JP2003114127A - 振動子およびそれを用いた振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置 - Google Patents

振動子およびそれを用いた振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置

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JP2003114127A JP2001306428A JP2001306428A JP2003114127A JP 2003114127 A JP2003114127 A JP 2003114127A JP 2001306428 A JP2001306428 A JP 2001306428A JP 2001306428 A JP2001306428 A JP 2001306428A JP 2003114127 A JP2003114127 A JP 2003114127A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極形成が容易で、しかも組立工数も少なく
て済む振動子およびそれを用いた振動ジャイロおよびそ
れを用いた電子装置を提供する。 【解決手段】 圧電体からなる柱状の振動体2の表面に
設けられた平面部2aに、その長手方向に沿って形成さ
れた駆動電極3と2つの検出電極4、5を備え、しかも
それらが歯の方向が振動体の長手方向に直交する櫛歯電
極を互いに対向させてなる交差指電極部となっている。 【効果】 振動子の低コスト化と性能の安定化を図るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動子およびそれを
用いた振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置、たと
えばビデオカメラの手ぶれ補正装置やナビゲーションシ
ステムなどに用いられる振動ジャイロ用の振動子および
それを用いた振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の振動ジャイロ用の振動子として
は、たとえば特開平7−151552号公報に開示され
た振動子(以下、従来例1とする)や特開平7−332
988号公報に開示された振動子(以下、従来例2とす
る)などがある。
【0003】従来例1においては、圧電体からなる円柱
状の振動体の表面に櫛歯電極を対向させた交差指電極を
形成し、櫛歯電極間に電圧を印加することによってその
間の圧電体に分極を施し、さらにこの分極の施された櫛
歯電極間に交流電圧を印加して振動させ、かつコリオリ
力の検出を行っている。
【0004】従来例2においては、互いに逆方向に分極
された2つの圧電体基板を貼り合わせて振動子を形成
し、その両面に形成された電極間に交流電圧を印加して
振動させ、かつコリオリ力の検出を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1の振動子においては、曲面に交差指電極を形成する必
要があるために、電極形成に手間がかかり、コストアッ
プの原因になるという問題がある。また、交差指電極か
らのリード線の取り出しも立体的なものになるため、取
付に手間がかかったり、振動を妨げる原因になったりす
るという問題もある。
【0006】一方、従来例2の振動子においては、2つ
の圧電体基板を貼り合わせる必要があるために、適切な
接着条件が得られない場合には、雰囲気温度や湿度、経
時変化などによって接着層の接合状態が変化する可能性
がある。この場合には振動子の振動状態が変化し、コリ
オリ力の検出精度が変化するという問題が発生する。ま
た、支持部材がリード線を兼ねているために、振動子の
両面に支持部材を設ける必要があるが、これが組立工数
を増加させるためにコストアップの原因になるという問
題もある。
【0007】本発明は上記の問題点を解決することを目
的とするもので、電極形成が容易で、しかも組立工数も
少なくて済む振動子およびそれを用いた振動ジャイロお
よびそれを用いた電子装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の振動子は、圧電体からなる柱状の振動体
と、該振動体の表面にその長手方向に沿って形成された
駆動電極、およびそれぞれ該駆動電極に隣接して形成さ
