JP2000197189A - スピ―カ及びスピ―カ装置 - Google Patents

スピ―カ及びスピ―カ装置

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JP2000197189A
JP2000197189A JP10370724A JP37072498A JP2000197189A JP 2000197189 A JP2000197189 A JP 2000197189A JP 10370724 A JP10370724 A JP 10370724A JP 37072498 A JP37072498 A JP 37072498A JP 2000197189 A JP2000197189 A JP 2000197189A
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magnetic
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JP10370724A
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Inventor
Masao Fujihira
正男 藤平
Akira Yamagishi
亮 山岸
Takayuki Mizuuchi
崇行 水内
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で漏洩磁束を少なくすると共に振
動板を駆動する磁気空隙の磁気の力を増大するようにし
たスピーカを提案せんとするものである。 【解決手段】 センターポーク20aを有する皿形ヨー
ク20と、この皿形ヨーク20の鍔部20c上に内周面
とこのセンターポール20aの外周面と間で第1の磁気
空隙22を形成する如く配した第1のプレート21と、
この第1のプレート21上に配した第1のリング状マグ
ネット23と、この第1のリング状マグネット23上に
内周面とこのセンターポール20aの外周面と間で第2
の磁気空隙25を形成する如く配した第2のプレート2
4と、この第2のプレート24上に配したこの第1のリ
ング状マグネット23と同方向に着磁された第2のリン
グ状マグネット26と、この第2のリング状マグネット
26上に内周面とこのセンターポール20aの外周面と
の間で第3の磁気空隙28を形成する如く配した第3の
プレート27とを有し、この第3の磁気空隙28で振動
板6を駆動するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小形スピーカに適用
して好適なスピーカ及びこのスピーカを使用したスピー
カ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小形のスピーカとして、図5に示
す如きものが提案されている。このスピーカは図5に示
す如く、上下方向にN極及びS極が着磁されたリング状
マグネット1と、このリング状マグネット1を挟むよう
に取付けられたリング状のプレート2及びセンターポー
ル3aとフランジ3bとを一体成形されたヨーク3とを
設け、プレート2の内周面とこのヨーク3のセンターポ
ール3aの外周面と間に磁気空隙4を形成する。
【0003】また、プレート2にはスピーカのフレーム
5が取付けられ、振動板6の外周部にはエッジ7が設け
られ、このエッジ7によってコーン型の振動板6の外周
部がフレーム5に保持されている。8はガスケットであ
る。
【0004】一方、振動板6の内周部にボイスコイルボ
ビン9が取付けられており、このボイスコイルボビン9
にはボイスコイル10が巻装され、このボイスコイル1
0はプレート2及びヨーク3のセンターポール3aによ
って形成された磁気空隙4内に挿入するようになされて
いる。
【0005】また、図5において、11はこのボイスコ
イル10をこの磁気空隙4内に保持するためのダンパー
である。このダンパー11として例えば布に合成樹脂を
含浸させた渦巻ダンパーを使用する。
【0006】また、12は入力端子を示し、この入力端
子12よりの音響信号を錦糸線13を介して、ボイスコ
イル10に供給する如くする。14はボイスコイルボビ
ン9の上面を覆うダスト侵入防止用のキャップである。
【0007】斯る図5に示す如き、スピーカにおいて
