JPH1177473A - 送り装置 - Google Patents

送り装置

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JPH1177473A
JPH1177473A JP9252615A JP25261597A JPH1177473A JP H1177473 A JPH1177473 A JP H1177473A JP 9252615 A JP9252615 A JP 9252615A JP 25261597 A JP25261597 A JP 25261597A JP H1177473 A JPH1177473 A JP H1177473A
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JP
Japan
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moving table
nut
positioning
stopper
moving
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JP9252615A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Shioda
保 潮田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、移動テーブルの位置決め精度を
向上させる。 【解決手段】モータ30により送りねじ41を回転さ
せ、ナット保持部22によって回転不能に保持されたナ
ット42を左方に移動させる。この移動により、ナット
保持部22と一体の移動テーブル20を左方に移動させ
る。ナット42とナット保持部22との間には、間隙S
を設けてある。移動テーブル20の位置決め部23がス
トッパ51に対して、間隙S以内に近接したときに、セ
ンサ61でこれを検知し、モータ30を停止させて移動
テーブル20を停止させる。エアシリンダ52のロッド
を短縮して、倒伏状態のアーム部53bを起立させなが
ら左方に移動させ、アーム部53bとストッパ51との
間に位置決め部23を挟持して、移動テーブル20の位
置決め及びクランプを行う。位置決め精度は、主にスト
ッパ51の位置精度に起因するため高精度にすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工装置や測定装
置において、加工対象又は測定対象となるワークを移動
させて精度よく位置決めするための送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、加工装置や測定装置に使用され
る、従来の送り装置(以下「従来例1」という)の概略
構成を示す。
【0003】ベース部材51の上面に固定されたモータ
52を回転させると、送りねじ53が回転する。この送
りねじ53には、移動テーブル54に固定されたナット
55が噛合されているため、移動テーブル54は、送り
ねじ53の回転により、直進ガイド56に沿って同図中
の左方に移動する。そして、移動テーブル54の左端下
面に突設された位置決め部54aが、位置決め部材57
のストッパ57aに当接すると同時にモータ52を停止
し、これにより、移動テーブル54の位置決めが行われ
る。
【0004】図6に、他の従来の送り装置(以下「従来
例2」という)の概略構成を示す。この従来例2では、
上述の従来例1が位置決め部材57等によって位置決め
していたのとは異なり、センサ58によって位置決めを
行っている。すなわち、ベース部材51上のモータ52
により送りねじ53を回転させ、これによりナット55
を介して移動テーブル54を図6中の左方に移動させ
る。ここまでは、従来例1と同様であり、次からが異な
る。移動テーブル54が所定の位置に到達すると、これ
をセンサ58が検出する。そして、このセンサ58から
の出力信号によってモータ52を停止し、これにより、
移動テーブル54の位置決めが終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す従来例1によると、モータ52の回転を停止した後
にストッパ57aの反力により移動テーブル54が逆方
向(右方)に押し戻されたり、送りねじ53とナット5
5との間にガタがあったりするために、位置決めが安定
しない、すなわち位置決め精度がよくないという問題が
あった。
【0006】一方、図6に示す従来例2によると、制御
性が良好なモータ52(駆動手段)や、高い精度に加工
された送りねじ53及びナット55(移動手段)や、検
知精度の高いセンサ(検知手段)が必要であるといった