れた2つの検出電極とを備え、前記駆動電極と前記検出
電極は、歯の方向が前記振動体の長手方向に直交する櫛
歯電極を互いに対向させてなる交差指電極部を有するこ
とを特徴とする。
【0009】そして、前記振動体が、前記駆動電極と前
記検出電極の間で分極処理されてなることを特徴とす
る。あるいは、前記振動体が長手方向に分極処理されて
いるとともに、前記交差指電極部において前記駆動電極
が前記検出電極に対して前記振動体の長手方向に偏って
形成されていることを特徴とする。
【0010】さらに、前記振動体が長手方向に沿った平
面部を有し、該平面部に前記駆動電極および前記検出電
極が形成されていることを特徴とする。
【0011】また、本発明の振動子は、圧電体からなる
柱状の振動体と、該振動体の表面にその長手方向に沿っ
て形成された駆動電極、該駆動電極に隣接して形成され
た基準電極、およびそれぞれ該基準電極に隣接して形成
された2つの検出電極とを備え、前記駆動電極と前記基
準電極、および前記基準電極と前記検出電極は、歯の方
向が前記振動体の長手方向に直交する櫛歯電極を互いに
対向させてなる交差指電極部を有し、前記振動体は、前
記駆動電極と前記基準電極の間、および前記基準電極と
前記検出電極の間で分極処理されてなり、さらに前記振
動体は長手方向に沿った平面部を有し、該平面部に前記
駆動電極、前記基準電極および前記検出電極が形成され
ていることを特徴とする。
【0012】また、本発明の振動子は、圧電体からなる
柱状の振動体と、該振動体の表面にその長手方向に沿っ
て形成された駆動電極、該駆動電極に隣接して形成され
た基準電極、およびそれぞれ該基準電極に隣接して形成
された2つの検出電極とを備え、前記駆動電極と前記基
準電極、および前記基準電極と前記検出電極は、歯の方
向が前記振動体の長手方向に直交する櫛歯電極を互いに
対向させてなる交差指電極部を有し、前記振動体は長手
方向に分極処理されているとともに、前記交差指電極部
において前記駆動電極および前記検出電極が前記基準電
極に対して前記振動体の長手方向に偏って形成されてい
ることを特徴とする。
【0013】そして、前記振動体が長手方向に沿った平
面部を有し、該平面部に前記駆動電極、前記基準電極お
よび前記検出電極が形成されていることを特徴とする。
【0014】また、本発明の振動子は、上記の各振動子
において、前記振動体の振動のノードの近傍において、
支持部材が前記平面部に貼り付けて設けられていること
を特徴とする。
【0015】また、本発明の振動ジャイロは、上記の振
動子を用いたことを特徴とする。
【0016】また、本発明の電子装置は、上記の振動ジ
ャイロを用いたことを特徴とする。
【0017】このように構成することにより、本発明の
振動子においては、低コスト化と性能の安定化を図るこ
とができる。
【0018】また、本発明の振動ジャイロにおいては、
低コスト化と高性能化を図ることができる。
【0019】また、本発明の電子装置においても、低コ
スト化と高性能化を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の振動子の一実施
例の斜視図を示す。図1において、振動子1は、圧電体
からなる四角柱状の振動体2と、振動体2の1つの平面
部2aに形成された駆動電極3および検出電極4、5
と、振動体2の振動のノードの近傍において、平面部2
aに貼り付けて設けられた金属からなる導電性の支持部
材6、7、8から構成されている。
【0021】このうち、駆動電極3は振動体2の長手方
向に沿って形成され、検出電極4、5は駆動電極3の両
側に隣接して、駆動電極3と同様に振動体2の長手方向
に沿って形成されている。そして、駆動電極3と検出電
極4、および駆動電極3と検出電極5はいずれも歯の方
向が振動体2の長手方向に直交する櫛歯電極を互いに対
向させてなる交差指電極部を有している。さらに、駆動
電極3は支持部材6の貼り付けられた位置まで延びて形
成され、支持部材6と電気的に接続されており、検出電
極4、5はそれぞれ支持部材7、8の貼り付けられた位
置まで延びて形成され、支持部材7、8と電気的に接続
されている。なお、支持部材6、7、8の端部は、振動
子1を支持する支持基板あるいはたとえば枠状の筐体な
どに固定されることになり、このため、振動体2は支持
部材6、7、8によって中空に支持されることになる。
【0022】ここで、図2に、図1の振動子1における