は、リング状マグネット1→プレート2→磁気空隙4→
ヨーク3のセンターポール3a→フランジ3b→リング
状マグネット1の磁気回路を構成するが、プレート2と
ヨーク3とが異極性であるので、図5に示す如く、プレ
ート2からヨーク3のフランジ3bに直接に磁束が流れ
る漏洩磁束を生じ、振動板6を駆動するのにこのリング
状マグネット1の磁気の力の1/3程度しか利用してい
ない不都合があった。
【0008】斯る漏洩磁束をなくすようにしたスピーカ
として、図6に示す如きキャンセルマグネットを用いた
スピーカが提案されている。この図6につき説明するに
図5に対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。
【0009】この図6においては、図5のヨーク3のフ
ランジ3bの下面外周近傍に主駆動用のリング状マグネ
ット1と反対方向に着磁されたリング状のキャンセルマ
グネット15を取付け、更にプレート2からこのキャン
セルマグネット15を覆う形で有底円筒状のシールドカ
バー16を取付け漏洩磁束を無くすようにしている。そ
の他は図5と同様に構成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】斯る、図6に示す如き
スピーカにおいては、磁気シールド型とするために、キ
ャンセルマグネット15を必要とし、このキャンセルマ
グネット15を主のリング状マグネット1と逆極性に着
磁してこの主のリング状マグネット1の後面に接着し、
なおかつ磁気シールドカバー16を設ける必要があり、
この磁気回路が大きくなると共に磁気シールド型のスピ
ーカの振動板6を駆動する磁気空隙4の磁気の力(磁
束)があまり増大しない例えば10%程度しか増大せず
且つこのキャンセルマグネット15の磁気の力をこの振
動板6の駆動に何等使用しない不都合があった。
【0011】本発明は斯る点に鑑み、簡単な構成で漏洩
磁束を少なくすると共に振動板を駆動する磁気空隙の磁
気の力(磁束)が増大するようにしたスピーカ及びスピ
ーカ装置を提案せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明スピーカは、セン
ターポールを有する皿形ヨークと、この皿形ヨークの鍔
部上に内周面とこのセンターポールの外周面と間で第1
の磁気空隙を形成する如く配した第1のプレートと、こ
の第1のプレート上に配した第1のリング状マグネット
と、この第1のリング状マグネット上に内周面とこのセ
ンターポールの外周面と間で第2の磁気空隙を形成する
如く配した第2のプレートと、この第2のプレート上に
配したこの第1のリング状マグネットと同方向に着磁さ
れた第2のリング状マグネットと、この第2のリング状
マグネット上に内周面とこのセンターポールの外周面と
の間で第3の磁気空隙を形成する如く配した第3のプレ
ートとを有し、この第3の磁気空隙で振動板を駆動する
ようにしたものである。
【0013】斯る本発明によれば、第1及び第2のリン
グ状マグネットの夫々のN極よりの磁束は第1、第2及
び第3のプレートとセンターポールを有する皿形ヨーク
を通ってこの第1及び第2のリング状マグネットのS極
にもどる磁気回路を構成するので漏洩磁束を少なくする
ことができる。
【0014】また、本発明によれば漏洩磁束が少なくな
り、且つ2つのリング状マグネットよりの磁束が同方向
に流れる第3の磁気空隙により振動板を駆動するように
しているので、この振動板を駆動する磁気の力が増大
し、感度及び音質が向上すると共にスピーカの低音の最
低共振周波数における共振鋭度Qを小さくでき、小形の
スピーカボックスを使用したときの、低音の再生帯域を
拡大できるスピーカ装置を得ることができる。
【0015】また本発明スピーカはセンターポール及び
側壁を有する皿形ヨークと、この皿形ヨークの鍔部上に
内周面とこのセンターポールの外周面と間で第1の磁気
空隙を形成する如く配した第1のプレートと、この第1
のプレート上に配した第1のリング状マグネットと、こ
の第1のリング状マグネット上に内周面とこのセンター
ポールの外周面との間で第2の磁気空隙を形成する如く
配した第2のプレートと、この第2のプレート上に配し
たこの第1のリング状マグネットと逆方向に着磁された
第2のリング状マグネットと、この第2のリング状マグ
