JPH1141686A - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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JPH1141686A
JPH1141686A JP19866397A JP19866397A JPH1141686A JP H1141686 A JPH1141686 A JP H1141686A JP 19866397 A JP19866397 A JP 19866397A JP 19866397 A JP19866397 A JP 19866397A JP H1141686 A JPH1141686 A JP H1141686A
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JP
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speaker
baffle
duct
speaker unit
force
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JP19866397A
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Masao Fujihira
正男 藤平
Akira Yamagishi
亮 山岸
Ikuo Shinohara
幾夫 篠原
Akihiro Akiyama
明広 秋山
Naoki Watanabe
直樹 渡辺
Kenji Tokushige
賢二 徳重
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/22Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only 
    • H04R1/28Transducer mountings or enclosures modified by provision of mechanical or acoustic impedances, e.g. resonator, damping means
    • H04R1/2869Reduction of undesired resonances, i.e. standing waves within enclosure, or of undesired vibrations, i.e. of the enclosure itself
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小形軽量スピーカ装置の音質を改善すること
を目的とする。 【解決手段】 スピーカボックス21の前面側のバッフ
ル板22にスピーカユニット24を取付けると共に、低
音放射用のバフレフダクト26を設け、後面側のバッフ
ル板23に前面側のスピーカユニット24に背合わせに
対向してスピーカユニット25を取付けて両スピーカユ
ニット24,25の磁気回路の背面側を互いに接合する
と共に、前面側のバフレフダクト26に連通状に対応し
て低音放射用のバフレフダクト27を設け、両スピーカ
ユニット24,25の互いの反作用の力及び両バフレフ
ダクト26,27の互いの反作用の力を打ち消すか或い
は減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小形軽量のスピーカ
装置に適用して好適なスピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小形軽量のスピーカ装置として図
3に示す如きものが提案されている。この図3におい
て、1は合成樹脂等の小形軽量のスピーカボックスを示
し、このスピーカボックス1の前面に固定されたバッフ
ル板2の上側に穿ったスピーカ取付孔2aにスピーカユ
ニット3を固定する。
【0003】このスピーカユニット3は例えば次のよう
に構成されたものである。図3に示す如く、リング状マ
グネット4と、このリング状マグネット4を挟むように
取付けられたプレート5及びヨーク6とを設け、このプ
レート5の内周側とヨーク6のセンターポール6aと間
に磁気空隙7を形成する如くする。またこのプレート5
にはスピーカのフレーム8が取付けられ、このフレーム
8の外周部にはエッジ9が設けられ、このエッジ9によ
ってコーン型の振動板10の外周部が保持されている。
【0004】一方、振動板10の内周部にボイスコイル
ボビン11が取付けられており、このボイスコイルボビ
ン11にはボイスコイル12が巻装され、このボイスコ
イル12はプレート5及びヨーク6のセンターポール6
aによって形成された磁気空隙7内に挿入する如くなさ
れている。17はこのボイスコイル12をこの磁気空隙
7内に保持するためのダンパーである。
【0005】またスピーカボックス1の外部の所定位置
に設けられた入力端子13よりの音声信号を接続線14
