JPH11325915A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

Info

Publication number
JPH11325915A
JPH11325915A JP10153620A JP15362098A JPH11325915A JP H11325915 A JPH11325915 A JP H11325915A JP 10153620 A JP10153620 A JP 10153620A JP 15362098 A JP15362098 A JP 15362098A JP H11325915 A JPH11325915 A JP H11325915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
substrate
angular velocity
axis
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10153620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3608381B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Negoro
泰宏 根来
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP15362098A priority Critical patent/JP3608381B2/ja
Publication of JPH11325915A publication Critical patent/JPH11325915A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3608381B2 publication Critical patent/JP3608381B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲温度が変化したときでも、基板から支持
梁に加わる応力の変動を抑え、振動体に一定振幅の振動
を与える。 【解決手段】 第1の支持梁25を支持する枠状体24
を、X軸方向に延びる2本の支持辺24A1 、Y軸方向
に延びる固定辺24A2 から略口状をなす枠部24A
と、固定辺24A2 の中央部に形成した枠固定部24B
とから構成する。Y軸方向に延びる第1の支持梁25の
基端側は、基板22から離間した支持辺24A1 に支持
される。そして、枠状体24は、周囲温度が変化したと
き、基板22の熱膨張と可動部23の熱膨張の差を緩和
して第1の支持梁25に加わる応力を低減し、各第1の
支持梁25のばね定数を温度変化に拘らず一定にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば角速度セン
サのように、振動体を振動させるのに用いて好適な角速
度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、角速度センサを用いたものとし
て角速度センサが広く知られている。そこで、この角速
度センサは、基板に対して水平なX軸,Y軸、垂直なZ
軸の合わせて3軸のうち、振動体をある方向の第1の軸
方向、例えばX軸方向に一定の振動を与えた状態で、外
部からZ軸(第3の軸)周りの角速度を加えると、振動
体にコリオリ力(慣性力)が作用して該振動体はY軸
(第2の軸)方向に振動する。そして、このコリオリ力
による振動体のY軸方向の変位を圧電抵抗、静電容量等
の変化として検出することにより、Z軸周りに加わる角
速度を検出するものである。
【0003】ここで、従来技術による角速度センサにつ
いて、図8を参照しつつ説明するに、角速度センサとし
ては特開平6−123632号公報を例に挙げて示す。
【0004】1は従来技術による角速度センサ、2は該
角速度センサ1の基台となる板状に形成された基板で、
該基板2は例えばガラス材料によって形成されている。
【0005】3は基板2上にP,B,Sb等がドーピン
グされた低抵抗なポリシリコン、単結晶シリコン等のシ
リコン材料によって形成された可動部で、該可動部3は
基板2の四隅に位置して該基板2上に設けられた4個の
梁固定部4と、該各梁固定部4から中央部に向け、X軸
に延びる部分とY軸に延びる部分を有してL字状に折曲
して形成された4本の支持梁5と、該各支持梁5の先端
に支持され、X軸方向、Y軸方向に振動可能に設けられ
た振動体6とからなり、X軸方向となる振動体6の左右
両側面には4枚の電極板7Aからなる可動側振動電極7
が突出形成され、Y軸方向となる振動体6の前後両側面
には4枚の電極板8Aからなる可動側検出電極8が突出
形成されている。
【0006】また、可動部3は、各梁固定部4のみが基
板2に支持され、各支持梁5と振動体6は前記基板2か
ら浮いた状態で支持され、振動体6は各支持梁5のY軸
と平行となる部分によってX軸(第1の軸)方向に振動
可能となり、X軸と平行となる部分によってY軸(第2
の軸)方向に振動可能となっている。
【0007】9,9は基板2上に振動体6を挟んで左右
に設けられた一対の振動用固定部で、該各振動用固定部
9には、可動側振動電極7と対向する面に4枚の電極板
10Aからなる固定側振動電極10が突出形成されてい
る。
【0008】11,11は基板2上に振動体6を挟んで
前後に設けられた一対の検出用固定部で、該各検出用固
定部11には、可動側検出電極8と対向する面に4枚の
電極板12Aからなる固定側検出電極12が突出形成さ
れている。
【0009】13,13は基板2と振動体6との間に設
けられた振動発生手段となる振動発生部で、該各振動発
生部13は可動側振動電極7と固定側振動電極10とか
ら構成され、該電極7,10の電極板7A,10Aとの
間には隙間が形成されている。ここで、振動体6の左右
の可動側振動電極7と固定側振動電極10との間に交互
に周波数f0 のパルス波または正弦波等の駆動信号を印
加すると、各電極板7A,10A間には静電力が発生