駆動電極3と検出電極4、5の部分拡大図を示す。ここ
で、矢印は各電極が形成された表面およびその近傍にお
ける振動体2を構成する圧電体の分極方向を示してい
る。図2を見てわかるように、振動子1においては、検
出電極4および5から駆動電極3に向かって圧電体が分
極されている。このような圧電体の分極は、振動体2に
駆動電極3と検出電極4、5を形成した後に、駆動電極
3と検出電極4、5との間に大きな電圧を印加すること
によって実現される。
【0023】振動子1において、駆動電極3と検出電極
4、5との間に交流電圧を印加すると、駆動電極3と検
出電極4、5が振動体2の長手方向に関して対向してい
る部分において、その間の圧電体が長手方向に伸縮す
る。これによって、振動子1は平面部2aの面に直交す
る方向に屈曲する両端開放屈曲振動を行う。なお、駆動
電極3と検出電極4、5は振動体2の幅方向にも対向す
る部分があるが、振動体2の長手方向に関して対向する
部分に比べて対向部分の電極の長さが短いために、実質
的に幅方向にはほとんど屈曲することはない。
【0024】このように構成された振動子1において
は、振動体2が単一の圧電体から構成されているため
に、2つの圧電体を貼り合わせる場合のような不都合は
発生しない。また、振動体2の1つの平面部2aに電極
を形成しているために、曲面に形成する場合に比べて電
極形成が非常に容易になる。さらに、支持部材6、7、
8が振動体2の1つの平面部2aのみに貼り付けられる
構成になっているため、支持部材の取付が非常に簡単に
なる。
【0025】ここで、図3に、本発明の振動ジャイロの
一実施例のブロック図を示す。ここでは、図1に示した
本発明の振動子1を用いている。なお、図3において
は、振動子1は平面図で記載している。
【0026】図3に示した振動ジャイロ10において、
検出電極4はリードとしての支持部材7を介して負荷抵
抗11の一端に接続されており、負荷抵抗11の他端は
接地されている。また、検出電極5もリードとしての支
持部材8を介して負荷抵抗12の一端に接続されてお
り、負荷抵抗12の他端は接地されている。負荷抵抗1
1の一端と負荷抵抗12の一端はそれぞれ加算回路13
の2つの入力に接続され、加算回路13の出力はAGC
回路14と位相回路15を順に介して、さらにリードと
しての支持部材6を介して駆動電極3に接続されてい
る。負荷抵抗11の一端と負荷抵抗12の一端はさらに
それぞれ差動回路16の2つの入力にも接続されてお
り、差動回路16の出力は同期検波回路17に接続され
ている。同期検波回路17にはAGC回路14の出力も
同期信号(検波信号)を入力するために接続されてい
る。同期検波回路17の出力は平滑回路18と増幅回路
19を順に介して出力端子20に接続されている。
【0027】このように構成された振動ジャイロ10に
おいて、振動子1、加算回路13、AGC回路14、位
相回路15で構成される閉ループによって自励発振回路
が構成され、それによって振動子1は平面部2aに垂直
な方向に屈曲振動する。屈曲振動する振動子1に対して
振動体2の長手方向を回転の軸とする角速度が印加され
ると、振動子1はコリオリ力によって幅方向(振動体2
の長手方向に直交し、かつ平面部2aの面に平行な方
向)に振動する。この幅方向の振動によって、検出電極
4と5からは、駆動による屈曲振動に基づく同相の信号
に加えて、コリオリ力による互いに位相の反転した信号
が出力される。そして、差動回路16でこのコリオリ力
による信号のみが取り出され、同期検波回路17で同期
検波され、平滑回路18で平滑され、増幅回路19で増
幅されて、出力端子20からコリオリ力に応じた直流電
圧として取り出される。
【0028】このように構成された振動ジャイロ10に
おいては、本発明の振動子1を用いているために、低コ
スト化と高性能化を図ることができる。
【0029】図4に、本発明の振動子の別の実施例を示
す。図4においては、交差指電極部における駆動電極3
と検出電極4、5の部分拡大図のみを示しているが、振
動子の全体的な構成は図1に示した振動子1と同じであ
る。ここでは、これを振動子25とする。
【0030】図4に示した振動子25において、駆動電
極3の櫛歯電極は検出電極4、5の櫛歯電極に対して振
動体の長手方向に偏って形成されている。しかも、振動
子1における振動体2の場合とは異なり、少なくとも電
極の形成された面において振動体の圧電体は全て同じ方
向である振動体の長手方向に分極されている。このよう
な圧電体の分極は、振動子1の場合とは異なり、駆動電
極3や検出電極4、5を利用して分極を行うということ
はせず、電極形成の前あるいは後において何らかの手段
で振動体2の長手方向に電圧を印加することによって実
現される。
【0031】振動子25において、駆動電極3と検出電
極4、5との間に交流電圧を印加すると、駆動電極3と
検出電極4、5の間の両者が振動体の長手方向に関して
対向している部分において、両者が近接しているところ
と離れているところでは伸縮の方向が逆になる。しかし
ながら、駆動電極3と検出電極4、5が近接していると
ころにおいては両者の間の圧電体が長手方向に強く伸縮
し、逆に、駆動電極3と検出電極4、5が離れていると
ころにおいては両者の間の圧電体が長手方向に弱く伸縮
するため、実質的に駆動電極3と検出電極4、5が近接
しているところにおける伸縮が支配的になる。これは2
つの電極が近接している方が圧電体に加わる電界が強く
なるためである。これによって、振動子25は、振動体
の平面部の面に直交する方向に屈曲する両端開放屈曲振
動を行う。
【0032】このように構成された振動子25において
は、構成的には振動子1とほとんど変わることがないた
め、振動子1と同様の作用効果を奏することができる。
【0033】なお、上記の2つの実施例においては、柱
状の振動子に形成された平面部に駆動電極と検出電極を
形成していたが、必ずしもそれに限るものではなく、た
とえば円柱状の振動子の側面に各電極を形成しても構わ
ないものである。
【0034】図5に、本発明の振動ジャイロの別の実施
例のブロック図を示す。ここで、振動ジャイロ30に
は、本発明の振動子のさらに別の実施例である振動子3
1が用いられている。図5においては、振動子31は平
面図で記載している。なお、図5において、図3と同一
もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省
略する。
【0035】図5において、振動子31は、圧電体から
なる四角柱状の振動体32と、振動体32の1つの平面
部32aに形成された駆動電極33、基準電極34、お
よび検出電極35、36と、振動体32の振動のノード
の近傍において、平面部32aに貼り付けて設けられた
金属からなる導電性の支持部材37、38、39、40
から構成されている。
【0036】ここで、図6に、図5の振動子31におけ
る駆動電極33と基準電極34と検出電極35、36の
部分拡大図を示す。図6において、駆動電極33と基準
電極34、基準電極34と検出電極35、および基準電
極34と検出電極36はいずれも歯の方向が振動体32
の長手方向に直交する櫛歯電極を互いに対向させてなる
交差指電極部となっている。そして、矢印は各電極が形
成された表面部分における振動体32を構成する圧電体
の分極方向を示している。図6を見てわかるように、振
動体32の少なくとも交差指電極部の形成された表面お
よびその近傍においては、駆動電極33と検出電極35
および36から基準電極34に向かって圧電体が分極さ
れている。このような圧電体の分極は、振動体32に駆
動電極33と基準電極34と検出電極35、36を形成
した後に、駆動電極33および検出電極35、36と基
準電極34との間に大きな電圧を印加することによって
実現される。
【0037】このように構成された振動子31において
も、振動子1の場合と同様に2つの圧電体を貼り合わせ
る場合のような不都合は発生しない。また、振動体32
の1つの平面部32aに電極を形成しているために、電
極形成が非常に容易になる。さらに、支持部材37、3
8、39、40が振動体32の1つの平面部32aに貼
り付けられる構成になっているため、支持部材の取付が
非常に簡単になる。
【0038】振動子31において、駆動電極33と基準
電極34との間に交流電圧を印加すると、平面部32a
の両者が振動体32の長手方向に関して対向している部
分において、間の圧電体が長手方向に伸縮する。これに
よって、振動子31は平面部32aの面に直交する方向
に屈曲する両端開放屈曲振動を行う。なお、駆動電極3
3と基準電極34は振動体32の幅方向にも対向する部
分があるが、振動体32の長手方向に関して対向する部
分に比べて長さが短いために、幅方向にはほとんど屈曲
することはない。
【0039】屈曲振動する振動子31に、振動体32の