問題があった。また、従来例2では、移動テーブル54
を所定の位置に位置決めしておくには、モータ52を通
電状態にしておく必要があり、モータ52が昇温してし
まうという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、位置決め精度がよく、
かつ駆動手段、移動手段、検知手段を高精度にする必要
のない簡単な構成でありながら、しかも駆動手段の昇温
を防止することができる送り装置を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上目的を達成するため
の、請求項1に係る本発明は、ベース部材に対して移動
可能に配設された移動テーブルと、前記ベース部材側に
配設された駆動手段と、該駆動手段と前記移動テーブル
との間に介装され前記駆動手段の駆動により前記移動テ
ーブルを移動させる移動手段と、前記ベース部材側に配
設され前記移動テーブルを所定の位置に配置する位置決
め手段と、前記駆動手段及び前記位置決め手段の動作を
制御する制御手段と、を備えた送り装置において、前記
移動手段は、前記駆動手段によって回転駆動される送り
ねじと、該送りねじに噛合されたナットと、を有し、前
記移動テーブルは、前記ナットの回転を禁止しつつ該ナ
ットにおける前記送りねじに沿った方向の所定範囲内の
移動を許容するナット保持部を有し、前記位置決め手段
は、前記移動テーブルの一部が当接されるストッパと、
該ストッパに前記移動テーブルの一部を押し付ける押圧
手段と、を有し、前記制御手段は、前記ストッパに対し
前記移動テーブルの一部が前記所定範囲内に近接したこ
とを検知して出力信号を発生する検知手段を有するとと
もに、該検知手段の出力信号によって前記駆動手段を停
止させ、前記押圧手段を駆動して前記移動テーブルを該
移動テーブルの一部が前記ストッパに接触するまで移動
させ、さらに前記ストッパに押圧させる、ことを特徴と
する。
【0009】上述の請求項1の発明によると、送りねじ
に噛合するとともにナット保持部によって回転が禁止さ
れているナットは、駆動手段によって送りねじが回転駆
動されると、送りねじの長手方向に移動する。このナッ
トの移動により、ナット保持部を介して移動テーブルが
送りねじに沿って移動する。移動テーブルが移動をつづ
け、その一部が位置決め手段のストッパに対して所定範
囲内に近接すると、このことを検知手段が検知し信号を
出力する。制御手段は、この出力信号によって駆動手段
を停止させ、これにより、移動テーブルが停止される。
この停止された移動テーブルに対して、制御手段は、押
圧手段を駆動し、移動テーブルの一部がストッパに接触
するまで移動させ、さらにストッパに押圧させる。この
押圧手段による移動テーブルの移動時の移動距離は、所
定範囲内のものである。
【0010】ところで、ナット保持部は、ナットにおけ
る送りねじに沿った方向の所定範囲内の移動を許容す
る。言い換えると、ナットとナット保持部との間には、
所定範囲内のガタ(間隙)が設けてあるといえる。した
がって、上述の押圧手段による移動テーブルの移動距離
は、ガタの範囲内であり、この移動は、容易に行われる
とともに、ナットに対して不要な力を付与するようなこ
とはない。すなわち、押圧手段による移動テーブルの移
動及び押圧は、移動テーブルのフリーな状態で行われこ
とになる。
【0011】上述のように、駆動手段、送りねじやナッ
ト(移動手段)、検知手段等は、移動テーブルをストッ
パに近接させるために使用されるものであり、位置決め
には直接的には関与しない。そして、移動テーブルの位
置決めは、もっぱら押圧手段によって移動テーブルをス
トッパに押圧することによって行われ、そのときの位置
決め精度は、主に、ストッパの位置精度に起因すること
になる。このため、移動テーブルの位置決め精度を高く
することができる。また、駆動手段、送りねじやナット
(移動手段)、検知手段については、必要以上の高精度
を要求する必要はなくなる。
【0012】請求項2に係る本発明は、前記ベース部材
側に前記移動テーブルの移動をガイドするガイド部材を
設ける、ことを特徴とする。
【0013】この請求項2の発明によると、ガイド部材
により、移動テーブルにおける移動方向と交差する方向
の位置精度を高めることができる。
【0014】請求項3に係る本発明において、前記ナッ
ト保持部は、前記送りねじに沿った方向についての前記
ナットの両端面にそれぞれ対向する移動規制面を有し、
前記所定範囲は、これら移動規制面のうちの一方の移動
規制面に前記ナットの両端面のうちの一方の端面を接触
させた状態において、前記ナットの他方の端面と前記ナ
ット保持部の他方の移動規制面との間の形成される間隙