し、この静電力によって振動体6は、第1の軸となるX
軸方向に同じ大きさで交互に振動する。
【0010】14,14は基板2と振動体6との間に設
けられた変位検出手段としての変位検出部で、該各変位
検出部14は可動側検出電極8と固定側検出電極12と
から構成され、該電極8,12の電極板8A,12Aと
の間には隙間が形成されている。また、可動側検出電極
8と固定側検出電極12は、検出用の平行平板コンデン
サとして構成され、当該各変位検出部14は各電極板8
A,12A間の重なり面積の変化を静電容量の変化とし
て検出する。
【0011】このように構成される角速度センサ1にお
いては、各振動発生部13に交互に周波数f0 の駆動信
号を入力すると、各電極板7A,10A間には静電引力
が左右の振動発生部13に対して交互に作用し、振動体
6は第1の軸となるX軸方向に振動する。このとき、各
振動発生部13によって振動体6をX軸方向に移動させ
るときの、変位xとその速度vとの関係は、次の数1に
よって表わされる。
【0012】
【数1】x=Asinωt v=Aωcosωt A :振動体6の振幅 ω :駆動モードの角周波数
【0013】さらに、振動体6をX軸方向に変位x,速
度vで振動させたとき、Z軸(第3の軸)周りに加わる
角速度ΩによってY軸(第2の軸)方向に発生するコリ
オリ力Fは数2として表わされる。
【0014】
【数2】F=2mΩv m :振動体6の質量 Ω :角速度 v :振動体6のX軸方向の速度
【0015】そして、振動体6は数2のコリオリ力Fに
よってY軸方向に振動し、この振動体6による振動変位
を、変位検出部14では電極板8A,12Aとの間の静
電容量の変化として検出し、Z軸周りの角速度Ωを検出
する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による角速度センサ1では、その検出精度を高め
るために、振動発生部13によって振動体6を大きな振
幅で振動させればよいことは知られている。このため、
振動体6の固有振動数(以下共振周波数という)を駆動
信号の周波数f0 に近づけるように設計している。
【0017】また、一般にばね振動における共振周波数
fは、下記の数3によって定義されている。
【0018】
【数3】 k:支持梁5のばね定数 m:振動体6の質量
【0019】ここで、従来技術による角速度センサ1で
は、基板2をガラス材料によって形成し、基板2上に設
けられた可動部3、振動用固定部9等はシリコン材料に
よって形成されている。また、両材料は異なった熱膨張
率を持っているため、周囲温度が上昇した場合には、基
板2の四隅に位置した梁固定部4間での基板2の伸び
と、梁固定部4間に位置した支持梁5、振動体6等の伸
びとに差が生じる。
【0020】例えば、基板2側のガラス材料の熱膨張率
がシリコンよりも大きい場合には、基板2側の伸びが大
きくなり、各支持梁5には各梁固定部4から引張り応力
が加わり、該支持梁5のばね定数kが変化する。このた
め、上記数3中のばね定数kが温度依存性を持つため、
共振周波数fも温度依存性を有することになる。
【0021】そして、温度変化によって共振周波数fが
変化するため、各振動発生部13によって振動される振
動体6は、その振幅x、速度vが変化してしまい、振動
体6に一定の振動を起こすことができないという問題が
ある。
【0022】この結果、角速度センサ1は、周囲温度の
変化によりZ軸周りに加わる角速度Ωの検出感度がばら
ついてしまい、角速度センサ1の信頼性を低下させてし
まうという問題があった。
【0023】また、一般に、駆動モードと検出モードの
共振周波数が近いほど検出感度が高くなることが知られ
ている。従って、周囲温度が変化した場合、温度変化に
よって駆動モードと検出モードの共振周波数が変化する
ため、各モード間の共振周波数の差が変化してしまい角
速度センサとしての検出感度がばらついてしまう虞れが
ある。
【0024】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は周囲温度の変化に拘らず振動体
を常に一定の振幅で振動させることにより、検出感度の
ばらつきをなくし、信頼性を高めることのできる角速度
センサを提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明では、基板と、該基板上に設け
られた枠状体と、基端側が該枠状体内に位置して支持さ
れ、前記基板に対して水平面上で互いに直交する第1の
軸と第2の軸のうち第2の軸方向に延びる複数本の支持
梁と、前記枠状体内に位置して該各支持梁の先端側に前
記第1の軸方向と第2の軸方向に振動可能に設けられた
振動体と、前記振動体に前記各支持梁を通して第1の軸
方向に振動を与える振動発生手段と、前記基板と前記振
動体との間に設けられ、該振動発生手段により振動体に
第1の軸方向に振動を与えている状態で、該第1の軸と
第2の軸に直交する第3の軸周りに角速度が加わったと
き前記振動体に生じる第2の軸方向への変位を検出する
変位検出手段とからなり、かつ前記枠状体は、前記基板
の表面から離間した状態で少なくとも前記第2の軸方向
に延び、前記各支持梁の基端側をそれぞれ支持する枠部
と、該枠部の一部を前記基板の表面に固定する枠固定部
とから構成したことにある。
【0026】このように構成することにより、各支持梁
の基端側は、第2の軸方向に延びる枠部にそれぞれ固定
され、該枠部はその一部を枠固定部によって基板に固定
しているから、周囲温度が変化して、基板の伸縮と、振
動体、支持梁の伸縮とに差が生じた場合でも、この伸縮
の差を第2の軸方向に延びる枠部によって緩和する。そ
して、伸縮の差から支持梁に加わる応力を低減でき、温
度変化に拘らず、支持梁のばね定数を一定に保つことが
できる。
【0027】請求項2の発明では、基板と、該基板上に
設けられた枠状体と、基端側が該枠状体内に位置して支
持され、前記基板に対して水平面上に互いに直交する第
1の軸と第2の軸のうち第2の軸方向に延びる複数本の
第1の支持梁と、前記枠状体内に位置して該各第1の支