長手方向を回転の軸とする角速度が印加されると、振動
子31はコリオリ力によって幅方向にも屈曲振動する。
この幅方向の屈曲振動によって、検出電極35と基準電
極34の間、および検出電極36と基準電極34の間に
は、駆動による屈曲振動に基づく同相の信号に加えて、
コリオリ力による互いに位相の反転した信号が発生す
る。
【0040】ここで、振動ジャイロ30の説明に戻る。
図5に示した振動ジャイロ30において、検出電極35
はリードとしての支持部材39を介してチャージアンプ
41に接続されており、その出力は加算回路13と差動
回路16にそれぞれ接続されている。また、検出電極3
6もリードとしての支持部材40を介してチャージアン
プ42に接続されており、その出力は加算回路13と差
動回路16にそれぞれ接続されている。また、位相回路
15の出力はリードとしての支持部材37を介して駆動
電極33に接続されている。そして、基準電極34はリ
ードとしての支持部材38を介して接地されている。
【0041】このように構成された振動ジャイロ30に
おいても、振動ジャイロ10の場合と同様に振動子31
を自励発振によって屈曲振動させ、コリオリ力に応じた
出力を得ることができる。そして、振動ジャイロ30に
おいては、本発明の振動子31を用いているために、低
コスト化と高性能化を図ることができる。
【0042】なお、振動子31においては、振動子1の
場合と同様に電極形成の後で圧電体の分極を行う構成と
したが、振動子1に対応する振動子25と同様に、振動
体の圧電体を、少なくとも電極の形成された面において
振動体の長手方向に分極し、それとともに基準電極の櫛
歯電極に対して駆動電極と検出電極の櫛歯電極を振動体
の長手方向に偏って形成したものであっても構わないも
ので、振動子31の場合と同様の作用効果を奏するもの
である。
【0043】しかも、上記のように振動体の圧電体を長
手方向に分極する場合には、各電極は必ずしも振動子の
平面部に形成されなければならないものではなく、たと
えば円柱状の振動子の側面に各電極を形成しても構わな
いものである。
【0044】図7に、本発明の電子装置の一実施例であ
るビデオカメラの斜視図を示す。図7において、ビデオ
カメラ50は、手ぶれ補正用に本発明の振動ジャイロ1
0を備えている。
【0045】このように構成されたビデオカメラ50に
おいては、本発明の振動ジャイロ10を備えているため
に低コスト化と高性能化を図ることができる。
【0046】なお、本発明の電子装置としては、ビデオ
カメラに限られるものではなく、振動ジャイロを同じく
手ぶれ補正用に用いるデジタルカメラや、位置検出に用
いるナビゲーションシステム、自動車の横転検出システ
ムなど、振動ジャイロを用いるあらゆる電子装置を含む
ものである。
【0047】
【発明の効果】本発明の振動子によれば、圧電体からな
る柱状の振動体と、その表面にその長手方向に沿って形
成された駆動電極、およびそれぞれ駆動電極に隣接して
形成された2つの検出電極とを備え、また必要に応じて
駆動電極と検出電極の間に設けられる基準電極を備え、
しかもそれらが歯の方向が振動体の長手方向に直交する
櫛歯電極を互いに対向させてなる交差指電極部となって
おり、さらに特にそれらの電極を振動体に設けられた平
面部に形成することによって、低コスト化と性能の安定
化を図ることができる。
【0048】また、本発明の振動ジャイロによれば、本
発明の振動子を用いることによって、低コスト化と高性
能化を図ることができる。
【0049】また、本発明の電子装置によれば、本発明
の振動ジャイロを用いることによって、低コスト化と高
性能化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動子の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の振動子の電極を示す部分拡大図である。
【図3】本発明の振動ジャイロの一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の振動子の別の実施例の電極を示す部分
拡大図である。
【図5】本発明の振動ジャイロの別の実施例を示すブロ
ック図である。
【図6】図5の振動ジャイロに含まれる本発明のさらに
別の振動子の電極を示す部分拡大図である。
