレン、1
−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、
3,4−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、3−メ
チル−1−ヘキセン等が挙げられる。
【0019】また、上記原料ポリプロピレン系樹脂は単
独で用いるのみならず、2種以上を混合して用いること
もできる。更に、原料ポリプロピレン系樹脂には、前記
したようなポリプロピレン本来の特性が損なわれない範
囲で、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖
状低密度ポリエチレン、直鎖状超低密度ポリエチレン、
エチレン−ブテン共重合体、エチレン−無水マレイン酸
共重合体等のエチレン系樹脂、ブテン系樹脂、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニ
ル系樹脂、スチレン系樹脂等を必要に応じて混合するこ
ともできる。
【0020】尚、本発明で用いる原料ポリプロピレン系
樹脂は、メルトフローレイト:MFR(JIS K 7
210の表1の条件14)が1〜20g/10分である
のが好ましい。また、原料ポリプロピレン系樹脂の融点
は135℃以上であるのが好ましいが、より好ましくは
145℃以上、特に好ましくは155℃以上である。原
料ポリプロピレン系樹脂の融点は、原料ポリプロピレン
系樹脂3〜5mgを、示差走査熱量測定装置により、昇
温速度10℃/分で室温から220℃まで昇温して1回
目のDSC曲線を得た後、直ちに降温速度10℃/分で
40℃まで降温し、その後もう一度昇温速度10℃/分
で220℃まで昇温したときに得られる2回目のDSC
曲線上の最も高温側に現れるピークの頂点の温度をいう
ものとする。
【0021】原料ポリプロピレン系樹脂としては、通
常、粒子状に成形されたものを用いるが、その具体的な
形状は特に限定されず、球状、楕円球状、円柱状、不定
形状等、任意の形状を採用することができる。但し、過
酸化物や主鎖切断防止剤の均一な含浸が効率良く短時間
で行なわれるようにするためには、樹脂粒子の体積を小
さくし且つ比表面積が大きくなるようにするのが好まし
い。そのためには樹脂粒子1個当たりの平均重量が5m
g/1個以下であるものが好ましく、より好ましくは4
mg/1個以下である。
【0022】尚、上記した原料ポリプロピレン系樹脂粒
子の平均重量は、無作為に選んだ20個の樹脂粒子の総
重量を計測し、相加平均することにより求めるものと
し、全ての原料ポリプロピレン系樹脂粒子が5mg/1
個以下である必要はない。
【0023】原料ポリプロピレン系樹脂を微架橋するた
めに用いる過酸化物としては、通常、1分間半減期温度
が原料ポリプロピレン系樹脂の融点よりも低いものを用
いる。原料ポリプロピレン系樹脂の融点以上のものを用
いた場合には、原料ポリプロピレン系樹脂の融点未満で
過酸化物の分解を行おうとすると、あまりに長時間を要
するため実際的でない。過酸化物の1分間半減期温度
は、使用する原料ポリプロピレン系樹脂の融点よりも1
0℃以上低いことが望まれる。また、過酸化物の1分間
半減期温度が低すぎる場合には、過酸化物を低温で保存
しなければならないといった保管上の不具合があり、こ
のような不具合を回避するためには、過酸化物の1分間
半減期温度は100℃以上であることが望まれる。従っ
て原料ポリプロピレン系樹脂を微架橋するために用いる
過酸化物は、その1分間半減期温度が100℃〜(原料
ポリプロピレン系樹脂の融点−10℃)であるものが望
ましく、1分間半減期温度が100℃〜(原料ポリプロ
ピレン系樹脂の融点−20℃)であるものがより望まし
い。
【0024】上記過酸化物としては例えば、ラウロイル
パーオキサイド、m−トルオイル−ベンゾイルパーオキ
サイド、ベンゾイルパーオキサイド、ビス(4−ブチル