に相当する、ことを特徴とする。
【0015】この請求項3の発明によると、ナット保持
部の2つの移動規制面間の距離を、ナットの両端面間の
距離よりも長く設定し、これら距離の差を上述の所定範
囲とすることができる。これにより、ナット保持部ひい
ては移動テーブルは、ナットに対して、所定範囲内で自
由に移動することが可能となる。
【0016】請求項4に係る本発明において、前記移動
テーブルは、移動テーブル本体と、前記移動テーブルの
一部に相当し前記移動テーブル本体に突設された位置決
め部と、を有し、前記位置決め手段の押圧手段は、前記
ストッパとの間に前記位置決め部を挟持することで、前
記移動テーブルを位置決めし、さらにクランプするアク
チュエータを有する、ことを特徴とする。
【0017】この請求項4の発明によると、移動テーブ
ルの位置決め部をアクチュエータによってストッパに押
し付けることにより、移動テーブルの位置決めを行うの
と並行して移動テーブルをクランプすることが可能であ
る。すなわち、アクチュエータが位置決めとクランプと
の双方を行うことになり、クランプのための特別な機構
や装置が不要となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0019】〈実施の形態1〉図1に、本発明に係る送
り装置の概略構成を示す。なお、同図は正面図、すなわ
ち移動テーブルの移動方向に対して直角な方向から見た
図であり、同図においては、移動テーブルは左右方向に
移動するものである。
【0020】同図に示す送り装置は、ベース部材10
と、ベース部材10に対して移動可能な移動テーブル2
0と、ベース部材10上に配設された駆動手段30と、
駆動手段30と移動テーブル20との間に介装された移
動手段40と、ベース部材10上に配設された位置決め
手段50と、駆動手段30及び位置決め手段50の動作
を制御する制御手段60とを、主要構成手段として構成
されている。
【0021】以下、ベース部材10から制御手段60ま
で順に詳述する。
【0022】ベース部材10は、装置全体の基礎となる
もので、直方体状に形成されており、その上面10aは
平面状に形成されている。ベース部材10の上面10a
には、同図中の右方から順に取付け部11、12、13
が突設されている。取付け部11は、後述の駆動手段3
0が固定されるとともに、移動手段40の主要構成部材
に一つである送りねじ41の基端部41aを回動自在に
支持するものである。また、取付け部12は、送りねじ
41の先端部41bを回動自在に支持する。さらに、取
付け部13には、後述の位置決め手段50が固定され
る。ベース部材10の上面10aには、これら取付け部
11、12、13の外に、ガイド部材14が固定されて
いる。ガイド部材14は、同図中の左右方向に長く形成
されており、次に説明する移動テーブル20の左右方向
の直線的な移動をガイドするものである。なお、ガイド
部材14は、移動テーブル20の大きさや重量に応じ
て、複数のものを配設するようにしてもよく、また、そ
の形状についても、移動テーブル20の左右方向の移動
を有効にガイドすることができる限り、任意とすること
ができる。
【0023】移動テーブル20は、本実施の形態におい
ては、板状に形成された移動テーブル本体(以下単に
「テーブル本体」という)21と、テーブル本体21の
右端部下面から下方に向けて突設されたナット保持部2
2と、同じく左端部下面から下方に向けて突設された位
置決め部23とを有する。テーブル本体21の上面21
aは、平面状に形成されており、例えば加工対象となる
ワーク(不図示)が直接的に取り付けられたり、ワーク
を回転させるためのターンテーブル(後述)が取り付け
られたりする。テーブル本体21は、上述のガイド部材
14に係合されており、このガイド部材14によって左
右方向の移動がガイドされる。位置決め部23は、図3
に示すように、ブロック状の位置決めベース23aと、
位置決めベース23aからそれぞれ左右方向に突出さ
れ、先端が曲面状に形成された挟持部23b、23bと
を有する。なお、ナット保持部22については、後述の
移動手段40のナット42の説明と合わせて詳述する。
【0024】図1に戻る。
【0025】駆動手段30としては、モータを使用する
ことができる(以下「モータ30」という)。モータ3
0は、上述のベース部材10の上面10aに突設された
取付け部11に、その出力軸(不図示)が左方を向くよ
うにして固定されており、出力軸には、カップリング
(不図示)を介して後述の送りねじ41が連結されてい
る。モータ30としては、例えばステッピングモータが
使用され、その正転、逆転、停止は、後述の制御手段6
0によって制御される。