持梁の先端側に前記第1の軸方向に振動可能に設けられ
た第1の振動体と、基端側が該第1の振動体内に位置し
て支持され第1の軸方向に延びる第2の支持梁と、該第
2の支持梁の先端側に前記第2の軸方向に振動可能に設
けられた第2の振動体と、前記第1の振動体に前記各第
1の支持梁を通して第1の軸方向に振動を与える振動発
生手段と、該振動発生手段により第1の振動体を第1の
軸方向に振動を与えている状態で、該第1の軸と第2の
軸に直交する第3の軸周りに角速度が加わったとき前記
第2の振動体に生じる第2の軸方向への変位を検出する
変位検出手段とからなり、かつ前記枠状体は、前記基板
の表面から離間した状態で少なくとも前記第1の支持梁
の伸長方向に延び、前記各第1の支持梁の基端側をそれ
ぞれ支持する枠部と、該枠部の一部を前記基板の表面に
固定する枠固定部とから構成したことにある。
【0028】このように構成することにより、各第1の
支持梁の基端側は、第1の支持梁の伸長方向に延びる枠
部にそれぞれ固定され、該枠部はその一部を枠固定部に
よって基板に固定しているから、周囲温度が変化したと
き、第1の支持梁の伸長方向に延びる枠部によって熱膨
張による伸縮の差を緩和し、第1の支持梁に加わる応力
を低減でき、このばね定数の変動を低減する。これによ
り、第1,第2の振動体の質量と第1の支持梁のばね定
数とによって設定される第1の軸方向への振動系の共振
周波数が、温度変化によって変動するのを抑えることが
できる。
【0029】請求項3の発明では、枠状体の枠部を略口
状に形成したことにある。
【0030】請求項4の発明では、枠状体の枠部を略コ
字状に形成したことにある。
【0031】このような構成とすることにより、各支持
梁の基端側を、略口状または略コ字状に形成した枠部に
それぞれ固定しているから、周囲温度が変化して熱膨張
によって基板が進出した場合でも、支持梁に加わる応力
を小さくすることができる。
【0032】請求項5の発明では、枠状体、支持梁、振
動体を、同一材料によって一体的に形成したことにあ
る。
【0033】このように構成することにより、基板から
離間した枠状体の枠部、支持梁、振動体が周囲温度の変
化によって伸縮した場合でも、同一材料によって形成さ
れた各部位の延びは均一となっているから、支持梁のば
ね定数を一定に保つことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
適用される角速度センサを、図1ないし図7を参照しつ
つ説明する。
【0035】まず、図1ないし図3に基づいて、本発明
による第1の実施の形態について述べる。21は角速度
センサ、22は該角速度センサ21の基台をなす矩形状
に形成された基板で、該基板22は例えばガラス材料に
よって形成されている。
【0036】23は基板22上にP,S,Sb等がドー
ピングされた低抵抗なポリシリコン、単結晶シリコン等
のシリコン材料によって形成された可動部で、該可動部
23は基板22上に設けられた略口状に形成された枠状
体24と、基端側が該枠状体24の四隅に支持され、先
端側が中央部に向けてY軸方向に伸びる4本の第1の支
持梁25と、該各第1の支持梁25の先端に支持され、
該各第1の支持梁25によってX軸方向に振動可能な長
方形の枠状に形成された第1の振動体26と、該第1の
振動体26の短尺辺の中央から突出しX軸方向に延びる
4本の第2の支持梁27と、該各支持梁27によってY
軸方向に振動可能に設けられたH字状の第2の振動体2
8とから構成されている。
【0037】ここで、第1の支持梁25、第1の振動体
26、第2の振動体28によって第1の軸方向となるX
軸方向へ振動する振動系29を構成し、前記第2の支持
梁27、第2の振動体28によって第2の軸となるY軸
方向へ振動する検出系30を構成している。また、前記
振動系29は、第1の振動体26と第2の振動体28の
質量と、第1の支持梁25のばね定数によって設定され
る振動側共振周波数f1 を有し、検出系30は、第2の
振動体28の質量と、第2の支持梁27のばね定数によ
って設定される検出側共振周波数f2 を有している。
【0038】また、枠状体24は、基板22から寸法a
だけ離間した状態で、前後に離間してX軸方向に伸びる
2本の支持辺24A1 、左右に離間してY軸方向に伸び
る2本の固定辺24A2 によって略口状に形成された枠
部24Aと、該枠部24Aのうち各固定辺24A2 の中
央部に位置して形成された枠固定部24Bとから構成さ
れ、該枠状体24は枠部24Aの一部となる枠固定部2
4Bによって基板22上に固定されている。また、第1
の振動体26からY軸方向に延びる第1の支持梁25の
基端側は、各支持辺24A1 の左右両側に支持されてい
る。
【0039】そして、可動部23は枠状体24の枠固定
部24Bのみが基板22に固定され、第1の支持梁2
5、第1の振動体26、第2の支持梁27、第2の振動
体28は、前記基板22から離間した状態で、4本から
なる第1の支持梁25の基端側が、枠状体24の枠部2
4Aに4点支持されている。
【0040】さらに、4本からなる第1の支持梁25
は、Y軸方向に伸長しているからX軸方向に撓ませるこ
とにより、第1の振動体26をX軸方向に変位させる。
また、4本からなる第2の支持梁27は、X軸方向に伸
長しているからY軸方向に撓ませることにより、第2の
振動体28をY軸方向に変位させることができる。
【0041】31,31は第1の振動体26の左右の長
尺辺に形成された可動側振動電極で、これら2個の可動
側振動電極31は7枚の電極板31Aをくし状に配置す
ることによって構成されている。そして、各可動側振動
電極31は後述する固定側振動電極34と共に振動発生
部37を構成する。
【0042】32,32は第2の振動体28の中央辺の
中心から上下に向けて形成された可動側検出電極で、こ
れら2個の可動側検出電極32は、Y軸方向に延びる腕
部32Aと、該腕部32Aに均等間隔で左右方向に向け
て延びる6枚の電極板32Bとによってアンテナ状に形
成されている。そして、該可動側検出電極32は後述す
