JPH09159460A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JPH09159460A
JPH09159460A JP7344474A JP34447495A JPH09159460A JP H09159460 A JPH09159460 A JP H09159460A JP 7344474 A JP7344474 A JP 7344474A JP 34447495 A JP34447495 A JP 34447495A JP H09159460 A JPH09159460 A JP H09159460A
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shaped electrode
axis
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electrode
wedge
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Kazufumi Moriya
和文 森屋
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に対するX軸方向の振動板の振動を大き
くすることにより、Z軸周りに加わる角速度による振動
板の変位を大きくし、検出感度を高める。 【解決手段】 基板22上に形成した振動発生部37の
可動側振動用楔状電極27のL形電極板28と、固定側
振動用楔状電極31のL形電極板33の形状を互いに離
間して噛合するように形成する。電極27と31に振動
駆動信号を印加し折曲部の伸長方向となる矢示a方向に
振動板26を大きく振動させる。これにより、Z軸周り
の角速度ΩZ が加わったときには、コリオリ力により振
動板26がY軸方向に大きく変位し、この変位を変位検
出部38で高精度に検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば回転体に加
わる角速度を検出するのに用いて好適な角速度センサに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、角速度センサはX軸,Y軸,Z
軸の3軸方向において、振動板をある方向軸、例えばX
軸に対して一定の振動(励振)を与えた状態で、外部か
らZ軸周りの回転力を加えると、振動板にコリオリ力
(慣性力)が作用して該振動板はY軸方向に振動する。
そして、このコリオリ力に振動板のY軸方向の変位を圧
電抵抗、静電容量等の変化として検出するのが角速度セ
ンサである。その一例として、特開昭61−13971
9号公報、特開昭61−114123号公報、特開平6
−123632号公報等に記載された片持梁や両持梁形
式の角速度センサが広く知られている。
【0003】これらの形式のうち、従来技術による角速
度センサとして特開平6−123632号公報に示され
た角速度センサを図17および図18に示し説明する。
【0004】図中、1は従来技術による角速度センサ、
2は該角速度センサ1の本体をなす矩形状に形成された
基板をそれぞれ示し、該基板2は例えば高抵抗なシリコ
ン材料によって形成されている。
【0005】3は基板2上にP,B,Sb等がドーピン
グされた低抵抗なポリシリコンまたは単結晶シリコン等
によって形成された可動部を示し、該可動部3は基板2
の四隅に位置して該基板2上に設けられた4個の支持部
4,4,…と、該各支持部4から中央部に向け、X軸と
平行になる部分とY軸と平行になる部分を有するように
L字状に折曲して形成された4本の支持梁5,5,…
と、該各支持梁5によってX軸とY軸方向に変位可能に
支持され、前記基板2の表面から離間した状態で支持さ
れた矩形状の振動板6とからなっている。そして、X軸
方向となる該振動板6の前,後両側面には、複数の電極
板7A,7A,…(4本)からなる可動側振動用くし状
電極7,7が突出形成され、Y軸方向となる左,右両側
面には複数の電極板8A,8A,…(4本)からなる可
動側検出用くし状電極8,8が突出形成されている。
【0006】そして、可動部3は各支持部4のみが基板
2に固着され、各支持梁5と振動板6は前記基板2から
所定間隔を離間した状態で4点支持されている。また、
各支持梁5はL字状に形成されているから、Y軸に平行
な部分を撓ませることにより振動板6をX軸方向に変位
させ、X軸に平行な部分を撓ませることにより振動板6
をY軸方向に変位させることができる。
【0007】9,9は振動板6を前,後両側で挟むよう
に基板2上に設けられた一対の固定側振動用くし状電極
を示し、該各固定側振動用くし状電極9は振動板6の
前,後に位置して基板2上に設けられた固定部9A,9
Aと、前記可動側振動用くし状電極7の各電極板7Aと
隙間をもって対面するように、該各固定部9Aに突出形
成された4本の電極板9B,9B,…とからなる。
【0008】10,10は振動板6を左,右両側で挟む
ように基板2上に設けられた一対の固定側検出用くし状
電極を示し、該各固定側検出用くし状電極10は振動板
6の左,右に位置して基板2上に設けられた固定部10
A,10Aと、前記可動側検出用くし状電極8の各電極
板8Aと隙間をもって対面するように、該各固定部10
Aに突出形成された4本の電極板10B,10B,…と
からなる。
【0009】11,11は振動発生手段となる振動発生
部を示し、該各振動発生部11は可動側振動用くし状電
極7と固定側振動用くし状電極9とから構成され、該可
動側振動用くし状電極7の各電極板7Aと、固定側振動
用くし状電極9の各電極板9Bとの間にはそれぞれ等し
い隙間が形成されている。ここで、可動側振動用くし状
電極7と各固定側振動用くし状電極9との間に逆位相と
なる周波数fの振動駆動信号を印加すると、前,後に位
置した各電極板7A,9B間には静電引力が交互に発生
し、各振動発生部11で接近,離間を交互に繰り返す。
これによって、振動板6はX軸をなす矢示a方向に振動
するようになっている。
【0010】12,12は変位検出手段となる変位検出
部を示し、該各変位検出部12は可動側検出用くし状電
極8と固定側検出用くし状電極10とからなり、該可動
側検出用くし状電極8の各電極板8Aと、固定側検出用
くし状電極10の各電極板10Bとの間にはそれぞれ隙
間寸法d0 が形成され、該電極8,10は検出用の平行
平板コンデンサとして構成され、当該各変位検出部12
は各電極板8A,10B間の有効面積の変化を静電容量
の変化として検出する。
【0011】このように構成される角速度センサ1にお
いては、各振動発生部11に逆位相となる周波数fの振
動駆動信号を印加すると、各電極板7A,9B間には静
電引力が前,後の振動発生部11,11に対して交互に
作用し、振動板6はX軸となる矢示a方向に接近,離間
を繰返して振動する。
【0012】この状態で角速度センサ1にZ軸周りの角
速度Ωが加わると、Y軸方向にコリオリ力(慣性力)が
発生して振動板6をY軸方向に下記の数2に示すような
コリオリ力Fで振動する。
【0013】ここで、各振動発生部11によって振動板
6をX軸方向に移動させる変位xとその速度Vは、次の
数1のようになる。
【0014】
【数1】 ただし、A:振動板6の振幅 f:振動駆動信号の周波数
【0015】さらに、振動板6をX軸方向に変位x,速
度Vで振動させたときに、Z軸周りに加わる角速度Ωか
ら発生するY軸方向のコリオリ力Fは数2のようにな
る。
【0016】
【数2】 ただし、m:振動板6の質量
【0017】そして、振動板6は数2のコリオリ力Fに
よってY軸方向に振動し、この振動板6による振動変位
を、各変位検出部12では可動側検出用くし状電極8と
