JPH113974A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JPH113974A
JPH113974A JP9153593A JP15359397A JPH113974A JP H113974 A JPH113974 A JP H113974A JP 9153593 A JP9153593 A JP 9153593A JP 15359397 A JP15359397 A JP 15359397A JP H113974 A JPH113974 A JP H113974A
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insulating film
semiconductor substrate
gate insulating
film
integrated circuit
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JP9153593A
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Fumio Otsuka
文雄 大塚
Yusuke Nonaka
裕介 野中
Morio Nakamura
守男 中村
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄いゲート絶縁膜が設けられたMOSFET
と厚いゲート絶縁膜が設けられたMOSFETとを有す
る半導体集積回路装置において、スタンバイ電流を減少
させて消費電力の増加を抑えることができる技術を提供
する。 【解決手段】 ゲート長の短いCMOSFETを有する
内部回路では、素子間分離領域を構成する溝3に埋め込
まれた絶縁膜4の表面と半導体基板1の表面とがほぼ同
じ高さであり、また、絶縁膜4は局所的に薄くならない
ので、絶縁膜4の形状不良が起因の電界集中が抑えられ
て、MOSFETのIds−Vg 特性でキンクの発生を防
ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置およびその製造方法に関し、特に、CMOSFET
(Complementary Metal Oxide Semiconductor Field Ef
fect Transistor )で構成された論理LSI(Large Sc
ale Integrated Circuit)を有する半導体集積回路装置
に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CMOS論理LSI、およびSRAM
(Static Random Access Memory )またはDRAM(Dy
namic Random Access Memory)を搭載したCMOS論理
LSIにおいては、内部回路と入出力回路との電源電圧
が異なる場合がある。例えば、高速化を狙ったCMOS
論理LSIでは、内部回路のMOSFETのゲート電極
の長さ(ゲート長)は入出力回路のMOSFETのゲー
ト長よりも短いので、内部回路のMOSFETのソース
領域、ドレイン領域を構成する半導体領域の耐圧を確保
するために、内部回路の電源電圧は入出力回路の電源電
圧よりも低く設定される。
【0003】さらに、電源電圧の高い入出力回路のMO
SFETのゲート絶縁膜の厚さを電源電圧の低い内部回
路のMOSFETのゲート絶縁膜の厚さよりも厚くする
ことによって、ゲート絶縁膜の信頼度を確保している。
例えば、0.2μmの長さのゲート電極が設けられたCM
OSFETを内部回路に有するCMOS論理LSIで
は、内部回路の電源電圧は1.8V、入出力回路の電源電
圧は3.3Vであり、内部回路のMOSFETのゲート絶
縁膜の厚さは約4nm、入出力回路のMOSFETのゲ
ート絶縁膜の厚さは約8nmである。
【0004】ところで、厚さの異なる2種類のゲート絶
縁膜をシリコン単結晶で構成される半導体基板上に形成
する方法としては、まず、半導体基板の主面上の素子間
分離領域にLOCOS(Local Oxidation of Silicon)
酸化膜を形成した後、半導体基板に1回目の熱酸化処理
を施して半導体基板の表面に第1の酸化シリコン膜を形
成し、次いで、薄いゲート絶縁膜が形成される領域の第
1の酸化シリコン膜をウエットエッチングによって除去
し、次いで、再び、半導体基板に2回目の熱酸化処理を
