JPH115233A - トランスファ成形用金型 - Google Patents

トランスファ成形用金型

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JPH115233A
JPH115233A JP16110897A JP16110897A JPH115233A JP H115233 A JPH115233 A JP H115233A JP 16110897 A JP16110897 A JP 16110897A JP 16110897 A JP16110897 A JP 16110897A JP H115233 A JPH115233 A JP H115233A
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JP
Japan
Prior art keywords
cull
resin
mold
depth
central part
Prior art date
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Pending
Application number
JP16110897A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Mogami
圭一 最上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH115233A publication Critical patent/JPH115233A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】トランスファ成形用金型のカル部分に残る樹脂
タブレット中心部分の溶融及び硬化を早めて、金型を早
く開けるようにし、1サイクルの成形時間を短縮する。 【解決手段】カル7の底面に膨出部7aを設けて、カル
7の中心部が周辺部より浅くなるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体装
置を樹脂封止する際に用いられるトランスファ成形用金
型に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置のパッケージング技術の1つ
として、例えば、リードフレームにマウントした半導体
チップをエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で樹脂封止する
樹脂封止形が、近年、主流になっている。この樹脂封止
には、低圧での成形が可能であり、また、液体成形であ
るためにインサート成形に好都合であり、更に、同時成
形による大量生産が容易であるトランスファ成形が一般
に用いられる。
【0003】図4を参照して、このトランスファ成形の
手順を概略的に説明する。
【0004】まず、図4(a)に示すように、上型1と
下型2との間に形成された成形用キャビティ3内に、例
えば、半導体チップ10がマウントされたリードフレー
ム11が配される。封止用の樹脂は、例えば、粉体又は
バルク材料から成形された樹脂タブレット5の形で、例
えば、下型2に設けられたポットと呼ばれる供給口4か
らプランジャー6により型内に供給される。
【0005】図示はしていないが、ポット4内は、高周
波加熱等により、例えば、170〜180℃程度に予備
加熱されており、また、上型1及び下型2は、夫々、樹
脂の硬化に充分な温度に加熱されている。
【0006】ポット4から供給された樹脂タブレット5
は、このポット4に対向して上型1のパーティング面
(金型のパーティングラインBに沿った面で、上型1と
下型2の接合面)に設けられた均圧化のためのカルと呼
ばれる凹部7内でほぼ完全に溶融状態となり、図4
(b)に示すように、この溶融状態の樹脂5が、プラン
ジャー6の加圧により、カル7に連続したランナーと呼
ばれる樹脂路8から、ゲートと呼ばれる注入口9を経
て、成形用キャビティ3内に流入する。そして、この状
態で、主として上型1及び下型2からの熱により樹脂5
の硬化が完全に行われる。
【0007】この後、硬化した樹脂成形体を金型から取
り出し、その成形体をゲート9の部分で切断して、目的
の樹脂成形品を得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したトランスファ
成形において、ポット4から供給される樹脂タブレット
5は、プランジャー6と接する下面及び上型1のカル7
の底面と接する上面から溶融し、ランナー8に流れ込
む。従って、樹脂タブレット5の中心部分Aは一番最後
に溶融し、図4(b)に示すように、その部分Aが、カ
ル7内、特に、カル7の中心部に残る。
【0009】溶融樹脂5は、上型1及び下型2からの熱
により、その硬化反応を進行させながら、ランナー8及
びゲート9を経て、成形用キャビティ3内に流入する。
従って、樹脂の硬化は、成形用キャビティ3内で最も早
く終了し、カル7の中心部における一番最後に溶融した
