JPH11508190A - 射出成型機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、固定型取付盤が取り付けられたウェブと可動型取付盤を駆動するための閉鎖機構が取り付けられた別のウェブとを備える実質的にＣ字形の機械台枠を有する、射出成型機に関するものである。機械の縦方向に延びる横桁を具備する関節部分が、少なくとも一つの型取付盤と機械台枠との間に配置されており、機械台枠の付属ウェブに対して取付盤を傾ける閉鎖力が加えられると変形する。型取付盤の水平中央軸（８）は、型のための中心合せ手段によって決定され、横桁（６）の内部に完全に延び、関節部分（７）の断面の大きさは、中央横桁（６）から始まって同じ方向に増加している。

Description

【発明の詳細な説明】 射出成型機 本発明は、固定型取付盤が取り付けられたウェブと、可動型取付盤を駆動する ための閉鎖機構が取り付けられた他のウェブとの両方を有する実質的にＣ字形状 の機械台枠を備えた射出成型機に関するものである。この射出成型機は、機械台 枠のウェブ端部のうち横梁を介して連結されていない自由端は、閉鎖過程中に発 生する閉鎖力の影響を受けて変形するようになっており、また、機械の縦方向に 延びる横桁を取り囲む関節部分が少なくとも型取付盤と機械台枠との間に配置さ れこの関節部分も前記閉鎖力が働くと変形するようになっており、これらの変形 によって、可動型取付盤は、機械台枠に付属するウェブに対して傾斜するように なっている。 数十年前に案出された横梁を有していない射出成型機に限定すれば、一般的に は、閉鎖力に影響されて発生する前記Ｃ字形状の機械台枠の変形をできる限り少 なくなるようにされてきた。しかしその後、機械台枠の所定変形を許容し、これ を適切な措置によって補償させると、横梁をもっていない機械でも特筆すべき実 用的な意味をもつと考えられるようになってきた。機械台枠のウェブが、可動型 取付盤の各々と機械台枠の付属ウェブとの間で変形することを許容しても、この 変形は、閉鎖圧を加えるときに型分離面がその垂直姿勢を変えないようにするこ とで、このウェブの拡がりを正確に補償させることができる。この場合、機械台 枠のウェブの上端は、ウェブ自体に対向して旋回するように設計されている（Ｅ Ｐ０７２２８２０Ａ１号公報を参照のこと）。これに対して、ＤＥ２９５１６３ ９８Ｕ１号公報に示されているように、型取付盤と機械台枠との間に、分離でき る変形可能な支持部品が取り付けられていると、旋回軸はその位置に良好に保持 できるようになる。 この間に古典的となったＥＰ０３１１１３３Ｂ号公報に記載の横梁のない射出 成型機によると、固定型取付盤が機械台枠に強固に連結されており、可動型取付 盤は傾斜可能に取り付けられており、これによって、可動型取付盤は、閉鎖力に 影響されて旋回する固定型取付盤に従って旋回するので、旋回軸は一つで足りる ようになっている。ＡＴ４０００２２Ｂ号公報の第３図乃至第６図には、冒頭で 述べた定義に適合する好適な構造が記載されている（解決法が示唆されている） 。 ＡＴ４０００２２Ｂ号公報に記載の構造は、閉鎖力に影響されて旋回する可動 型取付盤の動作を強調するものである。この観点においては、凹部が断面の大部 分を貫通するように形成されており、この凹部により横桁の下部が圧縮できるよ うになっている。 これに対して本発明は、射出成型する際に必要な閉鎖圧は、横桁の湾曲による だけではなくて、閉鎖力の受入れがその固有の問題を惹起するという考えに基づ いている。したがって、関節部分が可撓性材料で形成されて塑性変形するのでは ない。台枠ウェブの開きを補償するため、二つの片割れの間に発生するモーメン トによって関節部分を同時的に大きく湾曲させるのではなく、閉鎖力を受け入れ るようになっている。これは、前記関節部分の断面を、横桁の中央から同方向に 拡がるような形状に形成することよって達成されている。このような形状に形成 することにより、可動型取付盤の旋回軸は、関節部分の中央領域に位置決めされ る。さらに、隣接する機械部分への連結が確保でき、これら機械部分との接触面 をより広くすることで、これらの品質を関節部分自体よりも悪くすることができ る。 本発明にかかる関節部分の端部をフランジ状に形成して、このフランジの一個 にストップ部品を一体に備えることができる。すると、このストップ部品は、可 動型取付盤の旋回を、一方向好ましくは両方向に制限することができるようにな る。 次に本発明の詳細を図面に基づいて説明する。 