固定側検出用くし状電極10との間の静電容量の変化と
して検出し、Z軸周りの角速度Ωを検出することができ
る。
【0018】なお、各振動発生部11は、各電極板7A
からなる可動側振動用くし状電極7と、各電極板9Bか
らなる固定側振動用くし状電極9とから構成したから、
電極7,9間の対面する有効面積を大きく確保すること
ができる。これにより、各振動発生部11に振動駆動信
号を印加したときには、各電極板7A,9B間に発生す
る静電引力を大きくして振動板6を矢示a方向に大きく
振動させる。
【0019】一方、各変位検出部12は、各電極板8A
からなる可動側検出用くし状電極8と、各電極板10B
からなる固定側検出用くし状電極10とから構成したか
ら、電極8,10間の対面する有効面積を大きくでき
る。これにより、各変位検出部12によってY軸方向に
変位する振動板6の変位量を、各電極板8A,10B間
の有効面積の変化を静電容量の変化として検出すること
ができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による角速度センサ1の検出感度を高めることを
前記数2に着目して考えると、振動板6の振幅Aを大き
くすればよいことがわかる。その具体的方法としては、
振動発生部11に印加される振動駆動信号の電圧値を大
きくすればよい。
【0021】しかし、振動板6のX軸方向の振幅Aの最
大幅は、変位検出部12を構成する各電極板8A,10
Bの隙間寸法d0 によっても規制されているため、振動
板6の振幅Aを大きくするにはこの隙間寸法d0 を大き
くしなければならない。このため、電極板8A,10B
間の隙間寸法d0 を広げると、隙間寸法d0 に反比例し
て有効面積に比例する静電容量は小さくなり、変位検出
部12で検出される静電容量値は小さくなる。
【0022】従って、従来技術による角速度センサ1で
は、検出感度を高めるために隙間寸法d0 を大きくする
と、検出静電容量が小さくなってしまい、逆に隙間寸法
d0を小さくすると大きな振幅Aを得ることができず、
簡単な設計変更では検出感度を高めることができないと
いう問題がある。
【0023】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は振動板の振動を大きくすること
によって検出感度を高めることのできる角速度センサを
提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明が採用する角速度
センサは、基板と、基端側が該基板側に固着された支持
梁と、該支持梁の先端側に位置して前記基板の表面から
離間した状態でX軸,Y軸方向に変位可能に設けられた
振動板と、該振動板をX軸とY軸のうち一方の軸方向に
振動させる振動発生手段と、該振動発生手段によって前
記振動板をX軸とY軸のうち一方の軸方向に振動させた
状態で、Z軸周りの角速度が加えられたとき、この角速
度の変化に対応するX軸とY軸のうち他方の軸方向の変
位量を検出する変位検出手段とから構成している。
【0025】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明では、前記振動発生手段は前記振動板の
少なくとも一辺に突出して設けられ、X軸方向とY軸方
向の成分を有する可動側楔状電極と、該可動側楔状電極
と隙間をもって対面するように前記基板側に設けられ、
X軸方向とY軸方向の成分を有する固定側楔状電極とか
ら構成し、前記変位検出手段は前記振動板の可動側楔状
電極と直交する少なくとも他の一辺に突出して設けられ
た可動側くし状電極と、該可動側くし状電極と隙間をも
って対面するように前記基板側に設けられた固定側くし
状電極とから構成したことにある。
【0026】上記構成により、振動発生手段の可動側楔
状電極と固定側楔状電極との間に振動駆動信号を入力す
ると、該可動側楔状電極,固定側楔状電極間のそれぞれ
対面するX軸方向とY軸方向の成分間に静電引力が発生
し、該静電引力によって可動側楔状電極は固定側楔状電
極に対して近接,離間し、X軸とY軸のうち一方の軸方
向に振動板を振動させる。一方、変位検出手段では前記
振動板に形成した可動側くし状電極と固定側くし状電極
との間の静電容量によって変位を検出するから、例えば
X軸方向に振動させた状態で、Z軸周りの角速度が加わ
ると、この角速度に応じて振動板はY軸方向に変位し、
この変位量を前記変位検出手段によって検出し、Z軸周
りに加わる角速度を検出する。さらに、変位検出手段を
構成する可動側くし状電極と固定側くし状電極とは、振
動発生手段によって振動板が振動する振動方向と同一方
向に延びる部分を有するから、振動板の振幅が変位検出
手段を構成するくし状電極板によって規制されないよう
にすることができる。
【0027】請求項2の発明では、前記変位検出手段は
前記振動板の少なくとも一辺に突出して設けられ、X軸
方向とY軸方向の成分を有する可動側楔状電極と、該可
動側楔状電極と隙間をもって対面するように前記基板側
に設けられ、X軸方向とY軸方向の成分を有する固定側
楔状電極とから構成し、前記振動発生手段は前記振動板
の可動側楔状電極と直交する少なくとも他の一辺に突出
して設けられた可動側くし状電極と、該可動側くし状電
極と隙間をもって対面するように前記基板側に設けられ
た固定側くし状電極とから構成したことにある。
【0028】上記構成により、振動発生手段の可動側く
し状電極と固定側くし状電極との間に振動駆動信号を入
力すると、該可動側くし状電極,固定側くし状電極間の
それぞれ対面するX軸方向とY軸方向の成分間に静電引
力が発生し、該静電引力によって可動側くし状電極は固
定側くし状電極に対して近接,離間し、X軸とY軸のう
ち一方の軸方向に振動板を振動させる。一方、変位検出
手段では前記振動板に形成した可動側楔状電極と固定側
楔状電極との間のそれぞれ対面するX軸方向とY軸方向
の成分間の静電容量によって変位を検出するから、例え
ばX軸方向に振動させた状態で、Z軸周りの角速度が加
わると、この角速度に応じて振動板はY軸方向に変位
し、この変位量を前記変位検出手段によって検出し、Z
軸周りに加わる角速度を検出する。さらに、変位検出手
段を構成する可動側楔状電極と固定側楔状電極とは、振
動発生手段によって振動板が振動する振動方向と同一方
向に延びる部分を有するから、振動板の振幅が変位検出
手段を構成する楔状電極板によって規制されないように
することができる。
【0029】請求項3の発明では、前記振動板は外枠体
と該外枠体の内部に連結梁を介してZ軸方向に変位する
振動子とから構成し、該振動子に形成した可動側電極と
該可動側電極に隙間をもって対面するように前記基板に
設けた固定側電極とにより、前記振動発生手段によって
前記振動板をX軸とY軸のうち一方の軸方向に振動させ
た状態で、X軸とY軸のうち他方の軸周りの角速度が加
えられたとき、この角速度の変化に対応するZ軸方向の
変位量を検出するZ軸方向変位検出手段を構成したこと
にある。
【0030】上記構成により、振動発生手段によって振
動板を例えばX軸方向に振動させた状態で、Y軸周りの
角速度が加わると、振動子にはZ軸方向の変位が発生
し、この変位をZ軸方向変位検出手段では、振動子側の
可動側電極と基板側の固定側電極との隙間寸法の変化を
静電容量の変化として検出する。
【0031】請求項4の発明では、前記可動側楔状電極
と固定側楔状電極は、X軸方向の成分とY軸方向の成分
を有する複数個の電極板からなり、前記可動側楔状電極
を構成する電極板と固定側楔状電極を構成する電極板と
は隙間をもって対面させる構成としたから、可動側楔状
電極と固定側楔状電極とを振動発生手段として用いた場
合には、各電極間に振動駆動信号を入力すると、各電極
板間で静電引力が働き、振動板をX軸方向に振動させ
る。一方、可動側楔状電極と固定側楔状電極とを変位検
出手段として用いた場合には、各電極間の離間寸法の変
位に対応した静電容量の変化を検出できる。
【0032】請求項5の発明では、前記可動側楔状電極
を構成する電極板と固定側楔状電極を構成する電極板
は、前記振動板から突出して設けられたY軸方向の成分
となる突出部と、該突出部の先端から折曲して形成され
たX軸方向の成分となる折曲部とから構成したことにあ
る。
【0033】上記構成により、可動側楔状電極を構成す
る電極板と固定側楔状電極を構成する電極板とは互いに
離間して噛合するように配設され、可動側楔状電極と固
定側楔状電極とを振動発生手段として用いた場合には、
可動側楔状電極と固定側楔状電極との間に振動駆動信号
を入力すると、可動側楔状電極の電極板の突出部と対向
する固定側楔状電極の電極板の突出部との間、可動側楔
状電極の電極板の折曲部と対面する固定側楔状電極の電
極板の折曲部との間に静電引力が発生し、該静電引力に
よって可動側楔状電極は固定側楔状電極に対して各折曲
部の伸長する方向に近接して振動板をX軸方向に振動さ
せる。一方、可動側楔状電極と固定側楔状電極とを変位
検出手段として用いた場合には、可動側楔状電極の電極
板の折曲部と対面する固定側楔状電極の電極板の折曲部
との間の離間寸法の変位を静電容量の変化として検出で
きる。
【0034】請求項6の発明では、前記振動発生手段は
前記振動板の平行な2辺に位置して設けることにより、
振動板に形成した可動側楔状電極と基板側に形成した固
定側楔状電極との有効面積を大きくでき、振動発生手段
によってX軸方向に振動する振幅を大きくできる。
【0035】請求項7の発明では、前記変位検出手段は
前記振動発生手段に直交する振動板の他の2辺に位置し
て設けることにより、振動板に形成した可動側くし状電
極と基板側に形成した固定側くし状電極との有効面積を
大きくでき、該変位検出手段から検出される静電容量を
大きくできる。
【0036】請求項8の発明では、前記変位検出手段の
後段に、角速度による変位量を静電容量の変化として検
出する静電容量検出手段と、該静電容量検出手段から出
力される静電容量の変化に基づいて変位量を零とするよ
うな制御信号を前記変位検出手段に印加する制御手段と
を設け、該制御手段から出力される制御信号によって角
速度による変位量を検出するようにしたから、前記静電
容量検出手段と制御手段とは、角速度による変位を阻止
するサーボ機構として構成され、該サーボ機構は変位し
ようとするときに、この力を打消すように制御手段から
変位検出手段に変位に反発する静電力を発生させる制御
信号を入力し、この制御信号は加わる角速度に応じた信
号となる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施例を図1
ないし図16の添付図面に従って詳細に説明する。
【0038】まず、図1ないし図3は本発明による第1
の実施例を示す。なお、実施例では前述した従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0039】図中、21は本実施例による角速度セン
サ、22は該角速度センサ21が形成された従来技術と
同様の基板をそれぞれ示し、該基板22は図1,図2に
示すように、高抵抗を有する単結晶のシリコン材料から
矩形状の板状に形成されている。また、基板22には、
例えば酸化シリコン膜,窒化シリコン膜またはこれらの
複合膜等からなる絶縁膜(図示せず)が表面に形成され
ている。ここで、便宜上、基板22に対して水平方向で
それぞれ直交する方向をX軸,Y軸方向とし、垂直方向
をZ軸方向とする。
【0040】23は基板22上に形成された可動部を示
し、該可動部23は図1に示すように、低抵抗のポリシ
リコン膜をエッチング処理することによって形成され、
基板22の四隅に位置して該基板22上に設けられた4
個の支持部24,24,…と、基端側が該各支持部24
に設けられ、先端側が基板22の中央部に向けて伸長す
る支持梁25,25,…と、該各支持梁25の先端側に
支持され、各支持梁25によってX軸,Y軸方向に変位
可能に設けられた振動板26とからなり、該振動板26
の直交する2辺には、後述する可動側振動用楔状電極2
7と可動側検出用くし状電極29とがそれぞれ形成され
ている。また、該可動部23は各支持部24のみが基板
22上に固着され、各支持梁25と振動板26は基板2
2と離間した状態で保持されている。
【0041】ここで、前記各支持梁25は、図2に示す
ように各支持部24からそれぞれ1本ずつ伸長し、X軸
と平行になる部分とY軸と平行になる部分を有する略コ
字状に屈曲して形成されている。これにより、該各支持
梁25のX軸に平行な部分を撓ませることにより振動板
26をY軸方向に変位させ、Y軸に平行な部分を撓ませ
ることにより振動板26をX軸方向に変位させ、該各支
持梁25によって振動板26は基板22に対してX軸,
Y軸方向に変位可能に支持されている。
【0042】27は振動板26の左側の一辺に設けられ
た可動側振動用楔状電極を示し、該可動側振動用楔状電
極27は複数の楔形に形成されたL形電極板28,2
8,…(4本)からなり、該各L形電極板28は図3に
示すように、振動板26からY軸方向に突出する突出部
28Aと、該突出部28Aの先端側からX軸方向に延び
る折曲部28Bとから形成されている。
【0043】29は振動板26の前側の一辺に設けられ
た可動側検出用くし状電極を示し、該可動側検出用くし
状電極29は複数個の板状の電極板30,30,…(4
本)からなり、該可動側検出用くし状電極29は可動側
振動用楔状電極27と直交して配置されている。
【0044】31は基板22上で振動板26の左側に位
置して設けられた固定側振動用楔状電極を示し、該固定
側振動用楔状電極31は振動板26の左側に位置して基
板22上に設けられた固定部32と、前記可動側振動用
楔状電極27の各L形電極板28と対向するように、該
固定部32に突出形成された楔形のL形電極板33,3
3,…(4本)とからなり、該各L形電極板33は、固
定部32からY軸方向の振動板26側に向けて突出する
突出部33Aと、該突出部33Aの先端側からX軸方向
に延びる折曲部33Bとから形成されている。
【0045】なお、固定側振動用楔状電極31の各L形
電極板33,可動側振動用楔状電極27の各L形電極板
28は、互いに離間して突出部33A,28Aと折曲部
33B,28Bとがそれぞれ対面した状態で噛合するよ
うに配設されている。そして、固定側振動用楔状電極3
1の折曲部33Bと可動側振動用楔状電極27の折曲部
28Bとの間は隙間寸法d1 となり、一方の折曲部28
Bの先端と対向する突出部33AまでのX軸方向の間隔
は隙間寸法d2 となり、該隙間寸法d2 は振動板26が
矢示a方向に振動するときの最大振幅距離となる。
【0046】34は基板22上で振動板26の前側に位
置して設けられた固定側検出用くし状電極を示し、該固
定側検出用くし状電極34は基板22上に設けられた固
定部35と、前記可動側検出用くし状電極29の各電極
板30と対向するように、該固定部35に突出形成され
た4本の板状の電極板36,36,…とからなる。
【0047】37は振動発生手段となる振動発生部を示
し、該各振動発生部37は可動側振動用楔状電極27と
固定側振動用楔状電極31とから構成され、該振動発生
部37に周波数fの振動駆動信号を印加すると、各L形
電極板28と33との間に静電引力が発生し、この静電
引力によって隙間寸法d2 を伸縮させる矢示a方向に振
動を発生させる。
【0048】38は変位検出手段となる変位検出部を示
し、該変位検出部38は可動側検出用くし状電極29と
固定側検出用くし状電極34とからなり、該可動側検出
用くし状電極29の各電極板30と固定側検出用くし状
電極34の各電極板36との間には隙間寸法d0 が形成
され、該可動側検出用くし状電極29と固定側検出用く
し状電極34によって検出用の平行平板コンデンサを構
成している。そして、該変位検出部38は、各電極板3
0,36間の隙間寸法d0 の変化を静電容量の変化とし
て検出する。
【0049】本実施例による角速度センサ21は上述の
如き構成を有するもので、次にその動作について説明す
る。
【0050】まず、振動発生部37に振動駆動信号を印
加すると、L形電極板28,33間に静電引力が発生し
てこの静電引力によって振動板26を矢示a方向に振動
させる。この状態で、Z軸周りに角速度ΩZ が加わる
と、Y軸方向に変位可能な振動板26に対して角速度Ω
Z の大きさと振動板26の振幅に比例したコリオリ力が
Y軸方向に発生する。
【0051】この結果、振動板26はこのコリオリ力に
よってY軸方向の振動を行い、この変位に応じて固定側
検出用くし状電極34の各電極板36と可動側検出用く
し状電極29の各電極板30との間で近接,離間を繰返
す。そして、変位検出部38では電極板30,36の隙
間寸法d0 の変化を静電容量の変化として検出すること
により、Z軸周りの角速度ΩZ を検出することができ
る。
【0052】然るに、本実施例による角速度センサ21
では、振動発生部37を構成する可動側振動用楔状電極
27の各L形電極板28と、固定側振動用楔状電極31
の各L形電極板33をL字状に形成し、折曲部28Bと
折曲部33Bとが互いに平行で離間した状態で噛合する
ように配設したから、可動側振動用楔状電極27と固定
側振動用楔状電極31との有効面積を大きく確保でき
る。そして、振動発生部37の可動側振動用楔状電極2
7と固定側振動用楔状電極31間に振動駆動信号を入力
したときの静電引力を大きく発生させ、振動板26を矢
示a方向に大きく振動させることができる。
【0053】さらに、振動板26の矢示a方向の振幅を
規制する部分は、一方の折曲部28Bの先端から対向す
る突出部33Aまでの隙間寸法d2 であるが、この隙間
寸法d2 は従来技術よりも大きく確保することができ、
振動板26の振幅を大きくすることができる。
【0054】この結果、前記数2の示すように、振幅A
を大きくすることにより該振動板26に発生するコリオ
リ力によるY軸方向の変位を大きくし、振動板26のY
軸方向の変位を変位検出部38で検出することにより、
Z軸周りの角速度ΩZ の検出感度を高めることができ
る。
【0055】また、振動板26の振動と変位は基板22
に対して水平なX軸,Y軸方向であるから、振動板26
の空気抵抗を低減でき、大気中での使用も可能である。
【0056】次に、図4に本発明による第2の実施例を
示すに、本実施例の特徴は、第1の実施例で述べた角速
度センサ21の変位検出部38の後段に静電容量検出手
段と制御手段からなるサーボ機構を設けたことにある。
なお、本実施例では前述した第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0057】図中、41は変位検出部38の後段に接続
されたサーボ機構41を示し、該サーボ機構41は静電
容量検出回路42とフィードバック電圧演算出力回路4
3とから構成されている。
【0058】ここで、前記静電容量検出回路42は静電
容量検出手段として構成され、変位検出部38の可動側
検出用くし状電極29と固定側検出用くし状電極34の
隙間寸法d0 の変化を可動側検出用くし状電極29と固
定側検出用くし状電極34間の静電容量の変化としてフ
ィードバック電圧演算出力回路43に出力するものであ
る。
【0059】また、前記フィードバック電圧演算出力回
路43は制御手段として構成され、前記静電容量検出回
路42から出力される静電容量の信号に基づいて振動板
26の変位を零にするためのフィードバック電圧VF を
演算し、前記可動側検出用くし状電極29と固定側検出
用くし状電極34間に出力するもので、該フィードバッ
ク電圧VF は振動板26のY軸方向に変位させるコリオ
リ力に比例した出力となる。
【0060】この結果、角速度センサ21では、Z軸周
りの角速度ΩZ が加わると、コリオリ力によって振動板
26はY軸方向に変位しようとするが、サーボ機構41
はY軸方向の変位を打消すためのフィードバック電圧V
F を変位検出部38の電極29,34間に印加している
から、該フィードバック電圧VF を検出することによっ
てZ軸周りの角速度ΩZ を検出することができる。
【0061】然るに、本実施例では、前記サーボ機構4
1によって振動板26のY軸方向の変位を打消すフィー
ドバック電圧VF によって振動板26に加わるコリオリ
力を検出するようにしたから、変位検出部38の可動側
検出用くし状電極29と固定側検出用くし状電極34間
の隙間寸法d0 に関係なく大きな変位量を検出すること
ができる。例えば、角速度センサ21のように、角速度
ΩZ の検出感度を高めるために、振動板26のX軸方向
の振動による振幅を大きくし、角速度ΩZ が加わったと
きのY軸方向の振動板26の変位が変位検出部38の可
動側検出用くし状電極29と固定側検出用くし状電極3
4間の隙間寸法d0 を越えるような場合には、特に有効
である。
【0062】従って、本実施例では、変位検出部38を
構成する可動側検出用くし状電極29,固定側検出用く
し状電極34間の隙間寸法d0 に捕らわれることなく、
振動板26を矢示a方向に大きく振動させることがで
き、より高精度の角速度検出を行うことができる。
【0063】次に、図5ないし図7に本発明による第3
の実施例を示すに、本実施例の特徴は、振動板に基板に
対して垂直方向に変位可能な振動子を形成したことにあ
る。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と同一
の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0064】図中、51は本実施例による角速度センサ
を示し、該角速度センサ51は第1の実施例による角速
度センサ21とほぼ同様に構成しているものの、可動部
23の振動板52の形状が異なっている。
【0065】ここで、前記振動板52は、各支持梁25
の先端側に設けられた矩形状の外枠体53と、基端側が
該外枠体53の内側一辺に固着され、先端側が中央部に
向けて延びる2本の連結梁54,54と、該各連結梁5
4の先端側に位置して設けられた振動子55とからな
り、前記各支持部24,各支持梁25と共に一体形成し
た可動部23を構成している。そして、前記振動子55
は各連結梁54によって片持ち支持されているから、該
振動子55は基板22に対して垂直方向となるZ軸方向
に変位可能に支持されている。なお、可動部23は低抵
抗のポリシリコンまたは単結晶シリコン等によって形成
されているから、振動子55の下面電極55Aは可動側
電極となる。
【0066】図7中の56は基板側電極を示し、該基板
側電極56は基板22上に、例えばP,Sb等の不純物
を高密度にドーピングすることにより導電性を有する電
極として形成されている。
【0067】57は一方の変位検出手段となるY軸方向
変位検出部を示し、該Y軸方向変位検出部57は第1の
実施例で述べた変位検出部38と同様に、可動側検出用
くし状電極29と固定側検出用くし状電極34とからな
り、該可動側検出用くし状電極29の各電極板30と、
固定側検出用くし状電極34の各電極板36との間には
隙間寸法d0 が形成され、該可動側検出用くし状電極2
9と固定側検出用くし状電極34によって検出用の平行
平板コンデンサを構成し、各電極板30,36間の隙間
寸法d0 の変化を静電容量の変化として検出している。
【0068】58は他方の変位検出手段となるZ軸方向
変位検出部を示し、該Z軸方向変位検出部58は振動子
55と基板側電極56とからなり、該振動子55の下面
に形成される下面電極55Aと基板側電極56と間には
隙間寸法d00が形成され、振動子55の下面電極55A
と基板側電極56によって検出用の平行平板コンデンサ
を構成し、振動子55の下面電極55A,基板側電極5
6間の隙間寸法d00の変化を静電容量の変化として検出
する。
【0069】このように、本実施例による変位検出手段
は、Y軸方向変位検出部57によって振動板52のY軸
方向の変位を検出し、Z軸方向変位検出部58によって
振動子55のZ軸方向の変位を検出するようになってい
る。
【0070】本実施例による角速度センサ51は上述の
如き構成を有するもので、次にその動作について説明す
る。
【0071】まず、振動発生部37に振動駆動信号を印
加すると、L形電極板28,33との間に静電引力が発
生し、振動板52は矢示a方向に振動する。この状態
で、Z軸周りに角速度ΩZ が加わると、振動板52は角
速度ΩZ の大きさと振動板52の振幅に比例したコリオ
リ力によってY軸方向に変位する振動を発生する。この
結果、振動板52のY軸方向の変位は、Y軸方向変位検
出部57によって、この隙間寸法d0 の変化を静電容量
の変化として検出することにより、Z軸周りの角速度Ω
Z を検出することができる。なお、Z軸周りの角速度が
加わるときには、振動板52の振動子55はZ軸方向に
は変位しない。
【0072】一方、前述したように振動板52を矢示a
方向に振動させた状態で、Y軸周りの角速度ΩY が加わ
ったときには、振動板52には角速度ΩY の大きさと振
動板52の振幅に比例したコリオリ力がZ軸方向に発生
する。この結果、振動板52の振動子55は各連結梁5
4によってZ軸方向に変位可能になっているから、該振
動子55はZ軸方向に変位する。そして、振動子55の
Z軸方向の変位は、Z軸方向変位検出部58によって、
隙間寸法d00の変化を静電容量の変化として検出し、Y
軸周りの角速度ΩY を検出することができる。
【0073】かくして、本実施例による角速度センサ5
1では、X軸とY軸方向に変位可能な振動板52と、該
振動板52内に位置してX軸とY軸とZ軸の3軸方向に
変位可能な振動子55を設けたから、振動板52をX軸
方向に振動させた状態で、Z軸周りの角速度ΩZ が加わ
ったときにはY軸方向変位検出部56によって振動板5
2のY軸方向の変位として検出し、Y軸周りの角速度Ω
Y が加わったときにはZ軸方向変位検出部57によって
振動子55のZ軸方向の変位として検出するようにした
から、コンパクトな1個の角速度センサ51であっても
2軸方向の角速度を検出でき、その占有面積も小さくす
ることができる。
【0074】次に、図8ないし図10は本発明による第
4の実施例を示すに、本実施例の特徴は、振動発生手段
を振動板の平行する2辺に位置して設け、変位検出手段
を前記振動発生手段に直交する振動板の他の2辺に位置
して設けると共に、前記振動発生手段をなす可動側振動
用楔状電極と固定側振動用楔状電極の各電極板の形状を
略E字状に形成し、それぞれ対向するように突出した突
出部と、該突出部に形成した複数個の折曲部とからな
る。なお、本実施例では前述した第1の実施例と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。
【0075】図中、61は本実施例による角速度センサ
を示し、該角速度センサ61は前述した角速度センサ2
1とほぼ同様に形成されているものの、可動側振動用楔
状電極と固定側振動用楔状電極の各電極板の形状が異な
っている。
【0076】62は振動板26の左,右両側面に設けら
れた可動側振動用楔状電極を示し、該可動側振動用楔状
電極62は複数の略E字状のE形電極板63,63,…
(4本)からなり、該各E形電極板63は図10に示す
ように、Y軸方向に突出する突出部63Aと、該突出部
63AからX軸方向にそれぞれ平行に延びる3本の折曲
部63B,63B,63Bとから形成されている。
【0077】64,64は振動板26の前,後両側面に
設けられた可動側検出用くし状電極を示し、該各可動側
検出用くし状電極64は複数個の板状の電極板65,6
5,…(4本)からなる。
【0078】66,66は基板22上で振動板26を
左,右両側から挟むように設けられた固定側振動用楔状
電極を示し、該各固定側振動用楔状電極66は振動板2
6の左,右に位置して基板22上に設けられた固定部6
7,67と、前記可動側振動用楔状電極62の各E形電
極板63と対向するように、該各固定部67に突出形成
された複数の略E字状のE形電極板68,68,…(4
本)とからなり、該各E形電極板68は、Y軸方向に突
出する突出部68Aと、該突出部68AからX軸方向に
延びる3本の折曲部68B,68B,68Bとから形成
されている。
【0079】なお、固定側振動用楔状電極66の各E形
電極板68と可動側振動用楔状電極62の各E形電極板
63とは互いに離間して噛合するように配設されている
から、対面する固定側振動用楔状電極66の各折曲部6
8Bと可動側振動用楔状電極62の各折曲部63Bとの
間はそれぞれ隙間寸法d1 となり、一方の各折曲部63
Bの先端と対向する突出部68AまでのX軸方向の間隔
は隙間寸法d2 となり、該隙間寸法d2 は振動板26が
矢示a方向の振動を行うときの最大振幅距離となる。
【0080】69,69は基板22上で振動板26の
前,後両側に設けられた固定側検出用くし状電極を示
し、該各固定側検出用くし状電極69は前,後に位置し
て基板22上に設けられた固定部70,70と、前記可
動側検出用くし状電極64の各電極板65と対向するよ
うに、該固定部70に突出形成された電極板71,7
1,…(4本)とからなる。
【0081】72,72は振動発生手段となる振動発生
部を示し、該各振動発生部72は可動側振動用楔状電極
62と固定側振動用楔状電極66とから構成され、該各
振動発生部72に周波数fの振動駆動信号を印加する
と、各E形電極板63,68間に静電引力が発生し、こ
の静電引力によって隙間寸法d2 を伸縮させて矢示a方
向に振動を発生させる。
【0082】73,73は変位検出手段となる変位検出
部を示し、該変位検出部73は可動側検出用くし状電極
64と固定側検出用くし状電極69とからなり、該可動
側検出用くし状電極64の各電極板65と、固定側検出
用くし状電極69の各電極板71との間には隙間寸法d
0 が形成され、該可動側検出用くし状電極64と固定側
検出用くし状電極69によって検出用の平行平板コンデ
ンサを構成し、各電極板65,71間の隙間寸法d0 の
変化を静電容量の変化として検出している。
【0083】本実施例による角速度センサ61はこのよ
うに構成されるが、その検出動作は前述した第1の実施
例による角速度センサ21と同様であるので、その動作
説明は省略する。
【0084】また、本実施例では、振動発生部72を構
成する各E形電極板63と68の形状を、それぞれ離間
して平行となる複数個の折曲部63Bと68Bを有する
ように形成したから、可動側振動用楔状電極62と固定
側振動用楔状電極66によって形成される有効面積を大
きくすることができ、振動発生部72に入力される振動
駆動信号が電気的に振幅の小さな信号であっても、振動
板26を矢示a方向に大きく振動させることができ、検
出感度を高めることができる。
【0085】さらに、図11ないし図13は本発明によ
る第5の実施例を示すに、本実施例の特徴は、第4の実
施例に示した角速度センサ61の振動板26に代えて第
3の実施例に示すようなZ軸方向に変位可能な振動子を
有する振動板を形成したことにある。なお、本実施例で
は、前述した第4の実施例と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0086】図中、81は本実施例による角速度センサ
を示し、該角速度センサ81は第4の実施例による角速
度センサ61とほぼ同様に構成しているものの、可動部
23の振動板82の形状が異なっている。
【0087】ここで、前記振動板82は、各支持梁25
の先端側に設けられた矩形状の外枠体83と、基端側が
該外枠体83の内側に固着され、先端側が中央部に向け
て四方から延びる4本の連結梁84,84,…と、該各
連結梁84の先端側に位置して設けられた振動子85と
からなり、前記各支持部24,各支持梁25と共に一体
形成した可動部23を構成している。そして、前記振動
子85は各連結梁84によって支持されているから、該
振動子85は基板22に対して垂直方向となるZ軸方向
に変位可能に支持されている。なお、前記振動子85の
下面電極85Aは可動側電極となっている。
【0088】図13中の86は固定側電極となる基板側
電極を示し、該基板側電極86は基板22上に、例えば
P,Sb等の不純物を高密度にドーピングすることによ
り導電性を有する電極として形成している。
【0089】87,87は一方の変位検出手段となるY
軸方向変位検出部を示し、該各Y軸方向変位検出部87
は可動側検出用くし状電極64と固定側検出用くし状電
極69とからなり、該可動側検出用くし状電極64の各
電極板65と、固定側検出用くし状電極69の各電極板
71との間には隙間寸法d0 が形成され、該可動側検出
用くし状電極64と固定側検出用くし状電極69によっ
て検出用の平行平板コンデンサを構成し、各電極板6
5,71間の隙間寸法d0 の変化を静電容量の変化とし
て検出している。
【0090】88は他方の変位検出手段となるZ軸方向
変位検出部を示し、該Z軸方向変位検出部88は振動子
85と基板側電極86とからなり、該振動子85の下面
に形成された下面電極85Aと基板側電極86との間に
は隙間寸法d00が形成され、振動子85の下面電極85
Aと基板側電極86によって検出用の平行平板コンデン
サを構成し、振動子85の下面電極85A,基板側電極
86間の隙間寸法d00の変化を静電容量の変化として検
出する。
【0091】このように構成される角速度センサ81で
は、その検出動作は前述した第3の実施例による角速度
センサ51と同様に、Z軸周りの角速度ΩZ とY軸周り
の角速度ΩY との2軸周りの角速度を検出することがで
きる。しかも、振動発生部72を構成するE形電極板6
3と68の形状によって有効面積を大きく形成している
から、振動板82の矢示a方向の振幅を大きくでき、コ
リオリ力による振動板82または振動子85の変位を大
きくする。この結果、Y軸方向変位検出部87,Z軸方
向変位検出部88で検出される静電容量の変化を大きく
変化させ検出感度を高めることができる。
【0092】さらに、図14は本発明の第6の実施例を
示すに、本実施例の特徴は、第1の実施例中の振動発生
部37を構成する楔状電極を変位検出手段として構成
し、変位検出部38を構成するくし状電極を振動発生手
段としたことにある。
【0093】なお、前記第1の実施例と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
さらに、本実施例では、第1の実施例中の振動発生部3
7と変位検出部38との動作を逆にして使用するため、
振動発生部37を構成する可動側振動用楔状電極27と
固定側振動用楔状電極31とにダッシュ(′)を付して
可動側検出用楔状電極27′と固定側検出用楔状電極3
1′とし、変位検出部38を構成する可動側検出用くし
状電極29と固定側検出用くし状電極34とにダッシュ
(′)を付して可動側振動用くし状電極29′と固定側
振動用くし状電極34′として説明する。
【0094】図中、91は振動発生手段としての振動発
生部を示し、該振動発生部91は可動側振動用くし状電
極29′と固定側振動用くし状電極34′とから構成さ
れ、該振動発生部91に周波数fの振動駆動信号を印加
すると、各電極板30′と36′との間に静電引力が発
生し、この静電引力によって矢示b方向に振動板26を
振動させる。
【0095】92は変位検出手段としての変位検出部を
示し、該変位検出部92は可動側検出用楔状電極27′
と固定側検出用楔状電極31′とから構成し、該可動側
検出用楔状電極27′のL形電極板28′と固定側検出
用楔状電極31′のL形電極板33′との間に検出用の
コンデンサを形成している。そして、該変位検出部92
は、各L形電極板28′,33′間の隙間の変化を静電
容量の変化として検出する。
【0096】本実施例による角速度センサにおいても、
前述した第1の実施例と同様の検出動作を行うもので、
振動発生部91に振動駆動信号を印加すると、電極板3
0′,36′間に静電引力が発生してこの静電引力によ
って振動板26を矢示b方向に振動させる。この状態
で、Z軸周りの角速度ΩZ が加わると、Y軸方向に変位
可能な振動板26に対して角速度ΩZ の大きさと振動板
26の振幅に比例したコリオリ力がY軸方向に発生す
る。
【0097】これにより、振動板26はこのコリオリ力
によってY軸方向の振動を行い、この変位に応じて固定
側検出用楔状電極31′の各L形電極板33′と可動側
検出用楔状電極27′の各L形電極28′との間で近
接,離間を繰返す。そして、変位検出部92ではL形電
極板28′,33′の隙間の変化を静電容量の変化とし
て検出することにより、Z軸周りの角速度ΩZ を検出す
ることができる。
【0098】なお、前記第6の実施例では、振動板26
をX,Y軸の水平方向へ変位可能な振動板を有する角速
度センサに用いるだけでなく、図5に示すように、垂直
方向の変位を許す振動子を有する振動板を備えた角速度
センサに用いてもよいことは勿論である。
【0099】次に、図15は本発明の第7の実施例を示
すに、本実施例の特徴は、第4の実施例中の振動発生部
72を構成する楔状電極を変位検出手段として構成し、
変位検出部73を構成するくし状電極を振動発生手段と
したことにある。
【0100】なお、前記第4の実施例と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
さらに、本実施例では、第4の実施例中の振動発生部7
2と変位検出部73の動作を逆にして使用するため、振
動発生部72を構成する可動側振動用楔状電極62と固
定側振動用楔状電極66とにダッシュ(′)を付して可
動側検出用楔状電極62′と固定側検出用楔状電極6
6′とし、変位検出部73を構成する可動側検出用くし
状電極64と固定側検出用くし状電極69とにダッシュ
(′)を付して可動側振動用くし状電極64′と固定側
振動用くし状電極69′として説明する。
【0101】図中、95は振動発生手段としての振動発
生部を示し、該振動発生部95は可動側振動用くし状電
極64′と固定側振動用くし状電極69′とから構成さ
れ、該振動発生部95に周波数fの振動駆動信号を印加
すると、各電極板65′と71′との間に静電引力が発
生し、この静電引力によって矢示b方向に振動板26を
振動させる。
【0102】96は変位検出手段としての変位検出部を
示し、該変位検出部96は可動側検出用楔状電極62′
と固定側検出用楔状電極66′とから構成し、該可動側
検出用楔状電極62′のE形電極板63′と固定側検出
用楔状電極66′のE形電極板68′との間に検出用の
コンデンサを形成している。そして、該変位検出部96
は、各E形電極板63′,68′間の隙間の変化を静電
容量の変化として検出する。
【0103】このように構成される本実施例の角速度セ
ンサにおいても、前述した第4の実施例と同様にZ軸周
りの角速度ΩZ を検出することができる。
【0104】なお、前記第7の実施例では、振動板26
をX,Y軸の水平方向へ変位可能な振動板を有する角速
度センサに用いるだけでなく、図11に示すように、垂
直方向の変位を許す振動子を有する振動板を備えた角速
度センサに用いてもよいことは勿論である。
【0105】また、前記各実施例では、振動板の一辺側
に振動発生部を形成し、直交する他辺側に変位検出部を
形成した角速度センサ21,51や、振動板の平行な両
辺側に振動発生部を形成し、他の直交する両辺側に変位
検出部を形成した角速度センサ61,81を記載した
が、本発明はこれに限らず、図16に示す角速度センサ
21′のように振動板26の左,右両側面側に振動発生
部37,37を形成したものでもよく、さらに振動板の
左側に振動発生部を形成し、前,後両側面側に変位検出
部を形成したものでもよいことは勿論である。
【0106】また、前記第2の実施例では、第1の実施
例による角速度センサ21にのみサーボ機構41を接続
するようにしたが、本発明はこれに限らず、他の実施例
による角速度センサ51,61,81,21′に適用す
ることも可能である。
【0107】さらに、前記第3の実施例では変位検出手
段をY軸方向変位検出部57とZ軸方向変位検出部58
から構成し、前記第5の実施例では、変位検出手段をY
軸方向変位検出部87とZ軸方向変位検出部88から構
成するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、第
3の実施例によるZ軸方向変位検出部58のみ、または
第5の実施例によるZ軸方向変位検出部88のみで角速
度センサを構成してもよい。
【0108】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明で
は、振動発生手段の可動側楔状電極と固定側楔状電極と
の間に振動駆動信号を入力すると、該可動側楔状電極,
固定側楔状電極間のそれぞれ対面するX軸方向とY軸方
向の成分間に静電引力が発生し、該静電引力によって可
動側楔状電極は固定側楔状電極に対して近接,離間し、
X軸とY軸のうち一方の軸方向に振動板を振動させる。
一方、変位検出手段では前記振動板に形成した可動側く
し状電極と固定側くし状電極との間の静電容量によって
変位を検出するから、例えばX軸方向に振動させた状態
で、Z軸周りの角速度が加わると、この角速度に応じて
振動板はY軸方向に変位し、この変位量を前記変位検出
手段によって検出し、Z軸周りに加わる角速度を検出す
る。さらに、変位検出手段を構成する可動側くし状電極
と固定側くし状電極とは、振動発生手段によって振動板
が振動する振動方向と同一方向に延びる部分を有するか
ら、振動板の振幅が変位検出手段を構成するくし状電極
板によって規制されないようにすることができ、Z軸周
りに加わる角速度の検出感度を高めることができる。
【0109】請求項2の発明では、振動発生手段の可動
側くし状電極と固定側くし状電極との間に振動駆動信号
を入力すると、該可動側くし状電極,固定側くし状電極
間のそれぞれ対面するX軸方向とY軸方向の成分間に静
電引力が発生し、該静電引力によって可動側くし状電極
は固定側くし状電極に対して近接,離間し、X軸とY軸
のうち一方の軸方向に振動板を振動させる。一方、変位
検出手段では前記振動板に形成した可動側楔状電極と固
定側楔状電極との間の静電容量によって変位を検出する
から、例えばX軸方向に振動させた状態で、Z軸周りの
角速度が加わると、この角速度に応じて振動板はY軸方
向に変位し、この変位量を前記変位検出手段によって検
出し、Z軸周りに加わる角速度を検出する。さらに、変
位検出手段を構成する可動側楔状電極と固定側楔状電極
とは、振動発生手段によって振動板が振動する振動方向
と同一方向に延びる部分を有するから、振動板の振幅が
変位検出手段を構成する楔状電極板によって規制されな
いようにすることができ、Z軸周りに加わる角速度の検
出感度を高めることができる。
【0110】請求項3の発明では、前記振動板は外枠体
と該外枠体の内部に連結梁を介してZ軸方向に変位する
振動子とから構成し、該振動子に形成した可動側電極と
該可動側電極に隙間をもって対面するように前記基板に
設けた固定側電極とによってZ軸方向の変位量を検出す
るZ軸方向変位検出手段を構成したから、振動発生手段
によって振動板を例えばX軸方向に振動させた状態で、
Y軸周りの角速度が加わると、振動子にはZ軸方向の変
位が発生し、この変位をZ軸方向変位検出手段では、振
動子側の可動側電極と基板側の固定側電極との離間寸法
の変化を静電容量の変化として検出する。
【0111】請求項4の発明では、前記可動側楔状電極
と固定側楔状電極は、X軸方向の成分とY軸方向の成分
を有する複数個の電極板からなり、前記可動側楔状電極
を構成する電極板と固定側楔状電極を構成する電極板と
は隙間をもって対面させる構成としたから、可動側楔状
電極と固定側楔状電極とを振動発生手段として用いた場
合には、各電極間に振動駆動信号を入力すると、各電極
板間で静電引力が働き、振動板をX軸方向に大きく振動
させる。一方、可動側楔状電極と固定側楔状電極とを変
位検出手段として用いた場合には、各電極間の離間寸法
の変位を大きくし、検出される静電容量の変化を大きく
できる。
【0112】請求項5の発明では、可動側楔状電極を構
成する電極板と固定側楔状電極を構成する電極板とは互
いに離間して噛合するように配設され、可動側楔状電極
と固定側楔状電極とを振動発生手段として用いた場合に
は、可動側楔状電極と固定側楔状電極との間に振動駆動
信号を入力すると、可動側楔状電極の電極板の突出部と
対向する固定側楔状電極の電極板の突出部との間、可動
側楔状電極の電極板の折曲部と対面する固定側楔状電極
の電極板の折曲部との間に静電引力が発生し、該静電引
力によって可動側楔状電極は固定側楔状電極に対して各
折曲部の伸長する方向に近接してX軸方向に振動する振
動板の振幅を大きくできる。一方、可動側楔状電極と固
定側楔状電極とを変位検出手段として用いた場合には、
可動側楔状電極の電極板の折曲部と対面する固定側楔状
電極の電極板の折曲部との間の離間寸法の変位を大きく
して静電容量の変化を大きくして検出できる。
【0113】請求項6の発明では、前記振動発生手段は
前記振動板の平行な2辺に位置して設けることにより、
振動板に形成した可動側楔状電極と基板側に形成した固
定側楔状電極との有効面積を大きくでき、振動発生手段
によってX軸方向に振動する振幅を大きくできる。
【0114】請求項7の発明では、前記変位検出手段は
前記振動発生手段に直交する振動板の他の2辺に位置し
て設けることにより、振動板に形成した可動側くし状電
極と基板側に形成した固定側くし状電極との有効面積を
大きくでき、該変位検出手段から検出される静電容量を
大きくできる。
【0115】請求項8の発明では、前記変位検出手段の
後段に、角速度による変位量を静電容量の変化として検
出する静電容量検出手段と、該静電容量検出手段から出
力される静電容量の変化に基づいて変位量を零とするよ
うな制御信号を前記変位検出手段に印加する制御手段と
を設け、該制御手段から出力される制御信号によって角
速度による変位量を検出するようにしたから、前記静電
容量検出手段と制御手段とは、角速度による変位を阻止
するサーボ機構として構成され、該サーボ機構は変位し
ようとするときに、この力を打消すように制御手段から
変位検出手段に変位に反発する静電力を発生させる制御
信号を入力し、この制御信号は加わる角速度に応じた信
号となる。これにより、変位検出手段における電極板間
の隙間寸法に拘らず高精度な検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による角速度センサを示す斜視図
である。
【図2】図1中の角速度センサを上からみた平面図であ
る。
【図3】図2中の要部を拡大して示す平面図である。
【図4】第2の実施例による角速度センサに用いるサー
ボ機構の構成を示すブロック図である。
【図5】第3の実施例による角速度センサを示す斜視図
である。
【図6】図5中の角速度センサを上からみた平面図であ
る。
【図7】図6中の矢示VII −VII からみた縦断面図であ
る。
【図8】第4の実施例による角速度センサを示す斜視図
である。
【図9】図8中の角速度センサを上からみた平面図であ
る。
【図10】図9中の要部を拡大して示す平面図である。
【図11】第5の実施例による角速度センサを示す斜視
図である。
【図12】図11中の角速度センサを上からみた平面図
である。
【図13】図12中の矢示XIII−XIIIからみた縦断面図
である。
【図14】第6の実施例による角速度センサを示す斜視
図である。
【図15】第7の実施例による角速度センサを示す斜視
図である。
【図16】第1の実施例による角速度センサの変形例を
示す斜視図である。
【図17】従来技術による角速度センサを示す斜視図で
ある。
【図18】図17中の角速度センサを上からみた平面図
である。
【符号の説明】
21,21′,51,61,81 角速度センサ 22 基板 24 支持部 25 支持梁 26,52,82 振動板 27,62 可動側振動用楔状電極 27′,62′ 可動側検出用楔状電極 28,33,28′,33′ L形電極板 28A,33A,63A,68A 突出部 28B,33B,63B,68B 折曲部 29,64 可動側検出用くし状電極 29′,64′ 可動側振動用くし状電極 30,36,65,71,30′,36′,65′,7
1′ 電極板 31,66 固定側振動用楔状電極 31′,66′ 固定側検出用楔状電極 34,69 固定側検出用くし状電極 34′,69′ 固定側振動用くし状電極 37,72,91,95 振動発生部 38,73,92,96 変位検出部 41 サーボ機構 42 静電容量検出回路 43 フィードバック電圧演算出力回路 53,83 外枠体 54,84 連結梁 55,85 振動子 55A,85A 下面電極(可動側電極) 56,86 基板側電極(固定側電極) 57,87 Y軸方向変位検出部 58,88 Z軸方向変位検出部 63,68,63′,68′ E形電極板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、基端側が該基板側に固着された
    支持梁と、該支持梁の先端側に位置して前記基板の表面
    から離間した状態でX軸,Y軸方向に変位可能に設けら
    れた振動板と、該振動板をX軸とY軸のうち一方の軸方
    向に振動させる振動発生手段と、該振動発生手段によっ
    て前記振動板をX軸とY軸のうち一方の軸方向に振動さ
    せた状態で、Z軸周りの角速度が加えられたとき、この
    角速度の変化に対応するX軸とY軸のうち他方の軸方向
    の変位量を検出する変位検出手段とを備えた角速度セン
    サにおいて、 前記振動発生手段は前記振動板の少なくとも一辺に突出
    して設けられ、X軸方向とY軸方向の成分を有する可動
    側楔状電極と、該可動側楔状電極と隙間をもって対面す
    るように前記基板側に設けられ、X軸方向とY軸方向の
    成分を有する固定側楔状電極とから構成し、前記変位検
    出手段は前記振動板の可動側楔状電極と直交する少なく
    とも他の一辺に突出して設けられた可動側くし状電極
    と、該可動側くし状電極と隙間をもって対面するように
    前記基板側に設けられた固定側くし状電極とから構成し
    たことを特徴とする角速度センサ。
  2. 【請求項2】 基板と、基端側が該基板側に固着された
    支持梁と、該支持梁の先端側に位置して前記基板の表面
    から離間した状態でX軸,Y軸方向に変位可能に設けら
    れた振動板と、該振動板をX軸とY軸のうち一方の軸方
    向に振動させる振動発生手段と、該振動発生手段によっ
    て前記振動板をX軸とY軸のうち一方の軸方向に振動さ
    せた状態で、Z軸周りの角速度が加えられたとき、この
    角速度の変化に対応するX軸とY軸のうち他方の軸方向
    の変位量を検出する変位検出手段とを備えた角速度セン
    サにおいて、 前記変位検出手段は前記振動板の少なくとも一辺に突出
    して設けられ、X軸方向とY軸方向の成分を有する可動
    側楔状電極と、該可動側楔状電極と隙間をもって対面す
    るように前記基板側に設けられ、X軸方向とY軸方向の
    成分を有する固定側楔状電極とから構成し、前記振動発
    生手段は前記振動板の可動側楔状電極と直交する少なく
    とも他の一辺に突出して設けられた可動側くし状電極
    と、該可動側くし状電極と隙間をもって対面するように
    前記基板側に設けられた固定側くし状電極とから構成し
    たことを特徴とする角速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記振動板は外枠体と該外枠体の内部に
    連結梁を介してZ軸方向に変位する振動子とから構成
    し、該振動子に形成した可動側電極と該可動側電極に隙
    間をもって対面するように前記基板に設けた固定側電極
    とにより、前記振動発生手段によって前記振動板をX軸
    とY軸のうち一方の軸方向に振動させた状態で、X軸と
    Y軸のうち他方の軸周りの角速度が加えられたとき、こ
    の角速度の変化に対応するZ軸方向の変位量を検出する
    Z軸方向変位検出手段を構成してなる請求項1または2
    記載の角速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記可動側楔状電極と固定側楔状電極
    は、X軸方向の成分とY軸方向の成分を有する複数個の
    電極板からなり、前記可動側楔状電極を構成する電極板
    と固定側楔状電極を構成する電極板とは隙間をもって対
    面させる構成としてなる請求項1,2または3記載の角
    速度センサ。
  5. 【請求項5】 前記可動側楔状電極を構成する電極板と
    固定側楔状電極を構成する電極板は、前記振動板から突
    出して設けられたY軸方向の成分となる突出部と、該突
    出部の先端から折曲して形成されたX軸方向の成分とな
    る折曲部とから構成してなる請求項4記載の角速度セン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記振動発生手段は前記振動板の平行な
    2辺に位置して設けてなる請求項1,2,3,4または
    5記載の角速度センサ。
  7. 【請求項7】 前記変位検出手段は前記振動発生手段に
    直交する振動板の他の2辺に位置して設けてなる請求項
    1,2,3,4,5または6記載の角速度センサ。
  8. 【請求項8】 前記変位検出手段の後段には、角速度に
    よる変位量を静電容量の変化として検出する静電容量検
    出手段と、該静電容量検出手段から出力される静電容量
    の変化に基づいて変位量を零とするような制御信号を前
    記変位検出手段に印加する制御手段とを設け、該制御手
    段から出力される制御信号によって角速度による変位量
    を検出してなる請求項1,2,3,4,5,6または7
    記載の角速度センサ。
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