部分Aの硬化が最も遅くなる。
【0010】このカル7の部分における硬化が不充分だ
と、離型トラブル発生の原因となるため、このカル7の
部分においても樹脂を充分に硬化させる必要が有る。
【0011】即ち、上述したトランスファ成形におい
て、樹脂タブレット5をポット4内に投入してから金型
を開くまでの1サイクルの成形時間は、主として、カル
7の中心部において樹脂が硬化するまでの時間に依存す
る。
【0012】この時、従来の金型では、図示の如く、カ
ル7の底面が平坦であるために、そのカル7の中心部に
おいて樹脂が硬化するまでの時間が比較的長く、この結
果、1サイクルの成形時間が長くなって、半導体装置の
生産性を低下させていた。
【0013】また、金型のカル7の部分で成形される成
形体のカル部は、ランナー8の部分で成形されるランナ
ー部等と同様、成形後は不要となるため、容積の大きい
カル7は、コストアップや廃棄物量増大の原因となって
いた。
【0014】そこで、本発明の目的は、トランスファ成
形用金型のカル中心部における樹脂の硬化を早めて、ト
ランスファ成形による生産性を向上させるとともに、カ
ルの小容積化によるコストダウン及び廃棄物量削減を達
成することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決すべ
く、本発明のトランスファ成形用金型では、一対の型の
うちの一方の型に、その一方の型のパーティング面に開
口するように設けられた樹脂送り込み用のポットと、他
方の型のパーティング面における前記ポットと対向する
位置に、成形用キャビティに通じる樹脂路と連絡すべく
凹設されたカルとを有するトランスファ成形用金型にお
いて、前記他方の型が、そのパーティング面からの前記
カルの深さが、前記カルの中心部に対しその周辺部にお
いて相対的に深くなる断面形状部分を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい実施の形
態に従い説明する。
【0017】なお、以下の実施の形態において、図4で
説明した従来の構成と対応する部位には、その従来の構
成と同一の符号を付す。
【0018】図1に示すように、本実施の形態では、上
型1のカル7の底面に、例えば、球面状に突出した膨出
部7aを設けて、カル7の中心部における深さ(パーテ
ィング面Bからの深さ)がその周辺部における深さより
も浅くなるように構成している。その他の構成は、図4
で説明した従来の構成と実質的に同一である。
【0019】図2を参照して、この金型の作用を説明す
る。
【0020】ポット4から供給された樹脂タブレット5
(図1参照)は、その上面が上型1のカル7の膨出部7
aに当接し、主として、その上面及びプランジャー6に
接する下面から溶融を開始する。そして、図2(a)に
示すように、半溶融状態の樹脂タブレット5が、プラン
ジャー6の押し込み力によりカル7の膨出部7aに強く
押圧され、図2(b)に示すように、溶融した樹脂5
が、カル7からランナー8、更に、図外の成形用キャビ
ティへと流入する。
【0021】この時、本実施の形態では、カル7の底面
に膨出部7aを設けているので、図2(a)に示すよう
に、樹脂タブレット5が半溶融状態の時、樹脂5とカル
7の底面との接触面積が大きくなって、樹脂5の加熱が
効率良く行われるとともに、カル7の中心部において、
膨出部7aの頂部と、樹脂タブレット5の未溶融の中心
部分Aとの距離が近くなって、樹脂タブレット5の中心
部分Aの加熱が速くなり、従って、その中心部分Aの溶
融が早くなる。
【0022】そして、図2(b)に示すように、樹脂タ
ブレット5の中心部分Aがほぼ完全に溶融した後も、そ
の中心部分Aとカル7の膨出部7aとの距離が近いの
で、その中心部分Aへの熱伝達効率が良くなり、従っ
て、その中心部分Aが早く硬化する。
【0023】以上のように、本実施の形態では、一番最
後に溶融してカル7の中心部に残る樹脂タブレット5の
中心部分Aの溶融及び硬化が、いずれも早くなり、従っ
て、従来よりも早く金型を開くことができて、1サイク
ルの成形時間を短縮することができる。
【0024】また、上型1のカル7における断面形状
を、パーティング面Bからのカル7の深さが、カル7の
中心部においてその周辺部よりも浅くなるように、即
ち、カル7の中心部に対しその周辺部が相対的に深くな
るように構成することにより、樹脂5の均圧化が、従来
よりも効率良く行われる。この結果、カル7全体の容積
は、従来よりも小さくて済み、従って、樹脂タブレット
5も小さくて済むので、材料費節減によるコストダウン
が達成でき、また、廃棄する成形体のカル部分も小さく
なるので、廃棄物の削減が達成できる。
【0025】なお、図3に示すように、樹脂タブレット
5の上面を、カル7の膨出部7aの形状に対応させて予
め凹ませておくと、最初から樹脂タブレット5の上面全
面がカル7の膨出部7aに接触するので、その溶融が早
くなり、従って、成形時間がより短縮される。
【0026】以上、本発明を好ましい実施の形態に従い
説明したが、本発明は上述した例に限定されるものでは