る固定側検出電極36と共に変位検出部38を構成す
る。
【0043】33,33は振動用固定部で、これら2個
の振動用固定部33は第1の振動体26を左右から挟む
ように基板22上に設けられている。34,34は固定
側振動電極で、これら2個の固定側振動電極34は、可
動側振動電極31の各電極板31Aと隙間をもって交互
に対面するように、振動用固定部33に突出形成された
6枚の電極板34Aからなる。
【0044】35,35は検出用固定部で、これら2個
の検出用固定部35は第2の支持梁27と第2の振動体
28との空間内に位置した基板22上に設けられてい
る。36,36は固定側検出電極で、これら2個の固定
側検出電極36は、検出用固定部35の左右両側から上
下方向に延びる腕部36Aと、可動側検出電極32の各
電極板32Bと隙間をもって交互に対面するように、該
腕部36Aから内側に向けて突出形成された6枚の電極
板36Bとから構成される。
【0045】37,37は振動発生手段としての振動発
生部で、これら2個の振動発生部37はそれぞれ可動側
振動電極31と固定側振動電極34とによって構成さ
れ、該可動側振動電極31の各電極板31Aと、固定側
振動電極34の各電極板34Aとの間にはそれぞれ等し
い隙間が形成されている。ここで、可動側振動電極31
と固定側振動電極34との間には、逆位相となる周波数
f0 のパルス波または正弦波等の駆動信号を印加され、
左右に位置した電極板31A,34A間には静電引力が
交互に発生し、各振動発生部37で近接、離間を繰り返
す。これにより、各振動発生部37は、第1の振動体2
6、第2の振動体28等をX軸方向(第1の軸方向)に
振動させる。
【0046】38,38は変位検出手段としての変位検
出部で、これら2個の変位検出部38は可動側検出電極
32と固定側検出電極36とによって構成され、該可動
側検出電極32の各電極板32Bと、固定側検出電極3
6の各電極板36Bとの間はそれぞれ離間している。ま
た、可動側検出電極32と固定側検出電極36は、検出
用の平行平板コンデンサとして構成され、当該各変位検
出部38は各電極板32B,36B間の離間寸法の変化
を静電容量の変化として検出する。
【0047】ここで、本実施の形態による角速度センサ
21は、角速度Ωの検出感度を高めるために、振動系2
9の振動側共振周波数f1 、検出系30の検出側共振周
波数f2 、各振動発生部37に印加される駆動信号の周
波数f0 を同調させ、第1の振動体26、第2の振動体
28を小さな駆動力によって大きく振動させると共に、
検出感度を高くさせるものである。
【0048】本実施の形態による角速度センサ21は、
上述した如くに構成され、次にZ軸(第3の軸)周りに
角速度Ωを加えた場合の検出動作について説明する。
【0049】まず、左右に位置した振動発生部37に逆
位相となる駆動信号を印加すると、各電極板31A,3
4A間に静電引力が左右の振動発生部37,37に対し
て交互に作用し、第1の振動体26と第2の振動体28
はX軸方向に振動を発生する。この場合、各第1の支持
梁25がX軸方向に撓むだけで、第2の支持梁27はX
軸方向には撓まないから、第2の振動体28もX軸方向
にのみ振動する。この状態で、Z軸(第3の軸)周りに
角速度Ωが加わると、Y軸(第2の軸)方向にコリオリ
力F(慣性力)が発生する。
【0050】そして、このコリオリ力Fによって、第2
の振動体28はY軸方向に振動し、この第2の振動体2
8の振動変位を、各変位検出部38では、可動側検出電
極32と固定側検出電極36との間の静電容量の変化と
して検出し、Z軸周りの角速度Ωを検出することができ
る。
【0051】また、本実施の形態による角速度センサ2
1では、第1の振動体26からY軸方向に延びる各第1
の支持梁25の基端側を、Y軸方向に延びる各支持辺2
4A1 の両側に支持し、枠部24Aは固定辺24A2 の
中央部に形成したY軸方向に延びる部分の比較的短い枠
固定部24Bによって基板22に固定されている。さら
に、各枠固定部24BはX軸方向に離間して設けられて
いるものの、Y軸方向には離間せずに1個のみ設けられ
ている。
【0052】このため、周囲温度の上昇によって基板2
2が伸びたとき、基板のY軸方向の伸びは、枠固定部2
4BのY軸方向にのみ加わり、該枠固定部24BはY軸
方向には短尺であるから、基板22から枠状体24の枠
部24Aに加わるY軸方向の応力を低減できる。
【0053】一方、枠状体24は、第1の支持梁25、
第1の振動体26、第2の支持梁27、第2の振動体2
8等と共に可動部23の一部としてシリコン材料によっ
て一体的に形成されているから、可動部23の各部位で
は熱膨張による伸縮は常に均一となる。
【0054】かくして、本実施の形態による角速度セン
サ21では、周囲温度の変化により、基板22と可動部
23とに異なる伸縮が発生した場合でも、枠状体24の
枠部24Aによって、Y軸方向の基板22の伸縮と可動
部23の伸縮との差を緩和することができ、基板22の
伸縮により第1の支持梁25に加わる応力を低減するこ
とができる。
【0055】しかも、枠状体24は、可動部23を構成
する各部位と同一のシリコン材料によって一体的に形成
されているから、可動部23を構成する各部位の伸びは
均一になり、第1の振動体26、第2の支持梁27、第
2の振動体28を支持する各第1の支持梁25のばね定
数は、周囲温度が変化した場合でも、その変化を低減す
ることができる。
【0056】なお、枠状体24にはX軸方向に伸びる支
持辺24A1 が形成されているから、該支持辺24A1
によって、基板22側のX軸方向の伸びが第1の支持梁
25に伝わるのを緩和することができる。しかも、第1
の支持梁25はY軸方向のみでX軸方向には延びていな
いから、基板22のX軸方向の伸縮は第1の支持梁25
のばね定数に影響を与えていない。
【0057】このように、各第1の支持梁25は、ばね
定数の温度依存性を低減することにより、振動系29の
振動側共振周波数f1 の変化をなくすことができ、第1
の振動体26は、周囲温度の変化に拘らず、常に一定の