を介してスピーカユニット3の端子15に供給し、この
端子15よりの音声信号を錦糸線16を介してボイスコ
イル12に供給する如くする。
【0006】また、このバッフル板2のスピーカ取付孔
2aと同一面に開口18aを有するダクト18を設け、
スピーカユニット3の振動板10の背面から出た音の位
相を反転して、このダクト18からスピーカボックス1
の外に放射し、この振動板10の前面からでる音の低音
域を広げる如くしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述図3に示す如きス
ピーカ装置は小形軽量であるという特徴がある。然しな
がら、スピーカユニット3の振動板10が音を放射する
ために振動すればその振動の力Fはスピーカユニット3
の振動系の実効質量mとこの振動系の動く加速度αの積
(F=mα)となる。
【0008】一般に物体が動けば、作用と反作用があ
り、このスピーカ装置の場合、反作用の力をスピーカボ
ックス1が受けることになるが、この小形軽量のスピー
カ装置では、このスピーカボックス1の重量が小さいの
で、この反作用の力をこのスピーカボックス1では支え
ることができない。
【0009】この為、斯る従来の小形軽量のスピーカ装
置では、スピーカユニット3の振動板10が音の放射の
ために振動するとスピーカボックス1はそのスピーカユ
ニット3の振動系の振動の力Fを支えるほどの重量が無
く、音の放射の力は弱くなり音質を劣化させるという不
都合があった。
【0010】また更に、ダクト18においても、音を放
射したときの反作用の力をスピーカボックス1に与え、
このスピーカボックス1は軽量であるため、この音の放
射の力が弱まり、低音の音質を劣化させる不都合があっ
た。
【0011】本発明は斯る点に鑑み、上述作用及び反作
用の力によって音の放射の力が弱まるのを防止し音質の
改善を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、スピーカボックスの一の面のバッフル板
に音放射用のスピーカユニットを取付けると共に、低音
放射用バフレフダクトを設けたスピーカ装置において、
前記スピーカボックスの他の面に前記スピーカユニット
の反作用の力とほぼ等しい反作用の力を発生する音放射
用の他のスピーカユニットを取付けると共に、前記バフ
レフダクトの反作用の力とほぼ等しい反作用の力を発生
する低音放射用の他のバフレフダクトを設けたものであ
る。
【0013】このように構成される本発明によるスピー
カ装置は、両スピーカユニットの互いの反作用の力及び
両バフレフダクトの互いの反作用の力をスピーカユニッ
ト同士及びバフレフダクト同士により互いに打ち消すか
或いは減少させて、スピーカボックスの振動を阻止し、
スピーカ装置の音の放射の力が弱まるのを改善すること
ができ、また、両バフレフダクトの放射の力により低音
を増強することができて、小形軽量スピーカ装置の音質
を改善することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
及び図2を参照して説明する。
【0015】この実施の形態は、本発明に係るスピーカ
装置を、スピーカの低音域を増強できるように構成した
ものである。
【0016】図1は、一例のスピーカ装置を示すもの
で、このスピーカ装置20は、スピーカボックス21の
前後面にバッフル板22,23が設けられて、この両バ
ッフル板22,23にそれぞれスピーカユニット24,
25が取付けられ、バフレフダクト26,27が設けら
れている。
【0017】このスピーカユニット24と25は、同口
径、同出力を有し、前後面のバッフル板22,23に対
向して形成されたスピーカ取付け孔22aと23aに互
いに背面側を接合して取付けられている。すなわち、両
スピーカユニット24,25は磁気回路のヨークを互い
に背面において接合して磁気シールド構成としている。
【0018】このスピーカユニット24,25は、同一
に次のように構成されている。すなわち、中心にセンタ
ーポール部31aを有し、このセンターポール部31a
の基部を囲繞してマグネットガイド面31bが***状に
形成された円板状のヨーク31にリング状で厚み方向に
着磁されたマグネット32を、その内周面32aの下側
口縁部をマグネットガイド面31bに係合させて内周面
32aがセンターポール部31aとほぼ同心に位置する
ように固定し、このマグネット32の上面側に中心にヨ
ーク31のセンターポール部31aより大径の中心孔3
3aを有する円板状のプレート33を固定して、この中
心孔33aとセンターポール部31aとの間に磁気回路
の磁気空隙gが形成されている。
【0019】この磁気空隙gに、ボイスコイルボビン3
4に巻装されたボイスコイル35を挿入し、ボイスコイ
ルボビン34を、その前部側内周において、プレート3
3に固定された前方へ漏斗状に開放する鋼製等のフレー
ム36の基部側内面36aに外周部を固定したダンパー