【0026】移動手段40は、送りねじ41とナット4
2とを主要構成部材として構成されている。送りねじ4
1は、その長手方向を図1中の左右方向に向けて配置さ
れており、その基端部41aが、上述のモータ30の出
力軸にカップリングを介して連結されるとともに、取付
け部11によって回動自在に支持されており、また、先
端部41bが取付け部12によって回動自在に支持され
ている。一方、ナット42は、円筒状に形成され、送り
ねじ41に噛合されるとともに、上述の移動テーブル2
0のナット保持部22によって保持されている。
【0027】ここで、ナット保持部22について詳述す
る。ナット保持部22は、図2の拡大断面図に示すよう
に、テーブル本体21の下面にボルトB1によって固定
された第1のブロック22aと、この第1のブロック2
2aにボルトB2によって固定された第2のブロック2
2bとによって構成されている。これら第1及び第2の
ブロック22a、22bには、それぞれナット42にお
ける送り軸41に沿った方向の両端面42a、42bに
対向する移動規制面22a1 、22b1が形成されてい
る。これら移動規制面22a1 、22b1間の距離は、
ナット42の両端面42a、42b間の距離よりも、所
定範囲だけ長く設定されている。すなわち、一方の移動
規制面22a1にナット42の一方の端面42aを接触
させた状態において、ナット42の他方の端面42bと
他方の移動規制面22b1との間には、間隙(ガタ)S
が形成されこの幅が上述の所定範囲に相当する。このた
め、ナット保持部22、ひいては移動テーブル20は、
ナット42に対して、間隙Sの範囲内で、送りねじ42
に沿った方向(図2中の左右方向)に移動可能となって
いる。さらに、ナット保持部22とナット42との間に
は、回り止め(不図示)が設けてあり、ナット42は回
転不能に保持されている。ナット保持部22が上述のよ
うに構成されているので、送りねじ41が矢印R41方
向に回転すると、回転不能のナット42は、同図中の左
方に移動し、その左の端面42aによってナット保持部
22の左の移動規制面22a1を左方に押し、これによ
り、移動テーブル20全体が左方に移動するようになっ
ている。
【0028】位置決め手段50は、図1に示すように、
ベース部材10の上面10aに突設された上述の取付け
部13に固定されている。図3に位置決め手段50の拡
大図を示す。同図に示すように、位置決め手段50は、
ストッパ51と、アクチュエータとしてのエアシリンダ
52と、エアシリンダ52のロッド(不図示)に装着さ
れた引手53と、引手53に所定の動作(後述)をさせ
るカム筒54とを備えている。ストッパ51は、上述の
取付け部13の上部右側面に右方を向けて固設されてい
る。エアシリンダ52としては、例えば、引込み単動形
のものを使用することができ、そのロッドの先端を右方
に向けて取付けられている。ロッドの先端部には引手5
3が装着されている。引手53は、ロッドの先端部に冠
着された筒状部53aと、その右端部に固着されたアー
ム部53bとを有し、全体として、ロッドに対しスラス
ト方向に移動不能、ラジアル方向に回転可能に取り付け
られている。アーム部53bの先端左側面には上述のス
トッパ51と同形のストッパ53cが固着されている。
また、筒状部53aからはピン53dが突出されてい
る。カム筒54は、円筒状に形成されるとともに、その
軸を左右方向に向けた姿勢で、上述の取付け部13の右
側面に固定されている。カム筒54には、母線に対して
傾斜した傾斜溝54a1と母線に沿った直線溝54a2
とを有するカム溝54aが形成されている。カム筒5
4の内側には、上述の引手53の筒状部53aが遊嵌さ
れており、筒上部53aのピン53dがカム溝54aに
係合されている。位置決め手段50において、エアシリ
ンダ52のロッドを右方に伸張すると、ロッドとともに
引手53が右方に移動する。このとき、ピン53dがカ
ム溝54aに倣って左方から右方に移動する。ピン53
dがカム溝54aの直線部54a2を左方から右方に移
動している際には、アーム部53bは、図3に示す起立
姿勢を保持した状態で左方から右方に平行移動する。こ
れに対して、ピン53dが傾斜部54a1を左方から右
方に移動する際には、アーム部53bは、その先端(ス
トッパ53cを有する側)が、同図中の手前側に徐々に
回転しながら右方に移動する。そして、ロッドが伸び切
った伸張限においては、アーム部53bの先端は、倒伏
姿勢をとり、移動テーブル20の位置決め部23の移動
経路から退避することになる。これにより、位置決め部
23が左方からストッパ51に近接し、またストッパ5
1から上方に離間するのが可能となる。なお、ロッドを