振幅で振動させることができる。この結果、角速度セン
サ21では、周囲温度が変化した場合でも、X軸方向の
第2の振動体28を常に一定の振幅で振動させることに
より、Z軸周りに加わる角速度Ωを高精度に検出するこ
とができ、当該角速度センサ21の信頼性を高めること
ができる。
【0058】また、各第1の支持梁25は、そのばね定
数の温度依存性が低減し、振動系29の振動側共振周波
数f1 の変化をなくすことができるようになり、周囲温
度が変化した場合でも、振動側共振周波数f1 と検出側
共振周波数f2 との差の変化も低減することができる。
この結果、角速度センサ21は、検出感度のばらつきを
小さくすることができる。
【0059】次に、第2の実施の形態を、図4と図5を
参照しつつ説明するに、本実施の形態の特徴は、枠状体
の枠部を基板に固定する枠固定部を基板の四隅に形成し
たことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1
の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0060】41は本実施の形態に適用される角速度セ
ンサで、該角速度センサ41は、基板22と、該基板2
2上に形成された後述の可動部42、振動用固定部3
3、検出用固定部35等からなる。
【0061】42は可動部23の代わりに基板22上に
形成される可動部で、該可動部42は、シリコン材料に
よって形成され、基板22上に設けられた後述する枠状
体43と、該枠状体43に支持されY軸方向に延びる4
本の第1の支持梁25と、該各第1の支持梁25によっ
て支持された枠状の第1の振動体26と、該第1の振動
体26から内向きに突出しX軸方向に延びる4本の第2
の支持梁27と、該各支持梁27によってY軸方向に振
動可能に設けられたH字状の第2の振動体28とから構
成されている。
【0062】43は枠状体で、該枠状体43は、基板2
2から離間した状態で、前後に離間してX軸方向に伸び
る2本の支持辺43A1 、左右に離間してY軸方向に伸
びる2本の固定辺43A2 によって枠状に形成された枠
部43Aと、該枠部43Aのうち各固定辺43A2 の長
さ方向両端に位置して形成された4個の枠固定部43B
とから構成され、該枠状体43は枠部43Aの四隅に位
置した枠固定部43Bによって基板22上に固定されて
いる。また、第1の振動体26からY軸方向にそれぞれ
延びる第1の支持梁25の基端側は、各支持辺43A1
の左右両側に支持される。
【0063】このように構成される角速度センサ41
は、Z軸周りに加わる角速度Ωの検出動作は第1の実施
の形態で述べた角速度センサ21と同様にして検出する
ことができる。
【0064】また、角速度センサ41では、前述した第
1の実施の形態と同様に、周囲温度が上昇して基板22
が伸びた場合でも、基板22の伸びをX軸方向に延びる
支持辺43A1 と、Y軸方向に延びる固定辺43A2 と
からなる枠状体43の枠部43Aによって緩和すること
ができる。
【0065】これにより、周囲温度が変化した場合で
も、基板22から枠状体43に支持された各第1の支持
梁25に伝わる応力を低減でき、第1の支持梁25のば
ね定数の変化を低減することができる。この結果、角速
度センサ41は、周囲温度の変化に拘らず、第2の振動
体28を常に一定の振幅で振動させることができ、Z軸
周りに加わる角速度Ωを高精度に検出することができ
る。
【0066】さらに、各第1の支持梁25は、そのばね
定数の温度依存性が低減し、振動系29の振動側共振周
波数f1 の変化をなくすことができるようになり、周囲
温度が変化した場合でも、振動側共振周波数f1 と検出
側共振周波数f2 との差の変化も低減することができ
る。この結果、角速度センサ41は、検出感度のばらつ
きを小さくすることができる。
【0067】次に、第3の実施の形態を、図6に基づい
て説明するに、本実施の形態の特徴は、枠状体の枠部を
略コ字状に形成したことにある。なお、本実施の形態で
は、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一
の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0068】51は本実施の形態に適用される角速度セ
ンサで、該角速度センサ51は、基板22と、該基板2
2上に形成された後述する可動部52、振動用固定部3
3、検出用固定部35等からなる。
【0069】52は可動部23の代わりに基板22上に
形成される可動部で、該可動部52は、シリコン材料に
よって形成され、基板22上の左右に設けられた後述す
る枠状体53,53と、該各枠状体53に支持された4
本の第1の支持梁25と、該各第1の支持梁25の先端
に支持された枠状の第1の振動体26と、該第1の振動
体26から突出しX軸方向に延びる4本の第2の支持梁
27と、該各支持梁27によってY軸方向に振動可能に
設けられたH字状の第2の振動体28とから構成されて
いる。
【0070】53,53は基板22の左右に設けられた
2個の枠状体で、該各枠状体53は、基板22から離間
した状態で、左右に離間してY軸方向に伸びる固定辺5
3A1 、該固定辺53A1 の長さ方向両端に位置してX
軸方向に延びる2本の支持腕53A2 からなる略コ字状
に形成された枠部53Aと、該枠部53Aの各固定辺5
3A1 の長さ方向両端に位置して形成された枠固定部5
3Bとから構成されている。そして、2個の枠状体53
は枠部53Aの長さ方向両端に位置した2個の枠固定部
53Bによって基板22上に固定されている。また、第
1の振動体26からY軸方向にそれぞれ延びる第1の支
持梁25の基端側は、各支持腕53A2の先端に支持さ
れている。
【0071】このように構成される角速度センサ51
は、Z軸周りに加わる角速度Ωの検出動作は第1の実施
の形態で述べた角速度センサ21と同様にして検出する
ことができる。
【0072】また、角速度センサ51では、前述した第
1の実施の形態と同様に、周囲温度が上昇して基板22