ない。
【0027】例えば、カル7における膨出部7aの形状
は、カル7の中心部がその周辺部よりも浅くなるような
ものであれば、上述の例のような球面状に限らず、他の
種々の凸状曲面であって良い。例えば、膨出部7aの形
状は、円錐(台)や角錐(台)等とすることもできる。
【0028】また、当然のことではあるが、型1と型2
の上下関係は逆でも良く、更に、これらの型1、2は、
必ずしも、重力の方向に配される必要は無い。
【0029】更に、本発明は、半導体装置を製造する場
合に限らず、種々の成形品を製造するためのトランスフ
ァ成形用金型に適用が可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明では、一対の型のうちの一方の型
に、その一方の型のパーティング面に開口するように設
けられた樹脂送り込み用のポットと、他方の型のパーテ
ィング面における前記ポットと対向する位置に、成形用
キャビティに通じる樹脂路と連絡すべく凹設されたカル
とを有するトランスファ成形用金型において、前記他方
の型に、そのパーティング面からの前記カルの深さが、
前記カルの中心部に対しその周辺部において相対的に深
くなる断面形状部分を設けている。これにより、ポット
から供給される、例えば、樹脂タブレットの中心部分の
溶融及び硬化を早めることができ、この結果、金型を早
く開くことができるようになって、1サイクルの成形時
間が短縮する。
【0031】また、金型におけるカルの容積を小さくす
ることができるので、使用する樹脂量を減らすことがで
きて、コストダウンを達成できるとともに、成形体の廃
棄部分が小さくなって、廃棄物量の削減を達成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による金型の要部断面図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態による金型の作用を示す要
部断面図である。
【図3】本発明の実施の形態による金型に用いる樹脂タ
ブレットの変形例を示す要部断面図である。
【図4】従来の金型の作用を示す断面図である。
【符号の説明】
1…上型、2…下型、3…成形用キャビティ、4…ポッ
ト、5…樹脂タブレット、6…プランジャー、7…カ
ル、7a…膨出部、8…ランナー、9…ゲート、A…中
心部分、B…パーティング面(パーティングライン)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の型のうちの一方の型に、その一方
    の型のパーティング面に開口するように設けられた樹脂
    送り込み用のポットと、他方の型のパーティング面にお
    ける前記ポットと対向する位置に、成形用キャビティに
    通じる樹脂路と連絡すべく凹設されたカルとを有するト
    ランスファ成形用金型において、 前記他方の型が、そのパーティング面からの前記カルの
    深さが、前記カルの中心部に対しその周辺部において相
    対的に深くなる断面形状部分を有することを特徴とす
    る、トランスファ成形用金型。
  2. 【請求項2】 加熱された前記一対の型の間で熱硬化性
    樹脂を硬化させる、請求項1に記載のトランスファ成形
    用金型。
JP16110897A 1997-06-18 1997-06-18 トランスファ成形用金型 Pending JPH115233A (ja)

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JP16110897A JPH115233A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 トランスファ成形用金型

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JP16110897A JPH115233A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 トランスファ成形用金型

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JPH115233A true JPH115233A (ja) 1999-01-12

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JP16110897A Pending JPH115233A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 トランスファ成形用金型

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114400189A (zh) * 2022-03-25 2022-04-26 深圳市铨天科技有限公司 一种存储芯片的固化封装设备

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