ネット上に内周面とこのセンターポールの外周面との間
で第3の磁気空隙を形成すると共に外周縁部をこの皿形
ヨークの側壁上端部に当接する如く配した第3のプレー
トとを有し、この第2の磁気空隙で振動板を駆動するよ
うにしたものである。
【0016】斯る本発明によれば、第1及び第2のリン
グ状マグネットの夫々のN極よりの磁束は第1、第2の
プレート及びセンターポールを有する皿形ヨークを通っ
てこの第1及び第2のリング状マグネットの夫々のS極
にもどる磁気回路を構成するので、キャンセルマグネッ
ト等を必要としない簡単な構成で、磁気シールド型のス
ピーカを得ることができる。
【0017】また、本発明によれば漏洩磁束が少なくな
り且つ2つのリング状マグネットよりの磁束が同方向に
流れる第2の磁気空隙により振動板を駆動するようにし
ているので、この振動板を駆動する磁気の力が増大し、
感度及び音質が向上すると共にスピーカの低音の最低共
振周波数における共振鋭度Qを小さくでき、小形のスピ
ーカボックスを使用したときの、低音の再生帯域を拡大
できるスピーカ装置を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して本発明スピ
ーカの実施の形態の一例につき説明しよう。この図1に
おいて、図5に対応する部分には同一符号を付して示
す。
【0019】図1例においては、センターポール20a
を一体成形した底部20b及び鍔部20cより成る皿形
ヨーク20の鍔部20c上に、リング状のプレート21
を接着固定すると共にこのプレート21の内周面とセン
ターポール20aの外周面との間で磁気空隙22を形成
する如くする。
【0020】このプレート21上に、上下方向にN極及
びS極が着磁されたリング状マグネット23を、このS
極がプレート21上に当接する如く接着固定する。
【0021】このリング状マグネット23のN極上にリ
ング上のプレート24を接着固定すると共にこのプレー
ト24の内周面とセンターポール20aの外周面との間
で磁気空隙25を形成する如くする。
【0022】このプレート24上に、上下方向にN極及
びS極が着磁されたリング状マグネット26を、このS
極がこのプレート24上に当接する如く接着固定する。
この場合、このリング状マグネット26及び23は同一
形状とすると共に同一方向に着磁されたものである。
【0023】このリング状マグネット26のN極上にリ
ング状のプレート27を接着固定すると共にこのプレー
ト27の内周面とセンターポール20aの外周面との間
で磁気空隙28を形成する如くする。
【0024】また、このプレート27の上面にスピーカ
のフレーム5を取付け、このフレーム5の外周部に、エ
ッジ7が設けられたコーン型の振動板6の外周部をガス
ケット8により保持する如くする。
【0025】一方、この振動板6の内周部にボイスコイ
ルボビン9を取付け、このボイスコイルボビン9にはボ
イスコイル10が巻装され、このボイスコイル10を本
例では磁気空隙28内に挿入する如くする。
【0026】本例においては、リング状マグネット26
のN極よりの磁束は、リング状マグネット26のN極→
プレート27→磁気空隙28→センターポール20a→
磁気空隙25→プレート24→リング状マグネット26
のS極の磁気回路と、リング状マグネット26のN極→
プレート27→磁気空隙28→センターポール20a→
磁気空隙22→プレート21→リング状マグネット23
のS極→N極→プレート24→リング状マグネット26
のS極の磁気回路(この磁気回路はリング状マグネット
23の磁束が加算される。)と、リング状マグネット2
6のN極→プレート27→磁気空隙28→センターポー
ル20a→皿形ヨーク20の底部20b→鍔部20c→
プレート21→リング状マグネット23のS極→N極→
プレート24→リング状マグネット26のS極の磁気回
路(この磁気回路はリング状マグネット23の磁束が加
算される。)とを流れる。
【0027】またリング状マグネット23のN極よりの
磁束は、上述の磁気回路の他にリング状マグネット23
のN極→プレート24→磁気空隙25→センターポール
20a→磁気空隙22→プレート21→リング状マグネ
ット23のS極の磁気回路を流れる。
【0028】従って、この磁気空隙28には2つのリン
グ状マグネット23及び26よりの同方向の磁束が流
れ、この磁気空隙28の磁気の力(磁束)が増大する。