が伸びた場合でも、基板22の伸びをY軸方向に延びる
固定辺53A1 によって緩和することができる。そし
て、周囲温度の変化に拘らず、各第1の支持梁25は、
そのばね定数の変化を低減することができる。この結
果、角速度センサ51は、周囲温度の変化に拘らず、Z
軸周りに加わる角速度Ωの高精度な検出を行うことがで
き、信頼性を高めることができる。
【0073】さらに、各第1の支持梁25は、そのばね
定数の温度依存性が低減し、振動系29の振動側共振周
波数f1 の変化をなくすことができるようになり、周囲
温度が変化した場合でも、振動側共振周波数f1 と検出
側共振周波数f2 との差の変化も低減することができ
る。この結果、角速度センサ51は、検出感度のばらつ
きを小さくすることができる。
【0074】次に、第4の実施の形態を図7を参照しつ
つ説明するに、本実施の形態の特徴は、枠状の枠状体を
従来技術で述べた角速度センサに用いたものである。な
お、本実施の形態では前述した従来技術と同一の構成要
素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0075】61は本実施の形態に適用される角速度セ
ンサで、該角速度センサ61は、基板2と、該基板2上
に形成された後述する可動部62、振動用固定部9、検
出用固定部11等からなる。
【0076】62は基板2上にシリコン材料によって形
成された可動部で、該可動部62は後述の枠状体63
と、該各枠状体63の四隅から中央部に向けてL字状に
折曲して形成された形成された支持梁5と、該各支持梁
5の先端に支持された振動体6とからなる。
【0077】63は枠状体で、該枠状体63は、基板2
から離間した状態で、前後に離間してX軸方向に伸びる
2本の支持辺63A1 、左右に離間してY軸方向に伸び
る2本の固定辺63A2 によって略口状に形成された枠
部63Aと、該枠部63Aのうち各固定辺63A2 の長
さ方向中央部に位置して設けられた枠固定部63Bとか
ら構成され、該枠状体63は枠部63Aの一部となる枠
固定部63Bによって基板2上に固定されている。ま
た、振動体6からY軸方向に延びる支持梁5の基端側
は、各支持辺63A1 の左右両側で支持されている。
【0078】このように構成される角速度センサ61で
は、X軸周りに加わる角速度Ωの検出動作は従来技術と
同様にして検出することができる。
【0079】また、角速度センサ61は、前述した第1
の実施の形態と同様に、周囲温度が上昇して基板2が伸
びた場合でも、基板2の伸びをX軸方向に延びる支持辺
63A1 と、Y軸方向に延びる固定辺63A2 によって
緩和することができる。そして、周囲温度の変化に拘ら
ず、各支持梁5は、そのばね定数の変化を低減すること
ができる。この結果、角速度センサ61は、周囲温度の
変化に拘らず、Z軸周りに加わる角速度Ωの高精度な検
出を行うことができ、信頼性を高めることができる。
【0080】なお、第4の実施の形態では、枠状体63
は、各固定辺63A2 の長さ方向中央部に形成した枠固
定部63Bによって基板2上に固定するようにしたが、
これに限らず、第2,第3の実施の形態のように、固定
辺63A2 の両端に枠固定部を形成し、該各枠固定部に
よって基板2に固定するようにしてもよい。さらに、枠
状体63は略口状に限らず、第4の実施の形態のように
略コ字状に形成してもよいことは勿論である。
【0081】また、実施の形態では、振動発生手段を、
可動側振動電極と固定側振動電極とをくし状電極とし、
各電極間に発生する静電引力によって振動体を振動させ
る構成としたが、本発明はこれに限らず、支持梁の近傍
に圧電体を設け、該圧電体によって振動体を振動させる
ようにしてもよい。また、変位検出手段を、可動側検出
電極と固定側検出電極とをくし状電極として各電極板間
の離間寸法の変化を静電容量の変化として検出するよう
にしたが、これに代えて、支持梁に圧電体を設け、該圧
電体の伸縮によって振動体の変位を検出するようにして
もよい。
【0082】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、各支持梁の基端側は、第2の軸方向に延びる枠
部にそれぞれ固定され、該枠部はその一部を枠固定部に
よって基板に固定しているから、枠状体は、周囲温度が
変化したときでも、振動体、支持梁の熱膨張と、基板の
熱膨張との差を緩和し、支持梁に加わる応力を低減す
る。これにより、支持梁のばね定数が周囲の温度変化に
よって変動するのをなくし、振動体を常に一定の振幅で
振動させることにより、角速度の検出感度のばらつきを
なくし、角速度センサの信頼性を高めることができる。
【0083】また、振動発生手段により、振動体が第1
の軸方向に振動するときの周波数を振動側共振周波数、
第3の軸周りに角速度が加わったときに振動体が第2の
軸方向に振動するときの周波数を検出側共振周波数とし
たとき、周囲温度が変化した場合でも、支持梁のばね定
数が変動するのを抑えることにより、振動側共振周波数
と検出側共振周波数との差を低減することができ、角速
度センサとしての検出感度のばらつきを小さくすること
ができる。
【0084】請求項2の発明では、各第1の支持梁の基
端側は、第1の支持梁の伸長方向に延びる枠部にそれぞ
れ固定され、該枠部はその一部を枠固定部によって基板
に固定しているから、周囲温度が変化したときの熱膨張
の差による応力を低減する。これにより、第1の支持
梁、第1の振動体、振動体からなる振動系の共振周波数
が温度変化によって変動するのを抑えることができ、温
度変化の影響を受けずに、振動体を同じ振幅で振動させ
ることができる。そして、角速度の検出感度のばらつき
をなくし、角速度センサの信頼性を高めることができ
る。
【0085】請求項3の発明のように枠状体の枠部を略
口状に形成し、請求項4の発明のように枠状体の枠部を
略コ字状に形成したことにより、周囲温度が変化して熱
膨張によって基板が伸びた場合でも、枠部によって支持
梁に伝わる応力を小さくすることができる。
【0086】請求項5の発明では、枠状体、支持梁、振
