JPH1149118A - 製造機または工具、特に包装機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】包装機の清浄化方法と装置。 【解決手段】煙草産業における包装機は、煙草製品の取
り扱い時に発生する塵埃と粒子の蓄積によって負荷を蒙
る。機械を無制限に運転可能な状態に維持するために、
機械の或る区域、特に境界的区域を利用して清浄化部材
が設けられる。これらは同時に接着剤の残滓を除去する
手段を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、製造機または工
具、特に包装用素材、特にブランク、素材ウエブを処理
するための、そして、煙草またはシガレットを処理する
ためのユニットと部材、および、パックの折り曲げタブ
に接着を施すための接着ユニットを備えるシガレットの
包装機に関する。

【０００２】

【従来の技術】特に、煙草またはシガレット産業用の経
費のかさむ包装機にあっては、（煙草の）屑、紙の繊維
および接着剤の残滓などが、機械をクリーンに保つこと
を困難にしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、機
械、特に包装機を効率よく清浄化する手段を提供するこ
とであり、この手段により信頼性に優れた省コストな清
浄化が可能になる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の機械は、装置の運転および／またはその
後の装置の消勢と減速が行われる間、塵埃、煙草または
包装用素材の微粒子などによって汚染された機械の区域
が、吸気および／または噴気によって、および／また
は、粘着性残留物、特に接着剤の残滓が、ブラッシン
グ、掻取りなどの機械的な作用によって除去することに
よって清浄化される点に特徴を有する。

【０００５】したがって、この発明の機械にあっては、
運転の特定の休止時間、すなわち機械の仕様変更が完了
した後の休止時間が清浄化のために利用される。しかし
ながら、もし、特定の清浄化方法または清浄化部材を機
械の運転中に作動させれば、機械が正常に運転れている
間に個別のユニットを清浄化することも可能である。

【０００６】もし、機械が包装機である場合には、包装
機は先ず最初に減速される。この後で、清浄化方法と清
浄化部材が始動する。これらは、機械の選択された区域
において、必要で有利な清浄化手法を実行する。作動ス
テップと使用される工具は、局部において発生する汚染
物にしたがって選択される。塵埃状の遊離した粒子は吸
気のよび／または噴気によって除去される。機械の部品
に粘着する物質、特に接着剤は、ブラシ、掻き取り具の
ような機械的清浄化部材によって取り除かれる。これら
の清浄化方法と部材は機械またはその諸部分が減速され
た後に自動的に始動する。

【０００７】この発明の別の細部は、シガレット等のた
めの包装機に関連する清浄化方法と部材の特定の有利な
例に関する。以下に、対応する模範具体例を添付図面を
参照しつつ説明する。

【０００８】

【発明の実施の形態】図示の模範具体例は、特定してい
えばソフトカートンタイプのシガレットパック１０を製
造するための包装機に関する。図１は、包装機を全体と
して単純化した図である。この包装機、またはそのユニ
ットはUS特許第4,750,607 号およびDE特許第196 44 07
9.3号に詳細に記載されている。

【０００９】図１の包装機の場合は、シガレットのグル
ープ１２が、シガレットのマガジン１１から取り出され
て、ポケットチェーン１４のポケット１３に移送され
る。シガレットのグループ１２は、ポケットチェーン１
４によって折り曲げタレット１５に供給される。前記の
タレットの区域においては、シガレットのパック１０
は、多少とも、すなわち錫箔または紙製の内側ブランク
と、折り曲げられた紙製などの外側包装用素材１６とに
よって多少とも完成される。

【００１０】この完成段階に到達したシガレットパック
１０は、中間タレット１７を経て折り曲げタレット１５
から乾燥タレット１８に供給される。前記乾燥タレット
の区域においては、シガレットのパック１０は、収入印
紙１９を付与される。こうして収入印紙を補足されたシ
ガレットのパック１０は、放出コンベヤー２０に移送さ
れる。この放出コンベヤー２０は、シガレットのパック
１０を別の処理装置、すなわち、特に外側のフィルム包
装素材を付与する目的で別の包装装置に移送する。

【００１１】運転が比較的長時間に亘って中断されると
きは、包装機は通常減速される。シガレットのグループ
１２のポケットチェーン１４への供給が中止される。前
記ポケット内に依然として存在するシガレットのグルー
プ１２は、これらが完成したシガレットパック１０の形
態で包装機から現れるまで、包装機のすべてのステーシ
ョンを通過して移送される。