37の内周部に接着して支持すると共に、このボイスコ
イルボビン34の先端に、フレーム36の前端外周のフ
ランジ部36bにガスケット38を介して外周において
接着したエッジ39a付きの振動板としてのコーン紙3
9を内周において接着してある。このボイスコイルボビ
ン34に巻装されたボイスコイル35の引出し線を錦糸
線40を利用してフレーム36に取付けた端子41に接
続し、また、コーン紙39の内周側にはボイスコイルボ
ビン34の先端口部を覆うキャップ42が接着されてい
る。
【0020】また、スピーカボックス21の外部の所定
位置、図においては後面バッフル板23に設けられた入
力端子43と上述の端子41とを接続線44により接続
して、入力端子43からの音声信号を接続線44、端子
41、錦糸線40を介してボイスコイル35に供給する
ようになっている。
【0021】そして、このようにスピーカユニット2
4,25が取付けられる前後面のバッフル板22,23
に、スピーカユニット24,25が取付け孔22a,2
3aの下方に位置してバフレフダクト26,27が前後
面にその外端口26a,27aを対称的に開口させて設
けられ、この内端口26bと27bは所要間隔、図示例
では、バフレフダクト26,27の直径とほぼ等しい間
隔で対向されている。この両バフレフダクト26,27
の外周に共通ダクト28が、所要間隔を置いて囲繞さ
れ、両バフレフダクト26,27の間隔部を中央として
前後方向に所要長さ延長して配置されてスピーカボック
ス11の底面に支持体29により支持してある。
【0022】このように、両バフレフダクト26,27
を囲繞する共通ダクト28の前端口28aから前側バフ
レフダクト26の内端口26bを経由して外端口26a
に至るまでの距離と、共通ダクト28の後端口28bか
ら後側バフレフダクト17の内端口17bを経由して外
端口17aに至るまでの距離とはほぼ同じになって音道
の長い折り返しダクトを構成している。
【0023】次に、このように構成される本例のスピー
カ装置20の動作について説明する。まず、前面側スピ
ーカユニット24と後面側スピーカユニット25の駆動
により、その両スピーカユニット24,25の背面から
放射された音圧による音波は相対するスピーカユニッ
ト、すなわち、前面側スピーカユニット24に対しては
後面側スピーカユニット25、後面側スピーカユニット
25に対しては前面側スピーカユニット24の背面、詳
しくは、それぞれのスピーカユニット25,24の振動
板としてのコーン紙39において受けることになり、こ
の両スピーカユニット24,25は同口径、同出力に構
成されているので、この両スピーカユニット24,25
の背面から放射される音圧による音波、すなわち、反作
用の力は互いの放射の力で打ち消されることになる。
【0024】また、両スピーカユニット24,25の背
面から放射される音圧による音波は、スピーカボックス
21内の共通ダクト28に、その前端口28a、後端口
28bから入り込み、この共通ダクト28の内部を進行
する音波が、前面側バフレフダクト26と後面側バフレ
フダクト27の内端間隔部に到達すると前面側バフレフ
ダクト26及び後端側バフレフダクト27に、それぞれ
内端口26b及び27bから入り込み、前面バッフル板
22側の外端口26a及び後面バッフル板23側の外端
口27aから放射される。
【0025】ここで、前述のように、共通ダクト28の
前端口28aから前面側バフレフダクト26の外端口2
6aに至るまでの距離と、共通ダクト28の後端口28
bから後面側バフレフダクト27の外端口27aに至る
までの距離をほぼ等しくしてあるので、外端口26aと
外端口27aからは同位相の音圧による音波が逆向きに
放射される。
【0026】そして、この前面側バフレフダクト26と
後面側バフレフダクト27の放射の力で前述した前面側
スピーカユニット24と後面側スピーカユニット25か
らの放射による反作用の力を打ち消し合うことになるの
で、前後面側のバフレフダクト26,27の低音放射に
よって両スピーカユニット24,25の放射の力が極め
て良好に発揮できる強力な低音放射と高音質の放射が可
能になる。このようにして両スピーカユニット24,2
5は、音の放射の力をほぼ完全に発揮できるようにな
り、放射の音に力のある高音質のスピーカが実現でき
る。
【0027】また、前面側のスピーカユニット24と後
面側のスピーカユニット25とは、スピーカボックス2
1内に、磁気回路の背面間、すなわち、ヨーク31と3
1の背面間が接合されて連結状に配置されるので、スピ
ーカボックス21は、前面側バッフル板22と後面側バ
ッフル板23との間が補強されることになって、強固に
なる。
【0028】なお、本例のスピーカ装置20は、両スピ
ーカユニット24,25にステレオ音声信号を供給して
ステレオ再生が行なえるものである。また、スピーカユ
ニット24,25としてはマグネット32の着磁方向と
逆着磁されたキャンセルマグネットとシールドカバーを
設けた防磁型のスピーカユニットを用いてもよい。