動体を、同一材料によって一体的に形成したから、基板
から離間した枠状体の枠部、支持梁、振動体が周囲温度
の上昇によって伸びた場合でも、同一材料によって形成
された各部位の延びは均一となっているから、支持梁に
加わる応力を一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による角速度センサを示す平
面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた断面図であ
る。
【図3】図1中の矢示III −III 方向からみた断面図で
ある。
【図4】第2の実施の形態による角速度センサを示す平
面図である。
【図5】図4中の矢示V−V方向からみた断面図であ
る。
【図6】第3の実施の形態による角速度センサを示す平
面図である。
【図7】第4の実施の形態による角速度センサを示す平
面図である。
【図8】従来技術による角速度センサを示す平面図であ
る。
【符号の説明】
5 支持梁 6 振動体 21,41,51,61 角速度センサ 22 基板 23,42,52,62 可動部 24,43,53,63 枠状体 24A,43A,53A,63A 枠部 24A1 ,43A1 ,63A1 支持辺 24A2 ,43A2 ,53A1 ,63A2 固定辺 24B,43B,53B,63B 枠固定部 25 第1の支持梁 26 第1の振動体 27 第2の支持梁 28 第2の振動体 31 可動側振動電極 34 固定側振動電極 13,37 振動発生部(振動発生手段) 14,38 変位検出部(変位検出手段) 53A2 支持腕

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板上に設けられた枠状体
    と、基端側が該枠状体内に位置して支持され、前記基板
    に対して水平面上で互いに直交する第1の軸と第2の軸
    のうち第2の軸方向に延びる複数本の支持梁と、前記枠
    状体内に位置して該各支持梁の先端側に前記第1の軸方
    向と第2の軸方向に振動可能に設けられた振動体と、前
    記振動体に前記各支持梁を通して第1の軸方向に振動を
    与える振動発生手段と、前記基板と前記振動体との間に
    設けられ、該振動発生手段により振動体に第1の軸方向
    に振動を与えている状態で、該第1の軸と第2の軸に直
    交する第3の軸周りに角速度が加わったとき前記振動体
    に生じる第2の軸方向への変位を検出する変位検出手段
    とからなり、かつ前記枠状体は、前記基板の表面から離
    間した状態で少なくとも前記第2の軸方向に延び、前記
    各支持梁の基端側をそれぞれ支持する枠部と、該枠部の
    一部を前記基板の表面に固定する枠固定部とから構成し
    てなる角速度センサ。
  2. 【請求項2】 基板と、該基板上に設けられた枠状体
    と、基端側が該枠状体内に位置して支持され、前記基板
    に対して水平面上に互いに直交する第1の軸と第2の軸
    のうち第2の軸方向に延びる複数本の第1の支持梁と、
    前記枠状体内に位置して該各第1の支持梁の先端側に前
    記第1の軸方向に振動可能に設けられた第1の振動体
    と、基端側が該第1の振動体内に位置して支持され第1
    の軸方向に延びる第2の支持梁と、該第2の支持梁の先
    端側に前記第2の軸方向に振動可能に設けられた第2の
    振動体と、前記第1の振動体に前記各第1の支持梁を通
    して第1の軸方向に振動を与える振動発生手段と、該振
    動発生手段により第1の振動体を第1の軸方向に振動を
    与えている状態で、該第1の軸と第2の軸に直交する第
    3の軸周りに角速度が加わったとき前記第2の振動体に
    生じる第2の軸方向への変位を検出する変位検出手段と
    からなり、かつ前記枠状体は、前記基板の表面から離間
    した状態で少なくとも前記第1の支持梁の伸長方向に延
    び、前記各第1の支持梁の基端側をそれぞれ支持する枠
    部と、該枠部の一部を前記基板の表面に固定する枠固定
    部とから構成してなる角速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記枠状体の枠部は、略口状に形成して
    なる請求項1または2記載の角速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記枠状体の枠部は、略コ字状に形成し
    てなる請求項1または2記載の角速度センサ。
  5. 【請求項5】 前記枠状体、支持梁、振動体は、同一材
    料によって一体的に形成してなる請求項1,2,3また
    は4記載の角速度センサ。
JP15362098A 1998-05-18 1998-05-18 角速度センサ Expired - Fee Related JP3608381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15362098A JP3608381B2 (ja) 1998-05-18 1998-05-18 角速度センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15362098A JP3608381B2 (ja) 1998-05-18 1998-05-18 角速度センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11325915A true JPH11325915A (ja) 1999-11-26
JP3608381B2 JP3608381B2 (ja) 2005-01-12

Family