【0029】また、このボイスコイル10をこの磁気空
隙28内にダンパー11により保持する如くする。この
ダンパー11として例えば布に合成樹脂を含浸させた渦
巻ダンパーを使用する。また、このボイスコイルボビン
9の上面を覆う如く、ダスト浸入防止用のキャップ14
を設ける。また、フレーム5の所定位置に設けた入力端
子12よりの音響信号を錦糸線13を介して、ボイスコ
イル10に供給する如くする。
【0030】本例は上述の如く構成されているので、リ
ング状マグネット23及び26の夫々のN極よりの磁束
はセンターポール20aを有する皿形ヨーク20、3つ
のプレート21,24及び27を通って夫々リング状マ
グネット23及び26のS極にもどる磁気回路を構成
し、漏洩磁束が少ないスピーカを得ることができる。
【0031】また、本例によれば、漏洩磁束が少なく、
且つ2つのリング状マグネット23,26の磁束が同方
向に流れる磁気空隙28により振動板6を駆動するボイ
スコイル10を駆動するようにしているので、このボイ
スコイル10を駆動する磁気空隙28の磁気の力が増大
し、感度及び音質が向上すると共にスピーカの低音の最
低共振周波数における共振鋭度Qを小さくでき、小形の
スピーカボックスを使用したときの低音の再生帯域を拡
大できるスピーカ装置を得ることができる。
【0032】図2は本発明スピーカの実施の形態の他の
例を示す。この図2例につき説明するに、図1例に対応
する部分には同一符号を付して示し、その詳細説明は省
略する。
【0033】図2例においては、センターポール20a
及び側壁20dを一体成形した底部20b及び鍔部20
cより成る皿形ヨーク20の鍔部20c上に、リング状
のプレート21を接着固定すると共にこのプレート21
の内周面とセンターポール20aの外周面との間で磁気
空隙22を形成する如くする。
【0034】このプレート21上に、上下方向にN極及
びS極が着磁されたリング状マグネット30を、このN
極がプレート21上に当接する如く接着固定する。
【0035】このリング状マグネット30のS極上にリ
ング状のプレート24を接着固定すると共にこのプレー
ト24の内周面とセンターポール20aの外周面との間
で磁気空隙25を形成する如くする。
【0036】このプレート24上に、上下方向にN極及
びS極が着磁されたリング状マグネット26を、このS
極がこのプレート24上に当接する如く接着固定する。
この場合、このリング状マグネット26及び30は同一
形状とすると共に、逆方向に着磁されたものである。
【0037】このリング状マグネット26のN極上にリ
ング上のプレート31を接着固定すると共にこのプレー
ト31の内周面とセンターポール20aの外周面との間
で磁気空隙28を形成する如くし、更にこのプレート3
1の外周縁部を皿形ヨーク20の側壁20dの円形の上
端面上に接着固定する如くする。
【0038】また、このプレート31の上面にスピーカ
のフレーム5を取付けると共にこの振動板6の内周部に
取付けたボイスコイルボビン9に巻装したボイスコイル
10を本例では磁気空隙25内に挿入する如くする。こ
の図2例は、その他は図1例と同様に構成する。
【0039】本例においては、リング状マグネット26
のN極よりの磁束は、リング状マグネット26のN極→
プレート31→磁気空隙28→センターポール20a→
磁気空隙25→プレート24→リング状マグネット26
のS極の磁気回路と、リング状マグネット26のN極→
プレート31皿形ヨーク20の側壁20d→鍔部20c
→底部20b→センターポール20a→磁気空隙25→
プレート24→リング状マグネット26のS極の磁気回
路とを流れる。
【0040】また、リング状マグネット30のN極より
の磁束は、リング状マグネット30のN極→プレート2
1→磁気空隙22→センターポール20a→磁気空隙2
5→プレート24→リング状マグネット30のS極の磁
気回路と、リング状マグネット30のN極→プレート2
1→皿形ヨーク20の鍔部20c→底部20b→センタ
ーポール20a→磁気空隙25→プレート24→リング
状マグネット30のS極の磁気回路と、リング状マグネ
ット30のN極→プレート21→皿形ヨーク20の鍔部
20c→側壁20d→プレート31→磁気空隙28→セ
ンターポール20a→磁気空隙25→プレート24→リ