シクロヘキシル)パーオキシジカーボネート等が挙げら
れ、これらのなかから1分間半減期温度が原料ポリプロ
ピレン系樹脂の融点以下のものを選択して用いる。上記
した過酸化物のうち、取り扱い易さの上からラウロイル
パーオキサイド、m−トルオイル−ベンゾイルパーオキ
サイド、ベンゾイルパーオキサイドが好ましい。
【0025】上記過酸化物とともに用いる主鎖切断防止
剤は、過酸化物によって原料ポリプロピレン系樹脂の主
鎖が切断されるのを防止するためのものであり、例えば
メチルメタクリレート、ジビニルベンゼン、トリアリル
シアヌレート等が用いられる。なかでもビニル結合を1
分子中に2つ有する反応性の高いジビニルベンゼンが好
ましい。
【0026】原料ポリプロピレン系樹脂、過酸化物、主
鎖切断防止剤を分散させる水性媒体としては、通常は界
面活性剤を添加した水が用いられる。水性媒体は熱伝導
性が良く、良好な熱媒体となるので、原料ポリプロピレ
ン系樹脂等を均一に加熱することができ、また温度制御
も容易であるため、過酸化物や主鎖切断防止剤の原料ポ
リプロピレン系樹脂への均一な含浸が容易に行なえる。
【0027】本発明の押出発泡用ポリプロピレン系樹脂
を得るに際し、過酸化物は原料ポリプロピレン系樹脂1
00重量部当たり0.1〜3.0重量部程度、主鎖切断
防止剤は原料ポリプロピレン系樹脂100重量部当た
り、0.01〜5.0重量部程度用いることが好まし
い。また、水性媒体は、原料ポリプロピレン系樹脂10
0重量部当たり、150〜500重量部使用することが
好ましい。
【0028】過酸化物の使用量が原料ポリプロピレン系
樹脂100重量部当たりに対し、3.0重量部を超える
と、原料ポリプロピレン系樹脂が分解し易くなってしま
うため好ましくなく、しかも、この場合に原料ポリプロ
ピレン系樹脂の分解を防ぐためには主鎖切断防止剤を多
量に添加しなければならず、多量の主鎖切断防止剤を添
加するとゲル分率を実質的に0%に維持することが困難
となる。また、過酸化物の使用量が0.1重量部に満た
ないと、特に3〜30倍の発泡倍率(発泡体密度に換算
すると0.3〜0.03g/cm3 となる。)をもつポ
リプロピレン系樹脂押出発泡体を製造するに適した溶融
加工性をポリプロピレンに充分に付与できなくなってし
まう虞があるため好ましくない。一方、主鎖切断防止剤
の添加量が原料ポリプロピレン系樹脂100重量部当た
りに対し、5.0重量部を超えるとゲル分率を実質的に
0%に維持することが困難となり、0.01重量部に満
たないと樹脂が分解し易くなるため好ましくない。
【0029】原料ポリプロピレン系樹脂を微架橋するよ
り具体的な例として、原料ポリプロピレン系樹脂、過酸
化物、主鎖切断防止剤を水等の水性媒体に分散させて攪
拌し、過酸化物が分解してしまうのを極力抑え、少なく
とも投入した過酸化物の全量の半分以上、好ましくは4
/5以上が残存するような温度と時間(例えば、過酸化
物の半減期が10時間となる分解温度(10時間半減期
温度)であれば、1〜6時間程度、好ましくは1.5〜
4.5時間)加熱保持することにより、原料ポリプロピ
レン系樹脂に過酸化物と主鎖切断防止剤とを含浸させ、
次いで10℃以上、原料ポリプロピレン系樹脂の融点未
満の温度で、且つ過酸化物の実質的な分解が行われる温
度以上、好ましくは過酸化物の10分間半減期温度以上
となる温度条件下で5〜120分、好ましくは15〜6
0分間加熱保持することにより、原料ポリプロピレン系
樹脂に含浸させた過酸化物を分解せしめ、原料ポリプロ
ピレン系樹脂を完全に溶融させることなく僅かに架橋さ
せて実質ゲル分率0%のポリプロピレン粒子を得る方法
が挙げられる。原料ポリプロピレン系樹脂を完全に溶融
させることなく過酸化物を含浸かつ分解させことによ
り、過酸化物による原料ポリプロピレン系樹脂の主鎖の
切断が起こり難く、主鎖切断防止剤の使用量を比較的少