【００１２】包装機の運転減速が完了した後、またはも
し適切ならば、包装機の運転中であっても、- 清浄化手
段が、選択された区域とユニットにおいて実施される。

【００１３】シガレットのマガジン１１は集積物を取り
出すための重要な区域を構成する。前記マガジンは、複
数本の通路２１のグループを有し、これらはそれぞれ、
シガレットが列をなして上下に重なる個々の通路２１を
形成する（図２参照）。シガレットのマガジンの細部
は、US特許第4,750,607 号から知ることができる。

【００１４】シガレットのグループ１２は、どの場合に
も、通路のグループ２１から、正確にいえば、水平方向
に進退するスライド２２によって押し出される（図
２）。各通路グループ２１の出口側には、昇降移動可能
な押圧力によって作動するポケット２３が設けられる。
１つのシガレットのグループ１２は、押圧力によって作
動するポケット２３内に押し込まれる。ポケット２３
は、シガレットのグループ１２を僅かに加圧するので、
結果として、シガレットのグループ１２は、マウスピー
ス２４を介してポケットチェーン１４のポケット１３内
へ押し込まれる。押圧力によって作動するポケット２３
は、この目的で昇降移動することができる。（図示しな
い）頂部位置においては、シガレットのグループ１２は
シガレットのマガジン１１または通路のグループ２１か
ら、正確にいえばスライド２２を経て収容される。その
後で、押圧力によって作動するポケット２３がポケット
チェーン１４の高さ、すなわち、ポケットチェーン１４
の移送スタランドの底部まで下降する。通路のグループ
２１の真下において往復移動する押圧ロッド２５が、シ
ガレットのグループ１２を、押圧力によって作動するポ
ケット２３から、マウスピース２４を通過してポケット
１３内へ押し込む。

【００１５】シガレットマガジン１１の区域において、
特に、押圧力によって作動するポケット２３の区域およ
びシガレットのグループがポケットチェーン１４に移送
される区域において、かなりの量の塵埃および煙草屑の
蓄積が避けられない。この理由で、塵埃および／または
粒子を定常的なベースで除去する手段が設けられる。

【００１６】この模範具体例の場合は、塵埃と粒子の最
大量が蓄積される区域に、収集および吸気装置が設けら
れる。押圧力によって作動するポケット２３とポケット
チェーン１４の真下に、漏斗状の収集用コンテナー２６
が設けられ、この境界区域に蓄積する粒子が、その自重
によって落下する。ここではさらに、正確にいえば吸気
管２７によって吸気効果が発生する。この場合は、前記
吸気管は収集用コンテナー２６の底部に設けられ、その
長手方向に延出する。吸気管２７は、負圧源に接続され
ており、中央の塵埃収集コンテナーに連絡する。

【００１７】別の手段は、塵埃、煙草その他の粒子を水
平な、厳密にいえばほぼ水平な面から空気を噴出するこ
とによって除去する点に存する。図２の例においては、
シガレットマガジン１１の真下に水平面２８が形成され
る。前記の面は、機械のハウジング２９の一部の面であ
ってよい。煙草と塵埃は、面２８上に落下し、今の場合
は、吹き払うことによって除去される。この目的で、少
なくとも１つの噴気部材、すなわち噴気ノズル３０、３
１が面２８上に設けられる。面２８の大きさ荷よって
は、複数組の噴気ノズル３０、３１が互いに一定の間隔
を置いて設けられる（図３）。

【００１８】噴気ノズル３０、３１は、これらが、水平
面内で扇形に広がる偏平な噴射空気流３２を発生するよ
うに設計される。この目的で、噴気ノズル３０、３１
は、好ましくは高さがほぼ１mmのスリット状の開口部を
備えるスリットノズルとして設計される。噴気ノズル３
０、３１は、正確にはスリットノズルとは反対側にある
接続具３３を介して噴気ノズル３０、３１と接続する
（特定しては示さない）空気管を経て噴射空気が供給さ
れる。偏平なスリットノズルが、清浄化の対象である面
２８の真上に設けられる。噴射空気流３２の特性は１つ
の薄流を生じるように選択される。

【００１９】そのような面２８または他の対象部材から
吹き払われる粒子は、機械に沿う自由な区域を通過する
か、または収集部材によって遮断される。図２の具体例
の場合は、収集用コンテナー２６が、拭き払われた粒子
が収集用コンテナー２６内に落ち込んで既述の態様で除
去されるように、ハウジング２９または面２８に沿って
直接配置される。