ング状マグネット30のS極の磁気回路とを流れる。
【0041】従って、この磁気空隙25には2つのリン
グ状マグネット26及び30よりの同方向の磁束が流
れ、この磁気空隙25の磁気の力(磁束)が増大する。
【0042】本例は上述の如く構成されているので、リ
ング状マグネット26及び30の夫々のN極よりの磁束
はセンターポール20a及び側壁20cを有する皿形ヨ
ーク20、3つのプレート21,24,31を通って夫
々リング状マグネット26及び30のS極にもどる磁気
回路を構成し、キャンセルマグネット、磁気シールドカ
バーを必要としない簡単な構成で、磁気シールド型のス
ピーカを得ることができる。
【0043】また、本例によれば、漏洩磁束が少なくな
り、且つ2つのリング状マグネット26,30の磁束が
同方向に流れる磁気空隙25により振動板6を駆動する
ボイスコイル10を駆動するようにしているので、この
ボイスコイル10を駆動する磁気空隙25の磁気の力が
増大し、感度及び音質が向上すると共にスピーカの低音
の最低共振周波数における共振鋭度Qを小さくでき、小
形のスピーカボックスを使用したときの低音の再生帯域
を拡大できるスピーカ装置を得ることができる。
【0044】また、図3及び図4は夫々本発明スピーカ
装置の実施の形態の例を示す。この図3例は、図1例の
スピーカを小形のスピーカボックス40に取付けた位相
反転形のスピーカ装置の例を示す。この図3例につき説
明するに、図3においては、ABS樹脂等で略直方体に
成形したスピーカボックス40の前面に設けたバッフル
板41に穿ったスピーカ放音孔41aに対抗して、この
図1例に示す如きスピーカを固定する。
【0045】また、スピーカボックス40の外部の所定
位置に設けられた入力端子42よりの音響信号を接続線
43を介してスピーカの入力端子12に供給し、この入
力端子12よりの音響信号を錦糸線13と介してボイス
コイル10に供給する如くする。
【0046】また、バッフル板41のスピーカ放音孔4
1aと同一面に開口44aを有する第1のダクト44を
設けると共にこの第1のダクト44よりダクト径の大き
い第2のダクト45をこの第1のダクト44の所定長内
でオーバーラップし、且つ同心円状断面が形成されるよ
うに後面板と一体に植立させ、この第2のダクト45の
開口45aを通して第1のダクト44の開口44aより
空気を放射する如く構成する。所謂折り返しダクト構成
とする。
【0047】この場合、第1及び第2のダクト44及び
45のダクト放射力FD1及びFD2の反作用力−FD1及び
−FD2は夫々互に相殺され、この第1及び第2のダクト
44及び45のダクト放射力FD1及びFD2によってはこ
のスピーカボックス40は揺動しない。
【0048】また、このスピーカの振動板6の背面から
出た音の位相を反転して、この第1及び第2のダクト4
4及び45からスピーカボックス40の外に放射し、こ
の振動板6の前面から出る音の低音域を広げる如くして
いる。
【0049】本例によるスピーカ装置は、上述の如く、
スピーカの振動板6を駆動する磁気の力が強いので、こ
のスピーカ装置の感度及び音質が向上すると共にスピー
カの低音の最低共振周波数における共振鋭度Qを小さく
でき、小形のスピーカボックス40を使用したときの低
音の再生帯域を拡大できるスピーカ装置を得ることがで
きる。
【0050】また、図4例は、図2例のスピーカを小形
のスピーカボックス40に取付けた位相反転型のスピー
カ装置である。この図4例において、図3例及び図2例
に対応する部分には同一符号を付して示し、その詳細説
明は省略する。
【0051】この図4例においても図3例と同様の作用
効果が得られることは容易に理解できよう。
【0052】尚、本発明は上述例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採り得
ることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、第1及び第2のリング
状マグネットのN極からの磁束は、第1、第2及び第3
のプレートとセンターポールを有する皿形ヨークを通っ
て、この第1及び第2のリング状マグネットのS極にも
どる磁気回路を構成するので、漏洩磁束の少ないスピー
カを得ることができる。
【0054】また、本発明によれば漏洩磁束が少なくな