なくすることができるため、多量の主鎖切断防止剤の混
入による物性の不均一化を引き起こす虞がない。
【0030】尚、上記架橋反応は、密閉容器内で行われ
ることになるが、上記クリープリカバリーが10%以
上、好ましくは20%以上で、且つ上記溶融張力が10
gf以上、好ましくは15gf以上のポリプロピレン系
樹脂を得るためには、内容物を密閉容器内に投入した
後、容器内の上部気相空間の酸素濃度が1体積%以下、
好ましくは0.5体積%以下となるようにすると共に、
使用する水性媒体として溶存酸素濃度が9.5mg/リ
ットル以下、好ましくは8.5mg/リットル以下のも
のの使用が重要である。尚、上記両酸素濃度は、例えば
飯島電子工業株式会社製の「DOメーター F−102
型」で測定することができる。
【0031】本発明の押出発泡用ポリプロピレン系樹脂
は、上記したような方法で製造されるポリプロピレン系
樹脂の内、210℃におけるクリープリカバリーが10
%以上で、且つ230℃における溶融張力が10gf以
上を示す上記ゲル分率が0.5%未満のものである。
【0032】本発明のポリプロピレン系樹脂を得るに際
し、上記したようにして水性媒体を使用して原料ポリプ
ロピレン系樹脂に主鎖切断防止剤を含浸させる方法の他
に、主鎖切断防止剤を予め原料ポリプロピレン系樹脂に
含有させておき、その後水性媒体を使用して該樹脂中に
過酸化物を含浸させる方法も採用することができる。原
料ポリプロピレン系樹脂に予め主鎖切断防止剤を含有さ
せておくには、例えば、押出機内で原料ポリプロピレン
系樹脂と主鎖切断防止剤とを溶融混練した後、この溶融
混練物を押出機から線状に押出し、この線状樹脂を切断
して粒子状とする方法等を採用することができる。但
し、この場合には、時間の経過とともに主鎖切断防止剤
の一部が原料ポリプロピレン系樹脂から気化散逸してそ
の含有量が減少してしまう虞があるため、主鎖切断防止
剤を含有せしめた原料ポリプロピレン系樹脂を造粒した
後は、比較的早い時期に過酸化物を含浸させて微架橋さ
せることが好ましい。
【0033】本発明の押出発泡用ポリプロピレン系樹脂
を用いて押出発泡体を得る方法としては、例えば本発明
のポリプロピレン系樹脂を押出機内で溶融し、高温高圧
下で発泡剤と混練して形成した発泡性溶融混練物を押出
機先端に設けられた環状ダイスを通して押出機内よりも
低圧下に押出して筒状に発泡させ、この筒状発泡体を挟
圧して内面側を融着させて板状発泡体としたり、筒状発
泡体を押出方向に沿って切り開いてシート状発泡体とす
る等の方法が採用される。このようにして得られるシー
ト状又は板状発泡体は、通常、3〜30倍の発泡倍率
と、0.3〜10mmの厚みを有する。
【0034】発泡剤としては、無機発泡剤、揮発性発泡
剤、分解型発泡剤が用いられる。無機発泡剤としては二
酸化炭素、空気、窒素等が挙げられる。
【0035】また揮発性発泡剤としては、プロパン、n
−ブタン、i−ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族
炭化水素、シクロブタン、シクロペンタン等の環式脂肪
族炭化水素、クロロフロロメタン、トリフロロメタン、
1,1−ジフロロエタン、1−クロロ−1,1−ジフロ
ロエタン、1,1,1,2−テトラフロロエタン、1−
クロロ−1,2,2,2−テトラフロロエタン、メチル
クロライド、エチルクロライド、メチレンクロライド等
のハロゲン化炭化水素等を用いることができる。また、
分解型発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、ジニト
ロソペンタメチレンテトラミン、アゾビスイソブチロニ
トリル、重炭酸ナトリウム等を用いることができる。
【0036】上記発泡剤は適宜混合して用いることがで
きる。発泡剤の使用量は、発泡剤の種類、所望する発泡
倍率等によっても異なるが、例えば、密度0.2〜0.