伸張限から短縮した場合には、上述と逆の動作となる。
すなわち、倒伏姿勢にあったアーム部53bは、ピン5
3dが傾斜部54a1を移動中は、ロッドの短縮に伴っ
て徐々に回転しながら起立していく。そして、ピン53
dが直線部54a2に到達すると起立姿勢をとり、この
起立姿勢を維持したまま左方に移動する。
【0029】なお、本実施の形態1においては、上述の
エアシリンダ52、引手53、カム筒54によって、押
圧手段を構成しており、後述のように、この押圧手段に
よって上述のストッパ51との間に移動テーブル20の
位置決め部23を挟持することで、移動テーブル20の
位置決め及びクランプを行っている。
【0030】制御手段60は、図1に示すように、セン
サ(検知手段)61とCPU62とを有し、センサ61
の出力信号に基づいて、モータ30及び位置決め手段5
0の動作を制御する。センサ61は、移動テーブル20
がストッパ51に近接したこと、さらに詳しくは、図3
に示す、移動テーブル20の位置決め部23の左の挟持
部23bの左端と、ストッパ51の右側面との間の距離
が所定範囲内、すなわち、上述のナット42とナット保
持部22との間の間隙S以下になったことを検知し、出
力信号を発するものである。CPU62は、この出力信
号により、モータ30を停止させ、さらに、エアシリン
ダ52を駆動して、移動テーブル20の位置決め、クラ
ンプを行わせる。
【0031】次に、上述構成の送り装置の動作を説明す
る。
【0032】まず、図1に示すように、移動テーブル2
0を右端のワーク取付け位置に配置するとともに、位置
決め手段50のエアシリンダ52のロッドを伸張させて
アーム部53bを倒伏させておく。
【0033】移動テーブル20に対するワークの取付け
後、制御手段60によって、モータ30を回転させ、送
りねじ41を、図2の矢印R41方向に回転させる。こ
の送りねじ41の回転により、ナット42は、同図中の
左方に移動する。このため、ナット42の左の端面42
aがナット保持部22の左の移動規制面22a1を左方
に押し、移動テーブル20全体がガイド部材14に沿っ
て左方に移動する。この移動テーブル20の移動中は、
ナット42の右の端面42bとナット保持部22の右の
移動規制面22b1との間には、間隙Sが形成される。
なお、この間隙Sは、例えば、1〜4mm程度に設定す
ればよく、本実施の形態では2mmに設定した例を説明
する。
【0034】移動テーブル20がさらに左方への移動を
つづけ、その位置決め部23が、図1に示す倒伏姿勢の
アーム部53bの上方を完全に通過し、図3に示す位置
決め部23の左の挟持部23bの左端が、ストッパ51
の右端面に近接し、両者の距離が、例えば1mmとなっ
たときにセンサ61がこれを検知し、出力信号を発生す
る。これによりCPU62がモータ30を停止させる
と、移動テーブル20が停止する。これと並行してCP
U62は、エアシリンダ52を駆動する。エアシリンダ
52は、そのロッドを短縮する。この際、引手53のピ
ン53dが、カム溝54aのうちの、初めは傾斜部54
1に倣って左方に移動する。このため、アーム部53
bは、左方に移動しながら徐々に回転し起立していく。
そして、ピン53dが直線部54a2 に達するとアー
ム部53bは起立姿勢をとり、その後は起立姿勢を維持
したまま、左方に移動する。この左方への移動によっ
て、アーム部53bのストッパ53cが、位置決め部2
3の右の挟持部23bを左方に押し、移動テーブル20
全体を約1mm左方に移動させる。これにより、位置決
め部23の左の挟持部23bの左端が取付け部13のス
トッパ51に当接し、移動テーブル20全体の位置決め
が行われる。この後、さらにロッドをわずかに短縮する
ことにより、取付け部13側のストッパ51と、アーム
53b側のストッパ53cとの間に、移動テーブル20
の位置決め部23を挟持することができる。すなわち、
移動テーブル20の位置決めを行うとともに、これをク
ランプすることができる。
【0035】上述のように、移動テーブル20を位置決
めする際の、位置決め手段50による移動テーブル20
の移動距離は、1mm以下であり、これは、図2中のナ
ット42と移動規制面22b1との間隙S(=2mm)
よりも短い。したがって、位置決め時の移動テーブル2
0は、ナット42に対してはフリーな状態となってお
り、移動テーブル20はその移動をナット42によって
拘束されることはなく、容易に移動する。逆にいうと、
このときの移動テーブル20の移動によって、ナット4
2には、不要な力は作用しないことになる。
【0036】次に、上述のようにして位置決めされた移
動テーブル20を、その上面21aに固定されたワーク
の加工後に、右方に移動させる動作について説明する。
【0037】まず、エアシリンダ52のロッドを伸張し
て移動テーブル20の位置決め部23のクランプを解除
するとともに、引手53のアーム部53bを倒伏させ
て、位置決め部23の移動経路から退避させる。次に、
CPU62により、モータ30を上述とは逆方向に回転
させ、送りねじ41を、図2の矢印41と反対方向に回
転させる。これによりナット42は右方に移動する。ナ
ット42は、その右の端面42bとナット保持部22の
右の移動規制面22b 1との間の間隙(この場合は約1
mm)を移動した後、移動規制面22b1に当接し、ナ
ット保持部22を介して移動テーブル20全体を、ガイ
ド部材14に沿って右方に移動させる。移動テーブル2
0が図1に示す右端のワーク取付け位置に達したとき
に、モータ30を停止させる。これにより、移動テーブ
ル20も停止する。
【0038】上述のように、本発明によると、移動テー
ブル20の位置決めは、位置決め手段50によって移動
テーブル20の一部をストッパ51に当接させることで
行われるため、その位置決め精度は、もっぱらストッパ
51の位置精度に起因することになり、移動テーブル2
0の位置決め精度を向上させることができる。
【0039】また、モータ(駆動手段)30、移動手段
40(送りねじ41及びナット42)、検知手段61
は、移動テーブル20をストッパ51に近接させるため
に使用される。したがって、これらの手段に必要以上の
高精度が要求されることはなく、その分、構成を簡素化
することができる。
【0040】さらに、位置決め時には、モータ30に対
する通電は行われないので、モータ30が不要に昇温す
ることもない。
【0041】なお、上述では、ナット42とナット保持
部22との間隙Sを2mmに設定し、また、モータ30
の駆動によって移動テーブル20の位置決め部23をス
トッパ51の手前1mmの位置で停止させるように設定
した例を説明したが、理論的には、前者の間隙Sは、2
mmに限らず任意に、また、後者の1mmについては、
間隙Sよりも小さいことを条件に任意に設定することが
できる。これらの値については、送り装置の大きさ、ワ
ークの加工精度(測定精度)等に応じて、適宜に設定す
るとよい。
【0042】本発明は、もちろん、上述の実施の形態1
に限られるものではない。例えば、移動手段40の送り
ねじには、台形ねじやボールねじを使用することができ
る。また、ガイド部材14としては、レール状のものに
代表される滑り拘束によるもののほか、ローラや鋼球を
使用した転がり拘束によるものも使用することができ
る。さらに、ナット42を円筒状に形成するに代えて、
ナットにおける軸に交差する方向の断面形状が方形とな
るように形成し、このナット42の一部がちょうどナッ
ト保持部22に嵌合するようにすることで、ナット42
の回転を禁止するようにしてもよい。なお、ガイド部材
14による移動テーブル20のガイド精度をよくするこ
とで、移動テーブル20における移動方向と交差する方
向の位置決め精度を向上させることができる。
【0043】〈実施の形態2〉図4に、実施の形態2と
して、本発明に係る送り装置を、研磨装置に適用した例
を示す。なお、図4において、図1と同様の部材等につ
いては同様に符号を付し、その重複説明は適宜省略する
とともに、以下では、相違点を主に説明するものとす
る。
【0044】図4に示す研磨装置においては、ベース部
材10は、除振台71、71上に配設されている。ま
た、ベース部材10の上面には、コラム72が立設され
ており、コラム72の中央には、回転自在の研磨スピン
ドル73が下方に向けて配置されている。
【0045】一方、移動テーブル20上面には、研磨対
象となるワーク(例えば、レンズ)Wを取付けるための
ターンテーブル74が固定されている。
【0046】上述構成の研磨装置においては、移動テー
ブル20を右端のワーク取付け位置に配置し、ターンテ
ーブル74上にワークWを取り付ける。つづいて、モー
タ30、移動手段40、制御手段(不図示)によって、
移動テーブル20をストッパ51に近接させて、停止さ
せる。
【0047】次に、位置決め手段50によって、移動テ
ーブル20の位置決め部23をストッパ51との間に挟
持する。これにより、移動テーブル20を位置決めする
とともに、クランプする。
【0048】その後、研磨スピンドル73を回転させ
て、ワークWを研磨する。研磨後、位置決め部23のク
ランプを解除し、モータ30等によって移動テーブル2
0を右方に移動し、初めのワーク取付け位置に配置す
る。
【0049】上述の研磨装置においては、実施の形態1
で説明した、本発明に係る送り装置が適用されていて、
移動テーブル20の位置決め精度が高いので、その分、