【図7】本発明の電子装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、25、31…振動子 2、32…振動体 2a、32a…平面部 3、33…駆動電極 4、5、35、36…検出電極 6、7、8、37、38、39、40…支持部材 10、30…振動ジャイロ 11、12…負荷抵抗 13…加算回路 14…AGC回路 15…位相回路 16…差動回路 17…同期検波回路 18…平滑回路 19…増幅回路 20…出力端子 41、42…チャージアンプ 50…ビデオカメラ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体からなる柱状の振動体と、該振動
    体の表面にその長手方向に沿って形成された駆動電極、
    およびそれぞれ該駆動電極に隣接して形成された2つの
    検出電極とを備え、 前記駆動電極と前記検出電極は、歯の方向が前記振動体
    の長手方向に直交する櫛歯電極を互いに対向させてなる
    交差指電極部を有することを特徴とする振動子。
  2. 【請求項2】 前記振動体は、前記駆動電極と前記検出
    電極の間で分極処理されてなることを特徴とする、請求
    項1に記載の振動子。
  3. 【請求項3】 前記振動体は長手方向に分極処理されて
    いるとともに、前記交差指電極部において前記駆動電極
    が前記検出電極に対して前記振動体の長手方向に偏って
    形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の振
    動子。
  4. 【請求項4】 前記振動体は長手方向に沿った平面部を
    有し、該平面部に前記駆動電極および前記検出電極が形
    成されていることを特徴とする、請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の振動子。
  5. 【請求項5】 圧電体からなる柱状の振動体と、該振動
    体の表面にその長手方向に沿って形成された駆動電極、
    該駆動電極に隣接して形成された基準電極、およびそれ
    ぞれ該基準電極に隣接して形成された2つの検出電極と
    を備え、 前記駆動電極と前記基準電極、および前記基準電極と前
    記検出電極は、歯の方向が前記振動体の長手方向に直交
    する櫛歯電極を互いに対向させてなる交差指電極部を有
    し、 前記振動体は、前記駆動電極と前記基準電極の間、およ
    び前記基準電極と前記検出電極の間で分極処理されてな
    り、 さらに前記振動体は長手方向に沿った平面部を有し、該
    平面部に前記駆動電極、前記基準電極および前記検出電
    極が形成されていることを特徴とする振動子。
  6. 【請求項6】 圧電体からなる柱状の振動体と、該振動
    体の表面にその長手方向に沿って形成された駆動電極、
    該駆動電極に隣接して形成された基準電極、およびそれ
    ぞれ該基準電極に隣接して形成された2つの検出電極と
    を備え、 前記駆動電極と前記基準電極、および前記基準電極と前
    記検出電極は、歯の方向が前記振動体の長手方向に直交
    する櫛歯電極を互いに対向させてなる交差指電極部を有
    し、 前記振動体は長手方向に分極処理されているとともに、
    前記交差指電極部において、前記駆動電極および前記検
    出電極が前記基準電極に対して前記振動体の長手方向に
    偏って形成されていることを特徴とする振動子。
  7. 【請求項7】 前記振動体は長手方向に沿った平面部を
    有し、該平面部に前記駆動電極、前記基準電極および前
    記検出電極が形成されていることを特徴とする請求項6
    に記載の振動子。
  8. 【請求項8】 前記振動体の振動のノードの近傍におい
    て、支持部材が前記平面部に貼り付けて設けられている
    ことを特徴とする、請求項4、5および7のいずれかに
    記載の振動子。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の振
    動子を用いたことを特徴とする振動ジャイロ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の振動ジャイロを用い
    たことを特徴とする電子装置。
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