施して半導体基板の表面に第2の酸化シリコン膜を形成
する方法が採用されている。
【0005】すなわち、薄いゲート絶縁膜は2回目の熱
酸化処理で形成される第2の酸化シリコン膜によって構
成され、厚いゲート絶縁膜は1回目の熱酸化処理および
2回目の熱酸化処理で形成される第2の酸化シリコン膜
によって構成される。
【0006】なお、薄いゲート絶縁膜が設けられたMO
SFETと厚いゲート絶縁膜が設けられたMOSFET
を有する半導体集積回路装置の例としては、日経マグロ
ウヒル社発行「日経マイクロデバイス」1996年3月
号、P54〜P59に記載されているDRAM混載ロジ
ックがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、厚さの
異なるゲート絶縁膜を半導体基板上に形成する上記方法
では、薄いゲート絶縁膜が形成される領域の第1の酸化
シリコン膜をウエットエッチングによって除去する際、
素子間分離領域に形成されたLOCOS酸化膜が削れ
て、LOCOS酸化膜の端部でLOCOS酸化膜の上面
が半導体基板の表面よりも下がってしまう。
【0008】このため、LOCOS酸化膜の端部に電界
が集中してMOSFETのドレイン電流(Ids)−ゲー
ト電圧(Vg )特性にキンク(Kink)が生じ、MOSF
ETがオフ状態でもスタンバイ電流が流れて消費電力が
増加するという問題が生じた。
【0009】本発明の目的は、薄いゲート絶縁膜が設け
られたMOSFETと厚いゲート絶縁膜が設けられたM
OSFETとを有する半導体集積回路装置において、ス
タンバイ電流を減少させて消費電力の増加を抑えること
ができる技術を提供することにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。すなわち、 (1)本発明の半導体集積回路装置は、薄いゲート絶縁
膜が設けられたMOSFETと厚いゲート絶縁膜が設け
られたMOSFETとを有しており、隣接する半導体素
子間を電気的に絶縁する素子間分離領域は、半導体基板
に形成された溝に埋め込まれた絶縁膜によって構成され
ており、薄いゲート絶縁膜が形成された領域での絶縁膜
の表面と半導体基板の表面とがほぼ同じ高さである。
【0012】(2)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、まず、半導体基板上に第1の窒化シリコン膜を
堆積した後、第1の窒化シリコン膜および半導体基板を
順次加工して半導体基板の素子間分離領域に溝を形成す
る。次に、半導体基板上に絶縁膜を堆積した後、薄いゲ
ート絶縁膜が形成される領域の溝の上に第2の窒化シリ
コン膜を形成し、次いで、第2の窒化シリコン膜および
絶縁膜の表面を研磨して、上記溝に絶縁膜を埋め込む。
次に、第1、第2の窒化シリコン膜を除去した後に、半
導体基板に第1の熱酸化処理を施して、半導体基板の表
面に第1の酸化シリコン膜を形成した後、薄いゲート絶
縁膜が形成される領域の第1の酸化シリコン膜を除去
し、次いで、半導体基板に第2の熱酸化処理を施して、
半導体基板の表面に第2の酸化シリコン膜を形成するこ
とにより、第2の熱酸化処理によって形成される薄いゲ
ート絶縁膜、ならびに第1の熱酸化処理および第2の熱
酸化処理によって形成される厚いゲート絶縁膜を設ける
ものである。
【0013】上記した手段によれば、第2の窒化シリコ
ン膜および絶縁膜の表面を研磨して、半導体基板に設け
られた溝に絶縁膜を埋め込む際、溝が形成されていない
半導体基板の表面には第1の窒化シリコン膜が残る。こ
こで、第2の窒化シリコン膜が上記研磨時のストッパと
なるので、上記第1の窒化シリコン膜の厚さは、薄いゲ
ート絶縁膜が形成される領域では厚く、厚いゲート絶縁
膜が形成される領域では薄くなる。
【0014】従って、この後、第1の窒化シリコン膜を
除去すると、薄いゲート絶縁膜が形成される領域では、
溝に埋め込まれた絶縁膜の表面は半導体基板の表面より
も高くなり、また、厚いゲート絶縁膜が形成される領域
では、溝に埋め込まれた絶縁膜の表面と半導体基板の表
面とがほぼ同じ高さとなる。
【0015】さらに、この後、半導体基板に第1の熱酸
化処理を施して半導体基板の表面に第1の酸化シリコン
膜を形成し、次いで、薄いゲート絶縁膜が形成される領
域の第1の酸化シリコン膜を除去しても、溝に埋め込ま
れた絶縁膜は局所的に薄くならず、薄いゲート絶縁膜が
形成される領域の溝に埋め込まれた絶縁膜の表面と半導
体基板の表面とがほぼ同じ高さとなる。
【0016】従って、素子間分離領域を構成する絶縁膜
の形状不良が起因の電界集中が抑えられて、MOSFE
TのIds−Vg 特性でのキンクの発生を防ぐことができ
るので、MOSFETがオフ状態でのスタンバイ電流は
減少し消費電力の増加を抑えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態であるCM
OS論理LSIの内部回路および入出力回路を示す半導
体基板の要部断面図である。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】図1に示すように、ゲート長の短いCMO
SFETを有する内部回路では、第2の熱酸化処理によ
って形成される、例えば約4nmの厚さの薄いゲート絶
縁膜11が設けられており、ゲート長の長いCMOSF
ETを有する入出力回路では、第1の熱酸化処理および
第2の熱酸化処理によって形成される、例えば約8nm
の厚さの厚いゲート絶縁膜12が設けられている。ま
た、隣接するMOSFET間を互いに電気的に絶縁する
ために設けられる素子間分離領域は、半導体基板1に形
成された溝3に埋め込まれた絶縁膜4によって構成され
ている。さらに、内部回路においては溝3に埋め込まれ
た絶縁膜4の表面と半導体基板1の表面とがほぼ同じ高
さであり、また、内部回路の半導体基板1の表面は入出
力回路の半導体基板1の表面よりも低く、その標高差
(h)は30nm以下である。
【0020】本実施の形態であるCMOS論理LSIの
内部回路および入出力回路の製造方法を図2〜図7に示
す半導体基板の要部断面図を用いて説明する。
【0021】まず、図2に示すように、n型シリコン単
結晶で構成される半導体基板1上に第1の窒化シリコン
膜2を堆積した後、パターニングされたフォトレジスト
をマスクにして、この第1の窒化シリコン膜2をエッチ
ングし、半導体素子が形成される活性領域のみに第1の
窒化シリコン膜2を残す。次いで、第1の窒化シリコン
膜が除去された半導体基板1に溝3を形成する。窒化シ
リコン膜2の厚さは、例えば70nmであり、溝3の深
さは、例えば0.35μmである。
【0022】次に、半導体基板1上に厚さ350〜50
0nmの絶縁膜4、例えば酸化シリコン膜を堆積した
後、内部回路の半導体基板1に設けられた溝3の上のみ
に、例えば170nmの厚さの第2の窒化シリコン膜5
を形成する。この第2の窒化シリコン膜5は、後に絶縁
膜4の表面を研磨する際の平坦性を向上するために設け
られる。
【0023】次に、図3に示すように、化学的機械研磨
(Chemical Mechanical Polishing)法によって第2の
窒化シリコン膜5および絶縁膜4の表面を第1の窒化シ
リコン膜2が露出するまで研磨することによって、溝3
を絶縁膜4で埋め込み、溝3に埋め込まれた絶縁膜4に
よって素子間分離領域を構成する。なお、内部回路に設
けられた第2の窒化シリコン膜5が上記研磨時のストッ
パとなるので、内部回路での第1の窒化シリコン膜2は
厚く、入出力回路での第1の窒化シリコン膜2は薄くな
る。
【0024】次いで、図4に示すように、熱リン酸によ
って窒化シリコン膜2を除去する。ここで、内部回路で
は溝3に埋め込まれた絶縁膜4の表面は半導体基板1の
表面よりも高くなり、入出力回路では溝3に埋め込まれ
た絶縁膜4の表面は半導体基板1の表面とほぼ同じ高さ
となる。この後、半導体基板1に不純物のイオン打ち込
み法を用いた自己整合法でp型ウエル6とn型ウエル7
を形成する。
【0025】次に、図示はしないが、p型ウエル6とn
型ウエル7のそれぞれのチャネル領域へp型不純物(例
えば、ボロン(B))を導入してしきい値電圧制御層を
形成した後、第1の熱酸化処理を半導体基板1に施して
p型ウエル6とn型ウエル7の表面に約5nmの厚さの
第1の酸化シリコン膜8を形成する。
【0026】次に、図5に示すように、入出力回路にフ
ォトレジスト9を形成し、フォトレジスト9をマスクに
して、フッ酸(HF)を含んだ水溶液で内部回路の第1
の酸化シリコン膜8および絶縁膜4の表面をエッチング
する。
【0027】次いで、図6に示すように、フォトレジス
ト9を除いた後、第2の熱酸化処理を半導体基板1に施
して、内部回路のp型ウエル6とn型ウエル7の表面に
約4nmの厚さの第2の酸化シリコン膜10aを形成
し、入出力回路のp型ウエル6の表面に約8nmの厚さ
の第2の酸化シリコン膜10bを形成する。
【0028】すなわち、内部回路の薄いゲート絶縁膜1
1は、第2の熱酸化処理によって形成される第2の酸化
シリコン膜10aによって構成され、入出力回路の厚い
ゲート絶縁膜12は、第1の熱酸化処理および第2の熱
酸化処理によって形成される第2の酸化シリコン膜10
bによって構成される。
【0029】次に、図7に示すように、半導体基板1上
にCVD(Chemical Vapor Deposition )法によってリ
ン(P)が導入された多結晶シリコン膜を堆積した後、
パターニングされたフォトレジストをマスクにして、こ
の多結晶シリコン膜をエッチングし、多結晶シリコン膜
によって構成されるゲート電極13を形成する。
【0030】次に、ゲート電極13をマスクにしてp型
ウエル6にn型不純物(例えば、P)を導入し、nチャ
ネル型MISFETのソース領域、ドレイン領域の一部
を構成する低濃度のn- 型半導体領域14を形成する。
同様に、ゲート電極13をマスクにしてn型ウエル7に
p型不純物(例えば、フッ化ボロン(BF2 ))を導入
し、pチャネル型MISFETのソース領域、ドレイン
領域の一部を構成する低濃度のp- 型半導体領域15を
形成する。
【0031】次に、半導体基板1上にCVD法で堆積し
た酸化シリコン膜をRIE(Reactive Ion Etching)法
でエッチングして、ゲート電極13の側壁にサイドウォ
ールスペーサ16を形成する。
【0032】次に、ゲート電極13およびサイドウォー
ルスペーサ16をマスクにして、p型ウエル6にn型不
純物(例えば、砒素(As))を導入し、nチャネル型
MISFETのソース領域、ドレイン領域の他の一部を
構成する高濃度のn+ 型半導体領域17を形成する。同
様に、ゲート電極13およびサイドウォールスペーサ1
6をマスクにして、n型ウエル7にp型不純物(例え
ば、BF2 )を導入し、pチャネル型MISFETのソ
ース領域、ドレイン領域の他の一部を構成する高濃度の
+ 型半導体領域18を形成する。
【0033】次に、厚さ30〜50nmのチタン膜(図
示せず)をスパッタリング法またはCVD法によって半
導体基板1上に堆積する。その後、窒素雰囲気中で60
0〜700℃の温度で熱処理(第1アニール)を行な
う。この第1アニールによって、高抵抗のチタンシリサ
イド膜(TiSix (0<x<2))をnチャネル型M
ISFETのゲート電極13の表面およびn+ 型半導体
領域17の表面、ならびにpチャネル型MISFETの
ゲート電極13の表面およびp+ 型半導体領域18の表
面に形成する。
【0034】次に、未反応のチタン膜をH2 2 :NH
4 OH:H2 O液で除去した後、窒素雰囲気中で800
〜900℃の温度で熱処理(第2アニール)を行ない、
上記高抵抗のチタンシリサイド膜を低抵抗のチタンシリ
サイド膜(TiSi2 )19に変える。
【0035】その後、半導体基板1上に窒化シリコン膜
20および層間絶縁膜21を順次堆積した後、層間絶縁
膜21および窒化シリコン膜20を順次エッチングして
コンタクトホール22を開孔した後、層間絶縁膜21上
に堆積した金属膜(図示せず)をエッチングして配線層
23を形成することにより、前記図1に示したCMOS
論理LSIの内部回路および入出力回路が完成する。
【0036】なお、本実施の形態では、第1の窒化シリ
コン膜2を除去した後、半導体基板1に不純物イオンを
打ち込みp型ウエル6およびn型ウエル7形成したが、
不純物イオンを打ち込む際、半導体基板1に生じる欠陥
を防止するため、第1の窒化シリコン膜2を除去した
後、半導体基板1の表面に約10nmのスルー酸化シリ
コン膜を形成し、このスルー酸化シリコン膜を通して半
導体基板1に不純物イオンを打ち込んでもよい。
【0037】また、第2の酸化シリコン膜10a,10
bを形成した後、酸化窒素(N2 OまたはNO)雰囲気
中で半導体基板1に熱処理を施して、半導体基板1と第
2の酸化シリコン膜10a,10bとの界面に窒素を導
入し、ホットエレクトロン耐性を向上してもよい。
【0038】また、ゲート電極13を形成した後、nチ
ャネル型MOSFETのゲート電極13を構成する多結
晶シリコン膜にn型の不純物、例えばPを導入してnゲ
ートを形成し、また、pチャネル型MOSFETのゲー
ト電極13を構成する多結晶シリコン膜にp型の不純
物、例えばボロン(B)を導入してpゲートを形成し
て、表面チャネルとしてもよい。
【0039】このように、本実施の形態によれば、内部
回路に形成された第1の酸化シリコン膜8をエッチング
する際、溝3に埋め込まれた絶縁膜4の表面もエッチン
グされるが、溝3に埋め込まれた絶縁膜4は局所的に薄
くならず、さらに、絶縁膜4の表面と半導体基板1の表
面とがほぼ同じ高さとなる。従って、素子間分離領域を
構成する絶縁膜4の形状不良が起因の電界集中が抑えら
れて、MOSFETのIds−Vg 特性でのキンクの発生
を防ぐことができるので、MOSFETがオフ状態での
スタンバイ電流は減少し消費電力の増加を抑えることが
できる。
【0040】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0041】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0042】本発明によれば、薄いゲート絶縁膜が設け
られたMOSFETと厚いゲート絶縁膜が設けられたM
OSFETとを有する半導体集積回路装置において、素
子間分離領域を構成する絶縁膜の形状不良が起因の電界
集中が抑えられて、MOSFETのIds−Vg 特性にキ
ンクが発生するのを防ぐことができるので、スタンバイ
電流を減少させて消費電力の増加を抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるCMOS論理LS
Iの内部回路および入出力回路を示す半導体基板の要部
断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるCMOS論理LS
Iの内部回路および入出力回路の製造方法を示す半導体
基板の要部断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるCMOS論理LS
Iの内部回路および入出力回路の製造方法を示す半導体
基板の要部断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるCMOS論理LS
Iの内部回路および入出力回路の製造方法を示す半導体
基板の要部断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるCMOS論理LS
Iの内部回路および入出力回路の製造方法を示す半導体
基板の要部断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態であるCMOS論理LS
Iの内部回路および入出力回路の製造方法を示す半導体
基板の要部断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態であるCMOS論理LS
Iの内部回路および入出力回路の製造方法を示す半導体
基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 第1の窒化シリコン膜 3 溝 4 絶縁膜 5 第2の窒化シリコン膜 6 p型ウエル 7 n型ウエル 8 第1の酸化シリコン膜 9 フォトレジスト 10a 第2の酸化シリコン膜 10b 第2の酸化シリコン膜 11 薄いゲート絶縁膜 12 厚いゲート絶縁膜 13 ゲート電極 14 n- 型半導体領域 15 p- 型半導体領域 16 サイドウォールスペーサ 17 n+ 型半導体領域 18 p+ 型半導体領域 19 チタンシリサイド膜 20 窒化シリコン膜 21 層間絶縁膜 22 コンタクトホール 23 配線層 h 内部回路の半導体基板の表面と入出力回路の半導体
基板の表面との標高差

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄いゲート絶縁膜が設けられたMOSF
    ETと厚いゲート絶縁膜が設けられたMOSFETとを
    有する半導体集積回路装置であって、隣接する半導体素
    子間を電気的に絶縁する素子間分離領域は、半導体基板
    に形成された溝に埋め込まれた絶縁膜によって構成され
    ており、前記薄いゲート絶縁膜が形成された領域での前
    記絶縁膜の表面と前記半導体基板の表面とがほぼ同じ高
    さであることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記薄いゲート絶縁膜が形成された領域の前記半
    導体基板の表面と、前記厚いゲート絶縁膜が形成された
    領域の前記半導体基板の表面との標高差が30nm以下
    であることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記薄いゲート絶縁膜と前記半導体基板との界面
    および前記厚いゲート絶縁膜と前記半導体基板との界面
    に窒素が導入されていることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記薄いゲート絶縁膜が設けられたMOSFET
    および前記厚いゲート絶縁膜が設けられたMOSFET
    は、それぞれ表面チャネル型MOSFETまたは埋め込
    みチャネル型MOSFETであることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 薄いゲート絶縁膜が設けられたMOSF
    ETと厚いゲート絶縁膜が設けられたMOSFETとを
    有する半導体集積回路装置の製造方法であって、(a) 半
    導体基板の素子間分離領域に溝を形成した後、前記溝に
    絶縁膜を埋め込む工程と、(b) 前記半導体基板に第1の
    熱酸化処理を施して、前記半導体基板の表面に第1の酸
    化シリコン膜を形成する工程と、(c) 前記薄いゲート絶
    縁膜が形成される領域の前記第1の酸化シリコン膜を除
    去する工程と、(d) 前記半導体基板に第2の熱酸化処理
    を施して、前記半導体基板の表面に第2の酸化シリコン
    膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体集
    積回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 薄いゲート絶縁膜が設けられたMOSF
    ETと厚いゲート絶縁膜が設けられたMOSFETとを
    有する半導体集積回路装置の製造方法であって、(a) 半
    導体基板上に第1の窒化シリコン膜を堆積した後、前記
    第1の窒化シリコン膜および前記半導体基板を順次加工
    して前記半導体基板の素子間分離領域に溝を形成する工
    程と、(b) 前記半導体基板上に絶縁膜を堆積した後、前
    記薄いゲート絶縁膜が形成される領域の前記溝の上に第
    2の窒化シリコン膜を形成する工程と、(c) 前記第2の
    窒化シリコン膜および前記絶縁膜の表面を研磨して、前
    記溝に前記絶縁膜を埋め込む工程と、(d) 前記半導体基
    板に第1の熱酸化処理を施して、前記半導体基板の表面
    に第1の酸化シリコン膜を形成する工程と、(e) 前記薄
    いゲート絶縁膜が形成される領域の前記第1の酸化シリ
    コン膜を除去する工程と、(f) 前記半導体基板に第2の
    熱酸化処理を施して、前記半導体基板の表面に第2の酸
    化シリコン膜を形成する工程とを有することを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の半導体集積回路
    装置の製造方法において、前記絶縁膜は酸化シリコン膜
    であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020007848A (ko) * 2000-07-19 2002-01-29 박종섭 반도체 소자 및 그의 제조 방법
US6380020B1 (en) 1999-06-08 2002-04-30 Nec Corporation Method for fabricating a semiconductor device having a device isolation insulating film
JP2005353892A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Seiko Epson Corp 半導体基板、半導体装置及びその製造方法
CN108352690A (zh) * 2015-10-12 2018-07-31 住友电装株式会社 用于车辆配电装置的高度减小的继电器块

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