013g/cm3 程度の発泡体を得るための発泡剤の使
用量の目安は、ポリプロピレン系樹脂100重量部当た
り、揮発性発泡剤の場合0.5〜25重量部(ブタン換
算)程度である。また、密度0.09g/cm3 を超え
る発泡体を得るための発泡剤の使用量の目安は、樹脂1
00重量部当たり、無機発泡剤の場合0.1〜10重量
部程度、分解型発泡剤の場合0.1〜5重量部程度であ
る。
【0037】押出発泡体を製造するに当たり、基材樹脂
中または、押出機内において発泡剤と溶融混練した発泡
性溶融混練物中に、必要に応じて気泡調整剤を添加する
ことができる。気泡調整剤としては、タルク、シリカ等
の無機粉末や多価カルボン酸の酸性塩、多価カルボン酸
と炭酸ナトリウム或いは重炭酸ナトリウムとの反応混合
物等が挙げられる。気泡調整剤の添加量は樹脂100重
量部当たり一般に3重量部程度以下が好ましい。更に必
要に応じて、帯電防止剤、流動性向上剤等や、所期の目
的を妨げない範囲の量の着色剤等の各種添加剤を配合す
ることもできる。更に、タルク、シリカ、炭酸カルシウ
ム、クレー、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム等を
無機充填剤として添加することもできる。これら無機充
填剤の添加量は樹脂と他の添加剤等を合計した総重量の
40重量%を上限とすることが好ましい。上記無機粉末
や無機充填剤は平均粒径が1〜70μmのものが好まし
い。無機充填剤を添加すると、得られた発泡体の耐熱性
が向上するとともに、発泡体を焼却する際の燃焼カロリ
ーを低下させることができる。
【0038】本発明の押出発泡用ポリプロピレン系樹脂
は、発泡シート製造時にダイスのリップクリア及び吐出
速度に変更を加えずに発泡シートの引取速度のみの変更
によってシート厚みを増減できる範囲が広いため、厚み
変更に伴って発生するであろうスクラップ量を大幅に低
減させることができ、且つ、特に現在生産しているシー
ト厚みよりも薄い厚みに変更する場合においては、生産
性の低下はないか、あっても僅かである。
【0039】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
【0040】実施例1〜3、比較例1〜3 容積500リットルのオートクレーブ中に、表1に示す
溶存酸素濃度の水250重量部にドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム0.01重量部を添加してなる水性媒
体を入れ、これの水性媒体中に表1に示す原料ポリプロ
ピレン系樹脂粒子、過酸化物、主鎖切断防止剤を投入し
てオートクレーブの蓋を閉じた。次いで、実施例1〜3
及び比較例3ではオートクレーブ内の上部空間に窒素ガ
スを流入させて、該空間の酸素濃度が表1に示す値とな
るように窒素置換を行なった(比較例1〜2では窒素置
換は実施せず。)。
【0041】表1において、過酸化物、主鎖切断防止剤
の使用量は、原料ポリプロピレン系樹脂粒子100重量
部当たりに対する重量部で示した。また実施例3では主
鎖切断防止剤を予め含有させた原料ポリプロピレン系樹
脂粒子を使用したので、水性媒体への主鎖切断防止剤の
投入は行なわなかった。
【0042】次に、オートクレーブ内を攪拌しながら、
2℃/分の昇温速度で用いた過酸化物の10時間半減期
温度まで加熱して、その温度で2時間保持した。その
後、2℃/分の昇温速度で用いた過酸化物の1分間半減
期温度まで加熱して、その温度で20分間保持した後に
冷却した。このようにして得られたポリプロピレン系樹
脂粒子の性状を表2に示す。
【0043】
【表1】
【0044】実施例及び比較例に用いた原料ポリプロピ
レン系樹脂粒子(MX、MY、XY、XYDVB)は、
以下の通りである。 MX:下記粒子Xを押出機内で溶融混練してストランド
状に押し出し、平均重量2.5mg/1個となるように
カットしたもの。
【0045】MY:下記粒子Yを押出機内で溶融混練し
てストランド状に押し出し、平均重量2.5mg/1個
となるようにカットしたもの。
【0046】XY:下記粒子Xと下記粒子Yとを重量比
2:8でブレンドして押出機内で溶融混練してストラン
ド状に押し出し、平均重量2.5mg/1個となるよう
にカットしたもの〔融点162.7℃〕。
【0047】XYDVB:上記粒子XY100重量部当
たり0.05重量部のジビニルベンゼン(DVB)を主
鎖切断防止剤として配合し、これらを押出機内で溶融混
練してストランド状に押し出し、平均重量2.5mg/