ID=15566481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15362098A Expired - Fee Related JP3608381B2 (ja) 1998-05-18 1998-05-18 角速度センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3608381B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6845666B2 (en) 2000-01-14 2005-01-25 Murata Manufacturing Co., Ltd. Angular velocity sensor
KR100514064B1 (ko) * 2002-08-07 2005-09-13 가부시키가이샤 덴소 용량식 역학량 센서
JP2008076153A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Denso Corp 力学量センサ
JP2008096420A (ja) * 2006-08-09 2008-04-24 Epson Toyocom Corp 慣性センサ、慣性センサ装置及びその製造方法
JP2010002427A (ja) * 2006-08-09 2010-01-07 Epson Toyocom Corp 慣性センサ、慣性センサ装置及びその製造方法
JP2014178195A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Mitsubishi Precision Co Ltd バイアス補正機能を備えた振動型ジャイロ
WO2019230552A1 (ja) * 2018-05-31 2019-12-05 株式会社デンソー 物理量センサ

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6845666B2 (en) 2000-01-14 2005-01-25 Murata Manufacturing Co., Ltd. Angular velocity sensor
DE10101561B4 (de) * 2000-01-14 2006-07-27 Murata Mfg. Co., Ltd., Nagaokakyo Winkelgeschwindigkeitssensor
KR100514064B1 (ko) * 2002-08-07 2005-09-13 가부시키가이샤 덴소 용량식 역학량 센서
JP2008096420A (ja) * 2006-08-09 2008-04-24 Epson Toyocom Corp 慣性センサ、慣性センサ装置及びその製造方法
JP2010002427A (ja) * 2006-08-09 2010-01-07 Epson Toyocom Corp 慣性センサ、慣性センサ装置及びその製造方法
US8309385B2 (en) 2006-08-09 2012-11-13 Seiko Epson Corporation Inertial sensor, inertial sensor device and manufacturing method of the same
JP2013210375A (ja) * 2006-08-09 2013-10-10 Seiko Epson Corp 慣性センサ装置
JP2008076153A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Denso Corp 力学量センサ
JP2014178195A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Mitsubishi Precision Co Ltd バイアス補正機能を備えた振動型ジャイロ
WO2019230552A1 (ja) * 2018-05-31 2019-12-05 株式会社デンソー 物理量センサ
JP2019211228A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 株式会社デンソー 物理量センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3608381B2 (ja) 2005-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3882973B2 (ja) 角速度センサ
JP3870895B2 (ja) 角速度センサ
JP3106395B2 (ja) 角速度センサ
JP3123503B2 (ja) 角速度センサ
JP3029001B2 (ja) 振動子
JP3512004B2 (ja) 力学量検出装置
JP2000337884A (ja) 角速度センサ
JPH1054725A (ja) 角速度検出装置
JP3307200B2 (ja) 角速度センサ
JP2000046560A (ja) 角速度センサ
JP2000009471A (ja) 角速度センサ
JP2004233088A (ja) 静電可動機構、共振型装置および角速度センサ
JP3608381B2 (ja) 角速度センサ
US6308568B1 (en) Angular velocity sensor
JP4126826B2 (ja) 角速度センサ
JP3307130B2 (ja) 角速度センサ
JP2002213962A (ja) 角速度センサ及びその製造方法
JP2000028365A (ja) 角速度センサ
JPH09159460A (ja) 角速度センサ
JP3368723B2 (ja) 振動ジャイロ
JP2001208545A (ja) 圧電振動ジャイロスコープ
JP2003114127A (ja) 振動子およびそれを用いた振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置
JP2001183144A (ja) 角速度センサ
JP2000292174A (ja) ジャイロスコープ
JP3139205B2 (ja) 加速度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071022

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees