JP3368723B2 - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JP3368723B2
JP3368723B2 JP16677795A JP16677795A JP3368723B2 JP 3368723 B2 JP3368723 B2 JP 3368723B2 JP 16677795 A JP16677795 A JP 16677795A JP 16677795 A JP16677795 A JP 16677795A JP 3368723 B2 JP3368723 B2 JP 3368723B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対となる第1と第2の
振動片と、固定体に固定・支持された支持部とを有し、
前記第1と第2の振動片とを直交座標軸におけるX軸に
沿って共振可能に前記支持部から突出して備える振動ジ
ャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】所定方向に沿って振動している振動片、
例えば直交座標軸平面(X−Y平面)におけるX軸に沿
って振動している振動片がこのX−Y平面と直交するZ
軸の回りに回転すると、その回転角速度により振動片に
Y軸方向にコリオリの力が生じる。このコリオリの力は
角速度に依存して定まることから、コリオリの力を振動
片の撓み変位量等として間接的に、或いは圧電素子の圧
電効果により直接的に測定して、振動片の角速度を求め
ることができる。このため、振動する振動片を用いた振
動ジャイロを車両等に搭載して、車両旋回時に発生する
ヨーレイトを検出することが行なわれている。また、こ
うして検出したヨーレイトから車両の走行軌跡を記録す
ることも行なわれている。例えば、特公表平4−504
617には音叉型の振動子を用いる振動ジャイロが提案
されている。
【0003】この特公表平4−504617における振
動ジャイロでは、対になる振動片のそれぞれに励振用の
駆動電極およびヨーレイト検出用の電極が設けられてい
る。そして、コリオリの力による各振動片の撓み変位量
をヨーレイト検出用の電極から求め、ヨーレイトが算出
されている。
【0004】一方、振動子を構成する各振動片はその周
辺の温度の影響を受けて伸縮し弾性率が変化するため、
振動の周波数や振幅が変化する。よって、各振動片を同
一のエネルギで励振した際の周波数や同一のコリオリの
力により振動した際の周波数や振幅が、環境温度に依存
して変化し、検出感度の低下を招くことがよく知られて
いる。このような不具合を回避して感度向上を図るため
に、振動状態にある振動片の周波数出力を取り出して各
振動片の励振制御にフィードバックする技術が提案され
ている(特開昭60−192206)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように振動片の周波数出力をフィードバックするにし
ても、次のような問題点があった。
【0006】即ち、励振用の駆動電極と周波数出力を取
り出すための電極とを振動片に形成する必要がある。特
に、特公表平4−504617のように振動片に励振用
の駆動電極とヨーレイト検出用の電極を有するもので
は、これら電極に加えて周波数出力を取り出すフィード
バック用の電極を別途形成する必要がある。従って、一
つの振動片において、励振用,検出用およびフィードバ
ック用の電極に到る配線を他の電極および他の配線と干
渉しないよう形成する必要がある。このため、電極と配
線の構成が複雑であると共に、電極および配線の形成作
業や工程の複雑化を招いていた。なお、上記した問題点
は、水晶から形成した振動片に固有のものではなく、金
属等から形成した振動片をピエゾ素子(PZT)等の圧
電素子にて励振させてヨーレイトを検出する振動ジャイ
ロにあっても生じる。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、構成が簡単で高感度の振動ジャイロを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本発明の第1の振動ジャイロは、4本の振
動片を支持部から突出してH字状に備える振動ジャイロ
であって、前記支持部の中央から前記振動片に沿って両
側に延び、前記支持部を固定体に固定・支持する連結片
と、前記H字状をなすよう前記支持部から一方の側に突
出した2本の振動片の少なくとも一つの振動片に設けら
れ、前記一方の側の前記一つの振動片を、前記振動片の
並びに沿った方向の軸或いは前記振動片の並びに沿った
方向と直交する方向の軸であるX軸に沿って振動させる
励振手段と、前記H字状をなすよう前記支持部から他方
の側に突出した2本の振動片の少なくとも一つの振動片
に設けられ、前記他方の側の前記一つの振動片が前記X
軸と直交するY軸に沿って振動したときの振動状態を検
出する振動検出手段と、前記支持部に設けられ、前記一
方の側の前記一つの振動片が振動する際の前記支持部の
歪み度合いを検出する歪み検出手段とを備え、前記歪み
検出手段は、前記支持部における前記連結片の突出部分
の両側に配設されていることをその要旨とする。また、
本発明の第2の振動ジャイロは、4本の振動片を支持部
から突出してH字状に備える振動ジャイロであって、前
記支持部の中央から前記振動片に沿って両側に延び、前
記支持部を固定体に対して支持するための連結片と、前
記H字状をなすよう前記支持部から一方の側に突出した
2本の振動片の少なくとも一つの振動片に設けられ、前
記一方の側の前記一つの振動片を、前記振動片の並びに
沿った方向のX軸に沿って振動させる励振手段と、前記
H字状をなすよう前記支持部から他方の側に突出した2
本の振動片の少なくとも一つの振動片に設けられ、前記
他方の側の前記一つの振動片が前記X軸と直交するY軸
に沿って振動したときの振動状態を検出する振動検出手
段と、前記連結片の末端が接合されると共に前記固定体
にも接合されて対向し、前記一方の側の前記一つの振動
片の振動に伴って歪み変形する細幅の連結細幅片と、前
記対向するそれぞれの連結細幅片に設けられ、前記一方
の側の前記一つの振動片が振動する際の前記連結細幅片
の歪み度合いを検出する歪み検出手段とを備え、前記歪
み検出手段は、それぞれの前記連結細幅片における連結
片連結箇所近傍に配設されていることをその要旨とす
る。
【0009】また、上記の第1、第2の振動ジャイロで
は、前記歪み検出手段の検出した歪み度合いに基づい
て、前記第1の振動片における前記励振手段を制御する
制御手段を有し、該制御手段は、前記励振手段への制御
信号を所定の出力レベルとして前記励振手段に出力し、
前記一方の側の前記一つの振動片に前記X軸に沿った振
動を励起する。
【0010】
【作用】上記構成を有する本発明の第1、第2の振動ジ
ャイロでは、4本の振動片を支持部から突出してH字状
をなし、支持部から一方の側に突出した2本の振動片の
少なくとも一つの振動片を、励振手段により振動片の並
びに沿った方向のX軸に沿って振動させる。この支持部
から他方の側に突出した2本の振動片の少なくとも一つ
の振動片は、励振手段による支持部から一方の側に突出
した前記振動片の振動によりX軸に沿った振動状態に置
かれる。このように各振動片が振動状態にある振動ジャ
イロがX−Y平面に直交する軸(Z軸)の回りに回転す
ると、その回転角速度に基づくコリオリの力を受けて各
振動片がY軸に沿って振動することになる。このY軸に
沿った振動の振動状態は、支持部から他方の側に突出し
た一つの振動片に設けた振動検出手段により検出され
る。また、支持部から一方の側に突出した前記振動片が
振動する際には、その振動により支持部や連結細幅片に
歪みを起こす。そして、この支持部や連結細幅片の歪み
度合いは、支持部や連結細幅片における連結片連結箇所
近傍に設けた歪み検出手段により検出される。支持部の
歪み度合いは、支持部から一方の側に突出した前記振動
片が振動する際のその振動の程度に応じた大きさである
ので、支持部から一方の側に突出した前記振動片の振動
の様子(振動周波数や振幅の程度)がこの歪み度合いに
より判る。この際、環境温度の影響を受けない。
【0011】そして、この歪み検出手段は、支持部や連
結細幅片における連結片連結箇所近傍に設けられている
ことから、各振動片の励振手段又は振動検出手段と振動
片において干渉することはなく、励振手段および振動検
出手段から独立している。
【0012】この場合、支持部から一方の側に突出した
振動片と他方の側に突出した振動片とはX軸或いはY軸
に沿って振動可能であればよく、振動片についての材質
的な制約はない。例えば、金属は勿論、水晶,半導体等
の結晶体、ガラスやセラミック等の振動の伝播が可能な
材料を用いることができる。
【0013】また、励振手段は、支持部から一方の側に
突出した振動片をX軸に沿って振動させることができれ
ばよく、振動片の材質等を考慮して適宜選択すればよ
い。例えば、振動片が金属、水晶,半導体等の結晶体、
ガラスやセラミック等を用いて形成されていれば、ピエ
ゾ素子(PZT)等の圧電素子を励振手段として採用
し、当該素子の逆圧電効果により振動片を振動させれば
よい。また、振動片が水晶,半導体等の結晶体やセラミ
ック等の圧電効果を有する材料を用いて形成されていれ
ば、電極を励振手段として採用し、振動片自体の逆圧電
効果により振動片を振動させればよい。更に、振動片に
作用する誘導磁力や容量電荷を変化させて振動片を振動
させ、励振手段を構成することもできる。振動検出手段
と歪み検出手段についても同様であり、振動片の振動状
態と支持部の歪み程度を、ピエゾ素子(PZT)等の圧
電素子や電極を介した圧電効果により、或いは誘導磁力
や容量電荷の変化により検出するようそれぞれの検出手
段を構成すればよい。
【0014】
【0015】こうした振動ジャイロにおいて、歪み検出
手段の検出した歪み度合いに基づいて、制御手段によ
り、支持部から一方の側に突出した振動片における励振
手段を制御する。この歪み度合いは、既述したように支
持部から一方の側に突出した振動片が振動する際のその
振動の程度に応じた大きさであるため、励振手段への制
御信号を所定の出力レベルとして励振手段に出力でき、
前記一方の側の前記一つの振動片に前記X軸に沿った振
動を励起してこれをX軸に沿った振動を定常的な振動に
する。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係る振動ジャイロの好適な実
施例について、図面に基づき説明する。図1は、実施例
の振動ジャイロ10の全体構成を示すブロック図であ
る。図示するように、振動ジャイロ10は、中央が開口
した枠体12を有し、この枠体12の開口の内部に、4
本の振動片14,16,18,20をH字状に支持して
備える。これら各振動片は支持体22から突出されてお
り、この支持体22を挟んで振動片14と振動片18と
が、振動片16と振動片20とが対称に位置する。そし
て、支持体22は、その中央から図でいう左右に延びた
連結片24,26により枠体12に固定・支持されてい
る。なお、枠体12は、図示しないケーシングに固定さ
れている。
【0017】この振動ジャイロ10は、単結晶体である
水晶の板材(水晶板)をそのZカット面のエッチングを
経て形成されており、上記の各振動片は正方断面となる
ようその幅が定められている。このように振動ジャイロ
10は振動の伝播が可能な水晶板から形成されているの
で、ある振動片、例えば振動片14が図中に示す直交座
標軸におけるX軸に沿って振動すれば、当該振動は支持
体22を経て振動片18に伝播する。よって、振動片1
4が継続してX軸に沿って振動していれば、この振動片
14と振動片18とは、振動片14の上記振動の周波数
でX軸に沿って共振することになる。振動片16と振動
片20とについても同様である。
【0018】本実施例では、振動片14と振動片16が
X軸に沿って振動(自励振)する振動片とされ、振動片
18と振動片20が図中に示すY軸に沿って振動した際
のその振動状態を検出するための振動片とされている。
そして、振動片14と振動片18とが対となり、振動片
16と振動片20とが対となる。なお、振動ジャイロ1
0の形成に際しては、振動片14と振動片18および振
動片16と振動片20のX軸方向の共振周波数が一致す
るよう、設計・感度トリミングされている。
【0019】この振動ジャイロ10は、水晶自体が圧電
効果を発揮する材料であるので、振動片14,16に
は、その根本側に、振動片をX軸に沿って励振するため
の励振電極28,30を備える。また、振動片18,2
0には、その根本側に、振動片のY軸に沿った振動の振
動状態を検出するための振動検出電極32,34を備え
る。更に、支持体22には、振動片14,18側と振動
片16,20側とに、この支持片に歪みが生じた場合に
その歪み度合いを検出するための歪み検出電極36,3
8を備える。
【0020】また、振動ジャイロ10は、振動片14,
16をX軸に沿って継続して振動するための励振側回路
40と、振動片18,20がY軸に沿って振動した際の
その振動状態を検出するための検出側回路50とを備え
る。励振側回路40には、励振電極28,30と歪み検
出電極36,38とが接続され、検出側回路50には、
振動検出電極32,34が接続されている。励振側回路
40と検出側回路50の回路構成については後述する。
【0021】次に、上記した各電極の構成について、図
2に示す要部概略斜視図と、その3−3線拡大断面図,
4−4線拡大断面図,5−5線拡大断面図および6−6
線拡大断面図を用いて説明する。これら図面に示すよう
に、励振電極28は、振動片14の上下面(Y軸が直交
するX−Z平面と平行な面)のそれぞれに形成された上
下面電極パターン28a,28bと、振動片14の両側
面(X軸が直交するY−Z平面と平行な面)のそれぞれ
に形成された側面電極パターン28c,28dからな
る。この側面電極パターン28c,28dは、図2に示
すように、振動片14上下面の導通パターン29にて導
通されている。励振電極30も同様の構成を備える。し
かし、後述するように交流電圧の印加を受ける際の励振
電極30の上下面電極パターン30a,30bの極性
は、励振電極28の側面電極パターン28c,28dと
同じとされ、励振電極30の側面電極パターン30c,
30dの極性は、励振電極28の上下面電極パターン2
8a,28bと同じとされている。
【0022】また、振動検出電極32は、振動片18の
上面に並んで形成された並列電極パターン32a,32
bと、下面に並んで形成された並列電極パターン32
c,32dからなる。そして、並列電極パターン32a
は並列電極パターン32cと、並列電極パターン32b
は並列電極パターン32dとそれぞれ対向し(図4参
照)、対向する並列電極パターン同士(32aと32
c,32bと32d)は、振動片18の両側面の導通パ
ターン33にて導通されている(図2は一側面のみ示
す)。振動検出電極34も同様の構成を備える。
【0023】歪み検出電極36は、支持体22の上下面
のそれぞれに形成された上下面電極パターン36a,3
6bと、支持体22の両側面(Z軸が直交するX−Y平
面と平行な面)のそれぞれに形成された側面電極パター
ン36c,36dからなる。歪み検出電極38も同様の
構成を備える。
【0024】そして、支持体22および連結片24,2
6の上下面には、上記した各電極パターンに到る配線が
次のようにして形成されている。つまり、振動片14に
おける励振電極28の上下面電極パターン28aには、
枠体12の左端子部60から配線62が形成されてい
る。この配線62からは、上下面電極パターン28aに
到る手前で配線63が分岐して形成されており、配線6
3は、支持体22の上端面から下面にまで回り込み、振
動片14下面の上下面電極パターン28bに接続されて
いる。振動片16における励振電極30の上下面電極パ
ターン30aには、左端子部64から配線66が形成さ
れている。この配線66から上下面電極パターン30a
の手前で分岐した配線67は、支持体22の下端面から
下面にまで回り込み、振動片16下面の上下面電極パタ
ーン30bに接続されている。また、導通が採られた励
振電極28の側面電極パターン28c,28dには、左
端子部68から配線70が形成されており、励振電極3
0の側面電極パターン30c,30dには、左端子部7
2から配線74が形成されている。
【0025】振動片18における振動検出電極32の導
通が採られた対向する並列電極パターン32b,32d
には、枠体12の右端子部76から配線78が形成され
ている。振動片20における振動検出電極34の導通が
採られた対向する並列電極パターン34a,34cに
は、右端子部80から配線82が形成されている。な
お、振動検出電極32の導通が採られた対向する並列電
極パターン32a,32cと振動検出電極34の導通が
採られた対向する並列電極パターン34b,34dとに
は、各振動片および連結片26下面にて同様に配線が形
成されている。
【0026】また、支持体22における歪み検出電極3
6の上下面電極パターン36aには、枠体12の右端子
部84から配線86が形成されている。歪み検出電極3
6の側面電極パターン36cには左端子部88から配線
90が、側面電極パターン36dには右端子部91から
配線92がそれぞれ形成されている。この場合、支持体
22下面の上下面電極パターン36bには、支持体22
および連結片26下面にて同様に配線が形成されてい
る。
【0027】更に、支持体22における歪み検出電極3
8の上下面電極パターン38aには、右端子部93から
配線94が形成されている。歪み検出電極38の側面電
極パターン38cには左端子部95から配線96が、側
面電極パターン38dには右端子部97から配線98が
それぞれ形成されている。この場合、支持体22下面の
上下面電極パターン38bには、支持体22および連結
片26下面にて同様に配線が形成されている。よって、
連結片26下面には、図4に示すように4本の配線が形
成されることになる。なお、これら電極パターンおよび
配線は、振動ジャイロ10の表面への導電性の薄膜形
成,フォトレジスト処理等の周知の半導体製造技術によ
り形成される。
【0028】そして、上記したそれぞれの端子部を経
て、励振側回路40に励振電極28,30および歪み検
出電極36,38の各電極パターンが接続され、検出側
回路50に振動検出電極32,34の各電極パターンが
接続されている。なお、励振電極28と励振電極30の
励振側回路40への接続は、上記した電極パターンの極
性を配慮して行なわれる。つまり、交流電圧の印加を受
けて励振電極28の上下面電極パターン28a,28b
に正の電荷がかかれば励振電極30の側面電極パターン
30c,30dには正の電荷がかかり、励振電極28の
側面電極パターン28c,28dに負の電荷がかかれば
励振電極30の上下面電極パターン30a,30bには
負の電荷がかかるよう、各電極パターンは接続される。
もっとも、励振電極28と励振電極30について両上下
面電極パターン同士を同じ極性にし、両側面電極パター
ン同士を同じ極性にすることもできる。この場合に、励
振電極28と励振電極30に印加する交流電圧の位相を
180度ずらせばよい。
【0029】次に、この振動ジャイロ10の回路構成に
ついて図1のブロック図を用いて説明する。図示するよ
うに、励振側回路40は、振動片14の励振電極28と
振動片16の励振電極30に交流電圧を同位相で印加す
る励振回路42と、支持体22における歪み検出電極3
6,38から得られた電気信号の直流成分をカット後に
復調する復調調整回路44と、入力した電気信号のレベ
ルにかかわらず一定の出力レベルとするオートマティッ
クゲインコントローラ(AGC)46と、振動片14,
16の共振周波数を中心とした所定幅の周波数の電気信
号を選別するバンドパスフィルタ48とから構成され
る。この場合、復調調整回路44に入力される電気信号
は、支持体22に歪みが起き当該歪みに基づいて水晶の
圧電効果により生じる電気信号を歪み検出電極36,3
8により取りだしたものである。
【0030】この励振側回路40は、励振回路42によ
り、振動片14の励振電極28と振動片16の励振電極
30にこの振動片14,16のX軸方向の共振周波数と
一致する周波数の交流電圧を常時印加する。
【0031】一方、検出側回路50は、振動片18の振
動検出電極32および振動片20の振動検出電極34か
ら得られた電気信号の位相を揃える検出バランス調整回
路51と、この検出バランス調整回路51により調整さ
れた電気信号の出力レベルを増幅する増幅回路53と、
交流電圧である電気信号の負の部分を反転して正電圧と
し、整流作用をはたす同期検波回路55と、正電圧化さ
れた電気信号を整流電圧の電気信号とする積分回路57
と、整流電圧の電気信号の出力レベルを増幅する増幅出
力回路59とから構成される。
【0032】励振回路42から交流電圧の印加された振
動片14と振動片16とは、水晶の逆圧電効果により電
圧に応じた振幅で振動(自励振)を起こし、その電極の
構成から、図中X軸方向に沿ってその共振周波数で振動
する。そして、この振動片14,16のX軸に沿った振
動は他の振動片18,20に支持体22を経て伝播し、
振動片14と振動片18とが対となり、振動片16と振
動片20とが対となって、これら対の振動片はX軸に沿
って共振する。この場合、振動片14の励振電極28と
振動片16の励振電極30における上記した電極パター
ンの極性により、図7の模式図に示すように、振動片1
4,16はX軸において逆符号の向きに互いに振動す
る。そして、この振動が伝播した振動片18,20とに
あっては、上記振動片と共振してX軸に沿って振動し、
その際の振動方向も振動片14,16と同様、X軸にお
いて逆符号の向きとなる。
【0033】自励振する側の振動片14,16と共振す
る側の振動片18,20とがこのようにX軸に沿って振
動すると、図7に示すように、支持体22には各振動片
の振動に伴って圧縮・引張変形が起こり歪みが生じる。
この歪みに伴い水晶の圧電効果により得られた電荷の変
化は、歪み検出電極36,38を経てその歪み度合いに
応じた交流電圧の電気信号として得られる。この電気信
号は、復調調整回路44により直流成分がカットされて
復調され、AGC46により出力レベルを一定(振動片
14,16の共振周波数を中心とした所定幅)にされ
る。そして、バンドパスフィルタ48により共振周波数
を中心とした所定幅の電気信号が選別され、励振回路4
2により選別された電気信号が振動片14,16におけ
る励振電極28,30に印加される。
【0034】振動片14,16がX軸に沿って振動する
際の振動周波数や振幅は、水晶の温度に起因して環境温
度に応じて変化するが、この振動振幅の変化は、支持体
22の圧縮・引張変形、延いては支持体22の歪み度合
いに相関関係を持って反映される。従って、振動片1
4,16における励振電極28,30には、振動片1
4,16の共振周波数で、かつ一定レベルの交流電圧が
常時その位相を180度ずらして印加される。このた
め、自励振側の振動片14,16は、X軸方向の共振周
波数で定常的に一定の振幅で振動を継続し、共振側の他
の2本の振動片18,20もX軸に沿って継続して振動
(共振)する。
【0035】また、振動片14,16の振動が振動片1
8,20に伝播してこの両振動片がX軸に沿って継続し
て振動している状態にあるときに、振動ジャイロ10に
X−Y平面に直交するZ軸の回りに回転角速度ωが作用
すると、振動片18,20は、式F=2mV・ωで表わ
されるコリオリの力Fを受けてY軸に沿って振動する。
この場合、振動片18と振動片20の振動方向はX軸に
おいて逆符号の向きであることから、振動片18と振動
片20とがコリオリの力Fを受けてY軸に沿って振動す
る際の振動方向も、Y軸において逆符号の向きとなる。
【0036】ここで、mは振動片18,20の振動部分
の質量、Vは振動部分の速度である。この振動部分の速
度Vは、式V=Aω・cos ωtで表わされ、回転角速度
ωが一定のときには振動片18,20のX軸方向の振動
の振幅Aに比例する。従って、コリオリの力Fは振動片
18,20のX軸方向の振動の振幅Aを大きくすること
により大きくすることができる。
【0037】このように振動片18,20がコリオリの
力Fを受けてY軸に沿って振動すると、振動片18,2
0は、振動片14,16から伝播したX軸方向の振動と
Y軸方向の振動とにより、全体として楕円運動を起こ
す。振動片18,20における振動検出電極32,34
からは、この楕円運動のY軸方向成分の振動に伴う各振
動片の圧縮・引張変形に応じた交流電圧の電気信号(水
晶の圧電効果による電荷の変化)が得られる。この電気
信号は、振動片18,20のY軸に沿った振動の振幅を
反映したものであるので、振幅が大きくなれば大きな出
力レベルの電気信号となる。従って、検出感度を高くす
るために電気信号の出力レベルを大きくするには、振動
片18,20のY軸に沿った振動振幅を大きくすること
が望ましい。
【0038】振動片18,20の振動検出電極32,3
4から得られた電気信号は、検出バランス調整回路51
に入力され、この検出バランス調整回路51では、各振
動検出電極から得られた電気信号の位相が揃えられる。
増幅回路53では、電気信号の出力レベルが増幅され
る。同期検波回路55では、励振回路42の参照信号と
同期して交流電圧である電気信号を検波して正電圧とす
る。積分回路57では、正電圧化された電気信号を整流
電圧の電気信号とする。整流電圧の電気信号は、増幅出
力回路59により増幅されて出力される。つまり、コリ
オリの力Fによる振動片18,20のY軸に沿った振動
の振動状態を反映した電気信号が、検出側回路50の検
出バランス調整回路51等を経て、Z軸回りの回転角速
度ωの方向と大きさを表わすリニアな電気信号として図
示しない電子制御装置に出力される。このため、振動ジ
ャイロ10を車両に搭載すれば、車両の旋回方向とその
単位時間当たりの大きさを検出することができる。
【0039】以上説明したように、本実施例の振動ジャ
イロ10では、振動片14,16のX軸に沿った定常的
な振動を励起するための電極(いわゆるフィードバック
電極)をこれら振動片には必要とせず、支持体22に歪
み検出電極36,38として設けた。従って、本実施例