【００２０】図４、５は、汚染物を機械的に取り除く手
段を示す。折り曲げタレット１５の副区域は例示によっ
て示される。前記タレットは、その周辺に沿って間隔を
置いた包装用素材とパック内容物の収容手段、すなわち
折り曲げマンドレル３４を備える。これらは、薄い壁を
備え、断面が長方形の細長い中空の部材である。シガレ
ットのパック１０を形成するブランク、そして特に外側
包装用素材１６（図１）もまた、前記マンドレルの外面
と接して折り曲げられる。折り曲げタブすなわち内側タ
ブ３５と外側タブ３６は、折り曲げマンドレル３４と接
しつつこれを越え後方に向かって突出し、折り曲げマン
ドレルの後面と向き合うて、外側タブ３６が内側タブ３
５と部分的に重なるように折り曲げられる。２つの折り
曲げタブすなわち内側タブ３５と外側タブ３６は、この
プロセス中で接着剤によって互いに接続される。この目
的で、折り曲げに先行して接着剤がタレットの径方向に
内側タブ３５の外側面に向かって付与される。

【００２１】高速なユニットの区域における接着工程
は、結果として機械の諸部材に接着剤が不可避的に蓄積
される。図４は、連続する折り曲げマンドレルの区域に
おける折り曲げタレットの細部を示す。タブ３５、３６
は、折り曲げ部材によって折り曲げられる。角を備える
回動可能な折り曲げ部材３７が、タレットの径方向内側
に位置する外側タブ用に設けられる。折り曲げ区域は、
互いに直角をなして設けられた２つの折り曲げ脚３８、
３９からなる。これらの両折り曲げ脚は、折り曲げタ
ブ、すなわち外側折り曲げタブ３６をグリップし、これ
を折り曲げマンドレル３４の後面に向かって押し付け
る。折り曲げ作用の後、タブ３５、３６の折り曲げ位置
が押し付けレバー４０によって固定される。

【００２２】この折り曲げ部材３７とその折り曲げ脚３
８、３９は、他の部材と重なるようの移動するために、
櫛状、すなわち角のある複数本のウエブ４１を備える設
計をなす。対応するように設計された、離間して配置さ
れる複数組、すなわち角を備えるウエブ４１が、折り曲
げ部材３７とその折り曲げ脚３８、３９を形成する。

【００２３】折り曲げ部材３７の機能は、折り曲げ部材
３７上、すなわち両折り曲げ脚３８、３９上に接着剤の
残滓が蓄積することが不可避であることを意味する。接
着剤の残滓は清浄化部材すなわち接着剤掻き取り部材４
２によって除去される。この接着剤掻き取り部材４２
は、折り曲げタレット１５に専用される清浄化ステーシ
ョン内に配置される。折り曲げ部材３７は、折り曲げタ
レット１５の駆動サイクルの１周期の間に行われる。折
り曲げタレット１５の周期的駆動は、包装機の減速に関
する他の理由上からも必要である。この点に関する細部
はDE第196 52 210.2から知ることができる。折り曲げタ
レット１５が静止位置にあるとき、清浄化部材すなわち
接着剤掻き取り部材４２は、連続する折り曲げマンドレ
ルと折り曲げマンドレルの間の区域を通過して、後退位
置にある折り曲げ部材３７を処理すなわち清浄化する。
前記折り曲げ部材は、しかしながら、１つの折り曲げ脚
３９が本質的に水平方向を向き、他方の折り曲げ脚３８
がこれと直角をなす方向、すなわち垂直方向に向くよう
に設けられる。清浄化作業は、接着剤掻き取り部材４２
のほぼ径方向に向かう前進移動およびその図４の初期位
置（実線部分）への後退移動によって行われる。この清
浄化サイクルの間、傾斜を付与された１つの接着剤掻き
取り脚４３が、両折り曲げ脚３８、３９の対向面にそっ
てスライドする。そのエッジ４４が、特に、水平な折り
曲げ脚３９を清浄化する。この折り曲げ脚３９は、折り
曲げ作業が行われる間ブランクの接着剤付与区域と隣り
合う。

【００２４】機械的な清浄化手段が図６にも示されてい
る。同図の清浄化手段は、折り曲げタレット１５、特定
していえば接着ユニット４５に専用に付与された清浄化
手段である。この接着ユニット４５は、外側包装用素材
１６のブランク、正確には、先に述べたその内側タブ３
５に接着剤を付与する機能を果たす。

【００２５】接着ユニット４５は、折り曲げタレット１
５が回転する区域の外側において、静止態様にある接着
ステーション内に配置される。ブランクに接着剤を付与
する目的で、接着ユニット４５は作業位置に移動する。
この位置において、接着ユニット４５内に設けられた接
着剤ノズル４６は、ブランクまたは内側タブ３５と直接
隣り合うので、結果として折り曲げタレット１５の移動
と同調して接着剤が内側タブ３５に付与される。

【００２６】接着ユニット４５は、圧力媒体シリンダー
機構４８によって付勢される付勢機構４７上に設けられ
る。接着ユニット４５に関するこれ以上の細部はDE第19
6 48445.6号から知られる。

【００２７】接着ユニット４５は、折り曲げタレット１
５から離れた後退位置、すなわち、図６の準備位置にお
いて、清浄化作業を施される。この目的で、その準備位
置に静止した態様で清浄化部材が設けられ接着剤ノズル
４６の区域において作動する。この清浄化部材は、ブラ
シ４９、厳密にはシリンダー状の回転駆動されるブラシ
４９である。このブラシ４９は、適切な場合は複数個あ
ってもよい接着剤ノズル４６が、清浄化時（図６の鎖線
部参照）にブラシ４９の周面に存在するように配置され
る。接着剤ノズル４６と接着ノズル４６の区域における
その蓋部材５０は、ブラシ４９の移動すなわち回転によ
って清浄化される。

【００２８】ブラシ４９は、収集用コンテナー５１の区
域に設けられる。接着ユニット４５または接着ノズル４
６から取り除かれた接着剤の残滓による汚染物は、通過
性の収集用コンテナー５１内に入り込む。収集用コンテ
ナー５１は、同時にまた、接着剤ノズルがその待機位
置、すなわち特に、その作業位置に戻る前に、試行目的
で接着剤ユニット４５から噴出された接着剤の収集用コ
ンテナーとしても機能する。機械的および空力的清浄化
手段が互いに組み合わされることができる。

【００２９】包装機の一部、特に、ハウジング２９、カ
バ−などのようなシート状の区域は、商業的に入手可能
な（図示しない）振動発生機を設けることができ、この
振動発生機が、包装機の運転時間帯およびその静止時間
帯に、粒子が、特に僅かな傾斜面から除去されるよう
に、ハウジング２９、カバ−などに振動をもたらす。

【図面の簡単な説明】

【図１】シガレット包装機の副区域の概略的側面図。

【図２】図１の包装機の拡大断面図。

【図３】噴気に基づく清浄化ユニットの平面図。

【図４】機械的な清浄化部材の模範具体例の側面図。

【図５】図４を矢印Ｖ方向から見た細部の平面図。

【図６】機械的な清浄化部材の別の模範具体例の側面
図。

【符号の説明】 ２６…収集用コンテナー，２７…吸気管，３０，３１…
噴気ノズル，３２…噴射気流４２…掻き取り部材，４９
…ブラシ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置の運転および／またはその後の装置
   の消勢と減速が行われる間、塵埃、煙草または包装用素
   材の微粒子などによって汚染された機械の区域が、吸気
   および／または噴気によって、および／または、粘着性
   残留物、特に接着剤の残滓が、ブラッシング、掻取りな
   どの機械的な作用によって除去することによって清浄化
   される点に特徴を有し、 包装用素材、特に、煙草またはシガレットを取り扱うた
   めのブランク、素材ウエブ、およびパックのタブを折り
   曲げて接着するための接着ユニットを備える製造機また
   は工具、特に、シガレット用包装機。
2. 【請求項２】 清浄化部材、特に、噴射空気流(32)を発
   生するための噴気ノズル(30,31) と、接着剤の残滓を除
   去するためのブラシ(49)、掻き取り部材(42)、スクラッ
   チャーなどの機械的清浄化部材とが、個々の区域に設け
   られており、 噴気ノズル(30,31) は、機械のシート状の区域、すなわ
   ちハウジング、パネリングなどに設けられる点に特徴を
   有する請求項１記載の製造機または工具、特に、シガレ
   ット用包装機。
3. 【請求項３】 運転中に溜まる塵埃と他の粒子、特に、
   煙草の粒子が、作業区域の真下において収集用コンテナ
   ー(26)内に収集される点、および、蓄積する粒子が、吸
   気すなわち吸引管(27)によって排出される点に特徴を有
   する請求項１または２記載の製造機または工具、特に、
   シガレット用包装機。