【0029】以上の動作を更に詳しく説明する。入力端
子43に音声信号が供給されたときは、前面側スピーカ
ユニット24では矢印F1 で示す如くF1 =m1 α1
力が生じ、同様に後面側スピーカユニット25では矢印
2 で示す如くF2 =m2 α2 の力が生じ、前側バフレ
フダクト26では矢印F3 で示す如くF3 =m3 α3
力が生じ、後側バフレフダクト27では矢印F4 で示す
如くF4 =m4 α4 の力が生じる。ここでm1 ,m2
3 及びm4 は夫々前面側スピーカユニット24、後面
側スピーカユニット25、前側バフレフダクト26及び
後側バフレフダクト27の実効質量、α1 ,α2 ,α3
及びα4 は夫々前面側スピーカユニット24、後面側ス
ピーカユニット25、前側バフレフダクト26及び後側
バフレフダクトの加速度である。
【0030】上述の如く、両スピーカユニット24,2
5が夫々駆動された場合、前面側スピーカユニット24
のF1 方向の力に対し、反作用により−F1 の力が生
じ、同様にして後面側スピーカユニット25のF2 方向
の力に対し、反作用により−F2 の力が生じ、前側バフ
レフダクト26のF3 方向の力に対し、反作用により−
3 の力が生じ、後側バフレフダクト27のF4 方向の
力に対し、反作用により−F4 の力が生じる。
【0031】本例においては前面側スピーカユニット2
4及び後面側スピーカユニット25と前側バフレフダク
ト26及び後側バフレフダクト27とを夫々対向してス
ピーカボックス21内に配しているので、このスピーカ
ボックス21においてはこの前面側スピーカユニット2
4の反作用の力−F1 と後面側スピーカユニット25の
反作用の力−F2 とが互にキャンセルするように働き、
また前側バフレフダクト26の反作用の力−F3 と後側
バフレフダクト27の反作用の力−F4 とが互にキャン
セルするように働く。
【0032】従って−F1 =m1 α1 と−F2 =m2 α
2 とを等しくし、また−F3 =m3α3 と−F4 =m4
α4 とを等しくしたときには、両スピーカユニット2
4,25及び両バフレフダクト26,27の互いの反作
用の力−F1 ,−F2 及び−F3 ,−F4 によりスピー
カボックス21が動くのを防止でき(音の放射による反
作用の力を支えることができ)、この小形軽量のスピー
カ装置であっても音の放射の力を100%近く発揮する
ことができ、非常に放射の音に力のある高音質のスピー
カ装置を得ることができる利益がある。
【0033】更に本例においては前側ダクト26の音の
放射の反作用による力と後側バフレフダクト27の音の
放射の力とが互いにキャンセルするようにしているの
で、両バフレフダクト26,27からの音の放射の力が
非常に大きくなり、小形軽量のスピーカ装置であっても
強力な低音を放射できる利益がある。
【0034】一般にダイナミックスピーカの場合振動板
に加わる力F=mαは次の式(1)で定まる。
【0035】ここで、WEはスピーカユニットに加わる
音声信号入力、Bgは磁気回路の磁気空隙の磁束密度、
Vvはボイスコイルの有効体積、δはボイスコイルの材
料の比抵抗、Qはスピーカユニットの共振鋭度である。
【0036】また、バフレフダクトに加わる力FD =m
D αD は次の式(2)と(3)から定められる。 SS αS =SD αD ‥‥(2) ここで、SS はスピーカユニットの有効面積、SD はバ
フレフダクトの面積、γはスピーカユニットの有効振動
半径、lはバフレフダクトの長さ、ρは空気の密度であ
る。
【0037】このように、両スピーカユニット24,2
5及び両バフレフダクト26,27の上述WE,Bg,
Vv,δ,Q又はm1 ,m2 及びSS ,SD ,γ,l,
ρ又はm3 ,m4 を適宜選択することで互いにキャンセ
ルする反作用の力−F1 =−F2 及び−F3 =−F4
することが種々の条件で選択できる。
【0038】次に、図2を参照して本発明によるスピー
カ装置の実施の形態の他例を説明するに、図1に示す上
述例に対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。
【0039】上述例は、上述のように、前後両面側のス
ピーカユニット24,25として一般的な小形のダイナ
ミックスピーカユニットを使用し、そのヨーク31,3
1の背面間を直接接合して両スピーカユニット24,2
5を磁気シールド構成としたものであるが、本例のスピ
ーカ装置50は、前面側スピーカユニット24と後面側
スピーカユニット25とを磁気回路のヨーク31と31
の間にキャンセルマグネット51を介裝して接合し、磁
気シールド構成としたものである。
【0040】すなわち、本例のスピーカ装置50では、
図2に示すように、後面側スピーカユニット25は、そ
のマグネット52を前面側スピーカユニット24のマグ
ネット32と逆着磁させて構成し、この両スピーカユニ
ット24,25のヨーク31,31の背面間に、リング