ワークWの研磨精度も向上させることができる。
【0050】なお、本発明に係る送り装置は、上述の研
磨装置に限らず、移動テーブル20の高い位置決め精度
が要求される一般の工作機械等に対しても、基本的な構
成はほぼそのままで、簡単に適用することが可能であ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
駆動手段、移動手段、検知手段を高精度にする必要のな
い簡単な構成でありながら、移動テーブルの位置決めを
精度よく行うことができる。しかも、移動テーブルの位
置決め状態を保持した場合でも、駆動手段に対する通電
を行う必要がないので、駆動手段の不要な昇温を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の送り装置の概略構成を示す正面
図。
【図2】送りねじ、ナット、ナット保持部の拡大断面
図。
【図3】移動テーブルの位置決め部、位置決め手段の拡
大図。
【図4】実施の形態2の、本発明に係る送り装置を適用
した研磨装置の概略構成を示す正面図。
【図5】従来の送り装置の概略構成を示す正面図。
【図6】従来の他の送り装置の概略構成を示す正面図。
【符号の説明】
10 ベース部材 14 ガイド部材 20 移動テーブル 21 移動テーブル本体(テーブル本体) 22 ナット保持部 22a1 、22b1移動規制面 23 位置決め部 30 駆動手段(モータ) 40 移動手段 41 送りねじ 42 ナット 42a、42b端面 50 位置決め手段 51 ストッパ 52 アクチュエータ(エアシリンダ) 53 引手 54 カム筒 60 制御手段 61 検知手段(センサ) 62 CPU S 所定範囲(間隙、ガタ) W ワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材に対して移動可能に配設され
    た移動テーブルと、前記ベース部材側に配設された駆動
    手段と、該駆動手段と前記移動テーブルとの間に介装さ
    れ前記駆動手段の駆動により前記移動テーブルを移動さ
    せる移動手段と、前記ベース部材側に配設され前記移動
    テーブルを所定の位置に配置する位置決め手段と、前記
    駆動手段及び前記位置決め手段の動作を制御する制御手
    段と、を備えた送り装置において、 前記移動手段は、 前記駆動手段によって回転駆動される送りねじと、 該送りねじに噛合されたナットと、を有し、 前記移動テーブルは、 前記ナットの回転を禁止しつつ該ナットにおける前記送
    りねじに沿った方向の所定範囲内の移動を許容するナッ
    ト保持部を有し、 前記位置決め手段は、 前記移動テーブルの一部が当接されるストッパと、 該ストッパに前記移動テーブルの一部を押し付ける押圧
    手段と、を有し、 前記制御手段は、 前記ストッパに対し前記移動テーブルの一部が前記所定
    範囲内に近接したことを検知して出力信号を発生する検
    知手段を有するとともに、該検知手段の出力信号によっ
    て前記駆動手段を停止させ、前記押圧手段を駆動して前
    記移動テーブルを該移動テーブルの一部が前記ストッパ
    に接触するまで移動させ、さらに前記ストッパに押圧さ
    せる、 ことを特徴とする送り装置。
  2. 【請求項2】 前記ベース部材側に前記移動テーブルの
    移動をガイドするガイド部材を設ける、 ことを特徴とする請求項1記載の送り装置。
  3. 【請求項3】 前記ナット保持部は、 前記送りねじに沿った方向についての前記ナットの両端
    面にそれぞれ対向する移動規制面を有し、 前記所定範囲は、 これら移動規制面のうちの一方の移動規制面に前記ナッ
    トの両端面のうちの一方の端面を接触させた状態におい
    て、前記ナットの他方の端面と前記ナット保持部の他方
    の移動規制面との間の形成される間隙に相当する、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の送り装置。
  4. 【請求項4】 前記移動テーブルは、 移動テーブル本体と、 前記移動テーブルの一部に相当し前記移動テーブル本体
    に突設された位置決め部と、を有し、 前記位置決め手段の押圧手段は、 前記ストッパとの間に前記位置決め部を挟持すること
    で、前記移動テーブルを位置決めし、さらにクランプす
    るアクチュエータを有する、 ことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の送り装
    置。
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