の振動ジャイロ10によれば、自励振側および共振側の
振動片における電極構成を簡略化することができる。し
かも、振動片14,16を支持体22の歪み度合いに基
づいて振動させることで、環境温度の影響を排除して振
動片14,16を定常的に一定振幅で振動させることが
できる。そして、この定常的な振動をコリオリの力の検
出用の振動片18,20に伝播して振動片18,20を
共振させることができる。このため、本実施例の振動ジ
ャイロ10によれば、電極構成の簡略化に加え、コリオ
リの力の検出感度の向上を図ることができる。
【0040】また、振動ジャイロ10では、図7に示す
ように、検出用の振動片18,20が振動片14,16
の振動の伝播を受けてX軸に沿って共振する際の振動の
向きを逆にすることができる。このため、振動ジャイロ
10では、この振動ジャイロ10がZ軸回りに回転して
振動片18,20が回転角速度を受けたときにこの両振
動片に作用するコリオリの力の方向を逆にすることがで
きる。よって、本実施例の振動ジャイロ10では、振動
片にZ軸回りの回転に基づかない外乱、例えば車両であ
れば車両旋回に基づかない横加速度等の外乱が加わって
振動片が撓んでも、この撓みによる出力は相殺される。
この結果、本実施例の振動ジャイロ10によれば、コリ
オリの力の検出感度、延いては回転角速度ωの方向およ
びその大きさの検出感度をより一層向上させることがで
きる。
【0041】また、振動ジャイロ10では、X軸に沿っ
た振動を励起する振動片14,16には自励振用の励振
電極28,30のみを、振動の伝播を受け共振しコリオ
リの力の検出側の振動片18,20には検出用の振動検
出電極32,34のみを設けるだけでよい。このため、
本実施例の振動ジャイロ10によれば、一つの振動片に
複数の電極を設ける必要がないので、振動ジャイロの構
成をより簡略化することができると共に、振動片ごとの
電極数の削減を通して小型化を図ることができる。
【0042】また、本実施例の振動ジャイロ10では、
各振動片が振動した際の歪が著しい振動片の根元側に励
振電極28,振動検出電極32等の該当する電極を独立
して設けることができる。このため、本実施例の振動ジ
ャイロ10によれば、励振電極28,30により振動片
14,16を効率よく振動させることができると共に、
コリオリの力、延いては回転角速度ωの方向およびその
大きさを振動検出電極32,34により感度よく検出で
きる。
【0043】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0044】例えば、振動ジャイロ10の形成に際して
は水晶に限られるのではない。具体的には、振動を伝播
する金属、例えばジュラルミン等の軽合金の板材から図
1に示す形状に適宜な機械加工を経て振動ジャイロ10
を形成することもできる。この場合には、図8に示すよ
うに、振動片14,16には、その側面に当該振動片を
X軸に沿って振動させる一対のピエゾ素子128,13
0を貼着・固定し、振動片18,20には、その上下面
に当該振動片がY軸に沿って振動した際の振動状態を検
出するための一対のピエゾ素子132,134を貼着・
固定する。また、支持体22には、振動片14,18側
および振動片16,20側の両側面に、支持体22に起
きた歪みの度合いを検出するための一対のピエゾ素子1
36,138を貼着・固定する。
【0045】そして、振動片14,16のピエゾ素子1
28,130を励振側回路40の励振回路42に、振動
片18,20のピエゾ素子132,134を検出側回路
50の検出バランス調整回路51に、支持体22のピエ
ゾ素子136,138を励振側回路40の復調調整回路
44に替わる検出バランス調整回路に接続する。なお、
この復調調整回路44に替わる検出バランス調整回路で
は、一対のピエゾ素子136,138により各対におけ
る一のピエゾ素子からの電気信号を反転して位相が揃え
られる。検出側回路50の検出バランス調整回路51で
も同様である。
【0046】また、振動ジャイロ10の振動片14,1
6をX軸に沿って振動させるに当たり、このX軸を両振
動片の並びに沿った方向の軸とし(図1,図2参照)、
振動片14,16をその並びに沿って振動させたがこれ
に限るわけではない。つまり、X軸を振動片14,16
の並びに沿った方向と直交する方向の軸(図1および図
2に表記したY軸)とすることもできる。この場合に
は、振動片14,16の電極パターンを変更し、振動片
14,16を振動片の並びに沿った方向と交差する方向
に沿って振動させるよう構成することもできる。
【0047】また、振動ジャイロ10では、支持体22
の両側に振動片14,16および振動片18,20を突
出させたH字状の振動ジャイロとして構成としたが、支
持体22の両側に1本ずつの振動片を突出させて両振動
片を共振可能にした参考例とすることもできる。更に
は、振動ジャイロ10を、図9に示すような参考例と
ることもできる。つまり、この参考例の振動ジャイロ1
0Aは、支持体22Aからは同じ側に振動片14Aと振
動片16Aとを突出して備え、振動片14Aには励振電
極28Aと振動検出電極32Aとを、振動片16Aには
励振電極30Aと振動検出電極34Aとを、支持体22
Aには歪み検出電極36Aを有する。この振動ジャイロ