状のキャンセルマグネット51をマグネット32,52
に対して同極に対応して介裝接合することにより、両ス
ピーカユニット24,25を磁気シールド構成としたも
のである。
【0041】そして、本例のスピーカ装置50の他の構
成、すなわち、バフレフダクト26,27及び共通ダク
ト28等は図1に示す上述例と同様に構成されている。
【0042】この図2に示すように構成される本例のス
ピーカ装置も図1に示す上述例のスピーカ装置と同様の
作用効果が得られることは容易に理解できる。
【0043】以上の実施の形態例では前面側のスピーカ
ユニット24の反作用の力−F1 と後面側のスピーカユ
ニット25の反作用の力−F2 とを等しくし、また、前
側バフレフダクト26の反作用の力−F3 と後側バフレ
フダクト27の反作用の力−F4 とを等しくする如く述
べたが、上述の互いの反作用の力を打ち消さなくとも減
少させるだけでも上述の作用効果が得られるので、これ
らの反作用の力を必ずしも等しくしなくともよい。
【0044】また、本発明は、以上の実施の形態例に限
定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の構成が採り得ることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカ装置
は、スピーカボックスの一の面と他の面にスピーカユニ
ットを取付けると共に、バフレフダクトを設けたので、
両スピーカユニットの互いの反作用の力及び両バフレフ
ダクトの互いの反作用の力をスピーカユニット同士及び
バフレフダクト同士により互いに打ち消すか或いは減少
させることができて、スピーカボックスの振動が阻止さ
れ、スピーカ装置の音の放射の力が弱まるのを改善する
ことができると共に、両バフレフダクトの放射の力によ
り低音を増強することができて、小形軽量のスピーカ装
置であっても高音質のものを得ることができる。
【0046】また、本発明においては、両スピーカユニ
ットの磁気回路間を背合わせに接合する構成としたこと
により、両スピーカユニットの磁気シールド化を図るこ
とができて、磁気シールド型スピーカ装置を容易に得る
ことができると共にスピーカボックスが補強される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスピーカ装置の一例を示す断面図
である。
【図2】本発明によるスピーカ装置の他例を示す断面図
である。
【図3】従来のスピーカ装置の例を示す断面図である。
【符号の説明】
21…スピーカボックス、22,23…バッフル板、2
4,25…スピーカユニット、26,27…バフレフダ
クト、28…共通ダクト、31…ヨーク、32…マグネ
ット、39…コーン紙、51…キャンセルマグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 明広 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 渡辺 直樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 徳重 賢二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカボックスの一の面のバッフル板
    に音放射用のスピーカユニットを取付けると共に、低音
    放射用のバフレフダクトを設けたスピーカ装置におい
    て、 前記スピーカボックスの他の面に前記スピーカユニット
    の反作用の力とほぼ等しい反作用の力を発生する音放射
    用の他のスピーカユニットを取付けると共に、前記バフ
    レフダクトの反作用の力とほぼ等しい反作用の力を発生
    する低音放射用の他のバフレフダクトを設けたことを特
    徴とするスピーカ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスピーカ装置において、 前記両スピーカユニットは、前記スピーカボックスの互
    いに対向する面のバッフル板に互いに背合わせに対向し
    て取付けられて磁気回路の背面側が互いに接合され、 前記両バフレフダクトは、前記両バッフル板に、対向し
    て連通状に設けられていることを特徴とするスピーカ装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のスピーカ装
    置において、 前記両バフレフダクトは、折り返しダクトとして設けら
    れていることを特徴とするスピーカ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載のスピーカ装
    置において、 前記両スピーカユニットは、磁気回路間にキャンセルマ
    グネットを介して接合されていることを特徴とするスピ
    ーカ装置。
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