第１図は、本発明になる射出成型機の側面を示す概略図である。第２図は第１ 図を拡大して詳細に示す部分断側面図である。第３図は、第２図を拡大して詳細 に示す部分破断側面図である。 第１図に示す射出成型機は機械台枠１を有しており、この機械台枠１は、上方 に突き出たウェブ２、３が横梁を介在して連結されていないところにその構成特 徴がある。 固定型取付盤４と可動型取付盤５との間に型が配置されており、この型の中に 向けて射出される合成樹脂は、図示されていない注入ユニットによって実施され るとともに、前記型取付盤４、５は例えば油圧閉鎖装置によって互いに圧縮され るようになっている。この時、Ｃ字形の機械台枠は、わずかに開くことになる。 図に示した実施例では、前記型取付盤４、５は閉鎖圧に影響されている状態でも 平行のままであるように、関節部分７のみが、型取付盤４はウェブの動きととも に動作して前記型取付盤５を旋回させるようになっている。 第２図に単独で示された関節部分７には、長さ方向の横桁６があり、この断面 は横に伏せた矩形状に形成されている。この横桁６の両端部は、フランジ９、１ ０に向かって広がる形状に形成されており、隣り合う取付盤５、２２に連結でき るようになっている。中心軸８は、中心合せ装置を半型２２、２３に区画するた めに、前記型取付盤４、５上に備えられるものとして定義できる。この中心軸８ は、横桁６の内部を２分するように延びているが、僅かに下半型に偏在している と、好適である。 閉鎖状態にある型に、閉鎖装置２１の閉鎖圧が作用する時、この閉鎖圧は横桁 ６を介して導かれ、型取付盤４、５が共に時計回り方向に傾くと、直ちに、横桁 ６は上方に向けて湾曲する。この傾斜は、フランジ１０と一体化されたストップ 部品１１により制限を受けている。該ストップ部品１１（第３図を参照のこと） は板ばね１２を介在させて前記型取付盤５に支持されている。型取付盤５は、ス ライド・シューによってレール１９上を移動させることができ、この場合、スラ イド・シュー１８と型取付盤５との間はばね式に結合させてあり、これにより、 レール１９に対して型取付盤５を旋回させることができるようになっている。過 負荷がかかると、スリット１６が完全に閉じて、型取付盤５の時計回りの旋回が 停止する。 時計回りと反対周りさせる型取付盤５の動作は、特には型の配置位置が高過ぎ る場合に可能となるが、この旋回は、ストップ部品１１を背後で掴む片割れ２０ によって制限される。片割れ２０は、スリット１７が閉じた場合、ストップ部品 １１の位置まで到達するように設計されている。この状態は、負荷がかからない 間、継続する。片割れ２０は、型取付盤５中に定着せしめたねじピン１３からな り、このねじピン１３は、ナット止め装置１５に固定されたストップ・ナット１ ４で支えられている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＢＲ，ＣＡ，ＪＰ，Ｋ Ｒ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．固定型取付盤が取り付けられたウェブと、可動型取付盤（５）を駆動するた めの閉鎖機構が取り付けられた他のウェブとの両方を有する実質的にＣ字形状の 機械台枠を備えており、 横梁を介在して結合されていない機械台枠のウェブの自由端が、閉鎖過程中に 発生する閉鎖力の影響を受けて変形し、 機械の縦方向に延びる横桁を取り囲むように関節部分（７）が少なくとも型取 付盤と機械台枠との間に配置され、この関節部分は前記閉鎖力が働くと変形し、 これによって、前記型取付盤が、機械台枠に付属するウェブに対して傾斜する ように構成された射出成型機であって、 前記関節部分の断面が、中央横桁（６）から同方向に拡大する形状に形成され ていることを特徴とする射出成型機。 ２．前記射出成型機において、 前記関節部分（７）の中央横桁（６）を限定するフランジ（９、１０）の一つ の周りに、可動型取付盤（５）の近くまで達するストップ部品（１１）が隣接し て備えられていることを特徴とする、請求の範囲第１項に記載の射出成型機。 ３．前記射出成型機において、 前記ストップ部品（１１）が、ばね（１２）を介して前記可動型取付盤（５） に支持されていることを特徴とする、請求の範囲第２項に記載の射出成型機。 ４．前記射出成型機において、 前記ストップ部品（１１）が、前記可動型取付盤（５）に固定された前記スト ップ部品（１１）の背後で掴む片割れ（２０）と協動して動作することを特徴と する、請求の範囲第２項に記載の射出成型機。