10Aでは、励振電極28Aと励振電極30Aに印加す
る交流電圧の位相をずらすことで、両振動片をX軸に沿
って共振させ、その際の支持体22Aの歪み度合いを歪
み検出電極36Aで電気信号として得る。そして、この
歪み検出電極36Aからの電気信号に基づき励振電極2
8Aと励振電極30Aへの交流電圧の印加状態を制御す
る。この振動ジャイロ10Aでも、各振動片にはフィー
ドバック電極(歪み検出電極)を必要としないので、振
動片における電極構成の簡略化とコリオリの力の検出感
度の向上とを図ることができる。
【0048】また、図10に示すように、変形すること
もできる。この変形例の振動ジャイロ10Bは、図示し
ないケーシングに固定される枠体12に替えて上下の枠
部12a,12bとし、振動片14〜20をH字状に突
出させてこれら振動片を支持するに当たり、各振動片が
突出した支持体22と連結片24,26とに加え、上下
の枠部12a,12bの間に配設した連結細幅片24
a,26aを用いる。この連結細幅片24a,26aに
おける連結片24,26連結箇所近傍に、歪み検出電極
36,38に替わる歪み検出電極36A,38Bを有す
る。上記構成の振動ジャイロ10Bでは、振動片14〜
20がX軸に沿って励振或いは共振する際に、連結細幅
片24a,26aでは図11の模式図中に矢印で示すよ
うな方向の歪みが起きる。そして、振動ジャイロ10B
では、この連結細幅片24a,26aの歪みの度合い
を、検出電極36A,38Bから電気信号として捕ら
え、この電気信号に基づき振動片14,16への交流電
圧の印加を制御する。この振動ジャイロ10Bにあって
も、各振動片にはフィードバック電極(歪み検出電極)
を必要としないので、振動片における電極構成の簡略化
とコリオリの力の検出感度の向上とを図ることができ
る。
【0049】
【0050】また、支持体22の歪み度合いと、検出用
の振動片18,20のX軸方向の振動の様子とは、共に
振動片14,16がX軸に沿って振動する際のその振動
状態に依存する。その一方、検出用の振動片18,20
からコリオリの力を検出する際のこの振動片の運動(楕
円運動)は、振動片14,16がX軸に沿って振動する
際のその振動状態の影響を受ける。よって、支持体22
の歪み度合いは、コリオリの力を検出するための振動片
18,20の運動(楕円運動のY軸方向成分の振動)と
も関連を持つことになる。このため、振動片18,20
の振動検出電極32,34で検出した振動片18,20
のY軸方向の振動状態を、検出電極36,38により検
出された支持体22の歪み度合いに基づいて補正して、
その補正結果を、振動ジャイロにおけるコリオリの力の
検出結果とするよう構成することもできる。この構成を
採った場合でも、電極構成の簡略化とコリオリの力の検
出感度の向上とを図ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1、第2
の振動ジャイロでは、4本の振動片を支持部から突出し
てH字状をなし、その支持部から一方の側に突出した一
の振動片をX軸(第1の振動ジャイロにあっては、振
動片の並びに沿った方向の軸或いは振動片の並びに沿っ
た方向と直交する方向の軸、第2の振動ジャイロにあっ
ては、振動片の並びに沿った方向の軸)に沿って振動さ
せるに当たり、この振動片の振動の状態に応じて支持部
や連結細幅片に起きた歪み度合いを、支持部や連結細幅
片における連結片連結箇所近傍にて検出する。このた
め、本発明の第1、第2の振動ジャイロでは、支持部か
ら一方の側に突出した前記振動片の振動の様子(振動周
波数や振幅の程度)がこの歪み度合いにより判る。
【0052】そして、本発明の第1、第2の振動ジャイ
ロでは、支持部や連結細幅片の歪みの検出を各振動片か
ら独立して行なうので、各振動片にはこの歪み検出のた
めの構成が不要となる。このため、本発明の第1、第2
の振動ジャイロによれば、その構成を簡略化することが
できる。しかも、本発明の第1、第2の振動ジャイロに
よれば、支持部や連結細幅片の歪み度合いを反映させて
環境温度の影響を排除してコリオリの力の感度向上を図
ることが可能となる。
【0053】本発明の振動ジャイロでは、支持部や連結
細幅片の歪み度合いに基づいて、支持部から一方の側に
突出した振動片をX軸に沿って励振させ、その際には励
振手段への制御信号を所定の出力レベルとして励振手段
に出力することで、支持部から一方の側に突出した振動
片にX軸に沿った振動を励起して、この振動片をX軸に
沿って定常的に振動させることができる。このため、
発明の振動ジャイロによれば、その構成の簡略化に加
え、環境温度の影響を排除してコリオリの力の検出感度
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の振動ジャイロ10の全体構成を示すブ
ロック図。
【図2】振動ジャイロ10の電極構成を説明するための
要部概略斜視図。
【図3】図2における3−3線拡大断面図。
【図4】図2における4−4線拡大断面図。
【図5】図2における5−5線拡大断面図。
【図6】図2における6−6線拡大断面図。
【図7】振動ジャイロ10の振動片14,16をX軸に
沿って振動させた場合の各振動片の振動の様子と支持体
22に起きる歪みの様子を模式的に説明するための模式