1個となるようにカットしたもの。
【0048】X:平均重量18.0mg/1個のポリプ
ロピレン粒子〔出光石油化学製E250G;融点16
3.7℃〕
【0049】Y:平均重量18.0mg/1個のポリプ
ロピレン粒子〔日本ポリオレフィン製M7500;融点
162.8℃〕
【0050】また、過酸化物としては以下に示すA又は
Bのものを用いた。尚、実施例及び比較例で用いた過酸
化物の1分間半減期温度、10時間半減期温度を表1に
あわせて示した。 A:m−トルオイル−ベンゾイルパーオキサイド〔日本
油脂製ナイパーBMT−K40〕 B:ベンゾイルパーオキサイド〔日本油脂製ナイパーF
F〕
【0051】また、主鎖切断防止剤にはメチルメタクリ
レート(以下、MMAと略称する。)、ジビニルベンゼ
ン(以下、DVBと略称する。)を用い、使用した主鎖
切断防止剤の種類を表1中に略称で示した。
【0052】
【表2】
【0053】次に、上記の如くして得られたポリプロピ
レン粒子を、表3に示す割合のブタン及び気泡調整剤
(クエン酸モノナトリウム塩)0.20重量%とともに
(表3に示すブタン及び上記気泡調整剤の添加量は、ポ
リプロピレン粒子、ブタン及び気泡調整剤の合計量に対
する割合である。)、50mmφの単一スクリューを備
えた押出機(L/Dは46)へ配合し、溶融混練した
後、押出機先端に取り付けた径75mmφ、間隙0.3
mmのリップを有するサーキュラーダイスを通して押出
発泡してチューブ状の発泡体を得、次いでこのチューブ
を切り開いて発泡倍率約8倍(発泡体密度に換算すると
0.11g/cm3 となる。)の発泡シートを得た。こ
の押出発泡は押出機からの吐出速度を12kg/時間に
設定して行った。この条件において、発泡シートの引取
速度のみの変更で安定生産可能なシートの厚みの範囲を
調べた。その厚み範囲と引取速度の範囲を表3に示し
た。尚、表3中の引取速度の最大値はシートに破れが生
じる直前の引取速度を表し、引取速度の最小値は押出方
向にシートが波打ち始める直前の引取速度を表してい
る。
【0054】
【表3】
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の押出発泡用
ポリプロピレン系樹脂は、210℃におけるクリープリ
カバリーが10%以上、好ましくは20%以上で、且つ
230℃における溶融張力が10gf以上、好ましくは
15gf以上であることにより、薄物発泡シートを得る
場合でも従来のようにラインスピードを低下させるなく
とも良く、吐出速度、引取速度を速くして容易に薄物発
泡シートを得ることが可能であるから、発泡シートの生
産性を飛躍的に向上できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】メルトテンションテスターのノズルから樹脂を
紐状に押出して、捲取り速度一定として紐状の樹脂を捲
取りローラーで捲取ったときの溶融張力の経時変化を示
すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 210℃におけるクリープリカバリーが
    10%以上で、且つ230℃における溶融張力が10g
    f以上であることを特徴とする押出発泡用ポリプロピレ
    ン系樹脂。
  2. 【請求項2】 210℃におけるクリープリカバリーが
    20%以上で、且つ230℃における溶融張力が15g
    f以上であることを特徴とする押出発泡用ポリプロピレ
    ン系樹脂。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006035832A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Sekisui Plastics Co Ltd 帯電防止性ポリプロピレン系樹脂積層発泡シート

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006035832A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Sekisui Plastics Co Ltd 帯電防止性ポリプロピレン系樹脂積層発泡シート
JP4540101B2 (ja) * 2004-07-30 2010-09-08 積水化成品工業株式会社 帯電防止性ポリプロピレン系樹脂積層発泡シート

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