り且つ第1及び第2リング状マグネットからの同方向の
磁束が流れる磁気空隙により振動板を駆動するようにし
ているので、この振動板を駆動する磁気の力が増大し、
感度及び音質が向上すると共にスピーカの低音の最低共
振周波数における共振鋭度Qを小さくでき、小形のスピ
ーカボックスを使用したときの、低音の再生帯域を拡大
できるスピーカ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スピーカの実施の形態の一例を示す断面
図である。
【図2】本発明スピーカの実施の形態の他の例を示す断
面図である。
【図3】本発明スピーカ装置の実施の形態の一例を示す
断面図である。
【図4】本発明スピーカ装置の実施の形態の他の例を示
す断面図である。
【図5】従来のスピーカの例を示す断面図である。
【図6】従来のスピーカの例を示す断面図である。
【符号の説明】
5‥‥フレーム、6‥‥振動板、10‥‥ボイスコイ
ル、20‥‥皿形ヨーク、20a‥‥センターポール、
20b‥‥底部、20c‥‥鍔部、20d‥‥側壁、2
1,24,27‥‥プレート、22,25,28‥‥磁
気空隙、23,26,30‥‥リング状マグネット、4
0‥‥スピーカボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水内 崇行 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D012 BB03 BB04 BB05 BB09 FA02 FA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センターポールを有する皿形ヨークと、
    該皿形ヨークの鍔部上に内周面と前記センターポールの
    外周面と間で第1の磁気空隙を形成する如く配した第1
    のプレートと、該第1のプレート上に配した第1のリン
    グ状マグネットと、該第1のリング状マグネット上に内
    周面と前記センターポールの外周面と間で第2の磁気空
    隙を形成する如く配した第2のプレートと、該第2のプ
    レート上に配した前記第1のリング状マグネットと同方
    向に着磁された第2のリング状マグネットと、該第2の
    リング状マグネット上に内周面と前記センターポールの
    外周面との間で第3の磁気空隙を形成する如く配した第
    3のプレートとを有し、前記第3の磁気空隙で振動板を
    駆動するようにしたことを特徴とするスピーカ。
  2. 【請求項2】 センターポール及び側壁を有する皿形ヨ
    ークと、該皿形ヨークの鍔部上に内周面と前記センター
    ポールの外周面と間で第1の磁気空隙を形成する如く配
    した第1のプレートと、該第1のプレート上に配した第
    1のリング状マグネットと、該第1のリング状マグネッ
    ト上に内周面と前記センターポールの外周面との間で第
    2の磁気空隙を形成する如く配した第2のプレートと、
    該第2のプレート上に配した前記第1のリング状マグネ
    ットと逆方向に着磁された第2のリング状マグネット
    と、該第2のリング状マグネット上に内周面と前記セン
    ターポールの外周面との間で第3の磁気空隙を形成する
    と共に外周縁部を前記皿形ヨークの側壁上端部に当接す
    る如く配した第3のプレートとを有し、前記第2の磁気
    空隙で振動板を駆動するようにしたことを特徴とするス
    ピーカ。
  3. 【請求項3】 スピーカボックスの前面にバッフル板に
    取付けられたスピーカを有するスピーカ装置において、
    前記スピーカが請求項1又は2記載のスピーカであるこ
    とを特徴とするスピーカ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013201769A (ja) * 2010-08-25 2013-10-03 Harman Internatl Industries Inc スプリットマグネット拡声器
EP4380191A1 (en) 2022-12-01 2024-06-05 Alps Alpine Co., Ltd. Speaker

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