図。
【図8】振動ジャイロ10の変形例を示す概略平面図。
【図9】振動ジャイロ10の参考例である振動ジャイロ
10Aを示す概略平面図。
【図10】振動ジャイロ10の変形例である振動ジャイ
ロ10Bを示す概略平面図。
【図11】変形例の振動ジャイロ10Bの振動片14,
16をX軸に沿って振動させた場合の各振動片の振動の
様子と連結細幅片24a,26aに起きる歪みの様子を
模式的に説明するための模式図。
【符号の説明】
10…振動ジャイロ 10A…振動ジャイロ 10B…振動ジャイロ 12…枠体 12a,12b…枠部 14,16,18,20…振動片 14A…振動片 16A…振動片 22…支持体 22A…支持体 24,26…連結片 24a,26a…連結細幅片 28,30…励振電極 28A…励振電極 30A…励振電極 32,34…振動検出電極 34A…振動検出電極 36,38…歪み検出電極 36A,38B…歪み検出電極 40…励振側回路 50…検出側回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−113645(JP,A) 特開 平2−268223(JP,A) 特開 平2−163607(JP,A) 特開 平3−120415(JP,A) 特開 昭64−59006(JP,A) 特開 昭63−172914(JP,A) 特開 平3−138513(JP,A) 特開 平4−29012(JP,A) 実開 平5−84815(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 19/00 - 19/72 G01P 9/00 - 9/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4本の振動片を支持部から突出してH字
    状に備える振動ジャイロであって、 前記支持部の中央から前記振動片に沿って両側に延び、
    前記支持部を固定体に固定・支持する連結片と、 前記H字状をなすよう前記支持部から一方の側に突出し
    た2本の振動片の少なくとも一つの振動片に設けられ、
    前記一方の側の前記一つの振動片を、前記振動片の並び
    に沿った方向の軸或いは前記振動片の並びに沿った方向
    と直交する方向の軸であるX軸に沿って振動させる励振
    手段と、 前記H字状をなすよう前記支持部から他方の側に突出し
    た2本の振動片の少なくとも一つの振動片に設けられ、
    前記他方の側の前記一つの振動片が前記X軸と直交する
    Y軸に沿って振動したときの振動状態を検出する振動検
    出手段と、 前記支持部に設けられ、前記一方の側の前記一つの振動
    片が振動する際の前記支持部の歪み度合いを検出する歪
    み検出手段とを備え、 前記歪み検出手段は、前記支持部における前記連結片の
    突出部分の両側に配設されていることを特徴とする振動
    ジャイロ。
  2. 【請求項2】 4本の振動片を支持部から突出してH字
    状に備える振動ジャイロであって、 前記支持部の中央から前記振動片に沿って両側に延び、
    前記支持部を固定体に対して支持するための連結片と、 前記H字状をなすよう前記支持部から一方の側に突出し
    た2本の振動片の少なくとも一つの振動片に設けられ、
    前記一方の側の前記一つの振動片を、前記振動片の並び
    に沿った方向のX軸に沿って振動させる励振手段と、 前記H字状をなすよう前記支持部から他方の側に突出し
    た2本の振動片の少なくとも一つの振動片に設けられ、
    前記他方の側の前記一つの振動片が前記X軸と直交する
    Y軸に沿って振動したときの振動状態を検出する振動検
    出手段と、 前記連結片の末端が接合されると共に前記固定体にも接
    合されて対向し、前記一方の側の前記一つの振動片の振
    動に伴って歪み変形する細幅の連結細幅片と、 前記対向するそれぞれの連結細幅片に設けられ、前記一
    方の側の前記一つの振動片が振動する際の前記連結細幅
    片の歪み度合いを検出する歪み検出手段とを備え、 前記歪み検出手段は、それぞれの前記連結細幅片におけ
    る連結片連結箇所近傍に配設されていることを特徴とす
    る振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の振動ジャイ
    ロであって、 前記歪み検出手段の検出した歪み度合いに基づいて、前
    記一方の側の前記一つの振動片における前記励振手段を
    制御する制御手段を有し、 該制御手段は、前記励振手段への制御信号を所定の出力
    レベルとして前記励振手段に出力し、前記一方の側の前
    記一つの振動片に前記X軸に沿った振動を励起する、振
    動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の振動ジャイ
    ロであって、 前記歪み検出手段の検出した歪み度合いに基づいて、前
    記他方の側の前記一つの振動片における前記振動検出手
    段の振動状態検出結果を補正する補正手段を有する、振
    動ジャイロ。
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